インタビュー
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芸能ニュース 2023年08月26日 12時20分
小説家としても活躍の松井玲奈、主演映画『緑のざわめき』の監督は同世代「すごくうれしいこと」
福岡と佐賀を舞台に、3人の異母姉妹が織りなす物語を描いた映画『緑のざわめき』(夏都愛未監督)が9月1日から公開される。同作で主人公の小山田響子を演じ、俳優業のかたわら小説家としても活躍する松井玲奈に、本作や多岐にわたる活動について聞いた。 >>全ての画像を見る<<本作の夏都監督は同い年ですが、作り手として同世代から刺激を受けることはありますか?「今回、私は役者で参加して、監督と役者で同じフィールドにいるわけではないので、すごく刺激になったというわけではないですが、単純に同年代の方が現場に増えていると感じています。それはすごくうれしいことですね」本作が完成して、感じたことを教えてください。「撮影中は響子として、その場で起きていることがどういうことで、この場面で何を伝えたいか考えていることが多かったんですけど、でき上がったものを見て、やっと監督が何を表現して伝えたかったかが、明確に受け手として理解できました」以前、脚本を手がけられていますが、ご自身で撮ってみたい願望は?「ないですね。演じる方がいいなって。適材適所で、私に監督は無理だと思います。夏都監督はすごくクリエイティブな方で、自分の撮りたいものや意志がはっきりしているので、すごく楽しく撮影できました」小説も執筆されています。演じることと文章を書くことは似ていますか?「うーん(考え込む)。全然違いますね。人が書いたものを入れて口から出して演じるのと、自分の頭の中にあるものを文字に起こすのは、ベクトルが違うと感じています 」執筆中は、どのようなことを意識しているのでしょうか。「執筆中は、集中しています。でも、アドレナリンが出ているとか、集中して周りが見えないということもなくて、書きながら『この先どう進んでいくかな』ということを常に考えています。私は、将棋は詳しくないですけど、よく棋士の方って、何手も先が見えていると言うじゃないですか。一手打ちながら、いろいろなパターンが頭に浮かんでいるイメージに近いのかなと。文章を書きながら、次の展開がどう動いていくか頭の片隅にある感覚です」『やわ男とカタ子』(テレビ東京)や『ギフテッド』(東海テレビ)など出演作が続々と放映されています。今後、取り組みたい役や作家として展望があれば教えてください。「最近は映像に関しては、ありがたいことにいろいろ出させていただいているので、このまま頑張っていきたいという気持ちです。執筆活動は新作を発表できていないので、今年中に新しいものを書いて、短いものでも出せたらいいなと思っています」新作小説の構想やアイデアはありますか?「あるんですけど、秘密です(笑)」7月27日に誕生日を迎えられました。どんな1年にしたいですか?「ポジティブになりたいというのはあります。ベースがネガティブなんですけど、ネガティブからポジティブに変換する作業を毎回しているんです。それがなくても、最初からポジティブに考えられるようになりたいです」ヘアメイク:藤原玲子スタイリスト:鼻先さや(DRAGONFRUIT)『緑のざわめき』出演:松井玲奈 岡崎紗絵 倉島颯良草川直弥(ONE N' ONLY) 川添野愛 松林うらら 林裕太カトウシンスケ 黒沢あすか監督・脚本:夏都愛未プロデューサー:杉山晴香 / 江守徹撮影:村松良 照明:加藤大輝 音楽:渡辺雄司配給:S・D・P 製作:「緑のざわめき」製作委員会2023年/日本/カラー/4:3/Stereo/115分 ©Saga Saga Film Partners文化庁「ARTS for the future!2」補助対象事業公式サイト:midorinozawameki.com9月1日(金)よりヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国順次公開(取材・文:石河コウヘイ)
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芸能ニュース 2023年08月25日 12時20分
松井玲奈、主演映画では「3人が一つになった」岡崎紗絵らと三姉妹を演じる『緑のざわめき』公開
福岡と佐賀を舞台に、3人の異母姉妹が織りなす物語を描いた映画『緑のざわめき』(夏都愛未監督)が9月1日から公開される。葉脈と血の繋がりをファミリーツリーになぞらえた本作について、主演の松井玲奈に話を聞いた。 >>全ての画像を見る<<本作の見どころを教えてください。「人と人の関わりを三姉妹の姿を通して表現しています。ファミリーツリーという言葉があるように、一つの場所から枝分かれして私たちがいるという大きなテーマを扱う作品です。主人公の響子がいろいろな経験をして、悩みながら一つひとつ受け入れていく姿に魅力を感じました。作品でも出てくる“全部、自分に折り合いをつけるための旅”はその通りだなと思います」本作には松井さんを筆頭に3人の異母姉妹が登場します。「異母姉妹という時点で、すでに葉脈が枝分かれしていることに近いのですが、彼女たちが大切に持っている葉っぱのしおりがつながりを感じさせるような効果になっているので、3人の姉妹の人間関係から見えてくる、もっと大きな人と人のつながりを表現しています」演じられる小山田響子はどんな主人公ですか?「主人公はパターンがいくつかあると思います。自分で物事を進めていくタイプと、周りで起きていることを受け入れていくタイプがあったら、響子はどちらかというと受け入れる側の人間。響子が女優をやめて九州に戻るから菜穂子(岡崎紗絵)が現れ、杏奈(倉島颯良)とも出会えて、物語が動いていくところがあります。響子がいろいろなことを受け止めていく過程を大切にしようと思って演じました」作品の中で響子はどのように変化したのでしょうか?「響子がより多くのことを受け入れる人になったのは確かです。一番わかりやすい例では、杏奈のような意図せぬ形で生まれてしまった子どもがいて、響子は父親がしたことに責任を感じていて、だからこそ、他にもたくさんいる寂しい思いや孤独な気持ちになっている人を支援したいと思ったのかなと。最初は自分の中だけで終わっていた彼女が、様々なことを経験して、自分以外の人に視野を広げていくのが一番大きな変化だと思います」共演した岡崎紗絵さんと演技についてお話しされましたか?「岡崎さんは初めて会った時からすごく慕ってくれて、『もっと玲奈さんのことを教えてください』という姿勢で来てくれたのがうれしかったです。待ち時間にもいろんなお話をして、コミュニケーションを取れたことで、その後のお芝居がすごくやりやすくなりました。2人が初めて言い争う場面で、当初、監督が想定していた響子はもっとやんわりと拒否するのですが、実際に演じたら私の中で自然な反応が生まれて、強く言っちゃったんです。受け入れてもらいたい菜穂子の気持ちがわかるから、あえてこっちも傷付けに行くようなリアルな心の反応が出て。ただのきれいごとじゃない、人間同士のぶつかり合いが生まれたと思います」もう一人の異母姉妹を演じた倉島颯良さんとはどうですか?「倉島さんとは、お互いに本が好きという共通点があったので、待ち時間に『今、何読んでる?』みたいなことを話したりしていました。倉島さんは、エッセーや書評みたいなものを書かれていて、それで当時何を読んだとか、今何の本を持ってきているかを共有していました」朝ドラ『エール』でも三姉妹の長女を演じられました。松井さん自身はお姉さん気質だと思いますか?「私は、実際は兄がいてその下の妹なので、自分ではあまりお姉さん気質と思ったことはないですね。ただ、最後の海で撮ったシーンは3人が一つになった感じがして、とても楽しかった思い出があります。『海だー』ってみんなで騒いだりしました」最後に、本作でここを観てほしい、というポイントを教えてください。「全体的に引きの構図が多いんです。カメラを寄りにせずに、その場で起きていることを見せているので、演じ手の表情がすごく見えるわけではないです。言葉や会話の“間”から、どんな表情で、どういう気持ちで言っているんだろう、と考えながら観ていただけたらうれしいです。観る側に考える余白を持たせてくれる作品だと思います」ヘアメイク:藤原玲子スタイリスト:鼻先さや(DRAGONFRUIT)『緑のざわめき』出演:松井玲奈 岡崎紗絵 倉島颯良草川直弥(ONE N' ONLY) 川添野愛 松林うらら 林裕太カトウシンスケ 黒沢あすか監督・脚本:夏都愛未プロデューサー:杉山晴香 / 江守徹撮影:村松良 照明:加藤大輝 音楽:渡辺雄司配給:S・D・P 製作:「緑のざわめき」製作委員会2023年/日本/カラー/4:3/Stereo/115分 ©Saga Saga Film Partners文化庁「ARTS for the future!2」補助対象事業公式サイト:midorinozawameki.com9月1日(金)よりヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国順次公開(取材・文:石河コウヘイ)
