ミステリー
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ミステリー 2015年06月02日 15時30分
天翔ける謎の妖怪「雷獣」の正体はイタチだった!?
6月になり、いよいよ梅雨のシーズンが近づいてきた。にわかに空が曇り、黒い雲から雷が落ちたかと思うと雨が…というのが荒天のイメージだが、自然現象に対する科学知識のなかった昔の人々は、雷から神仏や様々な妖怪の姿をイメージしていた。 強烈な破壊力や光、轟音は神の裁きや龍のイメージの源泉になったとも考えられている。 また、日本では雷を伴って現れる妖怪「雷獣」の存在が信じられていた。雷獣に関しては様々な伝説や、当時の文化人 達による具体的な外見や目撃証言、スケッチなどが残っている。総合すると大きさは約20〜60センチほど、体が長く猫や小型の犬に似ている。尾が長く、茶色の毛が体を覆っていて、足が6本あるという説も存在する。 主に荒天時に活発に活動し、雲に乗って雷とともに空を跳びまわるが、まれに雷とともに墜落して姿をあらわす、とされている。 雷獣の伝説が残る地は日本各地にあり、新潟県西生寺には雷獣のミイラとされる謎の生物のミイラが寺宝として保管されている。岩手県の雄山寺にも雷神のものとされている獣のミイラが保管されているため、やはり雷獣は当時目撃された何らかの生物であったと考えられる。 さて、今回ご紹介している写真だが、これは山口敏太郎事務所が某所から手に入れた「イタチのミイラ」である。 完全に水気が抜けたイタチの死体を博物館などで展示用に加工したものと思われるが、実はこのイタチのミイラは「雷獣」の謎を解き明かすひとつの鍵であるという。 上述のとおり、雷獣は雷を伴って現れるのだがこれはイタチなどの小動物が落雷に驚いて木から落ちたところを目撃され、「雷と一緒に行動し、落ちてくる獣の妖怪」と考えられるようになったのではないかとみられている。今回の写真のイタチミイラは落雷で死んだ個体ではないが、江戸時代の人たちはこのようなイタチの死体を見て驚き、天かける妖怪「雷獣」の姿を思い描いたのかもしれない。こちらのミイラは、お台場デックス東京ビーチにある「山口敏太郎の妖怪博物館」にて展示中である。当時の人々が伝えた生物の姿を、間近で見てみてはいかがだろうか。文:和田大輔 取材:山口敏太郎事務所
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ミステリー 2015年05月30日 18時00分
地球外生命体は実在した!? 太陽系の「生命がいるかもしれない」天体
5月26日、アメリカ航空宇宙局(NASA)が木星の衛星エウロパを目指して打ち上げる無人探査機の開発に着手したとのニュースが報道された。打ち上げは2020年代を目標にしているという。 惑星である木星自体ではなく、なぜ衛星のエウロパなのか。じつは、このエウロパには生命が生息している可能性があると考えられているのだ。 エウロパはハッブル望遠鏡や木星探査機ガリレオ等による観測結果より、表面に厚さ3キロにも渡る厚い氷の層がある事が判明している。近年の研究では、この厚い氷の下に、木星からの潮汐力で発生する熱によって巨大な海に似た環境が形成されていると考えられており、地球の深海にある海底火山や熱水噴出孔周辺と似た環境が整っていると見られている。つまり、生命の存在に必要な熱と化学物質が存在している可能性が高いため、何らかの有機生命体が存在している可能性もあるのだ。もっとも、SF映画に見るような知的生命体ではなく、微生物や魚に似た生命体が存在する程度だろうが… エウロパは以前より生命の存在する可能性が高いと言われていた天体であるが、実は太陽系には他にも生命が存在しているのではないかと見られている天体がある。 土星の衛星エンケラドスはエウロパと同様に全体を厚い氷で覆われており、その下には水が存在しているのではないかと見られている。また、土星探査機カッシーニの観測データによれば、生物の成長に欠かせない炭素や水素、窒素、酸素といった有機分子が存在する可能性があるとされている。エンケラドスには氷の層に出来た深いヒビ割れから氷が吹き上がる現象が観測されており、潮汐や海底火山などによる活発な地殻変動によって生命が存在できる環境が整っているのではないかと見られているのだ。 