巨人
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スポーツ 2022年06月01日 15時30分
巨人、主砲・岡本は「スタメン外すべき」? 原監督も苦言、敗戦招いた致命的ミスに休養望む声相次ぐ
5月31日に行われた巨人対ソフトバンク戦。「1-3」で巨人が敗れた試合の明暗を分けたのが、巨人のプロ8年目・25歳の岡本和真の悪送球だった。 岡本が手痛いミスを犯したのは、「1-1」と両チーム同点の8回表。この回巨人は4番手・平内龍太が先頭・柳町達から空振り三振を奪うと、続く今宮健太も平凡な三ゴロに打ち取る。ところが、この打球を捕球した三塁手・岡本は一塁手・増田陸から見て右方向に送球をそらし今宮をアウトに取れなかった。 岡本の失策で1死一塁となった後、平内は甲斐拓也の犠打で2死二塁と得点圏に走者を進められると、代打・明石健志に右中間を破るタイムリー三塁打を浴び1失点。結果的にこの1点が決勝点となり巨人は敗戦した。 >>巨人・岡本、打席での表情に実況驚き「何か言いたそうな目してる」 退場もあり得たと苦言も、三振直後の一場面が物議<< 試合後、ネット上には敗戦の“戦犯”として岡本を責める声が噴出。同時に、「打撃もダメ、守備もダメってなるとちょっと今後の起用は考えた方がいい気がする」、「交流戦に入っても調子上がってこないし、リフレッシュ込みで一回スタメン外すべきでは?」、「ホームランはそれなりに出てるとはいえ、打率が1割台だとスタメンにいてもほとんど怖さが無い」と、一時的なスタメン剥奪を求めるコメントも多数見られた。 「今季の岡本は開幕から交流戦前まで『46試合・.237・12本・31打点』、5月24日から始まった交流戦でも『7試合・.154・3本・10打点』と本塁打・打点はある程度稼いでいる一方で打率は低迷。また、守備も31日の悪送球で早くも昨季に並ぶ4失策目を喫するなどミスが重なっています。攻守ともに精彩を欠いていることから、休養も兼ねて一度スタメンから外す方がいいのではと考えているファンも少なからずいるようです。なお、今季の岡本は3月の開幕前に上半身の違和感(2試合)、開幕後の4月に体調不良(3試合)でそれぞれ試合を欠場していますが、もしこれらのコンディション不良が後を引いているとするならばリフレッシュ休暇は復調に効果的な一手となるかもしれません」(野球ライター) チームを率いる原辰徳監督は試合後、悪送球を犯した岡本に「やっぱり、足をちょっと(引っ張った)」と苦言を呈したことが伝えられている。攻守で振るわない主砲の復調を今後どのような形で促していくのだろうか。文 / 柴田雅人
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スポーツ 2022年05月31日 11時00分
巨人、対ソフトB戦での新助っ人投入は失敗濃厚? 今季初登板の裏で懸念される不安要素とは
原巨人は5月31日から、福岡ソフトバンクとの3連戦を東京ドームにて迎える。 両チームの対戦と言うと、思い出されるのは2020年の日本シリーズだ。巨人は屈辱的な4連敗を喫し、いまだリベンジを果たしていない。今年の交流戦でも負け越すようなことになれば、どうなるのか。その後のペナントレースにも影響してくるのは必至だ。 >>巨人・横川に「メンタルが心配」酷評した原監督に批判 イレギュラー起用が投球を狂わせたと指摘も<< 「初戦の先発投手はアンドリースと発表されています。第2戦は赤星優志が有力視されています」(スポーツ紙記者) アンドリースは初登板となる。 赤星の先発も本当なら、巨人はこんな対抗策を立てたのではないだろうか。「低めの変化球」だ。 「アンドリースは、目立った実績はありません。先発、中継ぎの両方を経験しており、ロングリリーフも可能です。『打てそうで打てない』という、不思議なピッチャーです」 メジャーリーグ時代のピッチングを見た米国人ライターがそう言う。 150キロ台の直球にチェンジアップを織りまぜていくタイプだが、緩急でタイミングを外すだけではないという。縦のスライダーやシンカーもあり、「曲がり幅は小さいが、鋭さがある」(前出・同)とのこと。 「バッターからすれば、捉えたつもりでいたら、バットの芯を少し外された印象を持つようです。次打席で何とかなると思っていたら、内野ゴロが山積みになっていて」(前出・同) 赤星は内外角のコーナーワークで勝負するタイプ。変化球で打ち損じを誘い、ゴロ・アウトを量産するスタイルではアンドリースと同じだ。 