ミステリー
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ミステリー 2021年04月11日 23時00分
地球から宇宙へ送られたメッセージは本当に届いているのか?
日々、世界中でUFOを目撃した、撮影に成功したという証言が出ている。中には宇宙人にさらわれたと主張する人もいるが、広い宇宙には本当に知的生命体が存在しているのだろうか。まさか本当に空飛ぶ円盤に乗って地球まで来ているかどうかは別としても、宇宙には無数の天体が存在しているので、地球と同じような条件に恵まれ、知的生命体が存在する天体も低確率ではあるが存在するはずだ。 そういった考えから考案されたプロジェクトが地球外知的生命体探査(Search for extraterrestrial intelligence、略称SETI)だ。電波望遠鏡で宇宙から受信した電波を解析して人工的な信号を探すというもので、逆に地球の側から宇宙人に向けて電波を送る「アクティブSETI」という試みも行われている。 しかし、文字通り暗中模索の状態と言える状況が続いている。太陽系から遠く離れた別の星系にメッセージを送るには、その距離を考えると数千年(あるいはそれ以上)かかるだろうし、星間通信には明らかに遅すぎる通常の無線信号を、知的な宇宙人が捉えて聞いているという保証もない。 しかし、それでも人類はコンタクトを取ろうとしてきた。1962年、ソ連の科学者が金星に向けて基本的な挨拶(「Mir, Lenin, SSR」)を送信したのが、宇宙人とのコミュニケーションを試みた最初の事例だ。 こちらは太陽系内であったが、太陽系外の星に向けて初めてメッセージが送られたのは、1974年の「アレシボ・メッセージ」が初となる。フランク・ドレイク、カール・セーガンをはじめとする科学者や天文学者たちが、プエルトリコのアレシボ天文台を利用して、2万5000光年離れた星団に向けてメッセージを送ったのだ。このメッセージを読み解くと、人間の姿やDNAの二重らせん、炭素原子のモデル、望遠鏡の絵などが出てくるというものであった。 >>人面岩、ドレスを着た女性……火星に存在する奇妙な「人工物」の真相<< このメッセージを誰かが受け取る可能性は、控えめに言っても低い。メッセージがターゲットに到達するまでに単純計算して2万5000年かかることを考えると、それまでにターゲットが移動している可能性が高いからだ。 心理学者のダグラス・ヴァコック氏は「アレシボ・メッセージは、数学と科学の言語で、人間としての我々のスナップショットを与えようとした」と述べている。 それ以後も宇宙にメッセージを送る試みは何度も行われてきたが、今日に至るまで、私たちはまだ応答を受け取っていないーーー少なくとも、私たちが検出して解読することができたものは今のところ存在していない。 現状、電波によるメッセージは光の速度に制限されているため、星の反対側にいる他の生物とコミュニケーションをとるための手段にはなり得ないのかもしれない。だが、それでもいつか遠く離れた宇宙のどこかにいる「お隣さん」に会うために、科学者たちは研究を続けているのだ。(山口敏太郎)関連記事What radio messages have we sent to aliens ?(unexplained-mysteries.com)よりhttps://www.unexplained-mysteries.com/news/344927/what-radio-messages-have-we-sent-to-aliens
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ミステリー 2021年04月10日 23時00分
江戸時代の「まん延防止等重点措置」? 和歌山県に存在する「疫病よけマンボウ」
