ミステリー
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ミステリー 2021年06月26日 23時00分
「UFOは米国の安全保障を脅かす可能性がある」議会でのブリーフィング後に政治家らが発言
昨年、アメリカで新たな情報公開制度が制定され、米国議会は各種情報機関が収集した様々な「未確認航空現象」に関する報告書を提出するように指示。今月末にはその報告書の内容が公開されるとして注目を集めている。 この報告書の公開を前に、アメリカ下院情報委員会のメンバーが機密情報隔離施設(SCIF、Sensitive compartmented information facility)の中で説明不可能な「未確認航空現象」に関する海軍、FBI当局者との極秘ブリーフィングを行った。その後、16日に「UFOが米国の国家安全保障にとって差し迫った脅威となる可能性がある」と発表した。 報告書の詳細や地球外生命体の存在について、明言はされなかったが、一部の議員は「UFOにアメリカ以外の国がコントロールしているスパイ資産である可能性」があり、宇宙人の侵略の前触れというよりは、国家の安全保障に危険を及ぼす可能性があると懸念を表明している。以下に、今回のブリーフィングに参加した議員らのコメントを紹介する。 >>25年以上の時を超え、「宇宙人解剖フィルム」の1コマが100万ドルでオークションに登場!?<< ショーン・パトリック・マロニー議員は、「米軍関係者の安全と安心、あるいは米国の国家安全保障上の利益に関わるほど、原因不明の空中現象の問題を真剣に受け止めており、何を扱っているのかを知りたいと思っています」と語っている。そして「米軍関係者の安全とセキュリティ、そして我々の活動や機密性の高い活動に関わる正当な疑問があることを理解することが重要だと思います」と発言した。 また、ヴァル・デミングス議員は「私たちの安全とセキュリティは常に重要であり、国家安全保障は最優先事項です」と述べた。また委員会の議長であるアダム・シフ議員は「今回のブリーフィングは興味深く、目を見張るものであった」としながらも、公的な報告書が発表される前であることから具体的な内容についての言及は避けた。 また、UFO調査の責任者であるアンドレ・カーソン議員は、考慮すべき安全保障上の問題があることから、報告書の内容に関する公聴会が開かれることを期待していると語る。 マイク・クイグリー議員は「この画期的な報告書は、UFOがようやく真剣に受け止められるようになったことを示している。これは、私が今まで見てきた中で、最も大きな方針転換」と述べた。クイグリー議員は1997年に公開されたカール・セーガンの小説を映画化したSF映画『コンタクト』を引き合いに出し、「この報告書が未確認航空現象に関するすべての答えとなりうるわけではなく、説明できないこともある」と認めた上で、宇宙にはまだ人間の理解を超えた謎がたくさんあるため、報告書の内容に過度な期待を抱かせないように注意を促している。 果たして、提出された報告書には何が書かれていたのか。そして報告書の中身が公開される日はくるのだろうか?参考記事UFOs could threaten US security, pols say after Capitol Hill briefing(New York Post)よりhttps://nypost.com/2021/06/16/ufos-could-threaten-u-s-security-pols-say-after-briefing/
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ミステリー 2021年06月20日 23時00分
死に瀕した時に見るものとは?「走馬灯」のメカニズム
