ミステリー
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ミステリー 2011年07月13日 15時30分
あの大砂嵐の中にUFOが!? CNNの砂嵐の空撮映像に謎の物体
今月5日の夕方、アメリカ西部のアリゾナ州フェニックス一帯にて記録的な規模の巨大な砂嵐が発生。立ち上る壁のような砂嵐が町を飲み込んでいく様は、日本でもニュースで取り上げられた。この砂嵐は幅約80キロ、高さは1500メートル以上にも及び、視界の悪化により航空機の離着陸に影響が出たほか、強風で木が倒れて電線が切れるなどしたためおよそ800世帯が停電になったという。あまりの規模に「黙示録のような光景だ」と称する現地の人の声もあった。 この飛行機も飛べないような記録的大砂嵐の中、未確認飛行物体が飛んでいたという話がある。それはCNNが撮影した砂嵐の空撮映像の中に映っているというのだ。 現在Youtube等で確認できるその動画には、白く光る物体が町へ迫る砂嵐のすぐ近くを飛ぶ様子が映っている。しかも、その物体は砂嵐が目前まで迫ると、砂嵐を避けるように急上昇していくのだ。 インターネット上では、この光点の正体に関しての意見が噴出しており、「監視・偵察UFOではないか?」といった意見もある。 アリゾナ州のフェニックス近郊では、1997年に夜間に謎の複数の光る物体が現れ、多数の住民に目撃される、通称『フェニックス・ライト』と言うUFO目撃事件があった。よく見られたのは複数のライトがV字型に配置された状態で飛行していったというもの。大型のUFO、ないしはUFOの編隊飛行の目撃事件ではないかと言われている。 今回の光点はかつての『フェニックス・ライト』の復活なのだろうか?CNN Phoenix Sandstorm UFOs... Slightly Closer Look - HDhttp://www.youtube.com/watch?v=EFraqmkyC5gUFOs Appear Over Phoenix Sandstorm on CNN! July 6, 2011http://www.youtube.com/watch?v=i5GPIPONMB8&feature=relmfu写真:ユーチューブから
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ミステリー 2011年07月12日 15時30分
写真中央に子供の影か…!?
50代の男性から、リアルライブ編集部に1枚の写真が持ち込まれた。 男性が話すには、この写真は東京・中野区の私道で11日の19時頃に撮影したものだという。男性が歩いていると、前方に子供の影のようなものが見える。その場所は昼でも人通りが少なく、この時間に子供が歩いているとは思えない。「おかしいな?」と思い、近づくと影は消えてしまう。また、戻ると、そこには確実に人影がある。そこで、持っていたスマートフォンで撮影したというのだ。 写真を見てみると、確かに子供の影のようなものが写っている。横に草木が生えているので、その影かなと思えるが、明らかに形が違う。男性はこう話す。「撮影した場所は都心からも近い場所ですが、この近辺って独特な雰囲気があるんですよ。高級な住宅街でもあるんですが、竹林が突然あったり。風が吹けばそこから笹の刷れる音がしてちょっと不気味。あと、神社やお寺、それに正体不明のやたら広い教会があったり」。ちなみに男性が話すところによると、子供の影のようなものの上にある白い四角は、3月の地震で、その箇所だけ奇妙に壊れたもので、後ろの家の壁が見えることから、白く見えているという。 編集部では、さっそく、付き合いのある心霊研究家に、男性の写真を持ち込み話しを聞いた。「現時点では、ここに写っている影のようなものが、心霊的なものなのかはわかりません。ただ、撮影された場所は、私もよく噂を聞く心霊スポット。もちろん、一般の方は知らないと思いますが、心霊マニアの間ではよく話題になる場所ですね」。仮にこれが心霊写真であった場合、それはどんなものなのか。続けて話を聞く。「たぶん子供の霊でしょう。生前にこの場所に所縁があったはずです。子供の霊はずっとその場所に居続けることが多いですから」 みなさんは、この写真、どう見ますか?
