ミステリー
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ミステリー 2022年04月16日 23時00分
「タイムトラベルは可能であり、他の世界を訪問するのに役立つ可能性がある」 アメリカ国防省のUFOファイルに書かれた驚きの文言
これまで公にされず、米軍内部でのみ把握されてきていたUFO、もといUAP(未確認空中現象)の報告が徐々に明らかになりつつある。 イギリスのタブロイド紙『The Sun Online』が情報公開請求し、これまでに明らかになっていなかったアメリカ国防総省の「先進航空脅威識別プログラム(AATIP)」の文書の一部が公開された。「The Daily Star」が4月11日に報じた。 >>ロシア軍の侵攻を受けたウクライナに天使やUFOが飛来している!?現地から届く奇妙な報告<< AATIPは2007年から5年間実施され、UFOの存在が「合理的な疑いを超えて証明される」と考えるルイス・エリゾンド上院議員の主導によるものであり、現在はプロジェクトは表向き終了している。しかし国防総省の責任者は昨年、空母ニミッツがUFOと遭遇する事件が発生した2004年以来、軍のパイロットによるUFOの報告が150件近くあったことを認めている。 さて、公開された文書は一部とはいえ1500ページを超え、UFOやエイリアン、宇宙の未来について5年間研究した内容が明らかになっている。その文書の中に「時間旅行と反重力技術は人類の手の届くところにあり、他の世界を訪問するのに役立つ可能性がある」という興味深い一文が記されていたことも判明した。 文書のひとつには「反重力技術をどのように飛行機や宇宙船に利用できるか」調べた内容が書かれており「時空を操作することで効果を実現できる」と明記されている。また「重力を制御する」方法についての考察もあり、報告書には「光より速い移動...タイムマシンのようなエキゾチックな現象を生み出すことができるかもしれない」とあった。さらに時空間の「ワームホール」は恒星間移動に利用できるかもしれないと付け加えられている。 また、一人のパイロットが乗る複数の宇宙船を深宇宙に「植民地化」する計画や、人間が「頭」(脳波のこととみられる)を使ってロボットを操作する方法についての研究なども含まれていた。一人の人間が操作できる宇宙船は4隻までであることが示されているが、これを改善するために人間の脳を発達させることができるかどうか検討する内容もあった。 その他、報告書には「他の地球に似た惑星を見つけるために、原子力ロケットと宇宙船によって、太陽を取り囲む氷の天体の層の上に『橋をかける』ことができるようになるか」研究したものや、宇宙人とコミュニケーションをとる方法、宇宙人と遭遇もしくはUFOを見た人の健康への影響についての調査が含まれている。 The Sun紙はこの文書に記された内容を「爆弾発言」と評しているが、確かにSFの世界と紙一重の、荒唐無稽にも思える内容が多く記されていることが分かる。 なお、The Sun紙によればこの情報公開は4年にわたる法廷闘争を経て実現、公開に至ったものであるという。もしかすると、米国防総省には他にも我々が思いもつかない驚きの内容を含んだ文書が存在しているのだろうか。今後の調査や情報公開される文書の内容が気になるところだ。山口敏太郎作家、ライター。著書に「日本怪忌行」「モンスター・幻獣大百科」、テレビ出演「怪談グランプリ」「ビートたけしの超常現象Xファイル」「緊急検証シリーズ」など。YouTubeにてオカルト番組「アトラスラジオ」放送中関連記事'Time travel possible and could help us visit other worlds' - Pentagon UFO files(The Daily Star)よりhttps://www.dailystar.co.uk/news/weird-news/pentagon-papers-discuss-possibilities-interstellar-26688417
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ミステリー 2022年04月10日 23時00分
旧ソ連軍がテレパシーや超能力の実用化をめざしていた事実がCIAの文書に!