イギリスで最も成功したジャズミュージシャンの一人であり、BBCジャズ賞を2005年と2008年の2度受賞しているトニー・コフィは、「走馬灯を見た」ことがきっかけで音楽の道に進んだという。 トニー・コフィは16歳のとき、ノッティンガムで建設業者の見習いとして働いていた。彼はある日、作業中にビルの3階から転落してしまったのだが、その時奇妙な体験をしたという。 地面に落ちていくまでの間、時間が大幅に遅くなったように感じられたばかりでなく、「まだ生まれてもいない子どもや、見たこともないのに今では友達になっている人物」など、たくさんのものが脳裏に浮かび上がったのだ。その中でも特に印象に残ったのは、「楽器を演奏している自分」の姿だったという。その直後、彼は頭から地面にたたき付けられて意識を失った。その後、彼は病院で意識を取り戻したそうだが、これまでの生活に違和感を抱き、落下の際に見た様々な光景がフラッシュバックするようになった。 あれは、本当に自分の姿だったのではないか。そう考えた彼は夢で見た楽器のサックスを購入。それは驚くほど彼の手になじみ、またたく間に演奏をマスター。イギリスを代表するサックス奏者にまで上り詰めたのである。まさしく、事故の際に見た「走馬灯」通りの生活を送るようになったのだ。 死に際や命の危機に瀕したとき、人生の様々な光景が脳裏に思い浮かぶことを「走馬灯のよう」と表現する。また、実際に走馬灯を見たという体験を持つ人は世界中に存在する(コフィ氏のように未来の自分の姿を見たというケースは珍しいが)。しかし、「走馬灯」に関する研究はほとんどなされておらず、原理についても未だ確立したものはない。 >>幽霊飛行機がレーダーに!?永久欠番の日航機JAL0123がフライトレーダーアプリに出現<< 例えば2017年にイスラエルの研究者グループは、人生の中で経験した出来事が心の中で連続体として存在し、心理的・生理的なストレスが極限に達したときに前面に出てくるのではないかという説を述べている。強いストレスや危険な状況下で脳の正常なプロセス調節ができなくなった結果、連鎖的に過去の記憶やイメージを想起するのではというものだ。 だが、走馬灯を見た人たちから寄せられる報告は「時間がゆっくりと流れていた」という内容が多い。膨大な記憶情報の処理がされたにもかかわらず、体感する時間の流れが遅く感じることの説明がつかないという意見もあった。 一方で、人間が体感する時間の認識は、意識状態の産物であるという説もある。意識が変化した状態で時間の流れが劇的に遅くなり、数秒が数分にも感じられたという体験をする人がいる。これは緊急事態だけでなく、深い瞑想状態やスポーツ選手が「ゾーン」に入った時、またサイケデリック・ドラッグの体験時に見られる現象だという。 いずれにせよ、現在ではまだ説明されていない何らかの現象が我々の体内で起きた結果「走馬灯」が現れるのかもしれない。(山口敏太郎)関連記事NDEs: 'my life flashed before my eyes'(unexplained-mysteries.com)よりhttps://www.unexplained-mysteries.com/news/347779/ndes-my-life-flashed-before-my-eyes
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ミステリー 2021年06月19日 23時00分
ザトウクジラに飲み込まれるも生還!漁師が驚きの体験を語る
童話のピノキオでは、ピノキオを作ったゼペットじいさんがクジラに飲み込まれ、ピノキオと共に脱出するというくだりがある。また、旧約聖書にも預言者のヨナが神に背いたため嵐に遭い、「巨大な魚」に飲み込まれるが、神に祈って助かったという話がある。この「巨大な魚」がクジラとされることもある。 このように、クジラはあまりにも巨大で「人間をひと飲みにしてしまう」とか「体が大きい分、空間もあるだろうから食べられても少しぐらいは生きていられる」と昔から考えられていたことが分かる。だが、現実に「クジラに飲み込まれる」という事件が本当に発生してしまったのだ。 6月11日午前8時頃、米マサチューセッツ州ケープコッド沖で、ロブスター漁を行うマイケル・パッカードさん(56歳)は、海底に設置した仕掛けを確認しようと海に潜った。だが水深14メートルの地点で突然周囲が真っ暗になったという。一瞬、サメに襲われたかと思ったそうだが、彼が「いた」のはもっと大きな生物の中だった。 「鋭い歯がないことから、大きなザトウクジラに飲み込まれようとしているのが分かりました。クジラが口の中の筋肉を絞っているのも伝わり、私は『ここから出るのは無理だ。もうダメだ、死んでしまう』と思いました。頭に浮かんだのは、12歳と15歳になる息子たちのことでした」 だが、クジラは大きく頭を振ると水面に浮上。次の瞬間、クジラの口からパッカードさんは吐き出されたという。 >>聖書に登場する「ノアの方舟」再現!その結果とは<< 「光が見えたと思ったら、クジラが頭を左右に振り始めて、気がついたら私は外(水の中)にいたんです」と彼は語る。