巨人
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スポーツ 2020年11月26日 11時15分
巨人、FA補強の優先順位を変更か 菅野のMLB挑戦も延期に? シリーズ惨敗で大変革へ踏み切るのか
昨年同様、1勝もできずに原巨人が日本シリーズで敗れた。決戦前の大方の予想では「ソフトバンク有利」、その通りになったわけだが、2年連続の大敗は来季のペナントレースが始まっても、ダメージが残りそうだ。 「福岡ソフトバンクが強いのは分かっていたが、巨人ってこんなに弱かったっけ?」 第4戦の1回裏、このシリーズで巨人が初めて先制点を奪った直後、ソフトバンク・柳田の逆転2ランが飛び出した。その打った瞬間にホームランと分かる大飛球に、こんな指摘がされていた。 「まるで、直球が来るのが分かっていたみたいなフルスイングでしたね。ひょっとしたら、ソフトバンクのスコアラー陣が巨人の各投手のクセ、バッテリーの配球パターンなどを完全分析しているのかもしれません。選手の力量もあるが、スコアラー、コーチを含めた組織全体での敗北です」(プロ野球解説者) 試合後、球場にいたメディアにも、来季の巨人コーチの配置換えの情報が伝わってきた。杉内俊哉、村田修一の両二軍コーチが一軍に昇格するという。若いコーチの昇格は、阿部慎之助二軍監督の近い将来の一軍監督就任への布石とも言えるが、スコアラーなど裏方スタッフを含めた組織改革の一環だろう。 >>ロッテ・澤村、トレードの原因はプロ2年目にあった?「どうしたのこの体」川口元コーチが投球を狂わせた誤算を明かす<< また、大敗はエース・菅野智之の去就にも影響していた。今オフのポスティングシステムによる米球界挑戦、これまで沈黙を貫いてきたのとは一変して「熟考中」という“具体的な本人の気持ち”も伝えられたが、それも変わりつつある。 「2年連続でのシリーズ4連敗って、NPB史上初ですよ。こんな屈辱的な負け方をした後にチームを去るなんて…」(ベテラン記者) 関係者によれば、昨年オフに山口俊投手を球団初のポスティングシステムで送り出した後、その手順や、書類の英文化など手続き上に必要な作業をマニュアルにしたという。球団も「菅野の挑戦」に備えていたのだろう。 「米球界では、菅野を『田中将大と同等か、それに近いものを持っている』と評価しています。菅野の動向を確かめてから、米国内のFA市場の動きが決まるようです」(米国人ライター) 田中が米球界に挑戦したのは、13-14年オフ。“同等”と評価されているそうだが、大きな違いがある。田中は楽天イーグルスを日本一に導いた後に渡米した。今年のシリーズ大敗という事実は変えようがない。 前出のプロ野球解説者が今オフの国内FA市場について、こう説明する。 「国内FA市場ですが、巨人はDeNAの梶谷隆幸外野手、先発の井納翔一投手に狙いを変えたようです。埼玉西武のクローザー・増田達至投手にも興味があるみたいですが、交渉の優先順位は梶谷が一番で、菅野が残留したら、次が増田。米挑戦したら、先発の井納」 米球界、国内FA市場にも影響が出そうだ。 もっとも、ソフトバンク打線に痛打を浴びる度に下を向いていた巨人ナインの精神的ケアの方も必要だが…。(スポーツライター・飯山満)
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スポーツ 2020年11月25日 20時30分
ロッテ・澤村、トレードの原因はプロ2年目にあった?「どうしたのこの体」川口元コーチが投球を狂わせた誤算を明かす
元フジテレビアナウンサーでフリーの田中大貴アナが24日に自身の公式ユーチューブチャンネルに投稿した動画に、元巨人投手コーチで野球解説者の川口和久氏がゲスト出演。ロッテ・澤村拓一が巨人時代に不振にあえいだ理由を語った。 澤村がプロ入りした2011年から2014年にかけ、一軍投手総合コーチとして指導にあたった川口氏。今回の動画では巨人時代に思うような成績を挙げられなかった理由として、澤村がプロ2年目の2012年にあったという誤算を挙げた。 >>巨人、直江・山下の自由契約は大補強の布石?「人的逃れの可能性もある」今オフ5人目の“育成落ち”に憶測飛び交う<< 2010年ドラフトで1位指名を受け巨人に入団し、翌2011年に「11勝11敗・防御率2.03」でセ・リーグ新人王に輝いた澤村。