ミステリー
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ミステリー 2010年05月08日 14時30分
千葉県の心霊スポット、雄蛇ヶ池の噂と現実
千葉県東金市にある雄蛇ヶ池と言えば、千葉県内でも有数の心霊スポットである。この池は1614年に作られた人造湖で、名前の由来は、江戸時代に代官所の役人と村娘が恋に落ちたが、身分の差から一緒になることが出来ずに、娘はこの池に身を投げて蛇になって住み続けたという逸話から名づけられたといわれている。 心霊現象としては、夜になると女性のすすり泣く声が、何処からともなく聞こえてくるといわれている。また、オジャッシーという未確認の全長1メートルほどの巨大生物が生息していたが、これは後にオオマリコケムシが大量発生したものと判明した。 実際の雄蛇ヶ池は地元では観光地で、休日ともなるとバスフィッシングをする釣り客などで賑わう。 貸しボート場も存在し、瑚内をボートで遊覧することも出来る。そして、池の周囲はハイキングコースとしても人気があり、周囲4キロにも及ぶハイキングを満喫できる。 だが夜の8時になると、湖の入り口にある金属製の扉が閉じられ、人の出入りを禁止している。そのために、心霊現象を確認することが困難となっているが、昼間の素晴らしい情景からは心霊スポットとは微塵も感じられない。 最近ではテレビやマスコミに取り上げられたせいで有名な場所となってから、夜になると地元のヤンキーが大勢訪れて、たむろするようになった。 現在では別の意味で、人々が恐怖で近づかない心霊スポットとなってしまっている様だ。(藤原真 山口敏太郎事務所) 参照 山口敏太郎公式ブログ「妖怪王」http://blog.goo.ne.jp/youkaiou
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ミステリー 2010年05月07日 17時00分
「あなたの体験が本になるかも! この夏一押しの怪談メルマガ」
太陽が頭上高く昇るようになった。日射しはどんどん強くなり、あっという間に夏本番だ。海へ山へと、気の合う仲間同士で出掛ける機会も増えることだろう。 そんな時、誰からともなく始められ、且つ盛り上がるのが怪談話である。否、わざわざ出掛けるまでもない。人二人いれば、時と場所を問わずに楽しむことができる。大事なのは、いかに怪談話をたくさん知っているかだ。豊富な怪談話を披露できれば、皆から注目されること間違いない。そして、その内容がバラエティーに富み、皆を飽きさせることなく惹き付けられたら、この夏のヒーローになれることだろう。 そこで、お薦めしたいのが2年連続「まぐまぐ大賞」入賞経験があり、日本一の読者数を誇るメールマガジン「逢魔が時物語」だ。体験者自ら語る怪奇な体験談は、当人が感じた恐怖をあたかも自分が追体験しているかのように、脳幹を刺激する。時には恐怖の中にも、心の琴線に触れるいい話に出会えるのも「逢魔が時物語」の魅力の1つである。 最後に「逢魔が時物語」の主宰者、雲谷斎氏自らに語っていただこう。 『突然ですが、ユーレイ…見たことありますか? 怪談『逢魔が時物語』は、雲谷斎が主宰する日本一の読者数3万人のメールマガジン。身の毛もよだつ実話怪談、不思議な話をたっぷりと読めます。さらに、一級の怖い投稿は本になります! 今、新しくメルマガ読者登録(無料)すると、選べるプレゼント付きです。◆メルマガお申し込み http://www.e-oma.com』浪花のホラー職人 七海かりん(山口敏太郎事務所)山口敏太郎公式ブログ「妖怪王」http://blog.goo.ne.jp/youkaiou/
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ミステリー 2010年05月06日 16時00分
軍装品とオカルト
世の中には、マニアという人種が多数存在するが、その中に軍装品マニアというものがある。彼等は戦争で使用された実物の軍装品を、あるいは身に着けたり、あるいはコレクションとして収集している。 人気があるのが、ヒトラーの時代のナチスドイツ軍の制服である。中でも武装親衛隊物と称する、軍服の襟にSSのルーン文字や、髑髏の襟章のある軍服は特に高価である。武装親衛隊の迷彩スモックの実物と言えば、軽く五十万円は超えるだろう。 彼等はそれらの軍服を身に纏っては、マニア特有の満足感に酔いしれるのである。中には銃弾痕のある物や、血の付いた物もある。それさえもマニアにはお宝なのである。