ミステリー
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ミステリー 2015年10月20日 17時30分
これぞ「UFO」? オレゴン州に現れた飛行物体の正体は?
読者の皆さんはUFOというとどのような形状のものを想像するだろうか。 伏せた金属製の灰皿やつばのある帽子型、ないしは釣鐘型で広がったスカートの下に3つの球体があって…というものを思い浮かべる方も多いのではないだろうか。 このタイプの形状のUFOは1950年代にジョージ・アダムスキー氏が目撃し、写真を公開したことで話題となったUFOのイメージからくるものだ。 実際のUFOはそんなに凝ったつくりのものは少なく、単純な円盤状のものや星とも違う光を放つ「光点状」のタイプが一番多い。また「空飛ぶ円盤」が初めて目撃されたとされるケネス・アーノルド事件で目撃されたUFOは三日月形ないしはコウモリ状とでも言うような、けして円盤状ではない奇妙な形をしていたとされている。 しかし、これらの有名なUFO事件より以前に撮影され、UFOが写りこんでしまっている!?とされる写真の中にも、アダムスキー型に近い形状のものが存在しているのだ! こちらの写真を見て欲しい。この写真は、1927年にオレゴン州のケーブ・ジャンクションにて、当時消防士だった人物が撮影したとされているUFOである。美しい山の風景の空に、大きくこれぞUFO! とでも言うべき典型的な形状の物体が浮かんでいるのだ。 なお、この写真に関しては非常に古いものであるため、撮影時の詳しい様子は解っていない。 古い時代の写真であると、経年劣化で印刷のむらが激しくなり、空にまるで高速で移動しているような、輪郭のぼやけた奇妙な物体が浮かんでいるような写真になってしまうことがある。そのため、後年になって汚れが浮き出てきた写真を見た人が「UFOが写っていた!」と誤認してしまう事もある。 しかし、今回の写真に写っているUFOは太陽からの照り返しを受けて光っているようにも見える。また輪郭もはっきりしているので、汚れが浮き出てきているようには思えない。では、このUFOは本物だったのだろうか? 実は、この写真をCG技術で解析してみると、UFOの周囲に奇妙な輪郭がある事が判る。UFOだけが画像から微妙に「浮いている」ことが判るため、この写真は誰かが後年、ごく普通の風景写真にUFOの画像をはりつける等して合成したものである可能性が高いのだ。 古いUFO写真は、当時の技術的に見て一見本物に見えるものが多かったりするが、やはりフェイクも少なからず紛れている。見極める力が必要になるのだ。文:和田大輔 取材:山口敏太郎事務所
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ミステリー 2015年10月17日 16時08分
心霊写真はiPhoneにも影響を及ぼす!? 怪奇現象は般若の仕業か?
こちらの写真を見ていただきたい。 旧家での記念撮影に見えるが、不思議と全体的にオレンジの靄がかかっているようにも見える。また、よく見ると右側に座っている女性の頭に不可解な黒い光点のような物がかかっているのが判る。 よく見れば、木目や目玉にも見える渦状の黒い点が複数、画面全体に被るようにして存在しているようだ。 この写真を撮影した人物は和歌山県在住のイラストレーター、Selさん。本人もこの写真の中に収まっているのだが、当日は天候が悪かったりすることも、何かが写り込んでしまうようなおかしな点は無かったという。また、露光などの可能性も低い。全体的に奇妙な雰囲気を纏っている、この写真は何なのだろうか? この写真について、霊能者であり風水師のあーりん氏に鑑定を依頼した。 それによると、「(この写真画像の)随所に顔がある」のだという! 「見えるのは白粉で顔を不自然に真っ白に塗って、白布を被ったお歯黒の痩せた女です。特に悪意はなさそうなんですが、見慣れぬお歯黒と白塗りのせいで般若のような化物じみて見えます」 つまり、見る人が見れば恐ろしい女性の霊の姿が見えてしまうようだ。更に恐ろしい事に、この写真のデータを鑑定のために転送したのだが、画像を見ようとすると何度か「アプリが落ちます」と、意味不明のエラーが出てなかなか鑑定に入れない状況に陥っていたのだそうだ。 もしかすると、この記事に添付された写真を見てしまったあなたの元にも、異変が訪れるかもしれない!?文:和田大輔 取材:山口敏太郎事務所
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ミステリー 2015年10月14日 15時00分
消えた軍隊(3)
