ミステリー
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ミステリー 2020年11月14日 23時00分
その下地は恐竜の時代に生まれた アメリカ南部に浮かび上がる「青い帯」
11月3日、アメリカ大統領選挙が行われた。今回は新型コロナ対策で郵便投票が増加しており、票の到着に伴い開票に遅れが生じていたが、現在は民主党のバイデン元副大統領の勝利がほぼ確実となっている。 >>次期大統領は誰に!?アメリカ大統領選挙と共に注目される予知・予言<< 大統領選になると、赤と青の二色に塗り分けられたアメリカの地図が登場する。この地図は大統領選挙における州ごとの投票傾向や、民主・共和の両党がそれぞれ票を獲得した州を、それぞれの党を表す色で色分けしたもの。民主党が青、共和党が赤となっている。 これを見ていくと、アメリカ西海岸や北部の州で民主党が強く、中南部の州で共和党が強いことが分かる。さらに各州の地域ごとに支持政党の傾向を見ていくと、南部の州では赤い共和党支持層が大多数を占める中、帯状に青い民主党支持層が存在していることが分かる。 この「青い帯」のある地域をさかのぼってみると、今から約1億年前、恐竜が闊歩していた時代に海岸線だった地域であることが分かる。地球の歴史で言うと、大西洋ができた頃だという。 この頃、北米大陸には広く浅い海が存在しており、多くの藻類が育っていたという。藻類が死ぬと海底に沈み、海岸線に沿って堆積していく。そして海岸線は後退して現在の北米大陸が形成されていくわけだが、藻類が長い年月をかけて堆積した土地は後に肥沃な黒土の帯状の地帯となった。この黒土の土壌を用いて育てられたのが、アメリカの経済を支えた綿花だ。綿花を収穫するのは大西洋を渡って連れてこられた黒人奴隷たちであった。現代では「ブラックベルト」と呼ばれる地帯である。 恐竜のいた時代に生きた藻類たちの死骸により形成された肥沃な土壌が、皮肉にも奴隷制の舞台となり、アメリカにおける人種の壁や格差の象徴たる地域になる。そして、共和党支持者の多い南部の州に、民主党支持者の帯状のエリアを作る。太古の昔から作り上げられた生命の営みと大地の動きは、現代の我々の生活とも密接に関わっているのだ。(山口敏太郎)参考URLHow presidential elections are impacted by a 100 million year old coastlinehttps://www.deepseanews.com/2012/06/how-presidential-elections-are-impacted-by-a-100-million-year-old-coastline/
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ミステリー 2020年11月07日 23時00分
次期大統領は誰に!?アメリカ大統領選挙と共に注目される予知・予言
11月3日にアメリカ大統領選挙が行われた。共和党で現職のトランプ大統領と民主党のバイデン氏の一騎打ちとなっており、現在は開票が行われているがかなりの僅差となっている。また、今回は新型コロナウイルス感染拡大防止のために郵便投票が増加しており、開票に遅れが生じている。そのため、最終的な結果が判明するまで数日かかる見通しとなっている。 >>もらったお菓子には注意!?「危ないハロウィンのお菓子」都市伝説<< この選挙でアメリカのトップが代わる可能性もあるということで、選挙の動向に世界中から目が向けられている。どちらが大統領になるのか賭けが行われたり、中には「どちらが当選するのか予知する」霊能者も出てくるほどだ。例えば「世界で一番的中率が高い」とされるイギリス人超能力者クレイグ・ハミルトン・パーカー氏によれば、「トランプ大統領はさらに4年間大統領として務め上げるだろう」とのこと。同様にポーランドの超能力者クリストフ・ジャコウスキー氏もトランプ大統領の再選を予言している。 また、ノストラダムスの大予言を読み解いてどちらが次期大統領になるか予測しようとする人もいるようだ。