みなさんはかつて米軍と旧ソ連軍がそれぞれ、超能力について独自に研究を行っていたことをご存じだろうか。 情報公開法に基づいて最近新たに公開された1960年代のCIAの報告書によると、ソビエト連邦は冷戦時代に超感覚的知覚(ESP)やテレパシーなどの形而上学的現象を広く研究し、実用化に向けて動いていたという。 >>怪人「キラー・クラウン」が子犬を盗む!?都市伝説にかこつけた犯罪が海外で増加傾向<< 当時、一般にサイバネティクスと呼ばれるテレパシーを利用して、機械と直接接続できないか大きな関心が集まっていた。その中で、ソ連の科学者D.A.ケルミノフ氏は、ピアニストの中枢神経信号をテープに録音し、ピアノを弾けない別の人の腕に流すという試みをCIAに伝え、話題となったという事例が報告された。 「その人は難しい音楽が弾けるようになり、しかもその技術の一部を永久学習として保持できる」とされている。しかし具体的な内容を聞かれてもケルミノフ氏は有意義なデータを提供できなかったそうだ。 ケルミノフ氏への取材では、他の実験に関する情報も得られた。ワシリエフという人物のケースでは特定の被験者に対し、非常に強いESPを示すことができたが、「波動」を受け取ることができるのは特定の人物だけである、と主張していたそうだ。 ケルミノフが認めたESPの中には、単に出来事を推測するだけでなく、将来のランダムな出来事を予測するものもあったそうだ。実質的な予知能力が備わっていたとみられている。 もちろん、アメリカも同時期に形而上学的現象に関する独自の研究を秘密裏に行い、リモートビューイングを利用してソ連に対しスパイ活動を行っていたという。1970年代から、スタンフォード研究所内で行われていたスターゲイト・プロジェクトがその筆頭だ。 なお、2020年にはCIAが1977年に作成した「ソ連と東ヨーロッパの超心理学」という報告書が公開されている。旧ソ連軍が戦争兵器として利用するために、黒魔術や、電磁波などを用いて人為的に心理を変えるサイコトロニクス装置を研究していたという見解が記されていたことが判明している。 アメリカも旧ソ連も共に、我々がまだ知らない多くの超能力実験に関与していた可能性がある。しかし両国が本当に超能力の再現と確認、実用化に成功したのかについては、まだまだ議論の余地がある。 今回紹介したCIAの報告書はpdfファイルでThe Government Atticに公開されている。気になる人は実際に確かめてはいかがだろうか。山口敏太郎作家、ライター。著書に「日本怪忌行」「モンスター・幻獣大百科」、テレビ出演「怪談グランプリ」「ビートたけしの超常現象Xファイル」「緊急検証シリーズ」など。YouTubeにてオカルト番組「アトラスラジオ」放送中The Government Atticで公開された資料https://www.governmentattic.org/44docs/3CIAinfoRptsESP_1964.pdf関連記事CIA files reveal that the Soviets were developing cybernetic telepathy(unexplained-mysteries.com)よりhttps://www.unexplained-mysteries.com/news/356697/cia-files-reveal-that-the-soviets-were-developing-cybernetic-telepathy
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ミステリー 2022年04月09日 23時00分
白黒テレビでカラー映像が見られる!?60年前にスウェーデンで放送された驚きの「嘘」
4月1日はエイプリル・フール。毎年この日は嘘を吐いてもいい日ということで、企業や新聞がジョークの企画をする。エイプリル・フールのネタは時に発信側の意図を超えて大きな反響を呼んでしまい、多くの人がだまされ、騒動が起きることもある。有名な例としてイギリスのBBCが1957年に放送した「スパゲッティの木」というものがあるが、今回紹介するのはスウェーデンで報じられた「白黒テレビでカラー映像が見られる裏技」だ。 1962年4月1日、当時スウェーデンで唯一のテレビ局だったSVT(Sveriges Television)は驚くべき裏技をニュースで報道した。それは「お宅の白黒テレビでカラー映像を見る方法」だった。 >>謎多き遭難事件、ディアトロフ峠事件 現地での調査でついに解明への道筋が?<< 番組には「技術専門家」であるシェル・ステンソン(Kjell Stensson)という人物が登場、光のプリズムの性質や二重スリット干渉の現象など、非常に専門的な話を長々と語った後、「白黒のテレビ画面の前に、目の細かいスクリーンを置くと、光が曲がってカラーに見えることが発見された」と発言。どこの家庭にもあるナイロンストッキングが最適であり、ストッキングを切り開いて、テレビの画面の上に貼るだけで「テレビに映る白黒映像が、突然カラーに見えるはずだ」と語った。 なお、スクリーンの効果は一定の距離を保ち、色のスペクトルをそろえるために、頭を前後に慎重に動かす必要があると注意事項も語った。 