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ミステリー 2011年07月12日 15時30分
ヒトラーと宇宙人の密約
近年、ナチスのUFOの記事が様々な媒体で紹介されて、実際に目にした人も多いことだろう。 ナチスのUFOは親衛隊がヴリル協会と言う秘密結社を使って、宇宙人と交信した結果誕生したと言われるが、当時の航空機がまだ、複葉機から単葉機へ発達した段階であり、後にナチスドイツが開発したジェット戦闘機やロケットという現代にも伝わる技術と、このUFOは全く次元の異なる性質を持っている。 ナチスが開発したUFOに関するデータは、全てが証拠隠滅の為に破棄されているので、どのようにUFOを開発したのか経緯が一切不明である。 ヒトラーは1933年に政権を取ると、世界各地へオカルト派遣団を組み、調査を行っている。南極大陸やチベットへと派遣し、アーリア人や地球空洞説の調査を行ったのである。これらの調査の際に、彼らは宇宙人と遭遇した可能性が高いと思われる。彼らが遭遇した宇宙人はレプティリアン型宇宙人の可能性が高い。 レプティリアンと言われる爬虫類型宇宙人は、人間の体液を栄養源にしていると言われる。彼らは古代の地球にも訪問しており、古代シュメール神話に登場する創造主アヌンナキは半人半魚の神だと言われているが、実は惑星ニビルから訪問したレプティリアン型宇宙人だと言われている。彼らの性格は残忍であり、地球に訪れている宇宙人の中でも交戦的だと言われている。彼らは人間の皮を被って、地球人の中に混ざって生活をしている者もいると言われている。 ナチスの探検隊はレプティリアンとの遭遇で、彼らの乗っているUFOの驚愕の性能に驚いた。ヒトラーは地球の技術では、到底製造できないUFOを見て、彼はUFOを戦争に使用すれば、世界支配が可能になると思ったに違いまい。そこで、ヒトラーはレプティリアンと密約を交わしたのではないだろうか。UFOの製造技術をヒトラーに教える代わりに、レプティリアンは人間の体液を要求したとすれば、どうなるであろう。 ここで出てくるのが、俗に言うユダヤ人の大量殺戮である。1941年から1944年に至るまでに、ナチスはヨーロッパ中のユダヤ人、延べ600万人を殺害したと言われている。彼らの体液をUFOの製造技術と交換したのではないだろうか。 だがUFOを入手しても、実際にUFOに搭載される兵器が無かったのである。そこでヒトラーはUFOに戦車の砲塔を搭載したりして、試行錯誤を繰り返した。 その結果、戦局も不利な状況になった頃にUFOに搭載される兵器が決まった。それは核兵器である。地球の兵器では決して撃墜できないUFOに核爆弾を積んで、敵の首都に核爆弾を投下すれば、戦争に負けることはない。 だが、ナチスの核兵器開発は連合国の妨害で失敗した。また、地球の生態系が乱されると恐れたレプティリアンも妨害をしたのではないだろうか。 その結果、戦争に敗れたヒトラーは自殺したと言われているが、ヒトラーの遺体はまだ発見されていない。 ヒトラーはUFO等の兵器と共に、南極大陸へ逃れたと言うが、果たして事実は如何に。(白井正雪)
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ミステリー 2011年07月11日 15時30分
方位磁石の南北が逆転する? 房総半島で多発する『磁気異常』
千葉県は房総半島で、不可解な磁気異常現象が起きている。 この現象に最初に気づいたのは、海洋学者の辻維周氏。房総半島南端の野島崎にて魚介類調査を続けてきた氏によると、5、6年前よりコンパスの針が左右にふらつく現象が見られはじめていたが、2009年より日によっては南北が逆転する程に狂いが極端になってきたという。 2009年の調査では犬吠埼とその南に位置する長崎鼻で磁針の南北逆転が見られたが、太平洋に面する外房〜南房地域だけで東京湾内房などでは確認されなかった。 しかし、今年4月に行われた調査によると前回異常が見られなかった東京アクアライン「海ほたる」や市川PAにて誤差を確認。また房総半島北部でも大栄PAで東へ140度の誤差が、酒々井PAでは南北が逆転するという大きな狂いが確認された。