巨人
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スポーツ 2020年10月20日 21時30分
巨人・原監督、寿司屋でスカウト?「巨人に来いよ!」前田氏が明かしたロッテ時代の衝撃エピソードとは
元フジテレビアナウンサーでフリーの田中大貴アナが19日に自身の公式ユーチューブチャンネルに投稿した動画に、元巨人で野球解説者の前田幸長氏がゲスト出演。巨人・原辰徳監督について言及した。 今回の動画で前田氏は、今季の巨人の戦いぶりや日本シリーズの展望などをテーマにトーク。その中で現役時代にあったという原監督との知られざるエピソードを明かした。 >>巨人・原監督、上層部から前代未聞の評価?「明日のことで頭がいっぱい」本人はノーコメントも立場は安泰か<< ロッテでプレーしていた1992年に、自身初めてオールスターに選出された前田氏。宮城球場(現楽天生命パーク)で行われた第3戦を終えロッテの先輩・河本育之と寿司屋に繰り出したところ、偶然巨人・駒田徳広と食事に来ていた当時現役の原監督に出くわしたという。 店に入った瞬間に原監督、駒田の両名に気づき、「こんにちは、ロッテの前田です」と挨拶した前田氏。その後少し会話を交わしたというが、その中で原監督が突然「巨人はいいぞ!前田、巨人に来いよ!」と言ってきたという。 当時はまだプロ4年目・21歳の若手だったため、原監督の言葉はほとんど冗談だと思ったという前田氏。先輩の河本がいる手前「ぜひ!」とも言いづらい雰囲気だったため、「ありがとうございます」と返すにとどめたという。 その後、ロッテ(1989-1995)、中日(1996-2001)でプレーを続けた前田氏は、2001年シーズン中にFA権を取得し同年オフに宣言。すると、同時期に長嶋茂雄氏の後任として巨人監督に就任した原監督は前田の獲得に乗り出し、「前田、一緒にやろうか」と直接交渉。約10年越しの“再勧誘”を受け、前田氏は巨人へのFA移籍を決断したという。 翌2002年から退団する2007年までに240試合に登板するなど、ブルペンの一角として原監督に重用された前田氏。寿司屋での原監督の発言は「(冗談では)なかったんですね」と振り返っていた。 前田氏はこの他にも巨人・菅野智之のすごさや、巨人所属当時に感じた原監督への印象などについて動画内で語っている。 今回の動画を受け、ネット上には「選手時代に言われた冗談が現実になるなんてすごい話だ」、「10年越しに一緒にやろうって言われたら誰でも心に響くだろうな」、「原監督は前田のどこを評価してたのか気になるな」といった反応が多数寄せられている。 「今回登場した50歳の前田氏はロッテ、中日、巨人でプレーし、プロ19年で『595登板・78勝110敗12ホールド9セーブ・防御率4.17』といった成績を残した投手。140キロ台のストレートとナックルボールを武器に、ロッテ時代から先発・リリーフのどちらもこなしていました。動画内では原監督が前田氏を巨人に勧誘した理由については触れられていないですが、もしかしたら原監督は現役時代から幅広い役割を務められる前田氏の使い勝手の良さに着目していたのかもしれません」(野球ライター) リリーフ整備に定評のある監督として知られ、今シーズンも中川皓太、デラロサを中心とした勝ちパターンを構築している原監督。それだけに、柔軟な起用ができる前田氏は魅力的に映ったのかもしれない。文 / 柴田雅人記事内の引用について田中大貴アナの公式ユーチューブチャンネルよりhttps://www.youtube.com/channel/UC95Lxy4H7OA0w-bVzIvFyzg
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スポーツ 2020年10月20日 11時20分
巨人・岩隈、「カネにうるさいヤツ」非難された過去 ポスティング決裂の裏にあった真相とは