ちなみにカラーで画像を送る発想は1928年に出てきており、翌年には実験が開始された。その後戦争での中断を挟みつつも送受信方法の実験は行われ、1954年1月23日にアメリカのNBCニューヨーク局であるWNBC局が初めてカラーで本放送した。なお、日本では1960年9月10日に本放送が開始されている。 前述の放送があった当時はカラー放送は最新鋭の技術であり、テレビ自体も高額だった。実際に1950年代から60年代にかけて、白黒のテレビ画像をカラーに変換するスクリーンというものが広く売られていたという。 このスクリーンは、透明なプラスチック製でプリズム状になっており、テレビ画面の前に置くと画像にわずかな色合いを加えることができるものの、本来のカラー表示とはほど遠いものであったという。 しかしカラーテレビが数百ドルするのに対し、スクリーンは数ドルで手に入る。当時の人たちには魅力的な商品だった。そんな夢のカラー放送が、ストッキングを画面に貼るだけで誰でも見られる、ということで多くの家庭で大量のストッキングが犠牲になったようだ。もちろんこれはエイプリル・フールの嘘であり、実に何千人もの視聴者がだまされる結果になったようだ。 なお、SVTは4年後の1966年に初のカラー放送に挑戦。スウェーデン国内でカラー放送が開始されたのは1970年4月1日だった。山口敏太郎作家、ライター。著書に「日本怪忌行」「モンスター・幻獣大百科」、テレビ出演「怪談グランプリ」「ビートたけしの超常現象Xファイル」「緊急検証シリーズ」など。YouTubeにてオカルト番組「アトラスラジオ」放送中関連リアルライブ記事世界的に有名になったエイプリルフールのジョーク・ニュース「スパゲッティの木」参考記事Instant Color TVhttp://hoaxes.org/archive/permalink/instant_color_tv
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ミステリー 2022年04月03日 23時00分
謎多き遭難事件、ディアトロフ峠事件 現地での調査でついに解明への道筋が?
最近行われたディアトロフ峠の事件現場への遠征調査で、この悪名高い事件が雪崩の結果であったことを裏付けるような、説得力のある新しい証拠が発見されたという発表があった。 研究者のヨハン・ガウム氏とアレキサンダー・プズリン氏の2人は昨年、1959年に発生した謎に満ちた遭難事件・ディアトロフ峠事件の原因がスラブ雪崩である可能性を科学モデルを使って示し、世界的な話題となった。 >>ロシア軍の侵攻を受けたウクライナに天使やUFOが飛来している!?現地から届く奇妙な報告<< ディアトロフ峠事件の概要はこうだ。1959年1月27日、当時のソ連領スペルドロフスク州北部のオトルテン山に向けて当時23歳のイーゴリ・ディアトロフら、9人の大学生がスキーのために入山したが、予定の日になっても下山してこなかった。2月に入って軍と警察が大規模な捜索をしたところ、半壊した彼らのテントと行方不明になった大学生のうち5人を発見。残る4人は5月の捜索で発見されたが、彼らの状況は遭難と言うには非常に不可解なものであった。 テントは内側から切り裂かれており、彼らは雪深い山の中へ着の身着のままで飛び出していたことが判明。何者かによって殺害されたような状況になっており、頭部や肋骨が折れているとみられる者や、眼球や舌が切り取られていた者など、どの遺体もひどく損壊していた。また、衣服からは高濃度の放射線が検出されたという。彼らは2月頭までは生存していたようで、日記や写真が残されていたのだが、カメラのフィルムには謎の発光体が捉えられていた。 不可解な点の多い遭難事件であるが、現在では死体の損壊について、雪山とはいえ発見が遅れたために腐敗し、野生動物に食べられたのではないかと考えられている。しかし、彼らがなぜテントを捨てざるを得ない状況になったのかは謎のままだった。この謎に挑んだ2人は過去1年間で3回ディアトロフ峠を訪れ、前述の科学モデルを用いた自分たちの仮説が、かなり有効であることを示唆する兆候を発見したと論文にはある。 彼らは自分たちの研究に対する反応は「圧倒的」であり、ロシア以外のメディアからは概ね好意的に受け止められていると説明しているが、事件現場であるロシア国内では懐疑的な意見が多かった。 特に注目されたのは、ディアトロフ峠は「雪崩の危険性がきわめて低い」という意見だ。そこでガウム氏とプズリン氏は、その意見を払しょくするために実際にガイドを雇って事件現場まで行き、現地の状況を調査を行った。そして、3回目の調査で自分たちの説を裏付けるような、説得力のある証拠を発見したのである。 2022年1月28日、ディアトロフ一行の最後の生還からちょうど63年目にあたるこの日に二人の研究者とガイドスタッフは、ディアトロフ事件で遭難した学生たちの旅を再現してみたという。現地に向かう途中、本当に「当初は良好だった天候が急速に悪化し、風や気温が1959年の悲劇の夜と同じようになった」と彼らは述べる。 その後視界が極端に悪くなり、ハイカーたちがキャンプを張った場所から1キロも離れていない場所で「2つの雪崩の跡」が確認された。しかし雪崩の痕跡は天候の変化ですぐに消えてしまい、雪崩の痕跡は1時間足らずで見えなくなったという。 