これまで異常が観測された地域では倍以上の誤差を観測するなど、今年に入ってから房総半島周辺の地磁気異常は、深刻化の一途を辿っている。 これと関係があるのかはわからないが、東日本大震災の発生直後、東日本の各地で地球の磁場の現象が観測されていたことが、気象庁地磁気観測所の調査でわかった。 地磁気の変動は、地震の際に岩盤に大きな力が加わって生じるとも言われているが、大地震の前震とされる3月9日の地震では目立った変動は確認されていなかった。しかし一方で、地磁気増減の程度が沿岸の潮位変動の大きさと類似していたことから、震源近くの海底で膨大な海水が一気に動いたために地磁気変動の要因となったともみられている。 東日本大震災の数日前より、震源地上の海上で大気と電離層に異常が見られたというNASA研究チームの発表もある。 果たして、これらの異常は災害の前兆現象だったのか? 気象庁観測所の源泰拓主任研究官は、「今後、詳細な解析が必要」だとしている。
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ミステリー 2011年07月09日 17時59分
天変地異の前ぶれか? メキシコ湾で『一つ目のサメ』が見つかる
6月30日、メキシコのコルテス海にて、奇妙なサメが発見された。 体は白く、顔の真ん中に大きな目が一つだけ付いている。目の周囲の肉が盛り上がっているので、さながら『一つ目小僧』のような奇怪なビジュアルになっている。 こちらのサメは、オオメジロザメという時に人も襲う凶暴で大型のサメの腹の中より発見された。釣り上げた大きなサメの腹を裂いたところ、このようなサメが出てきたのだという。 サメの中には卵生ではなく胎生で子孫を残す種類があり、オオメジロザメもそんな胎生のサメの一種。その体内より出てきた上に歯が未発達なので、オオメジロザメの奇形の胎児ではないかとされている。 このサメが釣り上げられたコルテス海は、カリフォルニア湾とも呼ばれ、メキシコ北西部とバハ・カリフォルニア半島との間に南北に伸びる細長い湾である。スキューバダイビング等のウォータースポーツのスポットでも知られ、自然環境の豊かさと生物多様性から、2005年にユネスコの世界自然遺産にも登録されている。そのため、劇物による環境悪化や環境破壊などのために奇形になったとは考えづらい。 また、新種という可能性も捨てきれないため、現地の研究者は標本化を検討しているという。 昔から、変わった動物や普段見ないような生物が現れるのは、何かしら天変地異が起きる前ぶれだという話がある。例えば深海魚が浅瀬で見つかったり、浜辺に打ち上げられたりというケースだ。今回の東日本大震災についても、地震の起きる前に大量にイルカが浜辺に打ち上げられるなどの事例が見られた。 先月半ば、アメリカではNASAが『緊急事態に備えるように』との緊急メッセージを公式発言として発表した。あくまで伝聞の段階ではあるが、日本と太平洋プレートで繋がっているアメリカ、それも西海岸の方にも大型の地震等の災害が起きるのでは、という噂もある。 この異形のサメが伝える物は果たして何なのか。さらなる大きな異変の起こる前ぶれなのか。 杞憂に終わることを期待しつつ、注目していきたい。※参考URLhttp://www.geekologie.com/2011/06/cyclops-shark-with-eye-in-middle-of-face.php Jun 30 2011Cyclops Shark With Eye In Middle Of Face (黒松三太夫 山口敏太郎事務所)
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ミステリー 2011年07月08日 15時30分
盲亀の浮木
