ミステリー
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ミステリー 2020年01月11日 23時00分
江戸時代、ネズミは人々に愛されるペットだった!
2020年の今年は子年、干支はネズミとなる。子年だけに、初詣でお参りする神社やお寺もネズミに関係した所が注目を集めているようだ。 そんなネズミは、実は江戸時代に人々に愛されるペットとして親しまれていたようだ。主に明和年間(1764〜72年)から人気を集め始め、なんと飼い方のマニュアルも発行されていた。安永4(1775)年には「養鼠玉のかけはし」が、天明7(1787)年には「珍翫鼠育草(ちんがんそだてぐさ)」がそれぞれ発行されており、いずれも飼育管理方法や珍しいネズミの品種が紹介されている。現代でいうハムスターやモルモットの感覚で愛玩用として親しまれていたようだ。なお、江戸時代に飼育されていたネズミは「鼠」と「のらこ」の2種類があり、それぞれ今で言うドブネズミとハツカネズミだったとみられている。 しかし、なぜ江戸時代の人々はネズミをペットにしていたのだろうか。ネズミは穀物などの作物を荒らしてしまうため、昔から害獣とみなされることも多かったはずだ。 その点について、前述のネズミの飼育専門書「養鼠玉のかけはし」は以下のように説明している。要約すると「ネズミは七福神のうち大黒天のお使いであり、十二支でも第一位に選ばれている。北の方角を司るため、陰徳すなわち人に知らせずひそかに行う善行や恩徳の象徴でもある。多産であるため子孫が絶えることなく、孝行にもつながる」とのことで、縁起の良い生き物であると考えていたようだ。また、生き物を大切にすることで功徳を積むことができる、という考えとも合致していたものと考えられる。 ちなみに、江戸時代にはネズミ以外にも犬や金魚など、様々なペットの飼育書や園芸関連の専門書が発行され、ベストセラーとなっていたようだ。江戸時代はペットを飼って楽しめるだけの余裕が人々に出てきた時代であったことを示すと同時に、時代が変わってもペットを愛し、大切にしようとする人の心は変わらないものであることを我々に伝えてくれる。(山口敏太郎)
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ミステリー 2019年12月29日 23時00分
牛の体に人間の顔、くだんは不吉の前兆なのか?
人面で身体が牛の妖怪「件(くだん)」から飢饉や戦争、大地震の予言を聞いたり、顔が牛で身体が人間という妖怪「牛女」を目撃したという話は多い。どうやら、我々日本人は天災や紛争の直前に、牛の妖怪を幻視する傾向があるようだ。このような話は近年も報告されている。友人のK君から聞いた話だが、阪神大震災のときも救出活動に当たっていた自衛隊員が、崩壊した街中にたたずむ「件」を目撃したと言われている。 東日本大震災も例外ではない。八戸在住のSさんから投稿された目撃談を紹介してみよう。震災から2日目の朝6時頃、どうやら八戸市に食料やガソリンを運ぶ久慈市からの道路が地震で寸断されていることに気付いた。ガソリンが枯渇するのを心配し、Sさんは近所のガソリンスタンドの様子を見に行くことにしたという。 案の定、歩道には灯油を求める人たちの列があり、スタンド前の左車線にも50メートルほどの車列ができていた。このことを家族に伝え、至急、灯油やガソリンを確保せねばと雪が降る中、トボトボと家に向かって歩いていた。すると40メートルほど前方から誰かが歩いてくることに気が付いた。30メートルほどの距離に接近すると、黒い和服を着ている女性だと気付いた。 「スナックのママさんかな?地震で散らかった店の片付けにでも行くのだろうか」 Sさんはそう思った。少しずつ近付いてくるのだが、妙な違和感に気付いた。女性は丸髷(まげ)を結っているのだが、そこから下の部分が妙に大きい。黒い着物の裾には緑の蔦の刺しゅうがあるが、違和感がある。さらに接近し、Sさんは悲鳴を上げそうになった。 「コイツ、目、鼻、口がない」 コイツ、ムジナか?と一瞬思ったが、横を通り過ぎる時に気が付いた。