ミステリー
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ミステリー 2019年01月06日 23時00分
2018年、ミステリー・オカルト業界で話題をよんだ記事ベスト3
何気なく過ごしている日常の中にも、ミステリーは潜んでいるものだ。オカルトの権威・山口敏太郎氏による珠玉のオカルト記事を紹介している当媒体。2018年に話題となった記事をランキング形式でご紹介しよう。1位 ハイブリット生物、ライオンを喰う類人猿「ライオン・イーター」https://npn.co.jp/article/detail/53085765/ アフリカのザイールにある森・ビリホーストに謎の大型類人猿が生息しているという。 このザイールで目撃されている類人猿は、全くの新種の猿だという。しいて言えばミトコンドリアのDNAに近いようだ。 この謎の生物は、ゴリラとチンパンジーの混血によって生まれたもの。野生状態でチンパンジーとゴリラが性交して生まれたこの類人猿は「ライオン・イーター」と呼ばれ、恐れられている。チンパンジーの頭脳を持ち、ゴリラのパワーを持つハイブリッド生物。罠をかけ、集団で狩りをし、あの百獣の王・ライオンさえも捕獲し食べてしまうという。2位 就寝中の男性が巨大な穴に落ちて行方不明に?フロリダに発生したシンクホールhttps://npn.co.jp/article/detail/56286577/ 住宅街などに突然巨大な穴が空き、何もかもを飲み込んでしまうという奇妙な事例が近年、報告されている。この穴は「シンクホール」と呼ばれており、例えばロシアではシベリアを中心に出現しているという。またCNNの報道によると2013月2月28日、フロリダ州ブランドンで一般住宅の真下に深夜シンクホールが出現。自室で寝ていた36歳の男性がそのまま穴に落ちて行方不明になってしまったという。3位 ロシアの森で小人を拾った老婆「アレシェンカ事件」https://npn.co.jp/article/detail/28652466/ 小人に関する目撃談や都市伝説を裏付けるかのような怪事件が海外で起こっている。1996年、ロシア・チェリャビンスクのカオリノヴィ村で一人暮らしの老婆が、村の墓地で奇妙な生物を発見した。その生物はとんがりとした頭を持ち、目を大きく見開き、耳はなく、喋ることもできない小人であった。老婆はその小人を「アレシェンカ」と名付け、小人は老女にかわいがられながら奇妙な日々を送ることになったが、その後死亡しミイラ化してしまったという。 怪談話や都市伝説など、さまざまなミステリー記事の中で人気を集めたのがUMAやSF、いわくつきパワースポット。2019年もどんな不思議な話が聞けるのか楽しみである。
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ミステリー 2018年12月29日 23時00分
年末恒例の時代劇「忠臣蔵」のミステリー
忠臣蔵と言えばわれわれ日本人にとって「美談の典型」とされ、年末になると恒例行事のようにドラマ化、映画化されている。しかし、よくよく考えてみると不可解な部分も多い。その疑問点をいくつか考察してみたい。 そもそも浅野内匠頭は刃傷沙汰を起こしたがゆえに切腹に追い込まれ、家が断絶しただけであり、その原因は浅野内匠頭本人にある。また、芝居や映画では悪役にされている吉良上野介は「名君」との呼び声が高い。実際、愛知県の吉良町ではいまだに「良き殿様」として慕われているようだ。われわれ現代人の価値感から判断すると、吉良上野介は不意打ちで寝込みを襲われたにすぎない。当時の人はどのような感覚でこの事件を捉えたのか、 また事件の真相はどこにあるのだろうか。 まずは浅野内匠頭が吉良上野介に斬りかかった動機を調べよう。芝居では吉良が賄賂を要求し、それを拒んだ浅野を虐める行為に及んだとも、塩田の秘訣を教えるように求めた吉良の申し出を浅野が拒絶したために両者の関係が悪化したともされている。 そのため、吉良が適切な指導を行わず、失敗が続き浅野が激高したとされているが、浅野はこのとき2度目の頭勅使饗応役だった。