当時のドイツ軍兵士の血潮が付いた軍服、その生命を奪った弾痕のある軍服を身に着けていては、その服に宿る兵士等の悲しみや怒りが、購入者に降りかかるのは、むしろ当然とも言えるだろう。 渋谷にはかつて、ドイツ軍の軍装品を扱う老舗があった。現在は店を畳んでいるが、当時はそれなりにマニアの憧れの場所であった。そこで働く店員から、以前面白い話を聞いたことがある。 何でも、実物のドイツ軍のヘルメットで、しかも側面には弾痕のあるヘルメットをあるマニアに販売したという。買った本人はその実物ヘルメットを自室に飾って就寝していたそうだ。 彼はそのヘルメットを買った日から、夜毎ヘルメットの使用者の霊に、うなされる事になったという。その購入者はわずか一週間もしない内に、そのヘルメットを店に返品したそうである。返品されたヘルメットはしばらく店に展示されていたそうだが、また別のマニアに買われていったそうである。(藤原真 山口敏太郎事務所)参照 山口敏太郎公式ブログ「妖怪王」http://blog.goo.ne.jp/youkaiou
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ミステリー 2010年04月30日 14時00分
茨城県坂東市が発展しなかった訳とは
2005年に、岩井市が猿島町を合併して坂東市と名乗る前、茨城県の岩井市といえば、とかく陸の孤島と言う感があった。何しろ、岩井町を通るものといえば、東部野田線の川間駅から、三十分に一本感覚で通るバス便しかなかった。 当時、私は頻繁に岩井市へ仕事で行くことがあった。バスに乗れないときは、よくタクシーを利用していたものである。タクシーの運転手は地元の人であるが、よく運転手から言われたことがある。 「岩井は平将門の本拠地だったんですよ。だから、朝敵の本拠地だった訳なんです。それだから明治以降もここの土地は発展できなかったんです。見てください、鉄道もここには通っていないでしょう。鉄道が通れば、それなりに発展するのですがご覧の状況です。ここの岩井はそこまで天皇方に恨まれていたんですよ。」 地元のタクシーの運転手がそう言うのだから、あながち嘘ではないだろう。 何しろ、現在は陸の孤島と化しているのだから。確かに岩井は平将門が939年に反乱を起こした後に、ここ岩井に政庁を置いた。将門は岩井を本拠地として新皇を名乗り、討伐されるまでの間政治を行ったのである。 逆に言えば、そこまで岩井の町は将門と縁が深いのである。 岩井には現在も将門を祭る国王神社がある。将門の乱の後、972年に将門の三女である如蔵尼がここに神社を建立して、父である将門を祭り供養したという。 坂東市が近年発展しなかった訳は、全てにおいて将門のせいではないと思うが、少なからず影響はあると私は思うのだが如何だろうか。(藤原真 山口敏太郎事務所)参照 山口敏太郎公式ブログ「妖怪王」http://blog.goo.ne.jp/youkaiou
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ミステリー 2010年04月28日 13時00分
私が見た「地獄に誘う手の話」
これは、私が本当に若く、車の免許を取ったばかり頃のことである。 暗く民家もまばらな山道を登る、仲間たちとの「走行会」を楽しんだ後、いつもの山道を下っていた。 高知県には、まだ民家の少ない山が多い。 人は少ないが独特の雰囲気があるその場所は、本能的な恐怖を引き出すのに十分な暗闇があった。 しかし今回の話は、そんな暗闇の産んだ妖怪の話ではない。 妖怪ではないが、“それ”を私は確実に目撃したのだ。 私は登り道はスピードを出すが、下り道ではスピードを抑える。 その時スピードメーターは40キロ以下だったと記憶している。 私はスピードを、感覚ではなく、メーターで確認する癖がある。 隣には当時仲のよかった友達がいる。後部座席にも友達が乗車していて、皆で三人。 その三人のおしゃべりも途絶えていた。 車内には音楽が、大きな音で響いている。 時間は午前三時。 ふと窓の外の雰囲気が変わった。 夜景が見えるポイントが近づいてきたはずなのだが、外の闇がどろりと暗い。 質感を持った闇とでも形容すればいいのか。 私は身を固くした。 次のカーブを右へと曲がればすぐに、見慣れた夜景が見える。 …と、思った瞬間。 助手席外側からグワーーーッと大きい手が出てきて、車を握りしめたのだ。 その手は、夜景のほうにグイッと車を引っ張ったように見えた。 フロントガラスの上のほうに、親指が少し見えている。 それは白く平べったくて立体感はなく、霧が集まったような物体だった。 私は横滑りを始めた車のハンドルを握りしめ、ブレーキを踏み、ギアを落とし、サイドブレーキを引いた。 車は、ゴムが焼けるにおいを発することなく、カップルの車の30センチ手前で停止した。 ゴムの焼けるにおいがしないほどの低速度で横滑りを起こした不思議。 砂が落ちていたのかもしれない。そう考えても不思議な出来事だった。 白い霧のような手の正体は何だったのか。 もしかしたら、山の精が毎夜走りに来る私たちに怒っていたのかもしれない。 あのまま事故になっていたら、私たちがカップルの車とともに崖下に落ちていた可能性も否定できないのだ。(立花花月 山口敏太郎事務所)参照 山口敏太郎公式ブログ「妖怪王」http://blog.goo.ne.jp/youkaiou
