「スカイ・カナダ・プロジェクト」は約30年ぶりのカナダ政府主催のUFO研究プロジェクトだ。未確認航空現象(UAP)の正体が何であるか、という疑問を追求するよりもUAPの報告を政府主体で収集することが中心となっているようだ。
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そのため、内容は現在アメリカで行われているUAP調査に類似したものとなっている。また、今回のプロジェクトの詳細を記した公式文書でも「地球外生命体や地球外からの訪問者の存在を証明したり否定したりするものではない」と強調されている。
プロジェクトに参加する研究者は、カナダの宇宙機関や王立騎馬警察を含むカナダの様々な政府部門から意見を求める予定とのこと。また、同じくUAP問題を検討しているアメリカの国防総省やNASAとも情報を交換し合い、来年中に調査結果を公表することをめざしている。
「スカイ・カナダ・プロジェクト」の設立には国会議員のラリー・マグワイア氏が関わっている。彼は以前からカナダ国内の最高科学顧問にUAPに関する研究を行うよう要請していた人物だ。以前からの要請が実現したことを受けてマグワイア議員は「政府、科学界、メディアその他が、もはやUAP問題を無視できないというシグナルを発した」と表明している。
なお、マグワイア議員は「UFOの報告の大部分には平凡な説明があるだろう」としながらも、UFO関連の事件がこれまでほとんど検証されてこなかったことを踏まえ「我々の空に何がいるのか、高い信頼性をもって迅速かつ正確に判断するために、今回のプロジェクトによって科学的計画が立てられる」ことに期待を示している。
山口敏太郎
作家、ライター。著書に「日本怪忌行」「モンスター・幻獣大百科」、テレビ出演「怪談グランプリ」「ビートたけしの超常現象Xファイル」「緊急検証シリーズ」など。
YouTubeにてオカルト番組「アトラスラジオ」放送中
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