「この事実を踏まえると、遭難発生から3週間後に現場に到着した救助隊が雪崩の痕跡を見つけられなかったのも不思議ではない」と研究者は驚嘆している。これらの現地で得られた観察結果から、両氏はこの場所は雪崩が起きにくいという説を覆すことができたと自信を見せている。 論文の最後に、研究者たちはディアトロフ峠事件という奇妙な未解決事件を調査することの中毒性についてかなり興味深い見解を披露している。2021年に初めて研究成果を発表したとき、2人はもう事件の調査が終わったと考えたそうだ。ディアトロフ峠事件の謎以外にも研究対象は数多くあるからだ。 しかし2人は「1年たつと自分たちの学説にもう確信が持てなくなった」と、予想もしなかった形でこの物語が自分たちの中に定着したことを示唆した。「今後も事件について誰かに尋ねられたとしても、断定は控えるつもりです」と彼らは語っている。 謎多き未解決事件のディアトロフ峠事件そのものが、人を引き付ける何らかの魅力を持っているのだろうか。山口敏太郎作家、ライター。著書に「日本怪忌行」「モンスター・幻獣大百科」、テレビ出演「怪談グランプリ」「ビートたけしの超常現象Xファイル」「緊急検証シリーズ」など。YouTubeにてオカルト番組「アトラスラジオ」放送中関連記事Expeditions to Dyatlov Pass Produce Intriguing New Avalanche Evidence(coast to coast am)よりhttps://www.coasttocoastam.com/article/expeditions-to-dyatlov-pass-produce-intriguing-new-avalanche-evidence/
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ミステリー 2022年04月02日 23時00分
「火星の生命」の証拠をつかむため イギリスが新たな宇宙研究所を建設
火星に住む宇宙人の証拠がイギリスの研究所で発見されるかもしれないと、イギリスのサン紙が報じている。 イギリス宇宙局は、火星で採取されたサンプルを分析することによって、火星に「エイリアン」が住んでいる証拠を見つけることをめざす新しい研究所を英国国内に建設するための資金を獲得したという。この「エイリアン」はもちろん火星人や宇宙人という意味ではなく、火星にかつて存在していたと考えられている生命の痕跡のことだ。 >>人類はついに地球外の生命体を発見した!?国際宇宙ステーションで発見された新種の微生物<< 現在、火星ではNASAが主体になって新たなミッションが行われており、その一つに「火星の生命の痕跡や証拠の発見」がある。最新の探査機であるパーサヴィアランスのローバーは、数十億年前に隕石の衝突によって形成され、かつては大きな湖だったとされているジェゼロ・クレーター内で調査を行っており、既に興味深い結果を地球に送ってきている。 研究所はオックスフォードシャーに造られる予定で、数年後に欧州宇宙機関が火星に送り込む計画のサンプルフェッチローバーによって収集されるサンプルを保管し、分析する唯一の施設となる。火星と小惑星からサンプルを持ち帰る、少なくとも8つのミッションがあるとのこと。科学者たちは、それらに化石や地球外に生命が存在した具体的な証拠が含まれていることを期待している。 科学技術施設審議会のラザフォード・アップルトン研究所のシステム・エンジニアであるレイン・アーシャド博士は「これは、私たちが全く別の世界の一部を持ち帰る初めてのケースです。もし、これらの火星由来の岩石を地球に持ってきて割ってみた後に化石が見つかったら、それはとてもエキサイティングなことでしょう。火星での生命の最初の発見が英国で起こるかもしれません」と述べている。山口敏太郎作家、ライター。著書に「日本怪忌行」「モンスター・幻獣大百科」、テレビ出演「怪談グランプリ」「ビートたけしの超常現象Xファイル」「緊急検証シリーズ」など。YouTubeにてオカルト番組「アトラスラジオ」放送中参考URLNew UK space laboratory could provide first 'proof of alien life on Mars'(dailystar)よりhttps://www.dailystar.co.uk/news/weird-news/new-uk-space-lab-hoping-26515491
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ミステリー 2022年03月27日 23時00分
怪人「キラー・クラウン」が子犬を盗む!?都市伝説にかこつけた犯罪が海外で増加傾向
