ミステリー
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ミステリー 2020年10月04日 23時00分
かわいい鳥たちが互いに罵倒、人間にも悪態を!?イギリスで起きた珍事
ペットショップのオウムにライバル店の名前や変な言葉を教え込む、というのはギャグ漫画などでたまに見る光景だ(当然、その後発覚してしかられる展開でオチがつく)。だが、そんな漫画の中で見られるようなシーンが現実に起きて、そこそこ大きな騒ぎになるという事態が海外で発生していた。 >>手のひらの目、魔方陣…ガウディがサグラダ・ファミリアに残した「暗号」<< 9月29日、イングランド東部のリンカンシャー野生動物公園が「ヨウムが飼育員に対して『聞くにたえない悪態』をつく様子が確認できたため、一般公開を中止した」と発表した。問題のヨウムは数日前に野生動物公園に寄贈されたばかりのもので、アフリカン・グレー・パロットという種類。いずれも別々の飼い主から同じ週に寄贈されたものだったという。 引き取ってすぐヨウムたちは隔離施設に入れられたそうだが、そこで飼育員らは5羽が感情の高ぶりやすい性格をしていることに気づいたという。そして、5羽はなんと互いに「人間の罵倒語」を駆使して相手をののしり始めたのだという。ちなみに罵倒した言葉はいわゆる「F」で始まる言葉や高度なスラングまで様々であり、お互いにヨウムたちが思いつく限りの言葉を並べて、相手に言われた分だけ言い返しているように見えたという。 これは非常に珍しい現象である。縄張り意識から威嚇し合ったと仮定しても、人間が使うスラングや罵倒語を駆使するということは、ヨウムたちがその単語の意味を理解した上で発話していたことに他ならないからだ。実はヨウムは人間で言えば5歳児に匹敵するほどの知能を持つと言われる非常に賢い鳥であり、飼い主らの様子を観察し、適した言葉を選んで返すコミュニケーション能力も有しているという。そんなヨウムたちが居合わせてしまった結果、威嚇のために人間の言葉を駆使してののしり合う光景が繰り広げられてしまったようだ。 なお、この罵倒語は人間にも向けられたとのこと。一般公開後には職員や飼育員だけでなく来場した一般客をもののしり、面白がって言い返す一幕もあったとか。しかし、さすがに「子どもたちへの影響」などを危惧した園側はヨウムたちの一般公開を中止。個別に引き離して飼育することでヨウムたちの精神状態を落ち着かせ、「乱暴な言葉遣い」の減少につなげていければと期待しているそうだ。(山口敏太郎)参考URLParrots in wildlife park moved after swearing at visitorshttps://edition.cnn.com/travel/article/swearing-parrots-moved-park-scli-gbr-intl/index.html
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ミステリー 2020年10月03日 23時00分
鳥居を撤去したら地震が起きた!?
とあるニュースが8月、ネットで話題になった。静岡県静岡市清水区の大通りに大きな鳥居が立っていたのだがこの度、老朽化の関係で取り壊される事が決定した、というもの。 問題の鳥居は高さ12メートル、幅16メートルの鉄筋コンクリート製、清水市清水区の草薙神社に至る市道に立っており、鳥居には「昭和五十年九月竣工」と刻まれていた。近年は老朽化が進み、コンクリート片がはがれ落ちる様子が確認されていたため、地元の自治会が市に対策を求め、9月中の撤去が決定したとのこと。 >>未完の大聖堂、サグラダ・ファミリア教会 新型コロナで2026年完成が不可能に<< なお、この大鳥居は長年所有者が不明のままであった。今から45年前に区画整理の際に調査が行われたものの、草薙神社の財産目録に記録がなく、建立時の公的文書も現存していない事が判明。神社側の関係者も引き渡し書が存在せず、当時の経緯を知る氏子もいないと証言していた。 