軍隊アリというネーミングそのものや形容詞的用法にも現れているように、軍隊という集団は基本的に組織的で秩序だった行動と高い戦闘力を誇っている。そのため、軍隊が集団失踪したエピソードは読者に強い衝撃と恐怖をもたらし、娯楽作品のモチーフにも使われる。しかし、軍隊が不自然な状況で集団失踪した事件を細かく調査していくと、中国兵集団失踪譚のよう細部が曖昧で信ぴょう性が薄いものや、ノーフォーク連隊失踪事件のような単なる誤解に尾ひれがついたものが大半である。 戦史には本当に軍隊が跡形なく消え去ってしまった事例も残されているのだが、それらがメディアなどを通じて広まることはない。たとえば、太平洋戦争中にフィリピンのルソン島でひとりの生存者も残すことなく姿を消した2500名もの将兵については、米軍との戦闘に敗れた後、ジャングルを撤退中に飢餓と病に倒れて全滅したとされるが、それは悲劇であっても怪奇現象ではない。 また、そのような悲劇とは別に、実在する部隊や将兵がこつ然と姿を消し、やがて「訓練中死亡」の通知が届いて遺体はおろか詳細すら知らされない、あるいは、それっきり再び現れず、記録すら抹消されているという、まるでサスペンス映画のような事件も何回か発生している。 映画「シルミド」で有名になった韓国空軍2325戦隊209派遣隊(通称684部隊)事件は、まさにその典型例だが、やはり1960年代後半から70年代にかけてはアメリカもベトナムや中南米の少数民族を訓練し、秘密作戦部隊として使い捨てにしていた。その指導や指揮にあたった軍人の一部は記録が抹消され、現在も行方がわからないままという。 最近ではロシア軍の一部がウクライナやシリアへ秘密裏に送り込まれ、クリミア半島などでは「礼儀正しき人々」と称する公然の秘密となった。だが、少なくない将兵が実戦に参加し、相当の戦死者も出しているとされ、兵士とその家族の人権を守る団体「ロシア兵士の母の委員会連合」などは、不自然な状況で姿を消した将兵の行方を追い、政府に情報公開を迫っている。 こういった形で消えた軍隊は思いのほか多く、また逆説的だが「今後も消える軍隊が現れ続ける」であろう。(了)
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ミステリー 2015年10月13日 15時30分
巨大熊は「妖怪」だった? 江戸時代に描かれた「鬼熊伝説」
9月26日、北海道紋別市にてヒグマが捕獲の後処分され、そのあまりの大きさに話題となった。 紋別市では8月頃から主に飼料として用いられるデントコーンの食害に悩んでおり、地元の猟友会所属のハンターが仕留めた。その体重は実に400キロ。ニュースでも流れたが、クレーンで吊り下げられた巨大ヒグマの姿を見て驚いた人もいるのではないだろうか。ちなみに地元で長年ハンティングを行っている熟練の猟師でも「見たことがない」ほどの巨体だという。 まるで未確認生物か何かのような規格外の大きさを誇る巨大ヒグマだが、実は日本には古来から巨大クマの伝説が各地に残っており、中には立派な妖怪とみなされ恐れられているものもあるのだ。 江戸時代の書物「絵本百物語」には見た目は普通の熊(挿し絵ではツキノワグマに似た姿で描かれている)だが、馬を軽々と担ぐ怪力と巨体を誇る「鬼熊」という妖怪が紹介されている。それによると、木曽(長野県)では歳経た大型の熊は後に人のように後足で立って歩く「鬼熊」になると考えられていた。 「鬼熊」は夜更けになると里に下りてきて、牛馬を引きずり出して食らうとされ、小さな獲物ならば手のひらで押しただけで死んでしまうという。力の強さは人の何倍もあり、差し渡しが六、七尺(約1.8〜2メートル)はある岩を投げ落とす様が目撃されたこともあったという。このときの岩を十人がかりで動かそうとしてみたが、少しも揺るがなかったとあるので鬼熊の力は相当なものがあったのだろう。 ちなみに鬼熊の捕獲方法も伝わっており、鬼熊の巣穴に大木を井桁に組み藤蔓で穴をふさぎ、隙間から様々な木を入れ、鬼熊を次々に巣穴の奥に押し込んでいく。最終的には押し込まれた木で後ろが詰まって行き場がなくなり、巣穴の入り口に出てくるので、そこを槍で突き鉄砲で仕留めるとされていた。 江戸時代、享保年間に捕獲された鬼熊の毛皮は六畳分もあったそうで、まるでUMAのような妖怪だといえる。 北海道でも、人を襲うヒグマは鬼熊と別の名前で呼んで恐れていたり、またアイヌの人々は人よりはるかに大きく力の強いクマを「キムンカムイ(山の神)」、人に害をなすクマを「ヌプリケスンプリウェンクル(山裾の悪者)」と呼んで恐れていたという。 今回紋別で捕獲された巨大ヒグマのように、規格外に大きかったり、非常に凶暴なクマをみた昔の人々の想像力が妖怪「鬼熊」を想像したのかもしれない。文:和田大輔 取材:山口敏太郎事務所
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ミステリー 2015年10月10日 16時23分
恐怖! 小刻みに震える「黄色いゾウ」 正体は子どもの霊魂か?