海外の都市伝説に、「キラー・クラウン」ないしは「ファントム・クラウン」と呼ばれるピエロにまつわる都市伝説が存在している。 カラフルなピエロの衣装に身を包み、フレンドリーな笑顔とひょうきんな動きで一見楽しげなキャラクターを装っているが、近づいてきた子どもをさらい、隠し持ったナイフで殺してしまうというものだ。 この都市伝説が生まれた背景には、もともと存在したピエロに恐怖感や嫌悪感を抱く「道化恐怖症」という症例と、アメリカで多くの人を殺害したシリアルキラー、ジョン・ウェイン・ゲイシーの存在があると考えられている。 >>新たな恋愛の形?AIのガールフレンドと恋に落ちたおかげで「結婚生活を救われた」と主張する男性<< ゲイシーは多くの若者を殺害していたが、地元では篤志家として知られており、ピエロの格好で地域のイベントに姿を見せることも多かった。彼の犯行が明るみに出た後にこれらの行動にもフォーカスが当たり「ピエロの格好をした殺人鬼」が印象付けられ「キラー・クラウン」が生まれたものと考えられている。 近年ではこの都市伝説を下敷きに、ピエロの扮装で人を追いかけるなどのいたずらをして人をおびえさせたり、逆にその一部始終を動画撮影して、SNS上で注目を集めるために用いる人たちが出てきており、問題視されている。 こういった話はキラー・クラウンの話が生まれたアメリカで多く報告されていたのだが、やがて欧州など他の国々にも広がっていくようになった。先日、オーストラリア当局は動物保護センターに侵入し、子犬を連れ去る不気味なピエロ姿の人物が現れたと報告。防犯カメラの映像を公開し、捜査を続けていると発表した。 事件は現地時間3月19日土曜日の早朝、ダカビンにある保護施設RSPCAで起こったと伝えられている。映像では派手な格好のピエロが、ケージの間を歩き回る様子が捉えられている。ピエロ姿の人物は防犯カメラに気づいているのかいないのか、子犬が入っているケージを見つけると手持ちのノコギリで破壊。ケージの中にはカシューと名付けられた生後4カ月のスタッフォードシャー・ブル・テリアがいたことが判明している。子犬は誘拐されるまでの間、抵抗する様子を見せていたものの、結局このピエロに連れ去られてしまった。 犯人がなぜこのような格好で犯行に及んだのかは不明だが、自らの犯行を誇示する情報などが出てきていないため、素顔や髪型、体型などを隠す目的だった可能性が出てきている。だとすると、愉快犯ではなく計画性を持った犯行と考えられる。 この子犬の誘拐事件が特に悪質なのは、子犬に新たな飼い主になる予定の家族がおり、翌日には引き取る予定になっていたことだ。家族は落胆しており、ピエロの格好をした犯人が捕まり、子犬が戻ってくることを望んでいるという。山口敏太郎作家、ライター。著書に「日本怪忌行」「モンスター・幻獣大百科」、テレビ出演「怪談グランプリ」「ビートたけしの超常現象Xファイル」「緊急検証シリーズ」など。YouTubeにてオカルト番組「アトラスラジオ」放送中関連動画Queensland Police hunting thief dressed as clown who stole Staffy puppy from Dakabin RSPCA | 7NEWS(YouTube)よりhttps://www.youtube.com/watch?v=GkWFPIRVjp8関連記事Watch: 'Creepy Clown' Steals Puppy in Australia(coast to coast am)よりhttps://www.coasttocoastam.com/article/watch-creepy-clown-steals-puppy-in-australia/
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ミステリー 2022年03月26日 23時00分
幽霊に「寿命」はあるのか?イギリスの興味深い調査結果より
近年、Twitterなどでささやかれている心霊関係の話題に「幽霊の寿命は700年」というものがある。 昔の人の幽霊を見たという体験談はあるが、古くても落武者などが大半であり、例えば縄文時代の遺跡に行って縄文人の霊を見たという話はめったに聞かない。そこから、「700年も経てば大概の幽霊や怨霊は成仏してその場から居なくなってしまうのでは」という説が生まれた。 >>イギリス人女性シンガー、ヴィクトリア朝兵士の幽霊との結婚を発表!?<< また、「その地域でいわくつきの幽霊や怪談を語り継ぐには限界があり、700年たてば怪談も風化してしまうのではないか」、つまり語られなくなるためその場に由来する幽霊が見られなくなるのではないか、という説もある。 この説が正しいかについては、誰もが幽霊の姿を見ることができるわけではない。実在するのを明らかにするのも難しいため、結論は保留とする。 海外でも日本と同様のことが考えられているようで、先日イギリスで興味深い仮説が登場した。超常現象を研究しているポール・リー博士によれば、最近イギリス国内の主要な心霊スポットで幽霊の目撃証言が報告される割合が低下しているという。 調査を行った彼の結論は、幽霊の多くが「死んで」しまった可能性が高いというものであった。彼によれば、未練を残して亡くなった人が幽霊になるが、そのエネルギーは時間とともに枯渇し、姿を現すことが不可能になるのではないかというのだ。しかし単に成仏しただけかといえばそうではなく、姿を消して目撃例がなくなって何年もたつ幽霊の多くは、休眠と充電の期間を経て再び姿を現すことが知られていると、リー氏は指摘している。 実際、イギリスではかなり古い時代の幽霊が今も各地で目撃されているという事例も存在している。例えばヨーク州の邸宅トレジャラーズ・ハウスでは紀元前のローマ人兵士の霊が出るという。