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ミステリー 2010年04月24日 13時00分
河童は実在するのか
昔から知られている日本の妖怪は多数いるが、その中でも誰もが知る有名な妖怪といえば、まっ先に『河童』を思い浮かべる人が多いことだろう。はたして『河童』は本当に実在するのだろうか。 河童のミイラと呼ばれているものが、日本全国に数体存在する。全身がそのまま残っているものの他に、手だけなどの部分的なものもあり、写真などで見たことがある人も多いだろう。 しかし、精密な検査などを行なうと、まがい物であることが判明した例もあり、それを河童実在の証拠と呼ぶには無理がある。 もちろん生きた河童を捕獲し、科学的に検証を受けて実在が証明されたという話は聞かない。いわゆる『誰もが認める決定的な証拠』というものは存在しない。やはり河童の存在は迷信や伝説ということになるのだろうか。 私は実話怪談を書いているが、話を提供してくれた方々の中に、実際に自分の目で河童を見たという方が二人ほどいた。その話の一つを紹介したい。 今はOLをしている千夏さん(仮名)の高校生の頃の話である。彼女は福岡県中間市に住んでおり、近くには遠賀川が流れている。 その日、下校途中に川沿いを歩いていた千夏さんは、見慣れぬ生物が川べりに佇んでいるのを見つけた。 20メートルほどの距離で見たその生物の手足の指は、人間のそれではなく、水掻きのようなものが付いており、頭頂部には毛がなく、皿のように見えたという。 どこからどう見ても、俗にいわれている『河童』であった。 しばらく千夏さんと見詰め合っていたその生物は、急に背を向けると川に飛び込み、物凄く激しいクロールで泳いで逃げていったという。 この話が存在の証拠になるとは到底思えないが、私は話の提供者が嘘をついているようには思えなかった。また『河童が激しいクロールで泳ぐ』というのは、笑い話にもなってしまうが新鮮でもあり、情報の信憑性を高めているように思えた。 存在を証明することは難しいが、貴重な目撃譚は古今東西多数語り継がれており、それらすべてが見間違えや虚言とも思えず、存在を一概に否定できるものではないだろう。(実話怪談記者・へみ 山口敏太郎事務所/イラスト・増田よしはる 山口敏太郎事務所)参照 山口敏太郎公式ブログ「妖怪王」http://blog.goo.ne.jp/youkaiou
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ミステリー 2010年04月22日 17時00分
『UFO最後の真実 異次元に広がる超文明世界の謎』著者・浜田政彦氏インタビュー
「UFOに乗った宇宙人は異星人ではない。我々よりもはるかに高度な“超文明”を備えた異次元人が、人類を支配するために、この物質世界に降り立った仮の姿なのだ!」 超常現象、UFOの研究、そして人類の意識衝動を探求する作家・浜田政彦氏が大胆な持論を展開する快心作『UFO最後の真実 異次元に広がる超文明世界の謎』(徳間書店)が好評発売中である。今作で明かされた驚くべき持論について、氏に大いに語っていただいた。はたして、超文明を持つ異次元人の陰謀とは…!?(聞き手・山口敏太郎) −−この本のテーマについて教えてください。 浜田 まず間違いなく、UFOの存在を信じているほとんどの方は、どこかの惑星から宇宙人が地球に向かうために乗る宇宙船がUFOであると、そう信じていると思うんです。 ところがそれは大嘘で、この世の物質の次元とはまったく別の次元の異星人が、この世界の人間の文化や生活に合わせた形で現れ、人類の歴史に干渉し、何らかの目的のために人類の歴史を操作している…、この本はそういう考えです。 −−その「人類の操作」とは、どのように行われるんですか? 浜田 それは簡単で、例えば今から数千年前の時代では、古代神話の神々の姿で現れる。