ミステリー
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ミステリー 2023年04月08日 23時00分
CIA職員やホワイトハウスを襲った「ハバナ症候群」原因は秘密兵器?それとも心身症?
以前、リアルライブではキューバ・ハバナでアメリカとカナダの大使館職員を襲った「ハバナ症候群」について紹介した。 「ハバナ症候群」は2016年後半から2017年にかけて起こった。アメリカとカナダの大使館職員らが奇妙な音を耳にしたと同時に頭痛や目まい、吐き気に襲われるという症状が発生したことから名付けられている。 この時、「ハバナ症候群」の症状がある種の衝撃波やマイクロ波を受けたときの症状に似ていた。何らかのマイクロ波を放射する武器が用いられていたのではないか、という説が出ていた。 >>カナダ政府も独自のUFO研究「スカイ・カナダ・プロジェクト」の始動を発表<< トランプ政権はアメリカの外交官が標的にされたとしてキューバ側を非難。職員の帰国とキューバへの渡航警告を出すなどの対応に出たため、アメリカとキューバの関係が非常に悪化した。 ハバナ症候群は前述の通りマイクロ波を放射する武器の影響を受けたという説があるが、実在は確認されていない。またその背後にいる存在についても論争の的となっている。 2019年の事例ではホテルの部屋の近くでモスクワの連邦保安局(FSB)のエージェントが確認されたと報告されている。 さらに2人の職員が後に台湾に旅行に行ったとき、同じ事態が再び発生したとも言われている。そのためオーストラリア戦略政策研究所のピーター・ジェニングス氏は「これまで『ハバナ症候群』と言われていたものはロシアの諜報活動によるものである可能性が最も高い」と指摘した。 現在に至っても明確な結論は出ていないが、調査は行われていた。当初考えられたのは「ある種の音波兵器」説だが、これは2018年に行われた研究で「19人の患者が何らかの音波兵器による内耳の損傷によって目まいを起こしていた」という報告による仮説だ。 しかし後の調査で研究内容に欠陥があること、どんな音波兵器でも脳を選択的に損傷し、それ以外は損傷しないという証拠がないこと、生物学者が兵器と思われる音を録音したところキューバに生息するコオロギの一種であると特定したことから、現在では否定されている。 他にも「マイクロ波兵器」説というものがある。 こちらは2020年12月に米国科学アカデミーが、少なくとも一部の患者の症状の原因として「パルス高周波エネルギー」が有力と結論付けた報告書を発表したことで注目を集めた仮説だ。 確かに高エネルギーのマイクロ波を浴びると、耳や脳の神経細胞が直接刺激されて音が聞こえる「フレイ効果」と呼ばれる現象が起きる。 しかし、この効果で感じる音は被害者の証言した音とは似ても似つかないものだという。 指向性エネルギー兵器は確かに存在するが、いずれもハバナ症候群の症状や音を説明できるものではない。5年以上にわたる広範囲な捜索にもかかわらず、兵器の証拠も見つかっていないことから、「兵器説」はほぼ否定されている。 では、ハバナ症候群は何が原因だったのか。カリフォルニア大学ロサンゼルス校神経学教授のロバート・バロー氏は、集団心因性疾患の典型例ではないかと推測する。 集団心因性疾患は、通常ストレスの多い環境にいる人がある症状を病気ではないかと思い込み、連鎖的に症状が周囲の人々や他のグループへ広まっていくというもの。 ハバナ症候群はキューバに潜入した一人の諜報員、つまり非常にストレスの多い状況にあった人物の症状から始まっている。 この人物には実際に身体的症状が出ていたのだろうが、原因を「自分が聞いた奇妙な音」のせいにしていた。結局、大使館の同僚に広まり、さらにメディアや医学界でも注目を集めたことでさらに被害者が増えてしまったのでは、とのことだ。 興味深いことに、2020年12月の米国科学アカデミーの報告書では患者の症状、特に慢性症状を説明するには集団心因性疾患が妥当であるが、そうした診断を下すには「患者レベルのデータ」が不足していると結論付けられている。 謎の秘密兵器ほどセンセーショナルではないが、集団心因性疾患には歴史的な先例がある。また多種多様な症状が出ているにもかかわらず脳や耳の損傷がないこと、その後世界中に同様の症状が広まったことなどをまとめて説明できる。結局、現代の集団心因性疾患であったと考えるのが妥当なようだ。山口敏太郎作家、ライター。著書に「日本怪忌行」「モンスター・幻獣大百科」、テレビ出演「怪談グランプリ」「ビートたけしの超常現象Xファイル」「緊急検証シリーズ」など。YouTubeにてオカルト番組「アトラスラジオ」放送中参考記事Is the mysterious 'Havana Syndrome' really a psychosomatic illness (unexplained-mysteries.com)よりhttps://www.unexplained-mysteries.com/news/365351/is-the-mysterious-havana-syndrome-really-a-psychosomatic-illnessCIA agents attacked by 'microwave weapon'(unexplained-mysteries.com)よりhttps://www.unexplained-mysteries.com/news/340381/cia-agents-attacked-by-microwave-weapo'Directed energy attack' hits White House staff(unexplained-mysteries.com)よりhttps://www.unexplained-mysteries.com/news/346575/directed-energy-attack-hits-white-house-staff
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ミステリー 2023年04月02日 23時00分
前代未聞!数カ月以内にパプアニューギニア沖で「宇宙船」の捜索が開始!?
