ミステリー
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ミステリー 2016年11月01日 12時00分
リアル「ターザン」か? カモシカと生活していた野生少年は今も生きている!?
密林を走り超人的な身体能力でたくましく生きる『ターザン』をはじめとする「野生児モノ」はいつの時代も子供人気が高い。 日本でも古くは『少年ケニア』『狼少年ケン』はたまた『仮面ライダーアマゾン』なども野生児モノのひとつとして数えられている。 さて、実在した野生児というと「オオカミ少女」として有名な「アマラとカマラ」がいる。1920年にインドで発見された彼女らはオオカミに育てられその後、インドの牧師に保護された。保護されたふたりは「顎の骨が発達」「牙がとがっている」「闇夜でも目が見える」など自然を生き抜くため独自の進化を遂げており世間の注目を集めた。残念ながら「アマラとカマラ」は保護後、最初にアマラがその後にカマラが死亡し「オオカミ少女」は有名な都市伝説のひとつとなった。 しかし、世界ではその後も断続的に野生児が発見されている。 1920年にはインドで豹に育てられた少年が、1933年にはエルサルバドルで「小ターザン」と呼ばれた5歳の少年が保護された。 最近では流石に野生児の発見は少なくなってはいるが実は今から約半世紀前、1960年には「サハラのカモシカ少年」なる野生児が確認されている。 スペインの人類学者はサハラにてカモシカ(ガゼル)と生活をしている裸の少年を目撃する。少年はカモシカの群れとものすごいスピードで走り、草を食べ、時々トカゲやミミズなどを捕獲し生活していたという。 人類学者は「カモシカ少年」を保護するため1966年、1970年に計画を実行したが失敗し、とうとう行方不明となってしまった。 今回、紹介している写真が在りし日のカモシカ少年を撮影したものだとされている(2足歩行で立っており、体に傷一つ付いていないことからフェイク説もある)。 もし、この少年が生きているならば現在60代前半。人間ならば十分に生きている可能性はあるが再び我々の前に現れることはあるのだろうか…。文:和田大輔 取材:山口敏太郎事務所
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ミステリー 2016年10月29日 16時13分
UFO? 宇宙の虫? 100年以上前に撮影された謎の飛行物体!
以前、リアルライブでは世界最古のUFO写真として1870年に撮影された写真を紹介した。 この写真はアメリカはニューハンプシャー州のワシントン山付近で撮影されたものであり、湧き立つ積乱雲の間を飛行する黒い葉巻型UFOの姿が写っているものとなっており、2000年代に発見された後にオークションに出品され注目を集めたものだった。 この写真が発見される前は、こちらのUFO写真が世界最古のものであると考えられていた。1883年8月12日、メキシコのサカテカス天文台にて太陽の観測を行っていた人物が、多数の小物体が太陽の表面を横切っていくところを発見。そのうちの一つが静止したため、観測用のカメラでもって撮影したものがこの写真だという。この物体はメキシコ市やプエプラの天文台でも観測され、太陽の表面からはかなり距離があることが判明したので、この物体は地球に近い空間を飛んでいたものとみなされた。なお、この謎の飛行物体の群れは約2時間に渡って観測されたという。 なお、1883年といえば日本では明治16年である。 この写真については1886年にフランスの権威ある天文学専門誌「ラストロノミー」で発表された、とされているが、今となってはかなり古いものであるため、写真が撮影された背景に関してはだいぶ情報が錯綜しており、真偽不明な点も多くなっている。一部の天文学者からはレンズについた汚れや望遠鏡のすぐ近くを飛んでいた虫の群れだったのではないかとする説も出てきたが、確かめるすべはもうない。 果たして、この写真に写っていたものは何だったのだろうか。文:和田大輔 取材:山口敏太郎事務所
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ミステリー 2016年10月26日 17時00分
不都合な大統領