その当時の人々にとって、一番説得力のある姿で現れるのが、一番効果的だからです。これが1900年代前後でしたら、当時、最先端のテクノロジーとして実用化の段階にあった飛行船の形をした乗り物に、普段着を着た人が乗っている形になります。第二次世界大戦を経て、科学技術が飛躍的に上がった後の時代では、SF映画で見られる近代的な宇宙船に乗った宇宙人として現れる。 要するに、その時代時代の人類に一番分かりやすい、無理のないビジュアルで現れるのが異次元人なんです。来ている人たちは同じなんですが、その時代に応じて姿を変えている。カメレオンのように、人類の変化に対応して変化できるんです。 −−彼らの目的とは一体何なんですか? 浜田 例えば古代時代に女神の姿で現れた彼らは、自分は金星の神だと名乗って各地に現れ、アフロディテだとか、イシュタルなどと呼ばれて崇拝されていますが、かの有名なアダムスキー事件に見られるように、20世紀には超未来的な宇宙船に乗って現れると、金星からやって来た金星人と名乗り、宇宙人として崇拝されています。 このトリックは、数千年の長い目で見れば、誰でも気づけることなんです。イエス・キリスト登場以降は、「天の父」として現れたり。そういう形で、人類の中に宗教概念を植えつけていきます。私はキリスト教も、彼らのトリックだと思っています。キリスト教という世界的な宗教を通して、世界中を動かしたんですね。 −−自分たちの都合のいいように人類を動かすのが目的、ということですね。最終的に彼らは、人類をどういう方向に動かしたいのだと思いますか? 浜田 永久に同じことをやり続けて、別にどこに運ぶでもなく、ずっと翻弄し続けるだけです。文明はどんどんと未来に向かって進化していきますが、彼らは人類の精神性に関しては進化させないんです。 なぜなら彼らは、人類が自分たちと同じレベルまで進化されると困ってしまう。人類が精神的に進化することで、異次元世界の存在に気づいてしまうことを避けたいわけですね。 しかし、それでも彼らが人類に近づこうとするのは、地球の物質世界に存在するモノを必要としているからです。それはすなわち、物質世界の人間が持っている感情です。例えば、戦争を起こす感情や、悲しみ・怒り・憎しみといった負の感情とは、オカルト的には一種サイキックエネルギーとして認知されていまして、そのエネルギーそのものが彼らの生命を維持する食料のようなものとして必要なのではないかと私は見ています。サイキックパワーを、彼らは吸血鬼のように摂取し続けなければいけないんでしょうね。 例えば、大きな戦争で5万、10万という単位の人々が亡くなることがあります。その時に人間のサイキックエネルギーが膨大な量で放出されます。それは異次元人にとって、貴重なエネルギーの供給源になるわけですよ。 −−感情エネルギーを摂取するために、人類を進化させず、生かさず、殺さずで、常に管理していくということですね。そして彼らは遠い星から来ているのではなく、違う次元からやって来ていると。この本では、その陰謀が暴かれているんですね。 浜田 そうです。(山口敏太郎事務所)参照 山口敏太郎公式ブログ「妖怪王」http://blog.goo.ne.jp/youkaiou
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ミステリー 2010年04月21日 12時30分
私の妖怪遭遇体験
私は幼い頃から、水木しげるの妖怪百科などを愛読していた。 そんな私がたった一度ではあるが、妖怪と遭遇体験をした時のことを書きたいと思う。私が十歳の頃の記憶である。 場所は長野県諏訪郡富士見町、季節は秋だった。 私はその頃、近くの小川に遊びに行っては、川原に落ちている小石を集めたりすることに興味を持っていた。 その日も学校から家に帰ると、そのまま近くの小川に向かった。その小川は幅が一メートルほどで、流れはその規模と比較すれば、わりと激しい様子だった。 何時ものように、私が川原で小石を拾っていると、ふと耳慣れぬ音がしているのに気がついた。 「じゃり、じゃり、じゃり」 まるで、小豆を研ぐような音が耳元で聞こえるのである。小川のせせらぎとは明らかに異質な音だった。 私はその音のする方角を、熱心に探し出した。 必死に音のする方角を探して、音の正体を見つけ出そうと躍起になった。 やがて、陽は傾いて辺りは夕闇に包まれそうになっていた。私ははっと気が付いて、慌てて家路へと急いだ。気が付けば、いつのまにか駆け出していた。 以上である。 恐らくその妖怪の正体はあずきとぎだと思われる。これは今から三十年も前の話である。 その後、その場所には富士見パノラマスキー場が建てられた。周辺の森林は伐採され、その小川もそのときの区画整理によって消えた。 その体験以後、私は妖怪の存在を信じるようになった。(藤原真 山口敏太郎事務所)参照 山口敏太郎公式ブログ「妖怪王」http://blog.goo.ne.jp/youkaiou/