地球には、宇宙人が探査機で飛来しているー。そう信じてやまない教授が、「宇宙から飛来した探査機」の可能性がある天体を求めて太平洋を捜索するプロジェクトを開始した。 この驚きのプロジェクトを立ち上げたのは、ハーバード大学の天文学者アヴィ・ローブ氏。彼は2017年に太陽系外から飛来したと考えられている小惑星・オウムアムアが「地球外知的生命体によって人工的に作られた天体である」可能性があるという仮説を提唱して注目を集めた人物でもある。 オウムアムアは初めて確認された太陽系外から飛来した恒星間物質ではないか、と注目を集めた天体。後の研究によって2017年にポルトガル沖で爆発した別の天体や、2014年にパプアニューギニア上空で爆発し落下した火球も、太陽系外から飛来したものであることが判明している。 >>なぜか一般公開されない?太陽系の外から飛来する恒星間天体のデータの謎<< ローブ氏はこのパプアニューギニア沖に落下したと思われる天体CNEOS 2014-01-08に着目。他の隕石や火球などと比較して異常に速く移動していた点などから、この天体の破片がオウムアムアのような恒星間物質どころか地球外生命体由来の人工物であり、破片に宇宙人の技術が含まれている可能性が高いと主張。「これから数カ月以内にパプアニューギニア沖に落下した恒星間物質を回収する」と語っているのだ。 ローブ氏はUnherd TVの取材に対し、太平洋でのミッションについて次のように語る。 「まず、海底から破片を集めて組成を把握し、見分けたいと考えています。太陽系とは全く異なる異常なところから来たものなのか、人工的に作られた物質なのか。宇宙人の探査機かもしれないし、超強力なダイソン球(高度に発達した宇宙文明が建設した理論上の宇宙居住施設)を構成する物質の破片かもしれない」 「もしこの破片がエイリアンの探査機由来のものでなくても、科学的に新しい超硬質材料で構成された隕石の可能性もあります。いずれにせよ、重要な発見であることに変わりはありません」 ローブ氏によれば、既に回収プロジェクトのための船や調査チーム、計画も完璧であり、パプアニューギニア政府に許可も得ているという。 果たして、エイリアンの存在を証明するものや恒星間物質の証拠は見つかるのか。調査はパプアニューギニアのマヌス島北部の海で行われる予定だという。山口敏太郎作家、ライター。著書に「日本怪忌行」「モンスター・幻獣大百科」、テレビ出演「怪談グランプリ」「ビートたけしの超常現象Xファイル」「緊急検証シリーズ」など。YouTubeにてオカルト番組「アトラスラジオ」放送中関連記事Avi Loeb leads $1.5M effort to find alien tech on the ocean floor(unexplained-mysteries.com)よりhttps://www.unexplained-mysteries.com/news/360469/avi-loeb-leads-15m-effort-to-find-alien-tech-on-the-ocean-floorHunt launched for crashed 'alien spacecraft' set to be launched in Pacific Ocean(The Daily Star)よりhttps://www.dailystar.co.uk/news/weird-news/hunt-launched-crashed-alien-spacecraft-29564533
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ミステリー 2023年04月01日 23時00分
わずか8年以内に不老不死が実現する!?未来を予測する学者レイ・カーツワイル氏の提言
アメリカの発明家・未来学者のレイ・カーツワイル氏。彼はかつてコンピューターや人工知能(AI)が人類の知能を超える転換点(技術的特異点)、または、それにより人間の生活に大きな変化が起こるという概念「シンギュラリティ」を提唱した人物である。 1990年当時、彼は「10年以内にコンピュータが人間にチェスで勝つようになる」、また「スマートフォンが私たちの生活に不可欠なものになる」と予言した。 これらの未来予測はいずれも的中。今後の発言に注目が集まっている人物でもある。 そんなカーツワイル氏は先日、ポッドキャスト番組のFuturismで「8年以内に不老不死にする方法が開発される」といった衝撃的な未来予測を行い、注目を集めた。 >>なぜか一般公開されない?太陽系の外から飛来する恒星間天体のデータの謎<< 彼は「現在私たちは毎年、1年以上寿命を延ばす方法を見つけており、不老不死は10年以内に実現します」と述べた。 現在の医療技術の進歩はすさまじいが、他にもナノテクノロジーを使って健康を維持できるようになり、最終的には自分の記憶をコンピューターにアップロードできるようになると示唆。そうなると、実質的な不死も可能となるようだ。 なお、カーツワイル氏自身もまた、不老不死になることを信じて寿命を延長する試みを毎日のように行っているそうだ。例えば消化器に負担をかけず栄養を摂取するため、1日に200錠ものサプリメントを摂取したり、栄養注射をしているそう。 厳密な栄養と体調の管理により、本人は「糖尿病を克服した上、老化の抑制に成功している」と主張しているが、生身の体を健康に保つには相当な労力がかかるため、「1日も早く機械の体に入ることができる日を夢見ている」と主張している。 また、彼はAIが2029年までに人間レベルの知能に到達するとも考えている人物だ。 