ミステリー
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ミステリー 2023年03月05日 22時30分
妖怪は時代を反映する
古来妖怪というのは、その時代を反映するものであるらしい。平安時代は、貴族がこの世の春を謳歌する半面、平将門の反乱、天然痘の流行、飢餓に苦しむ庶民たちがいて、京の都では夜な夜な鬼が出て人を喰ったという。鎌倉時代は武士の時代だ。流行った妖怪は、山岳修行者から転じて何やらエラそうな天狗である。江戸時代は平和の時代になり庶民の時代になると、キュウリが好きで、相撲好きな河童となる。そして20世紀になると宇宙人の登場。1970年代末になると、学習塾に通う小学生が増えてきた。子ども達は暗い夜道を1人で帰らないといけなくなる。都市部では得体のしれない大人がうようよし、田舎では誰も人がいない。どちらにせよ子供には怖い空間だ。そんな時代に現れたのが岐阜発祥の口裂け女である。学習塾は学区を超えているので、噂は学校の壁を超えて広まっていった。口裂け女の噂は、わずか半年で岐阜から全国に広まったという。80年代から90年代には、トイレの花子さんがブームになる。トイレの花子の原型やモデルとされているのはたくさんある。80年代や90年代のトイレはまだボットン便所と言われるものが多く、暗くて怖かった。昔のトイレは異界との境界線でもあったのだ。英国の『ハリーポッター』にもトイレに住んでいる女の子が登場するのは、そのためだろう。よって昔から「中から手が出て来て引きずり込まれそうなった」とか「変質者に襲われておちんちんを切られた子がいる」などという噂や都市伝説がたくさんあったのだ。80年代から90年初頭は、バブル景気という空前の好景気で、異世界や闇との境界は、学校のトイレくらいしかなかったのかもしれない。妖怪ではないが、家庭用ビデオが普及するとすぐに呪いのビデオの噂が出てくる。携帯電話が普及すると、たちまち「この番号からかかってきたら出てはいけない。なぜなら・・・」という噂がでる。人間とはそういう生き物らしい。さて、これから出てくる妖怪はどんなものだろうか? さしずめ人工知能(AI)の擬人化だろうか?プロフィール巨椋修(おぐらおさむ)作家、漫画家。22歳で漫画家デビュー、35歳で作家デビュー、42歳で映画監督。社会問題、歴史、宗教、政治、経済についての執筆が多い。2004年、富山大学講師。 2008~2009年、JR東海新幹線女性運転士・車掌の護身術講師。陽明門護身拳法5段。
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ミステリー 2023年03月04日 23時00分
アメリカ上空で撃墜された物体は「UFO」と定義すべきなのか?アメリカの宇宙政策の専門家が言及
2023年2月4日、米国各地の上空で奇妙な飛行物体が目撃された。正体が中国のスパイ気球である可能性が高まり戦闘機で撃墜されたが、その数日後にアメリカ、カナダの領空内やその付近でさらに3つの飛行物体が発見され、撃墜に至った。 アメリカの本土上空で確認されたこれらの飛翔体について、アメリカメディアが空軍のグレン・ヴァンハーク将軍に尋ねたところ、未確認飛行物体であることは認めたものの、地球外生命体が関与していることを否定することはなかった。 >>「気球がどこから来たのか分かるまで撃墜はやめるべき」?アメリカの気球騒動にイギリスから慎重論<< しかしこの発言は、アメリカ政府のこれらの物体に関する知識の欠如を浮き彫りにしていると宇宙政策の専門家ウェンディ・ホイットマン・コブ氏は語る。 彼は「私は宇宙政策の専門家として、しばしばUFOやエイリアンについて質問されることがあります。しかし、最近のエピソードが示すように、UFOは宇宙のどこか遠いところから飛来したものではなく、人間が作り出したものである可能性の方がはるかに高いのです」として、現代のUFO現象と「UFO」の意味することについて興味深い考察を行っている。 そもそも未確認飛行物体(Unidentified Flying Object、UFO)は歴史的に「容易に識別または説明のできない航空機」を表す言葉として使われてきた。 アメリカにおける現代のUFOブームは、1940年代後半から1950年代前半にかけて、ロケットやミサイルなどの新技術の開発と時を同じくして始まった。 現在、アメリカ政府は未確認空中現象(Unidentified Aerial Phenomena、UAPs)という言葉を使うようになっている。これはUFOという単語がSFやエイリアンを連想させるようになってしまったことに由来する。 これら「未確認飛行物体」の多くは、珍しい大気現象やカメラ機器のトリックであるという事実を踏まえた上で、より科学的な研究を促す言葉にもなっている。 