ミステリー
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ミステリー 2017年04月25日 11時58分
新種のUMAか、はたまたビッグフットの亜種か? アーカンソー州の獣人フォウク・モンスター
北米大陸には獣人型UMAの代表格であるビッグフットが生息していると言われており、古くはネイティブアメリカンの伝説から現代まで継続して目撃証言は報告され続けている。 だが、中にはビッグフットと違う特徴を持つものも目撃されており、実は複数の種類の獣人型UMAが生息しているのではないかと考えられているのだ。 その一つがアーカンソー州フォウクにある沼沢地ボギー・クリークに出現するとされているフォウク・モンスターだ。 体長は1.8〜2.3メートル、全身が毛むくじゃらだが目の周囲だけ毛が生えていないという変わった特徴がある。手には鋭いかぎ爪があり、全身から悪臭を放つとされている。 このフォウク・モンスターは1940年代から目撃されるようになり、1970年には全身を捉えた写真が、翌年には足跡も発見されている。近年でも目撃例は存在しており、98年には自宅の敷地内に入ってきたフォウク・モンスターに主婦が襲われる事例も報告されている。 フォウク・モンスターの正体については、かぎ爪があることからビッグフット等とは違う、絶滅した古代のナマケモノのメガテリウムから進化した未知の生物であるとする説もでてきている。 一方、ボギー・クリークではビッグフットの目撃例も度々報告されているため、単にビッグフットの子供ないしは小型の個体だったのではないかとする説もある。文:和田大輔 取材:山口敏太郎事務所
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ミステリー 2017年04月22日 16時20分
宇宙飛行士が目撃し、リアルタイムで追跡・テレビ中継されたUFO
人間が20世紀に宇宙開発に乗り出してから、宇宙空間でもUFOが目撃されるようになった。アポロ計画など、有名な有人宇宙計画などでは宇宙飛行士らがUFOの姿を目撃、その姿は写真にも捉えられている。 1963年5月15日、アメリカ合衆国初の有人宇宙飛行計画であるマーキュリー計画。その最後の飛行計画であるフェイス7にて、帰還する最中に探査機内の宇宙飛行士が奇妙なものを目撃していたのだ。 この時、搭乗していたのはゴードン・クーパー少佐。彼は単独で宇宙飛行を行った最後の宇宙飛行士でもある。彼はオーストラリアのパース上空で、東から西へ動く奇妙な物体を目撃。この頃は既に多くの国が何基か人工衛星を打ち上げていたのだが、問題の物体は人工衛星とは全く反対の動きであったため、彼は物体の特徴を含めて地上に報告。地上側もレーダーを用いて問題の物体を追跡し、その模様は約100人の技術者や新聞記者らによって記録され、NBCを通じて米国全土に放送された。 クーパー少佐によると、パース上空にさしかかった時、突如無線機が謎の音声のようなものを受信。窓の外を見ると、緑色で赤く尾を引く物体が接近していることに気がついたという。この時撮影されたものが記事の写真である。 彼は地上への通信で、以下のように語っている。 「歓迎しているようだ。我々に興味を持っている、別の生命体がいるに違いない」文:和田大輔 取材:山口敏太郎事務所
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ミステリー 2017年04月18日 17時00分
映画より現実のほうが恐ろしかった? ポリネシアの精霊「カカモラ」