右目は頭部の真横にあったのだ。そう、妖怪「牛女」であったのだ。 なんとも不気味な話だが、なぜ人は「くだん」のような牛の妖怪を天災の前に見てしまうのだろうか。これは筆者の推論だが、牛は妊娠中にストレスを感じると流産したり、奇形の子牛を産むことがあるというのだ。つまり、人間には感じられない地震の初期微動を感知し続けた母牛が奇形を産んだ後、地震が起きるといった事例が複数回あったのではないか。 また、飢饉に至る前段階の栄養不足状態や、戦争前の人間たちがかもし出す緊張感の中に置かれた母牛が奇形の子牛を産み、その後飢饉や戦争に突入する…。このような事例の積み重ねから、生まれたのが「くだん」伝説だったのではないだろうか。(山口敏太郎)
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ミステリー 2019年12月28日 23時00分
遺伝子操作で新しく生まれるUMAの可能性
一風変わったUMAに「キャビット」というものがいる。「キャビット」はウサギと猫の混同生物であり、後ろ足がウサギで上半身が猫という不思議な生物である。この「キャビット」はかなり大柄な個体であったようで、勇ましく大地を踏み、走る様子の写真が残されている。 この生物はヴァル・チャップマン氏なる人物が、ニューメキシコ州にて、猫とウサギを掛け合わせた結果、生まれたという触れ込みであった。本当にウサギと猫が子供を作ったのであろうか?だが、普通こんなことはあり得ない。もし実在したとしたら猫好き、ウサギ好き双方が飛びつく大人気ペットとなり得るだろう。 このような混同生物は、犬と猫の間に生まれた「猫犬」などが報告されている。カンボジアに住む、ホウ氏の飼っている愛犬ノウちゃん(雌10才)に異変が起こった。ある日に森に住む修行者がホウ氏の家を訪れ、ノウちゃんを指さすと、「この犬は虎と交わった」と告げた。奇妙な内容の予言をホウ氏は不思議に思っていたが、ノウちゃんはしばらくすると子犬を産んだ。だが、その子犬は灰色の仔猫のように見える生き物であったという。単に奇形の犬とも思えるが、日本でも飼い犬が猫のような子犬を産んだという話は報告されている。 ここまでは単なる与太話に過ぎない(と思いたい)が、遺伝子工学が発達してきた現代では、なんでもありの状態になりつつある。科学誌「ネイチャー・メソッズ」が2011年に報道した記事によると、米国の研究チームが、猫エイズを引き起こす猫免疫不全ウイルス(FIV)に耐性のある遺伝子を猿の遺伝子から取り出し、猫の卵母細胞に注入し、その後受精させた。その結果、猫エイズに耐性のある猫の個体が生まれたのだが、研究のため遺伝子操作を行った部分を判別するために、クラゲの発光する遺伝子も入れた。すると、どうだろうか。闇夜に蛍光塗料のように発光する猫が生まれたのだ。 この猫の誕生は、猫エイズの感染防止の対策に使われるし、人間の後天性免疫不全症候群(エイズ)治療にも役立つとみなされている。同時に様々なペットにクラゲの遺伝子を入れた場合、光る犬や光るハムスターなどが生まれる可能性を開いたのだ。 このように遺伝子工学を使えば、見たこともない新種の生物や人間と動物の混同生物?を作り出すことが可能な世の中になっているのだ。今後のUMA=未確認生物は、遺伝子工学の産物ではないかと疑う必要もあるだろう。(山口敏太郎)
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ミステリー 2019年12月22日 23時00分
あの衝撃的な「宇宙人」の真実…ジョークやネタから生まれるオカルト
