ミステリー
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ミステリー 2022年09月11日 23時00分
SETI(地球外知的生命体探査)のパイオニア フランク・ドレイク博士亡くなる 92歳
広い宇宙に、我々地球人以外にも知的生命体が存在しているのか、という謎は昔から多くの科学者たちが研究する謎でもある。本当に空飛ぶ円盤に乗って地球にまで訪れているかどうかは別としても、宇宙には無数の天体が存在しているので、地球と同じような条件に恵まれ、知的生命体が存在する天体も低い確率ではあるが存在するはずだ。この観点から考案されたプロジェクトが地球外知的生命体探査(Search for extraterrestrial intelligence、略称SETI)だ。 この地球外の知的生命体探索のパイオニアの一人である天体物理学者、フランク・ドレイク博士が92歳で亡くなったと報じられた。 >>人類が宇宙でエイリアンを発見できない6つの理由<< ドレイク博士は1930年5月28日にシカゴで生まれ、幼い頃から電子工学と化学に興味を持っていたという。海軍予備役将校訓練部隊の奨学金を得てコーネル大学に入学し、U.S.S.アルバニー号で船の電気技師として働いた後、ハーバード大学の大学院で電波天文学を学んだ。 彼は幼い頃から広い宇宙のどこかに他の生命体や文明が存在する可能性があると考えていたという。この幼い頃からの関心が、やがて彼をジュゼッペ・コッコーニやカール・セーガンらに並ぶSETIのパイオニアの一人へと導いたのである。 ドレイク博士の功績は多い。1960年に始まった世界初のSETI実験はドレイク博士の提案によるものだ。「オズマ計画」と呼ばれたこの計画では、アメリカのウエストバージニア州グリーンバンクの国立電波天文台(NRAO)を使って、くじら座のタウ・セチ星系とエリダヌス座イプシロン・エリダニ星系から来るエイリアンの信号を探し出すというものだった。なお、「オズマ計画」はアメリカの児童文学「オズの魔法使い」シリーズに登場するオズマ姫からとられており、作者がオズマ姫の住むオズの国と無線通信を試みた逸話に由来している。 1961年には、銀河系に存在する知的地球外文明の数を計算する方法として有名な「ドレイクの方程式」を導き出した。「銀河系に存在し人類とコンタクトする可能性のある地球外文明の数Nを算出する」というもので、恒星の数や生命が発生する割合、その生命が知的なレベルまで進化する割合、そして宇宙進出や通信可能な技術を有する文明が存続している期間を掛け合わせていくもの。そのうえで、実際に数式に当てはめて「知的生命体が存在する天体の数」が算出されている。なお、近年の観測結果による成果を踏まえた修正は入っていない。現在でもドレイクの方程式が当てはまるかは分からない。 1972年には、知的な宇宙人文明が理解できるように設計された、宇宙に送られた最初の物理的メッセージである有名な「パイオニア・プラーク」の作成に携わった。そして1974年には地球から直接送信された最初の恒星間メッセージである「アレシボ・メッセージ」も作成している。 ドレイク博士はジェット推進研究所の月惑星科学課長からカリフォルニア大学サンタクルーズ校の自然科学部長まで、長い生涯を通じて数多くの役職を歴任した。将来的に我々人類が地球外知的生命体とのコンタクトに成功した時、その成果を最も喜ぶのは天国のドレイク博士なのではないだろうか。山口敏太郎作家、ライター。著書に「日本怪忌行」「モンスター・幻獣大百科」、テレビ出演「怪談グランプリ」「ビートたけしの超常現象Xファイル」「緊急検証シリーズ」など。YouTubeにてオカルト番組「アトラスラジオ」放送中関連動画Frank Drake 1930-2022(SETI InstituteのYouTubeチャンネル)よりhttps://www.youtube.com/watch?v=Wa0kn1x5xBU関連記事SETI pioneer Frank Drake has died, aged 92(unexplained-mysteries.com)よりhttps://www.unexplained-mysteries.com/news/360484/seti-pioneer-frank-drake-has-died-aged-92
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ミステリー 2022年09月10日 23時00分
火星探査車パーサヴィアランスに搭載された実験装置、火星で酸素の生成に成功
現在、火星ではNASAが主体になって新たなミッションが行われている。その一つが「火星の生命の痕跡や証拠の発見」であるが、他にも「火星に人間が移住できるよう、火星の大気から酸素の生産を試行する」というミッションも課されている。 そして先日、NASAは火星探査機パーサヴィアランスに搭載されている実験装置が、火星で酸素の生成に成功したとプレスリリースで発表した。パーサヴィアランスには火星酸素原位置資源利用実験(MOXIE)という、火星の大気中にある二酸化炭素を酸素に変換する小さな立方体状の装置が搭載されている。 >>スフィンクス、指輪…火星に先史文明の痕跡? 異星人と古代文明には密接な関係が?<< 昨年、NASAの研究者たちはこの装置を日中や夜間、火星での季節に合わせた様々な大気条件のもとで7回テストを実施。