川口氏によると当時の澤村はストレートとスライダーの2球種しか試合で使える球がなかったというが、それでも2ケタ勝利を挙げられる期待の投手だったという。 ところが、動画内で具体的な時期は明かされていないが、2012年の開幕前に澤村を見ると「すっげー体格が良くなってた」という川口氏。「お前どうしたのこの体?」と聞くと、日本ハム・ダルビッシュ有(当時/現カブス)も通っていたトレーニングジムでオフシーズン中、筋力トレーニングに励んだ結果筋肉量が増加したと言われたという。 一般的に筋トレは球速、スピン量の増加といったメリットがあると言われているが、川口氏によると澤村には「(下手に)筋肉をつけちゃったもんだから肩が回らない」というデメリットが生じてしまったとのこと。また、肩の可動範囲が狭くなったことにより、「スライダーが(1年目と比べて)曲がらなくなった」という。 スライダーの威力が落ちた影響で、残る球種のストレートを相手打者に狙い打たれる場面が増えてしまったという川口氏。澤村はリリーフに転向した2015年ごろからスプリットを持ち球に加え投球を組み立てていたというが、川口氏は「これ(スプリットを軸とした投球)が出来上がった頃にロッテにトレード(された印象が強い)」と、スライダーを失った影響が長引いたことが結果的に今年9月のロッテへのトレード移籍につながったと主張していた。 川口氏はこの他にも2013年日本シリーズで楽天に勝てなかった理由や、コーチ時代に巨人・菅野智之からかかってきたという驚きの電話について動画内で語っている。 今回の動画を受け、ネット上には「3か月くらいのオフ期間で見違えるくらい筋肉つける努力自体はすごいと思うが、何事もやり過ぎは良くないってことなのかもしれない」、「結局1年目の成績が現状キャリアハイだからなあ、行き過ぎた筋トレがなければと思うともったいない」、「そこから覚えたスプリットが今の武器になってるのがまだ救いだな」といった反応が多数寄せられている。 1年目の2011年に好成績を残した澤村だが、2年目の2012年に「10勝10敗・防御率2.86」と数字を落とすと、翌2012年以降の2年間は計10勝と年々低迷。リリーフに転向した2015年から今季のロッテ移籍前までの期間も「17勝16敗45ホールド74セーブ・防御率2.88」と思うような成績は挙げられていなかったが、ロッテ移籍以降はスプリットを武器に「0勝2敗13ホールド1セーブ・防御率1.71」と活躍しチームのパ・リーグ2位に大きく貢献している。 ロッテでの活躍もあり、今オフ複数のメジャー球団から獲得に興味を持たれていると伝えられている澤村。ただ、筋トレによる誤算がなければ、巨人のエースとして大成する未来もあったのかもしれない。文 / 柴田雅人記事内の引用について田中大貴アナの公式ユーチューブチャンネルよりhttps://www.youtube.com/channel/UC95Lxy4H7OA0w-bVzIvFyzg
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スポーツ 2020年11月25日 17時00分
ソフトB・長谷川に「本物の勝負師」大久保元監督ら球界OBが称賛 「そりゃ勝てんわ」巨人ファンも意識の差にお手上げ
24日に行われた日本シリーズ第3戦・ソフトバンク対巨人の一戦。試合は「4-0」でソフトバンクが勝利したが、同戦に出場したソフトバンクのプロ14年目・35歳の長谷川勇也のプレーがネット上のプロ野球ファンの間で話題となっている。 注目が集まっているのは、「2-0」とソフトバンク2点リードの6回裏2死満塁で飛び出たプレー。この場面で代打起用された長谷川は一、二塁間に痛烈なゴロを放つも、この打球を巨人二塁・吉川尚輝がダイビングキャッチ。長谷川は懸命に一塁にヘッドスライディングを試みたもののアウトとなり、追加点を奪うことはできなかった。 すると長谷川は地面を右手で思い切り叩き悔しがると、その場にうずくまったまましばらく動けず。約10秒後にようやく立ち上がり、一塁コーチャー・本多雄一コーチからいたわられながら重い足取りでベンチに引き揚げた。 長谷川のプレーについて、元阪神・江本孟紀氏や元楽天監督・大久保博元氏ら複数の球界OBが自身のSNSや出演するテレビ番組を通じコメントしている。