ミステリー
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ミステリー 2020年03月22日 23時00分
神社姫のような巨大な妖怪だったのか?茨城東西浜に漂着した15メートルの巨大な「女の死体」
先日、日本に出没した病気の予言をした妖怪として「神社姫」を紹介した。 文政2(1819)年に肥前国に出現してコレラの流行を予言した妖怪で、頭に二本の角を生やした女性の顔、全長2丈(約6メートル)の魚のような姿をしているというものである。同様の「女性の顔をした巨大な予言する妖怪」として肥前平戸に出た龍神の使者と名乗る「姫魚」もおり、こちらも体長1丈5、6尺(4.5~4.8メートル)だったという。ちなみに神社姫の体が蛇や龍に似た長いものであるのに対し、姫魚はより魚に近い太めの形となっている。 神社姫や姫魚は噂の伝播によって生まれたものではないか、とされているが、一方で神社姫が実在していたのではないか、と思えるような奇妙な記録が「今昔物語集」の中に存在している。 「今昔物語集」卷三十一 本朝第十七によれば、藤原信通朝臣という人物が常陸の守の任にあったときのこと。嵐の翌朝、現在の茨城県東西の浜に巨大な人間の遺体が漂着した。その身長は15メートルもあり、上半身を出して砂浜に埋まっている。首、右手、左足がなく、身なりや肌から判断するに女と見受けられたそうだ。既に腐敗が進行していたようで、死体から漂う腐った異臭は周囲に多大な被害を与えたそうだ。神社姫や姫魚を超える大きさであり、女性という点や海から漂着したものだという点が興味深い。 巨大な正体不明の生物の死体が漂着するケースといえば、謎の巨大な肉塊が漂着する「グロブスター」を思い浮かべる人もいるだろう。さすがに巨大な人間の死体がそのまま漂着したとは考えにくいため、今回も何かしらの生物の死体が漂着し、その様子が人間のものに見えたと考えるのが良いのではないだろうか。 ちなみにグロブスターは海で死亡したクジラなどの海洋生物の死体が腐って一部が漂着したものとされている。尾びれが切れていれば尻尾が足に見えたり、鰭の一部が腕に見える外見であったならば、巨人に見えても不思議はない。またグロブスターの全体を覆う繊維質の組織は女性の長い髪に見えたかもしれない。 残念ながら同様の報告はないため、千年も昔の海に漂着したこの巨大女の正体を突き止めるのは不可能に近いだろう。だが、実に興味深い話ではある。(山口敏太郎)
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ミステリー 2020年03月21日 23時00分
アマビエだけじゃない!?コロナウイルス騒動で再注目される予言妖怪「神社姫」
以前こちらでも紹介させていただいたが、現在ネットで「新型コロナウイルスよけ」と銘打ち、江戸時代に現れた妖怪「アマビエ」の絵が流行している。 江戸時代、肥後の国の海に全身がうろこで覆われて光り輝く奇妙な妖怪が姿を現した。頭部には長い髪があった。顔にはくちばし、目は菱型をした人と魚を合わせたような姿で、6年間の豊作の後に疫病が流行ると予言。自分の姿を写した絵があれば病を防ぐことができると予言して去った。その後、アマビエを描いた絵は疫病よけになるとされ、相当流行したという。この話が語り継がれ、そして病気が流行っている現代に再びよみがえるというのは非常に興味深い話である。主にTwitterで流行したアマビエ祭りだが、ついには海外へ進出してもいる。「#Amabie」とハッシュタグを付け、海外の人々も「日本の伝説に登場する妖怪だ」として描いているので、気になる人は検索してみてほしい。 さて、アマビエのように人語を話し、近い将来に起きることを予言する妖怪は多数おり、有名どころでは人面の牛の「件(くだん)」がある。これらの予言する妖怪は天変地異の前に出没するといわれ、他にも様々なものがいる。例えば「神社姫」というものがいる。これは文政2(1819)年に肥前国に出現したもので、二本の角を生やし、女性の顔をした全長2丈(約6メートル)の魚のような生物が出現。「竜宮から来た神社姫である」と語り、コレラの流行を予言したという。神社姫もまたアマビエと同様に姿を描いた絵を見れば病難を除けることができるとされ、流行ったそうだ。 アマビエに類似の妖怪がいたように、神社姫にも似た妖怪がいる。文政初期に肥前平戸に似た姿で龍神の使者と名乗る「姫魚」が現れ病気が流行ることを予言したという話が水野皓山による『以文会随筆』にて紹介されている。神社姫の場合、もともと日本各地に「人魚が姿を現し、災害が起きることを予言する」という伝説があったり、悪天候の時に人魚が姿を現した話があったため、それらを下敷きにして生まれたものと考えられている。 ちなみに前述のアマビエ祭りでは神社姫を描く人も出てきていた。ユーモラスなアマビエと対照的に、神社姫は結構、美人に描く人が多かった。(山口敏太郎)
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ミステリー 2020年03月15日 23時00分
病気をもたらす妖怪たちの絵、実は政治風刺が込められていた!?
