ミステリー
-
ミステリー 2018年02月19日 23時30分
【山口敏太郎の実録“怪”事件簿】人に飼われ愛された未確認生物「翼猫トーマス」
過去に、リアルライブのミステリー記事では、可愛い未確認生物として羽の生えた猫、「翼猫」を紹介した。文字通り、普通の猫の背中から翼が生えているというもので、性質は凶暴であったり人に慣れていたり様々だ。実に150年前から目撃されており、中には人に飼育され人気を博したものも存在している。 一番有名な翼猫は、1900年に、イギリスのウエスト・ヨークシャー・リーズにて発見され、「トーマス・ベッシー」という愛称で、見世物で活躍したとされている。写真がその翼猫「トーマス」だ。一見すると長毛種の黒猫に見えるが、確かに毛皮のついた鳥の翼のようなものが背中から生えている。トーマスは動物園で見せ物として披露され人気者になったそうで、亡くなった後は貴重な標本として剥製にされたそうである。 また、1933年には、イギリスのオックスフォードの動物園に翼猫が収容されていたという。こちらは民家の馬小屋に出現したものであり、通報を受け動物園関係者が捕獲したものである。 更に、1930年代後半、サウス・ヨークシャー・アタークリフに住むM・ローバック夫人は翼猫をペットにしていたという。この猫は「サリー」と呼ばれており、その翼は立派で、広げた時の長さが60cm程もあったと記録されている(翼猫の翼については2パターンあるようで、飛べないような小さなものから、実質的に飛べたものまであったそうだ)。 第二次世界大戦後も翼猫は出没している。1950年代には、ノッティンガムシャー・アッシュフィールドにて「サンデイ」という名の翼猫がカーニバルの見世物にされた。その他にもインドやカナダ・スペインなど世界各国に翼猫の目撃報告が残されている。 果たして、世界を度々騒がす「翼猫の翼」とは悪魔の翼なのか、天使の翼なのか。 科学者たちは、翼猫は奇形の一種で骨のような突起が背中に出ているだけとしているが、フライング・キャットは本当に飛べないのであろうか。※写真は翼猫「トーマス・ベッシー」※過去記事空飛ぶ猫は実在したのか!? 羽の生えたネコ「翼猫」(つばさねこ)https://npn.co.jp/article/detail/80899041/
-
ミステリー 2018年02月17日 23時36分
【TVでおなじみ山口敏太郎の実録“怪”事件簿】〜お迎え・夢の子供〜
この様な話を祖母から聞いた事があります。 私は福井県におりまして、田舎ですから母方も父方も親戚が多く、また地域の「横の繋がり」も結構広い方です。 いつだったか、私の祖母がある人のお葬式に行った時のことです。炊き出しなどの手伝いもしていたため、通夜・葬式の日はかなり遅くまで、そちらの家にいました。そこで耳にした事なのだそうです。 「Aさんが言うとったんやけど、(亡くなられた)Bさんが亡くなられる前日に、Aさんがこんな夢見たって。○○(地名)の田んぼ道におってやな、道の向こうから子供のBさんが駆けてくるんやって。あれーぇ、なんで、Bさん子供なんやろ、と思ってたんやけど、よう見たら自分も子供の頃と変わらん背格好でや。そうこうするとBさんがAさんとこに走ってきたし、Aさんも『まあええか、一緒に遊ぼ』って思って、Bさんに声かけたんやって。『Bちゃん遊ぼ、お宮さん行こう』言うて。そしたらBさん首振って、『悪いけど今日は遊べんねん、これから行くとこあるさけ。でも会えてよかったわぁ、Aちゃんにあいさつしたかったし』って言うて。結局、BさんはAさんに手を振りながら、そのまま走って行ってもたんやと。AさんはBさん見送った所で目が覚めたんやって。その夢からさめて暫くしてからなんや、AさんがBさん亡くなった言う電話聞いたの」 通夜の席でこんな話が披露されて、一同驚きを隠せなかったというのです。一般のご老人ですから、嘘などつかないでしょうし、素朴な話し方だけに妙なリアリティがあったそうです。 