ミステリー
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ミステリー 2021年05月16日 23時00分
CIA職員やホワイトハウスが謎の兵器の標的に!?「ハバナ症候群」
アメリカの政治の中枢であるホワイトハウスで「ハバナ症候群」が報告され、政府機関によって調査が行われているという。 「ハバナ症候群」は2016年後半から2017年にキューバのハバナで、アメリカとカナダの大使館職員らが奇妙な音を耳にしたと同時に頭痛や目まい、吐き気に襲われる症状が発生したことから名付けられた。この時「ハバナ症候群」の症状が、ある種の衝撃波やマイクロ波を受けたときの症状に似ていたため、何らかのマイクロ波を放射する武器が用いられていたのではないか、という説が出てきていた。 当時のトランプ政権はアメリカの外交官が標的にされたとしてキューバ側を非難、職員の帰国とキューバへの渡航警告を出すなどの対応に出たため、アメリカとキューバの関係が悪化することとなった。 その翌年、2018年にも中国に滞在していた外交官やその家族が同様の症状に襲われた。当時CIA長官だったマイク・ポンペオ氏も「ハバナ症候群と非常に類似している」事実を認め、職員と家族を中国から撤退させ、後に「健康事故」扱いになっていた。 しかしさらに翌年の2019年、オーストラリアを訪れていたアメリカの複数のCIA職員が、ホテル滞在中にハバナ症候群と思われる奇妙な体調不良を起こす事態が発生。そして今年に入ってから、なんとホワイトハウス周辺でもハバナ症候群らしき症状を訴える職員が出てきたのだ。今年は2例確認されており、1件はホワイトハウスの南側にある楕円形の芝生の付近で「狙われた」という。これは国家安全保障会議の職員を標的としたものとみられている。昨年11月には別のホワイトハウスの職員がバージニア郊外で標的にされたと伝えられている。 >>UFOに謎のUMA、アメリカ有数の異変多発地帯!謎に包まれたスキンウォーカー・ランチの実態<< 前述の通りマイクロ波を放射する武器の影響を受けたという説があるが、実物は確認されておらず、またその背後にいる存在の有無も分からず論争の的となっている。2019年の事例ではホテルの部屋の近くでモスクワの連邦保安局(FSB)のエージェントがいたと確認されたという報告がなされた。 さらに2人の職員が後に台湾に旅行に行ったとき、同じ事態が再び発生したとも言われているため、オーストラリア戦略政策研究所のピーター・ジェニングス氏は「これまで『ハバナ症候群』と言われていたものはロシアの諜報活動によるものである可能性が最も高い」と述べていた。だが、今も結論は出ておらず、アメリカの政府当局者らはこの問題が長年進展を見せていないことに不満を表明しているという。 政府やCIAは継続して調査する予定だというが、真相が明らかになる日は来るのだろうか。参考記事CIA agents attacked by 'microwave weapon'(unexplained-mysteries.com)https://www.unexplained-mysteries.com/news/340381/cia-agents-attacked-by-microwave-weapon'Directed energy attack' hits White House staffhttps://www.unexplained-mysteries.com/news/346575/directed-energy-attack-hits-white-house-staff
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ミステリー 2021年05月15日 23時00分
古代マヤ文明の人々はアクションフィギュアを作っていた!?墳墓より出土した精巧な土偶たち
古代の遺跡から出土する土偶や埴輪(はにわ)は、当時の人々の暮らしや文化を我々に伝えてくれる。素朴な造形のものや、細かな彫刻が施されているものなど様々だが、中米グアテマラでは非常に珍しい土偶が出土して話題になっている。 グアテマラのペテンにあるラグナ・デル・ティグレ国立公園、マヤ生物圏保護区内にある古代都市エル・ペルー・ワカのピラミッドから出土したもの。ワカの統治者が埋葬された石積みの玄室内に、遺体をアーチ状に取り囲む形で配置されていたという。 その土偶は種類も様々で、非常に見事な造形をしていた。盾を誇らしげに構える戦士の女王、地位にふさわしい豪華で多層な織物を身にまとった王の生前の姿、儀式に欠かせない幻覚剤を投与するための浣腸用注射器を持った王位継承者、神聖な儀式を執り行うダンサーや書記、女性たち。