「2029年は、AIが有効なチューリング・テストに合格し、したがって人間レベルの知能を獲得する時期として、私が予測した一貫した日付です。私は『シンギュラリティ』の日付を2045年としました。これは、私たちが創造した知性と融合することで、私たちの有効な知性を10億倍にする時です」 確かに、近年のAIの進歩には目を見張るものがある。身近な事例では対話型AIやAIチャットボット、お絵描きAIがここ数年どころかたった数カ月で、違和感のない文章や絵の出力に成功しているという点があるだろう。しかし、そのような技術の進歩が良いことなのか悪いことなのかは、まだ議論の余地がある。 ひとまず彼が予測した2029年にAIがどれだけの進歩を見せるのか、見守っていきたいところだ。山口敏太郎作家、ライター。著書に「日本怪忌行」「モンスター・幻獣大百科」、テレビ出演「怪談グランプリ」「ビートたけしの超常現象Xファイル」「緊急検証シリーズ」など。YouTubeにてオカルト番組「アトラスラジオ」放送中関連記事Futurist predicts that we will achieve immortality within just 8 years(unexplained-mysteries.com)よりhttps://www.unexplained-mysteries.com/news/365428/futurist-predicts-that-we-will-achieve-immortality-within-just-8-yearsレイ・カーツワイル(Wikipedia)よりhttps://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AC%E3%82%A4%E3%83%BB%E3%82%AB%E3%83%BC%E3%83%84%E3%83%AF%E3%82%A4%E3%83%AB
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ミステリー 2023年03月26日 23時00分
なぜか一般公開されない?太陽系の外から飛来する恒星間天体のデータの謎
昨年12月、リアルライブでハーバード大学の天文学者アヴィ・ローブ氏が提唱する画期的なプロジェクトについて紹介した。 太陽系よりずっと遠くの深宇宙から飛来する小惑星などの天体を恒星間天体と呼ぶ。2017年に太陽系に最接近した小惑星「オウムアムア」によって知られるようになった。だが研究の結果、恒星間天体はさほど珍しいものではなく、2014年にパプアニューギニア上空で爆発した火球も、実は太陽系外から飛来した恒星間天体であったことが米宇宙司令部(USSC)によって明らかになっている。 >>カナダ政府も独自のUFO研究「スカイ・カナダ・プロジェクト」の始動を発表<< ちなみにこの火球の大きさは0.45メートル、時速13万キロで地球の大気圏に突入したことが判明しており、その軌道と高速度から「惑星系の深部か、天の川銀河の厚い円盤にある星から来たものであることは99%間違いない」と科学者たちは主張していた。 この天体は通常の隕石と比較すると非常に頑丈とのことで、ローブ氏は海底で眠っているこれらの恒星間天体の破片を回収することができれば解明につながると主張。 実に190万ポンド(約3億1600万円)を出資し、オーストラリア沖で2014年に墜落した恒星間天体の破片を回収するプロジェクトを始めていた。 一方で、この火球に関する詳細な情報を得ることが非常に困難な状況になっているという。主な理由としては、この恒星間天体に関するデータの一部が「核爆発の証拠の追跡」を担当する部署によって記録されたため、機密扱いになっているというのだ。 実際、昨年Motherboardがロスアラモス国立研究所に詳細な情報を求めるとともに、さまざまな省庁に情報公開法の要請をしたものの、回答は遅延に次ぐ遅延。 1月には「問題はプログラムオフィスにある」と言われ、今年3月には「NNSAのロスアラモス現地事務所(NA-LA)や研究所が解決しなければならないいくつかの問題がある」という趣旨のメッセージが返ってきたという。 現状では何が問題なのか、いつになったら要求された情報が実際に提供されるのかといった確認すらできないままだそう。 2014年に地球に到達した物質について、研究所は何か隠しているのだろうか、それともこの騒動は単に管理上の不備によるものなのか。もしかすると、ローブ氏の「恒星間天体引き上げプロジェクト」の方が先に成功してしまうかもしれない?山口敏太郎作家、ライター。著書に「日本怪忌行」「モンスター・幻獣大百科」、テレビ出演「怪談グランプリ」「ビートたけしの超常現象Xファイル」「緊急検証シリーズ」など。YouTubeにてオカルト番組「アトラスラジオ」放送中関連記事Efforts to obtain data on interstellar visitor plagued with difficulties(unexplained-mysteries.com)よりhttps://www.unexplained-mysteries.com/news/365054/efforts-to-obtain-data-on-interstellar-visitor-plagued-with-difficulties
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ミステリー 2023年03月25日 23時00分
どこにも認められていない国「カイラーサ合衆国」の代表2人が国連での会議に出席!?