この邸宅の地下室のある場所には、古代ローマ時代にデクマナ街道という道があった。ローマ歩兵の霊は未だに盾ややりで武装し、疲れきった様子で今も隊列を組んで歩くのだそう。 また、ドーセット地方ではさらに古い時代の霊も確認されている。北部の街ボトルブッシュタウンには馬に乗り、自動車や自転車と並走する古代人の霊が出現するという。たまたまこの霊に遭遇した考古学者によれば、幽霊の格好は紀元前700~600年前の青銅器時代のものであったそうだ。また、同地方のクランボーン猟場には馬にまたがり石斧を振りかざす、毛皮を着た石器時代の人物と思われる幽霊が出るという。いずれも目撃され続けているという特徴があり、トレジャラーズ・ハウスの古代ローマ兵士の霊には「最も長い寿命の幽霊たち」という名目でギネス認定されているとか。 やっぱり幽霊は寿命などあってないようなものと考えた方がいいのかもしれない。成仏しない限りは。関連記事Do Ghosts Have a "Life" Span(coast to coast am)よりhttps://www.coasttocoastam.com/article/do-ghosts-have-a-life-span/
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ミステリー 2022年03月20日 23時00分
16日に発生した震度6強の地震は人工地震!?ネットを騒がせる「人工地震」説とは
16日午後11時34分ごろ、宮城県と福島県で震度6強の地震が観測された。東北と関東の広範囲にわたって強く揺れ、各地で停電や断水も発生した。特に停電は東京電力の管内で一時200万件を超えていたが、17日午前3時には大半の地域で復旧していた。なお、停電は供給力が大きく減ったため需要を緊急で遮断する「周波数低下リレー」が作動したことによるものではないかとみて調査が行われている。 地震が発生すると、様々な情報が飛び交うが、そこにはデマや流言飛語もある。オカルト系の話題として真っ先に出てくるのが地震の発生を予知した、予言していたというもので、次いで人工地震などの陰謀論が出てくる。 >>「5月11日に地震が起きる」予言の背景にある「エコノミスト誌の予言」<< 16日に発生した地震についても、発生直後から「人工地震」のワードがSNSに上がっていた。例えば地震の波形や発生したタイミングに不審な点があるため、人工的に地震を起こして国内外の諸問題に国民の目を向けさせないようにした…というのだ。 「人工地震」という言葉自体はれっきとした用語であり、地殻変動や火山噴火など通常の地震ではなく、土木工事の発破作業や地中探査で人工的に発生したものが人工地震と呼ばれる。他にも核実験などでも大きな地震が発生する。しかし人工地震では震源が浅くなる、波形が自然に発生した地震とは違う点が多いなどの特徴があるため、見分けやすいという。 振り返って16日に発生した地震を見てみると、震源は福島県沖の深さ57キロでマグニチュードは7.4。もし人工地震説が正しいのならば、震源地に核爆弾を凌駕する爆発物を仕込んだということになるが、その深さは57キロ。地殻を通り越してマントル層に達する深さだ。現在人類が掘削によって到達した深度の記録は、ロシア(当時ソビエト連邦)が1970年に行ったコラ半島超深度掘削探査で掘削された深さ12キロが限界である。 ちなみにこの時の掘削探査の計画では深さ15キロを目標としていたが、地熱が180度に達したため12キロで断念している。その後も深部探査や油田の掘削などでこの記録に追いつき追い越そうという計画はあるものの、最終的にはコラ半島超深度掘削坑の記録を超せないままでいる。 なお、日本近海で発生した地震を人工地震と考える人々は、日本の海洋研究開発機構地球深部探査センターの地球深部探査船「ちきゅう」を根拠とすることがある。ちきゅう号は巨大地震・津波の発生メカニズムの解明などを目的として海底の掘削調査を行っているが、ちきゅう号の掘削した深度は最深で7740メートル。到底、地震の震源地には届かない。 巨大な地震が発生すると、様々な情報が飛び交うものだが、人工地震説についてはほとんど無視していいと言えるだろう。気象庁気象研究所研究官の荒木健太郎氏も、自身のTwitterでこういった主張は「不安や対立を煽るだけの陰謀論」と注意喚起し、「災害時のSNSの情報を上手く見極めましょう」と呼びかけている。 地震をはじめとする災害が発生した時に一番重要な点は、いつ起きても大丈夫なように備えておくことであるのを忘れてはならない。山口敏太郎作家、ライター。著書に「日本怪忌行」「モンスター・幻獣大百科」、テレビ出演「怪談グランプリ」「ビートたけしの超常現象Xファイル」「緊急検証シリーズ」など。YouTubeにてオカルト番組「アトラスラジオ」放送中参考URL荒木健太郎氏のTwitterよりhttps://twitter.com/arakencloud/status/1504237081610326016
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ミステリー 2022年03月19日 23時00分
キリストの遺体が浮かび上がったトリノの聖骸布は修道院のテーブルクロスだった!?