アンドリースが好投すれば、第1、2戦と続けてソフトバンク打線を翻弄できるかもしれない。 「エースの千賀滉大が巨人戦ではなく、6月3日の中日戦に回ります。でも、ノーヒットノーランを達成した東浜巨との対戦は避けられません」(プロ野球解説者) 「東浜攻略」がポイントとなりそうだ。 前節・日本ハム3連戦で、4番・岡本和真が12打数1安打と調子を落としているのも気掛かりだ。 気掛かりな点をもう一つ挙げるとすれば、アンドリースだ。直近の登板内容が良くないのだ。24日の日本ハム二軍戦に先発し、5回被安打7失点4。コントロールの良さが裏目に出て、狙い打ちされていた。 「本当は、アンドリースの一軍昇格はもう一週間早く予定されていました。シューメーカーにはリフレッシュ休暇を与え、アンドリースと入れ替える話も伝えてありました。だけど、シューメーカーが『あと1試合!』とお願いして、予定が変わったんです。アンドリースのモチベーションが心配」(球界関係者) 原辰徳監督が指揮官に復帰した2019年以降、オープン戦を含めたソフトバンクとの対戦成績は4勝18敗1分。今春のオープン戦2試合も敗れたため、21年5月30日の交流戦以降、一度も勝っていない。 巨人の関係者たちは「苦手意識はない」と否定するかもしれないが、伝統球団のメンツもある。最低でも2勝1敗、試合内容でも圧倒して勝たなければ、ヤバイことになりそうだ。(スポーツライター・飯山満)
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スポーツ 2022年05月30日 19時30分
巨人・横川に「メンタルが心配」酷評した原監督に批判 イレギュラー起用が投球を狂わせたと指摘も
29日に行われ、巨人が「2-7」で敗れた日本ハム戦。同戦に先発した巨人のプロ4年目・21歳の横川凱に対する原辰徳監督のコメントがネット上で物議を醸している。 この日の横川は1回裏、2回裏にそれぞれ1失点を喫し、3回裏も無失点ながら得点圏に走者を背負うなど不安定な立ち上がりを見せる。さらに、「1-2」と1点ビハインドで迎えた4回裏には先頭・今川優馬への四球から無死満塁の大ピンチを招き、これを受け原監督から降板を告げられた。 後を受けた2番手・畠世周が走者を全員かえしてしまったため、「3.0回5失点・被安打7・四球1」と散々な投球内容で敗戦投手となった横川。その横川について、原監督は試合後に応じた取材の中で「もう少しできる人だと思って期待をして放らせたということですね。細かいこと言っても仕方ないよ」と、期待を裏切る投球だったと苦言を呈したという。 >>巨人・岡本、打席での表情に実況驚き「何か言いたそうな目してる」 退場もあり得たと苦言も、三振直後の一場面が物議<< 原監督のコメントを受け、ネット上には「全く試合作れないままKOは怒られて当然」、「初回から毎回ピンチ背負ってて何もいいところが無かった」、「尻拭い任された畠にとってもいい迷惑だったな」と同調の声が挙がった。 一方、「急に先発で使うからこうなるんだろ」、「それまで中継ぎだったのにいきなり先発させて、ダメだったから苦言っていうのは酷ではないか」、「結果出してほしいのなら、ちゃんと計画性を持ってマウンドに送り出すべきだったのでは」と、先発起用した首脳陣側に非があるとする批判も多数見られた。 「今季の横川は二軍で主に中継ぎ起用され『12登板・2勝0敗・防御率2.16』と安定した数字を残したことから、24日に今季初めて一軍に昇格。一軍でも中継ぎ要員として起用されるとみられましたが、首脳陣はローテ人員の不足などもあり、28日に急遽翌日の先発起用を横川に伝えました。報道によると、昇格後まだ登板のなかった横川は突然の決定にかなり驚いたということですが、このイレギュラー起用が29日の投球に悪影響を及ぼしたのではと首脳陣に不満を抱いているファンも少なからずいるようです」(野球ライター) 試合後の報道では、桑田真澄一軍投手チーフコーチが二軍降格を明言。横川は30日に登録を抹消された。一部からは「変な起用された結果二軍降格はかわいそう、メンタル面が心配」といった声も挙がっている。文 / 柴田雅人
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スポーツ 2022年05月28日 17時30分
巨人・大勢、交流戦でも勢い衰えず?「何とお礼したらいいか」エース絶賛の投球で昨季王者も圧倒
