巨人
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スポーツ 2023年06月21日 11時00分
巨人、助っ人リリーフを緊急獲得? 若手左腕抜てきの裏で交渉進行中か
6月23日に再開されるペナントレースのオープニング・ピッチャーは「今季初登板」で、外国人投手も緊急獲得? 原辰徳監督が仕掛けてきた。 同20日、東京ドームで一軍メンバーが練習を行った。その投手陣の輪の中にいたのが、17日のファーム戦で好投した左腕・井上温大(19年ドラフト4位、前橋商)だった。練習後、井上が取材に応じた限りでは、この日の一軍合流は17日の試合後に伝えられていたという。 「打たれたら、すぐに二軍(落ち)になってしまうので、そうならないよう…」 謙虚に語っていたが、関係者の話を総合すると、23日から始まる広島3連戦の初戦マウンドの大役も任されているようなのだ。 >>巨人・鈴木、死球打者への牽制球にファン激怒「許せない」 ロッテ戦終盤の一場面が物議、敵ベンチに問題アリと指摘も<< 「ファーム戦で先発した17日、二軍首脳陣は5回途中で降板させています。80球以上投げさせないと決めていたからです。80球以下なら、中5日が次回登板のメド。逆算すると、23日になります」(球界関係者) 15日の埼玉西武戦の始まる前だった(東京ドーム)。試合前練習に井上が加わっていたのだ。それを見た時点で「一軍合流は近い」と分かったが、 「原監督や阿波野秀幸投手チーフコーチにピッチングを見てもらう目的もありました。15日、井上は東京ドームのブルペンで投げています。原監督はご満悦でした」(前出・同) とのこと。「23日先発」は断言できないが、原監督は井上のブルペン投球を見て、「広島3連戦で使う」と決めたのではないだろうか。 ペナントレース再開後の先発ローテーションについて、こんな意見も聞かれた。 「広島3連戦は金、土、日曜。次の対戦カードは東北遠征で火、水曜日の2試合。木曜日が移動日となり、次の金曜日(6月30日)から現在首位の阪神と3連戦です。つまり、23日からの広島3連戦で投げてくる先発投手3人は、阪神戦でも投げなければなりません」(プロ野球解説者) その重要な先発投手の一人として、井上が選ばれたわけだ。 さらに阪神3連戦の次、7月7日金曜日からの3連戦は交流戦覇者のDeNAが相手だ。 「ナショナルズで昨季、51試合に登板したリリーフのアンドレス・マチャド投手を巨人が獲得するとの情報も駆け巡っています。マチャドは6月7日に事実上の戦力外となり、目下、傘下のマイナーでプレーしています。シンカー、チェンジアップ、スライダーが持ち球だと紹介されていますが、150キロ台半ばの重い直球が有名です」(米国人ライター) 「マチャド獲得」の情報源は、彼が巨人の公式インスタグラムをフォローし始めたこと。これは近年来日した外国人選手によく見られる傾向で、さらに追跡すると、マチャドはメンデスやグリフィンのインスタもフォローしていた。救援陣全体の防御率4.16はリーグワースト。補強ポイントとしては間違っていないが、昨季51試合に登板したタフネス・リリーバーが6月にクビになったのだから、何かあったのではないだろうか。 井上に期待する声は多いが、彼が「最後のプラス材料」となりそうだ。(スポーツライター・飯山満)
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スポーツ 2023年06月20日 20時30分
巨人、“魔の8回”克服法は菅野中継ぎ起用? 原監督に由伸氏が大胆提案、「ローテ回らなくなる」の声も
野球解説者・上原浩治氏(元巨人他)が19日に自身の公式YouTubeチャンネルに投稿した動画に、野球解説者・高橋由伸氏(元巨人監督)が登場。動画内での発言が話題となっている。 今回の動画で高橋氏は収録日(5月24日)時点でのセ・リーグ順位と、自身が開幕前に予想した順位がどれだけ合っているのか上原氏とチェック。その後、ここからのセ・リーグについて予想や展望を話した。 注目が集まったのは、収録日時点では右肘痛、コンディション不良によりまだ離脱中だった菅野智之の起用法についての発言。菅野は6月11日・ソフトバンク戦から先発として一軍復帰しているが、高橋氏は「(順当に)先発に入れるのか、それこそ8回行けとかね」とリリーフ起用もアリではと提案。上原氏は「言う!? 智之に」と驚いたように聞き返したが、高橋氏は「ダメなの言ったら? アリじゃないの? ここまでチームに迷惑かけてるんだから」となおも持論を続けた。 >>オリックス・杉本、巨人投手にブチギレ? 死球直後にバット投げ捨て、他球団からも被害相次ぎファン怒り<< 今季の巨人は“魔の8回”という呼び名がつくほど試合終盤の失点が続いており、5月下旬時点でもセットアッパーは固まっていない状況。高橋氏は「8回がなかなか収まりが悪いってなった時にはそういうのもアリなのかな」と、これ以上現状が長引くなら菅野を先発から回すことも選択肢の一つと主張した。 また、高橋氏は現役時代に先発・中継ぎ・抑え全てを経験している上原氏に「実際すぐにできるものなの?できない?(先発から)中継ぎ、抑えに」と質問。上原氏は「先発から行く分にはできると思うけどね。調整の仕方が難しいだけで、それをつかめば全然できると思う」と、シーズン途中であっても調整方法に慣れれば転向は可能と語った。 