その結果、どんな状況下であっても1時間に約6グラムの酸素を作り出すことに成功したという。この酸素量は地球上の小さな木が二酸化炭素を吸って酸素を吐き出すのとほぼ同じ量であり、一人の宇宙飛行士が10分間呼吸する量に相当するという。 MOXIEの研究を率いるMITのジェフリー・ホフマン氏は、「これは、他の惑星の表面にある資源を実際に使用し、それを人間のミッションに役立つように化学的に変換した最初のデモンストレーションであり、歴史的快挙です」と驚いている。今回の概念実証が達成されたことで、NASAは最終的にこの装置のもっと大きなバージョンを火星に送り込み、近い将来に計画されている有人探査に備え、火星で着実に酸素を作り出せるようにすることを想定している。MOXIEを運用しているチームは、それまでこの装置の限界を確認するために厳しいテストを行うつもりと語っている。 チームメンバーのマイケル・ヘクト氏は、「次の運転は、火星の1年のうちで最も二酸化炭素の密度が高くなる時期に行う予定です。そして、できるだけ多くの酸素を作りたいのです」と述べる。また、今後の予定として火星の夜明けと夕暮れ時にもMOXIEを作動させることを考えているとのこと。この時間帯の気温は特に不安定なので、まだ取り組まれていない時間帯の一つだという。 ヘクト氏は、この不安定な時間帯でも酸素生成量の目標を達成するための最良の方法について考えがあることを示し、「研究室で試験を重ねれば、いつでも本当に運転できることを示す最後のマイルストーンに到達することができます」と述べている。朝夕の酸素生成実験は今後9回実施される予定。現地の惑星の大気から生命維持に必要な酸素を抽出、生成する技術が確立されれば、いずれ人類の惑星進出や宇宙進出も見えてくるのかもしれない。山口敏太郎作家、ライター。著書に「日本怪忌行」「モンスター・幻獣大百科」、テレビ出演「怪談グランプリ」「ビートたけしの超常現象Xファイル」「緊急検証シリーズ」など。YouTubeにてオカルト番組「アトラスラジオ」放送中関連記事Instrument Aboard Perseverance Rover Successfully Produces Oxygen on Mars(coast to coast am)よりhttps://www.coasttocoastam.com/article/instrument-aboard-perseverance-rover-successfully-produces-oxygen-on-mars/
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ミステリー 2022年09月04日 23時00分
いつの間にか消えてしまった大きな島「ウェールズ地方のアトランティス」が再発見される
かつて、地球上にはいくつかの”失われた大陸”があったと言われている。中でも「ムー大陸」「アトランティス大陸」「レムリア大陸」はオカルトマニアの間でも三大大陸と呼ばれるほど人気のある伝説だ。 「ムー大陸」はジェームズ・チャーチワードが言及した大陸である。チャーチワードは、英国軍人であった1868年にインドに駐留していた。ある寺院の僧侶に絵文字のある粘土板を見せられ、かつて太平洋に失われた大陸があったことを知ったという。その後、チャーチワードは「失われたムー大陸」を出版し、広く世界にこの大陸の話は伝播していった。後にムー大陸はチャーチワードによる創作であることが判明したが、彼の説を信奉する人々による様々な「裏付け」がなされ、今でも広く信じられている。 >>恐竜絶滅の要因となった小惑星の衝突は1回ではなかった?新たなクレーターを西アフリカ沖にて発見<< 「アトランティス大陸」は、古代ギリシアの哲学者プラトンの著書『ティマイオス』や『クリティアス』でその存在が知られている。この文明は強大な軍事力を持っていたが、神々の怒りに触れてしまい一夜にして海中に没してしまったという。だが、こちらもプラトンやその弟子による創作だったとみられている。 なお、近年グーグルアースや衛星を使った地図アプリの発達で、太平洋の海底にある都市の遺跡らしき痕跡が発見され、アトランティスの遺構かと話題になったが、結局これらは自然にできた海底地形の可能性が高いとみられている。 「ムー大陸」や「アトランティス大陸」に比べればネームバリューは劣るが、英国の動物学者フィリップ・スクレーター氏により、仮説ができたのがレムリア大陸である。これはアフリカ中部と東南アジアのマレー半島・インドネシアにのみ生息する動物が多々いることから、かつてインド洋に巨大な島(ないしは陸橋)があったのではないかという推論から生まれたもの。それがオカルトの大家の書籍で言及されたため、オカルトやスピリチュアルの分野でも聞かれるようになった。レムリア大陸は仮説からスタートしており物証が何もない分、前者2つの大陸と比較してかなりの属性が後付けされているようだ。 一方で、失われた大陸とまではいかないものの、そこそこの広さを持つ島や大地が消えてしまうという事例は実際に存在する。そのひとつが、かつてウェールズ沖に存在したとされる「カントレール・グウェロッド(Cantre'r Gwaelod)」だ。 この島はイギリスのウェールズ沖、カーディガン湾近くに存在していた島だったとされているが、いつの間にか姿を消してしまった。そのためイギリスでは「ウェールズ地方のアトランティス」とも呼ばれていた。 