この「所有者不明の謎の鳥居」の撤去が決定したのが8月半ば。地域のニュースとして報じられた後、ネットでは「撤去した後に何かが起きるのではないか」と話題になっていた。 その後、9月8日夜に撤去作業が開始され、18日までに鳥居と脇の石碑2つを随時撤去する流れで工事は進められた。 ところが28日、静岡県中部・西部を中心に震度4の地震が発生。浜松市内の県道で土砂崩れが確認されるなど、一部に被害が出た。地元の人だけでなくネットでも「大鳥居の撤去」が話題になっており「地震が起きたのは鳥居を撤去したからではないか」と想像する人も多く出ていた。 だが、これはあくまで偶然にすぎないと筆者は考える。何でも関連づけて考えてしまうのは良いものではないし、所有者が不明という事は維持管理のためにうかつに手が出せなくなる事にもつながる。撤去できず老朽化が進めば、崩落等でより大きな事故につながった可能性もある。あまり大げさに捉えない方がいいのではないだろうか。(山口敏太郎)参考記事所有者不明の鳥居老朽化で市が撤去開始静岡https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200909/k10012608661000.html鳥居老朽化、持ち主は? 静岡・草薙神社参道入り口https://www.at-s.com/news/article/topics/shizuoka/723682.html静岡県中部・西部で震度4 浜松の県道で土砂崩れhttps://www.at-s.com/news/article/social/shizuoka/813225.html
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ミステリー 2020年09月26日 23時00分
手のひらの目、魔方陣…ガウディがサグラダ・ファミリアに残した「暗号」
「未完の世界文化遺産」として知られ、今も建設が続くスペイン・バルセロナのサグラダ・ファミリア教会が16日、「2026年の完成予定がずれ込む見込み」と発表して話題になった。同教会は建築費用を寄付と観光収入でまかなっているため、新型コロナウイルスの感染拡大による都市封鎖で収益が激減し、工事費用が足りなくなってしまったという。現在の費用では、聖母マリアにささげられる巨大な塔の工事を終えることしかできず、今のところ完成予定は未定とのことだ。 >>未完の大聖堂、サグラダ・ファミリア教会 新型コロナで2026年完成が不可能に<< さて、そんな同教会は建築中にもかかわらず、奇妙な意匠が各所に存在している。 ひとつは教会のファサード(入場門)の一つ、「生誕の門」。並ぶ複数の塔を背景に三角形のシルエットの門が3つ並んでおり、左から父ヨセフ、イエス、母マリアをそれぞれ象徴している。ファサードの背後に並ぶ4つの大きな塔のうち、右から2番目の塔に注目すると、右ファサードの装飾とつながる屋根状の彫刻部分に、小さいが奇妙な装飾が存在しているのだ。 それは「手のひらの中央に目が輝いている」というもの。この装飾については複数の説が存在しており、中東やアフリカ地域で魔よけとして用いられる「ファティマの目」ではないかという説や、神の全知全能を意味する「プロビデンスの目」であるという説が存在している。しかし、前者の「ファティマの目」はユダヤ教やイスラム教の魔よけのお守りであり、カトリックの教会のお守りにするのは不自然である。また、「プロビデンスの目」はキリスト教の聖三位一体を表す三角形や後光と組み合わせることで神の全知全能を示すもの。「手のひら」と組み合わされるサグラダ・ファミリアの装飾は不自然だというのだ。 また、同教会の西側のファサードである「受難の門」には、パズルのようにも見える奇妙な浮き彫りが存在している。縦横斜めの数字の合計が同じになるという「魔方陣」は皆さんもご存じだと思うが、受難の門の浮き彫りは4×4の魔方陣になっており、合計は必ず33になるという。