TwitterをはじめとするSNS上では「ノストラダムスはトランプ大統領が今回も当選すると予言している」という書き込みが注目を集めている。 ノストラダムスが未来に起きることを詩にしたためたという著作「百詩篇集」の第1巻40番には「狂気を隠蔽する虚偽のトランペットがビュザンティオンに法制の変更をさせるだろう」という詩がある。この「トランペット」が、物議を醸す発言を繰り返すトランプ大統領を指しているというのだ。 また、第3巻50番には「大都市の共和政体は大変な強情さで同意したがらないだろう、王がラッパ兵を通して外に出るよう命じたことに」という詩があり、これもアメリカの共和党やアメリカ国民の意向を示しているという説がある。つまり、多くの予想を裏切る形でトランプ大統領が再選すると予言しているのだ…という。 しかし、実はこの「ノストラダムスの予言」は、2016年に行われた大統領選挙でトランプ大統領が立候補し、当選した際に注目を集めたもの。4年経って再び同じ詩が再注目され、当選予想に利用されているということにすぎないのだ。 また、多くの人がトランプ大統領の勝利を「予言」しているが、バイデン氏の方は少ない傾向にある。これにはやはり、現職のトランプ大統領のキャラクターが非常に「濃い」ことに由来しているのかもしれない。果たして、これらの予知や予言は的中するのか。大統領選挙の結果を見守りたい。(山口敏太郎)
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ミステリー 2020年11月01日 23時00分
もらったお菓子には注意!?「危ないハロウィンのお菓子」都市伝説
10月31日はハロウィン。元々は古代ケルトに端を発する、一年の収穫を祝い、悪霊を追い出す宗教的な意味合いのある行事であったが、現代では欧米で民間行事として定着し、本来の意味合いはほとんどなくなっている。カボチャやカブをくり抜いて提灯「ジャック・オ・ランタン」を作ったり、子どもたちがお化けに仮装して家々を訪れお菓子をもらったりするところは現在も残る部分だ。 >>あの「決して真実にたどり着けない」都市伝説が映画化!「鮫島事件」とは?<< 近年では日本にも定着し、各地でハロウィン関連のイベントが行われている。渋谷などの繁華街に仮装で繰り出す人も多く、騒動が起きたりもしているが、今年は新型コロナウイルスの流行もあって「繁華街に出ないように」というお達しが出ている。 さて、そんなハロウィンのイベントに関連して、奇妙な噂がささやかれているという。「ハロウィンのイベントで無差別に配られたお菓子にドラッグが入っていた」というもので、麻薬組織が乱用者を増やすために行っているものという理由付けもされていた。もちろん噂、デマにすぎなかったのだが、同様の噂や都市伝説は海外では昔からあったようだ。 例えばアメリカでは「ハロウィンで仮装して家々を訪ねる子どもたちに、毒や薬物、刃物やガラスの破片が入ったお菓子を渡してくる人物がいる」という話がハロウィンの時期になるとよく出て、注意喚起されるそうだ。しかし、これは大半が都市伝説にすぎないという。 原型になる噂は1940年代にはあったようだ。この時は「子どもに熱した10セント硬貨を渡してやけどさせる大人がいる」というものだったらしい。「その人はどうやって熱い硬貨を手渡すことができたのか」などと突っ込みたくなるポイントが多数あるところが都市伝説らしさと言えるだろうか。その後、「毒物や危険物を混ぜたお菓子を配る人がいる」という噂に変化していったようで、1960〜70年代にかけてメディアで噂が取り上げられるようになったとされる。 一方で1974年には、父親が毒入りのキャンディで自身の子どもを殺してしまうという不幸な事件も起きていた。まさに噂が現実になったかのような恐ろしい事件だが、犯人の父親が噂を知っていたかどうかは定かではない。しかし、このような事件も起きていることから、「ハロウィンの危ないお菓子」の噂はいつまでたってもなくなることはないのだろう。(山口敏太郎)
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ミステリー 2020年10月31日 23時00分