「Aさんが、通夜の席でそう言えば、こんな事があった」と話してくれた不思議な夢の話だったのです。ちなみに寝覚めは全く悪くなく、むしろすっきりしていたそうです。祖母はその後に続けて、 「AさんとBさんは、子供の頃から仲良かったしなぁ、Bさんも嬉しかったやろな、最期にAさんと会えて」と言いました。なんともいえない話ですね。 いわゆる『夢枕に立つ』ということなのでしょうか、私の周辺では、このような経験を話してくれる年輩の方は結構います。「誰それさんが夢に出たー」という話をよく聞くのです。 やっぱり、亡くなられる方が、後に残される人に、最期のお別れを言いに来るのでしょうか。うちの祖母は、Aさんが漏らしたこの言葉が、忘れられないと言います。「Bちゃん、もう往ぬ時楽しそうに笑とったからなぁ、きっと天国行って遊んどるんやろな。子供やったしな」
-
ミステリー 2018年02月12日 23時15分
【TVでおなじみ山口敏太郎の実録“怪”事件簿】学校の怪談〜雨が降らない運動場〜
自分が通った地区の中学校にはいくつかの噂がありました。その学校は、大阪の下町と呼ばれる地域にあるんです。 同級生のおじいちゃんの話によると、この中学のあった一帯は戦災による被害が酷く、戦時中には防空壕もあったんですが、多数の方の命が失われたと聞いています。近くを通るJRのB駅でも、爆弾の被害により多くの方が亡くなったそうです。 この学校には不思議な事がよくありました。たまたま、雨の日の真夜中、学校の近くを通ったとき、奇妙なシーンを目撃しました。「うわっ!!なんや、あれは…」 私は我が目を疑いました。雨が降っているのですが、何故か運動場の丁度、真ん中だけは雨が降ってないんです。あの場所には、何か言われがあるのでしょうか。私は見てはいけないものを見てしまったように気持ちになり、その場を立ち去りました。校舎とは、別棟に図書館があったんですが、この校舎を建てる時に多くの人骨が出たって噂があったんです。「ほんまやって、人骨の話は…」「嘘やろ、よくある怪談話やないか」「いや、やばいから慰霊碑を建てたって噂もあるんやて」 私もこの話を聞いた時、正直信じられませんでした。あまりにもベタな学校怪談ではないですか。しかし、ある日、図書館の近くで奇妙な物を発見してしまいました。「なんやこれ、慰霊碑とちゃうか」 私は驚きました。普段立ち入れないところに慰霊碑があったのです。人目を避けるようにひっそりと建つ慰霊碑。単なる学校の怪談だと思っていたのに、まさか本当に慰霊碑があるとは…。「あの人骨が出た噂ってほんまやったんや」 他にもトイレの怪談もありました。「あのトイレなぁ、夜になると、赤ん坊の泣き声がするらしいで」「他にもなぁ。紫便所、赤便所、緑便所ってのがあって、紫便所では紫の水、赤便所では赤の水、緑便所では緑の水が流れるらしいで」 中学入学の直前にこんな話を聞きまして、正直かなりびびりましたね。監修:山口敏太郎事務所
-
-
ミステリー 2018年02月10日 23時14分
【TVでおなじみ山口敏太郎の実録“怪”事件簿】〜ザシキワラシのご利益〜
この話は、僕が会社の後輩から聞いた話なんですよ。「先輩、ザシキワラシっているんですよね」 こんな感じで、彼は僕に話してくれたんです。でもいきなり、こんな話されても俄かに理解できないですよね。「ザシキワラシって、あの子供の姿をした妖怪?」 当然、僕はいぶしかげな表情で聞き返してしまいました。「ええ、そうですね、僕はザシキワラシのおかげでキャプテンになれたんです」「なんだって、本当なのか」彼はなかなか好青年でしてね、さわやかな奴で嘘なんかつく人物ではありません。実は彼は、大学時代バスケットをやっていたんだそうなんです。N大学のバスケ部にいたそうなんですが、なんとそこでキャプテンを務めていたんだそうです。大学の体育会系のキャプテンっていうのは、なかなかできるものではありません。そのキャプテンの座をザシキワラシのおかげで射止めたとは、どういう事なんでしょうか。