ミステリー
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ミステリー 2015年12月02日 17時00分
ハリファックスの切りつけ屋は実在したのか?(1)
第二次世界大戦前の1938年11月、カナダのハリファックスで若い女性のふたりづれが暗がりで鋭利な刃物を持つ男に襲撃され、命からがら逃げ出すという事件が起きた。ハリファックスは大西洋航路の拠点となる港湾都市として多くの人々が集っていたが、当時の人口は数万人程度であったこともあり、治安はかなり良好であった。ただ、もともと移民が多い土地柄の上、事件の21年前にはハリファックス大災害と呼ばれる惨事にみまわれ、人口の約20%が死傷したために住民の入れ替わりは少なくなかったとされる。そのため、警察力の近代化にも積極的で、事件からわずか数年前には無線付きパトカーを導入したり、警官へ拳銃を支給してもいた。 とは言え、それはあくまでも警ら活動(地域で警察官が犯罪の予防・検挙などを目的として行う巡回や職務質問など)を支援するための近代化であり、犯罪捜査を強化するための研究や調査、教育などの組織改革をともなうものではなかった。反対に、それまでは警ら活動の強化すら必要性が薄く、捜査技術を強化するほど複雑な事件も起きていないほど平和な街だったといえるだろう。 そして、そのことが事件に大きな影を落とすのである。 ともあれ、若い女性が襲撃を受けて負傷したことは住民に大きな衝撃を与え、センセーショナルに取り上げられた。幸い、襲われた女性の傷は浅かったようで、ふたりとも入院するほどではなかったらしく、その後の治療記録は見当たらない。とはいえ、女性らが襲われた地区のみならず、ハリファックスの広い地域で住民の不安は激しく高まり、犯人が捕まるまでは治まりそうになかった。 そして、数日後に第二の、さらに第三の事件が発生し、住民らの不安はパニックへ発展してしまう。 まず11月21日には工場から帰宅途中の若い女性がやはり鋭利な刃物で襲われ、手首を負傷するという事件が発生し、加えて24日にも若い女性が駆け足でやってきた男の襲撃を受けたことから、騒動は一気に過熱する。ハリファックスの地元紙(ハリファックス・クーリエ)は見出しで「ハリファックスの切りつけ屋」と煽ったほか、犯人逮捕に懸賞金をかけるなど、熱狂を加速させていた。 その上、警察の対応も後手後手で、初動捜査どころか犯行現場の保存すらままならないような有様だったし、もちろん犯人像など全く絞り込めていなかった。そして、さらなる襲撃事件が発生し、自警団まで結成されるなどの集団パニックが発生してしまう。 ハリファックス警察の失敗や集団パニックとは、なにより襲撃犯の正体とは、いったいいかなるものであったのだろうか?(続く)
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ミステリー 2015年12月01日 16時00分
一番UFOが目撃されている地域はスコットランド! 同地で1947年に撮影されたUFO
今年2月、イギリスで眩しいほどに輝くUFOが5分間にわたって撮影され、世間の注目を集めるという事例が起きた。専門家によれば、このUFOの正体は金星だろうということだったが、実はイギリスもUFOの目撃例が多い地域のようだ。 2002年、スコットランド地域政府が運営する観光・旅行団体「ビジット・スコットランド」の発表によれば、世界中で最もUFOが目撃されている地域はなんと英国、スコットランドなのだとか。この団体の調査結果によれば、スコットランドでは毎年約300件のUFO目撃事例があり、1キロ平方当たり0.004体は目撃されていることになるという。UFOの事例といえばアメリカから衝撃的な報告がなされることが多いが、計算するとスコットランドではアメリカの実に2倍に近い頻度で目撃されていることになるそうだ。 勿論、その目撃証言の中には前述のような何かを誤認したケースやトリックも含まれていると思われるが、それでも頻度だけ見れば相当なものになる事は確かだ。 この発表は6月24日の「UFOの日」に行われたものだが、このUFOの日は1947年にアメリカのワシントン州にて9機のUFOが目撃された事件を記念した日でもある。同年7月にはUFOが墜落した!? と騒がれるロズウェル事件が起こるなど、様々な重要事件が起きた年であった。 そして何と、スコットランドでもやはりUFOは目撃されていたのである。しかも、当時としては珍しく動画にも撮影されている。 現在はその動画を見ることは難しいが、記事の画像が動画の一部分である。 美しい青空のもと、日光に照らされた金属質な銀色の物体が飛んでいるのが確認できる。上の段に比べて下の段が大きい二段構造、ないしはアダムスキー型のような広いスカート状のものが下部に付いているようだ。 なお、当日の現場には鳥や風船が飛んでいたわけではなく、また同時刻に付近を飛んでいた飛行機も無かったという。この物体の正体については、今も結果は出ていない。文:和田大輔 取材:山口敏太郎事務所
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ミステリー 2015年12月01日 11時42分
追悼・水木しげる先生が遺した言葉「なまけものになりなさい」に隠されたテーマとは?