現在、世界中で新型コロナウイルスが猛威を振るっており、日本でも感染者が確認される事態となっている。現代の病気は病原菌やウイルスが主な原因であると判明しているが、原因が分からなかった昔の人々は、病気が悪鬼や妖怪によってもたらされるものだと考えていた。そのため、偉人が病気の妖怪を退治する話が生まれたり、疫病がはやった時にはその逸話にあやかった絵を飾ると疫病よけになるとして出回ることも多かった。例えば以前紹介した角大師やアマビエの絵などが代表例だろう。 今回紹介するこちらの題材も、病気よけとみなされた題材である。酒呑童子(しゅてんどうじ)退治などで知られる源頼光が病気で臥せっていると、巨大な蜘蛛(くも)の妖怪が現れた。頼光が愛刀の膝丸で切り付けると妖怪は退散。坂田公時ら頼光四天王が妖怪の残した血の跡をたどると、北野天神裏の古塚に土蜘蛛が巣食っており、退治した……という逸話にちなんだもの。病気の妖怪を倒す話だけに、この話を題材とした絵も病気よけとみなされた。 天保14(1843)年に描かれた歌川国芳の「源頼光公舘土蜘作妖怪図」もこの話を題材にした3枚続きの作品である。右側に鉢巻をして床に就く源頼光と、その上に巣を張る土蜘蛛の姿が描かれており、真ん中には碁を打つ頼光四天王がいる。その上には土蜘蛛が呼び込んだとぼしき妖怪たちが百鬼夜行を繰り広げている、という構図になっている。国芳らしいダイナミックな構図とユーモラスで独創的な妖怪たちが多く描かれており、現代の我々から見ても楽しいものになっている。 しかし、この絵が描かれた背景や意図はあまり楽しいものではない。この絵が描かれた当時は水野忠邦による天保の改革の時代で、幕府の厳しい緊縮政策とそれに苦しむ民衆を妖怪に、源頼光と四天王を時の将軍であった家慶と老中・水野忠邦らに当てはめて描いたものだとされているのだ。 天保年間は飢饉が発生したり、大塩平八郎の乱や生田万の乱など、さまざまな事態が発生した時代でもあった。そこから天保の改革が行われたものの、社会的な混乱が収まることはなかった。そんな天保の改革の様子を皮肉ったものだとして、この絵は当時から人気を博し、絵解きを楽しむ人々も多かったという。まるで現代の政治風刺漫画のようだ。 あまりの人気ぶりに浮世絵の版元である伊場仙が、幕府の手打ちを受ける前に絵を回収し版木を削るという対処に出たため、国芳も版元もおとがめなしとなった。だが逆にこの絵の海賊版が流出。問題となった妖怪の部分を削った絵を売り、裏で妖怪の部分も刷った絵を高値で売るという悪質な店も出たとか。ちなみにこの悪質商売を行った店は召し捕られたとのことだ。(山口敏太郎)
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ミステリー 2020年03月14日 23時00分
病気、災害、人の心の弱みにつけ込む悪徳霊能者や霊感商法
病気や災害などが発生すると、どうしても人は不安を抱き、心が弱ってしまう。そんな人の弱みにつけこんだ霊感商法はいつの時代も人々を苦しめてきた。 カルト教団や悪徳霊能者による霊感商法・洗脳と、占い師による占いや自社仏閣によるお祓(はら)いの違いだが、正直言ってあまりない。科学的な根拠がないという点では同じである。極論ではあるが、神社からもらうお札や、寺院で購入するお守りの効果は科学的に立証されたものではない。 ではなぜ筆者が、神社・仏閣や町の占い師を勧めて、もったいぶった悪徳霊能者を批判するかというと、その違いは動く金額にあると思う。お金とは人間を救う場合もあるが、破滅に追い込む場合もあることをもう一度自覚してもらいたい。莫大な金を徴収する霊能者や団体も問題だと判断しているのだ。 街角で占いのおばさんに鑑定してもらっても、せいぜい数千円から数万円であり、ちょっとした時間つぶしや迷ったときに背中を押してもらう金額としては適度な価格である。また、お寺でのお祓いや読経でも、お布施として包むのは数万円である。つまり、世の中の一般常識の金額の範囲内であり、その人の経済事情に致命的なダメージを与えない金額である。これぐらいの金額なら、まったく問題はないだろう。 身内が亡くなった時に、お金持ちの依頼者が高僧に頼んで戒名や読経をしてもらうことがまれにあるだろう。