一般の人々によるUAP目撃情報は毎年何千件も報告されているが、近年アメリカはこれらの目撃情報を追跡していなかったようだ。 その関心の低さが変わり始めたのは、2020年に国防総省が戦闘機のコックピットから撮影した、謎の動きをする未確認物体の映像3本(俗にTik-Tak-UFOとされるもの)を公式に公開してからだ。 翌2021年、アメリカ議会はUAPに関する報告書の作成を義務づけた。国家情報長官は報告書の中に、2004年から2021年の間に軍の飛行士や政府のセンサーから寄せられた144件のUAPに関する生の声があったことを確認している。 ちなみに報告書の中では、UAPについて「クラッタ(鳥、気球、ドローンなどを含む包括的な用語)を含むいくつかの可能性がある」ことを明言している。 もちろん、氷の結晶や熱の揺らぎといった自然の大気現象や、アメリカや他国が開発中の秘密技術の可能性についても言及されている。 2月頭に目撃され、米軍によって撃墜された気球や未確認物体はいずれもこの最後のカテゴリーに該当するとして注目されているのだ。 中国やロシアなどの国々は現時点でも人工衛星を使ってかなりの量の情報を集めることができるが、今回の気球騒動は潜在的にアメリカ国民も知らない、国の機密データを収集する技術が他に存在することを示唆するものだとホイットマン・コブ氏は語る。 2022年だけでもアメリカ国防総省は新たに247件のUAP報告を受けており、その約半数は最終的に気球ないしは"気球のようなもの "に起因するとされている。 今回の気球騒動がそうだったように、探すべき・監視すべき対象を把握していなければ、悪影響を与える存在を見逃してしまうことにもつながる。 今後のUAPが気球であれ、何らかの秘密技術であれ、はたまたそれ以外のものであれ、国を挙げてのUAPの研究、探知能力の向上は継続され、追跡されるだろうとホイットマン・コブ氏は述べている。山口敏太郎作家、ライター。著書に「日本怪忌行」「モンスター・幻獣大百科」、テレビ出演「怪談グランプリ」「ビートたけしの超常現象Xファイル」「緊急検証シリーズ」など。YouTubeにてオカルト番組「アトラスラジオ」放送中関連記事Should the objects shot down over the US be defined as 'UFOs' ?(unexplained-mysteries.com)よりhttps://www.unexplained-mysteries.com/news/364167/should-the-objects-shot-down-over-the-us-be-defined-as-ufos
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ミステリー 2023年02月27日 23時10分
宇宙人と接触したという人がツーショット写真を撮らない謎
一説によると宇宙人に誘拐された人は、アメリカだけで50人に1人の割合でいるという。これは驚異的な数字である。アメリカでは90%以上の人が宇宙人の存在を信じており、25%の人は宇宙人が地球に訪れていると思っていて、宇宙人と接触したと主張する人や、そういう人物を知っていると答えた人は9%もいるそうな。でも考えたら、それほどの人々が宇宙人と接触しており、UFOにも乗っているというのに、なぜそれらの人々はUFOの内部写真や、宇宙人とのツーショットを撮っていないのか・・・携帯電話にカメラが付いて20年以上たつというのに、これまでそういった写真で納得できるものを見たことがない。中には何度も宇宙人と会ったという人やUFOに乗ったという人もいる。そういう人の多くは、宇宙人はとても友好的だと語っているにもかかわらず・・・エイリアンアブダクション(宇宙人からの誘拐)に遭った人は、持ち物検査をされ、携帯やスマホは一時的に奪われてしまったのであろうか?(そんな話しは聞いたことがない)UFOの内部写真は撮影禁止なのであろうか?(一番ありえそうな理由だけど、これも聞いたことがない。もしかしたらそんな話しがあるのかも知れないけれど)エイリアンアブダクションは、肉体は地上のままで、魂や意識のみUFOに乗せられたのか?(まあ、落としどころとしては、この考え方も悪くないけど、多くのアブダクションされた人の話と矛盾してしまう。肉体的に接触したと主張する人がとても多いのだ)幻覚や妄想、あるいは夢の世界であるから・・・(それを言っちゃあおしまいよってことね(苦笑))さて、米国の情報機関を統括する国家情報長官室は、今年の1月に366件のUFO関する目撃情報があったと公表した。この366件のうち、26件は無人航空機、163件は気球、6件は気象現象などの特徴があるとしたが、171件については未解明のままだという。もちろん目的は米国の安全保障で、宇宙人の検証ではない。ただし不思議な動きをする【実態をともなう物体】は、確実に米国の空を飛んでいることは間違いない。「宇宙人などいない」と思っている日本人は多いが、我々地球人が地球に存在するのだから、広い宇宙に知的生命体がいないという方がムリがある。もし本当に宇宙人がいて、本当に地球人に接触したりUFOに乗せているとすると、ぜひ地球人にツーショット写真やUFOの内部写真を撮らせてあげてほしいものだ。プロフィール巨椋修(おぐらおさむ)作家、漫画家。22歳で漫画家デビュー、35歳で作家デビュー、42歳で映画監督。社会問題、歴史、宗教、政治、経済についての執筆が多い。2004年、富山大学講師。 2008~2009年、JR東海新幹線女性運転士・車掌の護身術講師。陽明門護身拳法5段。