筆者はオカルト情報を探して海外の情報や報道に目を向けることも多いのだが、記事を翻訳しているとそのニュアンスに悩むことがある。これはジョークや嫌味で書いているのか、リアルな記事として真剣に書いているのか、判断に苦しむことがあるからだ。日本語であれば行間に込められた真意が読み取ることが可能なのだが、外国語ではニュアンスが伝わりづらい。そのため、筆者に限った話ではないが、自国とは別の国のタブロイド紙のジョーク記事や、新聞各社のエイプリルフールの記事を勘違いしてしまい、実際の事件だと思い込んでしまうような事例は多く報告されている。 例えば、日本でも有名な捕まった宇宙人の写真は、筆者が子供の頃から定番の写真として有名であり、猿の皮を剥いで作ったとか、議論の対象になってきた。だが、実際には1950年4月、ドイツ・ケルン市で創刊されたローカル週刊誌「Neue Illustrierte(ノイエ・イルストリーアテ)」の創刊号を飾ったエイプリルフール記事だったことが近年判明している。読者から反響が大きかったのか、翌週号では悪戯であったことを明かし、火星人着陸は嘘だと謝罪記事を掲載しているのだ。 そう思ってよく見ると、宇宙人の両手を掴んでいるFBIみたいなおっさんの背後にいるおばさんの足が妙な形で前に出ている。これらは合成した名残であろうか。また、肝心の宇宙人はスケート選手の写真を小さく加工し、補正したものだったようだ。古い雑誌の記事だったこともあり、今まではかなり画質の悪い画像しか出てきていなかったが、近年では鮮明な画像をネットで確認する事ができる。 同様に世界のタブロイドファンをわくわくさせているのが、「ロシアの声」である。真面目なテイストと見せつつ、とんでもスクープを連発するロシアの東京スポーツなのだ。 筆者お気に入りのネタは、米国コネチカット州イェール大学の研究者グループが「宇宙人が一億年前の地球の地下に生息していた」という仰天記事だ。いきなりこの記事が構成されたとは思えないと、疑問を感じた筆者は、元ネタを探ってみた。 すると、元ネタの事件は、米国ワシントン州にある南ロペス島の海底の地下(約20キロメートル)から、約1億年前のものと思われる鉱物・あられ石を発見した。しかも、今回発見されたあられ石に、生物が生命活動することによって作り出された特殊なメタン(特殊な炭素同位体)が含まれていたというものであった。 この発見は、ごく普通の記事になりうる事実である。一億年前にも生物は活動しているだろうし、生命活動がなされた地表も長年の地殻変動で海底の地下になることはあるだろう。だが、これが「ロシアの声」に掛かると、一億年前に地球の地下に宇宙人がいた?という大ネタになるのだ。いやはや、このボケ倒しには脱帽だ。読者諸兄は「ロシアの声」に、“なんでやねん”とツッコミを入れてあげるべきである。(山口敏太郎)
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ミステリー 2019年12月21日 23時00分
宇宙人の写真に全裸のものが多いのはなぜなのか?
筆者はオカルト研究家のため、宇宙人の死体とされる写真などを見ることもままあるが、この宇宙人が全裸だったりすると本当にげんなりする。屋外を全裸で移動する知的生命体などはいない。これでは下等生物だ。もしいたとしても、ヌーディストの宇宙人か露出狂の宇宙人であろうか。 そもそも、地球上のウイルスに耐性など持ってないだろうし、大気の構成比率も違うはずである。それが宇宙スーツもつけずに、酸素マスクをせずして全裸・素顔で歩くなどありえない。そんな話をここ何年間も『ビートたけしの超常現象Xファイル』(テレビ朝日)で主張してきたところ、たま出版の韮澤潤一郎社長も最近同じような意見を言ってくれるようになった。うれしい限りである。 そもそも、大槻義彦早稲田大学名誉教授ですら宇宙人の存在は認めている。実は、大槻教授と肯定派の論争は、宇宙人がいるかいないかではなく、宇宙人が地球に来ているかいないかという部分に焦点が移っているのだ。当然、大槻教授は宇宙人はこの宇宙の何処かに存在はしているが、地球に来ていないと発言している。 筆者の個人的な意見は、宇宙人は存在しているし、この地球にも本当に少ない回数だが来訪していると思っている。勿論、宇宙人が住民票を持っていたり、地球人に化けてハリウッド俳優のバイトをしているとは思わない。しかし、彼らは何処からひっそり見守っている可能性が高いと推測している。 一方で、まったく縁もゆかりのない宇宙人が遠路はるばるこの地球にやって来ているとも思えない。