2015年11月30日、『ゲゲゲの鬼太郎』『悪魔くん』などで知られる水木しげる氏が東京都内の病院で多臓器不全のため亡くなった。享年93歳。 戦後すぐに紙芝居画家キャリアをスタートし1958年に貸本漫画家としてデビュー。画業50年を超えた近年でもビッグコミック誌にて「91歳の新連載」と銘打ちエッセイ漫画『わたしの日々』(2015年5月より休載)を連載するなど精力的な活動を続けていた。 漫画執筆以外の仕事でも子供向けの「妖怪図鑑」の執筆ほかイベント・テレビ出演や講演活動、自伝の執筆などその活動は多岐に渡り、まさに「漫画界の妖怪」の名に相応しい巨星であった。 とくに「妖怪図鑑」の執筆については、すでに「過去の文化」「民俗学の対象」となっていた妖怪を現代に蘇らせ子供に限らず大人の世代にも妖怪の姿を広く浸透させるなど、その功績は計り知れない。 オカルト研究家としてテレビや雑誌で活躍する作家の山口敏太郎(49)もそのひとり。「自分の活動の原点は水木しげるにあった」と語り、故人を偲んでる。 山口敏太郎氏は小学生の頃から熱烈な水木ファンであり地元・徳島県で開催された水木しげるサイン会に参加していた。サイン会では質問コーナーもあり、当時10歳の山口少年は手をあげ「水木先生、妖怪研究家になるにはどうしたらよいのでしょうか?」と質問したという。 すると、水木氏は間髪いれず「なまけることです」と答えたという。 「なまけものになりなさい」とは水木氏の人生訓として広く知られている言葉である。シンプルな言葉の裏には「若い頃にがむしゃらに働きある程度の貯蓄をしたら存分になまけなさい」というテーマが込められているという。また、水木氏は「他人との比較ではない、あくまで自分の楽しさを追及すべし」とも 語っており、働き過ぎな現代人に対しユーモラスな妖怪を用いて表現し続けた作家であった。 山口氏は「あの日から40年が経過した今、考えてみると現代人特有の感覚ではなく、昔の日本人のようなゆったりした感覚で生きないと『妖怪アンテナ』が作動しないといった意味だったのでしょう。本当に言葉に深みのある御方でした」と語っている。 10歳だった山口少年はおよそ20年後、学研主催のミステリー大賞にて優秀作品賞を受賞する。テーマはもちろん子供の頃から大好きだった「妖怪」であった。 受賞を皮切りに作家デビューした山口敏太郎氏は水木しげるの図版を借りたお礼のため水木プロを訪問。憧れだった水木氏と再会した。その際に水木氏は大人になった山口氏に対し「(山口君は)まだ半妖怪だね」と語りかけたという。 「できれば水木先生にもう一度お会いして『ようやく一人前の妖怪になったね』と言って欲しかった。でも、亡くなる直前まで働いていた水木先生から見れば『まだ怠けるには早いよ』と言われたかもしれませんね(笑)できれば水木先生以上に長生きして子供たちに夢を与えられ続けたらと思います」 山口氏はほかにも水木しげる氏の「金言」について「成功や栄誉や勝ち負けを目的に、ことを行ってはいけない」「人生をいじくり回しては いけない。慌てずじっくりやりなさい」「けんかはよせ 腹がへるぞ」 などを揚げていた。それらの言葉にはリタイヤせずに93歳まで日本で働き続けたひとりの漫画家およびビジネスマンとしての姿、戦中戦後の厳しい時代をくぐり抜け、傷ついてしまった自分への理想の姿も反映されていたのかもしれない。 水木しげるの93年間の人生および残された作品から現代人が学ぶ点はあまりに多い。
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ミステリー 2015年11月28日 16時03分
これぞ伝説のUMAの証拠か!? 捕獲されて切り取られた中国のUMA「野人」の手
中国の山間部には、古来より獣人が住んでいると言われていた。 人間や猿に似ているが体が大きく、全身を毛に覆われている謎の獣人は山海経を初めとする文献に登場してきた。現在ではその大半が実在する生物の誤認であったり、伝聞に伝聞を重ねることによって怪物じみた生物として姿が変わっていったものとみられている。 中には近年でも目撃され、未確認生物として考えられているケースが存在する。それが中国の獣人型UMA、野人である。 野人というと、一部の人にはテレビで公開された「野人の子供」とされる裸の男性の動画を思い出す人がいるかも知れない。だが、現在ではこの動画の人物は下垂体性巨人症等の人間であったことが判明している。