心理学者カール・ユングによって提唱されたシンクロニシティ。この概念について語る時、最も挙げられる事象の一つにプラム・プディングの話がある。 プラム・プディングとは、イギリスの伝統的なクリスマスケーキである。日本ではパウンドケーキと言った方が、イメージしやすいだろう。 1805年。まだ少年だったフランスの詩人エミール・デシャンは、隣人ドゥフォルジュボー氏からプラム・プディングをご馳走になった。フランスではまだ知られていなかったプラム・プディングにイギリスで出合い、大変気に入ったドゥフォルジュボー氏は、帰国すると誰彼となく強く勧めていた。 10年後、デシャンはパリのレストランで、メニューに懐かしいプラム・プディングを見つけた。迷わずオーダーしたが、最後の一つが出された後だった。がっかりしたデシャンが、運ばれていく最後のプラム・プディングを目で追っていると、そこにはドゥフォルジュボー氏がいた。期せずして再会した二人は、プラム・プディングを分け合い味わった。 そして1832年、デシャンは招待された晩餐会で、メニューからプラム・プディングをオーダーした。ここにドゥフォルジュボー氏が現れたらそれこそ奇跡だな。と思いながら、友人達にパリのレストで起こった不思議な偶然を話していたまさにその時、年老いたドゥフォルジュボー氏が部屋に入ってきた。この時、ドゥフォルジュボー氏はたまたま別の用事で来て迷い、部屋を間違えただけであった。 デシャンが、生涯においてプラム・プディングを食べたのはわずか3度である。そして必ず意図せず、ドゥフォルジュボー氏が現れたのは奇遇である。(七海かりん 山口敏太郎事務所)
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ミステリー 2011年07月06日 11時45分
オレゴン・ヴォルテックス
地球上には磁場の狂った場所がいくつかあるという。 言わずと知れたバミューダ・トライアングル、日本では小笠原近海もその一つだ。しかし普段は、何事も起こらない穏やかな時を刻んでいる。海域であるため、人が存在する時間も限られており、異次元の様相を呈する瞬間に遭遇するのは稀である。ところが、やはり磁場の狂いだろうか。物体の消滅こそ起こらないものの、不可思議な現象に常時遭遇できる場所がある。 米オレゴン州ゴールドヒル。その昔、インディアンが悪魔の地と忌み嫌い、何かを感じるのか動物も近づこうとしなかったその場所に、傾いて建つ古い小屋がある。それは、斜面を、円の中心に向かって引きずり込まれていっているようにも見える。周りを囲む木々も同調しているのか、傾きねじ曲がって渦巻き状に生えている。人もまた、小屋に一歩足を踏み入れると中心に向かって引っ張られる感覚に陥り、抵抗しようと身体を傾けてしまう。三半規管に異常を覚え、めまいや吐き気をもよおす者もいる。それは気のせいではなく、羅針盤等計器類は狂い、出鱈目に回り出す。ほうきは支えなしで立ち、煙草の煙は螺旋を描き上っていく。ある場所では、5m離れて立つ2人の立ち位置が替わると、背の高さ も替わってしまう。 これらの現象については、トリックの技法を用いて建設された商業施設とは違い、1943年以来、幾度も調査、研究が行われたが、未だ、科学的解明には至っていない。(七海かりん/ 山口敏太郎事務所)
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ミステリー 2011年07月05日 15時30分
ご先祖様はなぜ祟る?
日本人独特の宗教観に『先祖供養』というものがある。自分の生んでくれた父母、祖父母、曽祖父母とつながっていくご先祖さまに手を合わせるという風習は決して悪いものではない。むしろ心暖まる風習であろう。 しかし不幸が続いたりしたとき『先祖の祟り』と、先祖が何か悪さをしているという考え方もある。中には、『先祖の祟り』を封じるためと称する霊感商法も存在する。 そもそもなぜ『先祖は祟る』のか? もし本当に先祖であるなら、自分の血を受け継ぐ人に不幸を与えるというのは、どうにも納得がいかない。 『先祖の祟り』にはいくつかの説がある。 その人の行いが悪い場合などに、先祖がバチを与えるということで、不行跡を改めさせようとする教訓説話。 先祖が自分たちの恩を忘れてしまった人に対して“そんな子孫は不幸にしてしまえ”という先祖復讐説。 不幸なことは“先祖のせい”にしてしまうことで、自分たちの不幸の理由を作るという心理学的解釈。 