筆者は彼らは時間や空間を高度なテクノロジーで超えて、我々の地球に飛来している未来人ではないかと思っているのだ。つまり、人類の発展により宇宙中に移民した我々の子孫が先祖に会うために、21世紀の地球を観察に来ていると思っている。 だとすれば、宇宙人が地球でうろついても地球上で死なない理由や、人類の前に姿を現さない理由も納得がいく。宇宙人が全裸や酸素マスクがなくても平気なのは、地球の生命体の子孫であるからであって、人前に姿を曝さないのは歴史を捻じ曲げてしまうからだ。これが筆者が思う合理的な宇宙人の解釈である。 このように理屈っぽく説明させて頂いているが、勿論そんな宇宙人の写真等の大半にフェイクの疑惑があることも付け加えておく。(山口敏太郎)
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ミステリー 2019年12月15日 23時00分
長い頭には知恵が詰まっている?神か宇宙人か、「長頭人」
過去、異常に肥大化した頭部を持つ子供が「スターチャイルド」と呼ばれ、宇宙人と地球人のハイブリッドの子供だったのではないかと騒がれた。結局、奇形だったとする見方が現在では一般的だが、特殊な頭蓋骨はオカルトファンの心を捉えて離さない。 例えば、「長頭人」と呼ばれる古代の人の頭蓋骨がある。英語ではコーンヘッドとも呼ばれている。これは、まるで食べ物のコーン(とうもろこし)のような形をした頭から名付けられた。これは中南米だけの話ではなく、世界各地で発掘・確認されており、古代文明を作り出した神々の遺体ではないかとビリーバー(盲信者)の間で言われているのだ。 これらの「長頭人」は偶発的に発生したものか否かは判断しかねるが、一方で人工的に作られた奇形の「長頭人」もいる。ヨーロッパや南米では長い頭が高貴の証とされてきたため、赤ちゃんの頭を布できつく縛ったり、二枚の板で挟み込んで意図的に長い頭を作り出した。つまり、人為的に赤ちゃんが長頭人化されてきたのだ。また、エジプトなどではファラオは歴代「長頭人」であったと言われている。日本の貴族たちがかぶっていた長い冠や古代エジプトのファラオの帽子なども「長頭人」への憧れであった。 我々人類はどうやら長い頭に神を垣間見るらしく、東洋では“寿老人”や“福禄寿”が長い頭部で知られており、日本では長く変形した頭蓋骨を「外法骨」と呼んで呪術に使ってきた。平安時代には変わった頭の形をした人々は死後、自分の頭蓋骨が盗まれることを普通に心配していたという。 ちなみに、豊臣秀吉や松永弾正の前で幻術を披露し、二人を恐怖させた逸話で知られている果心居士が代表的な存在とされている、「外法師」が駆使するのが「外法骨」であり、変形頭蓋骨や有名人の頭蓋骨が珍重されたという。 そう言えば、妖怪の総大将(総大将と認定されたのは昭和初期である)とされる「ぬらりひょん」も長い頭を持っている。ひょっとすると「外法骨」への幻想が「ぬらりひょん総大将説」のベースにあったのかもしれない。 頭脳明晰を連想される大きい頭や長い頭は、神や宇宙人という設定で人々に幻想を与えてきたのだ。(山口敏太郎)
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ミステリー 2019年12月14日 23時00分
時代によってマイナーチェンジする?入ってはいけない「八幡の藪知らず」
千葉県市川市にある市川市役所の向かい側に「藪知らず」という史跡がある。何人たりともこの地には足を踏み入れてはいけないと伝承されている“禁足地”である。市川の民話関連の書籍を当たってみると、「この森に入るものは二度と出れない」とか「呪いを受ける」とか様々な噂が江戸期から言われているようだ。 しかし、伝統的な魔所と言っても小さな小さな森であり、国道14号線に接し、頻繁な車の往来にさらされている。時折、近所の民家に干されていた洗濯物が飛来しており、往時の恐怖は微塵もない。いささか興ざめだが、こんもり茂った森の入口には、小さな鳥居が鎮座しており、筆者も毎年のように取材や撮影で訪れている。 ところで、この「藪知らず」はいったい何故、“禁足地=入らずの森”になったのであろうか。