交流戦の舞台でも勢いが止まらない。 今季、巨人の守護神として存在感を放ち続けている大勢。5月24日のオリックス戦の9回表、自身初となる交流戦のマウンドに登った。 試合は7回まで2対2で進み、8回裏にウォーカーの単打や岡本和真の内野ゴロを絡め2点をもぎ取り、勝ち越しに成功するという緊迫の展開で最終回を迎えている。先頭打者の杉本裕太郎にいきなりヒットを許しランナーを背負うも、続く頓宮裕真を三振に切って取り、野口智哉を二ゴロ併殺に仕留めた。結果的に3人で締めることとなり、交流戦初戦で今季17個目のセーブを記録。さらに、翌日もチームは8回裏に勝ち越し、直後のマウンドに登場、2夜連続で試合を締め括っている。 51試合終了時点で1勝1敗18セーブと、両リーグ通じてのダントツのセーブ数が表すように、ルーキーシーズンでありながら、完全に巨人の勝ちパターンの一角を担っている。30勝を挙げているチームの白星のおよそ2/3に貢献しており、原辰徳監督を始めとする首脳陣、そして選手からの信頼も絶大だ。 その証明となったのが、5月19日の東京ドームの広島戦だった。この試合では、プロ入り後、初めてイニング途中からマウンドに送られている。 8回まで順調なピッチングを見せていた菅野智之が、完投をめざし9回も続投。ブルペンには誰の姿もなく、球場内にはエースがそのまま試合を終わらせるという雰囲気、そして期待に包まれていた。 しかし1死後、連打を浴びてしまい菅野はここで降板。2-1と接戦の展開、ランナー二人を背負った場面でのリリーフ登板、巨人のユニフォームを着て初のシチュエーションは、クローザーとしての真価が問われる場面となった。 だが、このシーンもルーキーは凌ぎ切る。最初の打者に死球を与え満塁とするも、後続二人を打ち取り『火消し』を完了させた。試合後、白星を手にしたエースからは「何とお礼したらいいかわからない」と労いの言葉が贈られている。 広島戦、オリックス戦と、直近3試合の登板では先頭打者を出塁させるも、揺らぐことなく自身の役割を果たしている。頼もしさと共に、もはや風格さえ漂わせるほどのマウンド姿は、今後も巨人に大きなアドバンテージをもたらすはずだ。 交流戦で昨季王者から連勝をするなど、好調が続く巨人を支える若き守護神、大勢。22歳のさらなる活躍が見られるのは、今季のプロ野球の大きな楽しみでもある。(佐藤文孝)
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スポーツ 2022年05月26日 11時00分
巨人・岡本の復調、ゴジラ松井氏の影響? 責任重大の4番出場を支える金言とは
原辰徳監督の好きなゲームだったと思う。4番のひと振りで打点を積み上げ、苦労人のピッチャーに勝ち星が付くという…。 5月25日のオリックス戦に勝利し、両リーグ一番乗りでの30勝に到達した。岡本和真は逆転の14号3ランを含む5打点。1試合で5打点を挙げるのは今季初だ。四番手マウンドに上がった鍬原拓也に2年ぶりの勝ち星が付いたことを質問されると、 「そうですか!?」 と原監督も驚いていたが、体調管理を含めた日々の努力ぶりを認めていた。 >>巨人・岡本、打席での表情に実況驚き「何か言いたそうな目してる」 退場もあり得たと苦言も、三振直後の一場面が物議<< 鍬原の勝利は690日ぶりとなるが、岡本の方にも“興味深い数字”が確認された。 通算149本。巨人の4番として放った本塁打が、138本――。球団史上6位タイ、松井秀喜氏と並んだそうだ。 「通算150号の節目で、6位単独。松井氏を抜くなんて、『持っているヤツ』ですよね(笑)」 そんな声も多く聞かれたが、松井氏のことが気になった。 松井氏は巨人在籍10年で、332本のホームランを放っている。4番以外の打順で放った194本の方が多いわけだ。 理由はいくつかある。同僚の高橋由伸氏や落合博満氏を始めとする外部補強の強者たちと一緒にプレーしており、長嶋茂雄・終身名誉監督も大量得点を狙って、「3番」で起用してきた。 「試合後、岡本はキャンプで臨時コーチを務めた時の松井氏との思い出も語っていました。チームとして良好な関係にあることは間違いありませんが」(ベテラン記者) いずれは指導者として、巨人に帰ってきてくれたら…。そう願っている関係者、ファンも多いが、両者の距離は縮まっていない。 「フリーエージェント権を行使して、メジャリーグに挑戦したので、わだかまりのようなものもあるとも言われています。FA宣言した02年、残留の条件として、巨人側が『将来の監督の約束手形を切った』なんて情報もありました。松井氏は今もプロ野球の監督業には興味がないみたい」(前出・同) NPB通算本塁打332本。