また、太陽系で地球の隣に位置する火星も生命が存在しているのではないかと考えられている惑星である。火星の大気は非常に薄いが、メタンや大量のホルムアルデヒドが存在していることが明らかになっている。ホルムアルデヒドはメタンの分解によって生成され、本来ならば7.5時間で分解されてしまう。これが大気中に高濃度で存在しているため、メタンを分解できる微生物が存在しているのではないかと考えられているのだ。火星の表面にはかつて地表に水が流れていた痕跡が存在しているし、今は活動を停止しているが火山も存在しているため、生命が生まれる環境は整っていたと見られている。そのため、火星の極地や地下で微生物が今も存在しているのではないかと考えられているのだ。 他にも土星の衛星タイタンや木星の衛星イオ、準惑星のケレスなど、生命が存在している可能性のある天体は太陽系内に複数存在している。近い将来、我々は同じ太陽系内で「遠い親戚」を発見する日が来るのかもしれない。文:和田大輔 取材:山口敏太郎事務所
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ミステリー 2015年05月27日 15時00分
ハロルド・ホルト豪首相失跡の謎(2)
南半球では夏真っ盛りの1967年12月、日曜の暑苦しくけだるい午後。オーストラリアのハロルド・ホルト首相(当時)が忽然と姿を消した。彼は休日に世界単独周航中のヨットを訪問した帰り、何故か不意にスキューバダイビングを楽しみたいと言い始め、友人やボディガードを砂浜に残して海へ入った直後、波間に姿を消したのである。 直ちに大規模な捜索活動が始まったものの、手がかりひとつ見つからないまま、時間が過ぎていった。首相の失踪を受け、当時の政権与党は早くも月曜から後継の人選に着手したほか、翌週には首相の「死亡推定声明」が政府から出され、政治空白を最小限に留めたのであった。 だが、後述するように当時のオーストラリアを取り巻く国際情勢は政治空白を許さない緊張関係があり、国内情勢も決して穏やかとはいえなかったと言っても、政府や与党の動きはいささか性急に過ぎるように感じた人も少なくなく、その中には「首相の失踪があらかじめ予定されていた」かのように受け止める人もいたのである。 まず、当時のオーストラリアはベトナムでの戦争に数千人規模の部隊を派遣し始めており、また北に隣接するインドネシアでは親中派政権がクーデターで倒れ、親米政権が成立するなど、重大な国際問題を抱えていた。さらに、ホルト政権は与党を巻き込んだスキャンダルも取り沙汰されており、年明けには波乱含みの政局が予想されていた。 こういった内外の状況から、ある大胆な仮説がささやかれるようになっていた。 ひとつは、ホルト首相は失跡したかのように見せかけて沖合のオーストラリア海軍潜水艦と合流し、メディアの監視が届かない場所で愛人と第二の人生を歩んでいる、あるいは政治情勢の変化を待っているという仮説であり、もうひとつはより大胆に中国の潜水艦が拉致したというものであった。 当時の中国は政権中枢から追われた毛沢東が巻き返しをはかった文化大革命と、それにともなう社会的混乱状態のただ中にあり、事実上の鎖国状態にあったばかりか、資本主義に対する過激かつ敵対的な主張を世界に広めようとしていた。そのため、中国の勢力圏を脅かすベトナムへの派兵や、インドネシアの親中派政権を倒した親米軍事政権との関係強化を図るオーストラリアに対する感情は、相当に厳しかったと想像されている。 このような背景から、ホルト首相は政治的陰謀やテロの渦中に置かれていると、そのように考えた人々も少なくなかったのである。(続く)
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ミステリー 2015年05月26日 15時30分
UFOに殺された男!? 「マンテル大尉事件」