電源が入っていないのに不気味な声で歌い出す?テディ・ラクスピン
10月27日は世界的に人気のある熊のぬいぐるみ、テディベアの日だ。テディベアの名前はセオドア・ルーズベルト大統領の愛称にちなんだものだ。狩りの途中で瀕死の熊を撃つのはスポーツマン精神に反するとして、逃がしてやった逸話に由来している。このニュースが報じられた時、アメリカでは熊のぬいぐるみのおもちゃが流行しており、これも手伝って「テディベア」と呼ばれるようになったのだという。ルーズベルト大統領から10月27日をテディベアの日とした。 >>紀元前の悲恋?「ハサンルの恋人たち」<< その後、多くの会社がテディベアや関連するおもちゃを販売するようになった。1980年代にはアメリカでとある熊のぬいぐるみが発売され、大人気になった。それがテディ・ラクスピン(Teddy Ruxpin)だ。テディ・ラクスピンはシャツを着た熊のぬいぐるみで、テープデッキが内蔵されている。ここに専用のカセットテープをセットして電源を入れると、挨拶したり物語をお話ししてくれたり、歌ったりするのだ。 「お話しできるぬいぐるみ」は当時としては画期的で、アメリカではかなりの大ヒットとなったそうだ。なお、日本にも輸入され、1985年にツクダオリジナルから発売されている。日本では発売終了となってしまったが、アメリカでは今でもバージョンを変えて売れ続けている人気商品だ。 さて、このテディ・ラクスピンだが、実は奇妙な話が多数存在するぬいぐるみでもある。購入者の中には「勝手に話し始めた」「不気味な声で歌い出した」「普段とは全く違う喋り方をしてきた」という体験談を口にする人が多く出てきたのだ。 ある人は「テディが奇妙な質問を繰り返してきた。その時はテープに仕込まれている音声で喋っているのかと思っていたが、電源を落とそうとスイッチの場所を見ると、既に『オフ』の状態になっていた。もしかして配線に問題が出たのかと思って『オン』と『オフ』を切り替えてみたが、テディは話し続けていた。それどころか『痛い!』と言い出したので思わず手を離してしまった。翌日になって部屋に残したテディの様子を見ると、『君はまだそこにいる?僕は君とお話できることを知っているよ』と語りかけてきた」という体験を語っている。 他にも「『ハッピー』という単語を途切れ途切れに繰り返しながら階段の上に座っていた。その時、階段の照明がテディの声に合わせて明滅していた」「まるでチェーンソーのような不気味な音を立て出した」という証言も寄せられている。 人形やぬいぐるみには魂が入る、とされているが、喋ることができるようになったがために、奇妙な言葉を発するようになったのだろうか?関連記事Teddy Ruxpin Horror Storieshttps://m.ranker.com/list/teddy-ruxpin-horror-stories/suzanne-jennett
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ミステリー 2020年10月25日 23時00分
紀元前の悲恋?「ハサンルの恋人たち」
古代の遺跡や墳墓から発見される遺体の中には、ごくまれに2人以上が寄り添うようにして埋葬されているケースがある。有力者とその家臣が共に戦死し、一緒に葬られていたケースや、家族が並んで埋葬されたケース等が該当する。例えば2019年にインドのハラッパ遺跡で発見された「寄り添う男女の人骨」は、同時期に死亡し埋葬された夫婦ないしは親族のものとみられている。だが、中にはこんな不思議な遺体も出土している。 >>古代マヤ文明、最古にして最大の建造物発見か<< こちらは「ハサンルの恋人たち」と呼ばれるもので、紀元前800年頃に亡くなった恋人たちの死体だとされた。1972年、イラン北西部のテッペ・ハサンル遺跡にて、泥製のレンガと漆喰で覆われた壕の中から奇妙な骸骨が発見された。二つの骸骨は互いに寄り添い、見つめ合うようで、片方が腕枕をし、もう片方は顎に手を当てて今にもキスをするかのような姿勢となっている。