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芸能ニュース 2023年07月15日 12時20分
グラビアで人気のメンバーも! 活躍広げる少女歌劇団ミモザーヌが東京・大阪で夏公演開催、団長いまもりまなからが意気込み語る
少女歌劇団ミモザーヌの夏公演「~魅惑のバラエティショウ~ Summer Collection 2023」が、8月5日と6日に東京・草月ホールで開催される(大阪は8月12日、13日にYES THEATERで開催)。 >>全ての画像を見る<< ミモザーヌは現在11歳から20歳までのメンバーで構成される吉本興業の「少女歌劇団プロジェクト」。二部構成となる今回の公演は、第1幕で、悪い子への憧れを抱き、普段は良い子でいることを演じる1人の少女が、白天使や黒天使の言葉に惑わされながらも大人へと成長していくストーリーが展開する。第2幕はミモザーヌのメンバーによる楽曲の歌唱が中心となる。総合演出は広井王子が手掛ける。 団長のいまもりまなか、歌劇団員のちばひなの、すずきゆい、たかやあんな、さかもとりるは、に、本公演の見どころなどを聞いた。ーーまずは自己紹介をお願いします。すずきゆい:一期生のすずきゆいです。19歳になって、卒団が近づいてきているので、今回の公演ではもっともっとレベルアップした姿を見せたいなって思っています。ダンスだけでなく、歌も演技も成長していきたいです。さかもとりるは:三期生のさかもとりるはです。今回の公演では前回と違って、かっこいいところや、可愛いところ、不思議なところ、自分の中のいろんな一面を見せていけたらいいなと思います。いまもりまなか:ミモザーヌ一期生団長のいまもりまなかです。今回、ミモザーヌの夏公演としては最後の公演となるので、いつも以上にやる気が溢れています。今回の夏公演は、少女がいいことと悪いことについて考えたりして成長していくストーリーです。少女がどのように成長していくかをみなさんに一緒に楽しんでいただけたらいいなと思います。今回は五期生も加わっての公演なので、さらにレベルアップしたミモザーヌを見せていきたいです。たかやあんな:一期生のたかやあんなです。今回は前回よりも、もっともっとかっこいいあんなを見せていけたらいいなと思っています。今回の公演では声出しも解禁になっているので、そこも含めて楽しんでいただけたらと思っています。ちばひなの:一期生のちばひなのです。わたしは夏公演で自分の魅せ方というのを改めて研究したりしているので、新しい自分を見せていきたいです。あと、声出しが解禁になっているので、みなさんと一緒に盛り上がっていけるような楽しい公演にしたいと思っています。ーーいまもりさんは前回のインタビューの際、25歳までに女優さんになりたいとおっしゃっていました。いまもり:変わらず女優さんになりたいと思っているんですけど、今回の公演はお芝居の部分も増えていて、将来、女優業をする時に、役作りに活かせたりするんじゃないかなって思っています。ーー団長をする苦労のようなものはありますか?いまもり:どうやってみんなをまとめていけばいいかわからない時期があったんですけど、最近になって、思ったことをちゃんと伝えたり、どうしたらみんなが付いて来てくれるかを考えて行動できるようになりました。わたしの背中を見てみんなに何かを受け取ってもらえたらいいなって。自分の学んだことを後輩に伝えるだけでなく、自分の将来に活かしていけたらいいなって思います。ーーちばさんは最近、グラビアでも活躍されていると聞きました。ちば:はい。グラビアをすることで、自分に少し自信がついたと思います。いろんなお仕事をすることで、魅せ方がわかるようになってきたというか、話す時も自信を持って話せるようになりました。自分はここが強いって個性を生かして活動していけるようになりました。今後は映像のお芝居にも挑戦したいなって思うようになりました。個人の仕事が増えるのも嬉しいけど、ミモザーヌがあってこその自分の姿ももっと見せていきたいです。ーーすずきさんはダンスに力を入れているそうですね。すずき:はい。ミモザーヌではジャズダンスやヒップホップダンスをやっているんですけど、それ以外にも、体のシルエットを見せるというか、あんまり見たことのない動きや形を作ったりして、鏡の前で自分のしたいダンスを練習したりしています。ーーすずきさんは一期生。ミモザーヌで成長できた部分はどんなところですか?すずき:歌がすごく良くなったねって言われます。あと、わたしも一度グラビアに挑戦しました。人に写真を撮ってもらう経験があまりなかったので、それも大きな経験になりました。写真をに撮られるのは、最初は“え?”っていう感じだったんですけど、みんなの表情を参考にしながら頑張りました。ーーさかもとさんは13歳の時にミモザーヌに加入して、今高校生。成長できた部分はありますか。さかもと:最近感じるのは集中力が上がったなって。最初は長いレッスンの時は集中が切れたりしたんですけど、最近は自然と集中してレッスンに取り組めるようになりました。次はかっこいいオーラを出せるように、いろんな表現を学んでいけたらいいなと思っています。自分がしたいことをパッと表現できるようになっていきたいです。ーーさかもとさんは将来は何になりたいですか?さかもと:将来はタレントになりたいです。話すのは好きなので、バラエティとかで活躍できればいいなと思います。めるるさん(生見愛瑠)や渋谷凪咲さんのような活動に憧れています。ーーたかやさんはミモザーヌを経てどんな活動をしていきたいですか?たかや:将来は芸能界でお仕事をしたいです。関東でもお仕事をしてみたいです。ノリツッコミができる、話の面白いタレントさんになりたいです。得意なのはダンスです。卒団までに、あんながいると安心だねって言われるくらいレベルアップしたいです。(取材・文:名鹿祥史)
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芸能ニュース 2023年06月15日 19時00分
街頭で女性に「痴漢に遭っても怖くない?」笑コラスタッフのロケ質問に批判集まる