彼は地元の病院に搬送され、足の骨を折っていたことが判明したものの、幸いにも深刻なけがはなかったという。 専門家によれば、ヒゲクジラは基本、人間をえさと見なさないとのこと。ヒゲクジラは主食のオキアミや魚の群れに向かって大きな口を開けて突進する「ランジフィーディング」で、大量のえさを一気に口の中に入れる。 この時にうっかり大きな生物がクジラの口の中に入ってしまうこともあるそうで、2019年にはトドがクジラの口の中に入ってしまった瞬間が捉えられたこともある。普通、クジラはえさを口の中に入れるとすぐに飲み込もうとするのだが、この時は15秒以上かけて口を開けたまま海中に潜っていったそうで、その間にトドが逃げていったと考えられている。また、同年2月には南アフリカで、ダイバーがクジラに飲み込まれかけたものの生還できたという事例がある。 クジラに飲まれるという話は、創作の世界だけの話とは言えないようだ。記事内の参考についてCBS BostonのYouTubeよりhttps://www.youtube.com/watch?v=c9Y_d00bno8Man is swallowed and spat out by a whale(unexplained-mysteries.com)よりhttps://www.unexplained-mysteries.com/news/347736/man-is-swallowed-and-spat-out-by-a-whale死を覚悟した。ザトウクジラに30秒間のみこまれた漁師が振り返る(HUFFPOST)よりhttps://www.huffingtonpost.jp/entry/whale_jp_60c579d2e4b0d27e3d0477d6
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ミステリー 2021年06月13日 23時00分
聖書に登場する「ノアの方舟」再現!その結果とは
「ノアの方舟」は、聖書に登場する有名な伝説である。ある日、神に選ばれたノアは、夢で人類を滅ぼす大洪水がやってくるという神のお告げを聞く。ノアは巨大な方船を造り、家族と動物を乗せ、押し寄せた大洪水を乗り切り、人類の始祖になるという壮大な話である。 新約聖書の創世記8章4節によると、ノアの方舟はトルコのアララト山に漂着したとされている。これは単なる伝説にすぎないと言われてきたが、過去には実際にアララト山からノアの方舟の残骸らしき木片などが発見されており、いまだに実在説があがって研究も行われている。 さて、そんな「ノアの方舟」が実在したとしたら、どんなスケールになったのだろうか。実際にレプリカを作成した人物がオランダにいる。 オランダの建築業者のヨハン・ヒュベールス氏は、私財を投入し4年かけて聖書の記述に沿った原寸大レプリカを建造したのだ。出来上がった箱舟は長さ119メートル、幅30メートル、高さ23メートル。かかった費用は400万ユーロ。木の量は12000本に相当する。なお、聖書では方舟は未知の木材であるゴファーウッドで造らなければならないとされていたが、再現にあたってアメリカスギとマツを利用したとのこと。 現在、この方舟は2隻存在しており、最初に建造されたものがオランダのドルドレヒトに、後に半分の大きさで建造されたものがイギリスのイプスウィッチの港に1隻、それぞれ係留されている。いずれもラッシュ船(艀=はしけ=を搭載して輸送するための船)からなる浮き台の上に設置されており、最初に造られた方は海に係留した博物館のような施設になっている。船内には聖書にまつわる様々な資料が展示されており、来場者は自由に閲覧できるという。 >>今年になって真相解明へ新たな動き? オーストラリアの未解決事件「タマム・シュッド事件」<< 原寸大の方舟は2010年にオランダのテレビ演劇プロデューサーであるアド・ピータース氏が300万ユーロで購入。当初彼はこの船を様々なバックグラウンドを持つ人々の「語り場」にすることを目的としたいと述べていた。 その後、2019年にピータース氏はブレグジットの国民投票に感銘を受け、オランダからイギリスのイプスウィッチまで方舟を移動させたのだ。だが、イプスウィッチに到着した直後、方舟は満載喫水線証書が見つからない、トン数の情報がないなど、様々な懸念から基準を満たしていないと判断され、沿岸警備隊員によってドックに係留されたままとなってしまった。 