そんないつしか記録からも消えてしまっていた謎の島「カントレール・グウェロッド」が13世紀の地図には記載されていた事実が判明。いったいどのような島なのか、長年の疑問に終止符が打たれるのではないかと歴史化や専門家らの注目を集めている。 問題の地図は「ゴフ地図」と呼ばれるもので、1774年にリチャード・ゴフが遺産から手に入れたもの。その地図でカーディガン湾を確認すると、現在は存在しない2つの不思議な島が描かれているという。この島についてスワンシー大学のサイモン・ハスレット教授は、「ゴフ地図は、当時彼らが自由に使っていた測量道具を考えると、非常に正確です」としており、創作や誤って記載されたものではないと主張している。 また、「もしこれらの島が存在したのであれば、大昔に波にさらわれた可能性が高い。おそらく嵐や津波による洪水や浸食の影響を度々受けており、当時は人が住んでいたのかもしれませんが、脆弱な海岸沿いに住むことを人々が断念し、やがて島は利用されなくなっていった。そして侵食が進行した結果、本当に姿を消してしまったのかもしれません」と推測している。山口敏太郎作家、ライター。著書に「日本怪忌行」「モンスター・幻獣大百科」、テレビ出演「怪談グランプリ」「ビートたけしの超常現象Xファイル」「緊急検証シリーズ」など。YouTubeにてオカルト番組「アトラスラジオ」放送中関連記事https://www.unexplained-mysteries.com/news/360159/map-shows-evidence-of-long-lost-welsh-atlantis
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ミステリー 2022年09月03日 23時00分
ドッペルゲンガーは外見だけでなく遺伝子的にも似ている存在だった?「他人の空似」を科学する
自分とまったく同じ姿をした「もう一人の自分」といえる存在、ドッペルゲンガー。一説には生き霊の類と言われており、自分の魂が抜け出たものでもあり、死期の近い人の元に出る、行き会ったら死んでしまう、とも言われている。 一般的にドッペルゲンガーはそんなオカルト的な存在を指す言葉だ。だが、直接の血縁関係がないにもかかわらず、偶然にも別の人物とほとんど同じ姿をしている人物、つまり「他人の空似」のことをさすこともある。 >>恐竜絶滅の要因となった小惑星の衝突は1回ではなかった?新たなクレーターを西アフリカ沖にて発見<< 極めて低い確率ではあるが、実際に血のつながりがないにもかかわらず、そっくりな見た目をしている人と出会う事例は存在する。そしてこのたび新たな研究により、こういった「互いに似ている人たちは、偶然にも遺伝的および生活習慣的な特徴も共有している可能性がある」ことが明らかになった。 ドッペルゲンガー、もとい「他人の空似」の現象を解明するため、研究チームはカナダ人の写真家フランソワ・ブリュネル氏と共同で、数十年にわたり世界中の似ている人たちを撮影してきた。その結果、撮影された写真の「そっくりさん」の約半数が第三者には「双子」と判断されるほどよく似ていることが判明。さらに、双子と見まがうほど似ている2人をDNA鑑定したところ、実は遺伝的に多くの共通点があり、さらに生活習慣までもが似通っていることが分かったのである。 なぜ血縁もないはずなのに遺伝的特徴が近いのか。研究に携わった科学者たちは「現在生きている人間の数を考えると、各個体の遺伝的重複を期待するのは無理もない」と語っている。 血縁をさかのぼっていけば、思いもよらない誰かと遠縁でつながっていることが分かるものだ。ジョセップ・カレラス白血病研究所の遺伝学者マネル・エステラー氏は、「人間の人口は現在79億人です。知らないうちにどこかの誰かと血縁がつながったり先祖帰りが起きたりする、その結果『そっくりさん』が出てくる起こる可能性はますます高くなっています」と語っている。山口敏太郎作家、ライター。著書に「日本怪忌行」「モンスター・幻獣大百科」、テレビ出演「怪談グランプリ」「ビートたけしの超常現象Xファイル」「緊急検証シリーズ」など。YouTubeにてオカルト番組「アトラスラジオ」放送中関連記事Doppelgangers may share DNA as well as looks(unexplained-mysteries.com)よりhttps://www.unexplained-mysteries.com/news/360257/doppelgangers-may-share-dna-as-well-as-look
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ミステリー 2022年08月28日 23時00分
恐竜絶滅の要因となった小惑星の衝突は1回ではなかった?新たなクレーターを西アフリカ沖にて発見