2021年2月13日に施行された新型コロナウイルス対策の改正特別措置法で、緊急事態宣言が出されていなくても集中的な対策を可能にするために「まん延防止等重点措置」が設けられた。緊急事態宣言に準じた対応がとれるもので、都道府県単位で発令し、飲食店等の営業時短要請や外出自粛・禁止要請などを求めることができる。 「マン防」と呼ばれることもあるが、この略称を聞いて多くの人が思い浮かべるのは魚のマンボウの方だろう。ところが昔、和歌山県では本当に「マンボウが疫病よけとされていた」のだ。 和歌山市立博物館には、江戸時代後期のものとみられる大きなマンボウの版画が存在している。大きく丸い体に、上下に飛び出た三日月型のヒレが特徴的な姿は、現代の人々から見ても確かにマンボウと思えるものだ。 この版画では「満方」と表記されており、大きさは「壱丈五尺四方(約4.5メートル四方)」とある。なお、マンボウは「世界で最も重い硬骨魚類」のギネス記録を持つ魚でもある。1996年に千葉県鴨川市沖で捕獲されたウシマンボウが2.72メートル、2.3トンを記録しているので、この版画に描かれたマンボウはその倍はあるということになる。水揚げされた当時、多くの人が驚いたであろうことは想像に難くない。 >>新型コロナに悩まされるインドにて、新たな奇病が発生!?<< 奇妙な生物や珍しい生物が発見されると、縁起が良いとされ、吉事や凶事の起きる前兆とされることも多かった。このマンボウは前者だったようで、「疫病よけ」として版画が出回っていたことが分かる。版画に描かれたマンボウの体には斑点模様が多数確認できることから、発疹が出て、かさぶたが生じて痕が残る天然痘が連想された結果、疫病よけのお守りとしてマンボウの版画が流通することになったのではないだろうか。 なお、和歌山市立博物館の「疫病よけマンボウ」は4月4日から展示中とのこと。気になる方は足を運んでみてはいかがだろうか。※画像は『翻車考』栗本丹州著 文政8(1825)年のもの(山口敏太郎)参考ツイート和歌山市立博物館https://twitter.com/w_city_hakubuts/status/1377886482505986053
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ミステリー 2021年04月04日 23時00分
新型コロナで「ペスト医師」がイギリスに復活!?各地で目撃報告が相次ぐ
現在、イギリスの各地で不気味な「ペスト医師」が出現し、地元住民を不安に陥れているという。 ペスト医師とは17世紀に欧州で猛威を振るった黒死病(ペスト)専門の医師のこと。尖った鳥のクチバシを思わせる、奇妙な形状のマスクに、全身をすっぽりと覆う黒いローブに黒い帽子を身に着けているというもので、非常に不気味な見た目をしている。 この格好は当時考えられていた防護服であった。当時の医師はペストが「腐敗した空気」によって引き起こされると考えたため、鳥のクチバシのような形の部分に薬効のあるハーブなどを詰め、「悪い空気」を吸って自らもペストにならないよう予防した。 またできるだけ肌を露出しないよう、表面にロウを引いたローブは、現代でいう接触感染の機会を減らすものであった。また、患者に直接触れることなく診療できるよう、手につえを持っていた。しかし、見た目の不気味さと当時の治療技術や衛生環境から、常に病死者の隣にいるペスト医師はやがて恐怖の対象となっていき、死神のような印象を持たれるようになった。 >>新型コロナに効く「魔法の薬」や奇跡…世界中で起きている「奇跡」の狂想曲<< そんなペスト医師が新型コロナ禍のイギリス各地に出現しているというのだ。昨年頃から報告が出始めていたのだが、3月初めにスコットランドで通報が相次いでから様々な噂がSNSを中心に飛び交うようになったのだという。地域のSNSではどこそこにペスト医師が出た、地元の小学生を脅かしたなどの報告が寄せられ、地元警察も対応に四苦八苦している。しかし、SNSに情報が書き込まれたりしても本当に「ペスト医師の扮装をした人物」にたどり着けないことも多く、捜査は難航しているという。 例えばスカンソープの町では「学校にペスト医師がいて子どもたちを追いかけていた」という噂が流れたが、地元警察は真実ではないとの声明を発表している。他にもウィラルという町では「真っ黒なマントを羽織り、カラスのような大きなくちばしを持った黒いマスクをした未知の人物」が学校の近くで目撃されたという噂を認めた上で「問題の人物の目撃情報は確認されていない」として、捜査の結果デマと分かったと発表している。 一方で、本当にペスト医師の格好をして人を驚かせたり、TikTokなどの動画投稿サイトに犯行の様子を撮影して投稿する人物も多数出てきている。警察は一連の騒動の背景にSNSや動画投稿サイトへの流行があるとみており、このブームが続いていたずらに市民の不安を煽るようなことがないよう、継続して注意喚起を行っていくと語っている。参考記事'Plague Doctor' Craze Sweeps Across UK(coast to coast am)よりhttps://www.coasttocoastam.com/article/plague-doctor-craze-sweeps-across-uk/