3×3で合計が15になる魔方陣は比較的ポピュラーなものだが、4×4の魔方陣は珍しい。また、ガウディは生前「33」という数字にこだわっていたことが知られており、他の建築物でも階段の段数を33段にするなどしていた。 この「謎の目」「33の魔方陣」から、ガウディはフリーメーソンの一員だった、という説もある。フリーメーソンは歴史をさかのぼれば聖堂や修道院を建築していた石工たちの組合であり、建築と関係が深い。また、メイソンの最高位は33位であり、ガウディの出身地や関係者、知人にはフリーメーソンのメンバーだったとされる人も多いのだ。 これらの不思議な装飾は全てガウディが生前に施したものだそうだが、彼が急死してしまったので装飾に込められた意味はもう分からない。完成した暁には、これらの不思議な装飾の意味が明らかになるのだろうか?(山口敏太郎)
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ミステリー 2020年09月20日 23時00分
未完の大聖堂、サグラダ・ファミリア教会 新型コロナで2026年完成が不可能に
100年以上にわたり建築されているスペイン・バルセロナのサグラダ・ファミリア(Sagrada Familia)教会。1882年に建築が始められたが、初代の建築家が意見の対立から辞任。2代目に建築家として就任したのが当時はまだ無名であったアントニ・ガウディだった。 >>撮影者が謎の失踪を遂げていた!?デジタルリマスターで蘇る132年前に撮影された「世界初の動画」<< 彼は既存の計画を踏襲しながら自身の設計を盛り込む形で建設に取り組んだが、完成には至らず今も建築工事が続けられている。完成しない理由としては、建築費用が集まらず、なかなか作業を進められないこと(現在も費用は寄付と観光収入でまかなっている)、細部に至るまで複雑な装飾を必要とするにもかかわらず、詳細な設計図がなく図面も存在しないことなどがある。 特に後者については、ガウディは詳細な設計図なしで、模型やスケッチでイメージを伝えていたのだが、ガウディが事故で急死してしまった上に、死後にスペイン内戦が起こったため、教会の建築に関する資料のほとんどが散逸してしまったのである。 ガウディの構想を再現することは不可能となってしまったため、工事を中断することも考えられたが、ガウディの残した資料や職人への口伝などをもとに、ガウディの設計構想を推測する形で建築を行うことになった。 当初は完成まで300年はかかると言われていたサグラダ・ファミリア教会だが、技術の進歩により工期は大幅に短縮。ガウディが亡くなって100年目の2026年にいよいよ完成するとみられていた。 しかし9月16日、2026年の完成は不可能と教会側から見解が発表されたのである。 理由はやはり新型コロナウイルス。今年3月になってスペイン政府が感染拡大を食い止めるために全国規模で都市封鎖を行ったため工事が中断された。また、建築費用の問題も大きいという。 前述の通り教会の建築費用は寄付と観光収入でまかなっている。新型コロナの関係でこれらの収益が大幅に減少してしまい、工事が再開しても作業を進められなくなったのだ。現在の費用では、聖母マリアにささげられる巨大な塔の工事を終えることしかできないという。 教会の建設委員長であるエステーバ・カンプス(Esteve Camps)氏によれば、「工事は数週間以内に再開される予定だが、新たな日程はまだ提案できない」とのこと。完成はいつになるのか気になるところだが、ガウディは生前こうも発言している。 「神は急いではいない」 そもそも当初は300年かかるといわれた完成までの期間があと数年後まで短くなったのだ。われわれももう少し待つ必要があるのかもしれない。(山口敏太郎)
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ミステリー 2020年09月19日 23時00分
リアルな人形やロボットに対して抱く違和感、「不気味の谷」現象は「あるもの」から逃げるために生まれた?