高橋氏の発言を受け、ネット上には「エース格の菅野をブルペンに回すのは大胆すぎる」などと驚きの声が上がった。一方、中には「1か月経った今はもうやる必要ないな」、「8回は中川(皓太)とかビーディとかが出てきてるしなあ」、「菅野配置転換したら今度はローテが回らなくなる」といった指摘も見られた。 「これといった投手の不在が続いていた巨人の8回ですが、6月に入ってからは中川やビーディといったリリーフの定着もあり、19日終了時点で8回が無失点だった試合は16試合中12試合と徐々に安定感が出てきています。一方、先発ローテーションは菅野、戸郷翔征、グリフィン、横川凱、山崎伊織、メンデスと6枠は埋まっているものの人員に余裕があるわけではない上、菅野、戸郷以外は一年通してローテでフル稼働した経験がありません。そのため、ここからよほどセットアッパー陣が不安定にならない限りは、菅野をリリーフに回す意義はあまりないのではという見方は少なくないようです」(野球ライター) 復帰後の菅野は6月11日・ソフトバンク戦で5イニング、同月18日・楽天戦で6イニングと徐々にイニング数を伸ばしていた。ただ、楽天戦中に右足に打球を受けた影響からか、20日に登録を抹消されている。文 / 柴田雅人記事内の引用について上原浩治氏の公式YouTubeチャンネルよりhttps://www.youtube.com/@KojiUehara-Zatsudan
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スポーツ 2023年06月18日 11時00分
巨人・ウォーカー、今が絶好の“売り時”か 投手テコ入れに効果大、トレード先は西武が狙い目?
3月末の開幕から約2か月半が経過した今年のプロ野球。阪神がセ・リーグ首位を走る中、3位・巨人が徐々に調子を上げてきている。 今季の巨人は開幕直後は投打がかみ合わない試合が続き、4月末までは5位と最下位を行ったり来たり。5月も中旬ごろまでは5位が続いていたが、同月30日から始まった交流戦では「9勝5敗」(6月15日試合前時点/首位タイ)と白星を先行させ、リーグ順位も3位まで上げてきている。 現在の巨人はチーム防御率(3.83)、救援防御率(4.32)がリーグ最下位、先発防御率が5位と投手陣が不調の一方、打線はチーム打率(.256)が2位、得点数(238得点)、本塁打数(72本)がリーグ1位と好調。ただ、野手陣の中には一定の結果を残しながらも起用法が安定していない選手がいる。その1人が来日2年目・31歳のウォーカーだ。 >>巨人・鈴木、死球打者への牽制球にファン激怒「許せない」 ロッテ戦終盤の一場面が物議、敵ベンチに問題アリと指摘も<< 2021年オフに巨人入りした外野手のウォーカーだが、翌2022年はセ外野手ではワーストタイの5失策を喫するなど深刻な守備難を露呈。ただ、打撃では規定未到達ながら「124試合(うち先発102試合)・.271・23本・52打点」と好成績をマーク。同年オフに年俸1億円(推定)の2年契約を結び、迎えた今季はさらなる飛躍が期待された。 ところが、今季はここまで「37試合(うち先発17試合)・.295・6本・18打点」と、打撃成績は上々ながらスタメン機会が減少。梶谷隆幸、秋広優人ら昨季は一軍にいなかった面々の存在もあり、起用法が流動的になっている状況だ。 打席では相応の結果を残しているだけに、ウォーカーの現状について巨人ファンの間では「使われ方がもったいない」、「もう少しスタメン起用すべきでは」という声が少なくない。一方、中には「逆に他球団には売り時ともいえる」、「トレードの駒にして投手獲る方がいいのでは」とトレードを推す意見もある。 球界ではチーム内情報の流出リスクなどを考慮し、トレードは別リーグ同士で行われることが多い。ウォーカーもトレードするならパ球団相手が現実的だが、今季のパで一定の結果を出している助っ人野手は日本ハム・マルティネス(51試合・.261・8本・20打点)のみ。その他は一発こそあるものの確実性に欠ける、もしくは一発すらさほど打てていない選手がほとんどだ。 また、パはセと違いDH制度が採用されているため、ウォーカーの守備難もさほど大きな問題にはならない。パ球団相手の“市場価値”は非常に高いことは明白で、仮にウォーカーをトレードの駒に使う場合は相応の見返りを求めることも十分可能だろう。 「パの現状を考えると巨人はどの球団とも交渉が可能といえますが、中でもパ最下位の西武は狙い目といえます。西武は今季5月上旬、主砲・山川穂高に知人女性へのわいせつ致傷疑惑が浮上。同月下旬には強制性交の疑いで書類送検されてもいますが、この間山川は登録抹消状態が続いており、その影響もあり一軍は得点数(162得点)がリーグ最下位に沈んでいます。巨人としては打線テコ入れが急務となっている西武にウォーカーをチラつかせれば、交渉次第では主戦級投手を2名獲得できる可能性も決してゼロではないのでは」(野球ライター) 首位・阪神との6.5ゲーム差、2位・DeNAとの3ゲーム差を縮める上では、投手陣の立て直しは必須といえる巨人。7月31日までとなるトレード可能期間内に、ウォーカーを使っての投手補強に乗り出すことは果たしてあるのだろうか。文 / 柴田雅人
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スポーツ 2023年06月17日 11時00分
オールスター投票、阪神のトップ独占を他球団ファンも望むワケ 最大のネックは不振続く梅野?