史上36位とランキングも高くないが、巨人は優勝、日本一を至上主義としている。負ければ、「4番が打てなかったから」とその責任を負わされてきた。そのことも考えると、現4番・岡本が松井氏から受けたアドバイスは、非常に意味深い。 「何かを変える時、意識する時は、自分が思っている以上に意識しないと変わらないんだ、と」 チームリーダーの坂本勇人が故障で離脱し、連敗街道に陥ったが、「4番」が本来の当たりを取り戻したことで再浮上できた。「4番の存在」は大きい。 一昨年の交流戦だったと記憶している。対戦チームが和気あいあいと練習しているのを見て、岡本が「いいなあ~」とこぼしていた。4番の辛さは、経験した者にしか分からない。 今後、岡本は「4番の通算本塁打数」を大きく積み上げていくはずだが、松井氏に改めて話を聞きたいとも思うのではないだろうか。(スポーツライター・飯山満)
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スポーツ 2022年05月20日 11時00分
巨人・原監督、正遊撃手・坂本を一塁で起用? 好アピール続ける代役の育成優先か
シーズン中の「緊急コンバート」ということになるかもしれない。 5連敗の後、6勝1敗。キャプテン・坂本勇人のいない原巨人も“新しいチーム像”を構築しつつあるようだ。5月19日の広島戦に勝利した。同点に追いついた3回は先頭打者として出塁し、7回には逆転の適時打を放ったのが、坂本の代役としてショートを守ってきた中山礼都である。 >>巨人・梶谷に「最悪のFA戦士」落胆の声 今季絶望の左ひざ手術が物議、“故障体質”への懸念は獲得当初から<< 「一軍の雰囲気にも慣れてきたのか、表情も明るくなってきました」(プロ野球解説者) キャンプ、オープン戦で見た中山の印象は、「試合も声を張り上げている選手」。19日もベテラン・菅野智之を盛り立てようとする声が、カメラマン席や取材エリアにも聞こえていた。 そんな赤マル急上昇中の若武者を育成について、原辰徳監督は悩まされることになりそうだ。 「非凡さというものが見える」 これは、試合後に出た原監督の中山評だ。 「近日中に、坂本が二軍戦に出場します。早ければ交流戦(24日)の開幕から、遅くとも5月末にはチームに合流できそうです」(球界関係者) 「坂本の実戦復帰」の情報は、試合開始前に広まっていた。当然、原監督の元にも伝えられており、「最初は指名打者(以下=DH)だと思う」ともコメントしていた。 そのDH起用を指して、こんな指摘も聞かれた。 「交流戦から坂本が合流するのでしょう。パ・リーグ球団主催ゲームでDHが使えるので」(前出・同) 故障した右ヒザは、まだ痛みが消えていないそうだ。実戦で打撃ができるまでに復活しただけで、守備もこなせるようになるにはもう少し時間が掛かるという。 坂本は「チームの精神的支柱」であり、彼がベンチに入るだけで明るくなる。 交流戦が終われば、DH制は使えない。成長著しい中山をスタメンから外すことになるが…。 「完治しないままでの実戦復帰となりますから、一番コワイのは故障個所の悪化です。後半戦は坂本をベンチスタートになる日も作って、中山を使っていくのでは」(前出・同) 気になる情報もある。原監督は中山の勝負強さを評価している。将来を見据えて、今季は中山をショートで使った方が良いとし、坂本を“臨時コンバート”するというのだ。もうしばらく坂本にショートを守ってもらうかどうかは、オフの課題とし、暫定措置として「一塁・坂本」のプランもあるそうだ。 19日の広島戦に勝利したが、世代交代の過渡期を迎えたようだ。 「先発・菅野は球速が落ちています。150キロ以上が計測されたのは1球だけ」(前出・プロ野球解説者) ピッチングスタイルも変えていた。これまではスライダーを決め球にしてきたが、同日はフォークボールやカットボールを多投していた。 投打ともニューフェイスが出てきたが、レギュラー陣を脅かすまでには至っていない。中山がさらに成長できなければ、ペナントレースを乗り切ることはできないだろう。(スポーツライター・飯山満)
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スポーツ 2022年05月18日 11時00分
広島の逆転サヨナラ負け、原因は球場? 佐々岡監督の継投策を失敗させた大誤算とは