そのいずれもが格好や装飾品、持ち物などが分かる状態で作られていたのである。 女性のシャーマンと思われる土偶は恍惚の遠ぼえで顔をゆがめていたし、雨乞いのためにボクシングの儀式を行う人物は、なんと取り外し可能なヘルメット型のかぶとをつけていた。ホラ貝のラッパを持ち、鹿のヘルメットをかぶった人物をかたどったものもおり、このラッパは冥界への扉を開くための音楽を演奏するためのものだったと考えられている。あまりに精密に作られているため、まるで古代のアクションフィギュアだと言われているそうだ。 この土偶たちは王の魂を冥界に送り、再生を願うものに埋められたものと考えられている。当時の人々が超自然的なものにアクセスし、より深い力を引き出そうと考えていた様子がうかがえるという。 >>古代マヤ文明、最古にして最大の建造物発見か<< このエル・ペルー・ワカ遺跡では、他にも32個の陶製容器、緑石製の耳飾り、ヒスイ製のモザイクマスクなど、古典期の墓に見られる多くの遺物が出土されている。埋葬された支配者の衣服だけではなく、埋葬前に遺体を包んでいた布の破片も発見されている。これは考古学的には存在が考えられていたものであったが、実物が発見されるのは初めてとのこと。 エル・ペルー・ワカ遺跡の発掘は2003年頃からアメリカとグアテマラの研究者による共同発掘調査が行われており、今回の発見は2006年から始まった調査のもの。遺跡の周辺は略奪や環境破壊が及んでおり、この発掘調査を踏まえて遺跡のある周辺地域の考古学的遺産や自然環境の保存につなげたいと研究者らは語っている。(山口敏太郎)参考記事Archaeology at El Perú-Waka’: A Maya Ritual Resurrection Scene in Broader Perspective(Unframed)よりhttps://unframed.lacma.org/2017/09/21/archaeology-el-%C3%BA-waka%E2%80%99-maya-ritual-resurrection-scene-broader-perspective
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ミステリー 2021年05月09日 23時00分
今年になって新たな証拠が!イギリスを代表するUFO事件「レンデルシャムの森事件」
イギリスで何十年にもわたって調査されているものの、真相が明らかになっていないUFO事件がある。それがレンデルシャムの森事件だ。 1980年12月27日。イギリス空軍のウッドブリッジ基地に駐留していた米国軍人が、森の中に降りていく未知の物体を目撃した。基地から調査のために派遣された小隊は、森の中で木々の間を移動しているように見える輝く金属の物体に遭遇した。 12月28日に再びこの物体が出現、副基地司令官のチャールズ・ハルト中佐らが森で捜索を行うと森の中に赤く明滅する発光体が出現。数分後、この物体は溶けた金属のように見えるものを投下し始めたという。しばらくすると、その物体はいくつかの小さな白い物体に変じて四方八方に飛び去ったという。 目撃者によると、飛び去った物体の1つはバスケットボールのような形をしており「120マイルを8秒未満で飛ぶ」速度と高い機動性で、当時の飛行機には不可能と思われるレベルの動きを見せたという。その後、基地の軍人らがエイリアンらしき人物と接触したなどの話があるが、どこまでが本当の話なのかは分かっていない。 そんな事件に関して、今年に入って続報が相次いでいる。この事件で確認されたUFOを撮影したものではないか、とする写真が複数の一般家庭から報告され、イギリスを中心とした海外のUFO研究家の間に衝撃が走っている。 一件目はイングランド東部のサフォークに住んでいた一般女性の事例だ。撮影日時は1980年12月24日の夜で、クリスマスの準備を終えて裏庭のゴミ捨て場にゴミを出しに行ったところ、空に輝く発光体を目撃。クリスマスだったこともあり、リビングにカメラが置いてあったのですかさず2、3枚撮影することに成功したのである。 当時は何を撮影したのかも分かっていなかったそうだが、3年後にレンデルシャム事件を「News Of The World」が報じ、「もしかしたらこの時のUFOを撮影してしまったのかもしれない」と考えるようになったのだという。 しかし、女性は自分でも荒唐無稽な話と思っていたため生前は家族以外にこの話をすることはなかったという。現在、女性は介護施設に入っており、女性の娘たちが公開に踏み切ったとのことだ。 「私の母はUFOには全く興味がありませんでしたが、レンデルシャムの森の事件を読み、自分が見たものはこの世のものではないと確信していました。