作家でありオカルト研究家である山口敏太郎のもとには、鑑定や検証を求めて曰くつきの物が持ち込まれることがよくある。一番多いのは心霊写真だが、時には周囲で実際に異変が起きたという物品が届けられることもあるのだ。 以前、リアルライブでも紹介した「動く鬼の像」や「霊魂の入った軍服」、「呪いのモナリザ」などもその一つだ。 そんな山口敏太郎の恐怖コレクションの中に新たに加わったものが、こちらの人形だ。かごの中に入ったソフトビニール製の、古ぼけたゾウの人形。だいぶ年季の入ったものらしく、黄色地になされた水色やピンクの塗装もはげかけている。どこか淋しげな様子さえ漂わせているこの小さなゾウのおもちゃには、なんと小さな子どもの霊魂が入っているというのだ! 前の持ち主によれば、この人形はかなり前に亡くなってしまった子どもが生前愛用していたお気に入りのおもちゃであり、その子が亡くなってからしばらく経って、ひとりでに動き出すようになったのだという。小刻みに、震えるように動く事が度々あったため、恐ろしくなった持ち主が山口敏太郎の元に送ったのだそうだ。 人形は文字通り人や生き物の形をしていたり、持ち主との距離が近く愛着を抱かれやすいためか、怪異が起きやすい傾向にある。アメリカのアンナ・ベル人形や日本の髪が伸びるお菊ちゃん人形など、奇怪な出来事が周囲で起きてしまう人形の話は洋の東西を問わず数多く報告されている。東北の金田一温泉など、座敷わらしが出るとされる宿などでも人形や子供向けの玩具が勝手に動き出す、という現象が起きている。 この「子どもの霊魂が入ったゾウの人形」はお台場デックス東京ビーチ内の「山口敏太郎の妖怪博物館」にて実物を展示している。妖怪博物館には、他にも「瞬きしたという木彫りの人形」や「写真をとったら目が浮き出てきたという月光仮面人形」など、曰くつきの人形たちが展示されている。 この連休は山口敏太郎の妖怪博物館で実物を近くで観察してみてはいかがだろうか。もしかすると、あなたの前で怪異が起きるかも知れない!?文:和田大輔 取材:山口敏太郎事務所
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ミステリー 2015年10月07日 16時00分
消えた軍隊(2)
日本の自衛隊はもちろん、多くの国でも軍隊は災害に際して警察や消防とならぶ、あるいはそれ以上に頼もしい存在として登場する。そのイメージからか、怪奇あるいは超自然現象が語られる際には「軍隊さえも対処できない現象」といったアオリに使われることも多く、さらには最も解決困難な現象として軍隊そのものの集団失踪譚もある。 特によく知られた事例としては、アニメ映画「ドラえもん・のび太の日本誕生」でも劇中で言及された「第一次世界大戦中のトルコで、イギリスのノーフォーク連隊が奇怪な雲に飲み込まれ、あとかたなく姿を消した」とのエピソードがある。この事件は1960年代末から70年代にかけて世界の怪奇現象マニアに広まり、やや遅れて日本でも紹介された。 当時は1973年に出版された「ノストラダムスの大予言」に端を発する超常現象ブームのまっただ中にあり、このノーフォーク連隊失踪事件はバミューダの謎と合わせて紹介されたこともあって、子供向けの書籍からTVの怪奇特番に至るまでなんども繰り返し取り上げられ、多くの日本人に強烈な印象を残したのである。 ところが、戦史研究の進展によってノーフォーク連隊失踪事件は単なる戦闘の結果であり、超自然現象はおろか不自然な点すら全くないことが明らかとなった。まず、連隊のすべてが失踪したのではなく、その一部が「戦闘中に」姿を消したこと、それはトルコ軍の待ち伏せ攻撃によって壊滅させられたためであること。そして行方不明となった将兵の遺体が埋葬地から発見され、捕虜となった生存者は戦後にトルコの収容所から帰還していたことなどが明らかとなったのだ。 