それから2年近くが経った現在も、「ノアの方舟」は船の状態と耐航性に深刻な懸念がある状態のため、以前港に留置された状態が続いている。なお、この再現版「ノアの方舟」は大小どちらも浮き台に乗った状態でタグボートなどにけん引してもらわない限り動くことはできず、単独で海を渡ることは非常に難しいものであることが判明している。 聖書の記述に限りなく近い形で再現を試みた「ノアの方舟」だが、実際に嵐の海原を航行できたかという点については疑問符がつきそうだ。(山口敏太郎)参考記事Huge Noah's Ark replica deemed 'unseaworthy'(unexplained-mysteries.com)よりhttps://www.unexplained-mysteries.com/news/347488/huge-noahs-ark-replica-deemed-unseaworthy
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ミステリー 2021年06月12日 23時00分
アメリカのUFOレポート、6月25日に公開決定 揺れるアメリカ議会とNASA
昨年末、トランプ前大統領が追加の新型コロナウイルス経済対策法に署名したが、この中には「アメリカの情報機関がUFOに関し、知る情報の報告書を議会に提出する」という条項が含まれていた。期限は180日、様々なUFO関連の報告書が世に出ることになるため、多くの人々が注目している。 気になる報告書が公開されるのは今月末の予定とのことだが、報告書の内容の説明を受けた関係者から様々な情報が出てきている。 それによると、過去10年間に起きたUAP(未確認空中現象)に関する120件の事件を分析した結果、これらは米軍または他の機関の秘密技術がUFOと間違えられたケースではないことが明らかになったという。 また、これらの物体が地球外のものであるという証拠はないとしながらも、現状ではまったく説明がつかないと結論づけており、矛盾した内容になっているそうだ。少なくとも我々の考えが及ばない未確認飛行物体が実在することは否定できず、政府関係者でさえもその正体については現状、ほとんど分かっていないことが伝聞からうかがえるという。 また、このUFO情報に関する報告書提出を受けてか、現在NASAも未確認空中現象について調査しているようで、新しく任命されたNASA長官のビル・ネルソン氏がNASA所属の研究者に米海軍パイロットが目撃したUFOの調査を依頼したという報告が上がっている。 >>25年以上の時を超え、「宇宙人解剖フィルム」の1コマが100万ドルでオークションに登場!?<< ネルソン氏はCNNのレイチェル・クレイン氏のインタビューに「科学者たちに『科学的な観点から見て、これらの物体が何であるか、また判断できるかどうか見てくれないか、そうすれば私たちはもっと良い考えを持つことができるのではないか』と言った。要するに、私たちは知りたいし、問題の解決を目指しているのです」と述べている。 米海軍や他の情報機関が成し得なかったことをNASAが成功させられるかはまだ分からないが、NASAがこの問題を調査しているという事実は、UFOの目撃情報が専門家たちによって非常に真剣に受け止められていることの証左といえるだろう。 問題の報告書は6月25日に公開される予定とのこと。果たしてどんな情報が出てくるのか、心待ちにしたい。 (山口敏太郎)参考記事US UFO report: 'we don't know what they are'(unexplained-mysteries.com)よりhttps://www.unexplained-mysteries.com/news/347451/us-ufo-report-we-dont-know-what-they-areNow even NASA has started to investigate UFOs(unexplained-mysteries.com)よりhttps://www.unexplained-mysteries.com/news/347496/now-even-nasa-has-started-to-investigate-ufos
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ミステリー 2021年06月05日 23時00分
25年以上の時を超え、「宇宙人解剖フィルム」の1コマが100万ドルでオークションに登場!?