また、アメリカとイギリスの政府は全てを隠蔽しており、皆が信じている以上のことを知っていると考えていました。私の母が目撃したUFOとその写真は、レンデルシャムの森のUFO事件に関する決定的な答えを提供するものではないかもしれませんし、全く関係ないかもしれません。しかし、UFO研究者らに真摯に研究してほしいと思っています」と情報提供者の女性は語っている。 >>UMAはなぜ表に出てこないのか?人間の心理と認知のクセが影響か<< もう一件はウッドブリッジの警察官によるもの。彼は1980年12月26日、家庭内トラブルに関する通報を受けてパトカーで現場に向かっていた最中だった。ウッドブリッジから400メートルほど離れたところを走行中、突然警察無線が混信した上に静電気が発生し、パチパチという音が聞こえてきた。 車の故障かと思った彼は車を道路脇に止めて、何が問題なのかを確認することにした。ところが車を止めるやいなや、車内全体をクリスマスツリーのように照らす、強烈な緑色の光が走った。それは緑色の巨大な円盤で、ゆっくりと回転しながらかすかに音を立てていたという。警察車両のトランクにポラロイドカメラが常備されていたため、彼は3枚の写真を撮影することに成功。数分後、謎の円盤は息をのむような驚異的なスピードで夜空高く舞い上がり、消えてしまったという。 しかし彼はこの後、様々な異変に見舞われることとなる。UFOを目撃した数日後には彼の親友であり、上級警察官だった人物のもとに軍の情報部員を名乗る3人の男が訪ねてきたという。 彼によると、「もしUFOという言葉を口にする人がいたら、おそらく灯台を見たのだろうと伝え、当時は灯台が故障していたと言えばいい」と、はっきりと言われたそうだ。その後も家に不気味な脅迫電話がかかってきたり、放火されそうになるなど命の危険を感じるような出来事が起き、精神的にかなり消耗したと語っている。ちなみに彼は警察官であったため、市民からも様々なUFOに関する証言を聞いていたそうだ。彼はレンデルシャムの森事件に関して、次のように語っている。 「レンデルシャム森で起きたUFO事件がばかげた説明で片付けられると単純に考えている人たちのために言っておきますが、この事件に巻き込まれた人たちのことを考えてみてください。あれは当人たちにとっては間違いなく現実に起きたことなのです。いつの日か、特に私が生きている間に、政府が持っている証拠写真を含む全ての情報が公開され、一般の人々が利用できるようになることを願っています」参考記事Could this be the Rendlesham Forest UFO ?(unexplained-mysteries.com)よりhttps://www.unexplained-mysteries.com/news/346192/could-this-be-the-rendlesham-forest-ufoAnother Rendlesham UFO photo has emergedPosted on Tuesday, 27 April, 2021 | Comment icon 34 comments(unexplained-mysteries.com)よりhttps://www.unexplained-mysteries.com/news/346418/another-rendlesham-ufo-photo-has-emerged
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ミステリー 2021年05月08日 23時00分
世界で最古の聖書写本「死海文書」は複数人によって書かれていた!?最新の研究結果より
世界で最古の聖書写本と言われている死海文書の新たな断片が発見された、と3月16日にイスラエル考古学庁が発表した。死海文書は1946年から1956年にかけてユダヤ砂漠東部に存在する11の洞窟の中から発見されたものであり、新たな断片の発見は60年ぶり。 死海文書は紀元前3世紀から1世紀に書かれたもので、紀元前68年にローマ軍の侵攻を避けるため、イスラエルの塩湖"死海"沿岸にある11の洞窟に隠された写本群であり、聖書の内容が比較的正確に伝えられてきたことを証明するキリスト教教典としてはもちろん、歴史的にも重要な文献の一つとされている。しかしその文面の中には謎めいた文章も多く、後世の予言書と見なす向きもあり、今でも研究が重ねられている。 そんな中、最新の研究結果で「死海文書は複数人の手によって執筆された」ことが明らかになった。この発見はグロニゲン大学クムラン研究所の研究チームによるもので、1946年にイスラエルのクムランの死海近くで発見された7つの写本のうちの1つである「1QIsaa」を対象に行った分析によるもの。