彼の話によると、当時はまだ現存していたN大のバスケット部の宿舎があったそうです。その宿舎には、代々こんな話が語り継がれていたのです。「この宿舎には、ザシキワラシがいる。このザシキワラシを見た者は、必ずレギュラーになれる」 そんな内容だったのです。ですが、その人物は所詮伝説だろうと高を括っていました。ある夜の事、宿舎で寝ていると全身が動かなくなったそうです。しかも、何者かが布団の上から、もの凄い力で押さえつけており、まったく抵抗できないそうなんです。「誰だ!!抑えているのは」 必死に目を凝らすと、布団の上で体を押さえつけていたのは、小さなおかっぱのザシキワラシであったという。「はっ、放せ」 必死に抵抗したものの、どうにもできず、結局朝まで気を失ってしまった。翌朝、とくに異常はなかったのだが、何故かめきめきとバスケットの腕があがり、レギュラー、そしてキャプテンにまで昇格したのだそうです。 いまは、その宿舎もないそうですが、そのザシキワラシはどこに行ったんでしょうね。監修:山口敏太郎事務所
-
ミステリー 2018年02月04日 23時30分
【TVでおなじみ山口敏太郎の実録“怪”事件簿】〜私の愛犬は守り神〜
死ぬかと思った体験が一度あります。 私が高校2年の頃でしょうか。友達と遊びに行く約束をしていて、自転車を飛ばしていたんです。そしたら、後ろから来たトラックが自転車の荷台に軽く接触してしまったんです。 「わわわわつつつ」すぐには倒れなかったんですがフラフラしてしまってそのまま電信柱に激突して思いっきり倒れたんです。 この時、トラックとこすった記憶はあるんですがその後の記憶は飛んでしまい、気がついたら救急車の中でした。 「あれ、私どうしたんだろう…」すると、意識を取り戻した私に向かって、救急隊のおじさまが一言 「君、耳から血が出てるよ」(耳から血が?? 私の脳はもう駄目かも〜〜〜!!)と本気で思いました。 (死にたくない死にたくない…)と強く思っていると、また気が遠くなってしまったのです。結果的に大事にはいたりませんでした。耳から出ていた血は単純に外傷で、したたか打った右の頭も頭蓋骨にヒビは入ってましたが、脳内出血することもなかったのです。 (救急隊のおじさま…脅かさないでくださいよ…)この時はそう思いました。ですが、この時、奇妙な事がありました。 事故に遭ったとき、私の両親も買い物にでも、出かけようと駅まで行っていたらしいのですが、なんとなく気が変わって自宅に帰ってみたら電話がじゃんじゃん鳴っていて私が事故に遭ったという知らせを受けたそうです。これが、虫の知らせ…なんでしょうかね? 実は当時、かなり恐い体験をしていたのです。年齢的に多感な時期でもあったんでしょうが、ずーっと黒い影に追い回されているような気がしていたのです。 霊感の強いお友達の家に泊まりに行った時、金縛りにあったことがあります。この時の様子を友達が見ていて、骸骨が私の肩を押さえつけて、じーっと顔を覗きこんでいたというのです。でも、少し前に亡くなったうちの飼い犬が私の足元にずっといてくれてそれで大丈夫だったみたい、とも言っていました。 事故の後、この犬が友達のところに現れて「お前がSに言ってしまったから、自分はもうSのそばにいられない」と言って消えたそうです。 亡くなった愛犬がどうやらずっと私を守っていてくれていたようです。頭蓋骨の怪我もお医者様に言わせれば、内出血しなかったのが不思議なくらいだったそうで…。 ひょっとすると、これも犬のおかげなのかもしれません。天国とか…あるのかどうか分かりませんが…。私を守ってくれた犬に、今も感謝しています。※実体験を元に作成しています(監修:山口敏太郎事務所)
-
-
ミステリー 2018年02月03日 23時30分
【TVでおなじみ山口敏太郎の実録“怪”事件簿】〜体育館の足音〜