ある特定の年齢層の人はテレビで見たことがあるだろう、有名な「宇宙人解剖フィルム」という映像がある。 「宇宙人解剖フィルム」は検死台の上に横たわるグレイ型エイリアンと、その解剖手術の様子を収めた17分間の映像で、1947年にニューメキシコ州ロズウェルに墜落した宇宙人の死体を解剖している、という内容だ。 映像の中では、小さなヒューマノイドが診察台の上に横たわり、何者かがそれを解剖している様子が捉えられている。他にも6本指や、奇妙なシンボルが描かれた金属片など、宇宙人の面影がいくつも映っている。1995年8月28日にアメリカのFOXテレビで「Alien Autopsy: Fact or Fiction」というタイトルで初めて公開され、後年日本のテレビ番組でも公開されて話題となった。 当時の映像の持ち主はイギリス人のレイ・サンティリ氏で、彼は1992年に米軍カメラマンからこのフレームを入手したという。注目を集めた「宇宙人解剖フィルム」は、その内容の真偽やサンティリ氏との権利関係に関する諸問題が生じる等の事態が発生した。しかし、後にサンティリはこの映像が本物ではないことを認め、自分が目撃したと主張する本物の映像を「演出された再現」したものであると説明。この結果はあまり明るみに出ることはなく、「宇宙人解剖フィルム」も世の中には「衝撃映像」の一つとして受け取られ消費されただけに終わった。 ところが先日、その貴重なフィルムがオークションに出品されるという発表があった。ビットコイン等の暗号通貨にも使われているブロックチェーン技術を用い、映像の1コマをノン・ファンジブル・トークン(NFT)画像として出品するというもので、画像は我々がよく知る「宇宙人解剖フィルム」の映像とはまた違った角度で解剖の様子を捉えたものとなっている。確かに貴重なワンショットかもしれないが、オークションの入札価格はなんと100万ドル(約1億954万円)から。オークションを企画したサンティリ氏は、これまでに出品された唯一の1コマであると主張しているとのことだ。 >>宇宙人は自分たちの惑星が見つからないよう、優れた技術で隠している!?<< オークションサイトRaribleは、この商品について次のように説明している。 「地球外生命体の存在をめぐる議論は、CIAがUAPの最も有名な証拠である動画を認証して決着しました。今、初めてその歴史の一部を所有することができます」 一方で、英国のUFO研究家であるフィリップ・マントル氏は、「宇宙人の解剖フィルムのデマについてすべて解き明かしたと思ったら、また新たに別のものが出てきて驚いています。私はこの偽物のフィルムを何十年もかけて調査し、そのすべてを著書にまとめ、さらに4部構成のドキュメンタリーにしました。事実は、この映画が本当に100%偽物だということです」と述べ、このフレームに100万ドルも出す人は愚か者だと非難している。 果たして貴重なフィルムは誰の手に渡るのか。興味は尽きない。(山口敏太郎)関連記事Frame from 'alien autopsy' video goes on sale(unexplained-mysteries.com)よりhttps://www.unexplained-mysteries.com/news/347387/frame-from-alien-autopsy-video-goes-on-saleFamous picture of 'alien body' from top-secret film auctioned for £700k(dailystar)よりhttps://www.dailystar.co.uk/news/weird-news/most-famous-extraterrestrial-evidence-alien-24209059
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ミステリー 2021年05月30日 23時00分
火星に生命は存在するのか?これまでに報告された証拠の数々
NASAは新たな火星探査機パーサヴィアランス(Perseverance)ローバーが火星地表に着陸したと2月に発表した。その後も火星で初のヘリコプターの飛行に成功させるなど、様々なミッションを成功させている。今回のミッションの中には火星の生命に関する調査が含まれており、多くの研究者らがその動きを見守っている。 火星には、過去に生命が存在したという説や、過酷な環境だが今も下等生物が生息しているという説などが存在している。そして、現在でもその証拠を裏付けるような画像や物証が報告されているのだ。 先日、Advances in Microbiology誌で発表されたものが「火星に菌類が存在する証拠がある」と主張する論文だ。