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ミステリー 2023年02月26日 22時30分
UFOを目撃した人に対応する医療支援団体「UAP医療連合」結成
米軍がUFO関連の機密情報を公開し、今年2月にはアメリカやカナダで謎の気球が目撃されるなど、ここ最近になって未確認航空現象(UAP)の報告が活発になり、一般市民や専門家の関心を集めている。 事実、米軍の目撃や遭遇が起こっていることを確認しており、2022年には国防総省が新たに未確認物体の調査と、国家安全保障に対するあらゆる潜在的脅威を軽減することを目的としたタスクフォース「全領域異常解決局(AARO)」を設立している。 >>「ビッグフット」の正体は「宇宙猿人」? UFOとの意外な関係性が<< そして2022年に公表された「未確認航空現象に関する年次報告書」によると、既に2022年8月30日時点で、510件のUAPに関する報告が提出されていたことが明らかになっている。 それに伴い、UFOもしくはUAPに遭遇した後に身体的、心理的な影響を受けたと報告する目撃者の報告も増えてきたという。 昔からUFOに遭遇したり、エイリアンに誘拐されたと主張する人の中には謎の体調不良に襲われる人や、奇妙な傷や手術痕が体にできていた、というケースも存在していた。 ここまでの事例ではなくても、UAPを見た後に体に異変が出たという事例はあり、頭痛や吐き気、不安感や睡眠障害など、その内容は多岐にわたるという。 NARCAP(National Aviation Reporting Center on Anomalous Phenomena)の共同設立者兼事務局長のテッド・ロー氏は、自身のUAPに関する体験から「UAP Medical Coalition(UAPMC、UAP医療連合)を立ち上げた人物である。 「私は家族ぐるみでUAPに遭遇しており、私の場合は5歳のときまでさかのぼります。だから私は生涯を通してUFOというテーマと向き合ってきたのです。私を担当していたセラピストは、UFO全般の情報については門外漢でしたが、トラウマについては真摯に対応し、軽減してくれました」 ロー氏は自身の体験も踏まえ、UFOやエイリアンに関する体験をした人々が、医療や心理学の助けを求める際に直面する困難さについて次のように語る。 「私は、UFO体験を持つ人たちの交流会に参加している人が皆同じように悩んでいることに気がつきました。いくつか参加してみて、精神保健と医療の分野はUAP問題に対処する準備がまったくできていないことを知りました」 また最近になって、スタンフォード大学医学部の微生物学・免疫学教授であるギャリー・ノーラン氏が「UAPとの遭遇が人間の脳に及ぼす健康への影響の可能性」を探る研究を行っている。 この研究はUAPの相互作用が、人間に及ぼす可能性のある生物学的影響を体系的に調べる最初の試みの一つであることもあって、注目を集めている。ノーラン氏は、2022年8月のタッカー・カールソンとのインタビューで、研究の詳細について次のように語っている。 「スタンフォード大学での私の本業は、がんや血液を調べる技術の開発でした。しかし2011年頃、CIAと航空宇宙会社の人たちが『異常な物体に遭遇した人たち』の分析について私に助けを求めに来たのことです。正直なところ、データを見るまでは冗談だと思ったんです。しかし彼らは真剣でした」 「そして、軍人や地上にいた諜報員など『異常な物体に遭遇してダメージを受けた人』の脳の画像をいくつか見せてくれました。ある事例では、数人のパイロットが奇妙な物体に十分に接近して、すぐそばまで行って触っていたそうです。その物体は体長1.2〜1.5メートルで、奇妙な文字が書かれていると言っていました」 彼は研究で、UAPとの遭遇を報告した少数の人々に焦点を当て、彼らの脳スキャンを、UAP関連の経験をしたことのない対照群と比較した。その結果、脳活動、脳構造、特定の生化学的マーカーの存在など、両グループの間に多くの違いがあることが分かったという。 この研究の重要な発見の一つは、UAPに遭遇したと報告した人が脳の特定の領域、特にストレスの調節とトラウマ的記憶の処理に関与する領域で活動が増加している証拠を示したことにある。