私の友人の先生は吹奏楽部の顧問をやっています。 今年30才になる彼はとても明るく、生徒や父母からの信頼もとても厚い好青年です。そこの学校の吹奏楽部は夏休みの合宿を校内で行っていました。 夏休み中に行われるコンクールに向け、練習をしている二日目の夜、8時過ぎのことです。トイレに行っていた一人の女生徒が「先生、足音がするんです。」と、真っ青な顔をして顧問に告げてきたそうです。 そこには他の部員達もいたので、全員そのことが気になりました。 「自分の足音だろ。」と顧問は一笑に付したものの、生徒の何人かは「怖い、怖い。」と騒ぎ出しました。 仕方なく顧問の彼は、合奏の練習を休止し、真偽を確かめるため、体育館の方へ向かう廊下の途中にあるトイレの方へと向かいました。その後ろを興味をもった男子生徒も数人ついてきたそうです。 その場で、音がするか全員静かにさせ耳を澄ましたところ、戸の開いている体育館の2階アリーナの方から確かにペタペタと足音が聞こえてきました。 「2階に行ってみるから、ここにいて歩くなよ。」 そう、生徒に言い、廊下の電気を全部点灯させ、2階アリーナに行くと、すぐそばに聞こえた足音が姿を見せずに急に早くなり、2階体育館放送室の方へ消えていったそうです。 「はじめは、変質者だったらやばいな。と思ったけど、誰もいなかったんですよ。鍵も全部確認しましたけどどこも開いていませんでした。」 その後、その日の夜は練習どころではなく、大騒ぎでしたが、風の音だったと生徒に話すことにして、ようやく生徒の動揺を静めたそうです。余談ですが、トイレの前の廊下で、顧問と副顧問の先生は交代で寝ることになり、次の日は身体の節々が痛く練習にならなかったとのことでした。監修:山口敏太郎事務所
-
ミステリー 2018年01月29日 23時10分
山口敏太郎も驚いた実話怪談「心霊写真」
あれは、私が高校二年生の頃、昭和63年の出来事です。秋に入り、体育祭が開催されました。当日、私がカメラを持って撮影していると、顔見知りだった後輩と、同窓生がやってきてこんな事を言うのです。「○○君の写真をとってよ」「ああ、いいよ」 私は二つ返事でOKしました。○○君というのは同級生の男の子で、家庭的に幾つか不幸があったものの、頑張っている人物で、学校で一番かっこいいと下級生に人気があったのです。言われるままに撮影し、カメラごとその同級生と後輩に渡しました。数日後、学校では、軽いパニックが起こっていました。「あれ?なにかあったの?」 翌朝、登校した私は不審に思い、友人に聞いてみました。すると、顔をこわばらせながら、友人たちはこう言ったのです。「あの写真さぁ、いや、見ないほうがいいかも」 そう言われると気になるものです。「ええ、何よ!見せてよ」「駄目!とんでもないことになっているから」 どうやら、私が撮影した写真が心霊写真だったらしく、友人たちは写真を隠してしまいました。「なによ、オーバーな」 私はふてくされましたが、数か月後、その写真と奇妙な形で再会するのです。その写真は、一部の友人の悪戯で当時発売されていた心霊漫画「ハロウィン」(現在は廃刊)の心霊写真コーナーに投稿されてしまったのです。「なに!この写真」 雑誌を友人たちに見せられた私は愕然としました。雑誌を持つ手が震えました。自分の撮影した男の子の写真は、首に巨大なカンザシが貫通したとんでもない心霊写真だったのです。「いや、見たくないわ」 私は雑誌を放り投げ、その写真から目をそらしました。それ以来、その写真を見る事はなくなっていましたが、4年後21歳になった私は、三度その写真と遭遇してしまうのです。早くして結婚した私は、夫とジャスコに買い物に出ていました。ビデオのワゴンセールがあり、3本ビデオを買うと1500円というものでした。私が主人に話しかけました。「ねえ、これ買わない?」「プロレス二本に、あと一本は、ええと、あれ?ギボアイコのビデオがあるじゃん」 主人と私は嬉しそうに三本のビデオを購入しました。そして、その夜ビデオを再生するとギボさんの恐ろしい声の解説に乗り、あのカンザシの写真が映し出されたのです。「あああぁぁぁ、この写真、私が撮影したやつだ」「なんだって、まじか」 この時、一緒にビデオを見た夫が、山口敏太郎というペンネームでホラー作家になるのは、それから3年後の話です。(監修:山口敏太郎事務所)