6月14日に放送された、日本テレビ系のバラエティ番組『1億人の大質問!?笑ってコラえて!』でのスタッフによる街頭インタビューに対し、「失礼」の声が上がっている。 この日の『笑コラ』は「日本列島 待ち合せの旅」という企画を放送。これは街で出会った「待ち合わせ」する人達に密着し、どのような関係の人と会うのかを検証したもの。 「失礼」の声が上がったのは、渋谷駅ハチ公前広場で待ち合わせをしていた19歳女性へのインタビューであった。 >>『笑コラ』企画、最悪のタイミングで「今は笑えない」「不謹慎すぎる」批判の声集まる<< メガネをかけた男性の番組ディレクターは女性に番組名を伝え、「待ち合わせですか」と声をかけた。女性は友達と会うために待ち合わせしており、その友達とは高校時代は同じ空手部に所属していたという。 「女子高生が空手」という意外性に興味が沸いたのか、男性ディレクターは女性に「じゃあ、街で痴漢なんかに遭っても怖くないですよね」と質問をした。女性は「あ~そうですね」と答え、「やっつけちゃいますよね」と苦笑しながら、ファイティングポーズを取ったのだ。 この「痴漢に遭っても怖くないですよね」という質問に対し、ネットで批難の声が相次いだ。 現実、空手と強さと痴漢被害への恐怖は全く関連性がなく、ネットでは「この質問をするスタッフが気持ち悪い」「それは違くない?」「失礼すぎる」「すごい違和感を覚える」「完全にセクハラだろ」といった声が相次いでいた。 このディレクターに対し、スタジオでは特に触れる事はなかったが、番組でゲストとして呼ばれていた鈴木紗理奈は、ディレクターの質問に対し怪訝な顔をしている姿がワイプで抜かれていた。 ディレクターとしては、空手少女の強さをアピールするために敢えて、「痴漢に遭っても怖くない」というキャラ付けにしたかったのかもしれないが、完全に裏目に出てしまったようだ。 なお、『笑コラ』は一般人の出演が非常に多い番組のため、2020年に放送された「女性ディレクターがイケメンだけに街頭インタビューを行う」企画が「時代錯誤」と騒がれたり、今年4月に放送された司会の所ジョージ自らが行った「ダーツの旅」では、タバコを片手に一般人の話を聞く所の姿などが放送されており、これらも「失礼すぎる」「違和感を覚える」と非難された。 フレンドリーさは大切だが、時代を読むことも大切である。
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芸能ニュース 2023年05月19日 12時10分
青汁王子こと三崎優太、格闘技挑戦は「リスク・リターンが合わなかった」? 格言や肉体美も披露した初フォトエッセイ発売
“青汁王子”の名で知られる実業家・三崎優太が、初のフォトエッセイ「億を稼ぐ美学」を宝島社から発売した。 >>全ての画像を見る<< 同書は実業家としての成功の後、脱税逮捕事件を起こし、一度は失墜したものの、その後、華麗な復活を果たし、現在は実業家としてだけでなく、YouTuber、インフルエンサーとしても活躍する三崎の格言やエッセイを収録したビジネス哲学フォトエッセイ。フォトグラファーのHIRO KIMURAが撮影したポートレート112カットも収録されている。 三崎が現在暮らす東京都内の通称「青汁ヒルズ」で三崎本人を直撃し、本書の読みどころや、三崎の人生観などについて話を聞いてきた。ーー三崎さんは現在起業家としてだけでなく、インフルエンサーとしても大人気です。三崎さんのファンはどんな方が多いんでしょう。 三崎:やっぱり起業したい人が多いですね。あと、計画性はないけれど、漠然とお金持ちになりたいと思っている人とか。ーーお金持ちになりたい人にとっては、この本はすごく刺さる言葉が多いのではないでしょうか。 三崎:読んだ人にとって明日への活力につながるような言葉を集めているんです。モチベーションの上がるような内容にしたいって。どちらかというと、自分に向けて言っている言葉が多いんです。でも、それは他人にも応用できるんじゃないかって。自分だけがこう思っているんじゃないだろうって。ーー三崎さんは起業前や、まだ世間に名が知られていなかった頃、どんな人の言葉を参考にしたりしましたか。刺さった誰かの発言みたいなエピソードはあるのですか? 三崎:どういう言葉も実は僕、あんまり刺さらなかったんです。会社を経営したり、お金持ちは周りにたくさんいたんですけど、かっこいいなと思える人があんまりいなくて。ーー生き方として憧れる人が周りにいなかったということですか。 三崎:いや、これはその人の体型や見た目も含めての話なんです。まず、身だしなみとかはすごく大事なことだと思っているんです。外見的に魅力があって、実業家としても成功している、そういう人ってなかなかいないんです。そういう目標にできるような人がいなかったので僕も困っていたくらい(笑)。経営者ってこんなつまらないんだって。だからこそ、自分が脱税事件の後、発信者になってからはダイエットをしたりして、自分がこうだと思っている姿に共感してもらえたらいいなって思っていました。ーー本書に「金に溺れろ」という三崎さんの言葉がありますが、これはお金に執着する生き方を良しとしない世間の風潮に対するアンチテーゼのようにも感じました。 三崎:その通りです。ーー三崎さんにとってお金ってどういうものなんですか。 三崎:お金は、やっぱりいいなって思いますよ。お金を稼いで何をしようより、お金を稼ぐことに快感があります。ーーお金持ちの人や成功した著名人が「お金持ちになっても何も変わらないよ」といった言葉をよく講演会のような場で口にするのを聞くんですが、三崎さんはどんなふうに思われますか。 三崎:それもその通りだと思いますよ。何も変わらないと思います。お金を稼ぐと、いろんなものが買えていろんなものが手に入る、そして幸せになれるとみんなは思うんでしょうけど、実際やってみるとそうでもないんです。成功すると、会社内や業界内ではあの人すごいよねとか、称賛されるんですけど、一歩外に出れば正直誰も知らない人なので。そういう意味で、お金では自己顕示欲を満たすことはできないんです。ーーお金で幸せになれないとすれば、何をすればみんなの欲求が満たされたり、満足度の高い人生を送れるのでしょう。 三崎:お金を持ったら、みんな高いものを身につけたり、キャバクラに行ったり、高級車を買ったりして、とにかく自分の自己顕示欲を満たそうとするんです。でもそれって不幸なことなんです。結局はお金の力を使って周りに利用されているだけなので。わびしいですよね。24歳とか25歳の時に自分はすごくそれを感じました。ーー男性がお金持ちになりたいと思う動機、理由は女性にモテたいというのが多いみたいです。 三崎:お金を稼ぎたいと思うことに関して、その動機はなんでもいいと思いますよ。モテたいでもいいと思います。ーー三崎さんが考えるお金の正しい使い方についてもお聞きしたいです。さっきおっしゃったような、わびしくなるような使い方でなくて。 三崎:お金の正しい使い方はないと思います。僕はぶっちゃけあまり使わないです。使い道がないんですよ。なんのためにお金を稼いでいるんだろうって考えるくらい。でも、そこなんですよね。課題は。もっと使ったほうがいいって最近思うこともあるんです。ーー本には無駄なことに金は使うなというようなメッセージもありました。 三崎:意味があることにお金を使わないとダメというのは本当にそうです。でも、考えたら意味があることってなんだろうって……。お金をあんまり使わないのでそのあたりもまだ自分はわかっていないところがあります。ーーお金があると、ストレスが発散しやすいというのはあるんじゃないですか。 三崎:ストレス発散……。僕は今なら海外に行きます。日本でやりたいことはある程度できたので。資産的にも困らないくらい持っているんで、ストレス発散のために海外に行きたいですね。もっとグローバルに活動してみたいという気持ちがあるんです。ーーちなみに三崎さんは生活していて不安とかはあるんですか。 三崎:ないです。ーーかっこいいですね(笑)。 三崎:不安でいうと、歳をとっていくことは不安かもしれないです。老化。それだけが不安かもしれないです。若さをお金で買えればいいんですけど、買えないのでそこは困っています。 老化は怖いですよ。結局死んだらお金は残らないので。死ぬ前に全部使ったほうがいいと最近思うんです。死ぬ時にちょうどゼロになっているように。そういう本も発売されていて、売れてましたよ。それがベストの選択ですよ。ーー本の話に話題を戻しますが、今回本を出版した理由はなんだったのでしょう。 三崎:写真を撮りたいって言ったのがきっかけなんです。ロケにも行って撮ったんですけど、今回撮った写真は全部気に入っています。ーー最近格闘技の試合にも挑戦したことが話題になっていました。格闘技のトレーニングをしている風の写真も入っています。 三崎:格闘技に関しては話題作りでやったんですけど、リスク・リターンが合わなかったですね(笑)。ーー写真を撮るために体づくりも頑張ったと聞きました。 三崎:頑張ってやせたんです。ーーちなみに撮られるために美容にも気を使ったり。 三崎:はい。でも、整形はしていないですよ(笑)。ーー整形疑惑があるんですか? 三崎:はい。してるとか言われるけど、僕本当にしていないです。原型を変えないのはやっていますけど。リフトアップとかはやっています。でも、切開とかは本当にやっていないんです。 美容に関しては独学です。でも、トレーニングは先生についてもらってやっています。ーー今回の本はどのくらい部数を売りたいですか? 三崎:(スタッフに)何万部売りたいんですか?え、10万部?ーーお渡し会もするんですか? 三崎:しても誰もこないと思いますよ。僕ってたぶん会いたいと思うタイプじゃないと思うんで(笑)。でも、明日のモチベーションにつながる言葉はたくさん詰まった本だと思うんです。ぜひ手に取ってほしいとは思っています。(取材・文:名鹿祥史)