ネッシーやイエティしかり、UMAが世界的に注目されるとメディアがこぞって取り上げたり、観光客が訪れるようになるケースも多い。おそらく前述の動画は野人の話題を盛り上げようと現地の人が作成したヤラセ動画であると見るのが現在では一般的である。 しかし、例の動画をさておいても野人の目撃例は多く、実在性が高いと見られているのも事実である。 野人の身長は1.7〜2.2メートル程度、大きな個体になると3メートルにもなると言われている。中国四川省の神農架山周辺にて目撃証言が多く、1924年から1993年までの野人の目撃例は100件を超え、20人以上の人間が目撃した事例も複数存在している。野人の正体としては、ギガントピテクスの生き残りないしは子孫であるという説がある。目撃証言の多い神農架山ではギガントピテクスの化石が発掘されているためだ。 1957年、浙江省にて村人が野人と遭遇、これを射殺するという事件が起きた。この時の野人は身長1.5メートル程度とやや小柄で性別はメスだったという。村の者は野人を退治した証拠として手足を切り取って保存することにしたという。記事の画像がその「野人の手」とされるものだ。この野人の手は暫く保管されていたものの、近年になって廃棄されてしまったという。なお、この手は大型の猿のものではないかと見られている。 近年でも頻度こそ少なくなったものの目撃例証言の出ている野人。もしかすると、未だ人跡未踏の山の中に本物の野人が生息しているのかもしれない。文:和田大輔 取材:山口敏太郎事務所
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ミステリー 2015年11月25日 18時00分
オーソン・ウェルズの宇宙戦争は本当にパニックを引き起こしたのか?(6)
ハロウィン特番のラジオドラマが、臨時ニュースを模した演出でニュージャージー州に「火星から飛来した隕石が落下した」と、なんとも物騒な知らせを告げたことから、聴取者から放送局や地元警察への問い合わせが相次いで回線がパンクするなど、ちょっとした騒動になった。日頃から特ダネを狙っていた新聞記者たちは騒動を面白おかしく脚色し、あたかも「ラジオの偽ニュースで街中が大パニック」となったように報じたばかりか、社説やコラムなどでも攻撃した。 その後、大学教授が雑な推計で集団パニックが発生したと論じたことから、ブンヤの飛ばし記事は「宇宙戦争ラジオ放送事件」として都市伝説化し、様々な娯楽メディアで取り上げられたほか、新たな悲劇をも生み出してしまう。 まず、騒動から19年後の1957年にはてん末を再現したテレビドラマがアメリカで放映され、それをきっかけに雑誌等でも関連記事が掲載されるようになったとされる。その後、最初のテレビドラマ化から18年後の1975年には再度ドラマ化されたが、こちらではパニック描写がかなり抑えられ、ウェルズがラジオドラマに取り入れた様々な新技術も描写するなど、事件の研究が進んで評価が変わりつつあったことを示していた。 また、ラジオドラマそのものも折にふれて再放送あるいは再演されているが、その際に本当の集団パニックが発生し、悲劇に至った事例も存在する。 南米のエクアドル、首都のキトでラジオキトが1949年に「臨時ニュース演出」を交えつつ放送した際、ドラマを現実と勘違いした人々が実際に避難を開始したため、放送を中断してつくり話であることを伝えた。ところが、逆に怒った群衆が放送局へ放火し(失火説あり)、逃げ遅れた局員ら数名(20名説あり)が死亡するという悲劇へ発展したのだ。 アメリカではパニックに至らなかったドラマが、なぜエクアドルではパニックを引き起こしたのか? 今のところ定説はないが、放送で「首都付近の空軍基地が壊滅した」と報じたこと、さらにエクアドルは1941年にペルーとの戦争で国境地帯を空爆されたり、パラシュート部隊の侵入を受けていたため、空からの攻撃というニュースへ過敏に反応したのではないかとも考えられている。ともあれ、火災で局舎は消失して機材も全滅、ラジオキトは1951年まで放送再開できなかった。(了)
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ミステリー 2015年11月24日 14時46分
山口敏太郎の妖怪博物館「本物の人骨を用いた標本」の事実が明らかに!?