それであったとしても数十万円の範ちゅうであり、百万を超えることはほとんどない。この程度の金額ならば、依頼者が破綻することもない。いや、そもそも既存の神社寺院はその人の経済状況に合わせて、葬儀や法事、お祓いができるように体制を整えており、依頼者が困窮することはない。 ところが、悪徳霊能者やカルト教団の中には、一般家庭の相談者に数百万、数千万を請求する連中がおり、支払い能力がない場合はローンを組ませて払わせるというのだから、驚きである。心が弱っている人間を助けると言いながら、相手にローンを組ませて利益を得るとはまさに鬼畜の振る舞いではないか。結局そのローンが払いきれず自己破産や夜逃げ、自殺に追い込まれる被害者がいる。これは明らかに犯罪である。人々の屍の上に立つ悪徳霊能者やカルト集団を許してはならない。 街角の占いで数千円、数万円使うぐらいならば、大きな社会問題になることはない。それは占いという人類最古のエンターテインメントの料金としては”適切な価格”だと思える。恋に悩む女の子や、仕事や人生で苦しむ中高年の相談口として”良心的な占い師”は必要である。市井の心の癒やしとしての役割を果たす、”良心的な占い師”はあってしかるべきであると筆者は思っている。 だが、すがってくる相談者から財産や家土地を取り上げる悪徳霊能者やカルト団体は決して許すことはできない。 筆者は、オカルトを小説や映画の素材となる健全なエンタメとして改善したいと思って活動しており、インチキはインチキ、嘘は嘘、勘違いやトリックが判明したオカルト事例に関してはその真実を伝えている。犯罪を取り締まる警察官は、犯罪者ではない。オカルトのインチキを暴露し、真実を伝えている筆者は、オカルトを悪用している悪党とは違うのだ。今後も奴らとの闘いはエンドレスで続くが、真の不思議、真のお役目に世界中の皆が気付く日まで、筆者の啓蒙活動は継続していくだろう。(山口敏太郎)
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ミステリー 2020年03月08日 23時00分
江戸時代に現れた妖怪がコロナウィルス騒動で再注目!?「アマビエ」
現在、Twitter上で奇妙な生物を描いたイラストが多くのユーザーによって投稿されている。その生物は「アマビエ」。その昔、江戸時代に肥後の国に出たという妖怪だ。 アマビエは弘化3(1846)年、肥後国(現在の熊本県)の海に現れたという。4月中旬、毎晩のように海中に光るものが現れたため、役人が現場に赴いた。そこには光り輝く奇妙な生物がいたという。足、ないしは尾ひれは三つ股に分かれ、全身はうろこで覆われており、頭部には長い髪があった。顔にはくちばし、目はひし型をした、人と魚を合わせたような姿をしていた。 生物は役人に、自分は海中にすむ『アマビエ』であるといい、6年間の豊作の後に疫病がはやると予言。自分の姿を写した絵があれば病を防ぐことができると予言して去った。その後、江戸時代にこの生物の姿を描いた絵が広まったようだ。 同様の生物は他の地域でも目撃されている。日向国(現在の宮崎県)イリノ浜沖には「尼彦入道」なる妖怪が出没したそうで、熊本士族の芝田忠太郎という人物の前に現れた尼彦入道は「これから6年、大豊作が続く」、「悪病が蔓延する」と予言したとされている。そんな尼彦入道の外見は、顔はしわも深く眉毛とひげの濃い、はげ頭の男性だが、胴体はペンギンのようで、大きな一対のヒレないしは翼を備えており、体表面をびっしりとうろこが覆っている。そして、細い鳥のような足がなんと9本も生えている。 この尼彦入道は前述のアマビエと予言の内容も似通っているため、アマビエの伝説が変形したものではないかと考えられている。 また、熊本には明治期にも同じ三本足の『アマビコ』なる妖怪が出現して予言したといわれる。妖怪研究家の湯本豪一氏は『アマビコ』は『天響』で、神と人とをつなぐ存在とされたのだろう、との説を掲げている。 江戸から明治にかけてたびたびアマビエとその派生妖怪の報告があったということは、それだけ人気だったのだろうか。それとも、妖怪の名を借りなければならないほど不安に満ちた社会だったのだろうか。 いずれにせよ、江戸時代に話題になった妖怪が現代に再度注目されるというのは興味深いことである。(山口敏太郎)