さらには死の直前につけられたと思われる傷も確認できたため、「亡くなる前に殺された恋人たちの死体では」という説が出た。 しかし、実際に恋人であるかは不明であるという。見た目から男女のカップルのもののような印象を受けるが、二人は共に男性とのこと。向かって左側の人物はおそらく男性で30代で死亡、右側の人物は男性で、20代で亡くなったとみられるという。年代がハサンルの滅亡期と重なっている上に、副葬品などが確認できないことなどから、おそらく都市が戦争や略奪に襲われて避難し、息絶えたものと推測されている。 この遺体は1956年から1974年にかけて、ペンシルベニア大学博物館、ニューヨーク・メトロポリタン美術館の行った発掘調査の中で発見されたもの。こちらの遺体はペンシルベニア大学博物館に運び込まれ、1974年には同博物館にて展示も行われたそう。現在も博物館所有となっており、研究対象となっているのだそうだ。(山口敏太郎)関連記事6000 Year old Kiss found in Hasanlu, Iran – Facts Analysishttp://www.hoaxorfact.com/inspirational/6000-year-old-kiss-found-in-hasanlu-iran-facts-analysis.htmlTHE HASANLU LOVERShttps://www.penn.museum/collections/highlights/physicalanthro/the-lovers.php
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ミステリー 2020年10月24日 23時00分
まるで落書き?ナスカで新たに「ネコの地上絵」発見 パラカス文化後期のものか
ペルーに存在する奇妙な遺跡「ナスカの地上絵」。チリのパンパ=コロラダ、パンパ=インヘニオという盆地に存在するもので、幾何学的な図形や動植物をかたどった巨大な絵が描かれているというもの。近年はドローンやAI技術の発展により、これまで知られていなかった図像が発見されて注目を集めている。2010年代には山形大学人文学部の坂井正人教授を中心とする研究グループがナスカ大地南部でこれまで未発見だった地上絵を多数発見している。 >>新たに143点発見 不思議な巨大絵「ナスカの地上絵」<< そして先日、ペルーの文化省が新たな地上絵が発見されたと発表した。問題の地上絵は丘の斜面に描かれていたもので、右側に顔、左側に体が伸びているネコ科の生物をかたどったものと考えられている。制作された時期は約2000年前で、ペルー文化省で地上絵保護を担当するジョニー・イスラ氏によれば、他の地上絵より早い時期に描かれたものとのこと。今回の地上絵は急斜面に描かれており、浸食を受けやすい地形に存在していたこともあって、ほとんど消えかけていたという。クリーニングと保存作業の結果、これまでにないテイストの地上絵が明らかになったというわけだ。 現在「ナスカの地上絵」と呼ばれている大半の地上絵は、アンデス文明でナスカ文化が栄えた紀元200~同700年の間に作られたものだ。しかし今回発見された地上絵はアンデス文明形成期のパラカス時代に当たる、紀元前500年から紀元200年に描かれたものとされている。実際、パラカス時代の織物などには地上絵と似たネコや鳥、人間の絵柄が登場しているそうで、地上絵の図像とも類似しているという。 パラカス文化はナスカ文化に大きな影響を与えたとされており、ナスカの地上絵もパラカス文化からさらに発展して形成されたものとみられているようだ。後年のナスカ文化になって、地上絵がより大規模に、図像もより幾何学的で精緻なものになっていったのではと考えられている。同じ地上絵でも、我々の知る地上絵とかなり絵柄のタッチが違うのは制作時期が大きく関係していると考えてよさそうだ。 なお、今回の地上絵があまりにもゆるいタッチだったため、ニュースが流れてからネットで大人気となり、「子どもの絵かと思った」「あまりの絵柄にフェイクニュースかと思った」という感想が流れた。また、フリー素材サイト「いらすとや」には翌日、さっそく地上絵のイラスト素材が登場。 「仕事が早い」と話題にもなっている。今後、同様に古い地上絵が発見される可能性もある。今度はどんな地上絵がお目見えするのだろうか。(山口敏太郎)参考URLhttps://news.yahoo.co.jp/articles/62006069e9a22fd74b125288b7bf4f56121c5d4d