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芸能ニュース 2023年03月10日 12時10分
7ORDER“愛され末っ子”長妻怜央、「悩んでいない人に観てもらいたい」泥棒役で映画初主演、撮影の舞台裏を振り返る
人気グループ「7ORDER」で活躍する長妻怜央と、AKB48元メンバーの宮澤佐江が共演する映画『犬、回転して、逃げる』が17日よりシネ・リーブル池袋、シネ・リーブル梅田ほかで公開される。 >>全ての画像を見る<< 同作は、泥棒という裏稼業を持つカフェ店員の青年・木梨栄木(長妻)が、1日でも早く世界が終わることを願っている婦人警官の眉村ゆずき(宮澤)の家に忍びこんで、現金の入った封筒を盗んだことから始まる不可解な出来事を描くサスペンスコメディ。長妻は本作が映画初主演となる。 公開を前に、長妻に作品の見どころなどを聞いた。ーー奇想天外なストーリーで、とても面白い作品だと思いました。ご自身は今回の作品をどんな風に見ていますか。 長妻:日常の中の幸せとか、普段何もない人たちの秘めた想いとかを身近に感じれるような面白い内容になっていると思います。ーー演じた主人公の木梨についてはどんな印象を持ちましたか。 長妻:自分が決めたことを全うするところ、ちゃんと分析してやるところが自分と似ているなと思いました。あと、僕自身も、普段から結構奇想天外なことを考えていたりするんです。他の作品だとそういう一面を見せないようにしているんですけど、この作品ではそれを抑えないようにして演技をすることができました。ーー印象的だった共演者はいますか? 長妻:犬のななちゃんです。木梨は豆柴の天然くんという犬を飼っているんです。犬はもともと好きだし、タレント犬というのもあるんですけど、一緒に撮影をすると本当にいい子で(笑)。ーーここ最近、舞台より映像での仕事が増えたように感じます。 長妻:はい。これまで映画はあまりやっていなかったんです。でも、映像のお芝居と舞台のお芝居は少し違うなということを以前から結構考えていたので、映画をやってみたいと思っていたんです。今回、映画を何本か撮影して、すごく役者として勉強になりました。あ、なるほどって。ーー舞台のお芝居とどちらが難しいですか。 長妻:舞台は舞台ですごく難しさがあるんです。舞台は一回だけでなく、同じ演技で何公演もこなしていくので、モチベーションを保つ難しさがあります。気持ちの部分とか、同じ演技を繰り返すうちに、その芝居そのものに慣れてきたりして、新鮮なお芝居が失われてしまうことがあるんですけど、それをどうコントロールして新鮮なお芝居を毎回見せられるようにするかを考えてやらないといけないんです。自分との戦いという感じがします。ーー映画の場合は逆に映像ならではの難しさを感じたのでは。 長妻:映像は監督や共演者とのコミュニケーションがすごく大切だなと感じることが多かったです。自分が出ていないシーンの撮影は基本見れないし、どんな風に画が繋がっているのかとか、そういう面を考えたりする難しさがあります。でも、今回映像のお芝居がすごく楽しかったので、もう少し自分でも映像での演技を勉強して、また映画を頑張りたいなって思います。ーー今後の役者としての方向性についてはどんな風に考えているんですか。 長妻:今、俳優だけでなく、音楽活動とかバラエティとか、いろんなことをさせてもらっているんですけど、最近はその中で何か一つ軸を見つけて頑張ることも大事だなと思うようになりました。自分としても一つのことに取り組む方が得意だし、一つのことを極めることで他のことにもいい影響が出るのではないかって。ーー役者業に限らずですけど、目標にしている人とかはいるんですか。 長妻:なかなかいないですね……。強いて言えば小田和正さんです。ーー小田和正さん?それは意外な答えです。小田さんのどんなところに惹かれるんですか。 長妻:気張っていない感じ、ナチュラルな感じがいいなって思うんです。僕は仙人のような人になりたいんです(笑)。小田さんは変な力の入っていない感じが僕の中では仙人みたいだなって思うんです。自然に話すとか、自然な感じに見せるのはすごく難しいこと。それをできる小田さんはすごいなって。自分は今までお芝居をがむしゃらにやってきたんですけど、人の心を動かせるような人になりたいと常々思っています。そのために必要なのは一生懸命やることなんですけど、一生懸命やることをもっと自然体でできればいいなと思っています。ーー小田さんを聴いている世代ではないと思うのですが、その小田さんの名前がいきなり出てくるのがとても意外です。結構オールドな世界観が好きなんですか。例えば好きな映画とかも古い作品が好きとか。 長妻:好きな映画ですか?『いま、会いにゆきます』とか好きです。実はオレンジレンジさんに7ORDERへ楽曲を提供して頂いたことがあるんです。その時のオレンジレンジさんのツアーで聴いた「花」という曲がすごく好きになって、周囲に聞いたら、映画の主題歌だって教えてもらって。それで映画を観たらすごく良かったんです。儚い感じがいいなって。ピュアな作品を見るのは好きです。ーー今回の作品ですが、7ORDER のメンバーには見せたんですか。 長妻:ちょっとだけ見せました。ーー長妻さんは7ORDER の中ではどんな立ち位置なんですか。 長妻:僕はグループの中では結構“愛され末っ子”ポジションです。“愛され弟キャラ”のような感じです。7つ上のメンバーもいたりして、年下担当だなって自分でも思っています。ーー周囲が年上だとみんな優しくしてくれるのでは。 長妻:はい。だから舞台とかも結構見に来てくれたりします。ーープライベートのことも聞きたいのですが、オフの時はどんな過ごし方をしているんですか。 長妻:オフは寝るか楽器の練習をするかのどちらかです。それはそれですごく楽しいです。練習しないと不安になってしまうので。ーー楽器が趣味のような感じになっているのかもしれないですね。例えば同世代の人がそうであるように、ショッピングが好きとか、そういった一面は持っているんですか。 長妻:あんまり物欲はないです。ーー欲しいものとかないんですか。 長妻:時間ですかね。ーー渋いですね(笑)。それでは最後に改めて作品の見どころを含め、ファンにメッセージをお願いします。 長妻:今回の映画はみんなに観て欲しい作品ではあるんですけど、特に人生に悩んでいない人に観てもらいたいって思っているんです。ーー悩んでいない人に観てもらいたい? 長妻:はい。僕は悩んでいる時というのは、悩んでいない時に対して、実は物事がうまく進んでいる時だと思っているんです。ちゃんと今、自分がやるべきことが見えている時で、だからこそ悩むのだと。仕事がうまくいかなくて悩んでいる人がいたとしても、どうすればいいかを考えるだけ。でも悩んでいない人というのは悩みがない分、成長がないと思うんです。そういう人に観てもらえれば、今回の映画は、きっと何かを考えたり、何かをしようというきっかけになるのではと思っています。ぜひ公開を楽しみにしていて下さい。(取材・文:名鹿祥史)スタイリスト:カワセ136ヘアメイク:伊藤里香『犬、回転して、逃げる』脚本・監督:西垣匡基配給宣伝:アイエス・フィールド企画・製作:TUFF STUFF出演:長妻怜央(7ORDER)、宮澤佐江なだぎ武、中村歌昇、三戸杏琉、小坂涼太郎、ワタリ119、仁科亜季子/登坂淳一2023年3月17日(金)シネ・リーブル池袋、シネ・リーブル梅田ほか全国順次公開2022年/日本/カラー/82分/ビスタサイズ/5.1ch/GⒸ2023映画「犬、回転して、逃げる」製作委員会公式WEBサイト http://is-field.com/inukaiten_movie/