また、特定の神経伝達物質やその他の生化学物質のレベルにも変化が見られ、これは脳機能の変化を示している可能性があるという。 これはUAPを目撃した人たちが、自分が目撃したり体験したことを整理できず、さらにUAP体験を誰とも共有できなかったことから大きな不安を抱き、結果的に精神的に大きなストレスを受けてしまった可能性が考えられるそうだ。 また、目撃時にUAPの近くにいた人の中には、強烈な圧力や振動を感じ、身体的な不快感を覚えたという事例もあり、人に酔っては日常生活を送ることができないほど深刻な影響を受けたケースもあるという。 専門家の中には、これらの影響は電磁波やUAPに関連するその他の未知の要因に関連している可能性があると考える人もいる。しかし、UAPとの出会いと健康影響の関係を完全に理解するためには、さらなる研究が必要だ。 ロー氏は「我々は、専門家のコミュニティにUAP研究についての情報を提供し、彼らが事例を確認して議論を深め、専門医療がこのテーマにどう関わるべきかについて自分なりの見解を持てるようにしようとしています」と説明している。山口敏太郎作家、ライター。著書に「日本怪忌行」「モンスター・幻獣大百科」、テレビ出演「怪談グランプリ」「ビートたけしの超常現象Xファイル」「緊急検証シリーズ」など。YouTubeにてオカルト番組「アトラスラジオ」放送中関連記事UAP Medical Coalition seeks to help medical professionals deal with UAP experiencers(Roswell Daily Record)よりhttps://www.rdrnews.com/news/national/uap-medical-coalition-seeks-to-help-medical-professionals-deal-with-uap-experiencers/article_b1ed8ec0-aa4f-11ed-8db6-57078bb7918a.html
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ミステリー 2023年02月25日 23時00分
「気球がどこから来たのか分かるまで撃墜はやめるべき」?アメリカの気球騒動にイギリスから慎重論
2月頭からアメリカ国内を騒がせている、謎の気球騒動。2月3日、アメリカのモンタナ州をはじめとする広い地域で謎の白い気球が確認。4日にアメリカのF22戦闘機によって撃墜された。この気球は中国の高高度偵察気球である可能性が高いとされたが、その後にアラスカ州やミシガン州、カナダ上空で目撃された3つの物体については分類が困難とされている。またアメリカ国防総省は、米軍がここ数週間に撃墜した他のUFOの起源について、はっきりとは分かっていないと認めている。 しかし、この撃墜措置に対してはアメリカ国内外でも賛否が分かれている。特に海外の専門家からは「UFOがどこから来たのか分かるまで、撃墜には慎重になるべき」との意見が出ているようだ。 >>ホワイトハウス、謎の気球騒動を受けて「新たなUFOタスクフォース」結成を発表<< 例えばイギリスの元航空幕僚長であり、1990年の湾岸戦争で英国空軍打撃司令部の最高司令官を務めたマイケル・グレイドンは「怪しい機体を戦闘機で粉々に吹き飛ばすのは、その起源を特定する最善の方法ではない」と述べ、さらに多くの謎の機体が発見された場合を踏まえて、自制することを示唆する発言をした。 彼はイギリスのLBCラジオに出演した際、「何が入っているか分からないうちは、確かに刺激的なニュースだと思う。しかし、内部にスパイ機器が搭載されている可能性も高い」と語った。 同じような飛行物体がイギリスの領空に入った場合、排除する必要があるかという質問に対しては次のように答えている。 「おそらく最も可能性が高いのは、海に向かって漂い、その後周囲に影響を及ぼさない場所に移動したことを確かめてから撃ち落とすことだろう。しかし領空侵犯してきた物体に対して興奮し、排除を急ぐ前に、実際にその物体の中に何が入っているのかを調べることは非常に有益であろう」 また、2月4日に撃墜された物体は中国の高高度偵察気球である可能性が高いという見解が米軍から出ている。 マイケルは「中国は既に多数のスパイ衛星を持っているのに、なぜわざわざ気球を必要とするのか、理由が明らかになっていない。おそらく衛星から得られる情報は十分であり、さらにGoogleやその他を利用すれば非常に多くの情報を得られるだろう。他の情報源から得られないものを気球から得ているのかもしれないが、私には全く理解できない」と述べている。 ちなみにイギリスのスナク首相は、イギリスには今回アメリカで騒動を起こした気球のような脅威を「阻止」するための「完璧な迅速対応」能力があると主張している。