広島・佐々岡真司監督の「温情」が裏目に出た。 5月17日、栃木県・宇都宮清原球場で行われた巨人対広島戦は、9回裏にドラマが待っていた。ベテラン・中島宏之の安打で巨人がサヨナラ勝ちしたわけだが、8回途中から“ヘンな空気”も漂っていた。 >>広島、佐々岡監督の育成方針が物議「固執する意味が分からない」 打率1割台の選手を見限らないワケは<< 「宇都宮清原球場のブルペンはファールゾーンにあります。8回表の広島の攻撃が始まった頃、巨人ベンチがざわつき始めたんです」(球界関係者) 広島には、守護神・栗林良吏がいる。その栗林が「コンディション不良」で登板できなかったのは、試合後の佐々岡監督が明かしている。だが、栗林は出場登録されていた。“登板不能”な状況にあったことは、メディアはもちろん、巨人サイドも把握していなかったのだ。 「クローザーが投球練習を開始するのは、7、8回。なのに、8回の攻防が始まっても、栗林が投球練習をしていませんでした」(前出・同) ファールゾーンにブルペンがあるため、どのピッチャーが準備をしているのか、“丸見え”なのだ。 広島ブルペンを見て、巨人ベンチは「先発の遠藤淳志を完投させるつもりなんだ」と察し、同時に「栗林は出て来ない」と直感したそうだ。 「遠藤のチェンジアップとカーブに巨人打線は翻弄されていました」(スポーツ紙記者) 9回表・広島の攻撃。スコアは2対0で広島がリードしていた。一死満塁、追加点の好機で佐々岡監督がピッチャーの遠藤をそのまま打席に向かわせた。 「遠藤に代打を送り、9回裏に他の投手を投げさせる選択もありました」(前出・同) スタンドのファンが「遠藤が9回もマウンドに上がる」と分かり、少しざわついた。しかし、巨人サイドは少し違った見方をしていた。 「8回の時点で、栗林が準備をしていなかったので、『遠藤に代打を出さない』と読んでいました。だから、遠藤の前の8番バッターを敬遠して、満塁策を取ったんです」(前出・球界関係者) 結局、遠藤はショートゴロ併殺打に倒れ、追加点を挙げることはできなかった。 そして9回裏、巨人の最後の攻撃。遠藤が打たれ始めても、広島ブルペンでは栗林が投球練習をしなかった。ここで、メディアも「栗林に何かあったんだな」と勘づいたが、巨人サイドは「栗林が投げないのなら、怖くない」と強気に捉えていたそうだ。 佐々岡監督は遠藤について、「完投したことはあるけど、完封はまだない。完封したら、自信になるから」と語っていた。若い投手を育てたいとする指揮官の温情だろう。 プロ野球の試合が行われるほとんどの球場は、室内にブルペンがある。ブルペンが丸見えになる球場では“独特の心理戦”が展開されるようだ。 今季の広島だが、ここまでイニング別の失点数を見てみると、8回が「32」で最多。守護神・栗林につなぐセットアッパーが弱点となっており、「魔の8回」とも言われているそうだ。逆転されたのは9回だが、8回の攻防中に“栗林不在”は露呈していた。室内ブルペンとなる東京ドームで仕切り直しと行きたいものだ。(スポーツライター・飯山満)
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スポーツ 2022年05月17日 11時00分
ロッテ・佐々木、中6日登板に重大“リスク”アリ? 巨人・阪神戦にぶつける井口監督の思惑は
千葉ロッテ・佐々木朗希に「チャンス到来」だ。 移動日となった5月16日、千葉ロッテの井口資仁監督が記者団の質問に答えた。 「そのつもりでいる」 これで、佐々木と伝統球団の対決もほぼ決定した。 >>ロッテ、2日連続の退場劇は“佐々木詰め寄り問題”の影響か 「暴言があったから」審判団の理由説明に疑問も<< 井口監督への質問というのは、佐々木の次回登板のこと。13日のオリックス戦に先発したのを指して、「次回登板も中6日で行くのか?」の質問に対し、そう答えたのだ。 「今年、佐々木に課せられたテーマの一つに『中6日のローテーションをこなす体力作り』があります。疲れていると首脳陣が判断したら、いったん登録を抹消するなどリフレッシュ休暇を与えながらですが」(プロ野球解説者) 中6日での次回登板はソフトバンク戦(20日)となる。プロ野球はその直後の24日からセパ交流戦に突入するので、佐々木の次々回登板は27日の阪神戦となり、6月3日からの巨人戦に備える予定だ。 佐々木対阪神・佐藤輝明、対巨人・岡本和真。両チームとも打線が強力であり、特に巨人は勝利した24試合中14試合が「ホームラン=勝利打点」となっている。また、巨人は本拠地・東京ドームで「対佐々木の一戦」を迎える。ビジターとなる阪神もテレビ中継、グッズ販売などのビジネスを仕掛けてくるだろう。 