近年の調査によって、ノーフォーク連隊失踪事件は当時のイギリス軍司令官が戦闘中に部隊が行方不明となった状況を「ミステリアス」と報告書で表現したことに端を発するであろうと推測され、遅くとも1950年代初めまでには「将兵が奇怪な雲に飲み込まれた」との伝説が成立していたことなどが明らかとなっている。そして、戦いから50年という節目に当たる1965年、将兵が姿を消す様を目の当たりにしたとの証言がメディアで取り上げられ、翌年には超自然現象研究家の著書にも収録されたことが決定打となり、世界へ広まっていったのである。 今年はノーフォーク連隊失踪(戦闘中行方不明)事件から百年という記念すべき年に当たっており、連隊の退役軍人会や地元の研究者は伝説によらない真実の姿を掘り起こすべく、さまざまな情報を発信している。都市伝説という奇怪な雲に飲み込まれたのは、困難な状況のもとでも勇敢に戦い、そして倒れていった将兵の姿であり、彼らが再び姿を現す日はそう遠くないであろう。(続く)
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ミステリー 2015年10月06日 16時44分
2万5千光年先の宇宙人へ「アレシボ・メッセージ」
時折写真や動画が撮影され、衝撃映像として世界中で話題になることもある、UFO。常識では考えられない飛び方をすることから、地球よりはるかに文明の進んだ宇宙人の乗り物ではないかとも考えられたりしている。中には墜落、着陸したUFOから宇宙人が出てきて…といった話もある。 そこで出てくるのが、「本当に宇宙人は存在しているのだろうか?」という疑問だ。空飛ぶ円盤に乗って地球にまで訪れているかどうかは別としても、宇宙に無数の天体が存在している以上、地球と同じような条件に恵まれ、知的生命体が存在する天体も低確率ではあるが存在するはずであると。 そして1974年、プエルトリコのアレシボ天文台から宇宙に向けてあるメッセージが発信された。0と1の組み合わせで、数字や太陽系の図と地球の位置、簡単な人間の姿とDNAの構造などが一覧になっているものだ。このメッセージは1679文字からなり、23と73という素数をかけたものになっている。つまり、素数が理解できる知能の持ち主であれば、受信したメッセージを読み解くことができるのだ。 送り先はヘラクレス座M13球状星団、片道約2万5千光年の電波交信となる。 当然、このアレシボ・メッセージには疑問も出ている。送り先の球状星団は宇宙の初期に形成された古い天体にあたるので、もし電波が到達しても生命体が存在する可能性は非常に低いとする意見が多いのだ。しかし、そもそもこのアレシボ・メッセージ自体1974年に改装された記念として発信された、一種の記念式典でもあった。受信されて返事があるかどうかよりも、人類がここまでの技術を獲得できるに至ったのだというお披露目の目的が大きかったとみていいだろう。 さて、そんなアレシボ・メッセージの返事か!? と思われるミステリーサークルが2001年にイギリスのチルボルトン天文台近くに出現して騒ぎになった。そのミステリーサークルによれば、受信者は三本の鎖で構成されたDNAを持ち、頭でっかちで小さな体を持つ人型の生物であるという。なお、このミステリーサークルについてはさすがにジョークで作成されたものであることが後に判明している。文:和田大輔 取材:山口敏太郎事務所
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ミステリー 2015年10月03日 16時50分
回収された謎の死体はプレシオサウルスか? イギリスのシーサーペント騒動