霊感商法として先祖の祟りを喧伝したため。 などなど。 古来日本人には先祖を祀るという習慣があり、戦国時代にやってきた宣教師フランシスコ・ザビエルが日本人に「キリスト教の福音を聞くことなく死んだ人は地獄へ行く」と教えたところ、多くの日本人が「祈りによってご先祖さまを救えないのか」と問い「救えない」とザビエルが答えると、日本人は皆泣いたということが書き残されている。 いまでもキリスト教が日本人に広まらない理由として、キリスト教には先祖崇拝の思想がないためという人がいるくらいである。日本人にとって先祖信仰(祖霊崇拝)は、根深く身についたものであるらしい。 もうひとつ日本に古くからある宗教観が『祟り信仰』である。平安時代では九州に流された菅原道真が死んだ後、祟りを怖れて神として祀ったり、平将門の首塚の祟りを信じるというのは、日本人ならば潜在的に持っている心理であるのかも知れない。 この先祖を祀るということと、祟り信仰が合わさったのが『先祖の祟り』である。本来、仏教や神道には『先祖が祟る』という考えはなかったともいわれているが、近年になって新興宗教や、霊感商法業者が『先祖の祟り』をビジネスツールにしているともいわれているので、気をつけたいところだ。 『先祖の祟り』似たようなものに『水子の祟り』というものがあるが、本来日本には『水子供養』という考え方はあっても『水子の祟り』という発想はなかった。『水子の祟り』というものが出てきたのは1970年代から急速に広まったものであり、それには新興宗教やそれにつながる霊感商法業者が関係していたという。『先祖の祟り』も同様のことがあると指摘する人もいる。 どうせなら、いま仮に不幸だとしても、先祖の祟りのせいにするよりも、先祖を称えながら努力した方がいいのではないだろうか? もしツイていないことが連続して起きたとしても、もうすでに亡くなった先祖のせいにして先祖を呪うよりも、いま生きている自分があるのは先祖がいたおかげと祝ったほうがいいのではないだろうか? そして憂鬱に『憂き世』を生きるよりも、むしろ発想の転換をしてウキウキと『浮き世』を生きたほうがいいのではないだろうか? と、思うのである。巨椋修(おぐらおさむ)(山口敏太郎事務所)
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ミステリー 2011年07月01日 15時30分
山口敏太郎のオカルト現象解析シリーズ1 現代の妖怪・口裂け女について
昭和の頃、日本中の子供たち、強いては大人たちも巻き込んだ口裂け女について論考をしてみたい。 この口裂け女伝説は、昭和に発生した現代の妖怪伝説として有名だが、口が裂けた女の妖怪は江戸期にも脇役として度々報告されている。この万年脇役妖怪の口裂け女がメインに躍り出たのが1978年の事であった。 この頃、岐阜の各地で口の裂けた女妖怪の目撃談が噂されていた。その発生箇所には複数の説がある。大垣市とも岐阜市とも数々の噂がある中で、有力な話が「岐阜市金華山鶯谷トンネル発生説」である。この金華山はかつて戦国大名の斉藤家が城を作りあげた天然の要塞であり、織田信長が岐阜城として拠点にした折りには、『天下布武』という名文句が唱えられた場所である。 この金華山・鶯谷トンネルは、元々心霊スポットとして知られていた。岐阜出身で名古屋のアイドルユニット「まにあーな」の一員として活動する市川真由美によると、「トンネルの天井から白いヒトガタのようなものが降りてくる」という噂が流れていたという。また、地元の飲食店オーナーH氏の話によると「このトンネル付近で口の裂けた女の幽霊がタクシーを拾うとも、このトンネルで降りた後消えるとも言われた」という。この金華山・鶯谷トンネルの口の裂けた女幽霊こそ、口裂け女伝説のモチーフになったと言われている。 とかく幽霊は集落そのものよりも、どちらかと言うと町はずれに出やすい。都市伝説では橋のたもとに出るとか、トンネルの入り口に出るとか言われるのだが、橋やトンネルは集落と周縁(集落の周りに広がるエリア、異界への入り口とも解釈できる)をつなぐ役割(ブリッジする役割)を果たしており、異界からやってくる魔物が集落に潜入するために、最初に通過するのが橋やトンネルであるからだ。 