同日放送の『プロ野球ニュース 2020』(フジテレビONE)に生出演した江本氏は、「ソフトバンクは一見チームがまとまって仲良さそうに見えるが、中では(激しく)競争している。(だから)チーム内での自分の存在を示すためのスライディング(に見えた)。これはすごい」とコメント。今シリーズの長谷川は第2戦で代打起用された以外に出場機会はなかったが、江本氏は「俺もいるぞ!」と言わんばかりの気迫が感じられたと称賛した。 大久保氏は25日に自身の公式ツイッターに「日本シリーズで見た本物の勝負師の姿」、「『必死』にプレーする長谷川の姿こそファンの皆さん、チームメート、我々の心に響く… 感動した」と投稿。チームが勝っている状況でも1点への執念を見せたことに心を動かされたと絶賛した。 同戦の長谷川を受けては、ネット上にも「この場面だけ切り取ったらまるで負けてるチームかのような執念だった」、「長谷川はチームの勝利だけじゃなく、自分の立場もかけていたのかもしれないな」、「勝ってる側の選手がこれだけ必死にプレーしてるんだからそりゃ淡々とプレーしてる巨人は勝てないよ」といった反応が多数寄せられている。 >>巨人・原監督の采配はアマチュア以下?“ノープラン”での惨敗は今オフの補強にも影響か<< 「今回話題となった長谷川は2007年のプロ入りからソフトバンク一筋でプレーし、2013年には首位打者、最多安打の2冠を獲得した実績を持つベテラン外野手。ただ、近年は右足首や右わき腹の故障に相次いで見舞われている上、チーム内のレギュラー争いも熾烈なためベンチを温める時間が長くなっています。このような立場の選手は下手なプライドを捨てきれずに気持ちを腐らせてしまうことも珍しくないですが、長谷川は以前からそういった雰囲気は全く出さず、常にチームの勝利、レギュラー返り咲きへ全力を尽くしていることで広く知られていました。こうした背景もあり、気迫を前面に出した今回のプレーに称賛の声が多く集まったのだろうと考えられます。また、同戦の巨人は負ければ3連敗で後がないという状況でしたが、長谷川のように気迫や執念を見せた選手はほとんどおらず、投打共に淡々とプレーし見せ場なく敗れています。追い込まれている側の巨人が淡白なプレーに終始したことも、長谷川のプレーが際立った一因なのかもしれません」(野球ライター) 同戦の勝利で今シリーズ3連勝とし、4年連続の日本一に王手をかけたソフトバンク。長谷川が見せた勝利への執念を追い風に、このまま4連勝で巨人を下すことはできるだろうか。文 / 柴田雅人記事内の引用について大久保博元氏の公式ツイッターよりhttps://twitter.com/DAVEOHKUBO
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スポーツ 2020年11月25日 11時05分
巨人・原監督の采配はアマチュア以下? “ノープラン”での惨敗は今オフの補強にも影響か
“2年連続ストレート負け”の可能性が出てきた。福岡ソフトバンクは4年連続日本一に王手をかけ、原巨人は昨年に続いて「1勝」もできないまま敗れるとなれば、「セ・リーグってこんなに弱いのか!?」の声はもちろん、伝統球団のメンツも丸潰れだ。 「巨人がオフに予定していた補強の内容も変わってきそう。投手の補強を一番に考えていると聞いていたが、バッターも補強しないと…」 日本シリーズ第3戦を現地視察したプロ野球解説者がそう言う。 >>巨人、今オフの狙いは投手と強打の外野手?「国内FA市場にも参戦するつもり」決戦の裏で外部補強は進行中か<< 8回表、左のリリーバであるモイネロがマウンドに上った。一死一、二塁とチャンスを掴み、1番・吉川尚に打順が回った。吉川尚と次打者の2番・松原は左バッターだ。原辰徳監督は「代打攻勢」に出たが、打席に立ったのは、同じ左打ちの田中俊、重信。右打ちの中島、ウィーラーをスタメンで起用していたため、「右打ちの代打要員」が残っていなかったのだ。 「吉川尚、松原の1・2番が当たっていません。第3戦は9回2アウトまでノーヒット、1・2番の出塁率が悪い上に、坂本、岡本、丸の中核を担うバッターが揃って不振なのは痛い」(前出・プロ野球解説者) 左ピッチャーに対し、左バッターの代打を投入。プロとアマチュアを同等に語るのは乱暴だが、同日、福岡入りしていたメディアにも高校球界の名将・木内幸男氏の訃報が届いた。木内氏は取手二、常総学院を率いて甲子園春1回、夏2回の優勝、通算40勝を挙げている。