伝説では、水戸黄門がこの森に入り込み、沢山の妖怪に襲われたと伝えられている。そして、黄門の前に白髪の老人が出現し、 「この場所は人間の来る場所ではない」 と諭され、以後水戸黄門の指導により 永く同所は禁足地となり、今に至るとされてきた。だが、実際は水戸黄門と言えども、自国の水戸藩領内ならともかく、他人の土地でそんなお節介を焼くだろうか。 調べていくと、不思議なことに伝説の主人公が近代と江戸期では違うようだ。江戸期は水戸黄門ではなく、ヤマトタケルがこの藪知らずに入ったという設定にされており、水戸黄門伝説が語られ始めたのは、講談や映画の『黄門漫遊記』が庶民に浸透した明治・大正以降のようである。つまり、時代時代の人気ヒーローが藪知らずに入った事になっているのだ。江戸期に各地を放浪するヒーローと言えばヤマトタケルであった。それが近代では水戸黄門が放浪するヒーローの座を奪ったため、「藪知らず」伝説においては 主人公の変更が行われたのだ。 それにしても、なぜこのような不思議な伝説が広まったのであろうか。その謎解きについて多くの研究家・好事家が仮説を披露している。 元々将門軍の本陣の死門(かつて同所にあった立看板によると、仙道で言う鬼門という意味らしい)があった場所であり、将門敗北以降は不吉とされて禁足地になった。或いは、将門配下の七騎武者が同地にとどまり息絶えたから禁足地になったとも言われている。 現実的な解釈としては、他領の飛地であったため、近隣の住民の侵入が禁止されたという説や、将門を討ち取った朝廷側の陣地であったため、将門びいきの地元住民が避けたという説もある。 これは筆者の推論に過ぎないが、藪知らずの藪は付近にある葛飾八幡宮の鬼門の護り(あるいは裏鬼門)ではないだろうか。神社の鬼門に藪を設置する考えは、新編武蔵風土記にその習慣が記述されている。鳩ヶ谷中居村(現鳩ヶ谷市八幡木)の八幡宮の鬼門に竹藪があり、その中の木に触れると祟りがあるという記述である。 特に八幡は武芸・戦争の神として源氏系の武士の信仰を集めたが、鬼門封じとしても珍重された。頼朝が幕府を開いた時、鎌倉幕府の鬼門を守るために「鶴岡八幡宮」を創建したことはあまりにも有名である。 つまり、八幡は都市や組織の鬼門を護る霊的システムであり、同時に八幡自身の鬼門・裏鬼門は「藪」に護らせたのではないだろうか。となると「八幡の藪知らず」とは、何かの鬼門封じの残骸かもしれない。つまり「葛飾八幡宮」の裏鬼門(南西)を守護しており、それが変じて怪異な伝承が生まれたのではないだろうか。(山口敏太郎)
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ミステリー 2019年12月08日 23時00分
宇宙人はテレビの中にいた?プレアデス星人と接触していた男、ビリー・マイヤー
スイスに住む農夫、エドアルド・アルベルト・マイヤーことビリー・マイヤーは、世界的に有名なUFOコンタクティの1人である。彼が撮影したUFOのフィルムや宇宙人写真はあまりにも衝撃的であり、80年代のUFOシーンを席巻した。 1942年6月にマイヤーはUFOを目撃している。宇宙人との直接コンタクトは1975年からであり、チューリッヒ湖近郊にて、セムヤーゼ、アスケットら、プレアデス星人たちと初めて接見したとされている。プレアデス星団タイゲタ星系にあるエラから来たと主張する彼ら異星人とマイヤーは、その後UFOに乗って旅に出たというから凄い。 プレアデス星人はタイムトラベルさえも簡単なようで、恐竜が生息していた時代やエジプト時代、キリストのいた時代をマイヤーは旅したという。因みに、イエスの本当の名前はイマヌエルという名前であり、地球人ではなくプレアデス星人であるというから、もうついていけない。しかも、マイヤーは400光年離れたプレアデス星団エラ星にも渡航したと言っており、一時期は世界中に熱狂的な信者が多数存在した。 プレアデス星人と仲の良いマイヤーは、宇宙人の顔写真も公開している。なぜか鮮明なUFO写真に比べ、宇宙人の顔写真は不鮮明ではっきりしない。