阪神
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スポーツ 2022年02月02日 11時10分
阪神、矢野監督の退任表明に球団OBが沈黙? 藤浪晋太郎が「オトナの対応」もシーズンへの悪影響は不可避か
阪神がキャンプニュースの主役に躍り出た。矢野燿大監督が全体ミーティングで今季限りの退任を表明したからだが、虎ナインは“オトナ”だった。淡々と、キャンプ初日の練習をこなしていた。 午前中、注目の藤浪晋太郎がブルペン入りした。 「矢野監督も来ました。藤浪がブルペン入りした頃、一人で。復活してもらわないと困る投手ですし、藤浪のブルペン入りに合わせて、移動してきた感じでしたね」(現地メディア) ストレート中心に約90球を投げ込んだが、“コントロールミス”はナシ。藤浪も手応えを感じているのか、時折、笑みを浮かべていた。矢野監督はその様子を後方から見ていたのが、声を掛けることはしなかった。 「いや、声を掛けるタイミングが見つからなかったんでしょう。藤浪がどれくらいまで仕上がっているのか、確認しなければなりません。2月3日に実戦形式のシート打撃、5日に紅白戦が予定されています。そこで投げられるのかどうか、聞かないと…」(前出・同) 矢野監督はキャッチャーミットの捕球音が鳴り響くと、おどけるように、ちょっとのけ反って「おぉ~」と小さく声を出した。藤浪は練習に集中していたからか、矢野監督のいる方を見なかった。 >>阪神・矢野監督が佐藤を説教「お前にとってもよくない」 物議を醸した怠慢プレーの裏側明かす、監督側の問題の指摘も<< その後、藤浪はサブグラウンドに移動。他投手たちといっしょに走り込みをしていた。初日の練習メニューを全て消化した後、“ソーシャル・ディスタンス”で番記者たちにこう答えている。 「(前日の退任表明は)シーズン前なんで驚いたのが一番ですね」 「矢野さんが辞める、辞めないに限らず、活躍したいと思っているので。頑張りたいと思います」 こういうクールな受け答えはいつも通りだ。 前日1月31日の話だが、新主将となった坂本誠志郎が取材に応じ、 「監督はずっと優勝をめざしていたと思います。みんなで『優勝監督』の肩書をプレゼントしたい」と答えていた。 こちらも、オトナの対応だろう。藤浪は周囲の雑音を聞き流し、坂本は矢野監督に敬意を示し、取材陣が求めていた内容を察してコメントを出す。また、「余計なことは喋らない」といった態度の選手も少なくなかった。 こうした対応を見る限り、阪神選手たちが「異例の退任表明」に流されることはなさそうだ。しかし、こんな情報も聞かれた。 「阪神OBは申し合わせたように退任表明に関してはノーコメントでした。今後、状況が変われば何か話してくれるかもしれませんが…」(ベテラン記者) 他球団にも矢野監督の退任表明の話は伝わっている。どちらかと言うと、批判的な意見の方が多い。 「監督が代われば、選手の起用法も変わってきます。チームの看板選手がスタメンから外されることはありませんが、抜てきしてもらえる中堅・若手もいれば、出場機会が少なくなる選手も出てきます」(前出・同) 阪神は一軍に定着しきれない20代後半の選手も多い。彼らも「矢野監督のために」と考えている反面、今回の退任表明で不安に感じているのではないだろうか。 阪神選手はシーズンを通して“オトナの対応”を続けていかなければならない。気苦労で大事な一戦を落とすことがなければ良いのだが。(スポーツライター・飯山満)
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スポーツ 2022年02月01日 11時25分
阪神・矢野監督が退任表明した本当の理由は 井上ヘッドらには事前に相談? 後任探しは苦戦か