日米通算170勝を挙げた岩隈久志投手(39=巨人)の引退が発表された(10月19日)。「近鉄バファローズのユニフォームを着たことのある現役選手のうちの一人」だ。合併消滅した近鉄、そして楽天の両方で最多勝のタイトルを獲得した右腕の雄姿を「もう一度観たい」と思っていたファンも多かったはず。日本球界に復帰した後は右肩手術の影響を配慮し、リハビリ中心の練習が続いていた。「練習は他選手と離れ、別メニューになるんですが、マジメにやっていました」(関係者) 巨人で勝利投手になることはできなかったが、後悔の念はないようだ。 >>引退の巨人・岩隈に「連絡してくれてありがとう」上原氏ら球界人から労い相次ぐ「また1人近鉄戦士が…」の声も<< 岩隈はオトナと子どもが同居しているようなピッチャーだった。 楽天球団が誕生した2005年、「新規参入の球団」ということで、その様子を取材させてもらった。選手たちが移動する新幹線の中で岩隈を見掛けた時のことだ。彼はチョコレートの入ったお菓子を食べながら、窓の外を眺めていた。ベテラン選手たちはニヤニヤしながら彼の方を見ていて、その目線に気づくと、「あっ、食べます?」とお菓子の箱を差し向けた。 こんな無邪気な野球小僧が、パ・リーグのごっついパワーヒッターたちをきりきり舞いさせていたのだ。 04-05年オフの野球報道は「岩隈一色」になった。 「近鉄、旧オリックスの両選手を楽天側と分配ドラフトで振り分けることになり、岩隈は義父がコーチとなった楽天に行きたいとし、抵抗しました。岩隈の保有権を持ったオリックスに対し、セ各球団も『もめているのなら』と交換トレードを申し込んできました」(ベテラン記者) 10年オフ、ポスティングシステムによる米球界挑戦では、同制度導入以来、初の交渉破綻というハプニングも経験した。破綻の理由は「カネ」。落札した米球団の提示額が低すぎたからだが、その裏には複雑すぎるオトナの事情が絡んでいた。 米球団は最初の交渉で「この金額しか出せない。ダメなら縁がなかったということで」と代理人に伝えた。代理人は国際試合を含めたキャリアを考慮し、「低年俸で契約したら、後に米球界に挑戦する日本人選手にも影響しかねない」と判断した。 当時を知る楽天関係者によれば、「この金額しか出せない」の言葉をそのまま岩隈に伝えたそうだ。岩隈にすれば、「自分は必要とされていないのか?」と不安になる。 「カネが理由でなければ、契約した方がいい」 楽天ナインもそう進言した。 「後に挑戦する日本人選手のために」なる代理人の主張も間違っていない。悩み抜いた末、もう1年待って、海外FA権の行使による挑戦に切り換えた。事情を知らない者からは「カネにうるさいヤツ」と誹謗されたこともあったそうだ。 「岩隈の交渉決裂がポスティグシステムの改定につながったのも事実です」(前出・同) 15年8月、日本人投手としては2人目となるノーヒットノーランも達成している。投球のスピードではなく、緩急で相手打者を翻弄させるのは、成熟したオトナのピッチングだ。同時に、日本人メジャーリーガーの未来や制度改定、国際試合の重責なども背負わされてきた。リハビリに徹した巨人での2年間も野球人生の糧となったはずだ。良い意味で「濃い現役生活」を送ったのではないだろうか。(スポーツライター・飯山満)
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スポーツ 2020年10月19日 19時45分
引退の巨人・岩隈に「連絡してくれてありがとう」上原氏ら球界人から労い相次ぐ 「また1人近鉄戦士が…」の声も
これまで近鉄(2000-2004)、楽天(2005-2011)、マリナーズ(2012-2017)、巨人(2019-)と日米4球団でプレーしてきたプロ21年目・39歳の岩隈久志。19日、その岩隈が今シーズン限りで現役を引退することを巨人が発表した。 日米通算で「376登板・170勝108敗・防御率3.31」といった成績を残し、沢村賞(2008)、最多勝(2004,2008)、最優秀防御率(2008)、最高勝率(2004,2008)と数々のタイトルを獲得した岩隈。だが、NPBに復帰し巨人に入団した2019年以降は右肩の故障や右鼠径ヘルニアの影響で、現在に至るまで一軍登板がなかった。 その岩隈の引退発表を受け、複数の選手・OBが自身のSNSを通じてコメントしている。同じく今シーズン限りでの引退を表明している阪神・藤川球児は、19日に自身の公式ツイッターに「先程、本人と連絡も取れて同じ年に引退で…本当に深い縁を感じます」、「2人で、引退後楽しい毎日を過ごそうねと話しました」と投稿。岩隈から直接引退の連絡をもらったことや、引退後についても会話を交わしたことを明かしている。 >>引退の阪神・藤川に「やっぱり…」川上氏がシーズン前の“予兆”を告白プロ22年目の決断にファン・OBから惜別相次ぐ<< 自身が引退する2019年5月20日まで共に巨人でプレーした上原浩治氏は、19日に自身の公式ツイッターに投稿。