「1QIsaa」は今からおよそ2000年前に書かれたヘブライ語聖書のイザヤ書の66章を記したもので、他のヘブライ語イザヤ書写本よりも1000年以上古いものになる。研究チームはこの写本のデジタル化や機械による読み取り、統計分析などを行った結果、非常に似通った筆跡を持つ2人の書記が巻物の2つの部分を書いたと考えられるというのだ。 >>60年ぶりに新たな断片発見、今も様々な発見の相次ぐ「死海文書」<< 今回の分析では写本の巻物の革やパピルスとインクを分離するアルゴリズムをAIに学習させ、それぞれの文字を精査させた。また研究者たちは54列中27列目のテキストの最後に原稿の切れ目を発見。1枚目の上に2枚目のシートが縫い付けられており、この段階で筆記者が替わったのではないかと考えられている。 今回の結果は、死海文書が一人の執筆者の手によるものではなく、複数の写字者がチームを組んで作業していたのではないかという仮説を裏付けるものとみられている。一方で、ペンの交換やペン先の研ぎ直し、執筆条件の変化や書記の健康状態の変化などが筆跡の違いをもたらした可能性も捨てきれないとのことだ。(山口敏太郎)参考記事Dead Sea Scroll had two authors, not one(unexplained-mysteries.com)よりhttps://www.unexplained-mysteries.com/news/346277/dead-sea-scroll-had-two-authors-not-one
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ミステリー 2021年05月02日 23時00分
UMAはなぜ表に出てこないのか?人間の心理と認知のクセが影響か
現代では、誰もが高画質の画像を撮影できるスマートフォンを持っている。世界中の森には野生動物の行動を記録するカメラが設置されている。もしこれらの機器が奇妙な生物の姿を捉えたとしたら、その情報はほぼ瞬時にインターネットにアップロードされる。しかし、ネッシーやビッグフットといった生物の証拠はつかめず、正体も未だに明らかになっていない。 この疑問に対して、専門家は人間の「心理的なクセ」が関係しているのではないかと語る。 以前、ニューヨーク・タイムズ紙は最近、タスマニアタイガーが絶滅しているにもかかわらず、人々が「見た」と言い続ける理由を説明する記事を掲載した。結論から言うと、人々は不明確な感覚データに基づいて、頭の中で間違った映像を作り出し、それに基づいて結論を導き出そうとしてしまうのだ。 これは、人間の脳が感覚の細部まで処理することができないためで、何かを一瞬だけ目にしたときや、ぼやけた写真を見たとき、脳は先入観のあるパターンに頼ってその光景を理解しようとする。前述のタスマニアタイガーの例で言えば、本来はワラビーを目撃しただけだったのに、体の一部しか見えなかったために、タスマニアタイガーを見たと判断してしまったということだ。 >>UFOに謎のUMA、アメリカ有数の異変多発地帯!謎に包まれたスキンウォーカー・ランチの実態<< これは、知覚と認知の間に興味深い相互作用があることを意味している。そこからニューヨーク・タイムズ紙のライター、アッシャー・エルベイン氏は、ビッグフットやネッシーなどのUMA(未確認生物)を捉えたとする写真が全て、肝心のUMAの姿がぼやけている理由として「目撃し、撮影した人の先入観が作用した結果なのではないか」と説明している。 また、人間の認知バイアスのうち確証バイアスも作用している可能性が高いという。例えばUMAの存在を信じる人が、森の中に黒い人影らしきものを目撃した場合、ビッグフットと認識してしまう確率が上がるだろう。逆に、存在を信じない人からすれば黒い人影すら認識できない可能性もある。だが、そのような認識では、議論をスタートさせることすらできないだろう。 「UMAが存在するはずだ」または「UMAなんて存在しないはずだ」と、最初からどちらかの方向に偏った視点でうかつに物事を判断してはいけないのだ。(山口敏太郎)参考記事How Has Bigfoot Stayed Hidden for So Long? Human Psychological Quirks(cryptidlab)よりhttps://cryptidlab.com/bigfoot-hidden-human-psychology/
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ミステリー 2021年05月01日 23時00分