「佐々木が試されるのは、阪神戦です。阪神には近本光司、中野拓夢など単独スチールのできる選手もいます。走者を出した場面でのセットポジションがやや苦手だった佐々木が、成長の証を見せられるのかどうか」(球界関係者) 千葉ロッテの首脳陣は「過剰な期待」にちょっと心配しているという。完全試合を達成したためだが、ファンは「シーズン2回」の偉業にも期待しているのか、対戦チームが最初のヒットを放つだけでヘンなざわつきも見せている。チーム関係者は「佐々木自身は記録を意識していない」と言うが、 「記録を狙っていないとしても、ヒットを打たれた瞬間、ノーヒットノーランはなくなったことは分かります。記録を気にしていないとしても、些細な心境の変化がピッチングに影響するもの」(前出・プロ野球解説者) と、投手心理を分析する声も聞かれた。 「本当の課題は、体力です。中6日のローテーションをこなすのは、口で言うほど簡単なことではありません。たとえば2日で回復していた体力が戻らない時もあれば、気持ちが高ぶって、自分の体力を過信してしまう時もあります」(前出・同) 次回登板は福岡、順調に行けば、その後の阪神戦は本拠地・ZOZOマリンとなり、移動にさほど時間のかからない東京ドームでの登板となる。「体力不足」が弱点だとしても、ソフトバンク後の阪神、巨人両試合には“地の利”がある。 伝統球団に投げ勝ったら、佐々木は「千賀滉大、山本由伸に次ぐジャパンのエース」と呼ばれるはずだ。大チャンスである。 これも、完全試合の影響だろうか。佐々木が投げる時、守っているロッテナインがミョ~に緊張し、ガチガチになっているのが気になる。(スポーツライター・飯山満)
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スポーツ 2022年05月16日 16時05分
巨人、吉川のスピード復帰に「下手したら一巻の終わり」の声 原監督の方針の裏にある重大なリスクとは
左肩甲骨負傷のため5月6日から登録を抹消されている巨人のプロ6年目・27歳の吉川尚輝。16日に報じられた原辰徳監督の吉川に関するコメントがネット上で話題となっている。 チームの正二塁手である吉川は5月4日・広島戦で背中に死球を受け途中交代し、翌5日に病院で左肩甲骨の骨挫傷と診断されたことから戦線離脱。抹消後は二軍本拠地・ジャイアンツ球場などで復帰に向けた調整に励み、15日の二軍・西武戦で「1番・二塁」で実戦復帰。「5打数4安打・2打点」といきなり結果を残した。 その吉川について、原監督は15日の一軍・中日戦後に応じた取材の中で「報告を聞いてからにしますけれども、火曜日から多分大丈夫だと思います」とコメント。二軍首脳陣から詳細を聞いた上でとしつつも、17日・広島戦からの一軍復帰を示唆したという。 >>巨人・梶谷に「最悪のFA戦士」落胆の声 今季絶望の左ひざ手術が物議、“故障体質”への懸念は獲得当初から<< 原監督のコメントを受け、ネット上には「おっ、吉川次のカードから帰ってくるのか」、「もっと時間かかると思ってたからこれは朗報」、「二軍では攻守どちらも普通にこなせてたしもう大丈夫そう」と喜びの声が寄せられた。 一方、「代役が不甲斐ないから無理して上げようとしてないか?」、「故障体質なのにさっさと復帰させて大丈夫なのか」、「下手に故障再離脱とかしたら一巻の終わりだし、一軍復帰までにはもう少し時間をかけた方がいいのでは」と昇格判断に疑問を呈するコメントも多数見られた。 「巨人は吉川離脱から15日の試合まで廣岡大志(6試合)、中山礼都(3試合)、増田陸(2試合)、湯浅大・北村拓己・増田大輝(1試合)と計6名を起用するなど代役二塁手を固定できず。また、廣岡、増田陸、北村の3名はそれぞれ二塁守備で失策を1つ記録しています。抹消当初は離脱期間が長引くという見方も少なくなかった吉川のスピード復帰には、恐らくこうしたチーム事情も背景にあるものと思われます。ただ、吉川はプロ入りした2017年からこれまで上半身コンディション不良(2017)、左手骨折(2018,2021)、腰痛(2019)と毎年のように故障に見舞われていることもあり、抹消からほぼ最短となる11日で復帰させて本当に大丈夫なのか心配しているファンも少なくないようです」(野球ライター) 離脱前時点では「.341・1本・9打点」と3割を優に超える打率をマークしていた吉川。万全の状態での復帰なら間違いなく戦力となるが、原監督の昇格判断は果たしてどのような結果となるのだろうか。 文 / 柴田雅人