現在の科学ではありえない飛び方を見せ、撮影された動画や写真が新聞の紙面やネット上を賑わせることがある未確認飛行物体・UFO。 そんなUFOに戦闘機が撃墜された!? とされている有名な事件がある。 1948 年1月7日、ケンタッキー州ゴドマンでは付近住民や州警察により多数の未確認飛行物体の目撃証言がアメリカ空軍ゴドマン基地に寄せられていた。逆さまにしたアイスクリームコーンや笠、楕円形をした銀色の物体という目撃証言があったという。基地は当時上空をF−51戦闘機で飛行中だったトーマス・F・マンテル大尉が率いる4機に対し、飛行物体の追跡命令を出した。飛行物体は基地からも確認でき、直径約100メートルほどの大きさで上部が点滅している、銀色の物体だったという。 物体に接近した4機のうち3機は燃料不足もあって途中で引き返したが、マンテル大尉の機体はなおも物体に対して接近を試みた。マンテル大尉は基地との交信の中でこう述べている。 「物体は金属製で、非常に大きい」 「未確認飛行物体は高速で飛行中、上昇を続けている」 一説によれば、マンテル大尉は「物体の中に何人かの人が見える」と語ったとも言われている。 その後接近を試みる交信があったものの、急上昇を行ったのちに機体は音信不通となった。 機影が捉えられなくなったため、空軍基地は捜索隊を結成。音信不通になってから2時間後、彼らが発見したのは農場でばらばらになったマンテル機の残骸であった。マンテル大尉の遺体は操縦席にあり、風防はロックされていた。遺体の腕時計は急上昇を試みた数分後で止まっており、この時間に機体は地面に激突したと考えられた。 これが戦闘機がUFOに撃墜された!? として有名なマンテル大尉事件である。昭和のUFO関連の書籍ではかなり重要な事件として取り扱われ、読んだ者の心に(年少者であればあるほど)強いトラウマを残す話となっていた。 実際に軍の交信記録と機体の残骸や被害者が出ている、きちんとした物証の残っている事件でもある。果たして、マンテル大尉は本当にUFOに撃墜されてしまったのか? 実は、この事件で目撃されたUFOは海軍が極秘で高高度の気象観測実験のために飛ばしたスカイフック気球だったと考えられている。この気球が何らかの要因で低空まで降りてきてしまい、誰も見た事がない物体だったためにUFO騒ぎとなり、酸素マスクを装着していない状態で高高度まで追跡を行ったマンテル大尉は酸欠状態となって失神。コントロールを失った機体が空中分解しながら墜落したものであると考えられている。 この事件はあまりにショッキングな事件だったためか、事件直後から様々な流言が飛び交った。「中に人がいるのが見える」と言ったという証言も、事件後に流れたデマの一つだったのだ。 このように、現在では不幸な事故であったことが判明しているマンテル大尉事件だが、現在でも「UFOに撃墜された」と紹介している文献は多い。それだけインパクトの強い事件であったとともに、ある意味我々の抱くUFO像、『超科学の産物で何をしてくるかわからない』に、合致していたため、イメージ優先でショッキングな事件の概要だけが独り歩きして語られるようになってしまったのではないだろうか。文:和田大輔 取材:山口敏太郎事務所
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ミステリー 2015年05月23日 18時00分
今話題の預言書「をのこ草子」! 徹底分析している資料が存在した?
近年にわかに脚光を集めている予言に「をのこ草子」がある。 成立は江戸時代の1730年頃と言われ(八代将軍吉宗の享保の改革の頃)、作者も正式な書物なども存在しないため、「幻の預言書」と言われてきた。 かつてリアルライブでも取り上げているが、「をのこ草子」に書かれている内容は1730年頃から250年後、つまり現代の社会や世相を見事に言い当てていて興味深い。 具体的に言えばロケットや飛行機、クローン技術などの科学技術を示唆する内容のほか、「をのこ草子」に書かれた一文「かくてい よいよ衰えぬるそのはてに、地水火風空の大いなる災い起こりて、世の人十が五まで亡び異国の軍さへ攻め来るべし。」この部分が、近年の震災や異常気象などに当てはまるということで注目を集めているのだ。 「をのこ草子」について伝えている文献は少ないが、お台場の山口敏太郎の妖怪博物館では、この「をのこ草子」を現代に伝え、なおかつ予言内容について分析している貴重な文献の展示を開始している。 その書物は、神道霊学の研究者にして「神道天行居」の開祖でもある友清 歓真(ともきよ よしさね、1888年10月9日 - 1952年2月15日)氏の著作「神道古義地之巻」(昭和11年発行)である。 著者の友清氏は「をのこ草子」の原本を手に入れたのではなく、昭和5年当時にある人物より「をのこ草子」が書かれた雑誌の切り抜きを手に入れたことがきっかけだったという。「をのこ草子」はこのように江戸時代頃から折にふれて怪文書の一種として出回ることが多かったようだ。 