長女が父親の虐待と悪魔崇拝の儀式を告発、しかし真相は……「イングラム家の事件」
1980年代後半、アメリカのワシントン州オリンピアで、一人の警察官が実子に対する虐待の罪で起訴され、有罪判決が下された。 彼の名はポール・イングラム。妻のサンディと5人の子どもに恵まれたごく普通の家庭の父親であった。しかし、長女のエリカは22歳になったとき、幼い頃から父親にレイプされていたと告白。実兄や父の友人らからも性的虐待を受けていたと語り、妹のジュリーも同様の目に遭っていたと告白したのだ。 娘たちの告白を受け、父親のポールは連行されて尋問を受けた。しかし、彼は娘たちの主張した虐待をまったく覚えていなかった。彼は「自分がこんなことをしているとは思えない」と言っていたが、娘たちがそう主張するならば自分でも知らない暗黒面が自分の中にあるのでは、と考えるようになったのだ。 その後、彼は自分の虐待行為を認め、長女のエリカを5歳のときから虐待し、ジュリーには15歳の時に中絶させたことを「思い出して」いった。取り調べ中、妻のサンディは末っ子のマークを連れてオリンピアの町とは別のところに引っ越していたが、その後彼女も夫らから性的暴行を「思い出して」いった。彼の犯行はまるで悪魔に魅せられたような所業であり、儀式のために娘を傷つけたなどと、恐ろしい記憶すら思い出していった。2人の娘も衝撃的な証言を繰り返し、時には30件以上の儀式的殺人と死体を埋める様子を目撃したと証言、その場所を詳細な地図に描いたりもしていた。 だが、捜査の途中で地元の保安官たちは違和感に気づいた。これほど恐ろしく、長期にわたった虐待や殺人すら起きている事件であるのに、事件に関わった本人をはじめとする多くの人たちが、姉妹が告白するまで事件を「忘れていた」のである。当局はイングラム姉妹の証言に従って、殺人事件現場とされた場所や死体が埋められていると言われた場所を捜査したが、証拠は何も出てこなかった。また、姉妹は病院で検査を受けたが、虐待による傷跡や妊娠した形跡も確認できなかった。そう、全ては偽りの記憶であり、姉妹の想像に引きずられて生み出された話にすぎなかったのである。 >>2021年の大統領就任式も予言していた!?長寿アニメ「シンプソンズの予言」<< 1980年代、回復記憶療法という心理療法が欧米を中心に人気を集めた。心に負った深い傷を思い出すことで抑圧を解放し、回復に向かわせるというもので、セラピストや牧師によって様々な記憶を思い出す人々が続出していた。 最近の研究では、偽の記憶を植え付けることがいかに簡単であるかが証明されており、人にその出来事を暗示するだけで新たな記憶を作り出せることが判明している。 イングラム家は地元のペンテコステ派教会の会員で敬けんなキリスト教徒だったが、長女が教会の集会の中で「虐待された」という偽りの記憶を思い出したことがきっかけになり、実際にはなかったはずの悪魔的な儀式や虐待の記憶の数々が生み出されていったという結論が出たのである。ポールの場合は取り調べをしていた職員が元同僚であったり、家族からの証言を聞いていたことも手伝って自身が虐待していたという偽の記憶を信じやすい環境下にあったことが判明した。 後にポールは別の施設に移され、地元の人々と隔離されてようやく自分の記憶が偽物だったこと、結果的に偽証していたことを認めた。その後、2003年に釈放となったが、彼は無実にもかかわらず20年の懲役を科されることとなったのである。 イングラム家と同様の事例は1980年代から90年代にかけ、欧米で多く報告されたという。多くは証拠不十分のために逮捕までは至らなかったが、中にはイングラム家と同様の悲劇が起きた事例もあったという。現在では一連の現象は、精神医学的傾向と政治的混乱、キリスト教右派の影響によって引き起こされたモラル・パニックであると考えられている。参考記事Dad who confessed to 'demonic abuse' of daughters claims he was duped into 'false memories'(Daily Star)よりhttps://www.dailystar.co.uk/news/weird-news/dad-who-confessed-demonic-abuse-23785132?fbclid=IwAR2CsCxZE5ttwSa0wZUywhplZVhMA788nEJJH6p350DqvtIxUS1JAWutTkw
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ミステリー 2021年04月25日 23時00分
宇宙人は自分たちの惑星が見つからないよう、優れた技術で隠している!?