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ミステリー 2020年03月07日 23時00分
稀代の予言者、出口王仁三郎
現在筆者はYouTubeチャンネルで「ATLASラジオ」というオカルト系のトーク番組を毎日配信している。さまざまなオカルト系の話題を取り上げているのだが、日本のオカルト史における偉人・稀人たちを紹介することも多い。筆者が注目している偉人は多数存在しているが、今回は出口王仁三郎を紹介したい。 稀代の予言者、出口王仁三郎(本名・上田善三郎)は、1871年に京都府亀岡市で生まれた。2011年の今年は140年目に当たり、これを機会に王仁三郎を再考しようとする動きがある。幼き頃から神童としてならし、青年時代は侠客(きょうかく)の中に身を置き、瀕死体験を経てからは心眼が開き、天狗と呼ばれる人物と共に高熊山で修行に励んだ。人を驚嘆させる能力と、他人を食ったような言動で多くの人を引き付け、政界や財界さえも動かした王仁三郎。近代日本の宗教家の中で最も異彩を放った怪人であり、巨人であった。彼は明治以降に生まれた新派神道「大本」を率い世界的宗教団体に育て上げるのだが、恐るべき「予言」の能力を駆使して、世間を震撼させた。 現在、複数に分かれている「大本」は、もともとは出口ナオを開祖としている。貧困な家庭に育ったナオは、もともと熱心な金光教布教者であったが、満足に文字が書けないような教育レベルであった。だが、1892年のある日、突如「お筆先」という現象が起きる。ナオの持つ筆に”丑寅の金神(うしとらのこんじん)”が降臨し、数々の神示を示し始めたのだ。神々の手によって、古代に鬼門の邦楽に封印された“丑寅の金神”が降臨し、曲がった世の立て直しに取り組み始めたのだ。 そんな中、神の導きで上田(後の王仁三郎)が大本を訪問。実直な性格のナオは、豪放磊落(ごうほうらいらく)な王仁三郎の行動に戸惑いの気持ちを抱きつつも、アマテラスとスサノオのように引き合いながら大本を二人三脚で大きくしていった。 その後、王仁三郎はナオの娘・澄と結婚し、上田姓から出口に改め、実質的な大本の指導者となり、『大本神論』や『霊界物語』を著し、勢力を伸ばしていく。特に『瑞能神歌』と『続・瑞能神歌』は、重要である。『続・瑞能神歌』は多くの王仁三郎研究家によって『日月神示』との関連性を指摘されているのだ。 霊的には現代よりはるかにレベルが高いと言われている戦前の日本でさえ、王仁三郎は「体主霊従」(肉体が主体で、魂がそれに従っている状態)であるとこれを悲嘆し、日本人が本来持っていた「霊主体従」という正統な姿に戻したいと願っていたのである。 多くの人々の耳目を集めた王仁三郎の予言は、驚異的な的中率を誇った。これら一連の予言は、神道でよく唱えられる雛型思想に裏打ちされている。つまり、王仁三郎は、天界で起きることが人間界で起こり、人間界においては大本で起こることが日本で起きる、さらに日本で起きることは全世界に起こると説いているのだ。この流れを「三段の型」と呼び、王仁三郎の霊的な予言はこれをもとに行われることが多い。 「霊界物語」をはじめとした著作や、王仁三郎の霊的な予言の詳細についてはまたの機会に譲ろう。(山口敏太郎)
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ミステリー 2020年03月01日 23時00分
夢を見ることで未来を覗く?眠れる巨人・エドガー・ケイシー