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ミステリー 2021年04月03日 23時00分
人面岩、ドレスを着た女性……火星に存在する奇妙な「人工物」の真相
NASAは新たな火星探査機パーサヴィアランス(Perseverance)ローバーが火星地表に着陸したと18日に発表した。今回のミッションの中には火星の生命に関する調査が含まれており、多くの研究者らがその動きを見守っている。 パーサヴィアランスが探しているのは微生物や生命が存在した痕跡であるが、これまで火星へ送られてきた探査機が捉え、地球に送ってきた画像には生命体らしきものが写り込んでいることがあった。トカゲやウサギ、カニのように見えるものが確認されており、発見されていないだけで本当は生命が存在しているのではないか、とも言われていた。今回は改めて火星で発見された様々な生物、文明の痕跡らしきものについて紹介しよう。 最も有名なものは「火星の人面岩」だろう。1976年7月25日に探査機バイキング1号が撮影した画像に、幅1.6キロになる巨大な人面が確認されたというもの。他にもピラミッドのように見える構造物などが複数発見されたことから、エジプトのピラミッドやスフィンクスの原型は火星にあった、という説を唱える人も出てきた。しかし残念なことに、後年になって欧州宇宙機関(ESA)の探査機マーズ・エクスプレスに搭載された高解像度ステレオカメラによる高解像度の画像で、この人面岩が単なる岩山にすぎず、粗い解像度と日の当たり具合によってできた奇跡の一枚だったことが判明したのである。 しかし、火星には他の構造物も存在している。2015年5月にNASAの探査機キュリオシティが撮影した画像で確認されたのは、「透けるレースのようなドレスを着た女性」の姿だった。確かに画像では砂漠に白い女性を思わせるシルエットが存在していたのだが、後にキュリオシティは同じ地点で別角度から撮影した。この時カメラに車輪の一つが写り込んでおり、比較すると問題の「女性」はほんの数センチにも満たない大きさだったことが明らかになったのである。 >>UFOに謎のUMA、アメリカ有数の異変多発地帯!謎に包まれたスキンウォーカー・ランチの実態<< これらの奇妙な物体が火星等で発見される事実について、専門家は人間の脳が起こす錯覚の一つ「パレイドリア」によるものではないかと述べている。 神経科学者のディーン・バーネット氏は「人間の脳は何が重要で、何が重要でないかを見極めるために進化を重ね、物事には特定のパターンがあると学習し、即座に判断を下せるようになりました。しかし脳が進化した結果、特定のパターンから類似したものを連想してしまうようにもなったのです。特に我々人類が行うコミュニケーションは顔の表情と非常に密接に関係しているため、顔や顔に似たものを扱う脳の特別な領域を発達させたほどです。その結果、本来は顔ではないものに対して『顔がある』と誤認してしまうようになりました。同様の錯覚が他にも起きているのだと考えられます」と語っている。 実際、先日火星に送り込まれたばかりの探査機パーサヴィアランスの画像にも「白いペンギン」らしき生物の姿があるとして話題になった。結局、実際に現地に行って確かめる機会がこない限り、我々は月面や火星に様々なものを見つけてしまうのかもしれない。(山口敏太郎)参考記事Truth behind bizarre 'sightings' on Mars from 'woman in skimpy dress' to 'Bigfoot'(dailystar)よりhttps://www.dailystar.co.uk/news/weird-news/truth-behind-bizarre-sightings-mars-23765105
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ミステリー 2021年03月28日 23時00分