「知ってる選手、一緒に戦った選手たちが段々と居なくなるのは寂しい」と率直な思いを吐露しつつ、「前もって連絡してくれてありがとうね ゆっくり休んでな」とねぎらっている。 2005年から2008年にかけ楽天で同僚だった一場靖弘氏は、19日に自身の公式ユーチューブチャンネルのツイッターアカウントに「楽天創設期、共に投げ合い、岩隈さんの存在が投手陣の支えでもありました」、「残りの野球人生をいろんな想いもあるかと思いますが、思いきり楽しんでください」と投稿。同僚だった時代を振り返りつつ、最後まで野球を楽しんでほしいとエールを送った。 岩隈の引退については、ネット上にも「引退って聞いてびっくりした、右肩の故障さえ無ければ日米200勝達成できたかもしれないのに…」、「復活を願ってただけに悲しい、今まで本当にお疲れ様でした」、「巨人では投げられなかったけど、過去の活躍が色あせることは無い」、「引退試合とかやるなら、最後に一球だけでいいから一軍で投げる姿が見たい」といった反応が多数寄せられている。 同時に、「岩隈の引退でまた1人近鉄戦士がグラウンドを去ることに…」、「近鉄経験者はこれで何人だ?もう1人、2人ぐらいしかいないか?」などと、2004年限りで消滅した近鉄を絡めたコメントも複数見受けられた。なお、岩隈の引退により、近鉄への在籍経験を持つ現役選手はヤクルトの近藤一樹、坂口智隆の2名のみとなっている。 現時点で引退試合やセレモニーが行われるかは不明だが、23日に引退会見に臨む予定と伝えられている岩隈。会見の席上でどのような言葉を口にするのだろうか。文 / 柴田雅人記事内の引用について藤川球児の公式ツイッターよりhttps://twitter.com/kyuji22fujikawa上原浩治氏の公式ツイッターよりhttps://twitter.com/TeamUehara一場YouTubeチャンネルのツイッターアカウントよりhttps://twitter.com/Dokun99795981
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スポーツ 2020年10月19日 11時20分
巨人・小林、今オフの放出説が再燃か V目前での二軍落ち、ドラフト会議にもある噂が?
逆転負けを喫したDeNA戦の試合前(10月18日)、巨人に関する“衝撃的な情報”が飛び込んできた。小林誠司捕手の出場登録が抹消され、代わって岸田行倫が一軍に昇格する、と――。 原辰徳監督は「もう一つ、本来の小林に戻っていなかった」(代表取材)と説明していたが、ルールでは10月28日まで一軍再登録することはできない。試合前の優勝マジックナンバーは「8」。小林は一軍メンバーとして、優勝・胴上げの輪からも弾き出されたことになる。 「大城、炭谷が各投手と息の合ったところを見せ、小林が故障で離脱していたペナントレース前半、岸田も『第3捕手』として奮闘していました」(スポーツ紙記者) 小林の故障が癒えて、再登録されたのは9月18日。復帰後の打撃成績は0割5分6厘であり、守備で貢献してきたとは言え、代打起用も可能な岸田の方が戦力になるのかもしれない。今後の小林のモチベーションを懸念する声も多く聞かれた。 プロ野球OBが“選手心理”をこう語っていた。 「怪我でチームを長く離れ、それだけでも疎外感みたいなものを持ってしまうのに、優勝目前での二軍落ちですからね。精神的にこたえたと思います」 また、10月26日のドラフト会議で「巨人が捕手を指名する」との情報も交錯している。こうした状況を考えると、一時期、噂になった放出説まで再燃してきそうである。 >>“被害者”は巨人・中川だけじゃない?直後に大炎上したベテランも、リリーフカーを巡る珍事が起こるワケは<< もっとも、今回の降格を前向きに捉える声もあった。 「日本シリーズですよ。ペナントレースの終了間際になっての二軍調整と言えば、それしかないでしょう」(球界関係者) パ・リーグは混戦状態が続いていたが、福岡ソフトバンクがそれを抜け出しつつある。2年続けて福岡ソフトバンクと戦うことになれば、マークしなければならないのは、盗塁王のタイトル獲得も濃厚になってきた周東佑京だ。 奇しくも、小林の登録が抹消された日、周東は5多数4安打と大当たりで、同日だけで3盗塁をマークしている。特に3打席目に放った三塁打だが、「普通の打者なら、二塁打」というライト線のゴロヒットだった。