投票日まで半月ほどに迫ったアメリカの大統領選挙は、民主党のクリントン候補が優勢と伝えられつつも、共和党のトランプ候補は熱心な支持者に支えられており、ますますエスカレートする両者の非難合戦と相まって、先の見えない泥仕合となっている。そのような状況で、政府関係者をも含んだ双方の支持者の亀裂は深まっており、どちらの候補が当選しても波乱は避けられないとの見方さえある。 アメリカではケネディ大統領暗殺事件を始めとして、国家を影で支配する勢力が不都合な大統領を排除する、あるいは排除したとの陰謀説が根強くささやかれており、またトランプ候補は不正選挙の可能性に繰り返し言及している。このようにアメリカ大統領選挙や大統領の進退には陰謀論もつきまとっており、特にトランプ候補が自らも言及しているように「当選しても陰謀によって排除される」のではないかと支持者が懸念するほどだ。 最近ではあまり話題にならなくなったが、かつてはケネディ暗殺事件とならぶアメリカ大統領の事件として、ウォーターゲート事件が言及されていた。そのウォーターゲート事件とは、共和党のニクソン大統領(当時)が対立する民主党の本部へ盗聴器を仕掛ける工作に関与、主導したとの疑いを持たれ、やがて辞任へ追い込まれた事件である。 事件の背景は長らく秘密とされていたため、今世紀に入って関係者の証言などが公表されるまで、ニクソン大統領を排除する陰謀が存在したとの「非暴力クーデター説」がまことしやかに唱えられていた。なかでも国防省による陰謀と結論づけたレン・コロドニーとロバート・ゲトリンの「静かなるクーデター」は、間違った推測ではあったものの大きな衝撃を与え、現在でもなおそれなりの影響力を持っている。 国家を影で操る多国籍企業や国際金融資本、あるいは軍産複合体が不都合な大統領を排除する、あるいは排除していたとの陰謀説は大変に人気があり、トランプ候補による大統領選が「仕組まれている」との主張に説得力を感じる支持者も少なくないのだ。では、陰謀によって退任へ追い込まれたと考えられるアメリカ大統領が何人いるかとなると、先のニクソンはもちろん、殺害や死去した大統領の全員になんらかの陰謀説が存在している。そのため、単純積算すると暗殺4名、病死4名、辞任1名の計9名で、現在のオバマ大統領まで44名のうち、約二割が不都合な大統領として排除された事となっている。 ただ、いくらなんでもこの数は多すぎるし、陰謀説には雑な思い込みに基づくものも少なくない。だが、在任中に殺害や死去、あるいは辞任した大統領の約半数に「ひとつの共通点」があり、アメリカのみならず世界を操る権力の一端がうかがえるという。 そればかりか、共和党のトランプ候補もまた、アメリカを影で操る権力にとっては不都合な人物であり、たとえ当選しても在任中に排除されるだろうと考える陰謀説マニアが存在しているのだ。(続)
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ミステリー 2016年10月25日 12時20分
世界的ミステリー作家はなぜ心霊主義者になったか? コナン・ドイルと心霊写真
コナン・ドイル(1859年〜1930年)といえば『シャーロック・ホームズ』シリーズをはじめとする推理小説のパイオニアとして広く知られている。しかし一部ではコナン・ドイルは偉大な作家であると同時に「心霊研究家」としての一面を持っていることが知られている。 ドイルが執筆した『シャーロック・ホームズ』はこれまでの探偵小説に無かった本格的な科学捜査とリアリティを追求した作品で心霊など非科学的なものとは一見、縁がないように思える。 しかし、ドイルの幽霊への想いは本物で晩年は「己の使命」として心霊現象の証明および心霊主義に命を賭けた。 コナン・ドイルは小説家になる前は医者だったこともあり当初は心霊現象に対し懐疑的な考えを持っていたが、後にイギリスの著名な科学者の間で心霊現象の研究が開始されたことによりドイルも次第に興味を持ちはじめ「降霊会」(幽霊を呼び出すサークル)に参加しはじめる。 もっとも、小説家として売れ始めていた時期はただ単に幽霊という存在に興味があっただけだが、第一次世界大戦(1914〜1918)の存在がドイルの考えを一変させた。第一次世界大戦はドイルの身内が多数亡くなっており、また自身が病気に犯されているため心身的に弱くなっており、幽霊の存在を盲目的に信じてしまったとされる。 明らかに撮影者のミスでボケてしまった写真を「心霊写真だ!」