皆さんは「不気味の谷」という現象をご存じだろうか。 人間に似せたロボットがあると仮定して、動きや外見をどんどん人間に似せていくと、ある時点で言いようのない不気味さを感じてしまう、というものだ。当初は違和感を覚える程度だったものが、やがて強い嫌悪感にまで発展してしまう。だがそれが行き着くところまでいくと、今度は再びポジティブな印象を抱くようになるというものだ。これはロボットだけではなく、人形やイラスト、CGなどの造形にも当てはまる。 >>まるでB級映画の世界!? 毒ガスを吐く「宇宙人ロボット」が現れた!?<< この「不気味の谷」現象は、東京工業大学の森政弘名誉教授が1970年に提唱したもので、この時点ではまだ仮説の域を出ていなかった。だが、技術の進歩により動きや見た目を人間に似せられるようになると、奇妙な違和感や嫌悪感を持ったとの報告が出てくるようになり、「不気味の谷」が実在することが判明したのである。 その後、2011年にカリフォルニア大学が人型ロボットを用いて実験を行い「不気味の谷」は人間の共感能力の限界により発生するものであるという結果が出た。「不気味の谷」現象に関する研究は現在も行われており、ロボットがどんどん身近なものになっていく現在、社会の中でいかにロボットを活用していくべきか考える際の指標にもなっている。 さて、「不気味の谷」を誰しもが持っているということは、かつて人類がこの感覚を必要としていたことの証である、という指摘もある。「自分と似ているようでいて微妙に違う」存在を退けようとする「不気味の谷」の感覚を有する生物は、人間以外だとマカクザルなど、一部の霊長類でしか確認できないそうだ(プリンストン大学の研究による)。ということは、「人類は昔、人間によく似た別の何かから逃げる必要があった」ため、人間とそれ以外を見分けなければならず「不気味の谷」を作り出す必要があったのではないか、というのだ。 では、その「何か」とは何だったのだろうか。「大昔の化石人類との交雑を避けるため」という説や、「生息環境の違う、別のグループに属している人間たちと区別する必要があったため」という説、また「死体や病気になった人間に対する本能的な恐怖」という説もある。中には「古代の人類は、人間そっくりの別の生命体から逃げる必要があった」と唱える者もいる。 「不気味の谷」の正体が判明する日はくるのだろうか。(山口敏太郎)
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ミステリー 2020年09月13日 23時00分
黒死病がリビング・デッドという怪物を産んだ?
新型コロナウイルス感染症がいまだ収束を見ない昨今、過去の伝染病の事例に注目が集まっている。 現代よりも医療技術に乏しかった時代、当時の人々はどのようにして感染症の脅威から身を守り、克服していったのか。病気の存在が与えた影響にはどのようなものがあったのか、など。民俗学の分野であれば、病気の恐怖を克服しようとして「病魔」の伝説が生まれたという点が特筆すべきことだろう。 >>あの『大予言』を残した予言者、ノストラダムスの医療活動<< 新型コロナウイルス感染症で改めて注目を集めた感染症といえば、中世や近世に猛威を振るった黒死病(ペスト)だ。今回のコロナ禍で欧米を中心に、また日本でもアルベール・カミュの小説『ペスト』がベストセラーとなったことはニュースでも報じられた。黒死病は昔から大流行を引き起こしてきたこともあり、様々な作品の題材ともなっている。 そんな黒死病から、ある妖怪が生まれた可能性がある、という新しい研究結果が出てきて話題になっている。その妖怪は「ゾンビ」。正確にはゾンビというよりも埋葬された死者が墓からよみがえり動き出す、吸血鬼やリビング・デッド系の伝説になるが、これらの伝説が生まれた背景には、黒死病の流行との関係があったのではないか、というのだ。 ドイツ・テュービンゲン大学の考古学者マティアス・トプラック氏によれば、13〜14世紀頃の中央ヨーロッパの埋葬地を調査すると、遺体が仰向けではなくうつ伏せの状態で埋葬されるようになっていたという。当初は神への謙遜を示すものと考えられていたが、「うつ伏せで埋葬される」ケースが始まった期間が14世紀を中心とした黒死病の大流行期と重なること、また流行地域と合致したことなどから、黒死病という病気そのものへの恐怖、また黒死病によって亡くなった者への恐怖がうかがえるという。 また、病死したと診断された患者が埋葬されたのち、仮死状態から蘇生してしまったケースもあったそうで、そこから「墓から蘇った死者」というモンスターの伝説が生まれるに至ったという話もある。