3月10日に封切られ、美しい映像と楽しいストーリーで人気となっているディズニー映画「モアナと伝説の海」。 南の島が舞台になっているため、映画の中には現在も語り継がれているポリネシアの島々の伝説が随所に出てくる。モアナの旅に同行する英雄マウイはその筆頭だ。 さて、映画の中にはココナッツの殻を被り、徒党を組んで襲いかかってくる「カカモラ」という小人たちが登場する。コミカルな見た目に反して狂暴な側面があるカカモラだが、このカカモラもポリネシアの島々に語り継がれている精霊だ。 ソロモン諸島の南東端にあるサンクリストバル島に伝わっており、別名「カカンゴラ」とも呼ばれ近隣の島では「プワロンガ」の名前で呼ばれることもある。 大きさは非常に小さなものから膝丈ほどで、長い髪をしており鋭い爪と牙を持っているという。あまり可愛らしい見た目ではないそうなので、映画のカカモラもヤシの実の装飾を外すと恐ろしい姿が出てくるのかもしれない。 カカモラは金銭を蓄えており、彼らの王や女王に宝物を献上するという風習が有り、人間を襲っては宝物を奪い、時に殺して食べてしまうこともある非常に凶暴な特徴があった。だが、ある時人間に逆襲されて以降、懲りてしまったのか人を食べないようになったという。 カカモラを撃退したのは、村の子供たちだった。彼らはカカモラの巣穴の近くで待ち伏せて髪の毛を掴み、引っ張りだしてはお尻を突っつくいたずらを繰り返したのだ。考えようによっては恐ろしいいたずらだが、人間にやり返されて懲りてしまったのか、以降カカモラは人間の、それも子供には手を出さなくなったという。 現在では、カカモラは地元の人に親しまれる伝説上の存在となっている。現地ではカカモラの姿を彫刻した食器などが作られており、お土産として販売されてもいる。文:和田大輔 取材:山口敏太郎事務所
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ミステリー 2017年04月15日 15時00分
ネイティブアメリカンに伝わっていたドラゴン「ピアサ」
発見されて歴史が浅い新大陸には、つい近年まで本当に伝説上の存在としか思えないような造形の生物が生息していたという話が残されている事がある。 北米大陸を流れるミシシッピ川沿いには、奇妙な姿のドラゴンの伝説が残っている。ネイティブアメリカンのイリノイ族に伝わるピアサだ。なお、ネイティブアメリカンの発音に近づけるとパイア・ソーまたはピー・ア・ソーが近いという。 ピアサは人に似た顔で、頭部に鹿のような角があるという。鳥に似た4本の脚を持ち、背中には大きな翼が生えているが、体と脚は鱗で覆われているという。長い尾を持ち、体は赤、黒、緑の三色に彩られているとのことで、西洋のドラゴンと東洋の龍の特徴を掛け合わせたような外見となっている。 言い伝えによれば、ピアサは肉食ではあったが人間を襲うことはない温厚な怪物だったという。しかし、ネイティブアメリカンの部族同士で争いが起き、この時に戦いで亡くなった人の死体を食べてしまった事からピアサは人の味を覚えてしまい、人々を襲う怪物となってしまったのだという。後にピアサはイリノイ族の英雄らに倒されるのだが、ピアサにまつわる伝説は部族間戦争や自然の寓意を形にしたものではないかとされている。 ピアサの伝説は1673年、イエズス会のジャック・マルケット神父によってもたらされた。彼はネイティブアメリカンらとミシシッピ川を遡っていたところ、川岸の高い崖に彫られたピアサの岩絵を発見。ネイティブアメリカンがピアサの伝承を紹介したことから広く知られるようになった。だが、残念ながらこの岩絵は19世紀に崖の側で行われた石切り作業の際に崩落して消えてしまったという。 現在、イリノイ州アルトンにはこのドラゴン伝説にちなんだ公園ピアサパークが存在しており、ピアサの壁画も再現されている。文:和田大輔 取材:山口敏太郎事務所
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ミステリー 2017年04月11日 17時00分
古代に核戦争が起きていた!? インド神話やヒンズー教寺院の壁画に残る謎