来季からDeNA二軍監督となる仁志敏久氏など多くのプロ野球選手も輩出しているが、同じ高校野球の監督となった教え子も少なくない。 その木内監督が現役の指導者だった頃、教え子の率いる私立高校との対戦を取材したことがあった(茨城県大会)。試合は師匠の“貫禄勝ち”だったが、衝撃的だったのはベンチを引き上げた後のシーン。木内監督は教え子のいる相手校の控え室に出向き、「勝敗を分けた選手交代」の場面を叱った。 走者が得点圏に進んだ後、木内監督率いる常総学院の主力左バッターが打席に立った。教え子はそこでエースを諦め、左投手を救援に送ったのだ。その左バッターが救援投手を打ち砕いたわけだが、木内監督はその場面を指して、 「左対左なんて単純な交代をやるな。どんな投球で相手を仕留めるのか、その投球ができるのなら、右も左も関係ないんだよ」 と教えた。 選手を活かす起用。それが、木内監督の野球哲学でもあったようだ。 プロとアマチュアは、スケールもレベルも大きく異なる。日本の最高峰を争う試合に学生野球を重ねて見るのは失礼ではあるが、数少ない得点チャンスで代打起用された田中俊、重信は「攻略のプラン」をきちんと持っていたのか、疑問だ。 日本シリーズ第3戦の終了後、巨人・坂本勇人がベンチに座ったまま、しばらく動けないでいた。グラウンドの方を見つめ、何かを考え込んでいた。攻略のプランを明確にし、セ・リーグ覇者の意地を見せてもらいたいものだが…。(スポーツライター・飯山満)
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スポーツ 2020年11月24日 15時30分
中日・大野が受賞の沢村賞、該当者なしの可能性もあった? 堀内選考委員長が受賞の裏事情を明かす「ご理解いただきたい」
元巨人監督で野球解説者の堀内恒夫氏が、23日に自身のブログに投稿。自身が選考委員長を務める沢村賞の選考について苦悩を吐露した。 >>巨人・堀内元監督、横川に「上では勝てない」初先発左腕の課題を指摘、ブレークの鍵はカーブとフォーク?<< 1947年に創設された沢村賞は「登板数(25試合以上)・完投数(10試合以上)・勝利数(15勝以上)・勝率(.600以上)・投球回数(200イニング以上)・奪三振数(150個以上)・防御率(2.50以下)」という7項目の基準をもとに、選考委員会が選んだ先発投手に贈られるタイトル。今年は完投数(10試合)・勝率(.647)・防御率(1.82)をクリアした中日・大野雄大と勝率(.875)・防御率(1.97)をクリアした巨人・菅野智之の一騎打ちと目されていたが、23日に開かれた選考委員会で話し合いの結果、大野の受賞が決定した。 だが、今季の同賞選考について堀内氏は「選考基準をただ単に数字だけで判断したならば 今年も『該当者なし』そうなったかと思う」とコメント。あくまで選考基準にのっとるならば、昨年と同じように該当者なしとする方が自然だったと主張した。なお、同賞は昨年を含め、過去に5回(1971,1980,1984,2000,2019)該当者なしとなった年がある。 結果的には大野が受賞することになったが、堀内氏は「大野くんは素晴らしかった。でも、選考基準7項目中3項目しかクリアしていない そういう見方もできる」と選考基準を半分もクリアしていない点を指摘。その上で、「各選考委員の中で 今年は特別であることを加味して判断していることをどうぞ、ご理解いただきたい」と、今季が本来の143試合ではなく120試合で行われたことを踏まえた上での難しい選考だったとファンに理解を求めた。 1982年から設定された同賞の選考基準は2018年に「沢村賞の基準で定めたクオリティ・スタート(QS/7回以上を投げ自責点3点以内)の達成率を含む」という補助項目が加わった以外は変更されていないが、近年その選考基準が「時代にマッチしていない」という意見も数多く寄せられているという堀内氏。「我々も見直す時期にきている 見直すところはあると思っています」、「いたずらに基準を下げたくはないけれど 時間をかけてでも取り組んでいかなければいけない」と、将来的には選考基準の見直しに着手したいという意向も明かしていた。 