前述の書物の中で、彼は「をのこ草子」の予言について「急角度の方向転換をなさざる限り、人類の努力の大半が無為な、又は有害な行動と鳴って人類そのものへ報いられんとしつヽある」ことを伝えるものであると記述している。 もっとも、山口敏太郎氏は2009年の時点で『「をのこ草紙」の内容が、たまたま80年代以降の社会と、当てはまる偶然の一致に過ぎない可能性がある』ことを語っており、本当に預言書だったのかは未だもって意見が分かれるところである。 稀覯書として知られている貴重な「神道古義地之巻」を、博物館では「をのこ草子」のページを開いた状態で展示している。 興味のある人は是非伝説の預言書と当時の分析内容を確認してみて欲しい。 山口敏太郎の妖怪博物館〒135-0091 東京都港区台場1丁目6-1デックス東京ビーチ4F 台場一丁目商店街内 文・取材:和田大輔(山口敏太郎事務所)
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ミステリー 2015年05月20日 15時00分
ハロルド・ホルト豪首相失跡の謎(1)
国の指導者たる総理大臣が、なんの前触れもなく失跡する。それも小さな国ではなく、地理的にも国際政治的にも大きな国の首相が、突如として姿を消してしまう。そんなことが、現代社会において起こりえるのだろうか? にわかには信じられないかもしれないが、かつて、現実にそのような事件が発生していたのだ。 今から48年前の1967年、オーストラリアのホルト首相が海水浴中に姿を消した。そして、大規模な捜索活動にもかかわらず、遺体はおろか遺留品すら発見されなかったのである。ホルト首相の失踪事件は現在もなお解明されておらず、オーストラリア最大のミステリーとして人々の関心を集めている。 事件の流れを説明すると1967年12月17日、ホルト首相は友人3名とボディガード2名を伴って、メルボルンの南にあるポートフィリップ湾で世界単独周航中のヨットを訪問した。その後、首相は湾口部のシェビオット海岸で海水浴を楽しみたいと希望し(南半球の12月は真夏である)、友人らが止めるのも聞かずに海へ入った。しかし、まもなく首相の姿が波間へ消えたため、友人らは地元の警察へ通報し、警察や沿岸監視隊、軍のダイバーや航空機も動員した大規模な捜索、救難活動が展開されたものの、手がかりすら発見されなかった。 海水浴ということで、当時の首相が身につけていたのは水着とシュノーケル、防水時計のみで、手がかりが極めて乏しかった。そのうえ、現場のシェビオット海岸は外洋に面して潮流も早く、またサメが出没することなどから、首相は溺死した可能性が極めて高いとされ、捜索は打ち切られたのである。 だが、長期の政治空白を容認し得なかったという事情があったとはいえ、早くも19日には政府が「死亡したとの推定」を発表した他、政権内部でも次期首相の選出をめぐる動きが活発化した。それに加えて、当時の法律上は問題なかったとはいえ、首相の失跡に関する政府の公式調査はなされず、現地警察の報告書が作成されたのみであった。また、現地のメディアも首相が公私にわたって困難な状況に陥っていて、あたかも自ら死を選んだかのような論調で語る記事もあったという。 しかし事態の急速な進展から、かえって疑問を抱く人々も少なからず存在しており、政府やメディアの結論とは異なるさまざまな仮説が、長年にわたり唱えられ続けたのである。(続く)
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ミステリー 2015年05月19日 15時30分
「宇宙人写真」はここから始まった? イタリア・モングッチ氏の「宇宙人写真」
1947年6月24日にケネス・アーノルド氏が現代の科学力ではありえない飛び方をする「空飛ぶ円盤」を目撃し、1950年代にジョージ・アダムスキー氏を初めとする人々が空飛ぶ円盤に乗って地球に降り立った宇宙人と接触してから約60年。今まで多くのUFOや宇宙人の写真が撮影され、スクープとして報じられてきた。 そんなUFOと宇宙人を世界で初めて撮影したとされる写真が、こちらである。 遠景に岩山の見える荒れ地の斜面に、おわん型のUFOが着陸している。その横には銀色のスーツとヘルメットを身につけ、頭ないしは背中から長いアンテナが伸びた宇宙飛行士のような人物の姿が確認できる。