過去の地球には現代では知られていない、優れた技術を持っていた超古代文明が栄えていた。しかし、超古代人たちは自らの力の使い方を誤り、核や超兵器を用いた戦争の結果、滅びてしまった。しかし、残された数少ない人々はこの忌まわしい歴史を忘れておらず、後世に語りついでいった。神話に描写される神々の戦争が非常にスケールの大きなものであったり、時に現代の兵器を使用したもののように思われる描写が出てくる事があるのは、過去にもそういった兵器が存在していたからだという。これら「古代核戦争説」は所謂トンデモ系の説であるが、それでも未だに根強い説でもある。 特に、インド神話のマハーバーラタやラーマーヤナは、その具体的な描写から本当に核戦争があったのではないか、と思えるような内容になっている。その中で用いられているインドラの矢やアグネアの矢は「万の太陽よりも激しく輝き、大地に生きる生物を絶滅させ灰にしてしまう」。この時、炎が天を覆うといったきのこ雲を想像させるような描写も出てくる。 また、ヴィマーナと呼ばれる水銀と強風を動力にして空を飛ぶ乗り物等も登場するため、彼らは現代兵器を知っていたのではないかと考えられているのだ。 そんなインドに存在するヒンズー教寺院の壁画には、このようなものも存在している。人間の横にある楕円形の物体はまさしく核爆弾、その横に刻まれているのは大きな爆発の様子ではないだろうか。 勿論、偶然である可能性も捨てきれないが、非常に特徴的であり、興味深いものであることは間違いないだろう。文:和田大輔 取材:山口敏太郎事務所
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ミステリー 2017年04月08日 15時45分
坊主頭に足が一本、捕まえられた異形の「火星人」の写真!
古典SFの「宇宙戦争」は火星人が地球に攻めてくるという内容のものだが、発表当時はその描写に注目が集まり、「ラジオで朗読した所本当に火星人が攻めてきたと誤解されてパニックに陥った」ほどであったという。本当にパニックが起きたのかは都市伝説止まりだそうだが、この作品から優れた技術力を持ち侵略を企てる、しかし体は貧弱な宇宙人のイメージが出来たとする説もある。 さて、ウェルズの火星人はタコのような姿だったが、後年にアメリカで「火星人が捕まった」とする写真が撮影されて話題になった。1954年にアメリカの新聞で公開された「火星人」の姿が記事の写真だ。大きく膨らんだ坊主頭に、一本の太い足。地球の大気に順応できていないのか、口からチューブのようなものが出ておりどこかにつながっている事が解る。両脇を軍人らしき人物が固めており、有名な「捕まった宇宙人」のような構図だ。しかも火星人や隣にいる人々の影は何ら不自然なところがない。これは本当に火星人もとい宇宙人だったのだろうか。 実は、この写真は実際の写真に手を加えたフェイクだった。傍らにいる軍人が幼い息子や友人らと一緒にいるところを撮影したものに加筆し、奇妙な頭にしたり足を一本に見せかけたりしたのだ。文:和田大輔 取材:山口敏太郎事務所
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ミステリー 2017年04月04日 16時00分
スイス中が大混乱!? エイプリルフールのラジオ放送で起きたパニック
有名な都市伝説に、ラジオで「宇宙戦争」を朗読し放送したところ、あまりに真に迫る内容だったため、実際に宇宙人が攻めてきたと人々が逃げ出しパニックが起きた、というものがある。 放送が好評で反響があったのは事実だが、パニックが起きたというのは噂を元にした都市伝説とみるのが正しいようだ。 だが、中には実際にネタで放送したニュースで騒動が起きてしまったケースもある。 1967年、スイスのラジオ放送局は「アメリカの宇宙飛行士がたった今、月に着陸した」と発表した。 この放送はスイス国内すべてのドイツ語ラジオ放送局で流され、予定されていた番組を中断するニュースフラッシュから始まり1時間続いた。世界中の都市にいるラジオ特派員からの報告や、専門家とのインタビューが挟み込まれ、スタジオにいる人々の音声やタイムラグも再現されていた。 このニュースを聞いた多くの人々が驚き、ラジオの内容を確認しようと友人にニュースを共有しようとして、電話回線がパンクしてしまった程だった。スイスの米国当局でさえニュースが真実か否か解らず、スイス国内にいたアメリカ人はラジオを聞いて祝杯をあげるほどだったという。 