-
ミステリー 2018年01月23日 23時22分
【怪談】釣るか、釣られるか
これは茨城県のKさんから聞いた怪談である。「あんな事は、もう二度と御免だね」 彼は青ざめた顔で回想する。彼は投網を打ちに行ったり、夜釣りに行くのが好きなのだが…時々、奇妙な体験をするという。平成になったばかりの頃。その日は週末で、珍しく定時に仕事が終わった。「おい、今から○○滝に夜釣りに行こうぜ」 仕事の帰り、同僚がこんな事を言い出した。随分と急な話だが、釣りと聞くと、居ても立ってもいられなくなる。「おう、そうだな、えええっと、飯食って風呂入って、滝の前の駐車場に10時に集合っていうのはどうだ?」 Kさんの提案に同僚も納得した。「OK!大物を狙おうぜ」 二人はまるで、遊びに行くのを約束した小学生のように楽しげな表情で帰宅した。「今夜、釣りに行くよ」 彼は嬉しそうに言った。だが、突然、切り出された釣りの話に家族はいやな表情を浮かべた。「あの滝はやばいって噂よ」 女房は遠まわしに止めた。だが、釣り好きのKさんは、まったく気にしない。「ああ、自殺の多い滝だからね、もう何人も死んでるよね、でも人が寄り付かないほうが大漁なんだよ」 こんな調子で車を飛ばし、○○滝に出かけたKさんだったが…。若干、待ち合わせ時間に遅れてしまった。「やばいな、怒られちゃうかな」 Kさんが急いで駐車場に車を入れると、友人の車は既にあった。「いや、すまん、すまん、女房があんまり止めるもんで」 彼は同僚の車に近づいた。だが、誰もいない。―――車はもぬけの殻であった。(おかしいなぁ、もう滝に下りているのかなぁ) Kさんは怪しいと思ったものの、そのまま自分も滝が見れる場所に下りていき、仕掛けを作ると釣り糸を垂れた。 周囲を見ても、誰もいない。先に釣っているはずの同僚もいないのだ。「おかしいなぁ、何処に行ったんだろう」 そう思っていると…、大きな引きが来た。「おおっ、これは大物だ、負けるもんか」 もの凄い力で引いてくる。まるで、水中に引っ張り込むかのようである。死ぬ気でKさんは引き、浅瀬まで魚を引きずり込んだ。「どうだぁ」 そう言って、強く引いた瞬間。釣り糸の先に食らいついた獲物の姿が見えた。「あんなものが」 仰天するKさん。釣り糸にひかれ、一瞬虚空を舞った獲物。―――白く輝く子供のような物体であった。 ごくりと生唾を飲み込むKさん。(あれは、人間だよな、人間が何で釣り糸に食いついてるんだぁ) 彼の動悸が早くなる。「まさか、自殺者の霊‥」 そう思った瞬間、滝のあちこちに人影が浮かんだ。 水中から、ぼーっと浮き上がるヒトガタ。 水面にたなびくヒトガタ。 滝から這い上がろうとするヒトガタ。―――たちまち、十数体のヒトガタが浮かび上がった。「やっ、やめてくれ」 悲鳴をあげ、竿を置いたまま逃げ出すKさん。そのまま車に乗り発車しようとするが、バックミラーを見た彼は心臓が凍った。―――そぞろそぞろ、怨霊たちが滝からあがってくるのだ。「わわわわぁぁぁ、たまらねえ」 奥歯をガタガタいわせながら、彼は猛スピードで逃げ去った。その日以来、Kさんはあの滝には行っていないという。なお、同僚は今も行方がわからない。やはり、奴らに釣られてしまったのだろうか。(監修:山口敏太郎事務所)
-
ミステリー 2018年01月22日 23時00分
山口敏太郎事務所の超常現象