何年も前から科学者たちは、広大な宇宙の星々の中から地球のような環境の惑星を探し出そうとしたり、宇宙のどこかに生息しているはずの宇宙人こと地球外知的生命体との接触を試みようとしてきた。代表的な事例が地球外知的生命体探査(Search for extra-terrestrial intelligence、略称SETI)で、電波望遠鏡で宇宙から受信した電波を解析して人工的な信号を探すというもの。逆に地球の側から宇宙人に向けて電波を送る「アクティブSETI」という試みも行われている。 一方で、スティーブン・ホーキング博士をはじめとする著名な科学者は「他の文明に我々の存在を明らかにすること」に関する懸念を表明している。歴史を振り返っても分かる通り、高度に発達した文明が下位の文明を従属させ、淘汰してしまうことが考えられているからだ。 一方で、高度に発達した文明や技術を持つ知的生命体は、他の知的生命体から侵略される事態をすでに予測しており、あえて「自分たちの住む惑星が見つからないように隠蔽しているのではないか」という推測も出てきている。そのため、我々はいつまで経っても発見できないのだとか。だが、我々より優れた技術を持つ異星人であっても、惑星を丸ごと隠蔽することは可能なのだろうか。 この方法について、コロンビア大学の天文学助教授のデビッド・キッピング氏と大学院生のアレックス・ティーシー氏が2016年に共同で執筆した論文に、惑星の存在を遮蔽する方法と、文明の存在を知らせる方法を提案する内容が仮説として挙げられている。 >>地球から宇宙へ送られたメッセージは本当に届いているのか?<< それによると、どの惑星も親星である太陽の前を数時間かけて通過し、一定間隔で太陽の光を遮ることになる。宇宙のある場所に望遠鏡を向けて星の明るさが変わることが分かった場合、その星に惑星がある可能性が考えられるわけだ。 実際、NASAのケプラー計画ではこの方法で数千個の惑星を発見している。これと同じ知識を高度な科学力を持つ地球外知的生命体が知らないはずはない。では、彼らはどのようにして惑星を探知できないようにしているのか。キッピング氏らは、波長可変レーザーを用いることで遮蔽が可能になると述べている。これで惑星が太陽を隠しても惑星がないように誤認させられるというのだ。 我々が地球外知的生命体を発見し、出会える日はくるのだろうか。(山口敏太郎)参考記事Could we hide the Earth from alien visitors ?(unexplained-mysteries.com)よりhttps://www.unexplained-mysteries.com/news/346149/could-we-hide-the-earth-from-alien-visitors
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ミステリー 2021年04月24日 23時00分
ロシア正教会「素人による悪魔祓い」の規制強化へ 悪魔祓いによる死亡事例を受け
ロシアで素人による悪魔祓いの儀式が横行、重傷者や死亡者が出て、ロシア正教会側が市民に厳重注意する事態に発展しているという。 ロシアでは2019年に少なくとも2人が「素人による悪魔祓い」で死亡しているという。1人は9歳の少年で、悪魔を追い出そうとした父親に猿ぐつわをかませられ、むちを打たれて死亡。別の事例ではオカルト関連の話題に興味を持った男性が、母親に窒息死させられたという。 これらの事例は数年前から度々報告されていたそうで、2011年にはロシア中部のヴォロネジで26歳の女性が、夫のことを悪魔だと信じ込んだ両親に5ガロンの「聖水」を飲まされて死亡するという事態が発生している。これが死亡まで至っていない傷害事件になるとさらに多くのケースが存在すると考えられているとのこと。 >>絶対に開けてはいけない、悪魔が封じられた箱「ディビュークの箱」<< ロシアではソ連崩壊後の1990年代からエクソシズムの人気が上がり、素人がエクソシストのまねごとをしたり、悪魔祓いの儀式をしてみようとする人が増えたのだという。また、新型コロナウイルス感染症対策の都市封鎖や外出規制により、家にこもるようになった人たちから悪魔祓いの要請が教会に寄せられるようになった、という声がキリスト教圏の国々から上がっているという。おそらく新型コロナウイルス感染症に対する不安やストレスが影響しているものとみられている。 Times紙の報道によると、ロシア正教会はこれら「素人による悪魔払い」に関して一連の規則を作成。そもそも資格を持つ司祭の助けを借りずに悪魔を追い出そうとしないよう警告しているという。またロシア正教会のトップであるモスクワ総主教キリル1世も「霊的に強い」聖職者のみが悪魔祓いするべきだとの考えを明らかにしているとのことだ。(山口敏太郎)参考記事Church forced to issue strict rules after huge spike in deaths from DIY exorcisms(dailystar)よりhttps://www.dailystar.co.uk/news/church-forced-issue-strict-rules-23897310?fbclid=IwAR20WDIy0NeTWtM889p43W0NVSt3hY-IE72efo4qjoVa1o6fkKU3kv9FplY
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ミステリー 2021年04月18日 23時00分
都市伝説が原因で電波塔が倒された?新型コロナウイルス関連の都市伝説