西アフリカ沖の地震データを研究している研究者が、恐竜が絶滅した頃に「2度目の大きな小惑星の衝突」があったことを示唆する古いクレーターを発見。恐竜絶滅の原因になった小惑星や隕石の衝突は1回だけではなかった可能性が出てきたのだ。 地質学者のユイスディーン・ニコルソン博士が、石油・ガス会社が有望な掘削場所を見つける目的で作成した、高度な海洋調査情報を研究しているときに発見した。 ニコルソン博士はBBCのインタビューに対して「私は過去20年間これらの情報を分析してきたが、ギニア沿岸から約400キロの地点に奇妙なクレーターが存在するとは知らなかった」と語っている。 >>恐竜を絶滅させた小惑星の証拠が恐竜の化石や琥珀から発見される<< 今回のクレーターはニコルソン博士によってナディール・クレーターと名付けられた。クレーターは約300メートルの堆積物層の下にあり、中央の隆起部分を囲む縁や外側に広がる破片の層などの小惑星衝突時にできる地形の特徴を備えている。 興味深いことに隣接するボーリング穴の、クレーターと同じ深さの地点から化石が見つかっており、このクレーターが約6600万年前に作られたことを示唆しているという。時期に関しては恐竜絶滅の大きな要因になったとされる小惑星衝突の発生によってできたとされ、メキシコのユカタン半島沖にチクシュルーブ・クレーターが形成された時期とほぼ同時期になる。 コンピュータのシミュレーションによると、地球に衝突してナディール・クレーターを形成した小惑星は、おそらく直径約396メートルもの大きさだったと推計されており、衝突によって巨大な津波とマグニチュード6.5の地震が発生したと考えられている。「そのエネルギーは、2022年1月にトンガで起きた噴火と津波の約1000倍にもなります」とニコルソン博士は語る。メキシコのチクシュルーブ・クレーターを造った小惑星の直径は約11キロにも及ぶと考えられているため、それに比べればこちらの小惑星はまだ小さい。しかし衝突による破壊の規模は周辺に生息する多くの生物にとって致命的な影響を与えたと考えられている。 現在、チクシュルーブ・クレーターとほぼ同時期に形成されたナディール・クレーターの二つには何らかの関係があるのではないかと推測されている。そこで、海底で発見されたこの地形が本当に小惑星の衝突跡なのかどうか研究して確かめる必要があるという。そのためには、海底から土壌サンプルを採取し、地球外生命体が地球に巨大な力で衝突したときに見られるような地質学的徴候があるか分析・確認する必要がある。 もし分析の結果、このクレーターがチクシュルーブ・クレーターの発生した時期とほぼ同時期にできたことが判明したならば、恐竜絶滅は小惑星の衝突の連鎖によって滅ぼされた可能性が出てくると考えられている。 果たして恐竜絶滅の謎が解き明かされる日は来るのか。気になるところだ。山口敏太郎作家、ライター。著書に「日本怪忌行」「モンスター・幻獣大百科」、テレビ出演「怪談グランプリ」「ビートたけしの超常現象Xファイル」「緊急検証シリーズ」など。YouTubeにてオカルト番組「アトラスラジオ」放送中関連記事Newfound Crater Suggests Dinosaur-Killing Asteroid May Have Had 'Cousin'(coast to coast am)よりhttps://www.coasttocoastam.com/article/newfound-crater-suggests-dinosaur-killing-asteroid-may-have-had-cousin/
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ミステリー 2022年08月21日 23時00分
「90%の家に幽霊がいる」実際に霊と暮らした海外の超常現象研究家が明かす
夏になり、怪談や肝試しのシーズンになってきた。テレビや動画の怪談や、誰かの霊体験の話を聞く機会も多くなるだろう。そんな怪談を聞いていくと、自宅の中で恐ろしい体験をしたという話が結構な割合で存在している。そういった怪談を自宅や自室で聞いて、思わず自分の家にも「見えない何か」がいるのでは…と背筋が寒くなる思いをした人もいるのではないだろうか。 実際、「90%以上の家に幽霊がおり、同居状態にある」と主張する人物もいる。海外の超常現象研究家のロブ・パイク氏だ。彼は40年にわたり超常現象を調査しており、ゴーストハンティング・ツアーグループ「ヴェリタス・パラノーマル」を設立、その売り上げを慈善団体に寄付するなど精力的に活動を行っている。 >>幽霊飛行機がレーダーに!?永久欠番の日航機JAL0123がフライトレーダーアプリに出現<< そんなパイク氏は「この世のものとは違う存在である幽霊たちは、私たちが思っているよりもずっと身近に存在しており、知らないうちに彼らと一緒に暮らしていた可能性もある」と語っている。 「おそらく、どの家の中にも遠い血縁者の霊や誰とも知らない浮遊霊がいるはずです。実に90%以上の人が、家の中に霊を飼っているも同然の状態になっています。彼ら(幽霊)が私たちを静かに見守っているのか、それとも自分の存在を知らせたくて活発に活動しているのかは全て彼ら次第なのです」 幽霊がいつの間にか家にすみ着いていることに恐怖を感じる人もいるかもしれないが、パイク氏は何も恐れることはないと述べる。 「私たちが前に住んでいた家には、アーサーという年老いた鉱夫の霊がいました。彼はチェーンスモーカーだったようで、彼が近くにいるといつもタバコの臭いがしました。それでも私たちは彼と同居していました。現在はその家を離れてしまいましたが、今もその家にすんでいるかもしれません」 そしてパイク氏は住人に危害を加えたりするような悪霊でなければ、基本的に幽霊を怖がる必要はないと語る。だが、「知らない人を家に招き入れたりしないように。誰なのか分からない相手が同居しているというのは不安を抱いても仕方のないことでしょう」とも述べる。 