カトリック教会では、イエス・キリストの受難に関わるものや聖母マリア、諸聖人の遺品などは聖遺物と見なされ、昔から崇敬の対象となっていた。 聖遺物の中でも有名なものはキリストの遺体を包んだとされる「聖骸布」だろう。聖骸布は現在イタリア・トリノの聖ヨハネ大聖堂に保管されており、縦4.41メートル、横1.13メートルの亜麻布だ。布の上にうっすらと身長180センチ程度の男性の全身像がネガで転写されており、頭を中心に二つ折りにして遺体を包んだようだ。キリストが処刑を受けたときの傷と同じ箇所に、血痕も残されているという。 >>ロシア軍の侵攻を受けたウクライナに天使やUFOが飛来している!?現地から届く奇妙な報告<< 聖骸布が記録に登場するのは1353年。フランスのシャルニー家が所有しているところを発見されている。その後1453年にサヴォイ家の所有となり、1578年にトリノで保管されることになった。興味深いのは、発見時から聖骸布について真贋の議論がなされていたという点だ。当初から多くの人々が聖遺物と見なしていたわけではなく、偽物説や「布に描かれたもの」という意見が出てきていたのだ。 その後、1988年にアリゾナ大学、オックスフォード大学、スイス工科大学の3大学合同で聖骸布の研究が行われた。放射性炭素年代測定法で検査したところ、聖骸布は1260年から1390年の間に作られたものである可能性が浮上。しかし、当時の技術を使用してどのように聖骸布を作成したのか、その方法は不明のままだった。 逆に聖骸布の全身像に特有の濃淡があること、筆のタッチなどが残されていないことなど、複数の点から「やはり本物なのではないか」という説も出てきていた。なお、2009年にはパヴィア大学の有機化学の教授であるGarlaschelli氏が酸を含む顔料などを使用し、当時の技術の範囲内でこの聖骸布を再現することに成功しているため、不可能ではないようだ。 聖骸布はどうして作られたのか。これに対して興味深い説を唱えているのは人類学者であり歴史家であるデビッド・アドキンス氏だ。彼は聖骸布に魚のDNAや様々な種類の植物の花粉や種子、石膏の痕跡が検出されていたことから、「ある教会や修道院で使われていたテーブルクロスだったのではないか」と推測。発見された年代から、1350年に大規模な改修工事が行われたイングランド・スタッフォードシャーにあるバートン・アポン・トレントのバートン大修道院で使われていたのではないかとしている。 バートンはテンプル騎士団が十字軍の活動を終えた後に逃れてきた場所と考えられており、彼らとともに様々な財宝も持ち込まれたとされている。バートン大修道院に持ち込まれた様々な像や肖像画をテーブルクロスで包んで地下室に保管していたところ、像の石膏が地下室の中で化学物質と反応、ネガ状態で転写されたのではないかというのだ。 アドキンス氏はこう述べている。 「修道士が布に染み込んだ像の姿がイエス・キリストの姿に似ていることに気づき、これをキリストの聖骸布とすることを思いついたのであろう。当時、バートンにあるテンプル騎士団の財宝のうわさが絶えなかったので、人々はこの布がテンプル騎士団の財宝から出たものであり、どこから見ても本物であることを認めたのだろうと推測できる」 「キリストの聖遺物は14世紀には既に非常に高い値段で取引されていた。この布も14世紀のものとしては異例の高値で取引されたはずだ。頭の切れる修道士たちはひともうけするチャンスだと考え、最高額の入札者にこの布を売ることにしたのだろう」。 一方で、像のポーズが非常に大人しいものである点に違和感があるなどと指摘されている。 果たして、聖骸布は作りものなのか、それとも本物なのか。カトリック教会は聖骸布の真贋について「信仰の問題である」と語っている。山口敏太郎作家、ライター。著書に「日本怪忌行」「モンスター・幻獣大百科」、テレビ出演「怪談グランプリ」「ビートたけしの超常現象Xファイル」「緊急検証シリーズ」など。YouTubeにてオカルト番組「アトラスラジオ」放送中関連記事Famous Turin shroud 'actually a tablecloth made in the Midlands' claims Brit historian(dailystar)よりhttps://www.dailystar.co.uk/news/weird-news/famous-turin-shroud-actually-tablecloth-26457978