UFOに謎のUMA、アメリカ有数の異変多発地帯!謎に包まれたスキンウォーカー・ランチの実態
アメリカの不思議スポットとして有名な地域にユタ州の「スキンウォーカー・ランチ」という場所がある。 バラードの南東に位置する512エーカーの牧場で、野生動物を使い変身することができるナバホ族の邪悪な呪術師「スキンウォーカー」が潜んでいるとされていた場所だ。ここは超常現象が頻繁に発生するスポットとして知られており、近隣の家々ではポルターガイストが発生するとか、UFOや奇妙な生き物などに遭遇したとする人々の報告が非常に多い。周辺地域では家畜が何者かによって殺されていたなどの不気味な報告もある。 3月25日、「Hunt for the Skinwalker」という特番が報道された。内容は様々な噂の絶えないスキンウォーカー・ランチに入り、異変の数々や住民らの体験談に迫っていくというドキュメンタリーだ。 スキンウォーカー・ランチを有名にした体験談に、1970年代に多発したUFO目撃事件がある。スキンウォーカー・ランチとその周辺のユインタ盆地でUFOを目撃したと主張する人は何千人にも上り、研究家らが調査に訪れたことも1回や2回ではない。 今回の特番では、奇跡的にカメラがUFOとおぼしき奇妙な物体や奇妙な現象を捉えることに成功している。特番の予告映像では、知的なデザインが施されていると思われる青い球体が夜空を飛び交う様子や、「扇形の光の配列」が紹介されている。また、2人の科学者は、目の前に「ポータル」が開き、謎の生物が現れて暗闇の中に飛び去っていくのを目撃したと証言しているという。 >>探査機は火星に生命を発見できるか? これまでに発見された火星の住人たち<< スキンウォーカー・ランチでは様々な怪現象も起きている。特にこの地域では、家畜が奇妙な死に方を見せるキャトル・ミューティレーションが多発しているというのだ。1997年3月10日に発生した事例では、ある農家の夫婦が親子の牛の面倒を見てから別の牛たちの世話に行っていたところ、連れていた飼い犬たちが置いていった牛の親子の方を向いてほえ出した。夫婦が牛の親子のところに戻ると、母牛が足を引きずって行ったり来たりしている。 その近くには子牛の死体があった。腹部から内臓や筋肉の大半が失われており、大腿骨は無理矢理引き剥がされ、片方の耳は非常に鋭い器具で切除されたような状態で変死していたという。 一見、野生動物に襲撃されたようにも見えたが、それにしては犯行が速すぎるし、周囲には血が一滴も残っておらず、皮膚組織の分析によって子牛は鋭い金属製の器具で切り刻まれていたことが判明したのだ。未だに犯人も原因も分かっておらず、不可解な点が多い事件だという。 他にも普通のオオカミの3~4倍はある謎の獣が目撃されたり、ビッグフットのような獣人が目撃されるなど、スキンウォーカー・ランチでの異変は枚挙にいとまがない。今回のドキュメンタリーでどれだけ真相に切り込んでいけるのだろうか。(山口敏太郎)参考記事「Cattle mutilations, giant monsters and UFOs: Inside the mysterious Skinwalker Ranch」(dailystar)よりhttps://www.dailystar.co.uk/news/weird-news/cattle-mutilations-giant-monsters-ufos-23759870
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ミステリー 2021年03月27日 23時00分
シェイクスピアの最も正確な肖像、認定される
有名な偉人の中には、その業績が残されているにもかかわらず、外見がはっきりしない人物もいる。肖像画が残されていたとしてもあくまでその人を描いたものとして伝わっているだけで、後により正確な姿を描いた肖像画が発見されることもある。 有名な例として挙げられるのが、ウィリアム・シェイクスピアだ。16世紀にイギリスで活躍した劇作家であり、その作品は現代でも多くの人に親しまれている。最も優れた英文学作家とも言われるシェイクスピアだが、その業績にもかかわらず彼本人に対しては分かっていないことが多い。具体的には、その外見だ。 シェイクスピアの姿とされるもので代表的なものは、額が特徴的な肖像画になるだろう。他にも彼の姿を描いた絵画や彫像は多いが、それらはいずれも微妙に違いがある。