これが世界で初めて撮影された宇宙人の写真ではないか、とされている。 この写真が撮影されたのは1952年7月31日の午前9時頃、イタリアと国境を接するスイス東南のベルニナ山脈セルセン氷河上で撮影されたものである。目撃者はイタリア人の技師ジャン・ピエロ・モングッチ(Gian Piero Monguzzi)夫妻である。彼らはこの日、休暇でアルプス山脈を訪れていたのだが、前方よりUFOが飛来し宇宙人が氷河に降りていく様子を目撃。 UFOの降下から着陸、宇宙人が出現して歩き回る様子を7枚の写真に収めることに成功したのである。 この写真は一躍注目を集めたが、翌1953年2月にイギリスの「レイノルズ・ニュース」にて人形と模型を使用したトリック写真であるとする暴露記事が掲載された。動いているように見えた連続写真はUFOや宇宙人人形を上から吊って動かしながら撮影したものとされたのである。確かに、宇宙人の服に付いているアンテナは長すぎるし、よく見ればUFOにも紐らしきものが付いていることがよく分かる。 現在でも巷を騒がせるUFOや宇宙人の画像や動画は、こうしたフェイクとの戦いの歴史でもあった。近年ではCGも発達したため、素人でも映画のようなリアルな画像と動画を作成して公表する(そしてあまりにも露骨過ぎてバレる)ケースが多くある。 しかし、膨大なフェイクに混じってやはり、正体不明としか判断がつかないものも僅かながら存在する。その僅かなケースの中にこそ真実が含まれているかもしれないのだ。文:穂積昭雪 取材:山口敏太郎事務所
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ミステリー 2015年05月16日 18時00分
鬼の珍しい宝? 巨大で立派な「鬼の珍宝」レポート
写真は愛知県の「桃太郎神社」に保管してあるという「鬼の珍宝」と呼ばれる物である。「珍宝」とは読んでその名の如く珍な宝。すなわち「ちんぽう」である。 この形、この色、そしてこの大きさをじっくりと味わって見ていただきたい。大きさは約20cm〜30cmはあると思われ、色はかなりどす黒い。形こそは人間のブツそのものだが、程よく剥けておりまさに鬼にふさわしいなかなか立派な形状をしているではないか。 この鬼の珍宝はかなり昔から桃太郎神社の宝物館に展示してあるもので神社の名物となっている。 由来によるとこの鬼の珍宝は犬に噛み切られ残されたものであるという。果たしてそんな巨大な犬が愛知にいたのか不明だが(いたらその犬こそ妖怪である)、ともかく奇妙な伝承が残っているのは事実である。 鬼は古くから日本人にもっともなじみの深い妖怪のひとつで、その名は平安時代にまでさかのぼるという。 本ミステリー記事でもたびたび紹介している「鬼のミイラ」や「鬼の頭蓋骨」「鬼の角」といった怪しげなブツは人間が鬼という存在を異様に恐れており、一種の怖いもの見たさでこのような鬼の遺物が残り、平成の世になっても貴重な品として展示されているという。 鬼の珍宝の正体こそ不明であるが、鬼が本当にいたと感じさせるロマン溢れる逸品であるのは間違いだろう(余談ではあるが、今回の鬼の珍宝、鬼の角、そして鬼のミイラを出会わせたら一体どうなるのだろうか? 現代に鬼が復活するのであろうか) なお、「桃太郎神社」には珍宝以外にも鬼グッズとして「鬼の金棒」や「鬼のミイラ(の写真)」が展示してある。 愛知県に立ち寄った際は、話のネタになること請け合いなので、ぜひ足を延ばしてみることをおススメする。文:穂積昭雪(山口敏太郎事務所)【参照動画】山口敏太郎の携帯ルポ 桃太郎神社https://www.youtube.com/watch?v=x_gTLV1QX4g
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ミステリー 2015年05月13日 15時30分
カエルから妖精まで、不思議写真の謎(6)
