球団公式サイトはこの日佐藤と西武のプロ8年目・26歳の山田遥楓の交換トレードが成立したことを、「今は突然のことで驚いていますが、ライオンズにいってもチームに貢献できるよう精一杯頑張りたい」という佐藤のコメントとともに発表。これを受けネット上には激励の声が寄せられたが、中には「フェニックス中の怠慢プレーで完全に見切られたのでは」、「宮崎で新庄キレさせてたけど、もしかしてあれが決定打になったのか?」、「こないだチンタラ走ったせいでこうなったのか、そうだとしたら恐ろしいな…」といった推測の声も見られた。
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佐藤は10月10~31日にかけ宮崎で行われたフェニックス・リーグに参加していたが、22日・中日戦でのプレーで新庄剛志監督を激怒させたことが伝えられている。「4-0」で日本ハムが勝利したが、試合後に取材に応じた新庄監督は2回1死三塁の場面でスクイズを空振りしたプロ3年目・21歳の上野響平に「なんとかボールに食らい付いてファウルでもいいから当てようという気持ちが足りない」と苦言。
さらに、佐藤についても4回裏1死の第2打席で右飛を打ち上げた際、一塁まで全力疾走を怠っていたと問題視し、「フライ打った後にバット持ってすぐにベンチに帰って行った。ああいうことしていたら、一生一軍には上がれないですよ」と酷評した。
新庄監督を怒らせた上野、佐藤の2名だが、上野は翌23日に来季の支配下選手契約を結ばないことを通達したと球団が発表。佐藤も今回のトレードでチームを去ることになったが、ファンの間では両名は怠慢プレーが決定打となりこのような処遇に至ったのではという見方も少なくないようだ。
「フェニックスで問題視された上野、佐藤ですが、上野はプロ3年間で『16試合・.069・0本・0打点』とサッパリ。佐藤も日本ハム加入後は『77試合・.169・1本・10打点』とほとんど結果を残せていません。元々数字が芳しくない上に怠慢プレーまで犯したことで、新庄監督ら首脳陣からもう上がり目はないと判断されたとしても不思議ではないでしょう。佐藤についてはたまたまタイミングよくトレード話が舞い込んだようですが、話がなければ上野と同様に戦力外通告を受けていた可能性も濃厚では」(野球ライター)
思わぬ形で古巣・西武復帰となった佐藤。日本ハムは今後同リーグでしのぎを削る敵球団ということになるが、新庄監督を見返すような活躍を見せることはできるのだろうか。
文 / 柴田雅人