虎のキャンプは「波乱のスタート」となった。1月31日、翌2月1日から始まる春季キャンプに先駆け、阪神は恒例の前日ミーティングを開いた。どの球団もそうだが、前日ミーティングの目的は選手を発奮させること。監督以下首脳陣の方針を伝えるためだが、矢野燿大監督は違った。 >>阪神・矢野監督が佐藤を説教「お前にとってもよくない」 物議を醸した怠慢プレーの裏側明かす、監督側の問題の指摘も<< 「え~と、あともう一個は…」 関係者によれば、方針などを約20分語った後、矢野監督はそんな風に切り出したという。 「今シーズンを以って、(監督を)退任しようと思っているので」 2月1日はプロ野球界の元旦に例えられてきた。公式日程が始まる前からも、それも前日ミーティングで退任表明がされるのは、異例中の異例だ。 取材する側の様子を伝えると、そのミーティング後に「オンラインでの監督会見がある」と知らされていた。 すでに“予定稿”を書き上げていたメディアも多く、「監督のコメントを加えるだけ」というノホホンとした雰囲気だった。しかし、事態は一変。オンライン会見が始まる前に、退任表明の情報が飛び込んできた。 「来年はもう、監督という立場でここに来ていることはないんだなって気持ちを持って、挑戦していきたい」 異例の退任表明の理由を、そう語っていた。 しかし、こんな指摘も聞かれた。 「フロントスタッフは、ミーティングで退任表明がされることを知らされていなかったようです。選手、ファンの混乱は必至。今後、矢野監督の言動には全て『今季限り』『集大成』などの言葉が重ねられます。試合で活躍した選手も『矢野監督のために?』という質問がされるでしょう。選手もキャンプに集中できないかもしれません。そうした混乱を避けるため、ミーティング後のオンライン会見を中止することもできたはず。ミーティング会場にはメディアは入れなかったので、箝口令を敷くことだってできたのに…」(球界関係者) 昨年9月、球団は矢野監督に続投を要請した。同年で終了する3年契約が「1年延長」となったが、当時は、 「球団が続投と言っても、本社グループが『ノー』と言えばそれまで。最終決定ではないかも」(在阪記者) と、前半戦の独走状態が崩されたチーム事情を重ねて、矢野監督を心配する声も多く聞かれた。 「井上一樹ヘッドコーチなど、一部には進退のことを相談していたようです」(前出・球界関係者) 阪神指揮官はメディア露出度も高い。不甲斐ない負け方をすれば、大バッシングを浴びることになる。こうした重圧がこのタイミングでの表明につながったのだろうか。 今回の退任表明だが、「再々延長はしない」と、先駆けてフロントに通達したとも解釈できる。優勝への決意、伝統球団を指揮する重圧。このタイミングで進退問題を打ち明けた理由も、いずれ矢野監督から語られるはずだろう。 球団はペナントレースと並行して、次期監督の人選も進めなければならなくなった。選手は「矢野監督のためにも」と発奮してくれるはずだが、いきなり、緊張感でいっぱいになってしまった。重苦しい雰囲気がちょっとに気になる。(スポーツライター・飯山満)
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スポーツ 2022年01月31日 15時30分
元阪神・赤星氏、日本ハムの臨時コーチ受けたワケ TVで新庄監督が直オファー? 今後の阪神復帰にも影響か
30日放送の『Going! Sports&News』(日本テレビ系)に、野球解説者・赤星憲広氏(元阪神)が生出演。2月1日から始まる日本ハム春季キャンプで臨時コーチを務めることが番組内で明かされ話題となっている。 >>日本ハム・新庄監督が藤浪の獲得に本気か 「俺のところ来たら化ける」阪神への要求に驚きの声、原巨人よりは好機アリ?<< 番組では同日にキャンプ地・沖縄入りした新庄剛志監督を取り上げたコーナーの中で、日本ハムからオファーを受けた赤星氏が2月初旬に臨時で指導する予定であることや、日本ハムのプロ2年目・23歳の五十幡亮汰が赤星氏からの指導を熱望していることなどを紹介。これを受けた赤星氏は「スライディングだったり、スタートっていう部分、そしてメンタルの部分を僕ができる限り教えてあげることによって、盗塁王に近づければいいかなとは思っています」と、五十幡を中心に精力的に指導したいと意気込みを口にした。 赤星氏は同番組の企画で、昨年11月4日に就任会見直後の新庄監督と対談。そこで一塁走者として盗塁に臨む際の意識、走路の取り方などについて持論を語ったところ、新庄監督から「(春季キャンプの)臨時コーチ決まり、走塁の。ジャージー持ってきてよ?」