では、実際に幽霊が自分の家の中にいる可能性が出てきたら、我々は一体どうすればいいのだろうか。パイク氏は専門家ゆえにいくつかの対処法を知っているそうだが、一番重要なのは「無視すること」だという。へたに怖がりすぎず、興味を抱かないようにすれば、浮遊霊であればそのうち出ていくし、家にすみ着いている霊の「存在感」も薄れていくという。 「彼らはあなたを怖がらせるためにそこにいるのではありません」と、パイク氏は語っている。山口敏太郎作家、ライター。著書に「日本怪忌行」「モンスター・幻獣大百科」、テレビ出演「怪談グランプリ」「ビートたけしの超常現象Xファイル」「緊急検証シリーズ」など。YouTubeにてオカルト番組「アトラスラジオ」放送中関連記事'Nearly all homes are haunted' reveals ghost expert who lived with chain-smoking spirit(The Daily Star)よりhttps://www.dailystar.co.uk/news/weird-news/nearly-homes-haunted-reveals-ghost-27714257
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ミステリー 2022年08月20日 23時00分
イギリス空軍が機密にしていた1990年に撮影されたUFO写真が32年の時を経て公開
1990年代、トリックの説明がつかない奇妙なUFO写真にまつわる事件がイギリスで発生した。俗にカルバイン事件(Calvine UFO incident)と呼ばれる事件である。 1990年8月4日、スコットランドのパースシャー郡カルバインにあるケアンゴーム国立公園を散策していた2人の若い男性が、上空に奇妙なひし形の物体が浮かんでいるのを発見した。不気味な物体を見て恐ろしくなった2人は、茂みの中に隠れてその物体を観察することにした。 するとしばらくしてイギリス空軍のジェット機が近づいてくる音がした。彼らの前で戦闘機はコースを変え、謎のひし形UFOの周りをしばらく旋回すると、元のコースに戻って飛び去っていったという。物体が姿を消したのはそれから数秒後で、上空へ猛スピードで飛び去っていったそうだ。 >>200人が目撃したオーストラリアのUFO事件「ウェストール事件」<< 幸いにも目撃者はカメラを持参していたため、写真を6枚撮影することに成功していた。実際、その写真には奇妙なひし形の物体とそれに向かっていく戦闘機の姿がはっきりと捉えられている。自分たちが見たものは間違いなくUFOだった、と確信した男たちはこの写真を地元の新聞社に渡したが、写真はすぐにイギリス国防省に引き渡され、新聞に掲載されることはなかったという。 この写真は実に30年以上機密扱いのままであったが、2021年に公開される予定となっていた。これはイギリスの情報公開法に基づくものだが、この事件のファイルについてはなぜかさらに公開が50年後に延長されてしまい、機密扱いになってしまったのである。 事件当時にイギリス国防省でUFO現象の調査にあたっていた経歴を持つUFO研究家のニック・ポープ氏はカルバイン事件について「最も説得力のあるUFO写真だった」と発表。当時イギリス軍の諜報部員が鑑定し、問題の写真を複製したものを公開した。そこには白黒で画質がかなり悪いものの、ひし形の巨大な物体が上空に鎮座している様子とイギリス空軍の戦闘機がはっきりと捉えられていた。 そして先日、退役軍人のクレイグ・リンゼイ氏が写真の一部を自分の机の中に隠していたことが判明。現在83歳の彼は、その画像をメディアに提供することを快諾し、ついに写真が日の目を見ることとなった。 さて、実際にこの写真が捉えていた物体の正体は何なのか。ニック・ポープ氏が語る当時の諜報部の鑑定結果によれば、この物体の大きさが約30メートルであることが分かったものの、画像からは従来の飛行機が備えている主翼や尾翼、エンジンなどの構造が確認できず、「起源不明の構造化された機体」と結論づけるしかなかったという。 これらの結果を踏まえ、国防情報部は「ロシア製でも、アメリカ製でもない全く未知の物体」という判断を下していたという。当初、国防省ではこの事件で目撃された飛行物体について外国の未知の戦闘機やスパイ機である可能性も考えていたため、軍の内部でも懐疑的な派閥と、UFOだと主張する派閥に分かれていたそうだ。 結局、カルバイン事件で目撃されたUFOの正体は何なのか。今後公開されるであろう実際の写真画像の分析によって、真相が明らかになるのかもしれない。山口敏太郎作家、ライター。著書に「日本怪忌行」「モンスター・幻獣大百科」、テレビ出演「怪談グランプリ」「ビートたけしの超常現象Xファイル」「緊急検証シリーズ」など。YouTubeにてオカルト番組「アトラスラジオ」放送中関連記事Classified 1990 UFO photograph has surfaced 32 years on(unexplained-mysteries.com)よりhttps://www.unexplained-mysteries.com/news/359929/classified-1990-ufo-photograph-has-surfaced-32-years-onUFO expert tells how 'dark forces were at work' to sabotage Calvine investigation(The Daily Star)よりhttps://www.dailystar.co.uk/news/latest-news/ufo-expert-tells-how-dark-27735951
