公開3日間の累計成績(11月7日のIMAX先行上映分含む)は、動員133万人、興収18億8400万円。この成績は、新海監督作品の「君の名は。」(累計興収250億3000万円)対比で動員138.7%、興収147.4%、「天気の子」(累計興収141億9000万円)対比で動員114.9%、興収114.7%となり、新海監督作品史上ナンバーワンのロケットスタートを切り、世界199の国と地域での配給も決定している。
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ここで、「君の名は。」の成績を振り返ってみよう。そもそも、公開初日時点での公開館数が296館だったのに対して、「すずめの戸締まり」は379館。「すずめ」が動員・興収ともに上回ったのも納得だ。
公開初週の週末2日間での「君の名は。」は動員68万8000人、興収9億3000万円を記録。最終興収60億円が見込める程度の出足だった。
そして、翌週は週末2日間で動員86万7000人、興収11億6000万円を記録。この興行成績は初週の124.8%で、公開10日間で動員290万人、興収38億円を突破。
さらに翌週は、週末2日間で動員85万2000人、興収11億3500万円を記録。累計動員は481万人、興収は62億円を突破し、この時点で、最終興収は100億円を超える可能性が見えていたのだ。
「公開規模が上回っているにもかかわらず、『すずめ』は3週目で『君の名は。』の数字を下回ることになるかもしれない。たしかに、『すずめ』の公開前は話題になったものの公開後は失速気味。それに対して、『君の名は。』は公開後に話題になって集客数を増やした。『すずめ』は今後、PRイベントや特典を連発するのでは」(映画業界関係者)
いずれにせよ、「すずめ」は「君の名は。」ほどのヒットを記録することはなさそうだ。