1963年5月15日、アメリカ合衆国初の有人宇宙飛行計画であるマーキュリー計画。その最後の飛行計画であるフェイス7にて、帰還する最中に探査機内の宇宙飛行士が奇妙なものを目撃していたのだ。
この時、搭乗していたのはゴードン・クーパー少佐。彼は単独で宇宙飛行を行った最後の宇宙飛行士でもある。彼はオーストラリアのパース上空で、東から西へ動く奇妙な物体を目撃。この頃は既に多くの国が何基か人工衛星を打ち上げていたのだが、問題の物体は人工衛星とは全く反対の動きであったため、彼は物体の特徴を含めて地上に報告。地上側もレーダーを用いて問題の物体を追跡し、その模様は約100人の技術者や新聞記者らによって記録され、NBCを通じて米国全土に放送された。
クーパー少佐によると、パース上空にさしかかった時、突如無線機が謎の音声のようなものを受信。窓の外を見ると、緑色で赤く尾を引く物体が接近していることに気がついたという。この時撮影されたものが記事の写真である。
彼は地上への通信で、以下のように語っている。
「歓迎しているようだ。我々に興味を持っている、別の生命体がいるに違いない」
文:和田大輔 取材:山口敏太郎事務所