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ミステリー 2022年08月14日 23時00分
ブダペストで3日間大酒を飲んでいる時に「宇宙人に誘拐された」男
海外では結婚式を翌日に控えた新郎が男友達と飲み明かすことをスタッグ・パーティーと呼ぶ。新婦の方も女友達と飲み明かすヘン・パーティーを開催し、互いに気心知れた同性の友人だけで独身最後の日を過ごす。 しかしハンガリーで、スタッグ・パーティーに出た新郎が姿を消し、15時間後に茂みに横たわっている状態で発見されるという事件が発生した。どれだけはめを外したのかと思えてしまうが、その間に「小さな緑のエイリアンに誘拐されていた」と証言して騒動になったのである。 今回のスタッグ&ヘンパーティーを主催したイベンターLast Night of Freedomのマット・マヴィア氏は次のように語っている。 >>人類が宇宙でエイリアンを発見できない6つの理由<< 「私たちは様々なパーティーを開催してきましたし、いろいろな話も聞いてきましたが、今回ばかりはこの世のものとは思えない話でした。少なくとも新郎の男性が姿を消した時、彼の仲間は本当に心配していたし、数時間たっても連絡が取れなかったのです。私たちはどんな緊急事態にも対応するようにしていますが、今回は別でした。幸い15時間後に参加者から電話があり、茂みに取り残された男性を発見したとのことですが、その時にはエイリアンやUFOのことを話していたというのです」 新郎の男性によれば「黒い目の小さな緑の男たちによって巨大なUFOに乗せられていた」のだとか。酔いつぶれて見た夢にすぎないという意見もあるそうだが、大半はそれでも男性が無事に戻ってきて式を挙げられたことを祝っているそうだ。 一方でこのイベント会社には、騒動を聞き付けた人たちから超常現象に関する数多くの要望が寄せられているそうだ。ある人からはUFOの聖地であるニューメキシコ州のロズウェルに行きたいという要望もあったとか。 マヴィア氏は「今回の事件は珍しいことですが、ユニークで思い出に残るような体験を求めるお客様の需要が高まっているので、イベント業界としてもご要望に答えたいところです」と語っている。関連記事Bloke 'abducted by aliens' on Budapest stag do during boozy three-day bender(The Daily Star)よりhttps://www.dailystar.co.uk/news/bloke-abducted-aliens-budapest-stag-27497328
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ミステリー 2022年08月13日 23時00分
主人の墓を守り続けた忠犬「グレイフライアーズ・ボビー」
19世紀、スコットランド・エディンバラにあるグレイフライアーズ墓地で、一匹の小型犬が常にある墓の側にたたずんでいた。その墓はエディンバラ市警の警官だったジョン・グレイの墓で、小型犬の飼い主だった。 当時、エディンバラでは飼い主のいない犬は処分される決まりだったが、代わりに市議会が飼い主となることで保護されることとなった。こうして主人の墓を14年間守り続けた犬はいつしか「グレイフライアーズ・ボビー」と呼ばれるようになり、死後は銅像が建てられた。スコットランドにおける日本のハチ公のような存在であり、現在でもボビーの像と墓地は観光地として人気があるという。 >>恐竜を絶滅させた小惑星の証拠が恐竜の化石や琥珀から発見される<< さて、ボビーの犬種は長らくスカイ・テリアだと考えられていたが、近年この説は疑問視されており、新たな研究の結果、現在でも珍しい犬種のダンディ・ディンモント・テリアであることが明らかになった。 ダンディ・ディンモント・テリアは全身がふわふわした巻き毛で覆われた胴長短足の小型犬である。スカイ・テリアは硬く真っすぐな毛並みが特徴的な小型犬だ。しかしボビーの伝説を研究してきたマイク・マクベス氏によれば、当時スカイ・テリアはまだ遠く離れたスカイ島でしか飼育されておらず、一方でダンディ・ディンモント・テリアはエディンバラでごく普通に飼われていた犬種だったという。 犬種が混同されていたのは、当時この犬が「スコッチ・テリア」と呼ばれていたことによる。後世の人はスカイ・テリアのことだと解釈したが、当時はダンディ・ディンモント・テリアを指す言葉としてよく使われるものだったというのだ。 「よってグレイフライアーズ・ボビーは、ダンディ・ディンモント・テリアでなければならないのです」とマクベス氏は語っている。関連記事Greyfriars Bobby mystery has finally been solved(unexplained-mysteries.com)よりhttps://www.unexplained-mysteries.com/news/359430/greyfriars-bobby-mystery-has-finally-been-solved