2019年末から世界中で蔓延した新型コロナウイルス感染症。現在はワクチンの開発と接種が徐々に進んでいるものの、大阪府では2日連続で新規感染者数が1000人を超えるなど、緊急事態宣言の解除後にもかかわらず国内の新規感染者数は増加傾向にある。 さて、新型コロナに関しては流行が拡大していくと共に様々な流言飛語が出回った。感染力が強く、治療法や特効薬も確立していなかったため、発生原因から治療法に至るまで非科学的で、都市伝説じみた噂が流れていた。これは日本だけではなく海外でも同様で、例えばイギリスではある噂が広まって大きな事件に発展してしまった。 昨年、イギリスで携帯電話用の電波塔の不審火や放火が相次いだ。同国では「新型コロナの流行の理由に『第5世代移動通信システム(5G)』の普及がある」との都市伝説が流れていたという。 現在普及が進む5Gは現行の4Gと比べ通信速度や容量が格段に増すが、「比例して電磁波による人体への悪影響が増えているのではないか」と考えられ、「5Gによって人体の免疫システムが弱くなったために新型コロナへの耐性も下がったのだ」「5Gの電波でウイルスが拡散されている」などの噂が飛び交い、新型コロナが確認された武漢市が「全体が5G網でカバーされた世界初の街だった」こと、また「5G開始済みの国と新型コロナ感染地域が重なる」という画像がネットで出回った。 >>世界中の新型コロナウイルスSARS-CoV-2を一カ所にまとめたら?イギリスの大学講師が計算<< その結果、諸悪の根源と見なされた電波塔が相次いで放火されたのだという。倒された電波塔には、5Gとは関係のないものも含まれていたとか。 「5G技術が、がんやその他の病気を引き起こす」という懸念については科学者らによって広く否定されている。一方で5Gのマストは無線で電力を供給するために、約31kWのエネルギーを消費するため、この電力が安全でない可能性も考えられているようで、米国連邦通信委員会は「マストから16メートル以上離れる必要がある」と安全基準を設けている。この懸念も今後の技術開発によって解消される可能性が高いと考えられている。 ちなみにこの噂は世界的に広くささやかれている新型コロナ関連の都市伝説の一つでもある。いくら不安になったとしてもこのような行為に出るのは愚かな選択であると言わざるを得ない。 イギリス政府は5Gと感染拡大の因果関係を否定。むしろ通信インフラ破壊により救急・医療活動に支障をきたすと警告した。政府関係者も「この大変な時期に最悪のフェイクニュースだ」と噂に踊らされることのないよう、強く批判しているとのことだ。(山口敏太郎)参考記事Has 5G achieved what Nikola Tesla could not ?(unexplained-mysteries.com)よりhttps://www.unexplained-mysteries.com/news/345787/has-5g-achieved-what-nikola-tesla-could-not
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ミステリー 2021年04月17日 23時00分
ロシアとウクライナの間の緊張は18世紀に予言されていた!?
近年、ロシアとウクライナの間で緊張が高まっている。2014年2月下旬に発生したウクライナ騒乱以後、ウクライナ政府軍と反政府組織およびロシア政府・軍との間で軍事衝突や対立が多発している。 3月24日、ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領は、「一時的に占領されているクリミア自治共和国とセヴァストポリ市の脱占領と再統合」を求めて、実質的にロシアに宣戦布告する政令に署名。双方、大幅な軍備増強を進めており、ウクライナの戦車がルハンスクやドネツク地域に進んでいるのが目撃されている。 一方、NATOは、北大西洋、北海、黒海、バルト海の上空を飛行する異例の数のロシア軍機を陰で監視。先週、ジョー・バイデン米大統領はゼレンスキー大統領に初めて電話をかけ、ロシアの「侵略」に直面しているウクライナに寄り添うことを約束し、米欧州軍は警戒態勢を最高レベルに引き上げた。 これに対しロシアは、NATOに対してウクライナに軍を展開しないよう警告。そのような動きは国境付近の緊張をエスカレートさせ、クレムリンは武力で対応する以外に選択肢がなくなると明らかにしている。 このような2国間の軍事的緊張の高まりが、1700年代のユダヤ教の律法学者である人物が唱えた「終末予言」の内容のようだと一部の宗教学者からの指摘が上がっている。 問題の予言は18世紀のユダヤ人学者であるラビ・エリヤ・オブ・ヴィルナが唱えたもの。彼は自分の息子に、次のような予言を残したとされている。 >>新型コロナで「ペスト医師」がイギリスに復活!?各地で目撃報告が相次ぐ<< 「ロシア人がクリミアを占領したと聞いたら、メシアの時代が始まったこと、彼の歩みが聞こえてきたことを知るべきだ。そして、ロシア軍がコンスタンティノープル(イスタンブール)に到達したと聞いたら、シャバット服を着て、それを脱がないようにしなさい、それはメシアが今にも来ようとしていることを意味しているのだから」 終末論を専門とする作家のピンカス・ウィンストン氏は、現在の東欧の状況は、旧約聖書でメシアが降臨する前兆と信じられている「ゴグとマゴグの戦い」のようだと語っている。キリスト教ではイエス・キリストが救世主であり、再臨で地上に戻ってくると教えられているが、ユダヤ教ではメシアがまだ訪れていないと信じられており、救世主の初臨が待たれている。 「聖書の中で、ゴグとマゴグは北からやってくることが知られています。ヘブライ語で『北』を意味する言葉は、『隠された』ことも意味しています」とウィンストン氏は語る。 また、ゴグとマゴグの戦いの前に、トルコとロシアの戦争が起こると予言されていることにも言及。「この2つの国は以前にも対決したことがあります」として、18世紀の予言と現在の状況の近似性について説明した。 果たして、予言は的中するのか。混迷の中で救世主は本当に現れるのか。今後が気になるところだ。(山口敏太郎)関連記事Russia and Ukraine on brink of war 'signals coming of Messiah' in 400-year-old prophecy(dailystar)よりhttps://www.dailystar.co.uk/news/weird-news/russia-ukraine-brink-war-signals-23867984
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ミステリー