数年前にスピリチュアル業界でアカシック・レコード・リーダーが話題になった。今は既に定着している感もあるが、アカシック・レコードとは元始からの全ての事象、想念、感情が記録されているという世界記憶の概念であり、宇宙誕生以来の全ての存在に関するあらゆる情報が詰まっていると言われている。そんなアカシック・レコードにアクセスし、内容を読み解ける人のことをアカシック・レコード・リーダーと言うのだ。 彼らが出てきたことで、元祖アカシック・レコード・リーダーとも言われている一人の予言者が再注目されることとなった。「眠れる予言者」エドガー・ケイシーである。 エドガー・ケイシーは、1877年3月18日にアメリカのケンタッキー州にある農場の息子として生を受け、眠りながら行うリーディングで多くの人を救ったと言われている。夢の中でアカシック・レコードにアクセスし、相談者の問題の原因を探り当てていたというのだ。 1945年1月3日、バージニア・ビーチで天寿を全うしたが、その業績に関しては、賛否両論がある。当たっていることもあれば、完全に見当外れの時も多かった。また、未来の世界を夢で見ていた、として予言しているのだが、その予言の内容が現在ではほとんど外れているという点も大きい。 例えばエドガー・ケイシーは、1998年頃日本が沈没すると予言している。これがノストラダムスの1999年の予言とも合致していたため、多くの人、特に昭和の子供たちを恐怖のどん底にたたき落としたこともあった。だが、結局日本が沈没することはなかったのはわれわれが知る通りだ。彼がこのような予言をした背景には、当時のアメリカと日本との政治的な対立からケイシーが過度な反日感情を抱き、「日本沈没」という予言を生み出した可能性があると言われている。また、彼自身がフリーメイソンのメンバーであったとか、グレート・ホワイト・ブラザーフッド「聖白色同胞団」に取り付かれていたと指摘する声も一部にはある。 もちろん、的中した予言も多く、キクイモによる糖尿病改善策を代表として数多くの難病の治療方法をリーディングによって導き出しており、近年では過去のリーディングデータの中から、エイズ治療に効果的な手法が見つかったと言われている。 果たして彼は夢で何を見ていたのか。彼自身の無意識が生み出したメッセージをそのまま語っていたのか、それとも本当に知識のデータベースにアクセスしていたのか。今となっては分からない。(山口敏太郎)
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ミステリー 2020年02月29日 23時00分
病気は風の妖怪が運んでくる?江戸時代の人が考えた病気の妖怪たち
洋の東西を問わず、古くから人々は、病気を目に見えない何かによってもたらされるものだと考えていた。病気の悪魔や悪神などが人々に悪さをすることによって、人は病気になると考えられており、薬も医療技術もまだ発達していなかったことから、追儺(ついな)や加持祈祷で病気の悪魔を撃退しようとしていた。この時に退治される病気の悪神は、現在でも「疫病神」という名前で残っている。他にも、病気をもたらす悪魔や悪神、妖怪の姿は多く絵に描かれてきた。これも姿の見えない存在に対して、少しでも理解しようとした結果なのかもしれない。 そんな病気の妖怪で代表的なものが、江戸時代の「絵本百物語」にて紹介されている「風の神」だ。 風の神と言っても、風神雷神のような神聖な存在ではなく、見た目からも神々しさはあまり感じられない。この神は風に乗って様々な所に現れ、物の隙間や暖かさと寒さの隙間を狙って入り込み、人を見れば口から黄色い息を吹き掛けるという。この黄色い息を浴びた者は病気になってしまうとされており、挿絵にも青い腰巻きをした風の神が、口から黄色い風を噴き出している様子が描かれている。 また、同書では「黄なる気を吹くは、黄は土にして湿気なり」と述べられており、これは中国黄土地帯から飛来する黄砂のことであり、雨天の前兆や風による疫病発生を暗示しているものと言われている。 他にも、季節と体調の変化を表したような妖怪は各地に伝わっており、例えば、東京都青梅市には風の妖怪「百いらず」の伝説が存在している。山から吹き下ろす風には、ひときわ寒く冷たい風があり、この風に当たることは非常に不吉であるとされていたため、この風が吹いてきた時は、たとえ道に百文(現代の金額に換算すると、約2万円)が落ちていても拾わず、一目散にその場から逃げ出すべし、と言われていた。これは、空気感染による病気の媒介や蔓延、また風邪の諸症状にある悪寒などを表現した結果生まれた妖怪だと言えるかもしれない。さらに青梅には、当たると不幸を起こす「みさき風」の伝説なども存在している。 昔から日本では、空気の流動は農作物や漁業の結果を左右すると考えられており、いわゆる流行性感冒の「風邪をひく」も、この風に対する民間信仰を元にしていると考えられている。ここから生まれたのが「悪い風」の妖怪たちなのかもしれない。(山口敏太郎)