しかし元駐米英国大使で国家安全保障アドバイザーのキム・ダロッシュは、納得していないと述べている。 「この数十年間、つまり冷戦の終わりからずっと、イギリスは防衛への投資が不足していると思う。本当に必要なキットや装備をすべて持っているわけではないし、軍隊が持つ技術にもギャップがある。だから、首相が言うような万全の体制で臨めるかどうかは分からない」と懸念を示している。 我が国でも同様の飛翔物体が領空侵犯してきた際、どのような対応を取るべきか議論になっている。気球騒動に関し、どの国でも改めて検討すべき問題があることを見せつけたと言えるかもしれない。山口敏太郎作家、ライター。著書に「日本怪忌行」「モンスター・幻獣大百科」、テレビ出演「怪談グランプリ」「ビートたけしの超常現象Xファイル」「緊急検証シリーズ」など。YouTubeにてオカルト番組「アトラスラジオ」放送中関連記事World leaders urged to stop shooting down UFOs until we know where they're from(The Daily Star)よりhttps://www.dailystar.co.uk/news/latest-news/world-leaders-urged-stop-shooting-29218926
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ミステリー 2023年02月19日 23時00分
ホワイトハウス、謎の気球騒動を受けて「新たなUFOタスクフォース」結成を発表
ここ数日アメリカ各地の上空で目撃され、注目を集めている謎の気球。2日にモンタナ州で白い気球が発見された後、データの分析方法を変更して探知の感度を上げた結果10日にはアラスカ州上空で、11日にカナダのユーコン準州で、そして12日にはミシガン州ヒューロン湖上空で謎の飛行物体が確認され、いずれも撃墜措置がとられている。 アメリカ政府関係者は、撃墜された3つの飛翔体はおそらく気球であり地上には無害なものであったと示唆する発言をしている。一方でホワイトハウス側はこのような謎の物体について「より良い理解を得るために」新たに省庁間チームの創設に着手すると発表した。 >>アメリカ国防総省、年次報告書にてUFO目撃情報「急増」を確認 - しかしその理由は不明<< 国家安全保障会議のジョン・カービー報道官は、今回確認された飛翔体について情報機関が「これらは商業または研究機関に関連した気球である可能性があり、したがって『良性』な物体である」との見解が出ていることを示している。これを踏まえて3つの空飛ぶ物体の性質に関する評価が提出されたと報じられた。とはいえ、「今回のような特定の未確認飛行物体に関する暴露は、未知の物体による空中侵犯に関する政府と国民の懸念を鎮めることはないでしょう」ともされている。 そこで13日月曜日の記者会見で、カービー報道官は「安全またはセキュリティ上のリスクをもたらす未確認飛行物体の検出、分析、処分に関するより広い政策的意味を研究する」新たなタスクフォースの設立を発表した。 ホワイトハウスが今回の問題をいかに深刻に捉えているかを物語るかのように、ハービー報道官は「政府のあらゆる部門が、これらの事象を理解し、軽減するための努力を倍加させる」と宣言している。近々発足するUAP調査チームは、連邦航空局、国土安全保障省、国防総省など、さまざまな政府機関の代表者で構成されると伝えられている。 一方、墜落した3機の飛行物体の破片を回収する作業は、軍にとってある種の「挑戦」であることが判明している。マーク・ミルリー統合参謀本部議長によれば、どのケースでも「非常に困難な地形に落ちている」ため、現時点では3機共に十分に回収できていないとのこと。「いずれは回収できるが、全ての残骸を回収するには時間がかかるだろう」と記者団に答えている。軍部が最終的に全ての残骸を手に入れることができれば、飛翔体の性質をめぐる謎は最終的に解決されると推測されている。 一方で、地方議員からは不満の声も上がっている。アメリカ両議会の議員も14日、現在進行中の状況について機密扱いのブリーフィングを受けたが、ユタ州のマイク・リー上院議員は会合後に自身のツイッターで「答えよりも疑問が多いまま会合を終える」と不満を表明した。バイデン大統領にはさらなる情報の透明性を求め、ブリーフィングで得た追加情報をもってしても、この事件が「ホワイトハウスによって極めて重要な出来事が軽視されているのか、それとも取るに足らない事件が誇張されて大げさに報道されているのか不明」と嘆いている。 未だに情報が錯綜状態にある謎の気球騒動。今後の動きにも注意していきたいところだ。山口敏太郎作家、ライター。著書に「日本怪忌行」「モンスター・幻獣大百科」、テレビ出演「怪談グランプリ」「ビートたけしの超常現象Xファイル」「緊急検証シリーズ」など。YouTubeにてオカルト番組「アトラスラジオ」放送中関連記事White House Suggests Downed Objects Were 'Benign,' Forms New UFO Task Force(Coast to Coast AM)よりhttps://www.coasttocoastam.com/article/white-house-suggests-downed-objects-were-benign-forms-new-ufo-task-force/