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芸能ニュース 2023年02月22日 12時10分
NMB48卒業から4年の三田麻央、メンバーとの関係明かす「ありがたい」新宿で主演舞台上演、声優・パーソナリティとしても活躍中
元NMB48の三田麻央が主演する舞台「INDESINENCECase:Beautiful Vermilion Ways」が2月22日から2月26日まで新宿村LIVEで上演される。 >>全ての画像を見る<< 三田はNMB48卒業後、現役時代から定評のあったMCやトーク回しの才能を生かし、ラジオパーソナリティやタレントとして活動してきた。また、ライトノベルを出版したり、イラストなどの個展を開くなどクリエイターとしての才能も開花させ、今後の活躍が期待されている。 女優として挑む今回の舞台は、小劇場での舞台や2.5次元舞台の制作などを積極的に行うLUCKUPのプロデュース作品で、昨年好評を得た「INDESINENCE」の続編となる。市川知宏が主演を務める「Case:Dry Crimson Thistle」と、前日譚「Beautiful Vermilion Ways」の2作品が連続上演され、三田は「Case:Beautiful Vermilion Ways」で南上宮陽子というキャラクターを演じる。三田に同作の見どころなどを聞いてきた。ーー今回の舞台について教えてください。 三田:1970年代が舞台のお芝居です。私が演じるヒロインの南上宮陽子(ナガミヤ・ヨウコ)が、過去、詐欺師によって家庭を無茶苦茶にされ、その復讐をするために詐欺師を追うという物語になっています。アクションありのサスペンス作品です。人間のドロドロした部分や社会への提示があるような結構、重厚感のある作品になっています。ーーアクションは得意なんですか? 三田:全然(笑)。やったこともないし、動いたらすぐに捻挫をするような女なんです。運動神経は良くないです。でも、今回の舞台では殺陣師の方や共演者の方に協力してもらって必死に食いついてやっています。ーーNMB時代はダンスをやっていたので、動くのは得意なのでは? 三田:動きを覚えるのは得意です(笑)。でもそれがアクションに生きるかは別です。ーー現場はどんな雰囲気ですか。 三田:共演者の方も監督も初めましてで、しかも主演舞台なのでめちゃくちゃ緊張していたんですけど、みなさん優しくて。すごく楽しい現場です。舞台ならではの結束感もあってすごくいいなと思います。ーー舞台での仕事が多いようですが、こだわりなどありますか? 三田:アイドルを卒業して4年になるんですけど、舞台でやっていこうと思ったことがないくらい、アイドル時代は舞台に触れてこなかったんです。声優として頑張るという意気込みで卒業したので、声の仕事はやっていたんですけど、自分の体一つで目の前のお客さんを楽しませるというのはやったことがなかったんです。アイドル時代のライブに演技が加わる感じなので。最初はてんやわんやでやり始めて、1年に2、3回のスパンで参加するようになって、去年くらいからその面白さにハマるようになりました。ありがたいことに仕事の依頼もあったので、こうして舞台の仕事を続けているという感じです。舞台は映像と違って、生ものだからこそ、日によって違いも出てきたりして、そこが楽しいです。ーー演技面では、得意なジャンルなどありますか? 三田:わちゃわちゃなコメディものが本当は得意です。はっちゃけるのが大好きだし、コメディであればあるほどアドリブも使えるし、性に合っていると思います。感情の機微が激しいタイプなので、静の芝居が逆に難しく感じます。でも度胸はあります。緊張よりも楽しいが勝つタイプです。大きい舞台になればなるほど燃えます。ーーアイドル時代と比べ、現在のように一人で仕事をしていく難しさは感じますか? 三田:たくさんのメンバーがいる環境と、一人単体で挑むのは違っていて難しさがあります。自分一人に注目が集まる環境に慣れていなかったので。でも、自由に活動できるという意味では楽しいです。ーー今後、こんなふうに活動していきたいというビジョンは今はありますか? 三田:今もビジョンはないんです。私ができることをやっていこうで4年が過ぎたという感じです。枠にとらわれずに、私ができることがあるならどんどん挑戦していって、やりたいことが見つかればそこに収まればいいって考えています。ーー卒業後から4年が過ぎましたが、メンバーと今でも連絡を取り合ったりしていますか? 三田:はい。でも、メンバーそれぞれ、進んでいる道が全然違うんです。一人は女優で、一人は音楽で、私はマルチという感じ。自分の活動に対して元メンバーが「これ、良かったよ」って声をかけてくれる時が一番うれしいです。ファンの方からいただく「良かった」と戦友にもらう「良かった」はまた少し違うんです。グループを卒業して4年。今でもずっと気にかけてくれるメンバーがいるのはありがたいです。ーー最後にファンにメッセージをお願いします。 三田:私のファンは私が好きなことをしているのが好きだと言ってくれます。優しいファンが多いんです。これからも私の好きを増やしていって、見てくださる人の幅を広げていきたいです。みなさんにも私を通じていろんな景色を見てほしいです。ぜひ期待していてください。(取材・文:名鹿祥史)
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芸能ニュース 2023年01月27日 12時00分
黒羽麻璃央、共演の松井玲奈には「口喧嘩したら勝てない」? 主演映画は新境地、ミュージカル『刀剣乱舞』など舞台との違いも明かす
ミュージカル『刀剣乱舞』などに出演し人気の俳優、黒羽麻璃央が主演を務める映画『生きててごめんなさい』が2月3日公開される。 >>全ての画像を見る<< 映画『余命10年』などで知られる藤井道人がプロデュースし、山口健人が監督を務める同作。小説家になるという夢を抱き、出版社の編集部で働くも日々の仕事の忙しさに追われ、夢を諦めかけている修一(黒羽)と、その同棲相手である莉奈(穂志もえか)の心模様を描くヒューマンドラマだ。 修一が編集を担当する売れっ子コメンテーター・西川との出会いをきっかけに、莉奈が生き生きと働き始める光景を目にし、嫉妬心を抱く修一の姿などに、現代の日本の若者たちが抱える問題や闇が浮かび上がる。大手出版社の編集者・今日子役で松井玲奈が、西川役で安井順平が共演する。黒羽に本作の見所や、撮影の様子などを聞いてきた。ーー本作の見どころを教えてください。 黒羽:現代社会に生きる若者のリアルさを追求した作品です。ヒーローがいるわけでもないし、アクションがあるわけでもない。会社勤めをしている男の子とちょっと社会に不適合な女の子との出会いから始まって、その恋愛模様であったり、人間関係のリアルさを覗き見するような作品だと思います。見終わった後に、きっと自分に対してのご褒美として美味しいご飯でも食べるか、みたいな、そういう気持ちにさせてくれるような内容になっていると思います。ーーミュージカル『刀剣乱舞』などで活躍された黒羽さんなので、こういう役を受けたのが少し意外な感じがしました。 黒羽:基本的には体が空いていれば役にこだわらず、全て、どんな仕事でも引き受けるようにしているんです。これまでも自分から役を選んだことはないです。