チームは今季最多の11得点を挙げたが、大量得点は周東の足が相手チームを攪乱させた結果とも言える。この駿足を封じ込めなければ、昨年の「日本シリーズ4連敗」のリベンジはない。 「巨人の一軍捕手の中で一番肩が強いのは、小林。シリーズ対策のための再調整だということがきちんと伝わっていればいいんですが」(前出・同) 昭和40年代の巨人を知る年長のプロ野球解説者や関係者によれば、故・川上哲治監督はパ・リーグ優勝チームの対策を講じるため、正捕手だった森昌彦(現・祇晶)氏をベンチから外し、スコアラー同様、視察に行かせたこともあったそうだ。 打撃好調の大城、若手投手を巧みにリードする炭谷、成長株の岸田。今季、故障で全く良いところがなかった小林にとって、日本シリーズは“ラストチャンス”となりそうだ。(スポーツライター・飯山満)
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スポーツ 2020年10月18日 17時00分
“被害者”は巨人・中川だけじゃない? 直後に大炎上したベテランも、リリーフカーを巡る珍事が起こるワケは
3日に行われた巨人対阪神の一戦。試合は「7-4」で巨人が勝利したが、試合結果以上に話題になったのが巨人・中川皓太を巡る珍事だった。 珍しい事態が起こったのは、「7-4」と巨人3点リードの9回裏2死の場面。この回、巨人は5番手・堀岡隼人が3失点、6番手・宮国椋丞が1失点と阪神に追い上げられていたため、原辰徳監督は守護神・デラロサの投入を決断。ところが、場内にデラロサの名前がコールされる中、リリーフカーで現れたのはなぜかデラロサではなく中川。リリーフカーから降りた中川はマウンドに上がることなくそのままベンチ裏へと下がり、その後再度リリーフカーでデラロサが登場した。 デラロサが無失点で抑え勝利した試合後、原監督は「僕と宮本(和知投手チーフコーチ)の間では意思疎通はできていたんだけど、その次に送った人が『中川』って言ったみたい」とベンチの伝達ミスが珍事の原因だったとコメント。同時に、「中川に罪はない。ベンチが悪い」と予期せぬ事態に巻き込まれた中川をかばった。 >>巨人・原監督「来なくていいよ!」森野氏の挨拶に激怒?“塩対応”の裏に隠された真意は<< コールされていない投手がリリーフカーで登場したという今回の一件。ネット上には「リリーフカーが別人乗せて登場なんて初めて見た」、「過去にこんな例他にあるのか?」といった驚きの反応が多数寄せられているが、リリーフカーが関係する珍事は実は以前にも何度か起こっている。 今回の一件と同じく別人がリリーフカーで登場したのが、2011年4月27日のロッテ対オリックス戦。7回裏無死満塁のピンチでオリックスは小林雅英を起用するも、福間納コーチがブルペンに交代選手の名前を伝え間違えたことで、小林ではなく吉野誠がリリーフカーで登場。吉野はリリーフカーから降りてベンチに下がり、本来乗るはずだった小林はベンチ裏から走ってマウンドへ上がった。なお、この珍事が影響したのか、登板後の小林は押し出し四球を与えた上、3点三塁打を浴びるなど散々な投球だった。 別人がリリーフカーで登場後、車から降りずに乗ったままブルペンまで引き返す事態が起こったのが2012年8月30日のロッテ対楽天戦の7回表。この回が始まる前、ロッテは先発・小野晋吾が続投し投球練習を行っていたが、ブルペンに小野の続投が伝わっておらず南昌輝がリリーフカーで登場。投手交代が告げられていないためマウンドに上がることはできない南は、リリーフカーに乗ったままブルペンへ帰還。結局、その後試合が終わるまで南は起用されていない。 2013年9月26日阪神対DeNA戦では、DeNA側の采配が阪神側の珍事を引き起こしている。8回表一、三塁、打者は松本啓二朗という場面で阪神は松田遼馬に代え加藤康介を起用するとブルペンに連絡していたが、松本に代打が送られたため一転して松田は続投。ところが、連絡役の中西清起コーチがブルペン側への連絡を失念していたため、起用が取り消された加藤を乗せたリリーフカーが一度右翼から登場し、その後バックで引き返すという事態が起こっている。 中川の件も他の3件も、原因はベンチ側の伝達ミスで起きたリリーフカーを巡る珍事。巻き込まれた選手の投球に悪影響が及ぶ可能性もあるため、巨人首脳陣は今後同じことが起きないよう気を配る必要があるのかもしれない。文 / 柴田雅人