と言い張り、亡くなった作家の霊を呼び出して合作を提案するなど奇抜な行動が知れ渡り、当時の新聞記事では大いにバッシングされた。特に晩節を汚したとされているのが、少女ふたりが妖精を撮影したと言い張った「コティングリー妖精事件」である。ドイルは死ぬまでこのふたりを擁護し続けていたが結果、捏造写真だということがドイルの死後に判明し、ドイルの評判はがた落ちになったとされている。そんなドイルは死ぬ間際、遺書として以下の一文を残している「読者は私がたくさんの冒険をしたとお思いだろう。何より偉大で輝かしい冒険がこれから私を待っています」。これはドイルが新しい世界、つまり心霊の世界へ冒険するという意味であるとされている。コナン・ドイルが信じた心霊世界は100年近くが経過した今も証明こそされていないが、死後の世界で新しい発見があったことを祈りたい。写真:コナン・ドイルの心霊写真文:和田大輔 取材:山口敏太郎事務所
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ミステリー 2016年10月22日 16時20分
謎のオーパーツ「コソ加工物」とは何か?
世界中の遺跡からは、当時の技術力からは作る事が不可能ではないかと思われるような技術を用いて加工された遺物や、なぜ作られたのか解らない遺物が出土することがある。これらの物体は「場違いな工芸品」という意味の「オーパーツ」と呼ばれる事がある。 オーパーツの中でも永らく真相が不明になっていた物に、「コソ加工物」というものが存在する。コソ加工物は現在行方不明となっており、発見者も一部の人物を除いて連絡が取れない状態となっており、非常に謎めいた物体となっている。 コソ加工物が発見されたのは1961年2月13日のこと。アメリカのカリフォルニア州オランチャに存在するオーエンズ乾湖に、鉱石採集に訪れていた人物が発見した。コソ加工物は全体が岩に覆われていたため、初めは普通の鉱石を含んだ岩だと思われていた。発見者が割ろうとしたところ、石を研磨するためのカッターが壊れてしまい、何とか真っ二つに割ったところ、セラミックで出来ていると思われる直径2センチほどの機械の一部らしきものが出てきたのである。機械の中心には直径2ミリほどの金属製のシャフトが存在し、全体は六角形の木の筒に包まれていた。割る事が出来ないのでX線にかけてみたところ、石の中に金属製のスプリングや短い円筒状の物体が存在している事が解ったのである。この物体がいつ、どこから来た物なのかさらに調べるために、専門家に依頼して調査して貰った所、物体を包んでいる石の表面に付着した化石が50万年前の物だと言う事が解った。そこから考えると、この物体は旧石器時代からこの場所に存在していた事になる。 果たして、この物体の正体は何なのか?実物が早々に紛失してしまったため、当時の資料などから推測することしか出来なかった。だが、残されたX線写真などから調査してみたところ、2000年代になって「問題の物体は1920年代にチャンピオン社で製作された点火プラグの可能性が高い」という結論が出たのである。画像と点火プラグの構造が一致する事からこの結論が出たのだが、なぜ岩の中に機械が埋もれていたのかという点に関しては、発見地のオーエンズ乾湖のあるコソ山脈で1920年当時、採鉱作業が行われていたため、そこで用いられていた機械ないしは車に使用されていた点火プラグが落ち、化石と泥などでくっついて岩のように固まってしまった物ではないか、とされている。文:和田大輔 取材:山口敏太郎事務所
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ミステリー 2016年10月19日 17時00分
ジョン・ヘンリー伝説の謎
アメリカの有名な民間伝承に「ジョン・ヘンリー伝説」がある。それは、黒人奴隷が解放されたあとの19世紀末、鉄道建設現場に蒸気工作機械が導入されることとなり、多くの黒人を含む非熟練労働者が一方的に解雇を通告された。それに対し、力自慢の黒人「ジョン・ヘンリー」が「機械と勝負して、俺が勝ったら解雇を撤回してくれ」と持ちかけ、岩山にトンネルをうがつなどして見事に勝利するものの、直後に彼は死んでしまったという内容である。 荒唐無稽にさえ思える伝説ではあるが、民間伝承としての面白さや時代性があり、アメリカで広く流布したのもわからなくはない。だが、意外にも実話に基づいていると主張する研究者がいるのだ。 