世界には200近くの国があるが、小規模なミニ国家やミクロネーションなどを含めるとさらに数は増える。 中にはジョークから生まれた「サン・エスコバル(San Escobar)」や「リッスンブール(Listenbourg)」といった国や、領土だと主張しているものの国として認められていないものも存在する。今回紹介する「カイラーサ合衆国(United States of Kailasa)」もその一つだ。 >>カナダ政府も独自のUFO研究「スカイ・カナダ・プロジェクト」の始動を発表<< カイラーサ合衆国はインド出身の自称導師であるニトヤナンダ・パラマシヴァム氏が建国した。パラマシヴァム氏は2019年に弟子に対する強姦などの容疑で告発され、複数の犯罪に関わったとして逮捕された。保釈中にインドに亡命。その後、2020年に逃亡先でカイラーサ合衆国の建国を宣言している。 カイラーサ合衆国はヒンドゥー教国家であり、独自の国旗とパスポート、さらには中央銀行システムを持っているとされるが、世界のどのあたりにあるかは明らかにされていない。 一説にはパラマシヴァム氏がエクアドル沖の島を購入したため、その島が国土にあたると言われているが、エクアドル政府はそのような国家が存在しないことを確認している。 近年になってカイラーサ合衆国は「20億人のヒンドゥー教徒のための国家の役割を果たす」と主張して市民権の申請も開始している。 しかし、今のところカイラーサ合衆国を国家として認めている国や自治体は存在しておらず、国連もカイラーサ合衆国からの提出書類を公表しないと見解を示している。 そんな中、カイラーサ合衆国の代表者たちが2月に行われた国連の会議に潜入し、無断で出席するという出来事があった。 報道によると、2月22日に行われた意思決定システムにおける女性の代表についての会議と、もう1つは2月24日に行われたSDGsに関する議論を中心とした会議にカイラーサ合衆国の関係者がいつのまにか「出席」。 2回目の会議で記録された映像には、カイラーサ合衆国の「常任大使」を務めるヴィジャヤプリヤ・ニトヤナンダ氏が自己紹介する様子が記録されていた。このとき彼女も議論に参加して意見書を提出したそうだが、当局によって却下されている。 一応会議で発言すること自体は認められたようだが、議会に出席して発言しただけでは国家として承認されるわけではない。カイラーサ合衆国側は様々な国や外交官との交流を試みているようだが、新たな国として認められるかは怪しいようだ。山口敏太郎作家、ライター。著書に「日本怪忌行」「モンスター・幻獣大百科」、テレビ出演「怪談グランプリ」「ビートたけしの超常現象Xファイル」「緊急検証シリーズ」など。YouTubeにてオカルト番組「アトラスラジオ」放送中関連記事Two representatives from a fictional country attended meetings at the UN(unexplained-mysteries.com)よりhttps://www.unexplained-mysteries.com/news/364960/two-representatives-from-a-fictional-country-attended-meetings-at-the-unExplained: What Exactly Is The United States Of Kailasa(Indiatimes)よりhttps://www.indiatimes.com/explainers/news/explained-what-exactly-is-the-united-states-of-kailasa-595266.html
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ミステリー 2023年03月19日 23時00分
40人の食人一族が住んでいた「ソーニー・ビーンの洞窟」
大量殺人などの血生臭い事件は世界中で多く報告されているが、イギリスのソーニー・ビーンとその一族の伝説を上回るものはないだろう。 16世紀のスコットランド南西部のギャロウェイ地方で、傷だらけの男性が助けられた。男性はグラスゴーの役所に旅行でこの地を訪れたこと、自分の妻が殺されそうになっていることを告げた。 >>ホラー映画の世界だけではない!ゾッとする悪魔払いの事例5選<< ギャロウェイ地方では失踪事件が相次いでいた。事態を重くみたスコットランド国王は自ら400人の兵を率いて旅人が襲われたと供述したギャロウェイ付近のバナーン・ヘッドの洞窟へ向かった。そこで彼らは、洞窟に潜んでいたソーニー・ビーンの一族を発見したのである。 ソーニー・ビーンはスコットランドのイースト・ロージアンで16世紀に生まれた。若い頃から素行が悪く、職も長続きせず家を飛び出した後に妻となる女性と出会い、洞窟で過ごし始めた。 旅人を襲ったのは日々の糧を得るためだったが、強奪した金だけでは暮らしていけなかった。また殺害した証拠を隠そうと、食人行為を行うようになった。やがて彼らが食人そのものを目的とするようになるまで時間はかからなかった。 ソーニー・ビーンと彼の妻は精力旺盛で、男8人、女6人の子どもをもうけた。さらにその子どもたちを含め近親相姦を繰り返し、最終的には50人近い大所帯となった。 子どもたちはろくな教育も受けられず、喋ることすらおぼつかなかったそうだが、人を狩る技術は体得していた。彼らに殺害された人の数は300人にも及ぶという。 彼らの所業は極めて邪悪なものとされ、裁判が行われるまでもなく一族全員が極刑に処せられた。男は両腕両脚を切断されて失血死するまで放置され、女はその様子を見せられた後に火あぶりになったということである。 