実務そのものは家臣たちに任せていた。吉良と浅野の殿様同士のトラブルであって、それが式典での粗相につながるとは考えにくい。 また、そのような非礼な行為が吉良側からあったとすれば、浅野側の家臣も気がつかないわけがない。だが当時、浅野側の家臣たちも主君の凶行の動機を理解していない様子がうかがえるのだ。 ここで近年有力視されているが、浅野内匠頭の精神疾患説である。当時、浅野内匠頭は「つかえ」という病気の治療を受けていたという。この「つかえ」は現代医学における鬱病に相当するのだ。もともと短気であった浅野内匠頭が病気の悪化により、理性で感情を制御できなかったとすれば納得がいく。 気になるのは浅野内匠頭の母方の叔父に当たる内藤忠勝という人物が、これまた刃傷沙汰を起こしている点である。遺伝的に何らかの疾患を持っていた可能性はあるかもしれない。 このように一方的な傷害事件だったにもかかわらず、赤穂浪士は”喧嘩両成敗”と主張し、討ち入りに進んでいく。この討ち入りに対する江戸幕府の対応に関しても不可解な部分がある。「赤穂浪士の討ち入り」への機運が江戸中で高まる中、8月には吉良家に対して、呉服橋から両国付近への屋敷替えを命じている。この新しい屋敷は江戸城から遠く、また親戚筋の上杉家からはただちに援軍を寄こせない距離。まるで幕府は”赤穂浪士に吉良を討たせやすくした”と邪推されても仕方ない差配だった。 また、吉良を討ち漏らした時に備えて、赤穂浪士には別働隊が存在したという伝説がある。播州赤穂藩の家老・大野九郎兵衛は、討ち入りに反対し大石内蔵助と対立したとされているが、実はそれは偽装行為であり、密かに連絡を取り合って、大石本隊の襲撃をかわして米沢の上杉領に逃げ込む吉良を討つために待機していたというのだ。 大野は配下の者たちと、米沢の板谷峠に潜んで逃走してくる吉良一行を待っていたが、大石率いる赤穂浪士本隊が見事本懐を遂げたと聞き感涙。その場で切腹したとされており、板谷峠には供養碑が残されている。 多くのミステリーが内包されている赤穂浪士、飽きたといいつつも年の瀬になると忠臣蔵が見たくなる。それが日本人である。(山口敏太郎)
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ミステリー 2018年12月23日 23時00分
真の姿はこうだった? 西郷隆盛・容姿の謎
先日、西郷隆盛を主人公としたNHK大河ドラマ「西郷どん」が最終回を迎えた。明治維新の立役者である西郷の存在感は言うまでもなく大きいし、当時から多くの人々に好かれていた。 だが、西郷は圧倒的な人気を誇った割には多くの謎がある。中でも一番の謎は西郷本人の「容姿」である。西郷は根っからの写真嫌いであり、西郷を撮影した写真は一枚も残ってないとされている。 有名な西郷を描いた肖像画は外国人画家エドアルド・キヨッソーネが描いたものだ。キヨッソーネは西郷の友人・得能良介のアドバイスを受けながら、実弟・西郷従道や、従兄・大山巌の顔を合成し作り上げたという。このモンタージュのような肖像画と並び、西郷のイメージを作り上げたのが、上野公園に鎮座している西郷像だ。しかし、起工式で西郷の未亡人は「こげんなお人じゃなかった」と嘆いたとされている。この言葉が「銅像の顔が西郷と似ていない」という説の根拠とされている。だが実際には着流しで犬を連れて歩く西郷像に、未亡人が「着流しで散歩をするような人ではない」と、その出で立ちに異議を唱えたのが真実のようだ。 では、西郷本人の顔はどのようなものだったのか。その答えとなるような写真が出てきて注目を集めたことがある。 問題の写真は1872(明治5)年に、明治天皇が造幣局へ行幸された際に天皇写真家の内田九一氏が撮影したもの。造幣局前に正装した兵士たちがずらりと並んでいるが、向かって左端で、旗を持って立つ大柄の人物が西郷であるというのだ。 当時の新聞にも西郷が「錦旗を手に天皇を御先導した」との記述がある。実際に明治天皇に随行して大阪を訪れたと記録されている。また、写真の左下隅に洋犬が寝そべっている。これは愛犬家だった西郷がこの場に存在したことの裏付けだとされている。 だが、実際のところ写真の人物を西郷本人であると断定するのは難しいようだ。写真の人物が実際の西郷よりやや小柄であること、軍服が階級の低い少年兵と同じような服装であることなどが疑わしいというのだ。 しかし厳粛なはずの場にリラックスした状態の洋犬がいることには違和感がある。西郷がこの場にいて、写真を嫌って写らない場所に移動していたのでは、という説も出ている。 結局西郷はどのような姿だったのか。その真相が明らかになるのはまだ先のようだ。(山口敏太郎)