以前、リアルライブで紹介した「実際の人骨を使用した頭蓋骨の標本」を覚えているだろうか? 山口敏太郎が某所より手に入れた頭蓋骨の標本は、現在お台場デックス東京ビーチにある「山口敏太郎の妖怪博物館」にて展示されている。某所で実際に標本として使用されていたことは間違いないのだが、果たしてこの標本の人物誰なのだろうか? そして、展示していることによる祟りや、何か不吉なことが起きたりは しないのだろうか? この標本について、霊能者でもある風水師のあーりん氏が鑑定した所、興味深い結果が得られた。 この頭蓋骨を霊視した結果、まず出てきたのが「リトアニア」そして「二枚のコイン」のイメージが浮かんできたという。 あーりん氏の霊視の結果、頭蓋骨の主は女性だという。まだ若い年齢ではあるものの髪や肌は荒れ、実際の年齢よりも上に見えるそうだ。もしかすると貧困や病気で苦しんでいた人なのかもしれない、とのことだ。 彼女は自分の現状に対して、恨みなどは抱いていないようだ。しかし、自分の故郷とは全く違う環境に連れて来られて、困惑している状況なのだという。 彼女は自分が亡くなっていることも把握しているそうだ。そこで「今彼女に必要なのは、周りの人が供養して見送ってあげることではないでしょうか」とあーりん氏は語る。 あーりん氏が頭蓋骨の主を霊視して思い浮かんだ「二枚のコイン」だが、欧州の古い風習に「亡くなった人の瞼の上にコインを置く」という、日本の六文銭のようなものが存在する。彼女もまた、古来の風習に則って弔ってもらう事を望んでいるのだろう。 「女性ですので、お花やレースなどで飾って、お供えとしてパンとワインを供えて弔ってあげるのが一番だと思います。作法よりも、彼女を弔い、送ってあげる気持ちが一番重要なのです」と、あーりん氏は語る。 現在妖怪博物館では、今週の金曜日(11月27日)にこの頭蓋骨の主に対するお別れの会を行う予定である。その後も博物館で展示は続けられるが、気になる方は金曜日に彼女に会いに行ってみてはいかがだろうか。文:和田大輔 取材:山口敏太郎事務所
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ミステリー 2015年11月21日 17時05分
テレビ画面に移りこむ心霊写真 赤ちゃんの霊の正体は…
作家でありオカルト研究家でもある山口敏太郎のもとには、時折読者やテレビの視聴者から鑑定を求めて心霊写真が届くこともある。 今回山口敏太郎のもとに届いたこちらの写真。ある男性が部屋の様子を撮影したものなのだが、画面左下隅に赤ちゃんらしき人の顔がハッキリと写っているのが判る。画面の内容と比べるとこの赤ちゃんだけ浮いているように見えるが、それもそのはず、このテレビ画面には赤ちゃんの顔など表示されていなかったのだという。では、この顔は何なのか? 撮影者は水子か何かのものではないかと考えているとのことだが…。 この写真を霊能者であるあーりん氏に鑑定してもらった所、非常に興味深い結果が出た。 「この写真に写っている霊は、姿こそ子供のものですが、大人の霊ですね」 なんと、実際は大人の霊にも関わらず子供の姿になっていたのだという! また、あえて撮影するようなものがテレビ等に写っていたりするように見えないため、撮影者は霊に写真を撮らされた可能性が高いという。あえて子供の姿をとり、テレビ画面に写り込むことで撮影者らに自分の存在に気づいてほしかったのだろう、とあーりん氏は続ける。 「そこまでして自分の姿を撮影者に撮らせたと言うことは、それだけ撮影者ないしは奥様に何かを訴えたいのかもしれません」 子供の姿をしているのは、もしかするとその方が撮影者やその奥さんに気づいてもらえると思ったからではないか、とも言っている。例えば子供の姿を撮った方が思い出して気づいてくれるだろうと考えたのではないかということだ。 この霊は果たして何を訴えたかったのだろうか? 恐怖心よりも不思議さの勝る心霊写真だと言えるだろう。文:和田大輔 取材:山口敏太郎事務所