顔を出すと、プレアデス星人が地球人に紛れて生活できなくなるというのが理由だったが、当時から不審感を持たれていた。 そして現在、彼のUFO関連の映像の大部分がフェイクではないかと言われており、その権威は地に堕ちている。例えば、UFOが瞬時に消えるテレポーテーションの映像は、UFOの背景の雲も一緒に消えていることから、UFOが瞬時に消えてないことが判明したり、UFOと一緒に写っている自動車にピントが合ってないことから、小さな模型のようなUFOを手前に吊るし、撮影した可能性が指摘されている。また、コンピューター解析により、UFOを吊るした糸が明らかになるなど、その稚拙なトリックは批判の対象になっている。 また、マイヤーが公開したプレアデス星人の写真も、「中の人」が判明している。彼はアスケット(Asket)、ネラ(Nera)というプレアデス星人の写真を公開したが、これは1965年から1974年にかけて、アメリカNBCで放送された人気番組『ザ・ディーン・マーティン・ショー(The Dean Martin Show)』の出演者である女性タレントの写真をぼかしたことが判明している。UFO写真では、後にフェイク写真であることが判明するケースは少なくないが、マイヤーの残した写真や動画の数々は、その中でも代表的な事例と言えるだろう。(山口敏太郎)
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ミステリー 2019年12月07日 23時00分
意外と歴史は浅い?オカルト・心霊関係用語のいろいろ
様々な分野に専門用語や単語は存在するが、それはオカルト分野でも変わらない。特に心霊・スピリチュアル関係では様々な用語を聞くことがある。だが、馴染みがあるようでいて歴史の浅い用語も多いのだ。 例えば、「守護霊」という人間を守護してくれる霊的な存在を指し示す言葉だ。この言葉と概念は一般的に明治以降に生まれたとされている。明治から昭和初期にかけて活躍した霊能者であり宗教家である出口王仁三郎に、心酔し協力した浅野和三郎が、西洋の心霊業界にあった「ガーディアン・エンジェル(守護天使)」という言葉を日本語に翻訳したのが始まりだという説が有力だ。つまり、欧米の心霊学の中にあった人間を守るスピリチュアル的な存在「ガーディアン・エンジェル」を直訳したために、維新以降は「守護霊に助けられた」「守護霊が教えてくれた」というパターン化された心霊談が生まれたと解釈している向きもある。 だが、実際には江戸時代から”守護霊的な概念”が日本人の中にもあった。学者であった平田篤胤が江戸時代に、“人間を守る霊的な存在”という概念を推察し、広めている。つまり、「守護霊」という言葉は、「ガーディアン・エンジェル」という言葉が翻訳された結果、生まれたわけではない。概念としては、日本では江戸期からあったにはあった概念である。 また、「水子」という言葉があるのを皆さんご存じだろうか。この「水子」という概念は、実は昭和に生まれたものである。江戸時代から永らく「水子霊」という概念があったものと思われているが、「水子霊」という概念は戦前や明治大正の頃にはまだなかった。今となっては「水子供養」というシステムは、寺にとって莫大なビッグビジネスになっている。つまり、仏教界が意図的に作り出した新しい“供養”ビジネスである。もし、「水子」という概念が江戸や明治時代にあれば、“口減らし”などという発想は生まれなかった。現代人の我々でさえ、ここまで「水子霊」を気にするのだ。江戸・明治の人々に「水子霊」の概念が一般的に存在したならば、胎児殺しなどはもっと減ったはずである。お寺の新規収入源として、1970年代に入り近代の概念として見出されたのが「水子」であるという指摘がある。 さらに、「心霊写真」という概念も、実は明治時代に生まれた。昭和あたりの近代に生まれたものと思いがちな「心霊写真」だが、既に100年近く明治時代からの歴史があるわけだ。しかし、今となってはこの「心霊写真」という概念は、説得力を持っていない。photoshopなど画像加工ソフトを使えば、誰でも気軽に「心霊写真」が作れる時代が来てしまったからだ。