この写真は、筆者の友人で、ウルトラ怪獣マニアの某氏から送ってもらったものである。氏はウルトラマンや怪獣のグッズならなんでも集めるコレクターであり、収集していたウルトラ缶の写真を、筆者のブログに投稿してもらった。その時に、カメラで2、3回、コレクションを撮影したという。
だがその中の1枚に、不気味なショットが紛れ込んでいた。“半透明の犬の姿が写ってしまった!!”という衝撃写真が含まれていたのだ。この写真をよく注意して観察してもらいたい。ウルトラ缶の背後に、半透明の犬の姿が確認できる。これは、愛犬家の間でうわさされていた「幸運を呼ぶ半透明の白い犬“スケルトンドッグ”」ではないだろうか。
事実、犬に関する都市伝説は多い。例えば、「飼い主が死ぬと、先に死んだ歴代の飼い犬たちが迎えてくれる虹の橋という場所が霊界には存在する」とか、「出現することで、不吉な事件を引き起こす黒犬獣という魔物が欧州に実在する」など、猫ほどではないが不思議な犬の逸話は世界中でささやかれているのだ。昨今、火がつき始めているのが「幸運を呼ぶ半透明の白い犬“スケルトンドッグ”」というフォークロアである。
実は一部の愛犬家の間では、「その姿を見たら、目撃者に幸せを運んでくれる白い犬が存在する」「半透明の白っぽい犬を目撃すると、その人に幸運がやってくる」という数々の都市伝説がささやかれていた。事実、目撃したという人も少数ながら存在していた。それが「幸運を呼ぶ半透明の白い犬“スケルトンドッグ”」なのだ!
ただし、霊感に関係あるのであろうか。「見える人」と「見えない人」がいるらしく、目前に出現しても、見えない場合もあり得るのだ。ゆえに出現した現場に居合わせたとしても目視できるとは限らない。異説では、心の清らかな人でないと、「幸運を呼ぶ白い犬」は見ることができないとも言われている。
もともとは海外から来たうわさらしいのだが、都市伝説成立の元ネタになったと思われる小説が指摘されている。それが「白い犬とワルツを」(新潮文庫)である。良作で、読者好きの間では、以前から大きな話題になっていた。数年前、千葉県津田沼の某本屋さんが、推薦本として強く押したことから、火がつきベストセラーになった作品である。
この小説は、50年連れ添った愛妻を亡くした老人の前に、不思議な「白い犬」が姿を現すことから物語が始まる。この「白い犬」は老人本人にしか見えないらしく、信じられない現象に周囲は困惑する。だが、「白い犬」は老人とワルツを踊ったり、老人と遊んだり不思議な行動を展開していく。この小説が、一連の「幸運を呼ぶ半透明の白い犬“スケルトンドッグ”」という都市伝説の成立に深く関与しているのは間違いない。
今回、偶然撮影された写真は、「幸運を呼ぶ半透明の白い犬=スケルトンドッグ」をとらえた貴重な映像なのだろうか。あなたは、半透明の白い犬を見ることができますか?