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スポーツ 2020年10月18日 11時00分
巨人・戸郷、新人王は一歩後退?「もっと粘らなければならなかった」ライバル越えは“ノルマ”達成が不可欠か
戸郷翔征にとって「試練の秋」が訪れている。 10月11日のナゴヤドームでの対ドラゴンズ戦。今シーズン、15度目の先発マウンドとなったこの日、6回を投げ4安打2失点でマウンドを降り5敗目を喫した。きっちりと試合は作ったもののジャイアンツは無得点のまま敗れ、結局、戸郷が敗戦投手と記録されることとなった。 序盤はストレートの球威が勝るなど、立ち上がりからテンポよくアウトを重ね、4回1死まではパーフェクトに抑えていただけに、中盤での失点、さらには打線の援護を得られなかったことが悔やまれる。 「1点が重い試合だった。もっと粘らなければならなかった」。反省の弁と共に、試合を振り返っている。 自身、先発では最短となる、3回持たずに降板となった前回登板の阪神戦に続いて白星を手にすることは出来ず、9月以降、6度の先発登板で1勝のみという結果からも、ここにきて安定感を欠いている印象だ。 また、この日の前日には、同じく新人王を狙うカープ・森下暢仁が戸郷の勝ち数に並ぶ8勝目を挙げている。現状、防御率や奪三振数、投球回数を見る限り、森下がやや有利という声が多い中ではあるが、同じ先発投手同士であれば、やはり勝ち数を上回ることが大きな意味合いを持つだろう。さらに、昨年のパ新人王、ソフトバンク・高橋礼の12勝や、11勝を記録し一昨年のセ新人王に輝いたDeNa・東克樹の様に、2桁という数字も一つの目安となることは明らかだ。今後、残された登板機会において白星の上積みが不可欠といえる。 2020シーズン、ジャイアンツ先発投手陣において、エース菅野智之に次ぐ存在としてローテーションを守り抜いてきた。もちろん、プロ2年目というキャリアを踏まえると、ここまでの働きは数字以上の価値を生み出してきたことは間違いない。ただ、首脳陣やチームメイトからの期待に応え、更なる信頼を得ていくために、背番号13はより高みをめざす必要がある。そして、そう遠くない将来、ジャイアンツの次のエースとなる姿を思い浮かべている、数え切れない程のファンのためにも。 チームはマジックを順調に減らし続けていて、2年連続でのペナント制覇が近づいてきており、その先には昨年のリベンジとなる大舞台が待っている。プロ野球人生において一度だけチャンスが与えられる新人王獲得とともに、20歳の右腕・戸郷翔征に課せられる大仕事はまだまだ残されている。(佐藤文孝)
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スポーツ 2020年10月16日 20時30分
巨人・サンチェス、炎上の原因はフォーク? 堀内元監督が指摘、1球種に依存してしまったワケは
元巨人監督で野球解説者の堀内恒夫氏が、16日に自身の公式ブログに投稿。15日の巨人対広島戦に先発した巨人・サンチェスの投球について言及した。 >>巨人・原監督、上層部から前代未聞の評価?「明日のことで頭がいっぱい」本人はノーコメントも立場は安泰か<< この試合でサンチェスは4回まで1失点だったが、4点リードの5回に4失点と炎上。続く6回も1死二、三塁とピンチを招いたところで降板したが、今回のブログで堀内氏は炎上を招いた原因を指摘した。 前回までのサンチェスは「まっすぐと変化球を上手く使って勝ってきた」と、ストレートと変化球を上手に織り交ぜて投球していたという堀内氏。ただ、同戦は「フォーク つまり、落ちるボールを最初から投げすぎ」と感じたという。 サンチェスのフォークは140キロ前後で落ちるスプリットに近い球だが、堀内氏いわくこの球種は「バッターが引っかかってくれるから空振りも取れる。ピッチャーからすると投げたくなるボール」とのこと。しかし、人差し指と中指でボールを挟み、すっぽ抜けないように力を入れて投げることが求められるため、「投げ続けると握力がなくなってくる」デメリットがあるという。 同戦のサンチェスもフォークの多投で握力が低下したのではと堀内氏は推測し、それが顕著に見受けられた場面として、「5-1」と4点リードで迎えた5回表1死二、三塁の場面を挙げている。この場面でサンチェスは2球目に投じたストレートが真ん中に入ったところを広島・田中広輔に捉えられたが、堀内氏は「抜くボールを3球も4球も続けてたら そのうち自慢のまっすぐも効かなくなる」と指先の握力が低下したことで制球が乱れたのだろうと指摘した。 