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ミステリー 2023年02月18日 23時00分
撃墜された謎の白い気球はUFOだった!?米政府がSNSで盛り上がる「宇宙人による侵略説」の拡大を懸念
今月2日、アメリカ各地の上空に謎の白い気球が出現。直径約60メートルの白い球体で、下に8枚の太陽電池パネルがあることが確認された。アメリカ側はこの気球について深刻に受け止め、調査を行った結果、中国の高高度偵察気球である可能性が高いという結論に至り、中国当局に連絡したと明らかにしている。 アメリカ側が慎重になった理由の一つに、問題の気球が通過した場所に米軍基地が多数存在したという点がある。特に最初、謎の気球が確認されたモンタナ州には核ミサイル格納庫を備えたマルムストローム空軍基地が存在しているため、警戒を強めたものとみられている。しかし、もし気球を撃墜した場合は地上に残骸が落ちて大きな損害を与える可能性もある。4日に気球がサウスカロライナ州沖合に出たことが確認された上で撃墜となった。 >>イギリス空軍が機密にしていた1990年に撮影されたUFO写真が32年の時を経て公開<< その後、データの分析方法を変更して探知の感度を上げた結果、10日にアラスカ州上空で、11日にカナダのユーコン準州で、そして12日にはミシガン州ヒューロン湖上空で気球が確認され、撃墜措置がとられた。特に12日のミシガン州のケースでは、気球が高度約6000メートルで飛行していた。周辺を飛行する民間機に対する懸念が増したため、撃墜措置がとられている。 ちなみに、これらの気球は全て同じ形状というわけではない。アラスカ州で確認された気球は「円筒形で銀色がかった灰色」であることが確認された後、約1万2000キロ上空でF-22ラプターによって撃墜されている。 アメリカの捜査当局はこれらの物体の残骸の回収と特定に取り組んでいるが、アメリカ国内メディアではこれらの物体が何であり、どこから来たのか憶測が飛び交っているという。その結果、SNSでは疑心暗鬼になった人たちから「宇宙人による侵略が始まったのではないか」という懸念まで出てきているというのだ。 この件について下院情報特別委員会のジム・ハイムズ氏は 「現在ソーシャルメディアを見ているとある種のパターンが見える。突然、異星人の侵略や中国の追加行動、ロシアの行動に関する大量の憶測が飛び交った。情報がないと、人々の不安は破壊的になる可能性のある領域に導く。だから私は、政権がすぐにもっと多くの情報を得られることを願っている」 と述べている。 ここで気になるのは、アメリカ側の動きだ。アメリカは2019年に第六の軍として「宇宙軍」を発足させたが、その後UFOに関する情報公開を行い、今回の謎の気球の確認と撃墜など、一昔前にはUFOと関連づけられていた事柄に関して非常に迅速に動いている。これらの点から考えると、米軍はかなり前から今回の高高度偵察気球のような情報収集などを目的とした飛翔体やドローン等の存在に気づいており、専門的に対処するために新たな枠組みとして宇宙軍を設立したように思えてくる。 アメリカを騒がせる謎の気球騒動がどのような展開を迎えるのか。少なくとも現状では、詳細が発表されるまで待つしかないだろう。山口敏太郎作家、ライター。著書に「日本怪忌行」「モンスター・幻獣大百科」、テレビ出演「怪談グランプリ」「ビートたけしの超常現象Xファイル」「緊急検証シリーズ」など。YouTubeにてオカルト番組「アトラスラジオ」放送中関連記事Mystery of downed UFOs over US sparks 'alien invasion' fears(unexplained-mysteries.com)よりhttps://www.unexplained-mysteries.com/news/363926/mystery-of-downed-ufos-over-us-sparks-alien-invasion-fears
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ミステリー 2023年02月12日 23時00分
火星の生命の痕跡を分析 NASAが火星からの土壌サンプルを調査するための施設を開設予定