さらに、「夜になると月から帰還するロケットが見えるだろう」と放送され、高い所からの方がより見えるとのアドバイスを受け山に登る人が急増。山へ向かう鉄道の会社が臨時列車を運行させるほどの騒動になった。 だが、この放送が行われたのは4月1日。単なるエイプリルフールのネタだったのであるが、あまりにリアルな放送内容だったため1時間程度の内容にも関わらず、多くの人が騙されてしまったのである。 人類が初めて月に降り立ったのは1969年7月20日、お騒がせラジオ放送から約2年後のことであった。文:和田大輔 取材:山口敏太郎事務所
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ミステリー 2017年04月01日 16時00分
イースター島からモアイ像が流れ着いた!? 過去にオランダで起きたエイプリルフール騒動
本日4月1日はエイプリルフール。この日はウソをついてもいい日ということで、近年では日本でも企業や新聞がウソとわかるネタ記事を作成し、発表することもある(そしてたまに本当にネタを信じ込む人が出る)。 海外では昔から4月1日が近づくと、当日に人々をあっと驚かせるべく念入りに仕込みを行う。 だが、中には仕込みがうまくいきすぎて皆が騙されてしまうケースも出てきている。 1962年3月29日、オランダのザントフォールト近くの浜辺を歩いていた男が、奇妙なものが砂浜にあるのを発見した。それはまるでイースター島のモアイを小さくしたような像だった。 人々は南太平洋からの海流に乗って流されてきたにちがいないと噂して、オランダのみならず海外でも記事が紹介された。そして、騒ぎを聞き付けた専門家が現場に急行して鑑定したところ、それが本物のイースター島の遺物に間違いないとの鑑定結果が出たのである。人々は珍しがって浜辺に足を運んだという。 しかし、4月1日の遅く、テレビのニュース担当者がモアイ像を発見した男にインタビューしたところ、衝撃の発言が飛び出した。なんとこのモアイ像は発見者の手作りだったのだ。目撃者はヘイエルダールのイースター島研究に触発されて、像を作って浜辺に置いたと告白したのである。本当ならば4月1日用のネタとされるはずだったのだが、思いの外早く注目されてしまったのだそうだ。 翌年、この人物はエイプリルフールで素晴らしいウソをついた人にオリジナルの賞と、モアイを象ったトロフィーを贈るイベントを考案。このイベントは本人が亡くなるまで開催され続けていたという。文:和田大輔 取材:山口敏太郎事務所
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ミステリー 2017年03月29日 17時00分
ニセ科学にすがる日本スゴイの謎
きたる2020年の東京五輪を控えて、経済産業省の『世界が驚く日本』研究会が、クールジャパンの根底にある日本の伝統的な「感性」や「価値観」を世界に発信するコンセプトブックを作成した。そのコンセプトブック、題して「世界が驚くニッポン!」は既にネットで悪評紛々の挙句、なかばおもちゃにされつつあるが、特に問題視(あるいは嘲笑の的と)されているのが、日本人の脳の働き方は虫の声を「声」として聞き取る特殊なものといった、ニセ科学の数々を堂々と開陳していることだ。 ただ、このようなニセ科学の浸透は経産省に限ったものではなく、ニセ科学やニセ歴史を代表する「水からの伝言」と「江戸しぐさ」が教育現場へ忍び込んでいったスキャンダルを始めとして、実証が都市伝説に負ける国辱的状況はかねてより問題視されており、自治体作成の歴史紹介小冊子にも内容がずさんすぎるとして回収に至った事例がある。 中央省庁の官僚はもちろん、自治体職員であっても難関とされる公務員試験を突破したエリートである。にも関わらず、ごく基本的な事実認識の致命的な錯誤を放置したり、初歩の科学や歴史知識があれば避けられるニセ科学やニセ歴史にころっと騙される。なぜ、このようなことが発生するのだろうか? 