過去に火星探査機「オポチュニティ」のローバーが連続で撮影した写真を参考にしており、そこにはホコリタケを思わせる菌類のようなものが火星の土の中から現れ、大きくなっていく様子が捉えられている。この球状のものは一度ローバーの車輪によってつぶされてしまうが、その後新しいもの(一部は茎らしき組織を持つ)がローバーの残したわだちに生じてきたというのだ。だが、この菌類はおそらくヘマタイトという鉱物の小さな球状の破片「ヘマタイト・コンクリーション」ではないかという反論が出ている。 また、火星から地球に飛来した隕石に「虫の化石」が含まれていたという有名な事例も存在している。1984年に南極で回収された隕石の中から発見されたもので、顕微鏡で見るとミミズのような姿をした微小な生物らしきものの姿が確認できた、というものだ。隕石の年代から考えて、この虫は数十億年前のものの可能性があるとされたが、一方で単なる無機物の結晶がミミズのように見える構造を作り出すこともあるという意見もあり、未だに結論は出ていない。 >>地球から宇宙へ送られたメッセージは本当に届いているのか?<< 今のところ火星に生命が存在する、したという確たる証拠は出ていないが、最近の調査結果では火星の大気中に微量のメタンがあると分かった。地球上の生物はメタンを放出しているため、これも生物が生命活動を行っている証拠ではないかとも言われている。一方で、メタンは加熱された岩石など地熱活動などによっても生成されることはよく知られている。 火星に生命は存在するのか。その結論は火星探査機パーサヴィアランスの調査結果によって明らかになるのかもしれない。関連記事Revisiting 5 questionable claims of alien life(unexplained-mysteries.com)よりhttps://www.unexplained-mysteries.com/news/347153/revisiting-5-questionable-claims-of-alien-life
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ミステリー 2021年05月29日 23時00分
今年になって真相解明へ新たな動き? オーストラリアの未解決事件「タマム・シュッド事件」
オーストラリアで、数十年にわたって未解決のままの「タマム・シュッド事件」に大きな動きがあり話題になっている。 1948年12月1日の朝6時、アデレード市のソマートン公園で男性の遺体が発見された。男性は45歳前後、死亡時刻は同日の深夜2時頃で就寝中に殺害された可能性が高いとみられた。 >>全ての画像を見る<< 男性はスーツにネクタイときちんとした身なりをしていたが、身分証明書を持っておらずスーツケースにはラベルがはがされた衣類が詰め込まれていた。また、ポケットには「Tamám Shud」というペルシャ語が印刷された紙が入っていた。この紙は11世紀のペルシャの学者、詩人のウマル・ハイヤームの「ルバイヤート」という本の一節を切り取ったものであることが判明した。だが、なぜこの部分だけ切り取られ、隠されていたのかは分からなかった。 この男性は発見場所から「ソマートン・マン」と呼ばれるようになったが、身元はいっこうに判明しなかった。そこで警察は男性の情報を公開し、気になったことがあれば情報を提供してほしい、と募った。 するとある男性が事件と同じ日に、自分の車の中に最終ページが切り取られた「ルバイヤート」が投げ込まれていた、と届け出た。たまたま車のドアの鍵を閉め忘れたところ、何者かによって車内に入れられていたそうで、受け取った警察が調べてみるとソマートン・マンのポケットから出てきた切れ端が、この本から切り取られたものだと判明。さらに裏表紙には、大文字のアルファベットで構成された暗号らしき文章が書かれていたのである。 また、暗号の下には電話番号も記載されていた。番号の主はソマートン公園の近くに住んでいた看護師の女性。彼女はかつて「ルバイヤート」を持っていたが、第二次世界大戦中にオーストラリア陸軍のボクソール中尉に署名を入れて貸し出したと証言した。 警察がボクソール中尉に確認をとってみたところ、中尉は確かに「ルバイヤート」を借り受けたことを覚えていた。しかし彼の手元には女性の署名入りの「ルバイヤート」が存在していた。ソマートン・マンの切れ端につながるルバイヤートは1941年版で、中尉の借りたルバイヤートは1924年版。年代が食い違っていた。ソマートン・マンへの足取りはこれで途絶えてしまった。 だが先日、この事件が大きく動く発表があった。オーストラリア当局が、1948年当時には分からなかった手掛かりを現代の科学的分析から得るべく、「ソマートン・マン」の遺体の掘り返しを決定したのである。 遺体を調査する研究チームの一員であるアン・コクソン博士は、今回の発掘を伝えるプレスリリースの中で「現在の技術は、この遺体が発見された当時の技術よりも大幅に進んでいる」と述べている。 