山口敏太郎事務所は管理・営業部が千葉県のS駅前に、販売部「妖怪本舗」が東京の某駅前に、漫画工房が千葉県のHに、編集部が千葉県のTにある。幾つかは現在では稼働していない所もあるが、筆者は常にこれらの場所をぐるぐる回って業務の陣頭指揮を執っていた。 だが、時々社員や作家さんから妙な相談を受ける事がある。これはすでに移転してしまった某所で報告された事例である。もう、この場所は移転してしまい事務所と関係が無くなってしまったので大丈夫だろうと思い、紹介するものである。 ある日、奇妙な現象が起こると某くんに言われた。 彼の話によると、真夜中にキッチンに行くと誰もいないのにお湯が出ているというのだ。このキッチンの水道は蛇口の上のレバーを上向きに上げると水が出る仕組みであり、そう簡単には水は出ないようになっている。 お湯に至っては一度左に思いっきりひねった上でレバーを上げないと出ない。お湯が出るのは単なる蛇口の緩みや最後に使った人の締め忘れとも思えない。一体これはどういう事だろう。 しかも、このひとりでにお湯が出ているという現象は一度や二度ではない。発見者は某くんの他にも二人おり、回数も5・6回に及ぶのだ。このキッチンは深夜の安い時間帯に電気を使ってお湯を沸かしており、沸騰した圧力で蛇口のレバーが上がったとも考えられるが、では、左にひねったのは誰だろう? 他にも、この事務所の階段では何人かが夜間に「生首」を目撃していたり、裏手に存在していた空き家から生活音が聞こえてきたり、誰かに見られているような視線を感じるといった現象が多々起きていた。すでに事務所は移転してしまい、もう関係は無くなっているのだが、あの場所には何が住んでいたのだろうか。監修:山口敏太郎事務所
-
-
ミステリー 2018年01月16日 23時35分
都市伝説 あのメニューの食材はなんと…!?「猫肉」都市伝説
都市伝説に登場する仰天の食材と言えば、「猫肉」があげられる。 某ハンバーガーチェーンの肉は「猫肉」だとか、もっともらしく噂された事がある。中にはハンバーガーチェーンのキャラクター○○○○のメイクをした人物が網を持って猫を追いかけていたとか、とんでもない逸話も噂された。 だが、この「猫肉」だが、噂自体は古く戦前からあるようで、安くて人気の神田須田町食堂などに対しては、「猫肉食堂」などと噂される事があったらしい。当時も食堂の裏に回ると猫の首が沢山入ったバケツがあったとか、もっともらしく話が構築されていた。 兎に角、流行る店に対する嫉妬から「猫肉」の汚名を着せられる事が多々あったようで、現代でも人気のテーマパークほど、妙な噂を立てられる事が多いのと同様であろう。 なお、「猫を狩る人」は、江戸時代からいたようで、当時は三味線の皮として猫が売買されたようである。 ちなみに現代における「猫を狩る人」は投機目的だそうだ。珍しい猫をさらってはアングラなペットショップ、ブリーダー、愛猫家に密売するのだという。 今人気なのは「三毛猫の雄」である。三毛猫は遺伝上そのほとんどが雌しか生まれず、雄はかなり貴重な存在となっているのだ。その為、数十万で売買される対象となるそうだ。筆者の近所の三毛猫の雄もさらわれ、行方不明となったが、今も発見はされていない。 なお、現代でも「猫肉」に関する都市伝説はバリエーションを広げつつある。例えば、某国から日本に来日した外国人が、猫の絵が描いているキャットフードの缶を見て、「これは、猫肉の缶詰ですか?」と聞いてきたという伝説や、ある猫好きのOLが、東南アジアで友人の家に泊まったところ、「貴方は、猫が好きか」と聞かれたので、「大好きです」と答えたところ、その晩のおかずに猫が出たとか。 東南アジアの某国で、在住の日本人が、猫を沢山売っている店に行き、てっきりペットショップだと思い、「その猫を売ってください」と頼むと、その場で撲殺し、皮をむいて渡され卒倒したとか。 この情報が発達した現代でも、「猫肉」の都市伝説は進化し続けているのだ。 なお、日本でも江戸時代から明治の中程までは普通に猫を食べていたらしい。文人の斎藤緑雨の『あられ酒』には「赤犬黒猫といふことあり。犬は赤きが、猫は黒きが味ひの美なればなりと」書かれている。つまり、文人・食通の間では、犬は赤犬・猫は黒猫がうまいとされていたのだ。 とはいえ、現代の「猫肉」にまつわる話はあくまで都市伝説の範疇を出ないので、誤解なきようにお願いしたい。監修:山口敏太郎事務所
-
ミステリー
妖怪「土蜘蛛」が小さいおっさんに変身した!?