さて、このソーニー・ビーンとその一族については真偽が定かではないところもある。彼の一族に関する逸話はロンドンのニューゲート監獄の犯罪カタログ『The Newgate Calendar』に掲載されたものが広く出回っており、これを参考に紹介されることが多い。 ビーン一族を取り上げた書籍は1843年に刊行されたジョン・ニコルソンによる著書が初出とされている。この本の記述がドロシー・セイヤーズによる「発見、謎、恐怖の短編小説」(Gollancz、1928年)に掲載され英国でベストセラーになったことで一気に広まったとみられている。 だが、2005年のSean Thomasによる研究では、ソーニー・ビーンが活発に活動していた時代の新聞や日記などの歴史的文献を調べてみても、何百人もの人々が絶え間なく失踪しているにもかかわらず、誰も事件に言及していないという結論が出ている。 ソーニー・ビーンの伝説は、15世紀初めに登場したクリスティー・クリーク(Christie-Cleek)の物語によく似ているという指摘がある。 クリスティー・クリークも殺人鬼で、14世紀半ばにスコットランドで深刻な飢饉が起きたことをきっかけに人を襲うようになったとされる人物だ。 その話を元に、反乱を起こしたスコットランドを非難するため政治的プロパガンダとして作られたのではと考えられている。 また、歴史家であるNathaniel Crouchが1696年に出した著書"Richard Burton"には、ジェームズ2世が死ぬ1年前である1459年に起きたショッキングな事件が記載されている。 それによると、ある泥棒が妻と子どもたちと共に、貴族の敷地内に入り込んで密かに暮らしていた。彼らは人を襲い食人行為もしていたとされており、捕まった際も彼らの子どもは悪びれることなく「人肉の味がどれだけおいしいものか知っていたら、あなたたちも食べるのをやめなかっただろう」と述べたという。 これらの事件と政治的なプロパガンダから生まれたものが食人一家ソーニー・ビーンとその一族の伝説だったのではないかとみられている。 ちなみに、現代ではソーニー・ビーンの一族が住んでいた洞窟は観光地にもなっている。だが、洞窟につながる下り坂は非常に危険で、注意が必要だそうだ。山口敏太郎作家、ライター。著書に「日本怪忌行」「モンスター・幻獣大百科」、テレビ出演「怪談グランプリ」「ビートたけしの超常現象Xファイル」「緊急検証シリーズ」など。YouTubeにてオカルト番組「アトラスラジオ」放送中関連記事UK cave 'housed inbred family of 40 cannibals' who devoured flesh and pickled leftovers(The Daily Star)よりhttps://www.dailystar.co.uk/news/weird-news/uk-cave-housed-inbred-family-29311178Sawney Bean’s Cave(Scotland Off the Beaten Track)よりhttps://sobt.co.uk/sawney-beans-cave/
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ミステリー 2023年03月18日 23時00分
ネス湖からネッシーがいなくなった!?2023年未だ目撃ゼロのネッシーはどこへ消えたのか
UMAの代表格であるネス湖のネッシー。長年多くの人々に目撃され、昔から大規模な調査も行われて様々な説が出ているが、その正体は未だに不明だ。 そんなネッシーが、昨年10月11日以来目撃されていないという報告が今年2月24日、スコットランドから寄せられた。 >>ビッグフットを月へ送る!?驚きの計画が進行中<< ネッシーの目撃事例は公式の目撃記録を集計・報告する団体がまとめているが、今年は2月末になるまで1件も報告がなかった。ようやく報告された1件もネス湖畔に設置されたウェブカメラ経由で、本当にネッシーを捉えたものなのか審議中だという。 あまりにネッシーが姿を現さないため、現地の人々やネッシー愛好家の中で「ネッシーは姿を消してしまったのではないか」ともうわさされる。 しかしネッシーの目撃報告件数はそもそも年によってかなり変動があるそうだ。2022年も3月になるまで最初のネッシー目撃報告が全くなく、ようやく報告のあった1件も誤認の可能性が高いとして取り下げられるなど、紆余曲折のあった年だった。 実際、ネッシーの目撃件数は年々減少傾向にあると、ネス湖での公式目撃情報をすべて記録しているゲイリー・キャンベル氏は語る。 彼によれば、21世紀に入って一番目撃報告件数が多かったのは2017年の8例。近年で最も目撃報告が多かったのは1996年の17件だが、1930年代や1960年代には1年で20件以上目撃されることもあったという。 ここ数年でネッシーの行動範囲や生態に変化が起きたのだろうか。それを裏付けるように、ネッシーの目撃例が報告されていなかった時期に、遠く離れた場所でネッシーと思われる謎の生物の目撃証言が報告されていたのだ。 今年1月、アメリカのノースカロライナ州ボーグ・サウンドで、チャーター船を扱うChasin Tails Outdoors Bait & Tackle社のダニエル・グリフィー船長が仕事のために船を沖に出した直後、水面からかなり大きな何かが現れるのを目撃。 その生物がよく見かける海の生き物とは違う泳ぎ方をしていたため、短い間ながら動画を撮影することに成功したのだ。 確かに動画には、黒く大きな生物の背中らしきものと、大きくひるがえるヒレのようなものが確認できる。 