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ミステリー 2020年10月18日 23時00分
大地震の前触れか、それとも…?神奈川県で続く異臭騒動
今年6月以降、神奈川県内の各地で「異臭がする」という通報が相次いでいる。 報道によると、横須賀市や三浦市で住民から「ゴムの焼けたような臭いがする」などと異臭を訴える通報があったのを皮切りに、7月から9月にかけて範囲が拡大。14日午後3時過ぎにも横須賀市などで異臭に関する通報が消防に寄せられるなど、日を追うごとに頻度が増しているようだ。 >>鳥居を撤去したら地震が起きた!?<< 当初は海側で確認されていたため、海の青潮の臭いが風で流れてきたものではと考えられていたが、12日には横浜駅構内で確認されたとのこと。そのため、外から流れてきた匂いではないようだと考えられている。駅構内ということはガス漏れの可能性もあるが、横浜駅構内でガス漏れは検知されなかったとのこと。また、硫化水素系の臭いでガスとは違うものだったようだ。 あまりに長期間、広範囲にわたって異臭騒ぎが起きており、神奈川県は本格的に原因を調べる必要があるとして、通報があった地域で空気サンプルを採取した。そして13日午後、横浜市は市内で異臭が確認された地域の大気から、ガソリンなどの蒸発ガスに含まれる物質が検出されたと会見で発表した。 これまでは異臭の通報があった後に消防が駆け付けても、既に現場では異臭が消えてしまっていることが多かった。今回は横浜市の消防局の庁舎でも異臭が確認されたため、空気を採取することに成功。サンプルを分析した結果、蒸発したガスに含まれるイソペンタンやブタンなどの化合物が通常の大気より濃い濃度で検出されたことが判明したという。なお、現在は人体への悪影響はないとのこと。しかし、成分は判明しても発生源は依然不明のままとなっている。 あまりに続く異臭騒ぎに、ネット上では「大地震が起きる前触れなのでは」という意見も出てきている。実際、三浦半島では大正12(1923)年に発生した関東大震災の時に三浦半島の各地、現在の横須賀市などで「ガスが噴出した」という記録が存在しているという。現代の阪神淡路大震災や東日本大震災でも、地震が発生する前にガスのような臭いをかいだという報告も寄せられているようだ。地震の前兆現象として異臭が発生することは少なくないようだが、それでも今回の異臭騒ぎと安易に結び付けて考えるのは危険であるとされている。 神奈川県は各自治体や県警、海上保安部などと対策会議を開き、各機関での連携強化と調査体制の拡充を決定。環境省から大気採取機を借り受けて各地で大気の採取を行い、県の環境科学センターでさらに分析する方針としている。(山口敏太郎)参考URLhttps://www.fnn.jp/articles/-/94983https://www3.nhk.or.jp/news/html/20201002/k10012644761000.html?utm_int=detail_contents_news-related_001
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ミステリー 2020年10月17日 23時00分
約1000年前、創建時の扉絵が発見された平等院鳳凰堂と鳳凰像に関する有名な噂