最も有名な肖像画は2点あるが、こちらはいずれも彼が亡くなった後に作られたため、正しく描いたものではないとされている。そのため、歴史家は昔からどれが最も正確にシェイクスピアの姿を描いたものなのか、特定する研究を行っていた。 ところが先日、最も正確とみられる作品が特定された。それはイングランド中部のウォリックシャーにあるストラトフォード・アポン・エイヴォンに建つホーリー・トリニティ教会にあるもの。この町はシェイクスピアの故郷とされる地であり、彼の墓の上には胸像が存在している。この胸像は死後に作られた不正確なものであると考えられており、「自己満足の豚肉屋」とまで呼ばれていた。しかし、研究の結果晩年のシェイクスピアの姿を再現した、かなり正確な肖像である可能性が高くなったのだ。 >>60年ぶりに新たな断片発見、今も様々な発見の相次ぐ「死海文書」<< この彫刻を作成した人物は、墓を作った人物でもあるニコラス・ジョンソン。研究の結果、彼はシェイクスピア本人と親交もあり、彼自身から依頼を受けて胸像と墓を作ったものと考えられている。 研究にあたったレナ・コーウェン・オーリン教授は「シェイクスピア本人がこの記念碑の作成を委託した可能性が高くなりました。この胸像は彼を知っていた人によるリアリティが加わっています。彼の墓も含めて文学に生きた人の肖像画であり、後世に証拠を与える死のデザインと考えることができます」と語る。 また、シェイクスピアの研究者であるポール・エドモンドソン博士は「これは本当に重要な発見です。この像はシェイクスピアが私たちの記憶の中でどのように再現されたかったかを示すものと言えるでしょう」と語っている。(山口敏太郎)参考記事Is this what Shakespeare really looked like ?(unexplained-mysteries.comより)https://www.unexplained-mysteries.com/news/344919/is-this-what-shakespeare-really-looked-like
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ミステリー 2021年03月21日 23時00分
60年ぶりに新たな断片発見、今も様々な発見の相次ぐ「死海文書」
世界で最古の聖書写本と言われている死海文書。1946年から1956年にかけてユダヤ砂漠東部に存在する11の洞窟の中から発見されたものなのだが、3月16日に新たな断片が発見されたとイスラエル考古学庁が発表した。新たな断片が発見されたのは約60年ぶり。今回の死海文書は「恐怖の洞窟」という場所にあった。崖の頂上から80メートルほど懸垂下降して到達できる地点にあり、他にも6千年前の女の子のものとみられる一部がミイラ化した遺体や、草を編んで作られたバスケットなどが発見された。 死海文書は紀元前3世紀から紀元1世紀に書かれたものだ。紀元前68年にローマ軍の侵攻を避けるため、イスラエルの塩湖"死海"沿岸にある11の洞窟に隠された写本群であり、聖書の内容が比較的正確に伝えられてきたことを証明するキリスト教教典としてはもちろん、歴史的にも重要な文献の一つとされている。 しかし、その文面の中には謎めいた文章も多い。"戦いの書"では"光の子"と"闇の子"の戦いが描かれていたり、"感謝の詩篇"では「亡びの矢は一斉に放たれて、あやまたず命中する。それはきらめく炎とともに襲いかかり、そこで水を飲む者らは、みな消え失せる」などと人類滅亡を予言するような記述もある。そのため、死海文書は全ての予言書の種本とされたり、解読に成功すると来るべき人類の未来、黙示録的な内容が浮かび上がるという説や、未だ発見されていない箇所には未来に起きる出来事が書かれている、などと言われている。 >>亡くなった人と会話ができる!?海外企業がディープフェイクを利用した驚きのサービスを開始<< 死海文書は今でも研究が重ねられている。近年の研究結果では、今まで単なる余白だと考えられていた箇所にも何らかの文章が書かれていたことが判明している。これは断片の詳細な調査により明らかになったもので、ヘブライ語とアラム語で書かれたテキストの存在が確認された。15、16文字の4行のテキストが残っていた箇所や罫線の痕跡が見られた羊皮紙もあったという。 