今回の投稿を受け、ネット上には「今季は試合数少なかったから本来の基準をクリアしにくくなったのは仕方ない」、「確かに基準は3つしかクリアしてないが、完封も6度記録している大野の受賞には何も文句はない」、「今は投手分業制が一般的だから、完投数や投球回数は時代に見合ってない基準という気はする」、「選考基準の見直しはもちろんだが、時代に左右されない新しい賞の創設もアリなのでは」といった反応が多数寄せられている。 その年で最も優れた先発完投型投手に贈られるタイトルであり、中継ぎ・抑えは選考対象に含まれない沢村賞。現代のプロ野球は投手分業制が定着し先発が6、7回でブルペン陣に後を託すことも珍しくないが、同賞も時代に即した基準への改正を迫られているのかもしれない。文 / 柴田雅人記事内の引用について堀内恒夫氏の公式ブログよりhttps://ameblo.jp/horiuchi18/
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スポーツ 2020年11月24日 11時00分
巨人、2年連続ストレート負けの可能性大? DH制対策だけじゃない、反攻に不可欠なパ・リーグ流打撃とは
巨人は球団史上ワーストの屈辱を喫し、立ち直ることができるのか…。日本シリーズ第2戦で福岡ソフトバンクホークスの打線が爆発し、日本シリーズ球団タイ、歴代3位となる13得点を叩き出し、力の差をまざまざと見せつけた。 >>巨人、直江・山下の自由契約は大補強の布石?「人的逃れの可能性もある」今オフ5人目の“育成落ち”に憶測飛び交う<< 原辰徳監督が1分にも満たない“怒りの声”を上げ、一方的に会見を打ち切ったのは既報通り(11月22日)。現在、巨人はシリーズ通算7連敗中(2013年第7戦~)、セ・リーグ覇者の意地を見せるには、“パ・リーグを模倣する”しかない。 「直前でのルール変更には驚きました。指名打者制(以下=DH)の申し出があれば、セ・リーグも同ルールを導入すべきというのが原監督の考えですから、受け入れると思われましたが、直前の変更ですからね。そこで、戦略の練り直しが必要になったのかもしれませんね」(ベテラン記者) 巨人側に同情する声も聞かれた。 今年の日本シリーズは全試合DH制と変更された。85年以来、35年ぶりだという。 「DHで起用された選手の差が、そのまま得点力に表れています」(前出・同) ソフトバンクのDHは、デスパイネだ。今季は新型コロナウイルスの影響で大幅に来日が遅れ、その後も両ヒザの痛みで2度の登録抹消もあった。絶不調だったシーズンの憂さ晴らしをするように、第2戦ではシリーズ史上21人目となる満塁ホームランを放つなど計6打点の大活躍であった。 対する巨人のDHは、ベテランの亀井善行。2試合を終え、ノーヒットだ。 「セ・リーグはDH制の野球をやっていません。選手の感覚だと、守備に就かないので、試合のリズムが掴めないようです」(球界関係者) DH、攻撃陣の差はそれだけが原因ではないようだ。セ、パ両リーグを経験した元投手のプロ野球解説者によれば、「配球」に関する考え方が大きく異なるという。 「セ・リーグのバッターは配球を読もうとするんです。パ・リーグは相手バッテリーの配球も考えますが、直球が来たらフルスイングという意識が徹底されています。巨人打線も相手投手の直球に力負けしないスイングをしなければ、第3戦目以降もアブナイ」 力負けしないフルスイング。パ・リーグ流の打撃ができなければ、2年連続ストレート負けの可能性がある。 また、全試合DH制となった85年の日本シリーズと言えば、「バース、掛布、岡田」の超強力打線で阪神が日本一に輝いている。当時、吉田義男監督が不慣れなDHを託したバッターは、ベテランの弘田澄男だった。全試合、2番DHで出場したが、22打数3安打。打撃優先のDHとしては物足りない数字だが、1番・真弓が出塁すると、犠打に徹した。しかし、1球ごとにバント、バスターなど、バットの構え方を変えて、相手バッテリーを混乱させていた。 投手が打席に立つセ・リーグでは、バントの成功率が勝敗を分ける。こちらは、「いつも通りの野球をやれば、セ・リーグもパ・リーグも関係ない」ということを証明した。 僅差のゲーム展開に持ち込み、中継ぎ陣を投入し、逃げ切る原野球だ。そのいつも通りのスタイルに持ち込むには、打線が先制点を取らなければならない。パ・リーグ流のフルスイングを徹底させなければ、セ・リーグ覇者の面目も丸潰れだ。(スポーツライター・飯山満)
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スポーツ 2020年11月23日 11時00分