と冗談交じりに臨時コーチのオファーが。その後、先週1月23日の放送内では「昨年、対談の時に冗談気味にお誘いいただきましたが、もし正式にオファーをいただければ、お力になれたらなとは思っています」と、正式オファーがあれば前向きに検討するとも語っていた。 赤星氏の日ハム臨時コーチ就任を受け、ネット上には「プロ生活で400個近く盗塁稼いだ赤星の入閣は、盗塁少ないチーム(昨季77盗塁/パ・リーグ4位)にとってはかなりの大補強だ」、「去年30試合足らずで9個も盗塁した五十幡が赤星から手ほどきを受けたらどうなるのかめちゃくちゃ楽しみ」と期待の声が挙がった。一方、「日本ハムもいいけど、久しぶりに阪神にも帰ってきてくれよ」、「最後に臨時コーチやってからもう10年くらい経つけど、今オフも阪神からオファーは無かったのか?」と、古巣・阪神ファンからは寂しがるコメントも多数見られた。 赤星氏は首の故障が原因で引退した2009年以降、故障の後遺症など体調面を理由に阪神からの指導者オファーを2度固辞(2011オフ、2015オフ)。また、古巣での臨時コーチについても、2012年春季キャンプで務めたのが最初で最後となっている。 「赤星氏は現役時代を過ごした阪神には愛着を持っており、同・槙原寛己氏(元巨人)が昨年11月13日に自身の公式YouTubeチャンネルに投稿した動画にゲスト出演した際にも『阪神にお世話になって、阪神に入れたからこそ今こうやってこの仕事もできてると思いますし。だから「恩返しをしたいな」って気持ちがどこかにあるのは確かにありますね』と語っています。にもかかわらず、臨時コーチとしての阪神入りが約10年途絶えていることを疑問に思っているファンも少なからずいるようです。なお、こうしたファンの間では複数回、正コーチオファーを断られた球団側が『もう呼んでもこないだろう』と及び腰になっているのではという意見も散見されます」(野球ライター) 阪神一筋(2001-2009)でプレーした現役時代はプロ野球歴代9位タイとなる381盗塁をマークし、盗塁王も5度獲得(2001-2005/セ・リーグ記録)した赤星氏。一部からは「日ハムでの指導が結果に繋がれば、阪神が久しぶりにオファー出す可能性も高まるのでは」という見方も挙がっている。文 / 柴田雅人記事内の引用について槙原寛己氏の公式ユーチューブチャンネルよりhttps://www.youtube.com/channel/UCU77bY7q28jGPYlDn089gfg
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スポーツ 2022年01月27日 11時00分
阪神・藤浪、キャンプイン早々にリリーフ行き? “菅野カラー”で制球力改善もブルペン崩壊に巻き込まれるか
矢野阪神は2月3日か、5日に実戦形式のシート打撃か、紅白戦を行う予定だという。藤浪晋太郎は、ここで結果を出せなければ、ジ・エンドである。 >>阪神・藤浪の不振に「イップスがあるもんね」元横浜・高木氏の発言に反論相次ぐ 過去に本人が強く否定<< 1月26日、藤浪が二軍の鳴尾浜球場に現れ、ブルペン投球を行った。「変化」はいくつか見られた。 まず、ブルペン捕手を座らせての投球練習だったこと。通常、この時期のピッチャーは捕手を立たせたままの投げ込みをする程度だ。巨人・菅野智之との合同自主トレがハードメニューだったのだろう。 「今年はノーワインドアップか…。去年は大きく振りかぶるワインドアップでしたが。投球フォームを変えてばかり」 そんな批判的な声も囁かれたが、けっこうイケるんじゃないか? 素人目に見た限りだが、投球そのものはまとまっていた。多少のばらつきはあったが、捕手が手を伸ばして捕る範囲だった。60球弱の投球で、いわゆる“スッポ抜け”というヤツはなかった。 「菅野と同じ動作だね」 関係者の一人がそう話していた。 どういう意味かというと、藤浪はブルペン入りの前のキャッチボールで、右腕を真上に上げたまま左足を動かして投げていた。軸足となる右足に体重がしっかりと乗ったかどうかを確かめるためで、菅野が時折、見せる動作だ。“菅野カラー”に染まってきたようである。 自主トレで色々と学んできたと好意的に捉えたいが、早くも“試練”に直面したようだ。 