なお、かつて一大ブームとなり、先日劇場版が公開されたアニメ『新世紀エヴァンゲリオン』の中にも死海文書は取り上げられていた。劇場版公開のタイミングで新たな死海文書の発見が明らかになったため、発見を興味深く思う人もいたようだ。(山口敏太郎)参考記事聖書原型の死海文書、60年ぶり断片発見 ユダヤ砂漠で(朝日新聞より)https://www.asahi.com/articles/ASP3K3J36P3KUHBI009.html65年ぶりに“聖書の原型”「死海文書」発見される(テレビ朝日より)https://news.tv-asahi.co.jp/news_international/articles/000210048.html
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ミステリー 2021年03月20日 23時00分
調査の結果生存が明らかに! 絶滅生物の枠から蘇った生き物たち
すでに絶滅してしまったはずの生物が今も密かにどこかで生き残っているのではないか、という話はたびたび聞かれる。例えばタスマニアタイガーやシベリアのマンモスなどは今でも目撃したという証言や映像があり、一種の未確認生物として扱われることもある。 だが中には生物学者らの長年の調査の積み重ねや全くの偶然から、絶滅していなかったことが判明したこともある。我が国ではクニマスの事例などがその最たるものだろう。同様の発見は近年でも報告されている。 昨年10月、インドネシアの南カリマンタン州で2人の男性が見たことのない鳥を発見。うまく捕獲することができたので、写真を撮影して森に放してやった。最初はこの地域に生息するズグロジチメドリに似ていると思ったそうなのだが、どうも特徴が違うようだったので専門家に見せることにした。すると驚きの事実が発覚したのである。なんと、1840年代後半に1羽が捕獲され、標本が残されたきり目撃例が報告されていなかった鳥だったのだ。 この発見報告を耳にした世界中の鳥類学者からは喜びの声が上がったという。オーストラリア国立大学の研究者・Ding Li Yong氏は「涙が出るほどうれしい発見でした。これは例えるならリョコウバトが見つかったときのような、インドネシアの鳥類学にとって本当に大きな出来事です」と語っており、現地には調査の依頼が殺到しているという。 >>日本にスレンダーマンが出現か!?ネットを騒がせた人型UMA<< また1998年、オーストラリア南東部のビクトリア州は固有種である淡水魚Southern Purple Spotted Gudgeonが絶滅した、と発表した。小川や湖の岩陰などに生息している、青い体に濃い紫色の斑点模様を持つカラフルな体の小さな魚である。オーストラリア国内でも南オーストラリア州、ニューサウスウェールズ州など限られた地域にしか生息しておらず、絶滅危惧種となっていた。 しかし、2019年にビクトリア州ケラング近郊のミドルリーディで、なんと1匹が生息していた様子が確認されたのである。目撃証言を元に当局が湖で調査を行ったところ、幸い79匹の捕獲に成功。ビクトリア州の水域管理局はこの魚に「ゾンビフィッシュ」というニックネームをつけ、個体数を増やしていけないか繁殖プログラムを行う予定だという。 今後も、絶滅していたと思われていた生物再発見の報告があるかもしれない。参考記事'Extinct' bird rediscovered after 170 years(unexplained-mysteries.comより)https://www.unexplained-mysteries.com/news/344356/extinct-bird-rediscovered-after-170-years'Zombie' fish baffles scientists having 'come back to life' 20 years since extinction(dailystarより)https://www.dailystar.co.uk/news/weird-news/zombie-fish-baffles-scientists-having-23643576
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ミステリー 2021年03月14日 23時00分
トルコの湖に、火星の生命の手がかりが存在する!?