代わってマウンドに立った中継ぎ陣が無失点でチームも引き分け、辛くも勝敗はつかなかったサンチェス。堀内氏は「これから迎える大事な決戦に 昨日打たれたことを活かして欲しい」と、来たる日本シリーズに向け今回の失敗を糧にするようサンチェスに望んだ。 今回の投稿を受け、ネット上には「確かに言われてみたらフォークは多かったような気がする」、「握力低下が原因って視点はなかったが、5回からの豹変ぶりを見るとその線は大いにありそう」、「5回は小林(誠司)の構えたコースに全然投げれてなかったけど、この辺りから指先の力がなくなってたのかな」といった反応が多数寄せられている。 「同戦のサンチェスは6回途中で降板するまでに86球を投げていますが、球種の内訳はストレートが『31』、フォークが『30』、カーブが『15』、そしてカットボールが『10』。堀内氏の指摘通り、フォークをストレートとほぼ同じ比率で多投しています。サンチェスは1~4回まで『被安打4・1四球』、5~6回途中までは『被安打5・1四球』と5回を機に別人のような投球となっていますが、握力の低下により球威や制球力に乱れが生じたところを広島打線にメッタ打ちにされた可能性は大いにあるのではないでしょうか」(野球ライター) 試合後、チームの原辰徳監督が「(自分で)どういう評価をするんだろうね」、宮本和知投手チーフコーチも「先発投手としての責任を感じてほしい」と苦言を呈したサンチェス。球種がアンバランスな投球を改善できなければ、進出がほぼ確実となっている日本シリーズでの登板は難しいのかもしれない。文 / 柴田雅人記事内の引用について堀内恒夫氏の公式ブログよりhttps://ameblo.jp/horiuchi18/
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スポーツ 2020年10月16日 19時30分
元横浜・高木氏、長嶋一茂は「親父を超える素質があった」 通算18本の“二世選手”が見せた驚きの素質とは
元横浜で野球解説者の高木豊氏が15日、自身の公式ユーチューブチャンネルに動画を投稿。元プロ野球選手で現在はタレントの長嶋一茂について言及した。 今回の動画で高木氏は、球界の二世選手をテーマにトーク。その中で一茂の名前を挙げ、現役当時に感じたという素質や試合中に見受けられた惜しい姿勢について語った。 現役時代にヤクルト(1988-1992)、巨人(1993-1996)の2球団でプレーした一茂。通算成績は「384試合・.210・18本・82打点・161安打」と決して傑出した数字ではないが、同時期に大洋・横浜でプレーしていた高木氏は「素質的にはすごかった、親父(長嶋茂雄氏)を超える素質があったような気がする」とポテンシャル自体は優れていたと評した。 高木氏は続けて、「体の力、肩の強さ、ボールを遠くへ飛ばす力、そういうのはすごい力を持ってた」とコメント。試合前練習などではたから見ていても、身体能力が非常に優れていることは一目で分かったという。 ただ、いざ試合になると一茂は「あっさりしてる感じ」だったといい、必死に粘って甘いボールを待つようなバッティングはしていなかったとのこと。逆に、「ここ(狙いのコース)に来なかったんだからしょうがない」というような表情で凡退する場面が多かったという。 打席での一茂は「ハングリー精神がない(ように見えた)」という高木氏。それでも、「体つきも何もかも、親父よりは上だったと思う」と、父親をしのぐほどの能力があったことは確かだと重ねて主張していた。 高木氏はこの他にも野村克也さんの息子であるカツノリ(野村克則/現楽天一軍作戦コーチ)や、父親が大洋時代の先輩という現役二世選手について動画内で語っている。 >>元巨人・桑田氏、長嶋監督の“新たな伝説”を暴露重要な『10.8決戦』の裏で起こった珍事に困り果てていた?<< 今回の動画を受け、ネット上には「身体能力が高いというのはうなずける、今でもテレビ見てると他の出演者と明らかに体格違って首も太いし」、「あんまりバットには当たらなかったけど、当たったら逆方向でもすごい打球飛ばしてたな」、「裕福に育てられただろうから、ハングリー精神がないのも仕方ない気がする」、「落合とかも素質あったっていってるし、才能自体は本当にすごかったんだな」といった反応が多数寄せられている。 