司馬遼太郎と大村益次郎に関する不思議な話
2019年04月27日 23時00分
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ノートルダム大聖堂を守っていた?奇妙な怪物の彫刻「ガーゴイル」
2019年04月21日 23時00分
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タイムマシンの原理はブラックホールにあり!?未来人ジョン・タイター
2019年04月20日 23時00分
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ザビエルの弟子が作った?禁忌の風習が存在する?謎に満ちた「クロ宗」
2019年04月14日 23時00分
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日本初のマラソン大会「安政遠足」
2019年04月13日 23時00分
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ミステリー
新元号「令和」に関連の深い場所と現代も続く「飛び梅」の伝説 太宰府のパワースポット
2019年04月07日 23時00分
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ミステリー
改元は菅原道真の怨霊を止めるため 平安時代に起きた改元騒動
2019年04月06日 23時00分
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ミステリー
トラウマが日本妖怪の総称を生んだ? 妖怪の呼び名にまつわる諸説
2019年03月31日 23時00分
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ミステリー
武蔵と小次郎、剣豪伝説の嘘・ホント
2019年03月30日 23時00分
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ミステリー
奥の細道で有名な俳諧師・松尾芭蕉は忍者だった!?(後編)
2019年03月24日 23時00分
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ミステリー
奥の細道で有名な俳諧師・松尾芭蕉は忍者だった!?(前編)
2019年03月23日 23時00分
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ミステリー
民間に息づいていた陰陽師「おたゆうさん」
2019年03月17日 23時00分
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ミステリー
山口敏太郎が子供の頃に体験した話「咳で死んだおばあさん」
2019年03月16日 23時00分
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ミステリー
正体は工作員か、それとも宇宙人か?アメリカに出没した怪人「マッドガッサー」
2019年03月10日 23時00分
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ミステリー
相次ぐ目撃情報の真相は? 未確認生物“ネッシー“ブームは再び起こるか
2019年03月10日 06時00分
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ミステリー
音楽家を呪いに導く「悪魔のヴァイオリン」伝説とその真相
2019年03月09日 23時00分
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ミステリー
悪魔が教えてくれた楽曲『悪魔のトリル』と音楽家を呪いに導く「悪魔のヴァイオリン」
2019年03月03日 23時00分
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ミステリー
臨死体験で未来を垣間見た!?衝撃の体験を語る人々
2019年03月02日 23時00分
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ミステリー
新型ウイルスだったのか?謎の流行病・赤目病
2019年02月24日 23時00分
特集
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少年隊・錦織、東山ジャニーズ新社長就任に意味深投稿? 植草とのYouTubeもストップ、現在の活動は
芸能ネタ
2023年09月18日 12時00分
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ジャニーズ最大のタブー? 嵐メンバー4人と“男女の仲”報道、セクシー女優の死【芸能界、別れた二人の真相】
芸能ネタ
2023年09月17日 12時00分
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Snow Man向井、ジャニー氏お小遣い秘話が拡散? グループ不仲説の真相は<実は不仲?【犬猿の仲】の有名人>
芸能ネタ
2023年09月16日 12時00分
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一転しジャニーズ契約継続なし、モス広告Snow Manの顔を紙で隠した画像が拡散「イジメ」「涙出てきた」ファン怒り
芸能ニュース
2023年09月13日 18時00分
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株上げた井ノ原快彦、年下に嫌われていた? 森田剛から「嫌い」緊張関係続く<芸能界【犬猿の仲】の有名人>
芸能ネタ
2023年09月10日 17時00分