経済産業省の『世界が驚く日本』研究会については、あまりにも理解しかねる内容の貧しさから、癒着や陰謀すら取り沙汰されているが、実のところは比較的シンプルかつ、必然的な成り行きだったとの指摘もある。 それは、クールジャパンというコンセプトそのものが日本人に対する肯定的ステレオタイプの強化を目的としており、そのためニセ科学やニセ歴史の混入は避けられない、むしろ必然だったというのだ。 まず、ステレオタイプとは対象の実態観察および実証を経た定義ではなく、まず定義ありきで対象を当てはめる。言うなれば、たとえ実態との関係性が乏しくとも、時には無関係な偏見であっても、その定義によって実態を認識すること、およびその定義である。さらに、その定義でさえも、多くは対象に由来するものではなく、基本的に「定義する側の文化や偏見」によっている。 つまり、クールジャパンというコンセプトは、現代日本の文化や生活を紹介するものではなく、あくまでも「中央省庁の高級官僚と政治家がイメージする非実在日本」であり、さらに言えば彼らの「願望」にすぎない。そして、そのイメージや願望が実態とかけ離れていればこそ、事実に基づく実証的な研究や情報はむしろ邪魔な存在であり、ニセ科学やニセ歴史の侵入を許す、それどころか積極的に擦り寄っていく構造的な問題があるというのだ。 また、このような伝える側にとって都合の良いイメージや願望を肯定するニセ科学やニセ歴史の変形が都市伝説であり、陰謀論でもある。そのため、都市伝説や陰謀論を研究する際には、それを伝えた側がいかなるイメージや願望を秘めていたのか、その点を洗い出すことが重要となる。 クールジャパンの名のもとに新たな官製都市伝説の誕生に立ち会っているいまこそ、その点を踏まえたオカルトミステリーの新次元を切り開きたいものだ。(了)
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ミステリー 2017年03月28日 16時00分
ニコラ・テスラが信号を傍受していた!? 大気圏外の巨大飛行物体「ブラック・ナイト」
日々世界中から目撃報告が出てきているUFOだが、中には地球の大気圏外や衛星軌道上にてその姿が確認されるものもある。 軌道上に浮かぶ黒く巨大な未確認飛行物体「ブラック・ナイト」で、その姿は国際宇宙ステーションや衛星などによって確認されている。 ブラック・ナイトは1950年代、米ソの宇宙開発競争の最中にその存在が確認された。宇宙開発競争時代から、人工衛星などが謎の黒い飛行物体に追跡されたり、探査機が大気圏外で謎の妨害電波らしきものを受けて打ち上げ失敗するなどの事例が起きたのである。初めは別の国が妨害したり、追跡しているのかと考えられたのだが、やがて関与しているのが全く別の「何か」であることが判明したのである。 このブラック・ナイトは存在だけならばはるか昔に確認されていたという話がある。 19世紀から20世紀にかけて多数の研究と発明を行った発明家のニコラ・テスラ。彼は1899年から無線送電の実験を行い、電気機器にワイヤレスで送電することが可能であることを実践してみせた。資金繰りが上手く行かず、彼が考えていた地球全体にワイヤレス送電を行なう「世界システム」計画は頓挫したのだが、彼がこの時使用していた高圧無線デバイスには、地球の大気圏外から送られていた謎の信号が傍受されていたのである。 やがて1930年代、世界中の天文学者から謎の無線シグナルが傍受されたという報告が相次ぎ、1954年5月14日に元海兵隊少佐であるキーホー氏が地上から約640〜960キロ上空を2台の人工衛星が回っていると発表。謎の衛星「ブラック・ナイト」の発見へとつながっていくのである。 なお、現在もブラック・ナイトそのものの実在は証明されていない。しかし、現在でもスペースシャトルや衛星が撮影した画像や動画に、スペースデブリなどとは違う謎の巨大な物体の姿が捉えられているのである。文:和田大輔 取材:山口敏太郎事務所
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