ヤクルト・山田、残留決断は巨人の影響か 懸念は成績以外にも? 球界トップ選手の獲得から“降りた”ワケは
東京ヤクルトスワローズが今季、国内フリーエージェント権(以下=FA)を取得した山田哲人内野手の残留をめざし、「7年総額45億円」という超破格の条件提示をしたという。実質エースの小川泰弘、クローザーの石山泰稚の両投手も国内FA権を取得しており、この3人の流出阻止がチームの命運を決めると言っても過言ではない。 特に、山田の流出は痛い。今季は成績不振だったが、トリプルスリー(打率3割、本塁打30、盗塁30)を3度も決めたスラッガーである。FA権を行使すれば、ソフトバンクなど複数の球団が獲得に名乗りを上げるのは必至。しかし、ここに来て、山田獲得の最有力候補と見られていた巨人が「降りた」との情報も出始めた。 「今年のドラフトですよ。二遊間を守れる高校生内野手を支配下と育成で1人ずつ指名しました。山田の定位置であるセカンドにしても、原辰徳監督は終盤戦で吉川尚輝をほぼ固定してしました」(ベテラン記者) 原巨人では内野の若手が順調に育っている。何よりも、チームの内情が大きい。主将・坂本勇人の存在だ。阿部慎之助二軍監督が引退し、名実ともに「チームの顔」となったが、その坂本の推定年俸は5億円プラス出来高。来季はその5億円で交わした5年契約の3年目であり、山田を獲るとなれば、現推定年俸の5億円以上を提示しなければならない。つまり、坂本よりも外様の山田の方が「上」になってしまうのだ。 「年俸による上下関係って、けっこう大事なんですよ。18-19年オフに丸佳浩をFA獲得する際、坂本よりも上にしてはならない、でも、広島に残留するよりも高額でなければ誠意は伝わりませんし…」(球界関係者) ヤクルトは山田に対し、「宣言残留」も認めている。山田が他球団の評価(提示額)を聞いた後、さらに上乗せする準備があるというわけだ。坂本が5億円だから、現在5億円の山田に対し、ダウン提示で交渉するわけにはいかないだろう。 「今季の山田を見ると、気になるところがあります。今季、盗塁を12回試みて成功したのは、8回。昨季は36回仕掛けて、成功は33回。試合数が減ったことや体調不良もあったとは思いますが、脚力のダウンが山田の魅力を半減させてしまいました」(プロ野球解説者) 昨年オフ、原巨人はFA交渉に失敗し、美馬学、鈴木大地は他球団を選択した。「FA=巨人行きが前提」というこれまでの常識も通用しなくなってきた。 また、FA移籍の経験者の中には「移籍することによる精神的疲労」を挙げる声もないわけではない。 投手部門で注目されていた中日・大野雄大は早々に残留を表明した。結局、山田も19日に残留を表明しているが、FA行使に踏み切らなかったのは巨人の低評価を聞かされたからかもしれない。(スポーツライター・飯山満)
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スポーツ 2020年11月21日 11時00分
日本シリーズ、ソフトB絶対有利とは限らない? 先行逃げ切りに活路か、巨人が“4タテ”のリベンジを果たす鍵は
1950年に開始され、今年でちょうど70年を迎えるプロ野球日本シリーズ。セ・リーグ1位の巨人とパ・リーグ1位のソフトバンクが激突する決戦がいよいよ本日から幕を開ける。 2年連続で同じ顔合わせとなった日本シリーズだが、昨年はパ・リーグ2位からCSを勝ち上がったソフトバンクがその勢いのまま巨人を「4勝0敗」でスイープ。1990年から1992年の西武以来となる3年連続日本一を達成した。 昨シリーズの“4タテ”が記憶に強く残っているファンが多いのか、今年もソフトバンクが圧倒的な差を見せつけ4年連続日本一を成し遂げるという見方が多数を占めている今シリーズ。だが、下馬評に反して巨人が昨シリーズのリベンジを果たす可能性が低いわけではない。 >>巨人、今オフの狙いは投手と強打の外野手?「国内FA市場にも参戦するつもり」決戦の裏で外部補強は進行中か<< 昨シリーズは初戦から「2-7」、「3-6」、「2-6」、「3-4」で4連敗を喫した巨人だが、第3戦以外の3試合は全て先発がクオリティ・スタート(QS/6回以上を投げ自責点3以下)をクリアするなど試合を作っている。打線が序盤からリードを奪うことができれば、その分先発が長いイニングを稼げるようになるため試合を有利に進められる可能性は高くなるだろう。 