「今回高木氏から素質を評価された一茂ですが、そのポテンシャルを評価している球界人は他にもいます。ヤクルト時代の同僚である元ヤクルト監督・古田敦也氏は、当時の一茂について『力は本当に強い。握力80キロぐらいある』、『僕らよりも全然すごい体をしていて才能はすごい。肩も強いし、足も速い。だからドラフト1位になるのは間違いない』と過去に出演したTV番組でコメント。また、一茂と自主トレを共にしたことがある元中日監督・落合博満氏は『もうちょっと練習をやっておけばなあ』、『絶対に親父を超えたのに、本当に練習しない』と、もっと練習を重ねていればものすごいレベルの選手になったはずだと本人との対談で語っています』(野球ライター) 右ひじの故障や打撃不振により1996年に30歳で引退し、引退後も巨人や他球団で指導者を務めてはいない一茂。引退から20年以上が経過した今ではタレントやコメンテーターとしてのイメージの方が強くなっているが、現役当時の本人や周囲の取り組み方次第では、今でも語り継がれるほどの名選手になっていた可能性もあったのかもしれない。文 / 柴田雅人記事内の引用について高木豊氏の公式ユーチューブチャンネルよりhttps://www.youtube.com/channel/UCgr5CkgytiVfdnk4C0M42nQ
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スポーツ 2020年10月14日 20時30分
元巨人・上原氏、田澤の目前で「なんでドラフトにかけなアカンの」 NPB未経験者の“縛りルール”に苦言
元巨人で野球解説者の上原浩治氏が13日、自身の公式ユーチューブチャンネルに動画を投稿。NPBドラフトの現行制度について言及した。 今回の動画で上原氏はレッドソックス時代の同僚で、今年のドラフトの指名候補でもある田澤純一(BC・埼玉)をゲストに迎えトーク。その中で、NPB経験のない田澤に影響するドラフトの現行制度を疑問視した。 >>元巨人・上原氏、巨人の伝統に「もういらなくないっすか?」 4番の“カウント”に疑問、「歴史を伝えるためには必要」と反発も<< 今回ゲストで登場した34歳の田澤はこれまでレッドソックス(2009-2016)、マーリンズ(2017-2018)、エンゼルス(2018)、BC・埼玉(2020-)に所属し、MLBでは「388登板・21勝26敗89ホールド4セーブ・防御率4.12」といった数字を残しているリリーフ右腕。実績を考えるとNPBでも即戦力となり得る選手だが、現行制度ではNPB経験のない日本国籍選手がNPB入りするにはドラフトを介する必要があるため、田澤も指名を受けなければNPBでプレーすることはできない。 この現行制度について、上原氏は「なんでタズ(田澤の愛称)はドラフトにかけなアカンの?」、「(実績を考えると)もうかけるような選手じゃないでしょ。18歳の高校生と同じ土俵に上げなきゃいけないのはおかしいでしょ」とコメント。既にMLBでの実績がある田澤を、他のアマチュア選手と同じように扱うべきではないと苦言を呈した。 上原氏は続けて、「12球団(の中)で欲しいところがあれば、(ドラフトを介さず)そこと契約(できるように)するべきだと僕は思う」と持論を展開。田澤のような実績・経歴を持つ選手は、ドラフトを経由させずにNPB入りを認めるべきではないかと主張した。 上原氏の発言に田澤は、「そう言っていただけるのはありがたい」と率直に返答。ただ、「現状のルールがそうなってるので」と、ルールで決まっている以上ドラフトを待つのは仕方がないという旨も口にしていた。 今回の動画を受け、ネット上には「確かにMLBで9年やってる田澤が改めてドラフトっていうのは不自然」、「一昔前ならドラフト外入団も認められてたんだけどなあ」、「日本人版の助っ人みたいな扱いで、柔軟に入団できるような方法があっても良さそう」、「指名権割かずに取れるなら球団側にとってもメリットは大きいのでは」といった反応が多数寄せられている。 「NPBにドラフト制度が導入されたのは1965年のことですが、導入後しばらくはドラフトで指名されなかった選手と直接交渉して入団させるドラフト外入団が認められていました。ただ、“事前に選手に根回しし他球団の本指名を拒否させる”、“球団職員として囲い込み他球団が手を出せないようにする”といったケースが頻発したため、同制度は1990年限りで廃止に。