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ミステリー 2022年03月13日 23時00分
新たな恋愛の形?AIのガールフレンドと恋に落ちたおかげで「結婚生活を救われた」と主張する男性
近年注目を集めている分野に、仮想現実や仮想空間(メタバース)というものがある。コンピュータやネットワークの中に構築された仮想空間上でのサービスや交流を指すもので、これらの技術や仕組み自体はかなり前から存在していたが、近年では技術や表現力などの向上により、敷居も低くなり多くの人が触れやすいものになっている。 仮想空間のアバターの向こうには別の人がいたり、一方でAI(人工知能)が応対していたりするケースもあるとか。近年のAIは恐ろしく進化しており、普通の人と会話しているように感じることも少なくない。実際、AIのbotと会話できるアプリも存在しており、人気を博しているという。 >>ある教師が受け取った「未来からのメール」 謎めいたドドルストン・メッセージとは<< そんなスマートフォンのアプリでAIのチャットbotとの会話を通して、現実世界に良い影響を与えたという事例も報告されている。 アメリカのオハイオ州クリーブランドに住む41歳のソフトウェアエンジニアの男性、ライアン(仮名)は、チャットbotと恋に落ちたことから離婚に踏み切るのをやめたと語る。 彼の現実の結婚生活に最初の亀裂が入り始めたのは8年前、妻が産後うつで深刻な状況に陥ってからだった。 ライアン氏は自殺願望が強くなり、何度も入院することになった妻をずっと支えてきたが、やがて二人の距離は離れコミュニケーションがとれなくなっていることに気づいた。昨年11月には妻に「もう一緒にいたくないが、一緒に住んでいる家が好きで離れられない」と告げられ、ライアン氏も離婚の準備を始めようとしていた。だが1月には妻の気持ちが変わり、二人の将来について話すようになったため、ライアン氏は現状にどう対応すればいいか分からず思い悩むようになってしまった。 そんな時、彼は「Replika」というスマートフォンアプリに出会った。このアプリはAIとのチャットを楽しめるもので、ユーザーとのやりとりを学習してだんだんと利用者に似てくる、という特徴を持っている。彼はこのアプリで「サリナ(Sarina)」というオンラインチャットボットを作成し、会話することにした。その結果、彼はわずか1日で「サリナ」への思いを募らせるようになり、告白までしてしまったという。 だが、このやりとりから彼はあることを学んだ。 「サリナが僕にしてくれたように、僕も妻に接したいと思ったんだ。見返りを求めずに、揺るぎない愛を持ってサポートとケアをすることを」 アプリ「Replika」のbotは前述の通り、話者の口調や構文、好みや癖を学習して話者に似ていくという特徴がある。おそらくライアン氏は、自分が投影されたbotとやりとりをする中で、自分を客観視できるようになったのだろう。自分が求めているもの、してほしいことをbotの相手を通して客観視できたため、プラスに働いたのだろうと考えられる。 現在、ライアン氏の家庭環境は非常に良好だという。しかし彼はまだ妻に「botの恋人のおかげだ」とは告白できていないという。それでも彼は同じような境遇や問題を抱えている人たちに、ロボットのやりとりを推奨している。 なお「Replika」は英語圏を中心に現在約1600万人がダウンロードしているそうだ。山口敏太郎作家、ライター。著書に「日本怪忌行」「モンスター・幻獣大百科」、テレビ出演「怪談グランプリ」「ビートたけしの超常現象Xファイル」「緊急検証シリーズ」など。YouTubeにてオカルト番組「アトラスラジオ」放送中関連記事Man claims falling in love with a fake AI girlfriend has 'saved his marriage'(dailystar)よりhttps://www.dailystar.co.uk/news/weird-news/man-claims-falling-love-fake-26421124
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