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ミステリー 2015年11月18日 14時00分
オーソン・ウェルズの宇宙戦争は本当にパニックを引き起こしたのか?(5)
ハロウィン前日の1938年10月30日、日曜(当時)夜に放送されたラジオドラマ「宇宙戦争」は、ニュースさながらの演出などから聴取者の集団パニックを引き起こしたと非難され、脚本兼演出のオーソン・ウェルズは謝罪を余儀なくされた。 ところが、後の検証により確認された行動は電話問い合わせがほとんどで、新聞などが報じた集団パニック行動の裏付けは取れなかった。つまり「宇宙戦争ラジオ放送事件」は新聞メディアの捏造で、パニックは存在しなかった可能性が高いとされたのである。 では、なぜ新聞メディアはパニックを捏造し、ラジオ放送を攻撃したのだろうか? これまでの「宇宙戦争ラジオ放送事件」捏造説においては、広告をめぐってラジオと競合関係にあった新聞が、ラジオの信用を失墜させるためのメディア戦争を仕掛けたと推測している。しかし、たしかにそのような側面もあるにはあったが、時系列的には無理があり、いささか陰謀論的にすぎる。その上、スポンサーなしの自社番組が、事件をきっかけに「スポンサーを獲得する」に至ったのだから、陰謀としても大失敗しているのだ。 当事者のオーソン・ウェルズさえも捏造されたパニックを信じ、それが都市伝説として定着していった過程を、簡単にまとめてみよう。 1:放送当夜 放送局と警察への問い合わせが相次ぎ、番組スタッフやウェルズらが取材を受ける。 2:放送翌日 朝刊一面にパニック発生の記事が掲載され、ウェルズは謝罪会見を開く。 3:放送翌々日から11月10日にかけて 新聞各紙は社説や風刺画を通じてラジオドラマによるパニックを非難し、ラジオは人々を惑わせるような放送をすべきではないと論じた。しかし、ドイツで大規模な反ユダヤ主義暴動が発生した(水晶の夜)ことにより、短期間で終息した。特に11日からは有力各紙が暴動の被害を伝え、ナチス政権への非難に紙面をさいたため、急速に「宇宙戦争ラジオ放送事件」の扱いは小さくなっていった。 4:1938年11月から1940年 ドイツで発生した水晶の夜事件以降、新聞の注目はスペイン内戦も含めた欧州情勢へ移り、特にクリスマス以降は半ば忘れ去られていた。だが、プリンストン大学のキャントリル教授が著書『火星からの侵入』で集団パニックが発生したと論じたことから、再び「宇宙戦争ラジオ放送事件」は注目を集め、都市伝説として定着する直接的なきっかけとなったのである。 こうして「宇宙戦争ラジオ放送事件」を時系列順に振り返ると、陰謀が仕組まれたと言うよりは、たまたま発生した出来事に乗じた新聞記者や論説委員、コラムニスト達がやりたい放題に番組をもてあそび、大学教授という権威がとどめをさした様子が浮かび上がってくる。 ドラマの演出に不安を感じた聴取者から放送局と警察への問い合わせが相次いだことに「事件の予感」を覚えた新聞記者たちは、発生しているはずの街頭の騒動ではなく、番組スタッフやオーソン・ウェルズを取材して「火のないところに煙を立て」て特ダネを捏造した。 日頃からラジオという新しいメディアを面白くなく思っていた新聞の論説委員やコラムニスト、風刺漫画家達は、これ幸いと社説やコラム、漫画を通じてオーソン・ウェルズをスケープゴートにしつつラジオを攻撃した。しかし、批判が空振りしたのか、あるいは世界情勢の変化がそれを許さなかったのか、いずれにしてもラジオ攻撃は大きな効果を発揮しなかった。 最終的に「宇宙戦争ラジオ放送事件」を都市伝説として定着させたのは、大学教授が書いた本であった。 次回は都市伝説として定着した後の「宇宙戦争ラジオ放送事件」がもたらした悲劇と、事件に触発された娯楽作品などを簡単に解説する。(続く)
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ミステリー 2015年11月17日 15時00分
空に現れる巨大な輪っか…? 「リング状UFO」の謎を追え!