でも、今回の作品を通じて、普通の人を演じるのが一番難しいんだなって改めて思わされました。アクの強い役や、個性の際立っている役、キャラクターの強い役の方が掴みやすい部分があるんです。普通の街に馴染んでいるような男の子を演じるのは難しいなって。そういう男の子を演じることで、一般社会でみんなが抱えているような悩みや闇を知ることができた気もします。そういう部分でもこの作品に出演できてすごくよかったなって思います。ーー演じた修一に共感できる部分はありましたか? 黒羽:この子は自分がいないとダメっていう相手が身近にいることで、自分が安心できる感覚が、別に今の自分にそういう人が身近にいるわけではないですけど、理解できる部分があるなって思いました。自分に助けを求めてくれる相手がいることによって安心感を感じる……。相手に対してマウントを取るわけではないですけど、もしかしたら自分も無意識にそんなことを思っているのかなって、ゾッとする部分がありました。ーー共演者とは現場でどんな雰囲気で仕事をしていたのですか。 黒羽:穂志さんは基本的にカメラが回っていないところでも莉奈のような香りのする雰囲気を持たれていて、それってすごいことだなって思いました。お芝居もすごく素敵で勉強になりました。見習わないといけないところが同じ役者として多かったです。松井さんとは一度共演したことがあって、その時は婚約者の役。今回は先輩の役。お酒を飲むシーンとかは艶っぽいというか色ぽいというか、さすがだなと思いながらご一緒させてもらいました。芯がすごくある人なんだろうなって思う部分もあって、例えば口喧嘩したら勝てないタイプだなって。そういう印象を持ちました。ーー修一を演じる上で難しさはありましたか。 黒羽:リアルな空気感を出すのが大事な作品でした。僕は舞台での演技が多かったので、舞台っぽい表現のパーセンテージをそぎ落としての演技を心がけました。その部分では山口健人監督にアドバイスをもらいながらの演技でした。ご指導をいただいて勉強になる部分が多かったです。ーー作品を撮り終えた後はどんな感想を持ちましたか。 黒羽:この作品はちょっと特殊。しんどい思いをするシーンが多かったので、ようやく自分の手を離れたという気持ちが強かったです。達成感や寂しさもあるんですけど、今回の修一は負の部分が多い役なんです。役に引っ張られる部分がたくさんありました。ーーこの作品をどういう方に観てもらいたいですか。 黒羽:いろんな人に観てもらいたいです。でも、みなさん、表には出さないけど、生きていて嫌になることがたくさんあると思うんです。そういうことを抱える人に特に見てもらいたいです。この作品のキャッチコピーにもあるんですけど、「きっと大丈夫多分。」って言葉はすごく素敵な言葉だと思うんです。結果や結論に対して、「大丈夫。多分。」というのは、断言していないところがいいなって思うんです。この言葉でふっと力が抜けるというか、柔らかい雰囲気にさせてもらえる気がするんです。観終わった後に自分に対して、「日頃頑張ってるな俺、なんか美味いもの食いに行こう」って。そういう風になってもらえたら嬉しいです。自分でも仕上がった時にすごく素敵な作品になったと思ったんです。ーーミュージカル『刀剣乱舞』のような舞台のエンタメ作品からこういった人間ドラマを描く映像作品まで幅広い作品に出演されてきて、役者としての成長を感じる部分はありましたか。 黒羽:デビューがミュージカル『テニスの王子様』で、そこからミュージカル『刀剣乱舞』という作品に出会って、そこでは一から鍛え直すという部分から始めてたんですけど、そこから宅間孝行さんの「タクフェス」に参加させてもらって、芝居って相手と作っていくもんなんだっていうことを学んだりもしました。役者としての成長を語るより、まず人との出会いに恵まれたなって思います。師匠というか先生のような人との出会いがあって、いろんなことを教えてもらう機会に恵まれたんです。振り返ると、役者としてもう10年経つんですけど、作品と人に恵まれた10年間だったなと思います。この作品の山口監督との出会いもそうです。自分は運があったなって思います。ーー10年の俳優キャリアを経て、今後はどういう役者をめざそうと思っているのですか。 黒羽:すごいやつっているじゃないですか。引き込まれるというか。そういう引き込める役者、やばいなって表現力を持つ俳優になりたいです。今年30歳になるのですが、そこからは力のある人しか生き残れないと思うんです。若くて活きのいい人がどんどん現れてくる。それに負けないような力を持った、説得力のある俳優をめざしたいです。ーー将来やってみたい役はありますか。 黒羽:明確にはないです。役に関しては、これまでも、これをやりたいって言っていたら叶ったという経験が多くて。ここからはこういう役というより、こういう作品をやりたいっていうことを叶えていきたいです。僕は仙台出身なんですけど、東北の震災を一番近い場所で体験したんです。何か、それを伝えたいという気持ちや作品に残したいという思いがあります。震災のような問題は、語られないと、どんどん風化していってしまう。それはいけないと思うんです。そういう問題を扱う作品をやってみたいです。声を上げないと作られないものだし、俳優は基本役を与えられる側なんですけど、与えられるだけでなく自分が生み出して作り出していかないといけないなって思うようになったんです。そういう風にしないといつか壊れてしまうんじゃないかって。自分が伝えたいもの、やりたいと思える作品に今後挑戦していきたいです。(取材・文:名鹿祥史)ヘアメイク:有村美咲スタイリスト:ホカリキュウ『生きててごめんなさい』2月3日(金)よりシネ・リーブル池袋、ヒューマントラストシネマ渋谷、アップリンク吉祥寺ほかにて全国順次公開出演:黒羽麻璃央 穂志もえか松井玲奈 安井順平 冨手麻妙 安藤聖 春海四方 山崎潤 長村航希 八木アリサ 飯島寛騎監督 山口健人 企画・プロデュース 藤井道人公式サイト:https://ikigome.com/
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芸能ニュース 2022年10月07日 12時10分
2丁目劇場時代からのファンも!吉本新喜劇総選挙で堂々1位を獲得のアキが「吉本新喜劇まつり2022」を盛り上げる
吉本新喜劇座員総選挙で1位に輝いたアキが出演する「吉本新喜劇まつり2022~選ばれし30名の座員たち~」の特別公演が10月10日になんばグランド花月で行われる。 >>全ての画像を見る<< 105人の座員から獲得票順でスペシャル新喜劇出演者30人を決める同公演だが、アキは約77万票の中から3万9405票を獲得して1位に。本公演では中心的な立ち位置で舞台を引っ張る。2位には辻本茂雄、3位にはすっちー、4位には内場勝則が入るなど、新喜劇の人気者たちが上位を占める中、2位に4千票以上の差をつけてトップを守ったアキに本公演の見どころなどを聞いてきた。ーー今回の舞台について教えてください。 アキ:新喜劇のお祭りのような舞台です。お客さんには、1位が僕だろうが、30位の人であろうが関係なく、楽しい空気やな、面白いなって、全体を見て楽しんでもらえればうれしいです。ーー辻本さんやすっちーさんよりも得票が上でしたが、この快挙についてはどのように分析されていますか? アキ:結果が出るまでは想像がつかなかったです(笑)。でも、日にちを重ねていくうちに、いろんな人のアンケートを見たり、コメントを読んだりする機会があって、それを分析すると、僕に投票してくれたのは40代、50代の女性の方が圧倒的に多いことが分かったんです。ーーアキさんは若い頃は結構女性に人気が高いイメージでしたから、女性票が多いのは納得です。 アキ:水玉れっぷう隊時代の、2丁目劇場時代のファンの方が投票してくれていたりするんです。ありがたいことに20年、30年と追っかけをしてくれる人がいたり、当時、中学生、高校生の時やった人がお母さんになっても変わらず応援してくれていたり……。