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ミステリー 2020年02月23日 23時00分
鬼の姿となって病気の悪魔を追い払う 悪疫避けの御札「角大師」
現在、世界中で新型コロナウイルス肺炎が猛威を振るっており、日本でも感染者が確認される事態となっている。以前、リアルライブで筆者は、2月の節分はもともと古代中国で行われていた邪気や悪鬼を打ち払う「追儺」(ついな)の儀式であり、病気の神を追い出そうとした追儺の儀式にあやかって、改めて病気への対策やうがい・手洗いなど、身の回りに気をつけてみるのはいかがだろうかと、提案させて頂いた。 また、新型コロナウイルスの蔓延を阻止するために、春日大社が悪疫退散の特別祈願を行うなどの動きがみられている。勿論、うがいや手洗い、消毒等の予防行為を励行するのは当然であるが、祈祷もまた精神的な疫病対策の一つであると言えるだろう。 昔の人が考えていた疫病対策は、加持祈祷が多かったのは事実であるが、その中には現代まで行事やお守り、御札として伝わっているものもある。中でも悪疫避けの護符として、現代でも有名なものが「角大師」だ。 「角大師」は痩せこけ、頭部に二本の角を備えた鬼神の姿で描かれるもの。一見、不気味にも思えるこの鬼神だが、実は高僧が疫病の神を追い払うために死後、姿を変えたものなのだ。 角大師は、本来は平安時代の比叡山天台座主を務めた元三大師という人間であった。彼は亡くなる前に、病気の神と対面。法力で病気の神を退散させたが、その後も病気の悪鬼たちが襲来することや、衆生を苦しめるであろう事を予測。自らの姿を恐ろしい鬼に変えて、病気の悪鬼たちを追い払ったとされている。それ以降、鬼に変じた元三大師の姿を祀れば、災厄や病気から逃れられると言われるようになった。 この「角大師」は、現在でも日本全国の天台宗のお寺にて「厄除大師」としてお札などが売られている。(山口敏太郎)
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ミステリー 2020年02月22日 23時00分
雛型で人体が健康に?ツボや経絡の不思議
日本にはあるモノに対して発生する事象を、もっと大きな単位で発生する事象の先触れ(雛型)とみなす“雛型思想”がある。雛型とは見本・模範・手本という意味であり、何らかのサンプルを意味する場合がある。また、雛型思想は日本のみならず、アジア各地でも様々な側面で確認することができる。 人体においても、雛型思想の体現がなされているのはお気づきだろうか。これは筆者が鍼灸やマッサージを受けている時に気が付いたことなのだが、人体におけるツボや反射区が雛型の仕組みになっているのだ。 例えば、ダイエットに効果があると言われている耳ツボの配置は、母親の胎内で丸くなっている赤ちゃんの体のようになっており、耳の下側に頭部のツボが集中し、舌、肺、胃、腸と各ツボを辿っていくと、頭を下向きにした胎児の姿が浮き上がってくる。つまり、我々の耳に展開しているツボは、胎児の体に該当する雛型なのだ。 他にも、台湾でスイス人神父が始めた足の裏マッサージにも、雛型思想が見て取れる。足の裏の場合は、ツボではなく反射区と呼ぶ部位があって、体の各部所と相対していると言われている。この反射区を指や器具で押したり、揉んだりすると体全体が良くなると言われているのだ。 まず、親指に脳の反射区があり、踵の方に下るに連れ、「目」「肩」「胃」「腸」「膝」と続いていく。つまり、足の裏の反射区は、小さな人間が立っている形になっている。このように人間の体というものは、小さな人体の雛型が集まって構成されているように解釈できるのだ。そう意識すると、街中で見るツボマッサージ系の看板が神秘的なものに見えてくるではないか。(山口敏太郎)
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