それ以降は実績・経歴にかかわらず、NPB経験のない日本国籍選手のNPB入りはドラフトでの指名が必要となりました。田澤以前に直接MLBに挑戦したマック鈴木(元オリックス)やマイケル中村(元日本ハム他)といった選手も、NPB入りの際はドラフト指名を受けています。ただ、同制度の廃止から30年が経過した現在はアマチュア時代からメジャー志望を公言する選手は珍しくなく、今後彼らのように直接MLBに挑戦する選手が増えてくる可能性は大いにあります。こうした選手たちが帰国後NPB入りする際に現行制度に縛られるのは、本人にとっても球団にとってもデメリットであると考えているファンも多いようですね」(野球ライター) 今回上原氏が疑問を呈した現行制度だが、現時点では変更が検討されているというようなことは特に伝えられてはいない。ただ、今月26日に行われるドラフトでの田澤の指名状況によっては、球界を挙げての議論に発展する可能性もあるのかもしれない。文 / 柴田雅人記事内の引用について上原浩治氏の公式ユーチューブチャンネルよりhttps://www.youtube.com/channel/UCGynN2H7DcNjpN7Qng4dZmg
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スポーツ 2020年10月14日 11時05分
巨人・原監督、上層部から前代未聞の評価?「明日のことで頭がいっぱい」本人はノーコメントも立場は安泰か
巨人・菅野智之の開幕戦からの連勝記録が「13」で止まった(10月13日)。前回登板の6日から「投球が全体的に高い」「フォークボールのキレが…」と“記録ストップ”を予想する声も出ていた。しかし、同日の敗戦は無駄ではなかったようだ。 同日の試合前、山口寿一オーナーが代表取材に応じ、原辰徳監督の続投を明言した。昨季から自身3度目の指揮を執ることが決まった時点で「3年契約」とも伝えられていた。まして、連覇目前の勝利監督を切るなんてことはあり得ないが、同オーナーはこんなことも話していた。 「一、二、三軍をまさに『ワンチーム』に束ねるマネジメント。コロナの特殊な状況の下でも、いい運営をやってもらっている。今年は想像していた以上に強くなった」 原監督は編成面でも“決定権”を持っている。ペナントレースが始まってから4件のトレードを成立させており、それらを指して、「場当たり的に戦力補強をしているのは違う」と、称賛していた。 >>巨人・原監督「来なくていいよ!」森野氏の挨拶に激怒?“塩対応”の裏に隠された真意は<< 「楽天から獲得したウィーラー、高梨が活躍していますからね。それ以上に評価されているのは、4件目のトレードで田中貴也を送り出したことです(金銭トレード)。『飼い殺しはしない』という考えを、多くのフロント職員が支持しています」(スポーツ紙記者) ウィーラーは敗戦濃厚だった9回裏、1点差まで追い上げるソロ本塁打を放ち、ファンを喜ばせた。一般論として、オーナーが監督を評価する時、「マネジメント」という言葉はあまり使われない。どんなタイプの選手を獲って、どう使っていくのか、原監督には明確なビジョンがあった。オーナーはそれを評価していた。 「同じく、途中加入の高梨も登板し、無失点に抑えました」(前出・同) 興味深かったのは、高梨も好投した同日の投手継投策だ。菅野を諦めた後、原監督と宮本和知投手チーフコーチが送り込んだリリーフピッチャーは、大江、高梨、ビエイラ。3点ビハインドで敗戦濃厚だったが、3人とも勝ち試合で使うリリーバーだ。チーム関係者がこう続ける。 「勝ち試合で使うリリーフ投手を送り続けたので、打線も『せめて菅野の負けを帳消しにしたい』と、最後まで諦めませんでした」 勝ちパターンの継投策が打線を奮起させたというわけだ。 澤村放出の交換要員で獲った香月も代打出場している。原監督は試合後、山口オーナーのコメントした内容を記者団に聞かされたが、「明日のことで頭がいっぱいだから分からない」とだけ返したそうだ。 連勝街道を突き進んでいたエースが負ければ、普通のチームなら、浮足立つところ。打線は「菅野のために」と最後まで奮闘した様子を見ると、原監督は負け試合にも意義を作ろうとしたのではないだろうか。そういう“ゲーム・マネジメント能力”はさすがとしか言いようがない。(スポーツライター・飯山満)
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