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ミステリー 2018年12月22日 23時00分
西郷隆盛は西南戦争で死んでいなかった!?昔の日本で流れた「西郷隆盛生存説」
先日、西郷隆盛を主人公としたNHK大河ドラマ「西郷どん」が最終回を迎えた。幕末における明治維新の立役者・西郷の存在は戦前の日本において大きな存在感を放っており、また当時から多くの人々に慕われていたのも広く知られていたことだ。 そんな西郷には、とんでもない説が存在している。それは「西郷隆盛は西南戦争で死んでいなかった」という説だ。もちろん、史実では西郷隆盛は西南戦争で敗北し自決したとされるが、その死が確認されたわけではない。フィラリアに感染し巨大化した陰嚢を持つ、首のない遺体が確認され、それを官軍が西郷の遺体として認定しただけである。 当時、鹿児島ではフィラリアが流行していた。成人男子の10人に1人が感染していたほどで、フィラリアに感染した遺体が西郷であるという明確な証拠はないと噂された。まして直接顔を知る者は限られているのだから、別人になりすまして逃亡したとも、生存しているとも噂された。 そもそも、西郷は西南戦争で勝つ気がなかったという説もある。薩軍が熊本に進撃しているときに1万人規模の農民一揆が起き、その一揆と連動すれば南九州を制圧することは可能であった。だが西郷はその策をとらず、自滅の道を歩んでいく。不平士族を鎮めるために明治政府と連動し、あえて西南戦争を敗北に持ち込んだと指摘する研究家もいるくらいだ。 その後、明治から大正にかけて「西郷隆盛生存説」は庶民に流布された。ロシアで生存しており目撃者がいるとか、ロシアの戦艦に乗って帰国するとか。また、今年見ることができたスーパーマーズを「西郷星」と呼び、火星を望遠鏡で見ると軍服姿の西郷が見えると評判になった。 多くの人に慕われていた幕末・明治の偉人であったがために、このようなファンタジックな伝説が生まれたのであろう。(山口敏太郎)
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ミステリー 2018年12月16日 23時00分
日本に生息していた雪男?「異獣」
冬や雪山の妖怪と言えば雪女などが代表格だが、新潟県には雪男のような妖怪が出現したという記録が残されている。 江戸時代の書物『北越雪譜』では、新潟県の山中に「異獣」という妖怪が住んでいたと紹介されている。 サルに似た外見だが異質なところも多かったようだ。頭の毛は背中に垂れるほど長く、人間よりずっと背丈が高かったという。毛むくじゃらで、ぎょろりとした大きな目玉だけが見えるという。 文献には、こんな記述がある。問屋で働いていた男が大量の荷物を背負い山を越えようとしていた。ひと休みしようとしたところでこの怪物と出くわしたという。怪物は恐ろしい姿をしていたが大人しく、彼の食べている弁当を欲しがるようなしぐさを見せたため、分けてやるとうれしそうに食べ始めたという。 そして、改めて出発しようとすると妖怪は彼より先に荷物を背負い、山越えを手伝ってくれたという。山を越えると、怪物は風のように山の奥へと去っていったそうだ。近辺では同様の怪物が何度か目撃されており、人に食べ物をねだることもあったという。 どちらかと言うとこのような妖怪は、ヒマラヤ山中の雪男など、世界中で目撃されているように未確認生物に近い印象を与える。危害を加えることなく、ある程度の意思疎通も可能で人間に友好的なあたりは非常に親しみやすさがある。 この妖怪に似た特性を持つ妖怪として、お酒と引き換えに手伝いをしてくれる妖怪三吉鬼などがいる。また、1980年代には広島県で毛むくじゃらの大きな猿に似た「ヒバゴン」という未確認生物が目撃されている。サルの中には脳下垂体の異常で通常よりも大きく成長する個体も確認されている。新潟の異獣も、同様に成長異常が起きた個体だとみることもできる。 もしかすると、今も日本の山の中には未知の巨大類人猿が生息しているのかもしれない。(山口敏太郎)