ソフトバンクは14、15日に行われたCSでロッテを2連勝で下し今シリーズに駒を進めているが、初戦は2回(2失点)、2戦目は初回(3失点)に先発が先制点を許している。巨人の上位打線を担う吉川尚輝、松原聖弥、坂本勇人らは、立ち上がりに難を抱える相手先発を初回から徹底的に揺さぶっていきたいところだ。 なお、チームを率いる原辰徳監督は今シリーズにデータ解析や非公開でのサインプレー確認など、1点をもぎ取るための事前準備に精を出していることが伝えられている。指揮官が今日までにどれだけ細部を詰められるかで、打線の働きが決まることは言うまでもない。 序盤に奪った得点を最後まで守り切るためには当然野手の守備も重要な要素となるが、その鍵を握るのは今シリーズに限り特例で採用される“全試合DH制”。ソフトバンク・工藤公康監督の提案を原監督が受け入れたため採用されたこのルールは、一見すると普段DH制を採用していないセ・リーグ側が不利なルールにも見える。だが、巨人はこれにより正捕手・大城卓三をDHに回すと同時に、大城以上の盗塁阻止率を誇る岸田行倫(大城は.340、岸田は.429)を守備起用することが可能となった。 今季のソフトバンクは全12球団中1位のチーム盗塁数(99盗塁)を記録するなど機動力を大きな武器としており、中でも50盗塁で盗塁王に輝いた周東佑京は今シリーズを左右する存在になり得るとみられている。その周東らの“足攻”を岸田で封じる傍ら、今季「.270・9本・41打点」の大城を打撃に集中させることができる点を考えれば、全試合DH制はむしろ巨人側が有利なルールといえるのではないだろうか。 ここまでを総合すると巨人は初回から先行逃げ切りに努め、リードする時間をなるべく長く維持することが打倒ソフトバンクの活路になるといえる。常に相手を劣勢の状況に置いて焦らせ、普段通りの力を封じることができれば十分勝機はあるだろう。逆に、追いかける状況や中継ぎ勝負に持ち込まれてしまうと、救援防御率が12球団で唯一2点台(2.60)のソフトバンクに付け入る隙はなくなってしまうため細心の注意を払いたいところだ。 巨人が勝てば2012年以来8年ぶりの日本一、ソフトバンクが勝てば1965年から1968年の巨人以来の4連覇となる今シリーズ。リーグ王者同士の決戦は、果たしてどちらに軍配が上がるのだろうか。文 / 柴田雅人
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スポーツ 2020年11月19日 20時30分
巨人、直江・山下の自由契約は大補強の布石?「人的逃れの可能性もある」今オフ5人目の“育成落ち”に憶測飛び交う
2018年のドラフトでそれぞれ支配下3位、育成1位の指名を受け巨人に入団した直江大輔と山下航汰。19日、巨人が共にプロ2年目・20歳の両者に自由契約を通告したと複数メディアが報じた。 直江は今季一軍で3試合に登板(0勝0敗・防御率3.00)し、山下も一軍出場はないものの昨年7月に支配下契約を結び、昨季ファームで首位打者を獲得するなどどちらもチームの有望株である両名。しかし、直江は10月中旬に椎間板ヘルニアの影響で腰を手術、山下は開幕前の5月下旬に右手有鈎骨を骨折しておりどちらも現在はリハビリ中だった。 報道によると、巨人は育成選手として両名と再契約する方針であるとのこと。育成契約を受け入れれば来季は二・三軍でじっくり治療させ、万全の状態に戻るめどがつけば再び支配下契約に戻すとみられている。 直江、山下の育成落ちを受け、ネット上には「一旦育成落ちさせるってそんなに故障が重いのか」、「見通しが不透明な選手に支配下枠割くのは割に合わないし、育成で様子見るのは妥当」、「2人とも万全なら十分支配下レベルの選手だから焦らずに治療を続けて欲しい」といった反応が寄せられている。 一方、「今後の補強に備えて支配下枠を空けたかったのでは」、「FA補強に向けた人的逃れの可能性もある」との憶測も飛び交っている。 >>巨人、今オフの狙いは投手と強打の外野手?「国内FA市場にも参戦するつもり」決戦の裏で外部補強は進行中か<< 「今オフの巨人はこれまでに鍬原拓也、堀田賢慎、高木京介を育成落ちさせており、今回の直江、山下を含めると5人目。彼らを育成に落とした分、支配下枠には空きが出ますので、来季に向けてどのポジションの選手を何人補強するかといった戦力整備の計算は立てやすくなります。