2014年09月06日 17時59分
-
ミステリー
不沈猫サムは実在したのか? (2)
2014年09月03日 15時30分
-
ミステリー
目撃が相次ぐ未知生物「ケサランパサラン」! 一部が破棄されていたことが判明
2014年09月02日 15時30分
-
ミステリー
地球で発見! 「本当にいた巨人伝説」
2014年08月30日 17時59分
-
ミステリー
不沈猫サムは実在したのか? (1)
2014年08月27日 15時30分
-
ミステリー
怪談「お岩さん」は時を超えるのか? 女流怪談師の右目が潰れた!?
2014年08月26日 15時30分
-
ミステリー
「心温まる」心霊写真? 体が光る猫!
2014年08月23日 17時59分
-
ミステリー
橋北中学校水難事件は2段階の謎を秘めていた・後編
2014年08月20日 15時30分
-
ミステリー
海外にも謎の蛇「ツチノコ」はいた!?
2014年08月19日 15時30分
-
ミステリー
日本各地で目撃される「巨大バッタ」…30センチを越す大物バッタは存在するのか?
2014年08月16日 17時59分
-
ミステリー
橋北中学校水難事件は2段階の謎を秘めていた・中編
2014年08月13日 15時30分
-
ミステリー
「合わせ鏡」実験中に奇妙なものが写りこんだ!? 鏡は妖怪をも写し出す?
2014年08月12日 15時30分
-
ミステリー
本当にあった!? 「首なしライダー伝説」
2014年08月09日 17時59分
-
ミステリー
橋北中学校水難事件は2段階の謎を秘めていた
2014年08月06日 15時30分
-
ミステリー
世界のかわいい未確認生物! ウサギとネコの合体生物「キャビット」とは?
2014年08月05日 15時30分
-
ミステリー
目撃多数! 花火大会になぜUFOは現れやすいのか?
2014年08月02日 17時59分
-
ミステリー
旅客機を撃墜したのはテロリスト? 空軍機? それともUFO? イタビア航空870便の謎「4」
2014年07月31日 15時30分
-
ミステリー
クリスマスの聖夜…追われた「一つ目小僧」が街中に登場した!?
2014年07月29日 18時09分
-
ミステリー
生きていた恐竜ついに絶滅!? 世界各地に残された「恐竜ミステリー」
2014年07月26日 12時30分
特集
-
少年隊・錦織、東山ジャニーズ新社長就任に意味深投稿? 植草とのYouTubeもストップ、現在の活動は
芸能ネタ
2023年09月18日 12時00分
-
ジャニーズ最大のタブー? 嵐メンバー4人と“男女の仲”報道、セクシー女優の死【芸能界、別れた二人の真相】
芸能ネタ
2023年09月17日 12時00分
-
-
Snow Man向井、ジャニー氏お小遣い秘話が拡散? グループ不仲説の真相は<実は不仲?【犬猿の仲】の有名人>
芸能ネタ
2023年09月16日 12時00分
-
一転しジャニーズ契約継続なし、モス広告Snow Manの顔を紙で隠した画像が拡散「イジメ」「涙出てきた」ファン怒り
芸能ニュース
2023年09月13日 18時00分
-
株上げた井ノ原快彦、年下に嫌われていた? 森田剛から「嫌い」緊張関係続く<芸能界【犬猿の仲】の有名人>
芸能ネタ
2023年09月10日 17時00分