この鶯谷トンネルの場合、岐阜城の裏鬼門に位置しており、口裂け女という昭和の大妖怪が異界から潜入するには相応しいブリッジである。この金華山・鶯谷トンネルに出る口の裂けた女妖怪という情報をさらに拡散した人物が、当時ラジオのパーソナリティとして人気のあったつぼイノリオ氏である。 よく広告代理店系の有識者が『口裂け女は最後の口承伝播の妖怪である』と断定口調で主張しているが、筆者はこの意見に懐疑的である。実は口承のみではなく、マスコミによる拡散への手助けがあったのではないかと推測しているのだ。 実は当時、岐阜と名古屋で人気のあったラジオパーソナリティつぼイノリオ氏は、度々岐阜県内の心霊スポットを番組内で取り上げており、その中に金華山・鶯谷トンネルの話題も含まれていたと言われている。その証拠として、口裂け女伝説の伝播ルートと、つぼイノリオ氏の出世ルートが奇妙な一致を示しているのだ。 口裂け女伝説は岐阜で発生し、名古屋・京都に伝播、さらに全国に拡散していくのだが、このコースはつぼイノリオが「金太の大冒険」というパロディソングを片手にのし上っていくルートと一致するのだ。岐阜・名古屋で名を上げたつぼイ氏は、京都のラジオ番組に進出し、東京のラジオ局での活躍により全国ネットの存在になっていく。このつぼイ氏が怪談ネタとして、口裂け女という鉄板ネタを各地で使用した結果、口裂け女という岐阜のローカル妖怪が日本中で持て囃されるメジャー妖怪になった可能性は高い。つまり、口裂け女は、口承とマスコミが情報をキャッチボールした結果、形成されたと筆者は推測しているのだ。 その口裂け女が岐阜の地で再び復活する。町おこしのテーマとして採用され、口裂け女と地元ヒーローの対決映画の上映と怪談ライブを合わせた『口裂け女祭り』というライブがこの夏8月12日に岐阜で開催されるのだ。すでにアメリカではUFOやUMAを使った町おこし(クリプトツーイズム)が行われており、この余波は世界中に波及しつつある。先の見えない日本の不況は妖怪を使った地方経済の活性化で乗り切るのだ。(山口敏太郎)
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ミステリー 2011年06月28日 15時30分
生者と死者が出会う空隙
ドイツ、ロマンチック街道の終点に佇むノイシュヴァンシュタイン城。米カリフォルニア州のディズニーランドの眠れる森の美女の城のモデルとして知られている。このメルヘンチックな城は、時に、異空間への扉を開くのだろうか。 中世風のノイシュヴァンシュタイン城は、19世紀に幼少期から騎士道に強く憧れていた、バイエルン王ルートヴィヒ2世によって建築された。普墺戦争の損害賠償を抱えるバイエルン政府は、その後も次々と城の建築を始めるルートヴィヒ2世に危機感を募らせ、精神病としてベルク城に軟禁、翌日主治医と共に、散歩中のシュタルンベルク湖で水死体となって発見。詳細は謎のままである。そして、いつの頃からかノイシュヴァンシュタイン城に、ルートヴィヒ2世の幽霊が出ると噂されるようになった。 ある日、ノイシュヴァンシュタイン城を見学していたドイツの13歳の少女エリザベータは、母親とはぐれてしまった。母親が探しても見つからず、警察に捜索依頼したところ、直線距離でも60km離れたベルグ城で発見された。何故、エリザベータは一人でそんな遠くまで行ったのか。 それは、自分の意志ではなかったという。ルートヴィヒ2世の寝室に入った時、背後にルートヴィヒ2世が立っていた。驚くエリザベータだったが、ルートヴィヒ2世に誘われるまま別室でピアノを聴いていた。すると突然乱入した兵隊に捕えられたルートヴィヒ2世は、湖に連れて行かれ殺された。しかし、殺されたはずのルートヴィヒ2世は起き上がると、エリザベータに帰るよう促した。そしてエリザベータは意識を失い、気付くとベルグ城の前に立っていたという。 死者と出会った少女は、時を越え空間をも超えたのだろうか。(七海かりん 山口敏太郎事務所)
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