近年、世界中で目撃され新たなUFOか!? として注目を集めているものに「リング状UFO」がある。 晴天や穏やかな天気の時に現れ、雲よりも低い所に突如発生するリング状の物体。材質としては雲に似ているのだが、いつの間にか中空に現れ、しばらくすると消えてしまうといった特徴がある。その姿はさながら天使の輪や煙草の煙でうまく作り出した輪のようにも見える。しかし、煙草の煙で出来た輪はそれほど大きくもないし、出来てもすぐに消えてしまうが、この輪は非常に大きく、停滞している時間も長い。さて、このリングは何なのだろうか? 実際にはこのリングは自然現象の一つであり、大気中の温度と大きな差がある気体が立ち昇ることで気流の流れが生じて形成されるものだとされている。地上で何らかの爆発や煙突からの煙、ヘリコプターのローターによる空気の撹拌(かくはん)で生じる事もあるという。 記事の写真は1957年9月に、アメリカのバージニア州フォートベルモアにて撮影された「リング状UFO」だ。撮影したのは民兵の1人だったが、証言によればこの「リング状UFO」は黒い色をしており、約5分間は空中に停滞していたが、やがて白い煙に包まれるようにして消えたという。撮影者は仲間たち複数人とこれを目撃し、6枚のスナップ写真に収めたのだそうだ。この写真は1966年にアメリカ空軍が行ったUFO目撃例の検証研究「コンドン・レポート」にも 取り上げられ、自然現象として結論が付けられた。 このように、昔からぽつぽつと目撃されてきていた「リング状UFO」だが、近年ではデジカメなどのデジタル機器が発達し、またSNSなどの個人が情報を発信できるメディアが増えたお陰で、昔よりも発生してすぐに撮影され、世に広まる機会が増えたため、頻繁に目撃例が報告されるようになったのだろうと見られている。 条件さえ揃えば見ることのできる自然現象だそうなので、もしかするとあなたの頭上に「リング状UFO」が現れる日が来るのかもしれない?文:和田大輔 取材:山口敏太郎事務所
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ミステリー 2015年11月14日 16時07分
霧の向こうに佇む巨人は伝説の妖精トロールなのか!?
妖精というと、皆さんはどのような姿を想像するだろうか。背中に蝶やトンボのような羽が生え、手のひらに乗るぐらいの大きさしかない美しい人間の姿が一般的な妖精の姿だろう。しかし、実際に世界各地の妖精の伝説を調べてみると、意外に美しい姿のものよりも老人や老婆、毛むくじゃらの小人など恐ろしい姿をしているものが多い。そう、「妖精」は日本で言う「妖怪」にあたる存在だと言えるのだ。 妖精の中には小さいものだけではなく、人間と同じ大きさやはるかに大きな巨体を誇るものも存在する。有名なものは北欧で信じられているトロールだろう。詳細は地方によって変わるが、非常に大きな体を持つ醜い姿の巨人の姿をしており、多少の傷はすぐに治ってしまう。凶暴な性格で人間を襲うこともあるが、日光に弱く日差しを浴びると岩になってしまうと言われている。 そんなトロールはあくまで伝説上の存在でしかないと見られていたのだが、ある一枚の写真が世界中を驚かせた。 この写真は1942年、イギリス空軍の偵察爆撃機がノルウェーのベルゲン近郊の山間部で撮影したものである。写真を見て分かる通り、雪の積もった山間部に杉などの木々が立ち並んでいる。遠方は霧のせいで見渡せないが、その向こうに明らかに仁王立ちしてこちらを見ている巨大な人影が写っている。しかもこの写真は2枚存在しており、もう一枚は巨大な人影が立ち上がりかけている姿である。そう、この人影は動いているのだ! ちなみにこの時の飛行機の高度から概算すると、人影の主は100メートルは超える身長だったということになる。 この写真が公開された時、伝説上の存在であると思われていたはずのトロールが実在した!?と話題になったという。現在に至るまで類似の画像は撮影されておらず写真の真偽は不明であるが、長い間語り伝えられていた妖精の姿が写ってしまったと考えると、非常に夢のある写真ではないだろうか。文:和田大輔 取材:山口敏太郎事務所
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