「2月の3日か、5日に実戦形式のシート打撃か、紅白戦が行われる予定ですが、そこで、藤浪も投げさせるそうです。ここでブザマな結果となれば、即刻、二軍降格も十分に考えられます」(ベテラン記者) キャンプ早々にアピールしなければならない立場にあることは、藤浪も関西系メディアの囲み取材で口にしていた。 「キャンプ序盤は投手の方が有利なんです。バッターよりも、ピッチャーの方が早く仕上がるので。藤浪は結果を出し、先発ローテーションを争っていけると思います」(在阪メディア) 果たして、そうだろうか。同日、球団は岩崎優が新型コロナウイルス検査で陽性反応が出た旨を伝えた。矢野燿大監督が最も信頼するリリーバーだ。また、守護神候補の新外国人投手、カイル・ケラーだが、大幅な来日遅延は避けられない。 状況次第では、ペナントレース序盤戦は岩崎、ケラーの両方が不在となるだろう。 「藤浪も救援候補に再浮上してくると思われます。新外国人選手とその家族の来日については、コロナ禍でメドが立っていません。本人は先発登板にこだわっていますが、『チームのため』ということも考えるべき」(前出・球界関係者) トラはケラー不在でリリーバーの頭数が不足する事態に陥る可能性も高い。 藤浪は“頑固”であり、良くも悪くも「自分」を持っている。しかし、先発の西勇輝も陽性反応が出たという。先発枠を争う予定のピッチャーは多いが、救援が務まりそうなタイプは少ない。西の出遅れで藤浪が先発枠に入ってくる可能性も考えられるが…。 いずれにせよ、矢野監督が藤浪を先発とリリーフのどちらで使うのか、両者の信頼関係がトラの命運を決めそうである。(スポーツライター・飯山満)
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スポーツ 2022年01月18日 20時30分
阪神・矢野監督が佐藤を説教「お前にとってもよくない」 物議を醸した怠慢プレーの裏側明かす、監督側の問題の指摘も
18日放送の『朝生ワイド す・またん!』(読売テレビ)に、阪神・矢野燿大監督が生出演。番組内での発言がネット上で話題となっている。 矢野監督は阪神・井上一樹一軍ヘッドコーチと共に生出演して昨季を振り返り、今季の開幕投手構想などについて話した。その中で、2021年8月25日・DeNA戦での佐藤輝明の守備に激怒したことを明かした。 この試合で矢野監督が激怒したのは、9回表無死で飛び出た佐藤のプレー。佐藤はDeNA・牧秀悟が右翼線へ放った打球を走って追ったが、ファールになると思ったのか途中で追う速度を緩め小走りに。ところが、打球はファール線の内側にポトリと落ちるヒットとなり、打球を処理する間に三塁へ到達した牧にサイクルヒットを許す結果となった。 >>阪神・佐藤に「わざと援護したのか?」の声 ライバルをアシストした怠慢プレーが物議、球団OBも激怒「スタメン外して」<< 敵打者の快挙につながった佐藤の守備について、矢野監督は「テル(佐藤)がちょっと諦めたプレーに見えたんですよね。全力で諦めずにやろうというところでは、ちょっと残念だった」とコメント。最後まで全速力で打球を追わなかった佐藤の姿勢に失望を抱いたと振り返った。 「テルは(打球)判断を早くできるいいところもあるんですけど、逆に早くし過ぎて緩慢なプレーになることがある」と、打球判断の早さがあだになった面もあったという矢野監督。「(なので)『チーム全体としても、お前にとってもよくない』というのを話しました」と、タイミングには触れなかったが佐藤を注意したと語った。 矢野監督の発言を受け、ネット上には「あのプレーはファンから相当叩かれてたけど、矢野監督も裏で激怒してたのか」、「怠慢守備はチームの士気にも関わりかねないから、きっちりシメなきゃいけないって思いもあったんだろうか」と驚きの声が寄せられた。一方、「専門外の守備位置で使った方も悪いのでは?」、「佐藤じゃなくて、本職の外野手が起用されてれば牧のサイクルは防げたと思う」といった指摘も多数みられた。 「2020年ドラフト1位で阪神入りしたプロ2年目・22歳の佐藤は、プロ入り前の近畿大学時代は三塁を本職としていた選手。