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ミステリー 2010年04月20日 17時00分
私が見た「木の間を自在に飛ぶモノ」
今回の場所は高野山。季節は初夏。 魔界との境を封印しているというこの地では、不思議なモノをよく見かける。 その日、私は幼かったわが子を乗せたベビーカーを押して、奥の院への道を夫と歩いていた。 すれ違うお遍路さんや信者の方々と気軽にあいさつを交わしながら、ある場所を左に曲がる。 杉の大木がある石畳は年月を感じさせ、人に囲まれたガイドたちは 「この奥には織田信長の墓があります」 など、説明に余念がない。 ふと私は、木々の中に何か動くモノを発見して立ち止まった。 「何が見えた?」 夫の声。私はこの山の空気が好きだ。すがすがしくほのかな懐かしさ。 それを味わうために立ち止まったのではないことを、夫は経験で知っていたのだろう。 「わからない」 じっと見つめる木々の合間。 シュッ。シュッ。 空気をかすめるような高速で飛んでいる何かには、確かに意思があるように見える。 三個から多くて五個の影は、木々の間を自在に飛び回っている。 「木の間を、忍者みたいに何かが飛び回ってる。」 伴侶も目を凝らす。 「んー。俺には見えないけど。幽霊?」 「霊にしては生き生きしてるように見えるけど…。すごく元気そうだよ」 シュッ。シュッと飛び回っているそれの動きは、とても人にはできない芸当に見えた。 「じゃ、天狗じゃない? まわりは山ばっかりだしさ、妖怪とかいても不思議じゃないよ」 天狗。そう言われてみると、天狗かもしれない。 もちろん姿は見えない。ただ高速で飛んでいるのが見えるだけなのに、その名前がしっくりくる。 そんなに霊位の高さを感じない。修業中の天狗なのだろうか。 まだまだ日本には天然の魔境が残っている。 高野山はそのひとつなのだ。何がいても不思議ではないのかもしれない。 また高野山では、足元をネズミのようなクモのようなモノが走り抜ける。 それの正体もまた謎なのである。(立花花月 山口敏太郎事務所)参照 山口敏太郎公式ブログ「妖怪王」http://blog.goo.ne.jp/youkaiou
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ミステリー 2010年04月17日 17時00分
私が見た「小部屋の幽霊」
私の実家には、三畳ほどの小さな部屋がある。 古い家で、葬式の時に遺体を見守る部屋として使われる小部屋だ。 ここで眠ると、必ず幽霊に遭遇する。 築60年ほどの家は、怪異に満ちていた。 この部屋は一年中日が当らず、苔むした石垣が窓から見える。 その部屋に私は何か月か住んでいた。 パシ。パシ。 プラスチック破片が割れるようなラップ音も、他の部屋では無視できないほどの大きな音でも、この部屋の物は比較的小さな音だ。 眠っていると。 サク。サク。 ネコが布団を踏む気配。 ネコとともに育った私が間違えるはずがない。 枕元のライトをつけて周囲を見回す。 ネコがいるのは不思議ではない。当時三匹のネコを飼っていた。 ネコが来ているのなら、一緒に寝ようと思って探したのだがいない。 ふすまはぴったり閉まっている。ネコが入ってきた様子も、出て行った様子もない。 電気を消して布団をかぶるたびに、ネコの気配がする。 何のいたずらをするわけでもない。 ラップ音は鳴っていたが、他の部屋に比べれば静かすぎるほどの、怪異のない部屋だった。 後日母に「あの部屋ネコの幽霊が出るよ」と言うと、母はなんの驚きも見せずに言った。 「あの部屋でネコをたくさん看取ったから、いても不思議はないわよ」 母は交通事故で瀕死のネコや、虐待されて道で行き倒れていたネコを拾ってきては、看取っていたのだ。 そのネコたちは、今も部屋に残り、住んでいる。 不思議なことに、生きているネコはその部屋には近寄ることがない。 一つ気がかりなことがある。 祖母がその部屋に新興宗教の神棚を置いたのだ。 その神棚が、逝ったネコたちの眠りを邪魔していないことを祈る。(立花花月 山口敏太郎事務所)参照 山口敏太郎公式ブログ「妖怪王」http://blog.goo.ne.jp/youkaiou
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