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スポーツ 2022年05月13日 11時00分
巨人、連敗脱出もお先は真っ暗? 故障明けの菅野も苦しむ、野手陣に深刻な問題か
エースの存在感を再認識させられた。 5月12日、原巨人が連敗を「5」でストップさせた。勝利投手は菅野智之、勝利打点を上げたのは岡本和真。こんな言い方をすると、巨人が“横綱相撲”で勝利したような感じだが、実際は違う。 エースが苦しみながらも、何とか逃げ切ることができた――。そんな試合だった。 >>巨人、正二塁手・吉川は当分復帰できない? 先の見えない打線復調に原監督は内心激怒か<< 「味方のエラーもあったけど、菅野は僅か4球で先取点を奪われました。調子は良くなかったです」(プロ野球解説者) その後、立ち直り、6回1失点に抑えたわけだが、興味深いのは走者を出した後のピッチング。4回のマウンドが特にそうだったが、走者を溜めた後のアウトカウントを「三振」で取っていたのだ。 菅野は変化球主体のピッチャーであり、三振数を積み重ねていくタイプではない。しかし、走者を溜めた後にギアを一段階挙げてくるのも菅野の特徴だ。「らしくないところ」と「いつも通り」の両面が見られた。 前出のプロ野球解説者がこう続ける。 「いつもの菅野なら、右バッターの外角にスライダーを投げ、それをウイニング・ショットにしていました。そのスライダーを右バッターのインコースに投げたかと思えば、普段は勝負どころで使わないツーシームも多投していました」 そんな必死さが打線に伝わったのだろう。ポランコ、岡本の連続アーチで逆転に成功した。 菅野が右ヒジの違和感を訴え、登録を抹消されたのは4月30日だった。前日の阪神戦では3回でマウンドを下り、その後は二軍で調整していた。 「チームが連敗している重圧もあったと思いますが、この日の復帰登板で勝てなかったら、菅野に対する評価は変わっていたでしょう」(球界関係者) 変化球のキレ、球速など年齢的な衰えもあるのだろう。そのことは菅野自身が一番分かっていたはずだ。 「二軍調整中、右足の移動の仕方とか試行錯誤していました」(前出・同) また、巨人、DeNAの「雨」に対する捉え方の違いも気になった。 原辰徳監督は「1番丸、2番ウォーカー、3番ポランコ、4番岡本」と続く「打って、打って、打ちまくれ」の打線で試合に臨んだ。連敗中であり、得点効率も落ちていた。しかし、「雨天のため、9回まで試合ができないのでは?」の懸念もあり、とにかく先に得点を挙げておこうとしたそうだ。 対するDeNAは初回、先頭打者が出塁すると、手堅くバントで走者を進めてきた。「雨天コールドの懸念」は横浜ベンチにもあったが、巨人はホームランか、長打を選択したわけだ。 調べ直してみたが、この日のゲームに勝って、巨人の勝利数は首位広島と同じ22勝。ホームランが「勝利打点」となった試合数だが、広島が「5」。巨人は「13試合」である。 巨人はホームランのチームなのだ。一発頼みの野球は大勝もするが、連敗の危険性も高い。“大味な野球”にしないためにも、菅野の次回登板が重要となってきそうだ。(スポーツライター・飯山満)
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スポーツ
中日・福谷が痛打を受けた巨人・松原を称賛「すごかったです」 今季初黒星も冷静な自己分析に反響「地頭の良さを感じる」
2021年04月16日 17時00分
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スポーツ
巨人・原監督、サンチェスを菅野に代わる新エースに? “ノーヒットワンラン”目前での交代は計算通りか
2021年04月14日 11時10分
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スポーツ
元阪神・井川、敵打者への苦手意識を死球で克服? まさかの体験談に反響、「藤浪とは真逆」の声も
2021年04月13日 21時30分
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スポーツ
負け越しなのに巨人を「やっぱり力を感じる」と評価? 井端氏が古巣を擁護も「さすがに無理がある」ファンからは呆れ声
2021年04月13日 20時30分
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スポーツ