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ミステリー 2018年12月15日 23時00分
小泉八雲が幼少期に遭遇した「のっぺらぼう」
小泉八雲は日本の近代における怪談の祖であるが、そのルーツは少年時代の幻想体験にあるという。日本に帰化する前の旧名は、パトリック・ラフカディオ・ハーン。ギリシャ・レフカダ島で生を受けた。 なおハーンという姓は、ジプシーの出自だ。ハーンの叔母に当たる人物が、アイルランドの田舎道でジプシーに未来を占ってもらったところ、「あなたは私たちの仲間です」と言われたという。このエピソードは玄孫(やしゃご)・小泉凡氏が「民俗学者小泉八雲」(恒文社)で紹介している。 八雲本人もジプシーの血統を持つことに誇りを持っていたらしい。アイルランド人の父親と、ギリシア人の母親との間に生れた八雲は、アイルランドのダブリンに移住するが、両親の離婚により、近隣に住む大叔母に引き取られることになった。 16歳のときに左目を失明し、父を病気で失った。さらに、資産家であった大叔母の破産により退学に追い込まれてしまう。この当時、八雲は霊や妖精など、怪しいモノを目撃する体験をしている。八雲が目撃した中で、最も特徴的なものは「のっぺらぼう」であろう。大叔母ブレナンの家に、秋から春にかけて現れるジェーンという女性の生霊らしきものを目撃しており、その顔がのっぺらぼうであったと回想している。怪談「むじな」への布石は既に打たれていたのだ。 実は、エイリアンの被害者は、野外よりも自宅の寝室で拉致されることが多い。つまり、就寝中にエイリアンに遭遇しているのだ。ならば、八雲が見た妖精や魔物たちは、現代風に解釈すればエイリアンということになる。また、エイリアンと遭遇した者の中には、エイリアンの容姿を目も鼻もない“のっぺらぼう”と表現している者もいるのだ。 小泉八雲は実際に何らかの妖怪を目撃していたのだろうか。小泉八雲の怪談の中には、のっぺらぼうが出てくる「むじな」という作品があるが、この作品が生み出される下地はこの幼少期に形成されたのではないだろうか。(山口敏太郎)
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ミステリー 2018年12月09日 23時00分
岐阜に封印された古代の女神が昭和の妖怪・口裂け女の正体だった!?
昭和の頃、日本中の子供たちを恐怖に陥れ、大人たちも巻き込み、各地で警察の出動騒動を引き起こした「口裂け女」について論考したい。 この頃、岐阜の各地では口の裂けた女の妖怪の目撃談が噂されていた。その発生場所については、複数の説がある。大垣市とも岐阜市とも言われている中で、有力な仮説のひとつが「岐阜市金華山・鶯谷トンネル発生説」である。 この金華山・鶯谷トンネルは、もともと心霊スポットとして知られていた。地元の飲食店オーナーH氏の話によると「この町外れで口の裂けた女の幽霊がタクシーを拾い、このトンネルで降りた後、消えてしまう」という話が流れていたという。 金華山はかつて戦国大名の斉藤家が名城を築いた天然の要塞。織田信長が岐阜城として拠点にし『天下布武』という名文句が唱えられた場所でもある。信長はなぜの山にこだわったのか、何の目的でこの城を岐阜と名付けたのであろうか。口裂け女と信長をつなぐ「金華山」というポイントが筆者としては気になって仕方がない。 金華山の裏鬼門に降臨した現代妖怪・口裂け女の正体は何なのだろうか。鶯谷トンネル戦災被害者の霊にしては、あまりにも小物すぎないだろうか。日本中を席巻した大妖怪は、必ず神々の地位から没落した”零落神”のような存在であるはずなのだ。 金華山の地図を見ていて気がついたのだが、この山には、さまざまな霊を生み出す岩戸がまつられている。