いやいやその数年前、稲川淳二のプロデュースする心霊写真ガチャポンが出て以来、心霊写真はその魔力を失ったと言えるのかも知れない。いまだにスマホ等で「心霊写真」を撮ったといって、筆者に見せてくれる人も多いのだが、昭和の頃感じたあの恐怖心はあまりない。「心霊写真」が怖かった時代、それはもう遠い昔の話だ。「心霊写真」という概念が、もはや終わりつつあるオワコンなのかも知れない。現代では「心霊写真」で人間が驚かなくなった“すれた時代”になっているわけだ。 「心霊用語」とは、常に新しい用語や概念が次々に作り出される。だが、時代とともに概念や用語は古くなり、そして忘れ去られていく。ある意味「心霊」とはその時代を映す鏡なのかもしれない。ちなみに、「心霊プリクラ」「怪談師」「ガチ怪談」「創作妖怪」などは、筆者が使い始め定着した心霊用語である。(山口敏太郎)
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ミステリー 2019年12月01日 23時00分
スペースデブリや気象現象がUFOと勘違いされる事象について
2016年1月2日、現地報道によるとベトナム北西部に位置するイエンバイ(Yen Bai)省に、金属製の球体2個が落下し大きな穴が開くという事件が起こった。 現地ではUFOの墜落かと大騒ぎになったが、その顛末がなかなか笑える。 落下ポイントは、幸い人家のない森林エリアであり犠牲者は出ていないが、ベトナム空軍が調査に乗り出すほどの国家的な事件となってしまった。 落下地点の付近に住む住民によると、地上に落下する前には雷のような音が周囲に広がったとされている。 この球体はロシアで製造された物だと推測されており、窓かモニターのような部分、なんらかの機械とのジョイント部分が確認されており、現地では『スペースボール』という異名がついている。 ミサイルや宇宙船、人工衛星の一部から成り立ち宇宙をさまようゴミ(スペースデブリ)ではないかと推測されているが、その割にはボールの機体そのものに損傷がなく、本当に宇宙空間から落下したものなのかと疑問視する声もある。大気圏突入の際にもっと損傷を受けるはずだからだ。 このように人工衛星の破片やロケットやスペースシャトルから放出されたゴミを「スペースデブリ」と呼び、稀に地表に落下しUFO扱いされることもある。 また、気象現象がUFOに勘違いされることもある。2015年2月8日夜、韓国上空に青白く光る物体が出現した。この物体に人々は大興奮、「UFOを見た!!」「隕石が落下した!!」という目撃者が続出したのだ。 ソウル中心部を走っていた自動車の車載カメラなどにも撮影されており、画面を斜めに横切る謎の飛行物体が確認できる。だが、結論から言うと、これは「ファイアーボール(火球)」である可能性が高いようだ。つまり、単なる気象現象だ。 実は、2013年1月14日午後5時30分ごろにもUFO騒動が起きている。韓国南西部の全羅北道・井邑市の上空に、白っぽい円盤状の未確認物体が、ホバーリングしている様子が看護師のパク・ミョンスクさん(49)によって撮影されたのだ。この写真に関してはフォトショによる加工説も出ていたが、現在では火球説が濃厚となっている。 このような勘違い事件は日本でも起こっている。2008年10月30日午後2時10分頃、福島市上空に黒色で菱形の飛行物体が現れた。福島県庁東庁舎正面の空に浮いているこの物体を守衛のFさんが発見。騒然とする来庁者たちが見守る中、ゆっくり東へと移動。雲の中に入り見えなくなった。 この間飛行時間は30分、地元では「ついにフライング・ヒューマノイドが現れた」と大評判になったが、その正体は福島市内にある福島高2年の生徒が作り上げた、クジラを模した気球(全長約20メートル)だったことが判明した。 得体の知れないものを発見してUFOだと興奮したくなる気持ちもわかるが、まずは他の可能性がないか、一度立ち止まって冷静に判断するのが必要なのではないだろうか。
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