研究者らは当時の地名や鉄道建設の記録などを根拠として、ジョン・ヘンリー伝説のもとになる事実が存在していると結論づけている。だが、それはあくまでも書誌的な研究であり、果たして物理的に可能であったかどうかという検証は行われていない。いちおう、伝説に登場したような蒸気工作機械は19世紀末の鉄道工事現場で運用されており、能力的にも人力を大きく上回るほどではなかったことが明らかとなっている。 具体的に説明すると、犬釘打機の場合は打ち込み能力こそ高かったが、機械が自力で打ち込み位置へ移動できないため、打ち込むたびに移動と位置決めが必要だった。また、掘削機も映画などに登場する巨大なドリルを取り付けたものではなく、細い削岩ドリルで穴をうがち、そこにダイナマイトを仕込んで発破するような機材であった。ただ、発破してしまえば勝負どころではなくなるため、地味に少しずつ少しずつ掘り崩すこととなっただろう。 そのため、体力さえ続けば犬釘打ち込みでもトンネル掘りでも勝算はあるのだが、問題は勝負の形式というかルールである。伝説では、日をまたいで勝負が続いたか否かも定かではないものの、徹夜で続いたなら「見守る立会人が疲れてしまう」だろう。あるいは、日没後は睡眠時間を取ったかも知れないが、それだとなにか違うような気もするし、数日に渡って現場を止めるようなことを雇用者が許したかどうかも疑問がある。 もし、実際に勝負が行われていたとしても、犬釘打ち込み機はひとつひとつ移動させながら打ち込み、削岩機も細い穴をいくつもあけて崩していただろう。他方、ジョン・ヘンリーは調子よく犬釘を打ち込み、ハンマーで岩を砕いていたわけだから、冷静に考えればかなり呑気な勝負の風景である。 案外、伝説の真相というのは、そのようなものかもしれない。了
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ミステリー 2016年10月18日 11時55分
なんじゃこりゃ? 水中で生活できるボディースーツが開発されていた?
あなたは「水生類人猿説」という説をご存知だろうか? これはヒト科が水中で生活すると体質が変化し水中での生活に一時期適応する、という説でいわゆる「トンデモ」として扱われることも多いが、2016年7月16日放送されたNHKスペシャル「ミラクルボディ」によるとリオオリンピックで活躍したロシアのシンクロチームは水中で酸素が少なくなり肺の機能が低下すると、脾臓が肺に代わり酸素を心臓に送り込む酸素ポンプの役割を担うという不思議現象が一時的に発生していたという。 上記のように「水生類人猿説」とまではいかないまでも、人間が陸路に上がらず水中だけで生活することは100%不可能ではなく、トレーニングと準備さえすれば水中人間が誕生する可能性もある。もし水中で人間が生活できることが証明できれば地球全体の7割とも伝えられる海の中に移住し新しい国家を作る可能性すらあるのだ(もっとも海の塩分濃度が高いため水を飲まないことが絶対条件になるが…)。 そんな「水中人間」を造る研究が実は19世紀に行われていたという。 今回、ご紹介している図版は「Food-Storage Suit」と名付けられたもので、人間の体がすっぽっり収まるボディースーツに空気穴および視界用のゴーグルを装着。首にあたる部分(浮き輪の機能もあると思われる)に食料や水を詰め込み、長期での水中移動および水中生活を行うため研究されたものとされる。 実用はされたかどうかはわからないが、今見てもこのボディースーツは相当に無理がある。まず水中の移動は歩行以外できず、少しでも深い場所に移動すれば自力で戻ることは不可能。そのうえ万が一倒れた場合は密室状態での窒息死は免れない。視界も一方しか向けないため巨大な岩にぶつかった時点で即ゲームオーバーである。もし故障が生じ海水が内部に入ってきたら…と思うとあまりに怖すぎる。 この発明は今で言うスキューバダイビングの元祖といえるものでウェットスーツやシュノーケルの始まりと思われ、概念としては正しいものの今の見地から見ると相当に恐ろしい発明と言える。文:和田大輔 取材:山口敏太郎事務所
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ミステリー 2016年10月15日 15時57分
UFO=軍事兵器説は本当か? 「コンドン委員会」とは何か?