現在、アメリカ航空宇宙局(NASA)と欧州宇宙機関(ESA)は、火星の地表で採取したサンプルを地球に持ち帰る「火星サンプルリターン(Mars Sample Return)」計画を共同で計画している。昨年12月21日には、NASAの探査機「パーシヴィアランス」が火星の岩石などのサンプルを収めた保管容器の一つを火星地表に投下することに成功したと発表している。 この保管容器は小型だが、地球外生命体の最初の証拠が含まれている可能性も期待されている。パーシヴィアランスがサンプル採取を行っている場所が、数十億年前に川が湖に流れ込み、扇形のデルタを形成したジェゼロ・クレーターとその周辺だからだ。 >>「2030年までに人類は月に住む」NASAの幹部が語る<< 川のデルタは、古代の微生物が生息していた痕跡を発見しやすい場所のひとつと考えられている。もし今回の火星の土壌サンプルに生物がいなかったとしても、少なくとも遠い昔に火星に存在したであろう生命の痕跡の化石を見つけられる可能性が高い、と期待する専門家は多い。 なお、このサンプル保管容器がまるで小さなライトセーバーのようだったため、写真が公開されるとそちらの点でも話題になったようだ。 このライトセーバー型保管容器の回収は5年後に打ち上げられる予定のNASAの宇宙船に搭載された2機の小型ヘリコプター。10個のサンプルがすべて回収されると、火星から飛び立つ最初のロケットとなる火星上昇機に積み込まれ、ESAの地球帰還船とランデブーする予定だ。 そして2033年、火星最初の土壌サンプルは「地球突入システム」と呼ばれる円盤状の宇宙船で地球に帰還し、ヒューストンのNASAジョンソン宇宙センターに開設される予定の「火星サンプル受領プロジェクト事務所(Mars Sample Receiving Project)」に輸送される計画になっている。 テキサス州議会議員ブライアン・バビン氏は、「火星で採取されるサンプルは、我々の宇宙をよりよく理解するための探求に不可欠である」と述べている。 また、同僚のシーラ・ジャクソン・リー氏は、「火星サンプルリターン計画は、今後の有人火星探査に不可欠です。このサンプル受領プロジェクト事務所を設立することは、我々が火星に対する知識を深め、火星への取り組みを前進させるための大きな一歩です」と語っている。山口敏太郎作家、ライター。著書に「日本怪忌行」「モンスター・幻獣大百科」、テレビ出演「怪談グランプリ」「ビートたけしの超常現象Xファイル」「緊急検証シリーズ」など。YouTubeにてオカルト番組「アトラスラジオ」放送中関連記事NASA火星探査車がサンプル保管容器の地表配置を開始 火星サンプルリターン計画での回収を想定(SORAE)よりhttps://sorae.info/space/20221224-perseverance-deposited-1st-tube.htmlNASA building 'alien life facility' to probe lightsaber canister soil samples from Mars(The Daily Star)よりhttps://www.dailystar.co.uk/news/latest-news/nasa-building-alien-life-facility-29094185?int_source=nba
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ミステリー 2023年02月11日 23時00分
マンモスやタスマニアタイガーに続き、ドードー鳥の復活を計画する「脱絶滅会社(De-Extinction Company)」
マンモスやタスマニアタイガーなど、様々な絶滅生物の復活を試みてきたあるバイオサイエンス企業が、また新たな生物を絶滅防止リストに加えて注目を集めている。 アメリカのテキサス州ダラスに本社を置くコロッサル・バイオサイエンス社は、17世紀に絶滅してしまった飛べない鳥「ドードー」を復活させるという野心的な計画を発表した。ドードーはかつてモーリシャス島に生息していた大型の鳥類で、天敵もいないことから飛ぶことができなかった。そのため、簡単に捕まえられることを知った船乗りたちによって乱獲の対象となり、非常に短い期間で絶滅してしまったのだ。 >>調査の結果生存が明らかに! 絶滅生物の枠から蘇った生き物たち<< コロッサル社は2021年9月に1500万ドルという巨額の資金で設立。ケナガマンモスの遺伝子を部分的に組み込んだ象の雑種を生産する計画から絶滅生物の再生・再導入計画をスタートさせた。昨年夏には、有名なタスマニアタイガーの復活に取り組むメルボルン大学のタイラシン統合遺伝子復元研究室と提携し、ポートフォリオを拡大している。 今回のプロジェクトでは、ハトのDNAをドードーのものと一致させ、それを卵に移植し、ふ化したときにドードーが生まれるようにするという、この2つの動物で考案されたものと同様のプロセスを踏むことになる。