清宮はこの日2回裏無死一塁の第1打席は投ゴロ、4回裏無死の第2打席は一ゴロ、8回裏無死の第4打席は空三振とそれぞれ凡退。ただ、6回裏2死満塁の第3打席ではオリックス2番手・山田修義が投じた4球目の内角ストレートを捉え、右中間を真っ二つに破る走者一掃の3点三塁打を放った。
「3-1」と2点リードの状況から貴重なダメ押し打を放った清宮について、試合後に取材に応じた新庄監督は「『指1本分(バットを)短く持って、練習でやってみて』って伝えて(た)」、「今までは言われても7分後には元に戻っていた選手だから。どうなるかな、と思っていたら(試合でも)短く持っていた」とコメント。清宮に試合前練習で、バットを短く持ってコンパクトにスイングするよう助言を送っていたことを明かしたという。
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この新庄監督のコメントを受け、ネット上には「1か月出てなかった長打をもたらす素晴らしいアドバイス」と称賛の声が上がったが、それ以上に「指導してもすぐ下に戻るって…まだ清宮はそんな態度してるのか」、「栗山(英樹前)監督からもダメ出しされてたのに何一つ進歩がないな」と清宮に呆れるコメントが見られた。
「清宮は高校野球史上最多本塁打記録(111本)などの実績を引っ提げドラ1で日本ハム入りした当初から、周囲の意見を聞き入れない面があることが度々伝えられている選手。プロ1年目の2018年から昨季まで清宮を指導した栗山前監督(現侍ジャパン監督)も、昨年開幕前に出演したTV番組内で『打つことに関してはすごく頑固なところがある。どう言っても聞き入れないんだろうなって(感じもある)』、『その時(言われた時)は「分かりました!」って言っても、次(に見た時は)全然違うことをやっている。(だから)「何のために言っとるんじゃワシ」みたいな(気持ちになる)』と愚痴をこぼしていました。その栗山氏から監督の座を引き継いだ新庄監督も清宮の頑固な性格にはかなり手を焼いているようで、今季は走攻守全てにおいて幾度となく苦言を呈しています。今回は8月3日を最後に6日試合前時点まで長打ゼロ、打率も『.229』から『.202』まで低下と打撃不振が深刻化していたことから清宮もすんなりアドバイスを聞き入れたようですが…」(野球ライター)
「明日から、(バットを)めちゃくちゃ長く持っていたら、びっくりしますけど」と、冗談交じりで清宮の“リセット”を危惧したともいう新庄監督。好結果を呼んだ助言の効果は果たしてどこまで継続するのだろうか。
文 / 柴田雅人