イギリスのコティングリーで2人の少女が妖精の姿を2枚の写真に収め、雑誌に掲載させたことから、イギリス全土で激しい論議が巻き起こった。妖精に興味が無い人でも、蝶のような羽を持つ小さな人影が少女の周りを舞い踊っている古いモノクロ写真を見たことがあるかもしれない。 そして、彼女たちは最初の撮影から3年後の1920年にも妖精を写真に収め、都合5枚の妖精写真を撮ったとされる。 最初に撮影された写真の鑑定では「ネガもプリントも修正されておらず、写真は野外で撮影され、多重露光でもない」との結果が出ていた。ところが、撮影から57年後の1974年に、美術史家のゲティングスが写真の妖精と同時代の絵本に登場する妖精とが、偶然とは思えないほど酷似している点を指摘した。そして、それがきっかけとなって撮影者たちは「ネガもプリントも修正せずに多重露光でもない野外撮影の秘密」を、つまり絵本をなぞって切り抜いた紙の妖精を使ったトリックを告白したのである。 しかし1920年8月に撮影した妖精写真について、ふたりとも最後の1枚はトリックを用いなかったと語った。そしてふたりはそれぞれが、最後の写真を撮影したのは自分であるとも証言したのである。そのため、最後の写真は本物の妖精が収められていると考える人が、現在でもそれなりに存在している。 とはいえ、この写真についてもトリックであることが明らかとなっており、問題の焦点は「なぜ撮影者はトリックではないと信じていたのか?」という部分にある。 本人でさえ気が付かなかったトリックを解き明かすカギは、撮影したカメラに存在していた。まず、最初の撮影には箱型のボックスカメラ(W.Butcher&Sons社製“The Midg”)を使っているが、最後の撮影にはオカルト研究家からプレゼントされた蛇腹カメラ(W.Butcher&Sons社製“Pocket Cameo”前期型)を使っており、それぞれ異なっているのだ。そして、ボックスカメラは連続撮影が可能だったのに対し、新しい蛇腹カメラは撮影するごとにガラス乾板(古い時代のネガ)を入れ替える必要があり、もちろん連続撮影は不可能だった。 それぞれの特性と、撮影したふたりが新しい蛇腹カメラには慣れていなかったであろうことを考えると、答えは単純かつ明白であろう。 使い慣れない新しいカメラを使ったため、箱型カメラのつもりで同じガラス乾板へ多重撮影したのは、ほぼ間違いない。そして、最初に撮影した写真の鑑定結果が、後から撮影したものにも強い印象を与えてしまったことが、事態を無用に複雑なものとしてしまったのだ。 ただ、ふたりとも終生にわたって単純な錯誤に気が付かず、意図せずに撮影した不思議な写真への驚きを抱えたままだったのは、とても幸せなことだったといえよう。(了)
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ミステリー 2015年05月12日 15時00分
怪獣「ジャミラ」か? 頭のない怪人物が地球にいた?
2014年、山口敏太郎事務所は本ミステリー記事にて「本当にいた巨人伝説」として19世紀に描かれたとされる巨人族「パタゴン」を紹介した。 奇妙な帽子をかぶり、長いコートに手に棍棒を持つ6mの怪人物として描かれたイラストは当時の探検家の興味を煽り、未知の人類発見への大いなる原動力となったとされる。 ところが現代の研究では「パタゴン」は190センチ程度の身長だったとされており、我々が想像するような巨人よりはややスケールダウンしたものだったとされる。 しかし、古い歴史を紐解いていくと世界にはもっと奇妙な巨人伝説が残っている。 イラストは「ブレムミュアエ(ブレムミュエス人)」という人種を描いたものである。 一見いただくとわかるが頭がなく、胸部分に人間の顔らしきものが付いている。身長は3mの巨人で全身から光を放つとされている。まるで『ウルトラマン』に出てくる元人間の怪獣「ジャミラ」のような怪人である。 スラリとしてスタイルの良い佇まい、憂いをおびたような表情、そして花のような植物を優しく持つその姿はいかにも「知的ナルシスト」という感じだ。 今見ると思わず笑いを誘うような奇妙なイラストだが、1500年代においては世界の無人島にこのような頭のない人種が本当に住んでいると思われていた。 実際にブレムミュアエの目撃談のようなものも資料に残っており、世の探検家が「頭のない人種」を探すために世界を冒険し、多くの大陸を発見できたという話もある。 現在では地球の探検はほぼ完了し、人類の枠を超えた先住民はいないとされているが、見つかっていない無人島はまだまだ地球には残っており、可能性は捨て切れたものではない。 宇宙人・未確認生物とともに未知の先住民についても研究が待たれるところである。文:穂積昭雪(山口敏太郎事務所)
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