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ミステリー 2022年07月31日 23時00分
オーストラリアの未解決事件「ソマートン・マン」の正体が法医学的系譜学で解明か?
オーストラリアには数十年にわたって未解決の「ソマートン・マン」事件がある。 1948年、アデレード市のソマートン・パーク・ビーチで男性の遺体が発見された。男性はスーツを着てネクタイを締めた格好だったが、身分証明書を持っておらずスーツケースにはラベルが剥がされた衣類が詰め込まれていた。また、ポケットには「Tamam Shud」というペルシャ語が書かれた紙が入れられていた。 >>ジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡は地球外知的生命体の証拠発見へ近づく足がかりとなる 専門家のコメントより<< 警察はこの男性の身元や死因を徹底的に調べたが当時はうまくいかず、未解決事件となっていた。この事件は男性が発見された町の名前から「ソマートン・マン」、ないしは発見されたメモから「タマム・シュッド事件」と呼ばれ、以来何十年にもわたって様々な推理や憶測が出ていた。 しかし、近年になって現代の科学的分析技術を用いて「ソマートン・マン」の正体や事件の真相に迫ろうという動きが出てきた。昨年5月には「ソマートン・マン」の遺体を調査する研究チームが発足、埋葬された遺体からサンプルを抽出してDNAや遺伝物質を回収し、ソマートン・マンの身元特定を図る動きがあった。ただこちらは遺体に防腐処理が施されていたため、化学物質の影響で遺伝物質が壊れている可能性をはらんでいた。 そして今年7月19日、オーストラリアのある教授がついに「ソマートン・マン」の正体を、徹底的な法医学的系図研究によって突き止めたと主張して注目を集めた。 発表したのはアデレード大学のデレク・アボット教授。彼は事件の謎を何十年にもわたって研究してきた人物だ。彼によれば法医学的系図学として知られる最新の調査技術が、ソマートン・マンの正体をついに導き出したのだという。 アボット教授は10年ほど前、オーストラリア当局からソマートン・マンの遺体が発見された後に石膏で作られた「デスマスク」から採取した毛髪を渡されたという。今回、デスマスクから得られた毛髪からDNAを採取、著名な法医学者のコリーン・フィッツパトリック氏に依頼して、理論的にソマートン・マンが含まれる家系図を作成し、その分岐を調べたという。 この家系図には4000人以上の人物が登場するが、アボット氏とフィッツパトリック氏は今年に入ってようやく、彼が電気技師のカール・チャールズ・ウェッブという男性である可能性が高いというところまでこぎ着けたのである。 最終的に母方の離れたいとこを見つけることができ、彼らにDNAテストを受けてもらったところ、謎の男がチャールズ・ウェッブであったことを示す結果が出たという。アボット氏は検査結果を受け取った時は「エベレストの頂上に登ったような気分だった」と語っている。 では、ソマートン・マンの可能性が高いとみられているチャールズ・ウェッブはどんな人物だったのか。彼は1905年11月生まれで、ドロシー・ロバートソンという女性と結婚していたことが判明している。その後、1947年に妻が「夫が姿を消し、離婚したい」と裁判所に訴えたのを最後に、ウェッブは公の記録から姿を消している。 妻はその後、遺体が発見されたアデレードにかなり近い地域に引っ越したことから、アボット氏はウェッブが「彼女を探すためにこの州に来たのかもしれない」と推理している。遺伝子の系譜の研究に加え、1947年以降、ウェッブの死亡診断書もなく、居場所も分からないということが、彼がソマートン・マンである可能性を高めている。 アボット氏とフィッツパトリック氏による分析結果については疑問の声も上がっているが、昨年5月に開始した南オーストラリア州当局の遺伝子調査の結果によって裏付けられるかもしれない、と言われている。 なお、南オーストラリア州警察は「検査の結果が出るまで調査の最新情報は提供しない」と述べている。いずれにせよ、何十年も謎のままだった未解決事件がいよいよ解決に向かっているのは確かだと言えるだろう。関連記事Australian Professor Solves 'Somerton Man' Mystery Using Forensic Genealogy?(Coast To Coast AM)よりhttps://www.coasttocoastam.com/article/australian-professor-solves-somerton-man-mystery-using-forensic-genealogy/
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ミステリー
ロシア、ミサイルで衛星破壊実験 国際宇宙ステーションが一時的な危機に
2021年11月20日 23時00分
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ミステリー
第二のスフィンクスが砂の中に埋もれている!?新たに発見されたという主張に賛否両論
2021年11月14日 23時00分
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ミステリー
ロサンゼルス空港周辺に出没する「ジェットパックで飛行する人物」の謎がついに解けた!?