東京は東京で10年以上やらせてもらっていて、コツコツ舞台を重ねていたので、そういうこともいろいろな要因となってこの結果になったのかなって分析しています。ーー水玉れっぷう隊でのアキさんと新喜劇のアキさんとでは、少し笑いのテイストは変わったかなと思うところがあるのですが。 アキ:別人です(笑)。自分でも何がほんまか分からなくなるくらい。ーー客層も変わりますものね。 アキ:新喜劇に入ってからは4歳、5歳くらいの子どもから、ご年配のおばあちゃんとか、いろんな人たちに向けたお笑いをしなくてはいけないので、水玉れっぷう隊の時の「とにかく新しいもの」「見たことないもの」っていう笑いの作り方とは全く違った笑いの作り方に取り組んでいる感じなんです。根本的な考え方から変わりました。ーー新喜劇は舞台の中でどうあるかっていう世界ですし、確かに笑いの取り方も水玉れっぷう隊時代とは違ったものを意識していかなければいけないんでしょうね。 アキ:2人でやっていたものがチームになったし、(水玉れっぷう隊のステージとは)全然違うジャンルとしてやっているんで。でも、水玉れっぷう隊の時のような「とにかく新しいもの」をっていう精神は今もちゃんと生きています。新喜劇に過去ないようなものをやろうとするところがあるんです。ーー新喜劇を最初にやるとなった時に、過去の新喜劇のスタイルから受けた影響などはあるんですか。 アキ:吉本新喜劇の過去の膨大な台本が吉本の中に保管されていて、僕もそれを読むことができるんです。そういうものに目を通して、これだけの話がある中で何が今残っているんだろうって考えた時に、台本も大事なんですけど、やっぱり「ごめんくさい!」とか、新喜劇らしい分かりやすいギャグが、時代を超えて愛されていることに気付くんです。そういうものを自分たちも継承していかないと、という気持ち、思いはあります。こんないい話があったというのではなく、レジェンドたちの残したギャグの方が50年、60年と残っていくんです。吉本新喜劇は色鉛筆みたいなものだと思っています。辻本さんの色があったり、すっちーの色があったり。その中に僕の色があって、それをどうしていこうかってやっています。ーー新喜劇をやる中で、間寛平さんやベテランの方が、アキさんに対してダメ出しをすることはあるんですか? アキ:僕の場合はダメ出しをされるとかはあんまりないです。ありがたいことに、ずっと自由にさせてもらっている印象です。僕は元々、一発ギャグとか、インパクトのあるギャグで笑いを取るという感じでやってきたわけではないので、「アキは結構自由にやった方が」って思ってもらっているかもしれないです。ーー子どもたちを相手に笑いを取ることも多くなったと思うのですが、笑いのジェネレーションギャップを感じることはありますか? アキ:いや、そこはそんなに昔も今も変わらないです。幕が開けば子どもたちはもう関係ないですよ。営業で、私立の学校や公立の学校とかに行って公演をしたり、子どもと触れ合う機会があるのですが、裕福な地域やそうでない地域、いろんな地域に行くんです。でも、どこでやっても、子どもたちは笑いに対して素直です。地域差とか、裕福であるとか、そういうのも関係ない。やるとみんなどこへ行ってもわっと同じように沸いてくれる。感動しますよ。ーー関西を中心にご活躍中ですが、東京で新喜劇を通じた活動をしていこうみたいなビジョンはお持ちなんですか? アキ:吉本の中で以前から、新喜劇をもっと全国区にしたいという動きがあるんですけど、ことごとく広がっていかないんです。西と東の笑いは別なんでしょうね。僕は東京でも10年活動していた時期があるんです。東京での活動経験は豊富なんですが、大阪の新喜劇をそのまま東京でやっても今までのようにうまくいかないと思います。東京の人は、コテコテの大阪を求めて楽しいっていう人もいるでしょうけど、基本は上品だし、いろんなエンタメを見て、笑いに対して洗練もされている。東京でやる時はそこを考えて新喜劇も作らないといけないなと思います。ーー東京での新喜劇の活動をもっと広めていくためにアキさんの経験が役に立つかもしれないですね。 アキ:華やかでおしゃれなエンタメは、東に行けば行くほど必要になると思っています。お笑いの周波数やスピード、ボケのテイストも違うわけです。東京で新喜劇をやるならどうするかを考えるのが夢でもあります。過去に僕のアイデアで東京で新喜劇をやらせてもらったこともあったんです。その時に手応えも感じました。あ、見てもらえてるって。これはいけるって僕の中で感じれるところがあったんです。今後は新喜劇をもっと知ってもらうためにいろんなアイデアを試していこうと思います。(取材・文:名鹿祥史)吉本新喜劇まつり2022~選ばれし30名の座員たち~【特別公演】2022年10月10日(月) 18:45開場 19:15開演 ※チケット完売【オンライン公演】2022年10月10日(月) 19:15~22:00 出 演 アキ、辻本茂雄、すっちー、内場勝則、小寺真理、島田珠代、山田花子、酒井藍、間寛平、千葉公平、未知やすえ、五十嵐サキ、川畑泰史、森田展義、鮫島幸恵、吉田裕、浅香あき恵、烏川耕一、太田芳伸、松浦景子、森田まりこ、高橋靖子、池乃めだか、安尾信乃助、宇都宮まき、清水けんじ、佐藤太一郎、谷川友梨、曽麻綾、松浦真也、ほか(※吉本新喜劇座員総選挙 1位〜30位 当選順)
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芸能ニュース 2022年09月23日 12時30分
アメリカでの不妊治療の経験談も ミスユニバース森理世、5大ミスコン代表らと「5 Crowns Japan」立ち上げ、青少年育成や女性支援活動に注力
ミスユニバース2007世界大会優勝者の森理世が、元ミスコン日本代表達が集まり青少年育成や女性を応援することを目的とした団体「5 Crowns Japan(5クラウンズ・ジャパン)」の会長として、活動をスタート。 >>全ての画像を見る<< 森は2007年にミスユニバース優勝後、世界15か国で活動。現在はアメリカ人男性と結婚し、昨年サンフランシスコで出産も経験している。今春、2年ぶりに日本に帰国し、パンデミックの中で本活動を開始した。9月24日には高校生のためのプレゼンテーションキャンプ「GEM TALKS 2022」を開催するなど、本活動を世界レベルで広げていこうとしている。 森に「5 Crowns Japan」の今後の展望や、現在の活動内容について聞いてきた。ーー「5 Crowns Japan(5クラウンズ・ジャパン)」について教えてください。 森:「5 Crowns Japan」は世界5大ミスコンテストであるミス・ユニバース、ミス・ワールド、ミス・インターナショナルなどの歴代日本代表の有志によって構成されるリユニオン組織です。それぞれが世界大会で得た経験や、在任中の社会貢献活動の経験を生かして、国内外でSDGsをベースとした社会貢献活動を行うために活動をします。私は組織の会長をさせてもらっていて、副会長にはミス・ワールド2018日本代表の伊達佳内子さんが務めています。ーーきらびやかなミスコンテストと、社会貢献活動にはどんな関係があるのでしょうか。 森:ミスコンは美しさを競うコンテストではあるんですけど、これらの大会のベースにある目的は社会奉仕、そして世界との異文化交流なんです。それを若い女性が経験し、自分の将来のために生かしていくという。でも、ミスコンを経て日本に帰ってきても、なかなかそれを活かせる場所がないんです。他の国のミスたちは、それぞれの国に帰った後、みんな大きなチャリティプロジェクトを立ち上げたりと経験を活かして活動していますが、日本では、ミスコンが芸能の仕事をしていく登竜門のような捉え方が多く、まだまだミスコンへの偏見が強かったりもするんです。ミスコンテストを経て得た精神というものを生かす場所がないなら作ってしまおうということで今回「5 Crowns Japan」を立ち上げたんです。ーー「5 Crowns Japan」は日本でどんな活動をしていくのでしょう。 森:美と健康に関するイベントも行っていきますが、次世代の子供達、青少年育成に力を入れていきたいと思っています。