今季の阪神、首位快走は川相臨時コーチのおかげ? 元巨人・上原氏がズバリ指摘、対DeNA戦で見抜いた好調の要因とは
2021年04月12日 20時45分
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スポーツ
巨人・宮本コーチ、戸郷中継ぎ起用の意外なワケを明かす 場当たり的な戦略では無かった?「絶対に先発起用すべきだった」反発の声
2021年04月09日 20時35分
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スポーツ
阪神の首位快走は巨人には止められない? 因縁の“初物投手”に苦杯、原監督の苦悩は次カードでも続くか
2021年04月08日 11時00分
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スポーツ
巨人に大型連敗の前触れか 予期せぬ雨天コールド負け、対Aクラス6連戦黒星スタートに原監督も激怒?
2021年04月07日 11時55分
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スポーツ
エンゼルス・大谷に「ゲームの世界やん」元巨人・上原氏が驚愕 MLB史上初の歴史的アーチ、直後にアクシデント発生も問題はナシ?
2021年04月05日 18時30分
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スポーツ
コロナ禍で激震の巨人、岡本・ビエイラも離脱の危機?「円陣の時に近くにいた」ウィーラーの陽性発覚に心配相次ぐ
2021年04月05日 15時30分
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スポーツ
巨人・高橋に「ダメ出しが効いたのか」驚きの声 チームの窮地を救う好投、堀内元監督の苦言が投球フォームに影響か
2021年04月02日 15時30分
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スポーツ
巨人・原監督が開幕マスクの大城をスタメン外に? 井納の炎上も影響か、野上復帰の裏で懸念する不安要素とは
2021年04月02日 11時15分
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スポーツ
巨人・原監督の決断に批判! 井納の“デビュー即二軍落ち”は背信投球だけじゃない?「故障離脱を根に持ってるのか」と指摘も
2021年04月01日 19時55分
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スポーツ
巨人・原監督が9回打ち切り制に大苦戦? 勝負所での意味深采配、開幕勝ち越しスタートも言葉を濁すワケは
2021年03月29日 11時05分
特集
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少年隊・錦織、東山ジャニーズ新社長就任に意味深投稿? 植草とのYouTubeもストップ、現在の活動は
芸能ネタ
2023年09月18日 12時00分
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ジャニーズ最大のタブー? 嵐メンバー4人と“男女の仲”報道、セクシー女優の死【芸能界、別れた二人の真相】
芸能ネタ
2023年09月17日 12時00分
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Snow Man向井、ジャニー氏お小遣い秘話が拡散? グループ不仲説の真相は<実は不仲?【犬猿の仲】の有名人>
芸能ネタ
2023年09月16日 12時00分
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一転しジャニーズ契約継続なし、モス広告Snow Manの顔を紙で隠した画像が拡散「イジメ」「涙出てきた」ファン怒り
芸能ニュース
2023年09月13日 18時00分
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株上げた井ノ原快彦、年下に嫌われていた? 森田剛から「嫌い」緊張関係続く<芸能界【犬猿の仲】の有名人>
芸能ネタ
2023年09月10日 17時00分