2021年11月13日 23時00分
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ミステリー
物流大手FedExパイロットがメキシコ・モンテレイ近郊でUFOを目撃!
2021年11月07日 23時00分
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ミステリー
M.I.Bは2種類いる!?目撃証言から見えてくるものとは
2021年10月31日 23時00分
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ミステリー
UFOが核ミサイルシステムを無効化した!?退役軍人が告白
2021年10月30日 23時00分
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ミステリー
乗組員たちが次々と死亡!?謎多き海難事故「オーラン・メダン号」事件とその真相
2021年10月24日 23時00分
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ミステリー
新型コロナへの不安が人々を変えた?超常現象への関心が世界的に高まっている
2021年10月23日 23時00分
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ミステリー
ロズウェル事件で回収された「空飛ぶ円盤」には謎のヒューマノイドが乗っていた?70年以上経って公開された手紙とは
2021年10月17日 23時00分
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ミステリー
心霊現象か、それともフェイクか?30年以上現れ続けた「ベルメスの顔」
2021年10月16日 23時00分
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ミステリー
ビッグフットなど、未確認生物は次元を超えてやってきた生物だった!?
2021年10月10日 23時00分
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ミステリー
米軍の秘密兵器が激写される!?米軍の極秘基地内で撮影された映像
2021年10月09日 23時00分
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ミステリー
1日に15個、石の涙流す少女がインドに登場!奇妙な涙を流す少女たち
2021年10月03日 23時00分
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ミステリー
今年はネッシー当たり年!?ネッシーの目撃証言が昨年の総数を上回る
2021年10月02日 23時00分
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ミステリー
北米大陸に鹿人間が生息している!?新たなUMA「Not Deer(鹿ではない)」
2021年09月26日 23時00分
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ミステリー
100人以上の村人はどこへ消えたのか?「ロアノーク島植民地集団失踪事件」に科学のメスが
2021年09月25日 23時00分
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ミステリー
キム・カーダシアン「メット・ガラ」にて驚きのファッションを披露!イギリスでは「都市伝説の人物か!?」と話題に
2021年09月19日 23時00分
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ミステリー
スペースX社の新たなミッションと民間人による宇宙旅行の可能性
2021年09月18日 23時00分
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ミステリー
ペルー・ナスカで発見された異形のミイラたちは本物か?分析結果がついに!
2021年09月12日 23時00分
特集
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少年隊・錦織、東山ジャニーズ新社長就任に意味深投稿? 植草とのYouTubeもストップ、現在の活動は
芸能ネタ
2023年09月18日 12時00分
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ジャニーズ最大のタブー? 嵐メンバー4人と“男女の仲”報道、セクシー女優の死【芸能界、別れた二人の真相】
芸能ネタ
2023年09月17日 12時00分
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Snow Man向井、ジャニー氏お小遣い秘話が拡散? グループ不仲説の真相は<実は不仲?【犬猿の仲】の有名人>
芸能ネタ
2023年09月16日 12時00分
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一転しジャニーズ契約継続なし、モス広告Snow Manの顔を紙で隠した画像が拡散「イジメ」「涙出てきた」ファン怒り
芸能ニュース
2023年09月13日 18時00分
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株上げた井ノ原快彦、年下に嫌われていた? 森田剛から「嫌い」緊張関係続く<芸能界【犬猿の仲】の有名人>
芸能ネタ
2023年09月10日 17時00分