ただ、プロ1年目の昨季は同ポジションに主砲・大山悠輔がいた関係もあり、ほとんどの試合で外野として出場(外野で102試合、三塁で13試合出場)。この結果、規定試合数をクリアしたセ・リーグ外野手14名中11位の守備率(.983)に終わりました。このこともあり、矢野監督が激怒した佐藤の緩慢守備は、慣れない守備位置で起用した矢野監督自身の責任も大きいのではとみているファンも少なからずいるようです」(野球ライター) 10日放送の『虎たまプレミアム』(ABCテレビ)に生出演した際、今季の佐藤の起用法について「基本的に外野」と発言している矢野監督。一部からは「不慣れながら去年1年間経験したわけだし、今年は矢野監督から褒められるような守備を見せてほしい」と佐藤の成長に期待する声も挙がっている。文 / 柴田雅人
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スポーツ 2022年01月17日 20時45分
阪神・藤浪の不振に「イップスがあるもんね」元横浜・高木氏の発言に反論相次ぐ 過去に本人が強く否定
野球解説者・高木豊氏(元横浜他)が16日、自身の公式ユーチューブチャンネルに動画を投稿。阪神のプロ10年目・27歳の藤浪晋太郎にまつわる発言がネット上で物議を醸している。 >>阪神・藤浪、復活を模索中も今季は居場所ナシ? 矢野監督は鈴木・桐敷ら新人左腕の起用を優先か<< 今回の動画は事前にスタッフから寄せられたプロ野球選手に関する疑問・質問に高木氏が回答していくという内容。その中で、高木氏は「阪神の藤浪投手はなんであんなに苦しんでいるんですか?」という質問を受け、近年の藤浪の不振の原因について見解を語った。 藤浪はプロ1年目の2013年から3年連続で2ケタ勝利をクリアし、2015年には最多奪三振(221個)のタイトルも獲得。しかし、2016年以降は昨季まで2ケタ勝利がゼロと低迷。同期間内に276与四死球(428イニング)を記録していることから、制球難が不振の原因ではという見方も根強い。 藤浪の不振について、高木氏は「イップスがあるもんね」、「投げる瞬間に(球が)抜ける映像がパーンと出てきたりだとかする時があるんだと思う。抜けた球が当たった時の映像まで、多分藤浪は分かってるんじゃないかなと思う」と発言。過去の抜け球・死球を引きずるあまり、投球面に悪影響が出ているのではと推測した。 藤浪は2015年4月25日・広島戦(黒田博樹に対して)、2017年4月4日・ヤクルト戦(畠山和洋に対して)など、抜け球・死球を投じ乱闘騒ぎを招いた試合が過去に何試合かある。高木氏はこうした過去の記憶が藤浪の投球を狂わせているのではとみているようだ。 「いいやつを上書きしていけばいいんだけど、悪いのがポーンと出てくるんだよ」、「そこの映像を上書き保存で消せるようになってくると(球が)抜けなくなるよね」と、いい結果につながった投球を意識するようにすれば抜け球・死球は減らせるのではと主張した高木氏。「もともと、ものすごく器用な選手だと思うんだよ。上書き保存していけば、(ストライクゾーンの)四隅に投げれるような投手だと思うし、ポテンシャルはあると思う」と制球難からの脱却に期待を寄せた。 高木氏の発言を受け、ネット上には「死球がメンタル面に響いてイップスのようになってるというのは分かる、昔当ててしまった選手と対戦する時はなおさら意識しそうだし」、「一触即発の事態を招いたことも何回かあるし、そういう過去の記憶がフラッシュバックしてる説はありそう」と同調の声が挙がった。しかし、「本人はイップス説否定してる以上、過去の死球が影響してる線は薄いだろ」、「藤浪は一昨年のオフに精神面じゃなく技術面が原因って言ってるぞ」と、高木氏の発言への反論も多数みられた。 藤浪は、2020年12月29日の『FRIDAY DIGITAL』(講談社)の記事内で、「『いやいやいや、自分は違う』といくら否定しても、『イップスを認めないことには次のステップに進めないぞ』とか『イップスは治らない』と聞く耳を持ってもらえない。ふざけんな、誰がイップスや!と本当に悔しかったですね」とイップスにはなっていないと主張。同時に、「フォームの修正に手を付け、評判のいいトレーニングを取り入れるなかで、本来のフォームを見失ってしまった」と、不振の原因は技術面にあると語っている。このことから、イップス状態に陥っているという高木氏の主張に首をかしげたファンも少なからずいるようだ。 今オフは巨人・菅野智之の自主トレに志願参加し、投球フォームの改善やフィジカル面の向上などに努めている藤浪。悔しさを晴らす復活を今季遂げることはできるのだろうか。文 / 柴田雅人記事内の引用について高木豊氏の公式ユーチューブチャンネルよりhttps://www.youtube.com/channel/UCgr5CkgytiVfdnk4C0M42nQ