NASAは新たなローバー型火星探査機パーサヴィアランス(Perseverance)が2月18日、火星地表に着陸したと発表した。今回のミッションの中には火星の生命に関する調査が含まれており、多くの研究者らがその動きを見守っている。 火星には過去に水や大気が存在したと言われており、現在も微生物などの生命体であれば生息している可能性が高いのではないか、という仮説が存在していた。そんな火星での生命探査の手がかりが、なんと地球上に存在するという。 その場所はトルコ南西部にあるサルダ湖。ここは美しく澄んだ青い水と白い砂浜が広がり、「トルコのモルディブ」と呼ばれているという。ところが意外なことに、この湖の地質が火星のある地域とよく似ているというのだ。その場所こそが今回、パーサヴィアランスが着陸し、探査する予定のジェゼロ・クレーターだ。 このクレーターは2007年、ボスニア・ヘルツェゴビナの町イェゼロにちなんで名付けられた直径49キロの大きなクレーターで、スラブ語で「湖」を意味する。クレーターの中に存在する堆積物や周辺には粘土鉱物が多く、水の流れによって形成されたと思われる三角州も存在している。 >>「空を見よ」・・・今度はメッセージも!? トルコにあの「謎のモノリス」が出現!<< 三角州が形成されるには100万〜1000万年ほどの月日がかかり、北部と西部にある川から流れてきたと考えられているクレーターの堆積物も長さ1キロにも及ぶため、かつてこのクレーターには水が満ちていたと考えられている。今も微生物が生息しているかは不明だが、過去に生息していた痕跡が残されている可能性も考えられるのだ。 そんなジェゼロ・クレーターと似た鉱物や岩石が確認されているのが前述のサルダ湖。湖の白い砂はマイクロバイアライトと呼ばれる炭酸塩堆積物であり、ここから35億年前の微生物の痕跡が発見されている。このサルダ湖の炭酸塩堆積物とジェゼロ・クレーター内に存在する炭酸塩堆積物を比較、分析することで火星の生命の痕跡や、実際に生息する微生物を発見できるかもしれないのだ。 NASAの科学担当副長官であるトーマス・ツルブシェン氏は「サルダ湖は、私たちの調査の大きな支えとなってくれるでしょう」と語る。 パーサヴィアランスによって火星の土壌から掘削された岩石のサンプルは、早ければ2031年に地球に届けられる予定とのこと。かつて、火星から飛来した隕石の中に微生物らしきものが確認されて注目を集めたことがあったが、結果は今のところ玉虫色である。今回の探査機による調査結果はわれわれに何を見せてくれるのだろうか。(山口敏太郎)参考記事NASA believes lake in Turkey may hold clues to ancient alien life on Mars(dailystarより)https://www.dailystar.co.uk/news/weird-news/nasa-believes-lake-turkey-hold-23652694
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ミステリー 2021年03月13日 23時00分
ドイツでは新語が1200語も!?世界で生まれた新型コロナ関連ワード
2019年に発生し、世界中で猛威を振るった新型コロナウイルス感染症。これまでに類を見ない感染力の強いものだったため、予防関連の語句がニュースでも飛び交うようになった。感染者集団をさす「クラスター」や都市封鎖をさす「ロックダウン」などのカタカナ語や、感染拡大につながる要素を表した「3密」、政府の施策に関連した「アベノマスク」「Go Toキャンペーン」といった造語は2020年の流行語にもなった。 様々な新語が生まれたのは他国も同様である。海外でも「ソーシャル・ディスタンス(社会的距離)」や「コビディオット(Covidiot)」という単語が流行した。なお、日本でも一般的になった前者と違い、後者のコビディオットはあまり耳にしたことがない人も多いのではないだろうか。こちらは感染症対策への意識が欠如している人や、流言・デマや陰謀論に流されてしまう人をさす言葉である。他にも在宅勤務やコロナ離婚、オンライン飲み会を意味する新語も生まれている。 