そこで、「人々が超自然の存在である霊を恐れ、また死者が現世に舞い戻ってくるのを防ぐために、埋葬方法を変えたのではないか」とトプラック氏は語る。 なお、このうつ伏せ式の埋葬は17世紀になるとドイツやスイス、オーストリアでも確認されている。黒死病の大流行の時期を過ぎてもなお、人々は病気がもたらした恐怖から逃れられずにいた、ということなのだろう。(山口敏太郎)参考記事Plague victim burials hint at 'zombie' fearshttps://www.unexplained-mysteries.com/news/339359/plague-victim-burials-hint-at-zombie-fears
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ミステリー 2020年09月12日 23時00分
「あなたは好きでしたか?」2020年で消える?かもしれない都市伝説『赤い部屋』
みなさんは都市伝説の「赤い部屋」をご存じだろうか。 この話には何パターンかあり、「タクシー運転手が全身赤の服の女性を人里離れた洋館へ送る。興味が湧いて扉の鍵穴から部屋をのぞくとその向こうは真っ赤だった。のちにこの女性の噂を聞き、女性の『瞳』が真っ赤であることを知る。つまり、運転手が部屋をのぞいている間、女性もこちらをのぞき返していたのだ」…というパターンと、「ネット上に出現する謎の広告」の2パターンがある。 >>お化け屋敷、ミラーハウス・・・としまえんに残る怪談<< 後者のパターンについては、2007年頃にネット上に登場した同名のFlash動画から有名になった。Flash動画とは、Adobe Systems社(旧Macromedia社)のWebコンテンツ制作ツール「Adobe Flash」のフォーマットで作成されたデータ。中でもFlashを用いた短編アニメーションやゲームなどは、90年代から一時代を築き、人気を博したものも少なくなかった。 そんなFlash動画の中で、かなり古くからあるホラー系の短編動画が「赤い部屋」だった。 動画で紹介される「赤い部屋」の内容は以下の通りだ。 主人公の友人が「赤い部屋」という奇妙なウェブサイトの噂を持ってくる。それはネットを見ていると急に出てくる広告で、閉じると殺されてしまう、というもの。主人公もネットで探してみると、忘れた頃に奇妙なバナー広告がポップアップされた。真っ赤なバナー広告には『あなたは 好きですか?』とだけ書かれており、思わず主人公がクリックして閉じようとすると…という流れで進んでいく。 最後に友人と主人公が血まみれで「真っ赤になった自室」で自殺していたことが明らかになる。そこで話は終わるのだが、同時にある仕掛けが組み込まれており、動画を見ていた人たちを恐怖に陥れていた。 さて、こちらのパターンの「赤い部屋」について、技術の進歩により消えてしまうのではないか、という話が出てきている。まず、「赤い部屋」のFlashだが、Adobe社は2017年にAdobe Flash Playerのサポートを2020年末で終了すると宣言。つまり、来年になるとFlashを用いた動画やゲームは楽しめなくなってしまうのだ。HTML5やWebAssembly等に移行しているものもあるが、大半が閲覧不可になると考えられている。また、このFlash動画の恐怖を倍増させている仕掛けも、Webブラウザの進歩により数年前から作動しなくなっていた。 技術の進歩により恐怖を感じるギミックが封じられ、最後にはストーリー自体も楽しめなくなってしまう「赤い部屋」は、消えゆく都市伝説なのかもしれない。関連URLおもしろフラッシュ総合サイト赤い部屋http://29g.net/html/072513.php(山口敏太郎)
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ミステリー 2020年09月06日 23時00分
アメリカにて、旅客機が「ジェットパックで飛行する人物」とニアミス!?