10円玉の表面に刻印されていることでも有名な、京都の平等院鳳凰堂。 平等院は江戸時代に取り外された鳳凰堂の旧東面中央扉に、約1000年前の創建時に描かれたものとみられる来迎図が残っていることを確認したと12日に発表した。この扉は江戸時代の1670年に扉が新造された際に取り外され、以降平等院で保管されていたもの。年月を重ねて激しく損傷していたため、2018年に修理が行われた。翌19年に東京文化財研究所が非破壊非接触の光学調査を行ったところ、絵が浮かび上がってきた。絵は、建物のすぐ上を複数の菩薩が飛んで臨終を迎えた者のもとに向かう構図。生前に徳を積んだ最上官位の人への菩薩が来迎している絵であり、大胆かつ印象的な絵だと平等院はコメントしている。 >>江戸時代、富山に11メートルの人魚「海雷」が出現していた!?<< 平等院は藤原氏ゆかりの寺であり、阿弥陀如来をまつる鳳凰堂は1053(天喜元)年に建立された。鳳凰堂は「観無量寿経」に基づき、西方極楽浄土とその教主である阿弥陀如来を観想させるために建立されたと言われている。鳳凰堂を飾る壁扉画や菩薩像、庭園は極楽浄土の様子を再現したものであり、鳳凰堂全体は密教の阿弥陀曼荼羅を表現したものと考えられている。今回発見された扉の来迎図は、衆生を再現された西方浄土に迎え入れるために描かれたものなのかもしれない。 さて、鳳凰堂の中央大棟の両端を飾る鳳凰像。1041(長久2)年2月に仏師に命じられて作られ阿弥陀堂の上を飾るようになったもので、阿弥陀堂が「鳳凰堂」の名前で呼ばれるようになったのは、近世の人々がこの像に基づいてそう呼ぶようになったからだとされている。 もちろん、10円玉の表にある鳳凰堂にも、小さな小さな鳳凰がきちんと鎮座しているのだが、こちらの鳳凰には有名な噂がある。「10円玉の鳳凰は左右で形が違い、それぞれオスとメスで分かれている」というもの。確かによく見れば左右で形状が違うように思えるが、これは本当なのだろうか。 実は平等院鳳凰堂の鳳凰像には、雌雄の区別はないのだという。中国の伝説では鳳がオス、凰はメスとされ雌雄一対で陰陽の調和を示すとされているが、雌雄はあっても外見上の差異はないのだという。例えばニワトリのように、オスだから鶏冠があるなどといった明確な違いはないそうだ。しかし、鳳凰堂の鳳凰像は左右の北像と南像で微妙に大きさが違う。向かって右側の北方像が高さ98.8センチで幅34.5センチ、左側の南方像が高さ95.0センチで幅44.5センチとのことだ。この微妙な大きさの違いから「オスとメスで分かれている」と噂されるようになったのかもしれない。参考記事https://www.kyoto-np.co.jp/articles/-/379346(山口敏太郎)
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ミステリー 2020年10月11日 23時00分
あの「決して真実にたどり着けない」都市伝説が映画化!「鮫島事件」とは?
皆さんは「鮫島事件」をご存じだろうか。90年代に匿名掲示板の2ちゃんねるで話題をさらった、謎の事件。どれだけ検索しても事件とその真相にたどり着けないという究極の謎、「鮫島事件」を取り扱った映画「真・鮫島事件」が武田玲奈主演で映画化されることが10月7日に発表された。監督は永江二朗氏で、映画『2ちゃんねるの呪い』でもメガホンをとっている。 >>「あなたは好きでしたか?」2020年で消える?かもしれない都市伝説『赤い部屋』<< 今回の映画の題材となった「鮫島事件」は、ネットを中心に語られている一種の都市伝説だ。 発端は、匿名掲示板サイト2ちゃんねるのラウンジ@2ch掲示板(ラウンジ板)に「伝説の『鮫島スレ』について語ろう」というスレッドが立てられたことから。スレッドを立てた人物は「半ば伝説となった『鮫島スレ』」「2ちゃんねる歴が長い方は覚えてる」「見た時のショックは大きかった」と語り、最後に「誰かあのスレ保存してる人いますか?」と投げかけていた。 当初は「知らない」「ネタだろう」などとする書き込みが多かったのだが、やがて「その話を蒸し返すな」「2ちゃんがなくなるかもしれない事件だったんだぞ」「公安警察がもみ消しに動いた」などと、事件当時を知っているとする人物からの警告めいたレスが出てくるようになった。「柏駅」「おやじが死んだ」「EOM」「血の16画像」「みずき画像」など、事件の背景を想像させるようなワードが出たり、さらには該当すると思われる事件のログらしきものをスレッドに貼り付ける人も出てきた。