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スポーツ 2022年01月13日 11時00分
阪神・藤浪、復活を模索中も今季は居場所ナシ? 矢野監督は鈴木・桐敷ら新人左腕の起用を優先か
藤浪晋太郎は“数少ないチャンス”をモノにできるのだろうか。 >>阪神・藤浪、菅野からの助言明かすも「今更過ぎないか」の声 指摘された問題点は8年前から変わっていない?<< 阪神が対外試合の日程を含めたキャンプスケジュールを発表した。対外試合の初戦の相手が新庄剛志監督の日本ハムになることはすでに伝えられていたが、キャンプ終盤の2月26、27日にもビジターでの対外試合が組み込まれていた。「キャンプ後半は実戦形式」となるようだ。 そのキャンプのことで、矢野燿大監督はこんなことも話していたそうだ。 「鈴木と桐敷は連れていこうかと…」 ドラフト2位・鈴木勇斗(創価大)と3位・桐敷拓馬(新潟医療福祉大)の両投手のことだ。 この発言は1月9日の新人自主トレを視察した時に出たもの。鈴木、桐敷ともに左のオーバーハンドで先発タイプだ。この2人を一軍キャンプに帯同させたいと語っていた。 「矢野監督は特に桐敷を気に掛けていました。左腕で150キロを計測する直球が投げられるので」(在阪記者) 2人が前評判通りなら、阪神投手陣は大きく様変わりする。 高橋遥人はオフに左肘のクリーニング手術を受けたので、開幕ローテーションには間に合わないだろう。しかし、5月中盤以降の交流戦には復帰してくるはず。昨季はリリーフで頭角を現した及川雅貴の先発転向も決まっている。10勝を挙げた伊藤将司もいる。 西勇輝、秋山拓巳、アルカンタラらもいるので、鈴木、桐敷がいきなり先発ローテーション入りするのは厳しいかもしれないが、「開幕一軍」の可能性は十分にある。今年は左の好投手を大量に抱えた布陣となりそうだ。 「鈴木、桐敷を救援で使うとしたら、もったいないのひと言。でも、オープン戦では先発登板で調整させるようです。そうなると、藤浪に何回、チャンスが回って来るのか…」(球界関係者) 藤浪が宿敵巨人の菅野智之の自主トレに合流し、投球フォーム改善のアドバイスを受けているのは既報通り。意気投合している様子も伝えられたが、 「巨人とはライバル同士です。宿敵チームのエースとの合同自主トレはさすがに勘弁してくれ、と…。藤浪の復活には期待していますが、そのきっかけを巨人からもらったとなれば、阪神愛の強い人たちは面白くないでしょう」(前出・同) と、藤浪の今後を懸念する声もないわけではない。 矢野監督は「先発」への執着心を見せた藤浪に対し、「6、7回は投げられないと…」とも語ってきた。 額面通りに捉えれば、「先発投手としての責任イニングを投げてくれ」だ。それが先発起用の合否基準になると思われたが、そうではないという。藤浪は打者2巡目でいきなり別人となり、四球連発で試合をブチ壊してきた。「長いイニングを任せるのがコワイ。そこを何とかしてくれ」の意味合いだそうだ。 阪神OBのプロ野球解説者がこう続ける。 「高橋が復帰するまでの間、藤浪も先発で使ってもらえると思います。それまでに結果を出さなければ…」 藤浪は圧倒的なピッチングを見せる以外に生き残れる道はないようだ。(スポーツライター・飯山満)
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スポーツ 2022年01月12日 15時30分
阪神・藤浪、菅野からの助言明かすも「今更過ぎないか」の声 指摘された問題点は8年前から変わっていない?