青少年育成といっても、若い世代の方に限定するという事ではなく、全ての世代、年代の方が対象でもあります。美と健康であったりメンタルヘルスの大切さなどを伝えていきたいです。ーーミスコンへの偏見の話が出ましたけど、具体的にどういう偏見があるのでしょう。 森:いろんな考え方があって、今、この時代に美を競うということがどうなのかとか、美という価値観をどこで決めていくかについて議論があるんです。ミスコンというものが減少していっている今の時代の流れの中で、こういった活動をあえて立ち上げたのは結構挑戦的なことかもしれないです。でも、今回の活動はミスコンを薦める目的でやっているわけではないんです。ミスコンテストの世界大会に行った代表たちの素晴らしい経験を元にそれをもっと社会に活かしていこうという活動なんです。ミスコンテストの代表たちは、世界大会に行くことで、たくさんの才能を持った海外の女性たちと交流をし、それによって気づかされる価値観や文化の違い、世界を知るということ、自分を知ったり自分を見つめ直すという経験をして帰ってくるんです。そこで得たものを社会にもっと伝えていこうと思っています。ーーミスコンの世界大会など、そういう場所に参加することで具体的にどういう経験ができるのでしょう。 森:その年に選ばれた国で開催される世界大会に参加することでまず日本代表という肩書きを持っていくので、自分の全ての行動や言動が国を代表するものになります。その時点で、自分の考え方やアイデンティティを整理するという経験をするんです。自分の言動や行動で間違った印象を他の国の方々に与えてはいけない。海外の方にとって、はじめて会う日本人がもしかしたら自分なのかもしれない。だから責任感と誇りを持っていくようになるんです。ミス・ユニバースの場合は本戦までの1か月くらいは、初めて会う仲間たちと一緒に力を合わせてチャリティ活動やその国での社会奉仕活動を行ったりします。グランプリに向けてさらに洗練されたレッスンも受けますし、勉強もする。過密なスケジュールの中でスピーチの仕方を学んだりという合宿も体験できます。そういう経験から精神力も鍛えられるんです。私の時は77か国が参加して行われたので、そこへ行くと77の異文化がある。77の国に旅行するのは大変ですけど、ミスコンテストに行けば、一瞬にしてそこで77の国の人たちと出会うことができ、様々な世界の見方、価値観、自分の知らないニュースを情報交換したりする経験が得られるんです。ーー具体的にどのようにして「5 Crowns Japan」の活動の輪を広げていこうと考えているんですか。 森:一番最初の大きなイベントとなる「GEM TALKS 2022」が9月24日にあって、これは高校生を対象とした、英語で行うプレゼンテーションコンテストなんですけど、こういったイベントを通じて自分たちの活動を知ってもらえるのではないかって考えています。 今回応募してくれた青少年の予選大会を見ていると、すごくクオリティが高くて驚かされます。いろんなデバイスの普及やSNSの登場が関係していると思うんですけど、今の青少年の方はその入ってくる膨大な情報量をうまく活用しているなという印象を持っています。ーー森さんは今は日本とサンフランシスコのどちらを拠点に活動しているのですか。 森:日本とアメリカの二重生活のような感じです。ーー外国で生活していると今の日本はどんな風に見えるんでしょうか。 森:コロナ禍になって、水際対策やコロナの対策って国によってルールが全然違うことがわかりました。私はまさしくアメリカでパンデミックの一番大変だった時期を過ごして、その価値観で慣れたので、2年ぶりに日本に帰ってきて、ちょっと違うなって。アメリカだと立ち止まっていたら終わり、どんどん進もうっていう攻めの姿勢が強いので、マスクのルールだったり、水際対策だったり、国が決めていくルールがどんどん前に進んでいく。逆に日本だとすごく慎重だし、政府が日本国民の声をすごくよく聞いている印象です。立ち止まっているようにも見えるんですけど、改めて安全な国だなって思います。ーー出産前はアメリカで不妊治療をされていたということも聞きました。 森:夫と私は国際結婚だったんですけど、夫はアメリカにビジネスがあって、私もダンススクールを日本でやっていて、夫婦でそれぞれの生活をしていて、なかなか夫婦で一緒に生活する時間が少なかったんです。あと、自分はそもそも高校生の時に、PCOS(多嚢胞性卵巣症候群)であることを診断されていたので、不妊に悩んだ時に、思い切って専門家の先生に相談したのがきっかけでした。治療が始まると、コンスタントに病院に通わないといけないので、ちょうどコロナの時期で、時間があったのが幸いしました。アメリカで治療を受けたので、まだ日本では使用されていない薬で治療をしました。みんなに怖くないのかって言われたりもしたんですけど、先生たちを全面的に信頼していたので何の不安もなかったです。ーー日本でも、不妊治療は増えています。以前に増して、不妊治療に関する情報に多くの人が興味や関心を持つようになった背景にはどんな理由や原因があるのでしょうか。 森:女性が社会に進出するようになって、ストレスが増えたり、精神的にも体力的にも、体を酷使することが増えて、PCOSに傾いているということも関係していると思います。PCOSは誰にでもなりうる症状なんです。もし同じ悩みを抱えている人がいれば、待たずにすぐに先生に相談することを薦めます。何歳を超えると妊娠率が下がるとか、データがあるんですけど、私個人的にはそこまで待たず、すぐに治療を始めた方が体力的にも精神的にもいいと思います。ーー不妊治療は男性の側も考えていく必要がありそうです。 森:不妊は女性側の問題だと考えられていると誤解される事もあるのですが、女性に全く問題がなくて男性に問題があるというパターンもあるんです。不妊治療をする時は夫婦ペアで検査に行った方が良いと思います。プロセスとしては血液検査をするんですけど、ホルモンの様子を血液検査で調べるんです。でも、私の夫の場合は男性が受ける検査はそこまででした。女性に比べると負担は少ないと感じました。女性の場合は婦人科で一通りの検査をしないといけないんです。血液検査をするとか、中には痛みを伴う検査もあります。女性の方が検査項目は圧倒的に多いです。まず第一に2人の体質に問題がないかを見て、どちらかに問題があれば治療をする。お薬を処方してもらったり。効果はもちろんあるので、気になる人は検査を受けて欲しいです。ーー様々な活動されている森さんですが、今後10年、20年のビジョンを教えてください。 森:「5 Crowns Japan」が生まれた時と自分の娘が生まれた時がほぼ同じなんです。このプロジェクトを自分の子どものように思っています。焦らず着実にこの活動を育てていきたいと考えています。「Slowly but surely」という言葉をモットーにしているんですけど、これはゆっくりだけど確実にという意味です。目先の華やかさとかに食いつくのではなく、この活動を女性のためにであったり、青少年の育成に向けていきたいと考えています。だから急ぐのではなく、少しずつ着実に、1人でも多くの人に活動の趣旨が伝わっていけばいいなと思っています。10年後にはこの活動を世界の大きなイベントに並ぶような活動にしていきたいです。そのために頑張っていこうと思います。(取材・文:名鹿祥史)5 Crowns JapanオフィシャルHPhttps://www.5crownsjapan.com/外務省後援 高校生のためのプレゼンテーションキャンプGEM TALKShttps://gemtalks.org/森 理世Instagramhttps://www.instagram.com/riyomori_/?hl=jaAbemaブログhttps://ameblo.jp/mori-riyo/entrylist.htmlI.R.M.アカデミーhttps://www.irmda.jp/
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