また、育成選手はFA選手を獲得する際に生じる場合がある人的補償の対象ではないため、支配下28名のみを守るプロテクトリストの作成も容易に。これらの点を踏まえ、巨人がここから積極補強に打って出るのではと予想しているファンも多いようですね」(野球ライター) 今季「67勝45敗8分・勝率.598」でセ・リーグ2連覇を達成したが、助っ人補強、FA補強には積極的に参戦するとみられている今オフの巨人。今回の直江、山下を含めた5名もの育成落ちは、ストーブリーグに向けた布石なのかもしれない。文 / 柴田雅人
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スポーツ 2020年11月19日 19時30分
「坂本の時代が来る」元中日・井端氏が感じたのはプロ2年目? 2000本達成のはるか前に見せていた片りんとは
元巨人で野球解説者の井端弘和氏が18日、自身の公式ユーチューブチャンネルに動画を投稿。自身を驚かせたという巨人・坂本勇人の打撃を明かした。 今回の動画で井端氏は8日のヤクルト戦で通算2000本安打を達成した坂本について、思い出話や今後期待することなどをテーマにトーク。その中で、自身が驚いたという若手時代の坂本のバッティングを明かした。 >>巨人・坂本、昨シリーズの“悪夢”再び?藤川引退の裏でスタメンを外れたワケ<< 2006年のドラフトで1位指名を受け巨人(2007-)に入団し、今シーズンを含め「1785試合・.292・242本・865打点・2003安打」といった成績をマークしている31歳の坂本。数字だけを見ると強打の選手という印象が先行するが、井端氏は「出始めの頃は変化球を(体が)泳ぎながら前で引っ掛けて、サード、ショートへの内野安打が多いバッター」というイメージの方が強かったという。 坂本がプロ入りした当時の井端氏は中日の遊撃レギュラーを務めていたが、巨人との試合では“走り打ち”でヒットをもぎ取ってくる坂本に度々驚かされたという井端氏。そのため、三塁レギュラーの森野将彦と共に、「坂本が泳ぎながら打つのは(一塁到達まで)めちゃくちゃ速いから(送球には)気をつけないかんな」と常に警戒していたという。 普通のバッターは体を泳がせてゴロを打つと走り出しが遅いというが、坂本は「泳ぎ出した時点で一歩目を踏み出していた」と明確な違いを見せていたという井端氏。坂本がプロ2年目・19歳の2008年に行われたオールスターで初めてまともに喋る機会があったというが、その時点で既に「ここからは坂本の時代がくるな」という予感があったと語っていた。 井端氏はこの他にも自身が巨人に移籍した2014年にあった坂本とのエピソードや、今後さらに成績を積み上げていくために大切なことなどについて動画内で語っている。 今回の動画を受け、ネット上には「色んな選手の打球捌いてゴールデングラブも複数回獲ってる井端を驚かせるのは凄いな」、「確かに若い時は俊足巧打って感じの選手だったから、今みたいにホームラン量産する選手になるとは思わなかった」、「同じグラウンドにいる選手もなんか一味違う奴が出てきたなって思ってたんだな」、「足でヒット稼いだことが早くからのレギュラー定着、そして31歳での2000本達成に繋がった一因なのは間違いないだろうね」といった反応が多数寄せられている。 現役時代に中日(1998-2013)、巨人(2014-2015)で活躍した45歳の井端氏と、巨人(2007-)一筋でプレーしている坂本。両者は2007年から2013年にかけ敵同士、2014年から2015年にかけては同僚としてセ・リーグで戦っている。 プロ野球史上2番目の若さとなる31歳10カ月で通算2000本安打を達成したことで、NPBでは過去に張本勲氏しか達成者がいない通算3000本安打、そしてその張本氏が持つ日本記録「3085安打」の更新を期待されている坂本。球史に名を残しつつある名打者は、プロ入り当初から大器の片りんをのぞかせていたようだ。文 / 柴田雅人記事内の引用について井端弘和氏の公式ユーチューブチャンネルよりhttps://www.youtube.com/channel/UCVhXntGHOpB4vnfkBdN5HlA
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