8月30日、アメリカで旅客機のパイロットが奇妙な物体を目撃し、ニアミスするという事件が起きた。 同日、アメリカン航空1997便がロサンゼルス国際空港に着陸しようとしていたところ、2人のパイロットが空港の上空に奇妙な物体を発見。その物体はよく見てみると背中にジェットパックを背負った人間にも見え、空港の上空をジェット噴射で飛び回っていることが確認できたという。なお、この時の高度は約900メートルだったという。パイロットは2人とも、ジェットパックを装備した人物が旅客機の翼から約270メートル離れたところを飛行しているところも確認したそうだ。 >>幽霊飛行機がレーダーに!?永久欠番の日航機JAL0123がフライトレーダーアプリに出現<< 昨年ニュースにもなったが、ジェットパックを背負って飛べる「空飛ぶ服」が開発され、欧米では販売に至っている。もちろんかなり高額で誰もが手に取ることのできる代物ではないし、購入した人物が快適なフライトを日々楽しんでいる、という話はそう聞かない。また、実用化された「空飛ぶ服」であっても約900メートルもの高度を自由に飛び回ることは技術的に不可能だという。 では、この「ジェットパックの人物」は何者だったのか。実はオカルト業界ではたびたびこのような「飛行する人のような物体」が目撃されている。2008年にはルーマニアのジェミニという村落で、青いスーツに見を包んだスーパーマンのような人物(飛行物体?)が目撃されたという。地元の警察によると「あらゆる世代の村民がこの謎の飛行物体を目撃していた」そうだ。 また、「背中に何かを背負った姿で飛行している人間」も昔から目撃されている。日本では大阪の生駒山で、昭和の頃に上空を飛び回る「空飛ぶ人間」がいるという話が流布されていた。実際に目撃した人も数名いるとされ、当時の子ども向けのオカルト本にも収録されていたと筆者は記憶している。また、19世紀には欧州で「ロケットマン」なる謎の飛行人間も目撃されていたようだ。 現代ではこのような飛行する人型の生物らしき物体はUMAの一種とされ、「フライング・ヒューマノイド」と呼ばれている。南米を中心に目撃されていたが、近年では日本でも目撃されている。2010年には上野で空を飛びながら片手を挙げている姿が確認されているし、2015年正月には日本で教育に従事する外国人がスカイツリーの横を回転しながら上昇していくフライング・ヒューマノイドの写真撮影に成功、報道され注目を集めていた。 今回アメリカの旅客機とニアミスしそうになった「ジェットパックの人物」がフライング・ヒューマノイドなのかは明らかになっていない。米軍が開発した「単独飛行できるジェットパックのついた特殊服」という説も出てきている。現在、当局は空港上空で目撃された「ジェットパックの人物」について調べているそうなので、今後の情報に期待したいところだ。(山口敏太郎)参照元Airline pilots report 'guy with jetpack' at 3,000fthttps://www.unexplained-mysteries.com/news/339191/airline-pilots-report-guy-with-jetpack-at-3000ft
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ミステリー 2020年09月05日 23時00分
お化け屋敷、ミラーハウス・・・としまえんに残る怪談
2020年8月31日、日本で最古の遊園地のひとつである「としまえん」が惜しまれつつも営業終了した。大正15(1926)年9月に部分開園し、94年にわたって多くの人々を楽しませ続けてきたことになる。 室町時代に築城された練馬城址が明治時代後期に豊島公園となり、その後大衆向けの景勝地として整備され「豊島園」となった。以後、太平洋戦争中に一時閉園となるも、戦後は日本初のウォーターシュートや世界初の流れるプールなど、様々な仕掛けを取り入れ人々に親しまれる遊園地となっていた。 >>中国の“パクリ遊園地”は今? 潜入取材でわかった「偽キャラクター」の行方<< さて、としまえんはかなり歴史のある遊園地であるがゆえ、いわゆる「遊園地怪談」も多くささやかれていた。 有名どころでは、「お化け屋敷の火の玉」「ミラーハウスの怪」だろう。お化け屋敷は遊園地には欠かせない。としまえんは最近よくある人間が脅かすタイプではなく、センサー式で仕掛けが動くタイプなのだが、ここでは昔から「本物の火の玉が飛んでくる」と噂されていた。あまりにも噂が広まりすぎて、新聞にも取り上げられたという。 また、全面が鏡になった回廊を歩く「ミラーハウス」では、「鏡の中にそこにいないはずの少女が写り込み、こちらをにらんでくる」「ミラーハウスの中を逃げ回っていると異次元の鏡の世界に連れ込まれる」という噂があった。こちらは「合わせ鏡の怪談」などの都市伝説と組み合わせられて生まれた点もあるのかもしれない。普通の家にも鏡はあれど、姿見がない家は少なくない。ましてや鏡の回廊もあるはずがない。一番「異界」を感じる空間だからこそ、ミラーハウスにまつわる都市伝説が生まれたのではないだろうか。 