グリフィー氏自身は「最初はイルカの群れかと思ったが、後に子クジラではないかと思うようになった」と語っている。だが、動画を見た人たちからはワニやマナティーなど、正体について様々な説が出てきた。中にはグリフィー氏が撮影した生物について「ネス湖の怪獣のようなUMAだ」とする意見も寄せられていた。 そして2月26日、イギリスの北サマセットにある海辺の町クリーブドンを訪れていた親子が大きな生物らしきものが「水の中で上下に揺れている」のを目撃。 しかも、目撃した場所が観光地だったこともあり、周囲にいた他の人たちも駆けつけて謎の生物の写真を撮影していたという。 SNSには、ネッシーを思わせるような鎌首と背中の一部が移動していく様子を捉えた画像が上がっていた。そのため、SNS上にはネッシーとの類似性を指摘するコメントが書き込まれ、中には「アメリカに行ったネッシーが帰ってきたのでは」という意見も出てきていた。 これらを踏まえて、前述した「ネッシーの行動範囲や生態に変化が起きた」という仮説を思い出してみてほしい。 キャンベル氏によれば、近年では年の初めと冬の終わりになるとネッシーの活動が減るのか、目撃証言も少なくなる傾向にあるという。 そのためネッシー愛好家の間では「今年ネッシーが目撃されないのは、冬の間はネス湖の川をさかのぼって暖かい海に移動しているのではないか」という説がささやかれているのだ。 だとすると、ノースカロライナ州とイギリスの北サマセットで目撃された生物はどちらもネッシーだったのだろうか? なお、2023年初の目撃例もまた、ウェブカメラ経由だった。しかし2022年にネッシーの目撃報告について方針変更がなされ、ウェブカメラ経由の報告については「未知の生物の明確な姿や顔が見える映像」によるものしか受け付けないことになった。 今のところ、公式の目撃報告として認定されてはいない。果たして、今年最初のネッシー目撃報告が出てくるのはいつになるのだろうか。山口敏太郎作家、ライター。著書に「日本怪忌行」「モンスター・幻獣大百科」、テレビ出演「怪談グランプリ」「ビートたけしの超常現象Xファイル」「緊急検証シリーズ」など。YouTubeにてオカルト番組「アトラスラジオ」放送中関連動画Unexplained disturbance on surface of Loch Ness at 07.48am on 23/02/2023 on VILN Webcam(YouTube)よりhttps://www.youtube.com/watch?v=jqXwg61yKOE関連記事Video: Mystery Creature Spotted Swimming Off North Carolina Coast(Coast to Coast AM)よりhttps://www.coasttocoastam.com/article/video-mystery-creature-spotted-swimming-off-north-carolina-coast/Mythical Loch Ness Monster stuns tourists as beast 'spotted' 600 miles from home(The Daily Star)よりhttps://www.dailystar.co.uk/news/latest-news/mythical-loch-ness-monster-stuns-29336303Loch Ness Monster 'may be on vacation' in US as beast officially goes 'missing'(Coast to Coast AM)よりhttps://www.dailystar.co.uk/news/weird-news/loch-ness-monster-might-be-29198754?int_source=nbaVideo: Webcam Watcher Lays Claim to First Loch Ness Monster Sighting of 2023(Coast to Coast AM)よりhttps://www.coasttocoastam.com/article/video-webcam-watcher-lays-claim-to-first-loch-ness-monster-sighting-of-2023/
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ミステリー 2023年03月12日 23時00分
カナダ政府も独自のUFO研究「スカイ・カナダ・プロジェクト」の始動を発表
先日、カナダ政府はアメリカ政府にならって、自国でもUFOに関する独自の公式調査を開始すると発表した。今回の取り組みは「スカイ・カナダ・プロジェクト」と呼ばれ、同国の最高科学顧問が監督すると伝えられている。 「スカイ・カナダ・プロジェクト」は約30年ぶりのカナダ政府主催のUFO研究プロジェクトだ。未確認航空現象(UAP)の正体が何であるか、という疑問を追求するよりもUAPの報告を政府主体で収集することが中心となっているようだ。 >>UFOが軍事基地上空を飛行、核弾頭10個を停止させた!?過去に米軍内で起きていたUFOインシデント<< そのため、内容は現在アメリカで行われているUAP調査に類似したものとなっている。また、今回のプロジェクトの詳細を記した公式文書でも「地球外生命体や地球外からの訪問者の存在を証明したり否定したりするものではない」と強調されている。 プロジェクトに参加する研究者は、カナダの宇宙機関や王立騎馬警察を含むカナダの様々な政府部門から意見を求める予定とのこと。