また、真相を書こうとする人が、核心部分まできたところで急に書き込みをやめてしまうことも何度もあった。 ここまでくると、さすがに何かしらの事件があったのでは…と思うかもしれないが、実は鮫島事件は完全な創作である。事件の全体像は全く分からないのに断片のみが語られ、時に否定する意見がまじることで、あたかも「検索しても出てこない事件」が本当にあったかのように錯覚させるものだったのだ。はじめから存在しないものを証明することは非常に難しい。 また、ネタだと気づいた人がネタに乗っかる形で「鮫島事件が本当にあったと肯定する人」と「鮫島事件は架空の事件だと否定する人」を演じることで事件そのものの信憑性を高めていく結果となった。不確かな伝言ゲームとロールプレイの上に成立した都市伝説、それが「鮫島事件」と言えるのではないだろうか。 さて、鮫島事件は全てが創作だとされているが、この事件のあったとされる期間には2ちゃんねるの過去ログが削除されている、という指摘も存在している。実は「鮫島事件」と言われているスレッドに書き込んだ人から、筆者のもとにはある情報が寄せられており…おっと、宅配便が来たようだ。(山口敏太郎)参考都市伝説「鮫島事件」が武田玲奈主演で映画化https://www.cinematoday.jp/news/N0119032
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ミステリー 2020年10月10日 23時00分
50年以上経って正体が判明した!?「カンバーランドの宇宙人」
以前、筆者はリアルライブで、かなり衝撃的な宇宙人の写真を紹介させていただいた。 「カンバーランドの宇宙人(Cumberland Spaceman)」と呼ばれている写真で、花を手に笑顔で写っている女の子の背後に、全身白いスーツに身を包んだ宇宙飛行士のような姿の人物が立っているというものだ。この写真は1964年5月23日に消防士のジェームズ・テンプルトン氏が妻と当時5歳の娘を連れて自然公園を訪れた際に撮影したもの。連続して3枚撮影したそうなのだが、奇妙なものが写っていたのはこのときだけ。また、周囲に人はおらず、人に見えるような物体もなかったという。 >>リアルな人形やロボットに対して抱く違和感、「不気味の谷」現象は「あるもの」から逃げるために生まれた?<< 長年、この「宇宙服のような人物」の正体については議論が交わされてきた。写真やカメラを鑑定したところ、トリックの痕跡もなく「少女の背後に何らかの物体が写っているのは間違いない」ことが判明している。 そこで「遠景にいた人物が、撮影に気づいて引き返したタイミングでシャッターが切られた」という説が最も有力とみられている。しかし、テンプルトン氏によれば当日、自然公園には彼の家族以外に2人の老婦人がいたが、撮影時には近くにいなかったとテンプルトン氏は証言している。また、写真の人物の格好に似た服を着る職業である養蜂家ではないのか、という説も出てきていた。 一方で当日、撮影場所の自然公園近郊でUFOが目撃されたという証言もあったという。また、テンプルトン氏のもとにはUFOの写真を撮影したり、情報を入手した人の前に訪れるという謎めいた黒スーツの人物「M.I.B(メン・イン・ブラック)」が尋ねてきたこともあったそうだ。だとすると、彼が撮影してしまったのは本物の宇宙人だったのだろうか? だが、最近になってテンプルトン氏へのインタビュー内容や最新の写真分析結果が公開された。当時の状況と照らし合わせた結果、宇宙人の正体はテンプルトン氏の妻だった可能性が高くなってきた。白い宇宙服は彼女がその日着用していた水色のドレス、ヘルメットのバイザーのように見える箇所はボブカットにした彼女の髪だった可能性が高いというのだ。撮影時、カメラが露出オーバーだったのと、妻が少し離れたところで動いていたため、奇妙な姿で写ってしまったものとみられている。なお、テンプルトン氏の家を訪ねてきたMIBについては、彼自身も「詐欺かいたずらだった」としており、追い返していたそうだ。(山口敏太郎)
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