1977年、日本のトロール漁船瑞洋丸がニュージーランド沖にて海底より謎の生物の死体を網で引き上げた。誰も見たことのない姿をしていたため、クレーンでつり上げて全身を確認してみることになった。この時に撮影されたのが、有名な「小さな頭に大きなヒレを備えた」生物の腐乱死体の写真であった。 正しく太古に生息していたプレシオサウルスのものとしか思えないフォルムを持つこの生物の死体は、70年代のネッシーブームも手伝って「ニューネッシー」と呼ばれ、これぞネッシー生息の証拠と言われたりもした。ニューネッシーとされたこの死体は腐敗がかなり進行していたため、漁獲物に悪影響を与える可能性が高かったので一部のサンプルを採取した後、海に投棄された。 現在ではこのサンプルによるDNA鑑定等を行った結果、ウバザメの腐乱死体だった可能性が高いという結論が出ている。 このニューネッシー騒動に近い事件が1808年にスコットランドで起きていた。イギリス本島の北端にあるオークニー諸島の一つストロンセー島ロシェショル湾にて、約16メートルはある謎の生物の死体が漂着しているのが発見されたのである。小さな頭には噴水孔と思しき穴が2つあり、非常に長い蛇状の体に6つのヒレ、背中にはたてがみのようなものが生えており、尾の一部は欠損していた。 この生物はイギリス・エジンバラの自然史学会に持ち込まれ鑑定を受けたが、正体不明とされた。 もともとオークニー諸島近海では古来より謎の巨大な海蛇の怪物であるシーサーペントが目撃されていたため、この生物の骨を鑑定した解剖学者ジョン・バークレイはこれぞ伝説のシーサーペントの死体であると結論づけ、ノルウェーのシーサーペント伝説をまとめた司教エリック・ポントピダンに敬意を表し「ハルシドス・ポントピダニ(ポントピダンの水蛇の意)」という学名を付けて新種の生物であると認定したのである。 その後、この怪物の死体は 解剖等を経て複数の研究者より「正体は非常に巨大に成長したウバザメのものである」と認定されるに至った。ヒレに見えたものの一部が雄のサメに存在する器官の一部であること、生物の骨は軟骨で構成されており硬骨が存在しなかったことなどから、軟骨魚類であり非常に大きく成長する可能性の高いウバザメであると結論づけられたのだ。 なお、当時の研究結果や死体を観察した地元の人の証言などは、今でもスコットランドの国立博物館に保管されており、事前に予約すると閲覧する事も可能だそうだ。文:和田大輔 取材:山口敏太郎事務所
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ミステリー 2015年09月30日 14時00分
消えた軍隊(1)
ある日、なんの前触れもなく、こつ然と人々が姿を消す…。 集団消失譚は恐怖、怪奇譚の定番であり、中でも訓練を受けた軍隊が消失した逸話は、その意外性と相まってよりいっそうの衝撃をもたらすためか、娯楽作品などでもしばしば取り上げられる。たとえば、アニメ映画「ドラえもん・のび太の日本誕生」でも「1937年12月に3000人の中国兵があとかたなく姿を消した」とのエピソードが紹介され、それは時空乱流なる現象によるものと解説されるのだが、それには元となる事件があった。 日中が宣戦布告なき総力戦を繰り広げていた1939年12月、日本軍への攻勢を発動すべく南京の近くに集結中だった3000の中国軍将兵が、指揮官のリー大佐もろともこつ然と姿を消したというものだ。このエピソードは、フランク・エドワーズというラジオパーソナリティが世界各地の不可解な事件や出来事を集めて紹介していた「世にも不思議な物語」という番組で紹介され、後に番組の内容が出版された際に広まったとされる。ただ、フランク・エドワーズは新聞記事などを番組で紹介するという体裁をとっていたため、さらに元となる記事が存在しているはずだが、それは伝わっていない。 ともあれ、日本軍がからむエピソードということもあって、特に日本では広く紹介されることが多く、アニメ映画で取り上げられたのもその流れであろう。ただアニメ映画では1937年となっており、これは翻案か誤記か判然としないものの、同じ事件を示していると考えて良いだろう。実際、事件を紹介する日本語記事には1939年と37年が混在しており、なかには12月ではなく10月の出来事としているものもある。 