7年ぶりの2ケタ勝利クリアを目指す今季に向け、1月6日から巨人のプロ10年目・32歳の菅野智之の自主トレに帯同している阪神の10年目・27歳の藤浪晋太郎。12日に伝えられたコメントがネット上で話題となっている。 >>日本ハム・新庄監督が藤浪の獲得に本気か 「俺のところ来たら化ける」阪神への要求に驚きの声、原巨人よりは好機アリ?<< 藤浪が参加を直接志願し、菅野が快諾したことから実現したという両者の合同自主トレ。報道によると、藤浪は自主トレが公開された11日に報道陣の取材にリモートで対応。その中で、菅野から受けているアドバイスについて「軸足の話が重点的。あとは自分のフィジカル面で弱いところを指摘していただいたりしています」、「スクワット的な動作をする時に右足が折れるだとか、左腹斜筋の引っ張る力が弱いだとか、前鋸筋を使えていないだとか、そういう話をたくさんしていただきました」などと語ったという。 投手にとって軸足は投球フォームの中でも特に重要な箇所の一つで、体重を乗せる際に膝が深く曲がったり外側に向いたりするとその分、球威・制球が安定しなくなるとされている。また、軸足を安定させて力強く球を曲げ込むには相応の筋力も求められるが、菅野はこれらの要素に改善の余地があるとして藤浪にアドバイスを送っているようだ。 藤浪の発言を受け、ネット上には「合流してまだ1週間経ってないけど、早くも自主トレの効果が出てるようでいいね」、「沢村賞2回獲ってる菅野直々の助言はかなり効果ありそうだな」と期待する声が多い。一方「軸足はともかく、フィジカルが課題っていうのは今更過ぎないか」、「上半身は知らんが、下半身については能見さんや落合さんから走り込めって注文つけられてたよね」と、過去の助言を絡めた疑問のコメントも多数挙がった。 藤浪については過去にも複数の現役・OBがフィジカル、特に下半身強化の重要性を説いている。能見篤史(当時阪神、現オリックス)は2014年3月23日の『東京スポーツ』(東京スポーツ新聞社/電子版)の記事内で、「30代の僕と同じランニング量だったとしたらおかしいですよね。もっと走れ! 知らん間に(手を)抜くことを覚えてますからね」と手を抜かずに走り込みをした方がいいと指摘した。 また、元中日監督・落合博満氏も2018年1月3日の『スポニチアネックス』(スポーツニッポン新聞社)の記事内で「あれ(藤浪の不振)はランニング不足。下半身が弱いと思う」、「投げ方を完全に忘れさせるほど走らせないとダメだと思う。下半身を作らないと。投げる体力がないと思う」と、前年3勝に終わった藤浪に下半身を走り込んで徹底的に鍛えるべきだと主張している。両名が藤浪本人に直接助言したかは不明だが、こうした指摘が過去にあることから「まだフィジカル面の課題は解消されていないのか?」と疑問に感じたファンも少なからずいるようだ。 12日の報道では菅野が「いい試合だったりファンの方が待ち望むような戦いができればいいなと思います」と、今季の投げ合いの実現を願っていた。敵球団のエースからの貴重なアドバイスを活かし、長引く不振から脱却を果たすことはできるだろうか。文 / 柴田雅人
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スポーツ 2022年01月12日 11時00分
阪神・佐藤に今季スタメン落ちの危機浮上か 井上ヘッドの「地獄の猛特訓」宣言の裏にある攻守の難題とは
阪神優勝のキーマンは佐藤輝明だろう。その佐藤に対し、井上一樹ヘッドコーチが今春キャンプでの“地獄の猛特訓”を宣言した。 >>阪神・矢野監督、佐藤の三塁守備は「まだまだダメ」ラジオでの辛口発言に反響、糸井と真逆の評価に疑問も<< これは同コーチが言っていたことだが、落合博満氏の発言が影響しているという。佐藤が昨季後半戦で失速し、その原因について質問された落合氏が「体力不足」と評した。2022年の飛躍のため、佐藤をしっかりと鍛え上げるというわけだ。 その佐藤の練習量について、対照的な声が聞かれた。 「練習量はむしろ多い方。不振で苦しんでいた時も早出特打ちをやっていました」 複数の在阪メディアが“目撃談”として、そう答えていた。 しかし、阪神戦の中継を担当することの多いプロ野球解説者の見解はちょっと違う。 「阪神の中ではしっかりと練習している方だと思います。だけど、佐藤の素質を考えたら、それで良いのかどうか…。チーム首脳陣に聞くと、『去年は新人なので(練習量を)セーブさせていた』と言っていました」 昨季は24本のホームランを放ったが、リーグワーストの173個の三振も喫した。 23号アーチが出たのが8月19日で、24号は10月24日。59打席連続無安打のNPB野手ワーストタイ記録の屈辱も味わった。 「佐藤が打撃不振に陥るのと同時に、チームも失速しました」(在阪記者) 1月9日のことだ。鳴尾浜球場での自主トレ中、佐藤は視察に訪れていた井上ヘッドを見つけるなり、近寄っていき、新年の挨拶をしていた。