岩戸と言えば、アマテラスの岩戸隠れの神話に由来する神社である。信長が金華山にこだわった理由はこの「岩戸」にあったのではないかと筆者は踏んでいる。つまり、信長が天下布武に使ったのは、この岩戸パワーなのではないかと推測しているのだ。だからこそ、あそこまで飛躍的に勢力を伸ばすことができたのだろう。 さらに、興味深いことがある。岩戸神話に関係する神々が周囲に祀られているのだ。まず岩戸をこじ開けた手力雄をまつった「手力雄神社」が確認できる。また、踊りでアマテラスの注意をひきつけたアマノウズメの夫である猿田彦も猿田彦岩戸神社にまつられている。だが、肝心のアマノウズメがいないのだ。 アマノウズメはどこに行ったのか。あまりにも大胆な仮説ではあるが、筆者はこのアマノウズメこそが口裂け女になったのではないかと推理している。日本最古の歴史書『古事記』にアメノウズメに関する興味深い逸話が記録されている。天孫降臨の際、魚たちを集め「ニニギに仕えるか」と問うたとき、なぜかナマコだけが答えなかった。そこで、怒ったアメノウズメは小刀でナマコの口を裂いたと記述されているのだ。ナマコの口を刃物で割く女神・アマノウズメ。彼女こそが口裂け女に零落した古代の神なのではないのだろうか。(山口敏太郎)
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ミステリー 2018年12月08日 23時00分
創作の舞台が現実に!?千葉・南総里見八犬伝「伏姫の洞窟」に山口敏太郎が潜入
現在、筆者の「山口敏太郎タートルカンパニー」には「前世が滝沢馬琴」という人物が所属している。読んで字のごとく、「自分の前世は滝沢馬琴である」と自称している人物なのだが、その発言にはときおり偶然では考えられないものもあり、興味深い。 本物の滝沢馬琴は江戸時代後期に活躍した戯作者。代表作でもある『南総里見八犬伝』は室町時代、安房国里見家の伏姫と神犬・八房、そしてその因縁によって結ばれた八犬士の活躍を描いた伝奇小説だ。そんな『南総里見八犬伝』冒頭で、伏姫がこもったとされる洞窟が千葉県の富山に残っている。 小説なのに、伝説の舞台が現実になぜあるのか?と疑問に思うかもしれないが、事実は小説よりも奇なり。いつしか小説が地元に伝説として根付いたようだ。 この伏姫洞窟に過去、筆者は足を運んだことがある。 最寄りのJR内房線駅岩井駅に下り立つと、駅前には「八房と伏姫の像」が存在している。駅に背を向け、かなり左奥に向かうので探すには注意が必要だ。「伏姫の籠穴」は歩いても40分ほどの距離。ウォーキングを楽しむのもいいし、利便性を考え車で行ってもいいだろう。 最近、観光用に造られたという「伏姫山門」を潜り、山路を登る。行き着くと正面と右手の二つの洞窟がある。どちらが「伏姫の籠穴」なのか困惑するが、同行した作家・多田克己氏の指摘のもと、郷土資料の写真と照合すると右手の洞窟が「伏姫の籠穴」であることが分かった。中には「仁、義、考、忠」など、八犬士の持っていた球が奉納されていたが、当然本物ではない。ボウリングの球にペンキで書いたのではないかという推理もあったが、謎は謎のままにしておくのが一番かもしれない。 なお、この洞窟は伏姫がこもった穴とされているためか、説明版の文章も伏姫の口調で書かれている。「ようこそ〜妾の洞窟へ」と語りかける伏姫看板に軽いショックを受けるかもしれない。山門を降りて、多田氏らと「犬塚」を探したが、なかなか発見できない、山門近くの朽ちた岩が「犬塚」と気がついたのは5分後であった。この「犬塚」に八房の遺体が眠っていると伝えられている。 さらに10分程車を走らせると、「犬掛の里」と呼ばれる場所に着く。ここで八房は生まれたとされており、親のいなかった子犬・八房は狸に育てられたという。「八房と狸の像」があるのだが、狸が小さくてかわいらしい。犬掛という地名はもともとそう呼ばれていたらしく、狸が犬を育てたという奇談も実話のようである。 あくまで個人的推理だが、馬琴はこの狸と犬の親子という噂話をもとに、「伏姫と八房の異類婚姻談」を作り上げたのかもしれない。(山口敏太郎)