だが、「普通のお化け屋敷の怪談やミラーハウスは序の口で、本当の心霊スポットは西洋お化け屋敷だ」という噂もある。こちらは1990年代で閉鎖されてしまったアトラクションであり、本来は西洋風のウォークスルー型のお化け屋敷だったという。しかし、子どもたちを中心に「幽霊を見た」という噂が相次ぎ、さらには奇妙な出来事も相次いだため、そのまま廃止となってしまった不幸なアトラクションだ。 しかし奇妙な点がある。奇妙な噂が立って封鎖された後、建物はそのまま残されているのだ。中身を変えたり、建物を取り壊したりといったこともなく、立ち入りを禁止する目的でカラーコーンによる封鎖が行われているのみ。結局西洋お化け屋敷はそのまま閉じることとなった。実際には事業用の施設として利用されていたそうだが、外観もある程度残されていたことから、「取り壊したりできないほどの怪現象が起きたのでは」「西洋お化け屋敷で利用されているのは1階のみ、2階は封印されていて誰も入れない」という都市伝説がまことしやかにささやかれている。 これら「としまえんの怪談」は全て都市伝説、遊園地怪談の原型とも言われているが、ネット上では「実際に心霊体験をした」という人や、過去に中でバイトしていた人が奇妙な体験をした、と語ることもある。もしかすると、都市伝説や噂の背後にはいくらかの真実もあったのかもしれない。(山口敏太郎)
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ミステリー 2020年08月30日 23時00分
大阪万博のロゴ「いのちの輝きくん」は室町時代から存在した?名前のない「赤い妖怪」
2025年に開催される大阪万博のロゴマークが8月25日に決定した。8月頭には総数5894件の応募作品の中から5作品に絞られており、公募サイトで一般からの意見を募ってから審査が行われる流れとなっていた。そして採用されたのはアートディレクター・シマダタモツさん率いる「TEAM INARI(チームイナリ)」が作成したE案。シマダさんは小さい頃に万博の会場で見た太陽の塔に衝撃を受けたと会見で言及し、70年に開催された大阪万博のDNAを表現したと説明。「いのちの輝き」をテーマに、赤い「細胞」をモチーフとした球体をつなげた斬新なデザインとなっている。 >>日本の伝説に登場するネズミのテーマパーク「鼠浄土」<< これまでにはない斬新なデザインのためか、発表後はネットで「気持ち悪い」「不気味」という感想も多く見られた。しかし、時間がたつごとにパロディ化したイラストや創作物が増えていき、「いのちの輝きくん」という通称もつけられ、ロゴであるにもかかわらず公式マスコットのように受け止められている。 さて、このロゴの斬新さや単純さ、また細胞がモチーフになっていることから、多くの人が何かしらのキャラクター性を感じ取っていたようだが、実はこのロゴと共通点のある妖怪が昔から日本には存在していたのである。 一番有名な妖怪絵巻とされる京都・大徳寺真珠庵蔵の百鬼夜行絵巻の中には、多くの妖怪に交じって一匹の奇妙な妖怪が存在している。赤くて丸い体に大きな一つ目がある、奇妙な姿の妖怪だ。短い手足としっぽらしき細い器官がついているが、あまりに単純すぎる姿形をしているため、かえって他の妖怪と比べて目立っている。 いったいどんな妖怪なのか気になるところだが、百鬼夜行絵巻の妖怪には伝説や名称が存在しないため、まったく分からない。この百鬼夜行絵巻をもとにした別の妖怪絵巻には「大化(おっか)」「ちからここ」といった名称が添えられたものもあるが、いずれも本当の名称とは断定できない。 しかし、やはり絵巻の中では目を引く存在なのは間違いないようで、たくさんの妖怪が群れをなして登場する真珠庵系統の妖怪絵巻にはこの「赤い一つ目の奇妙な妖怪」がかなりの頻度で登場する。やはり、単純な構造と目を引く色合いは絵師の創作意欲と、見る者の興味の両方をそそるものなのかもしれない。謎が多いが、現代でも多くの人を魅了する妖怪でもあるのだ。 21世紀になって生まれた「いのちの輝きくん」があっという間に人気キャラとなったのも、日本人が昔からよく似た姿の妖怪に引き付けられてきたからなのかもしれない?(山口敏太郎)
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芸能ニュース
2023年09月13日 18時00分
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株上げた井ノ原快彦、年下に嫌われていた? 森田剛から「嫌い」緊張関係続く<芸能界【犬猿の仲】の有名人>
芸能ネタ
2023年09月10日 17時00分