UFOの正体は昔から諸説ある。ひとつは地球よりはるかに優れた技術や文明を持つ異星人が開発し、搭乗して地球に調査に訪れているというもの。もうひとつは自国ないしは他国の軍が秘密裏に開発した新兵器であるという説だ。実際、過去のUFO目撃事例とされている第二次世界大戦時の「フー・ファイター」や、最初の「空飛ぶ円盤」目撃事件である「ケネス・アーノルド事件」でも、はじめは目撃された飛行物体が他国の秘密兵器ではないかと考えられていた。それが、現代の技術ではありえない飛び方をしていることなどから、次第に地球の技術ではなくもっと進んだ異文化の技術によるものではないかと見られるようになった。 ちなみに、そんなUFOを開発しているのではないかと一番疑われたのが、ソ連とアメリカそれぞれの軍であった。そこでアメリカ空軍は、民間からのUFO目撃報告と米軍へ向けられる疑惑の目を払拭するために、何度か公式なUFO調査と研究を行った。そのひとつが「コンドン委員会」である。そして膨大な検証の結果「コンドン・レポート」という報告書が上げられる。そこには「過去のUFO研究から科学的知識は全く得られず、これからもUFOの研究からは科学の進歩に貢献できる情報などは出てこないだろう」とする結論がなされていた。 こちらの写真は1966年7月にアメリカのユタ州で撮影されたものだ。ロッキー山脈上空を飛行中だったのを輸送機のパイロットが発見して撮影に成功したのだが、コンドン委員会の調査で画像にぶれなどが認められないことから、ガラスなどに模型ないしは絵を貼り、写真を撮影して空を飛ぶUFOに見せかけたものという結論が出ている。 しかし、コンドン委員会には批判も多かった。ほとんどのUFO目撃証言に対して批判から入っているため、検討が不十分なものもあるとか、逆にかえって米軍はUFOに関する何かを隠そうとしているのではないかとされたのだ。 UFO関連の話題にはフェイクや誇張はつきものである。だが、だからといってすべてを否定し嘘であると決め付けてかかるのも、また宜しくない事といえるだろう。文:和田大輔 取材:山口敏太郎事務所
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ミステリー 2016年10月12日 17時30分
ジョン・ヘンリー伝説の謎
アメリカの有名な民間伝承に「ジョン・ヘンリー伝説」というものがある。アメリカでは「黒人におけるポール・バニヤン伝承」と紹介されることもあるが、日本で例えるならダイダラボッチか、金太郎のような剛力無双ものだろう。後述するように実在説が唱えられていることを考えると、金太郎のほうが近いかもしれない。 ジョン・ヘンリー伝説をかいつまんで紹介する。 アメリカで鉄道建設が盛んだった19世紀後半、とある工事現場で白人の監督が「蒸気建設機械を導入するから不要な労働者を解雇する」と告げた。突然の解雇通知に対し、力自慢の黒人ジョン・ヘンリーが「俺が機械と勝負して、勝ったら解雇を撤回してくれ」と申し入れた。監督は合意し、ジョン・ヘンリーと蒸気建設機械の勝負が始まる。犬釘(レールを枕木に留める巨大な釘)打ち込み勝負は互角のまま進み、やがて岩山へぶち当たってしまう。今度は蒸気ドリル(蒸気機関で穿孔機を駆動するボーリングマシン)との対決が始まり、超人的な働きでジョン・ヘンリーは勝利する。しかし、トンネルを掘り抜いた直後、力尽きたジョン・ヘンリーは死んでしまった。 黒人と白人の関係や近代技術、アメリカにおける鉄道建設の意味合いなど民間伝承としては非常に興味深く、アメリカの黒人文化においても非常に重要な存在とされている。