具体的には遺体から十分な量のサンプルを抽出し、そこからDNAや遺伝物質を回収できれば、系図の調査が可能になりソマートン・マンの身元特定につながるのではないかと考えられている。問題があるとすれば、遺体には防腐処理が施されていたため、化学物質の影響で遺伝物質が壊れている可能性があること。そのため、コクソン氏は「この種の検査は非常に複雑で時間がかかることが多いが、我々はあらゆる方法を駆使して、この永続的な謎に決着をつけようとしている」と強調している。 なお、2013年に海外のドキュメンタリーシリーズ「60ミニッツ」で「タマム・シュッド事件」が取り上げられた際、番組に前述の看護師の家族が出演していた。看護師本人は既に亡くなっていたが、彼女の娘が「母はソマートン・マンが誰か知っていた。警察より上層の人間も正体を知っていたらしい」と証言していたのである。今回の調査は謎めいた「タマム・シュッド事件」を解決に導く結果となるのか、進展が気になるところだ。(山口敏太郎)関連記事Body of Australia's Mysterious 'Somerton Man' Exhumed for New Forensic Analysis(Coast to Coast AM)よりhttps://www.coasttocoastam.com/article/body-of-australias-mysterious-somerton-man-exhumed-for-new-forensic-analysis/
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ミステリー 2021年05月23日 23時00分
バルト海の沈没船の中に眠る? 帝政ロシアの秘宝「琥珀の間」
ポーランドのダイビングチームが昨年12月、第二次世界大戦時代に行方不明になった汽船「カールスルーエ」がバルト海の海底に沈んでいるのを発見し、注目を集めた。 「カールスルーエ」は第二次世界大戦が終結するまでの数日間、東プロイセンからドイツ軍と民間人を避難させることに関与したいくつかの船の一隻だった。船には積み荷としてヨーロッパ占領中にナチスが接収していた貴金属など貴重品が含まれていた可能性があり、歴史家にとって非常に興味深い発見だ。 中でも期待されているのが、世界の8番目の不思議とも言われている「琥珀の間」の装飾の発見だ。ロマノフ王朝の王宮を飾った「琥珀の間」は金や真珠で飾られた壁が琥珀色に輝いて見えたことからこの名が付けられている。 初めはプロイセン王フリードリヒ1世のためにドイツ人の職人たちによって制作されたが、後年ロシア皇帝ピョートル大帝に贈呈された。その後、琥珀の間の壁はナチスドイツが接収。東プロイセンの首都ケーニヒスベルクに移され、ケーニヒスベルク城に保管されていたそうだが、第二次世界大戦でドイツが敗北して以降は不明となっていた。「琥珀の間」は現在、2億7500万ドルを超える価値があると推定されている。 >>ロシア正教会「素人による悪魔祓い」の規制強化へ 悪魔祓いによる死亡事例を受け<< そんな「琥珀の間」のパネルが、沈没したカールスルーエの中にまだ残されているのではないかと考えられている。実際、カールスルーエを発見したダイビングチームによれば船の中には未開封の箱や木箱が複数存在していたという。調査したダイバーのトマシュ・スタチュラ氏は「バルト海の底にこの船が眠っている可能性が高いと判明した昨年以来、私たちは船の残骸を探していました。カールスルーエはほぼ無傷であり、その中から軍用車両や磁器などを発見しています。中身がまだ分かっていない多くの箱の中にも様々な発見があることでしょう」と語る。 そして今月末、ダイビングチームが10日間の潜水調査を予定していることが明らかになった。今後、カールスルーエ号で行われる一連の潜水作業では、現場で発見されたすべての資料を記録し、価値のあるものが発見された場合には、ポーランド政府が国策として潜水作業を行い、さらに調査することになっている。 この調査によって謎が完全に解明されるのか。期待していきたいところだ。(山口敏太郎)関連記事Divers Set to Scour Sunken Nazi Ship for Legendary Lost Amber Room(coast to coast)よりhttps://www.coasttocoastam.com/article/divers-set-to-scour-sunken-nazi-ship-for-legendary-lost-amber-room/
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ミステリー 2021年05月22日 23時00分
生きている化石、シーラカンスをサメ漁師が捕獲!