プロジェクトアドバイザーは、昨年ドードーのゲノム解読を成功させた進化生物学者ベス・シャピロ氏。シャピロ氏は「ドードーは、人間がその生息地での生存を不可能にしたために絶滅した種の代表例です」と語り、ドードー復活の可能性に期待を寄せている。 今回の計画については支持する動きもあれば、「巨額の予算を投じて絶滅生物を復活させるのではなく、そもそも現存する生物をいかに絶滅させないかが重要である」という意見も存在している。 コロッサル社は「ドードーは絶滅生物の象徴となっているが、復活させることで"脱絶滅の象徴"として見直されることを期待している」と語っている。山口敏太郎作家、ライター。著書に「日本怪忌行」「モンスター・幻獣大百科」、テレビ出演「怪談グランプリ」「ビートたけしの超常現象Xファイル」「緊急検証シリーズ」など。YouTubeにてオカルト番組「アトラスラジオ」放送中関連記事ドードー復活計画に批判の声。動物たちが「絶滅しないようにすることが最優先」(ハフポスト)よりhttps://www.huffingtonpost.jp/entry/dodo_jp_63d8d0bfe4b07c0c7e058a87De-Extinction Company Hopes to Revive the Dodo Bird(Coast To Coast AM)よりhttps://www.coasttocoastam.com/article/de-extinction-company-hopes-to-revive-the-dodo-bird/
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ミステリー 2023年02月05日 23時00分
タイ国内初、1億4千万年前の小型肉食恐竜の足跡化石を発見
タイのカラシン県ナークー郡にあるプーフェーク森林公園は、恐竜の足跡が複数発見されたことで有名な場所だ。この足跡化石は今も森林公園内に残されており、発見された大型肉食恐竜の足跡7つのうちの4つは公園を訪れた人ならば誰でも見ることができる。 これらの足跡は1996年、森林公園をピクニック中の親子が岩の上に残されていたものを偶然目にしたことから発見につながった。調査の結果、約1億4000万年前に生息していた肉食恐竜の足跡であることが判明したのだ。ちなみに発見された7つの足跡のうち、地面の浸食により残念ながら3つが消失してしまっている。 >>恐竜を絶滅させた小惑星の証拠が恐竜の化石や琥珀から発見される<< そして先日、同じく森林公園の奥深くにある巨大な砂岩層より新たに合計10個の恐竜の足跡が発見された。専門家が確認したところ、指紋は約1億4千万年前のもの、大きさは21センチから30センチ、幅は17センチから31センチ。鉱物資源局の関係者は、この痕跡を残した恐竜について全長5メートル、体高2メートル前後の小型の肉食恐竜である可能性があるとみている。 タイの公共放送であるPBSの報道によると、小型の肉食恐竜に関連した化石は「タイ国内では初めての発見」になるという。現時点では足跡を残した恐竜が何なのか、正確な種類はまだ分かっていないという。現在、恐竜の足跡を保護・保存するための作業が進められており、森林公園の一帯が一時的に閉鎖されて作業が行われていると複数の報道機関が伝えている。 古代のタイを闊歩していた恐竜はいったい何だったのか。今後の調査結果が気になるところだ。山口敏太郎作家、ライター。著書に「日本怪忌行」「モンスター・幻獣大百科」、テレビ出演「怪談グランプリ」「ビートたけしの超常現象Xファイル」「緊急検証シリーズ」など。YouTubeにてオカルト番組「アトラスラジオ」放送中関連記事観光スポットプ一フェーク森林公園(恐竜の足跡)(amazing THAILAND)よりhttps://www.thailandtravel.or.jp/phu-faek-forest-park/Phi Fake Forest Park (Dinosaur Footprints)(amazing THAILAND)よりhttps://www.tourismthailand.org/Attraction/phu-faek-forest-park-dinosaur-footprintsWorld first as 140 million-year-old fossilized 'tiny' dinosaur prints found(The Daily Star)よりhttps://www.dailystar.co.uk/news/world-news/world-first-140-million-year-29089976
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