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期待を背負った『すずめの戸締まり』、『天気の子』超えも無理? 失速の原因は『SLAM DUNK』か

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 12月3~4日の「国内映画ランキング」(興行通信社提供)が発表され、1990年から6年間にわたり「週刊少年ジャンプ」(集英社)で連載されたバスケットボール漫画を、原作者の井上雄彦氏が自らの監督・脚本で新たにアニメーション映画化した「THE FIRST SLAM DUNK(スラダン)」が、土日2日間で動員84万7000人、興収12億9600万円をあげ、初登場1位を獲得した。

 高校バスケを題材に選手たちの人間的成長を描いた原作は、国内におけるシリーズ累計発行部数1億2000万部のメガヒット作。新作では一切あらすじが明かされず、主要キャストの声優5人がテレビ朝日系で放送されたアニメ版と総入れ替えしたことだけが発表され、異例の形で初日を迎えた。

 ​>>映画版『SLAM DUNK』、声優がアニメ版から替わった理由<<​​​

 「配給元の東映は公開中のアニメ映画『ONE PIECE FILM RED』がすでに190億円近い興行収入を記録しているが、『スラダン』でさらに攻勢をかけている。2作合わせて興収300億突破は確実なのでは」(映画業界関係者)

 そして、先週まで3週連続1位を獲得していたのは、新海誠監督の最新作「すずめの戸締まり」だったが、今回は土日2日間で動員55万5000人、興収7億4800円を記録。累計成績は、動員561万人、興収75億9500万円を突破。

 同作といえば、公開初週の段階で、いずれも新海監督のヒット作である、「君の名は。」(累計興収250億3000万円)、「天気の子」(同141億9000万円)を上回る興行収入・観客動員を記録するロケットスタートを切り話題になっていたのだが失速してしまったようだ。

 「公開4週目までの興収は『君の名は。』は91億円、『天気の子』は78億円を突破していただけに、早くも両作品のペースを下回ってしまった。『スラダン』の公開で公開規模もかなり縮小したはずなので、100億突破も厳しくなってきたのでは。公開時期を『スラダン』とかぶらないように調整すべきだった」(芸能記者)

 年末にかけて「スラダン」が映画界の話題を席巻しそうだ。

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