その表情を見る限り、明るく、2年目の躍進にも自信に満ちていたようだが、こんな指摘も聞かれた。 「秋季練習中、藤井康雄・新コーチから打撃フォームの指導を受けていました。でも、不振脱出のきっかけを掴んだのかどうかは、実戦を見てみないと分かりません」(前出・在阪記者) ほかに不安要素があるとすれば、「守備」だろう。今季も「佐藤はライトのポジションを守ることになる」という。佐藤の本来のポジションは三塁だ。チーム関係者は大山悠輔(三塁)、マルテ(一塁)との兼ね合いから、「ほかに外野を守れる選手がいないから」と言っていた。しかし、 「昨季57試合に出場した島田海吏、3年目の井上広大がいます。ドラフト6位の豊田寛の評判が良い。彼らが順調にキャンプを送れば、佐藤を内野に戻さなければなりません」(前出・プロ野球解説者) 矢野燿大監督の構想では、中堅・近本光司、左翼はロハス・ジュニア。佐藤に内野と外野の両方を準備させるのは良策ではない。また、昨季の打撃不振から抜け出せていなかった場合、「スタメン落ち」の可能性もある。 「昨季、後半戦の失速で優勝を逃したせいもあり、今年の矢野監督は非情采配に徹するようです」(前出・同) 佐藤は不振でもスタメンで起用してほしい選手なのだが…。井上ヘッドは佐藤をどう導くのか、“地獄の猛特訓”宣言のウラには「スタメン落ちの危機」を自覚させる意味合いも含まれていたようだ。(スポーツライター・飯山満)
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スポーツ 2022年01月11日 20時50分
阪神・矢野監督、佐藤の三塁守備は「まだまだダメ」ラジオでの辛口発言に反響、糸井と真逆の評価に疑問も
阪神・矢野燿大監督が、10日放送の『虎たまプレミアム』(ABCラジオ)に生出演。チームのプロ2年目・22歳の佐藤輝明にまつわる発言がネット上で話題となっている。 今回の番組で矢野監督は、17年ぶりリーグ優勝、37年ぶり日本一をめざす今季の展望について複数選手の名前を挙げながらトーク。その中で、佐藤の三塁転向について自身の見解を語った。 >>阪神・佐藤には「何も言わない」新井コーチの暴露に衝撃の声 入団当初から指導は控えていた? 大不振の原因と指摘も<< 佐藤は元々三塁を本職とする選手だが、プロ1年目の昨季は大山悠輔(三塁で123試合出場)の存在もあり、ほとんどの試合で外野としてプレー(外野で102試合、三塁で13試合出場)。しかし、本人は三塁へのこだわりを強く持っており、報道陣に自主トレを公開した4日にも「三塁を守りたいという気持ちはある」と三塁奪取へ意欲を見せたことが伝えられている。 佐藤の今季の起用法について、矢野監督は「基本的にテルは外野やと思ってるんですけど。チームのバランスもありますし」と現状では外野が基本線と説明。ただ、「僕は基本的に選手が『やりたい』っていうのを『やめとけよ』って言うことはない」と本人の意思は尊重する考えを示した。 しかし、矢野監督は続けて「守備でも打撃でも、誰がどう見ても『テルが三塁でしょ』となれば三塁になると思うんですけど、三塁守備もあのレベルではまだまだ上げてこないとダメでしょう」とコメント。佐藤はまだまだ三塁守備の実力を上げなければならないと指摘した。 矢野監督の発言を受け、ネット上には「去年ほとんど守ってないから分からんが、矢野監督は改善の余地があると考えてるのか」、「正三塁手の大山と争わせるよりは、佐藤を外野にして同時起用する方が打線にも厚みが出る」と納得する声が多かった。一方「矢野監督と糸井で評価が逆だけどどっちが本当なんだ」、「糸井は佐藤のことゴールデングラブ獲れるって褒めてたけど実際は違うのか?」と、同チームのプロ19年目・40歳の糸井嘉男を絡めた疑問のコメントも多数挙がっている。 糸井は3日の『日刊スポーツ』(日刊スポーツ新聞社/電子版)の記事内で、佐藤について「誰が見てもサードでしょ。ゴールデングラブ取れるよ」、「まじでやばい。ハンドリングもな。勘がいるもんな」と三塁守備、特に打球の速度・バウンドに合わせて柔軟にグラブを使うハンドリング能力が優れていると絶賛。今回矢野監督が口にした見解とは正反対であるため、どちらの評価が正しいのか疑問を抱いたファンも少なからずいたようだ。 佐藤の三塁守備は「まだまだ」とする矢野監督が正しいのか、それとも「ゴールデングラブ取れる」と評価する糸井が正しいのか。来月1日からスタート予定の春季キャンプに向けては、井上一樹一軍ヘッドコーチが「彼が三塁練習をガンガン(周囲に)見せつければ、他の内野陣も刺激を受ける」と三塁守備に徹底的に取り組むことを期待している旨も伝えられているが、佐藤は果たして三塁でどのようなプレーを見せるのだろうか。文 / 柴田雅人
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