このように発生時期のブレがあるエピソードは要注意だし、またフランク・エドワーズの「世にも不思議な物語」は信ぴょう性が薄いエピソードも多い。ところが、中国兵が集団失踪したとされる1939年12月10日は、国民革命軍(中国国民党が中心となり、中国各地の軍閥部隊も含めて結成した統一軍で、当時は共産党軍も合流していた)による対日反攻作戦(冬季攻勢)の直前で、多くの部隊が前線の攻勢拠点へ集結しつつあった時期と一致するのだ。 そればかりか、問題の南京付近は国民革命軍の抗日戦争第三戦区として、戦区司令長官の顧祝同が編成した「長江方面攻撃軍」の攻撃正面となっていたのだ。そのため、中国軍が日本軍を攻撃するために集結していたのは事実であり、さらに部隊集結時には少なからぬ混乱もあったようなのだ。 とはいえ、国民革命軍の攻勢はほぼ全戦線にわたって行われた大規模な作戦で、南京に近い揚子江流域だけでも数十万の将兵が参加している。それだけの大作戦からリー大佐なる人物を探しだすのはなかなか困難で、また国民革命軍の記録が散逸していたり、整理されていないこともあって、裏付け調査は進んでいない。ただ、冬季攻勢中の抗日戦争第三戦区において、部隊の一部が消息不明となったという情報もあり、さらなる解明が待たれるところではある。(続く)
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ミステリー 2015年09月29日 16時02分
日本のストーンヘンジ 古代のロマンあふれる「金山巨石群」
誰が何のために築いたのか解らない、1人ではとても動かすことの出来ないような巨石を組み上げて作られた謎の遺跡、イギリスのストーンヘンジは古来より人々の想像をかきたててきた。かつては現地の伝説の舞台とされたり、宇宙人が作ったものではないかとも考えられていたが、現在では古代人たちが天体観測を行った遺跡ではないかとみられている。 そんな神秘の遺跡・ストーンヘンジに酷似した遺跡が日本にも存在した。温泉で知られる岐阜県下呂市の金山巨石群、岩屋岩蔭遺跡である。 金山巨石群は岩屋ダムの下方、奥深い山の中の狭い地域に、岩屋岩蔭遺跡を始めとした3つの巨石による遺跡が密集して存在している。 岩屋岩蔭巨石群は10メートルはあろうかという3つの巨岩を組み合わせ、なおかつかぶさるように存在する大岩の下方が斜めに大きく割られており、南の方角に向けて洞窟状の空間を人為的に作成していることが判る。 また、岩屋岩蔭遺跡に古代の人間が記号として刻んだものであろう、線刻のある巨岩を含む約7メートルの巨石群と、約8メートルの岩が集まっている東の山巨石群が存在する。 いずれの巨石群でも、夏至や冬至の頃には太陽の光が独特の差し込み方をすることが判明していること、またここから縄文時代の遺物も多数発見されていることなどから、古代人たちが太陽の運行を調べ、暦を知るために作られた「天文台」のような遺跡ではないかと考えられている。 金山巨石群のうち岩屋岩蔭遺跡のすぐ下には、現在でも小さな祠が立っている。この金山巨石群の元には古くから岩屋神社、明治時代より前は妙見神社と呼ばれていた神社が存在していた。「妙見」とは北斗七星を神格化した天や天体に関する妙見信仰の事をあらわす。古来より脈々と続いてきた太陽信仰が姿を変え、金山巨石群を聖地とする信仰が根付いていったのかもしれない。なお、岩屋神社は現在は近隣の祖師野八幡宮に合祀されている。 なお、金山巨石群では現地の調査資料室によるガイドツアーが行われていたり、岩屋岩蔭遺跡の所にある太陽カレンダーシミュレータ再現館で、太陽カレンダーの見方を学んだりすることもできる。 秋晴れの日は、日本のストーンヘンジ金山巨石群にて、古代からの天文ロマンに浸ってみてはいかがだろうか。文:和田大輔 取材:山口敏太郎事務所
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