また、ジョン・ヘンリーを歌ったフォークソングも多く、ディズニーが短編アニメ化するほどポピュラーな存在で、日本にも伝承を翻案したと思われる漫画作品が存在するほどだ(超ネタバレとなるのでタイトルには言及しない)。 ただ、建設機械に勝利して労働者の解雇を阻止したものの、直後に力尽きて息絶えるというラストは異動が多く、昏倒後に帰宅して家族に看取られながら息絶えたとか、あるいは回復して家族と平和に暮らしたという異聞もある。また、家族の有無についても細かな異動が存在しており、豊かなバリエーションは民間伝承として広く伝わり、愛されたことを示していると言えよう。 また、岩山にトンネルを掘って建設機械を打ち負かすという荒唐無稽さは、冒頭に触れたポール・バニヤン伝承にも通じる痛快さがあり、民間伝承のダイナミズムを示しているのだが、そのジョン・ヘンリーが実在したとの説を唱える専門家が存在するのだ。 それも、モデルになった人物が存在するとか、そういうレベルのものではなく、ほぼ伝説そのままの事実が存在したと主張しているのだ。(続)
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ミステリー 2016年10月11日 12時00分
「神」か「未確認生物」か? 巨人生存説!
古くから西洋の神話などでその姿が確認できる生き物「巨人」。 一般的にはギリシア神話や旧約聖書にも登場する巨人が有名であるが、東洋にも巨人伝説は数多く残っており中国の盤古(宇宙を作った創世神という凄い設定がある)や日本のダイダラボッチという巨大な人間タイプの妖怪は広く知られている。 生物にとって、体の大きさは権力や力強さの象徴であり、実在したどうかは別にしても絶対的なパワーを持つ神様のイメージを担うにはうってつけの要素といえる。 そんな背景があるためか、古くから「巨人が見つかった」「巨人の骨が発掘された」というニュースは21世紀に入った今でもたびたび写真付きで報道されている。 今回、ご紹介している写真は時期こそ不明であるが19世紀の末期に某所から出土した巨人の全身骨格だという。 最近でも31億年前の地球には7メートルを超える人間が南アフリカにおり、巨大な大腿骨および2メートル近い足跡の化石が見つかるなど話題になったこともある。 現にアメリカのスミソニアン博物館の某職員によると「かつて地球には巨人族がいた」と発表したこともあり注目を集めているほか、2008年にはなんと日本のニュース番組で巨人の骨らしきものが出土した様子が全国放送されたといわれている。 2008年6月14日、岩手、宮城で発生した内陸地震にて宮城県某所の崖が崩れたのだが、その際に崖から身長10メートル以上の謎の巨人の骨が姿を現したとされている。さらに不気味なことに巨人の骨が見つかったあと、崖にはブルーシートがかけられ政府が巨人の存在を隠ぺいしたという都市伝説も残っている。 その映像はインターネットで拡散され「日本にも巨人はいた!」と一時大騒ぎになったが、誰かがいたずらで作ったコラージュ写真ということが判明し日本での巨人騒ぎは終わった。 2008年はまだ『進撃の巨人』が大ブームになる前で、誰が作ったものなのかは不明で非常に人騒がせな話だが日本に巨人が生息していたかも、というロマンを再び与えてくれた功績は評価できるかもしれない。文:和田大輔 取材:山口敏太郎事務所
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