問題となっているのは、「3-6」と日本ハム3点ビハインドの5回裏1死一、二塁でのこと。打席の近藤はここで一、二塁間を破るヒットを放ち、二走・中島卓也が本塁に生還。一走・五十幡亮汰も三塁に到達した。
ただ、近藤の打球は右翼へ抜ける際に五十幡の右足すね付近に当たっていたため、審判団は五十幡を守備妨害と判定しアウトに。これにより本塁に生還した中島も二塁に戻されたため、近藤は打点を消される形となった。
近藤は打球を放った直後にこの結末を予想していたのか、一塁に到達した後に両手を腰に当てながら天を仰ぐ。また、審判団がマウンド後方に集まり協議する間に険しい表情を浮かべながらうなだれたり、場内説明を行う審判を無表情で凝視したりと不満をにじませたような様子を見せた。
>>日本ハム・清宮に「何回やらかすつもりだ」呆れ声 無人の一塁にためらいなく送球、止まらない軽率ミスに批判<<
中継カメラが映した近藤の表情に、ネット上では「打ってから判定下るまで、近藤が終始不穏な雰囲気だったな」、「場内説明聞く時の顔怖すぎだろ…」、「せっかくのタイムリー台無しにした五十幡に内心怒ってるんじゃないか」、「打球直撃の守備妨害は基本的に走者側に非があるからなあ…」、「ブチギレててもおかしくはない、1打点の有無でオフの査定が変わる可能性もあり得るわけだし」といった心情を察する声が相次いだ。
近藤の足を引っ張った形の五十幡だが、一部ではコンディション面の影響があったのではと指摘も上がっている。今季の五十幡は3月に急性腰痛を発症、4月に腰椎椎間板ヘルニアの手術を受けた影響で開幕から長期離脱をしいられ、9月23日に今季初昇格を果たしたばかり。ネット上には「離脱中に鈍った試合勘がまだ戻り切ってない面もあるのでは」といった意見も散見される。
2死一、二塁となった後、ヌニエスが空振り三振を喫し2者残塁、無得点で5回裏終了となった日本ハム。五十幡の守備妨害は近藤の打点のみならず、チームの反撃ムードもつぶす手痛いミスとなってしまった。
文 / 柴田雅人