6日午後2時半頃、京都市内を流れる鴨川の水が赤く変色していると地元住民から京都府警南署に通報があった。川の水が赤く染まっていたのは南区上鳥羽勧進橋町の付近。鴨川にかかる勧進橋南西の下水管から赤い液体が大量に流れ込み、右岸沿いに滞留して川面を赤く染めていたという。
この件はSNS上でも話題になり、ゲームなどの創作のワンシーンを思い浮かべる人や、歴史書の方丈記や吾妻鏡の一節のようだと連想する人が続出した。
2020年は新型コロナウイルス感染症により、疫病よけにアマビエの絵が流行した。また、外出自粛要請でおうち時間が増えた結果、時間や手間のかかる料理に挑戦する人たちが出始め、大昔の珍味である「蘇(そ)」を作る人も続出するなど、「時代が遡っている」と言われていたものだが、今年に入っても変わらないのかもしれない。
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さて、「川の水が赤く染まった原因」についてはまだ特定に至っていないとのこと。今回のように水が赤く染まる、というと中国など海外の事例を連想する人も多いのではないだろうか。
トルコ東部で2020年1月、地面から急に血のような赤い液体が湧き出て地面がまるで血の海のようになる、という事例があった。しかしこの時は赤い液体が湧く前に大きな地震がこの地域で発生しており、食肉処理場の廃液を流すための配管が地下で破損して地上に流れ出たのではと考えられていた。
他にも染料や工場廃液などが流出した結果、川や池が真っ赤に染まる、ということは現在でも起こりうる。川を赤く染めているものの成分についても気になるところだが、現時点では刺激臭や魚が死んでいるなどの報告もなく、幸い被害はないそうだ。
現在は警察と市の両方がマンホール等を調査するなどして、赤い水の出どころや原因を調べているとのことなので、近日中の解決を願いたいものである。
(山口敏太郎)
参考URL
https://twitter.com/i/events/1346767494845853697
https://www.kyoto-np.co.jp/articles/-/461723
https://www.fnn.jp/articles/-/127814