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ミステリー 2018年12月02日 23時00分
関係者に不幸が連続した?高松塚古墳にまつわる噂
昭和47年3月21日、7世紀に作られた古墳が奈良県明日香村で発見された。壁画で有名な高松塚古墳である。 直径18メートルの巨大な円墳内部に施された壁画は、黄泉の国を描いたものとされ、その関係者が続々と死亡している。やはり、墓を暴くと次々と変死に見舞われるものだ。 昭和47年5月21日、高松塚古墳の発見で浮き足立っていた、明日香村の観光課長のM氏が死亡した。M氏は観光資源である高松塚古墳の発掘に熱心だったが、3月21日の発掘からちょうど2カ月後の5月21日に死亡した。 M氏の死因は肺がん。ただ、その日に突然苦しみ始め、死亡していた。亡くなったのが21日ということもあり、関係者は驚いた。 惨劇はまだ続く。同年8月21日の朝、古墳付近に住み、発掘を手伝っていたKさんも突然苦しみ始め、2日後に死亡した。これもまた21日の日付が絡んでいたのだ。 さらに翌年の8月21日、高松塚古墳のある上平田地区の総代・MSさんが交通事故で死亡した。4人目の犠牲者Nさんは、高松塚古墳に最初のひと鍬を入れた発掘の関係者だった。日頃から悪夢にうなされていたNさんは、物置小屋で農薬を飲んで自殺したのだ。 そして、昭和49年1月4日、壁画を修復しようと模写していた画家のWさんが交通事故で亡くなった。Wさんは壁画に描かれていた3人の貴婦人を模写している最中であった。 果たして、高松塚を暴いてたたられたのか、単なる偶然の連続だったのか。ちなみに高松塚古墳の住所は、明日香村上平田4444番地である。 解剖学の権威で大阪市立大学教授だった故島五郎氏は、昭和47年に発行された高松塚古墳・中間報告書の中で「埋葬された人物の頭蓋骨の破片すら、全く発見されていないのは甚だ不思議である」と報告している。 梅原猛は「黄泉の王」(新潮社)で「高松塚の封印されていた怨霊は、弓削皇子の怨霊に違いないと思う」と推理している。 つまり、高松塚古墳の被葬者は埋葬時、すでに白骨化しており、その怨霊の復活を阻止するため、遺体から頭蓋骨を抜き取り、刀身のない鞘(さや)を添えて埋葬したのだ、と梅原氏は推測しているのだ。(山口敏太郎)
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ミステリー 2018年12月01日 23時00分
有名バンドメンバーがエイリアンに金属を埋め込まれていた!?
筆者・山口敏太郎が、仲良くしているメジャーなバンドがある。新曲やアルバムを出すたびにオリコンチャートをにぎわせる超人気バンドなのだが、筆者は彼らのラジオ番組にたびたびゲストとして遊びに行った。いつも馬鹿話をしては、楽しく帰ってくるのだが、その日は様子が違った。UFOの話になった時、ボーカルとドラムの2人が突然、こんなことを言い出したのだ。 「僕らの知り合いに『UFOに拉致された』って証言している人がいるんですよ」 この言葉に筆者は敏感に反応した。 「ええっ?まじなの?ネタとかじゃなくて」 相手はシリアスな顔で反論した。 「いやいや、冗談じゃないですよ。リアルな話ですよ。だって証拠があるんだもん」 ―――証拠だって? 証拠という単語に筆者は興奮を抑えきれなかった。 「証拠があるの?いったい何なの、証拠って」 そこにドラムのメンバーが割って入った。 「腕に金属が埋め込まれているんだよね」 「まじで、それってインプラントじゃん」 筆者は今にも立ち上がりそうになった。 「まじも大まじ、指で触ったら、確かに皮膚の下に薄い金属の板が入っているんだよ」 有名すぎる彼らが売名目的で嘘をつく必要はない。また、インプラントを埋め込まれた友人も売名が目的ではないだろう。いや、もし万が一、フェイクの情報だったとしても、自らの体内に金属を埋め込むような人間はいるまい。何者かが、彼の体内に「インプラント」を施したのだ。(山口敏太郎)
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