今までの新語は英語圏のものだが、ドイツ語圏ではさらに多くの新語が生まれたという。ドイツ語では複数の単語を一つの単語にまとめて新しい言葉を作りやすいため、社会的に大きな事件が起きたりすると独特の単語が多く生み出されるのだとか。コロナ禍のもとで生まれた新語の数は優に1200語を超えているそうで、中には興味深い単語もある。そのいくつかを紹介しよう。 >>世界中の新型コロナウイルスSARS-CoV-2を一カ所にまとめたら?イギリスの大学講師が計算<< まず、「Coronafubgrub」という単語は欧米の挨拶に関連したものだ。欧米ではハグやキスなど、日本よりも相手との距離が近くなる挨拶が一般的だ。しかし、コロナ禍では感染症対策としてこのような挨拶は忌避されている。そこで考え出されたのが「握手やハグの代わりに足でタッチ」だ。英語圏でも同様の挨拶については「フットグリーティング」という単語を使っている。また、感染のリスクが高い頬や唇へのキスを避けるようにと「todeskusschen」という単語も生まれた。危険性を伝えるためか「死のキス」という直接的な意味のある単語だ。 感染症対策としてリモート会議やリモート授業がメインになる一方で、人と直接会って話せないことに対するストレスも出てきている。そういったストレスをさすのが「overzoomed」だ。ツールとしてよく用いられるWEB会議ツール・ZOOMが名前に組み込まれている。 他にも「コロナの髪型」を意味する「coronafrisur」という言葉もある。これはコロナウイルスのように爆発したような髪型ということではなく、都市封鎖および厳しい外出規制の影響で、人々が美容院に行けなくなったことや、セットできなくなった髪型などをさすという。 コロナ禍において世界中で多く生まれている新語に対して、ライプニッツ研究所のクリスティーン・モアーズ氏は「名前がなく、説明できないものに対してわれわれ人間は本能的に恐怖や不安を感じます。しかし、ひとたび名称や定義が決まると互いに話題にしてコミュニケーションをとることができます。危機的な状況において『名前』は重要なものの一つです」と語っている。参考記事Pandemic inspires 1,200 bizarre German words(unexplained-mysteries.comより)https://www.unexplained-mysteries.com/news/344420/pandemic-inspires-1200-bizarre-german-words
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小泉八雲が幼少期に遭遇した「のっぺらぼう」
2018年12月15日 23時00分
特集
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少年隊・錦織、東山ジャニーズ新社長就任に意味深投稿? 植草とのYouTubeもストップ、現在の活動は
芸能ネタ
2023年09月18日 12時00分
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ジャニーズ最大のタブー? 嵐メンバー4人と“男女の仲”報道、セクシー女優の死【芸能界、別れた二人の真相】
芸能ネタ
2023年09月17日 12時00分
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Snow Man向井、ジャニー氏お小遣い秘話が拡散? グループ不仲説の真相は<実は不仲?【犬猿の仲】の有名人>
芸能ネタ
2023年09月16日 12時00分
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一転しジャニーズ契約継続なし、モス広告Snow Manの顔を紙で隠した画像が拡散「イジメ」「涙出てきた」ファン怒り
芸能ニュース
2023年09月13日 18時00分
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株上げた井ノ原快彦、年下に嫌われていた? 森田剛から「嫌い」緊張関係続く<芸能界【犬猿の仲】の有名人>
芸能ネタ
2023年09月10日 17時00分