また、同じくUAP問題を検討しているアメリカの国防総省やNASAとも情報を交換し合い、来年中に調査結果を公表することをめざしている。 「スカイ・カナダ・プロジェクト」の設立には国会議員のラリー・マグワイア氏が関わっている。彼は以前からカナダ国内の最高科学顧問にUAPに関する研究を行うよう要請していた人物だ。以前からの要請が実現したことを受けてマグワイア議員は「政府、科学界、メディアその他が、もはやUAP問題を無視できないというシグナルを発した」と表明している。 なお、マグワイア議員は「UFOの報告の大部分には平凡な説明があるだろう」としながらも、UFO関連の事件がこれまでほとんど検証されてこなかったことを踏まえ「我々の空に何がいるのか、高い信頼性をもって迅速かつ正確に判断するために、今回のプロジェクトによって科学的計画が立てられる」ことに期待を示している。山口敏太郎作家、ライター。著書に「日本怪忌行」「モンスター・幻獣大百科」、テレビ出演「怪談グランプリ」「ビートたけしの超常現象Xファイル」「緊急検証シリーズ」など。YouTubeにてオカルト番組「アトラスラジオ」放送中関連記事Canadian Government Launches UFO Study(Coast To Coast Am)https://www.coasttocoastam.com/article/canadian-government-launches-ufo-study/
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ミステリー 2023年03月11日 23時00分
伝説に登場した海の怪物はクジラの生態によるものだった?海洋考古学者による仮説が注目集める
昔から海の中には怪物がいると言い伝えられてきた。人魚やクラーケンといった海に住む怪物たちの伝説は現代の我々にもなじみ深いものだが、本当に怪物じみた生物が生息していたとは考えづらい。むしろ、現代でもよく知られている海の生物、例えばある種のクジラやその生態で説明できるのではないか、と科学者たちが興味深い説を唱えている。 学術誌Marine Mammal Scienceの2月28日号に掲載された研究によれば、クジラの「トラップフィーディング」と呼ばれる行動を観察することで、昔の船乗りたちが怪物を想像した可能性が高いという。 >>恐竜絶滅の要因となった小惑星の衝突は1回ではなかった?新たなクレーターを西アフリカ沖にて発見<< 「トラップフィーディング」は2011年に初めて観測されたクジラの行動だ。クジラが水面に口を大きく開けた状態で潜み、仲間のクジラに追い立てられた魚の群れが口の中にやってきたところで急浮上しながら口を閉じ、一気にえさとなる魚を補食するというもの。 これは「バブルネットフィーディング」などのクジラが群れ単位で行う補食法の一つだ。 この独特の補食方法が、海に住む巨大な怪物クラーケンなどの伝説を生んだのではないか、とこの研究の主執筆者であるオーストラリア・フリンダース大学の海洋考古学者ジョン・マッカーシー氏は語る。 「アイスランドの神話を何げなく読んでいたら、『水面でじっとした状態で魚を誘い込み、口をパクッと閉じて閉じ込める』海の怪物についての言及に出くわしました」 彼が確認した海の怪物は、13世紀のノルウェーの写本に記載がある海の巨大な怪物「ハーヴグーヴァ(hafgufa)」のこと。主にアイスランド付近で目撃されたと伝えられており、「海の蒸気」の意味を持つ。 非常に巨大で島や岩礁に見えるほどで、様々な方法で大量の魚類をおびき寄せ、ひと飲みにしてしまうという。 このハーヴグーヴァの補食方法が「自分の吐しゃ物をまきえさにしておびき寄せる」というものもあれば、「口吻(こうふん)部を水上に浮上させた状態で潮目が変わるまでじっとしており、口の中に入ってきた生物を食べる」というものも。この行動が、クジラがトラップフィーディングでえさを食べる様子に酷似しているとマッカーシー氏は判断したのだ。 「中世の文献の専門家に相談したところ、この2つの概念が関連しているという説を支持するようなデータがどんどん出てきました」とマッカーシー氏は語る。 その後、彼は中世の文学を研究している他の専門家と議論を重ね、当時の人々は海洋生物の行動をよく観察しており、現代人でも知らなかった生態や行動を伝説という形で記録していたのではないか、という結論に至ったそうだ。 「クジラの行動については、まだまだ学ぶべきことがたくさんあります。ドローンのような新しい技術を使ってクジラが浮上する際の呼吸を探るなど、現代は海洋生物学においてエキサイティングな時代といえます」とマッカーシー氏は語る。 今後も海洋生物の新たな生態が分かるにつれて、昔からの言い伝えの真相も明らかになっていくのだろうか。今後が気になるところだ。山口敏太郎作家、ライター。著書に「日本怪忌行」「モンスター・幻獣大百科」、テレビ出演「怪談グランプリ」「ビートたけしの超常現象Xファイル」「緊急検証シリーズ」など。YouTubeにてオカルト番組「アトラスラジオ」放送中関連記事Scientists say whales could solve mystery of mermaids and kraken sightings(The Daily Star)よりhttps://www.dailystar.co.uk/news/weird-news/scientists-say-whales-could-solve-29346888
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ミステリー 2023年03月05日 23時00分