4億2千万年前に絶滅したシーラカンスが海で生きているのを、サメの漁師が発見したと「Dailystar」が報じた。 「Mongabay News」によると、マダガスカル沖の西インド洋で健在であることが確認されたそう。漁師がサメ狩りのために刺し網を使うようになったことがきっかけで、絶滅したと思われていた種よりも古い魚の集団を再発見したという。 4億2千万年前に誕生したこの種は絶滅したと考えられていたが、科学者たちは、8つのヒレ、ウロコにある特定の斑点模様、そして巨大な体を持つラティメリア種がまだ生きていることを発見し、衝撃を受けたという。 「SA Journal of Science」に掲載された論文で、研究者たちはこう書いている。 「サメを捕獲するために使用されるジャリファ刺網は、大型で深海に設置できるため、比較的新しい技術革新だ」 研究者たちは、特にマダガスカルでシーラカンスが「搾取」の危機にさらされていると危惧している。 「マダガスカルのシーラカンスの生存にとって、ジャリファ刺網が今や最大の脅威であることは疑いの余地がない」 研究を主導したアンドリュー・クック氏はMongabay Newsに対し、研究者たちがこの生物の偶発的な捕獲の増加にショックを受けたと語っている。 Newsweekは彼の言葉を伝えた。 「マダガスカルではシーラカンスを監視したり保護したりする積極的なプロセスがなかった」 彼らの研究によると、マダガスカルは様々なシーラカンス種の生息地であり、古代種を保存するための保護措置を講じることが重要だという。 >>古代マヤ文明の人々はアクションフィギュアを作っていた!?墳墓より出土した精巧な土偶たち<< しかし、マダガスカル政府の海洋研究者であるパウベルト・ツィマナオラティ・マハタンテ氏は、この種が漁師の間で人気になることに懸念を抱いてはいないと同サイトに語っている。彼は次のように語っている。 「シーラカンスを捕まえることは全く珍しいことであり、人々はある意味、珍しいものを捕まえることを恐れてさえいる。ですから、シーラカンスが意図的に狙われるとは思いません」 「SA Journal of Scienceに掲載された論文は、マダガスカルのシーラカンスについて初めて包括的に説明したもので、重要な個体群の存在を示しています」関連記事Shark hunters find 420m-year-old 'extinct' four-legged fossil fish alive in ocean(Dailystar)よりhttps://www.dailystar.co.uk/news/weird-news/shark-hunters-find-420m-year-24120425
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急浮上、幻の古文書『阿波風土記』が裏付ける“邪馬台国四国説”、邪馬台国は阿波だった!?
2019年07月06日 23時00分
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2019年06月30日 23時00分
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ミステリー
古墳は古代の宇宙人から伝わった!?火星の前方後円墳とは
2019年06月09日 23時00分
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ミステリー
明治まで生きた新撰組伝説 死亡したはずの美男隊士が日清戦争で活躍していた?
2019年06月08日 23時00分
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ミステリー
明治政府が封印した謎の古文書『阿波風土記』に何が書かれていたのか?
2019年06月02日 23時00分
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ミステリー
不老不死を求めた秦の始皇帝が探した「蓬莱国」
2019年06月01日 23時00分
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ミステリー
咲くのは不吉の前兆?「竹の花」開花が全国で相次ぐ
2019年05月26日 23時00分
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ミステリー
平家盛伝説 実は壇ノ浦の合戦の後で五島列島に逃げていた!?
2019年05月25日 23時00分
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ミステリー
日本最大の古墳に埋葬されているのは誰なのか?巨大古墳に隠された大きなミステリー
2019年05月19日 23時00分
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ミステリー
桂原古墳に「飛行するロケット?」の壁画がある?
2019年05月18日 23時00分
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ミステリー
木曽義仲の使った火牛の計は嘘だった?
2019年05月12日 23時00分
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ミステリー
三代将軍・徳川家光の父は徳川家康で母は春日局だった?
2019年05月11日 23時00分
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ミステリー
坂本龍馬も挑んだ?「蝦夷の埋蔵金伝説」
2019年04月28日 23時00分
特集
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少年隊・錦織、東山ジャニーズ新社長就任に意味深投稿? 植草とのYouTubeもストップ、現在の活動は
芸能ネタ
2023年09月18日 12時00分
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ジャニーズ最大のタブー? 嵐メンバー4人と“男女の仲”報道、セクシー女優の死【芸能界、別れた二人の真相】
芸能ネタ
2023年09月17日 12時00分
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Snow Man向井、ジャニー氏お小遣い秘話が拡散? グループ不仲説の真相は<実は不仲?【犬猿の仲】の有名人>
芸能ネタ
2023年09月16日 12時00分
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一転しジャニーズ契約継続なし、モス広告Snow Manの顔を紙で隠した画像が拡散「イジメ」「涙出てきた」ファン怒り
芸能ニュース
2023年09月13日 18時00分
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株上げた井ノ原快彦、年下に嫌われていた? 森田剛から「嫌い」緊張関係続く<芸能界【犬猿の仲】の有名人>
芸能ネタ
2023年09月10日 17時00分