UFOが軍事基地上空を飛行、核弾頭10個を停止させた!?過去に米軍内で起きていたUFOインシデント
2月にアメリカ各地の上空で謎の気球が目撃され、撃墜されて以来、アメリカ国内ではUFO関連の情報や過去の報告が精査される状況になっている。 事実、2022年にアメリカ国防総省によって、未確認航空現象(UAP)の報告を追跡調査するために新たに開設された「全領域異常解決局(AARO)」は現在様々なUAPの報告に対応しているという。そんなAAROに先日、既に2人の退役軍人から、1960年代に軍事基地付近で発生した奇妙なUFO目撃報告が提出された。 >>撃墜された謎の白い気球はUFOだった!?米政府がSNSで盛り上がる「宇宙人による侵略説」の拡大を懸念<< 一人は元米空軍大陸間弾道ミサイル発射将校のロバート・サラス氏。82歳の彼は1967年3月24日にモンタナ州のマームストローム空軍基地で勤務中、オレンジ色の円盤状のUFOが正面ゲート上空を一時的に通過したと証言している。 その数秒後に基地にある10基のミサイルが次々と機能を失い、核兵器が発射できない状況に陥ったという。 ミサイルの修理には数時間かかったそうだ。あまりの事態に軍による調査が開始され、報告書がまとめられたものの、ミサイルが停止したことの説明はつかなかったという。 サラス氏らは当時、空軍特殊捜査局の捜査官から事情聴取を受けた後、秘密保持契約書にサインさせられたという。 1940年代からUFO調査(プロジェクト・ブルーブックなど)は行われているが、このほど改めて捜査官がサラス氏に証拠の提出を打診したところ、サラス氏は快諾。「自分の証言は何十年もの間、政府に無視されるか否定され続けてきた」として、今回の調査に感銘を受けたと語っている。 「私は50年以上、政府機関に自分の話をしたいと思い続けてきた。とても安心した。彼らはとても寛大で、熱心に話を聞いてくれた。私は事件について完全な報告をした。私は、彼らが誠実に努力しようとしている姿を見て、当時よりも自分が見たものについて確信を持てるようになりました」とサラス氏は語っている。 また、サラス氏の証拠提出に感謝する電子メールの中で、調査官もサラス氏に対し「あなたのような愛国者の貢献と現在の政府の関心と投資のレベルが、我が国の市民が長い間要求してきた疑問に対する答えを提供することを望む」と述べている。 もう一人の証言者は、元米国空軍将校ロバート・ジェイコブス氏だ。84歳の彼は1964年に撮影した「空飛ぶ円盤がミサイルを撃ち落とす」という衝撃的な内容を収めた35ミリフィルムについて証言している。 ジェイコブス氏は、1960年代にカリフォルニア州のバンデンバーグ空軍基地でミサイル発射実験を撮影する望遠カメラチームの責任者であった。 1964年9月15日の発射実験の際、なんと動いているミサイルに円盤が接近。ビームを何発も発射して飛び去り、ダミーの弾頭が空から落下する事態になったのである。 「それは急にフレームに飛び込んできたかと思うと、弾頭に光線を発射したのです。このようなものはすべて時速数千マイルで飛んでいることを思い出してください。この物体は弾頭に光線を発射して命中させた後、上に移動して別の光線を発射、次は下に移動して別の光線を発射し、もと来た方角へ飛び去りました」 「私たちが見た物体、光の点や弾頭などは、上空を約60マイル直進していたのです。時速1万1000~1万4000マイルはあったところを、このUFOは追いついてきただけでなく、周りを回って、攻撃してまた飛んでいった。他の人がどう言おうが知ったことではありません。私は確かにそれを見たし、記録したのです」 ジェイコブス氏は、後に上司のフロレンゼ・J・マンスマン少佐から撮影した映像について黙っているように命じられたと語った。 また彼はマンスマン少佐と事件が起きた数日後に、2人のCIA職員と会合を行い、その映像を見返したという。ちなみにマンスマン少佐本人は2000年に亡くなる前に「円盤型」の物体の映像を4回は見たと証言している。気になる映像はCIAの元に送られ、現在は非公開のアーカイブに入っているという。 ジェイコブス氏は自身の体験について次のように語る。 「私は40年以上、政府に私の証言を聞いてもらおうと努力してきました。政府はやっと耳を傾けてくれた。彼らが次に誰を狙うのかは分からない。しかし、私はこの組織(アメリカ政府)をどの政府にも負けないくらい信頼しています」 AAROのディレクターであるショーン・カークパトリック博士も、同様の事件の他の9人の目撃者にインタビューしていると証言した。 これらの目撃証言や記録を踏まえ、イギリスのUFO研究家であるニック・ポープ氏は「米軍兵士の接近遭遇のほとんどは核兵器に関連したものである」と指摘。なぜUFOが核兵器に執着するのか、その真相を解明するべく努力すべきだと呼びかけている。 なお、国防総省にこれらの調査結果についてコメントを求めたものの応じていないという。山口敏太郎作家、ライター。著書に「日本怪忌行」「モンスター・幻獣大百科」、テレビ出演「怪談グランプリ」「ビートたけしの超常現象Xファイル」「緊急検証シリーズ」など。YouTubeにてオカルト番組「アトラスラジオ」放送中関連記事UFO flying over military base switched off 10 nuclear warheads, investigators told(The Daily Star)よりhttps://www.dailystar.co.uk/news/weird-news/ufo-flying-over-military-base-29288327
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