5月19日から受付がスタートしている今年のプロ野球オールスターファン投票。6月16日試合前時点でセ・リーグ首位(37勝22敗2分)に立つ阪神勢の勢いが止まらない。 16日の中間発表時点では、パはオリックスが4部門(中継ぎ・捕手・一塁手・三塁手)、ソフトバンクが3部門(抑え・外野・DH)、西武(二塁手・遊撃)が2部門、ロッテ(先発)が1部門で所属選手が得票数トップに立っている。一方、セは阪神が15日時点で全9部門8部門で得票数トップを独占していた上、16日には残る1部門だった捕手も梅野隆太郎(27万2911票)が巨人・大城卓三(26万9914票)を逆転している。 今年のファン投票は6月18日に締め切りとなるが、このまま行けば阪神勢が全9部門のトップを独占する前代未聞の事態となる。チームが現在首位を走っていることから、ファンの関心も高くなっていることが、得票数が伸びる一つの要因になっているのだろう。 阪神勢独占の実現に向けては大城と競り合っている梅野が1位を守れるかが最大のカギとなるが、現状に不満を募らせているファンも多いようだ。 今季の梅野は主戦捕手として41試合に出場しているが、打撃成績は「.183・1本・11打点」と今ひとつ。4月23日・中日戦では「4打数無安打・1三振・1併殺」と全く打てなかったことにいら立った一部ファンが、梅野のインスタ投稿のコメント欄に「このクソ野郎!」などと心無いコメントを書き込んだことも物議を醸した。 >>阪神・梅野のSNSに誹謗中傷相次ぎファン激怒「全員訴えられろ」中日戦4タコに我慢ならず? NPBの忠告も届かず<< 一方、梅野が追っている大城は「57試合・.264・9本・26打点」とここまで打率はセ捕手2位、本塁打・打点はセ捕手1位の数字をマークしており、成績だけを考えれば大城に票が集まることが自然といえる、ただ、梅野にも正捕手として首位チームを支えていること、トップなら阪神独占が実現することなど票が流れる理由はあるため、どちらが勝つかは五分五分の状況だ。 複雑な心境を抱えるファンも多い阪神勢の独占状態だが、中には「ファン投票もその他も阪神だらけが好都合」という見方も。オールスターはファン投票の他にも選手間投票、監督推薦、プラスワン投票といった選出方法があるが、選ばれた選手は試合日(今年は7月19、20日)、前後の移動日はオールスターメンバーとして稼働することになる。 一方、選ばれなかった選手はオールスター前後が休みとなるため、コンディション調整などに充てることが可能。そのため、シーズン・優勝争いを考えれば、現在首位の阪神勢にはオールスターで消耗してもらい、その間にひいき球団の選手が回復すれば後半戦を有利に戦えるという考え方もあるようだ。 約1か月続いた投票期間も残りわずかのファン投票。阪神独占が実現するのか、それともどこかの部門で牙城を崩す選手が現れるのか要注目だ。文 / 柴田雅人
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スポーツ 2023年06月16日 11時00分
巨人・原監督、交流戦後のトレードを画策? ドラ1・浅野の一軍初昇格も検討か
「1点差」で逃げ切るか、それとも、追加点を狙うのか…。指揮官と先発投手の考え方にズレが出た。そこを狙われた。 6月15日、延長10回に巨人・梶谷隆幸が前進守備の外野手の間を抜く二塁打を放ち、サヨナラ勝ちを決めた。 「9回、守護神・大勢が危険球退場となりました。緊急登板となった中川皓太の力投が打線に火を点けたのだと思います」(球界関係者) 中川の力投を評価する声も多く聞かれた。その意見を否定するつもりはない。しかし、「7回」に試合の流れは変わっていた。 >>オリックス・杉本、巨人投手にブチギレ? 死球直後にバット投げ捨て、他球団からも被害相次ぎファン怒り<< 「西武の先発は與座海人。昨年の交流戦で7回先頭打者にヒットを打たれるまで、パーフェクトに抑えられているので、巨人は與座に苦手意識を持っていました」(前出・同) その影響だろう。巨人は3回の攻撃を迎える前、ベンチ前で円陣を組んでいる。この時点でのスコアは「0対2」で西武リード、早めに仕掛けたわけだ。 2死から坂本勇人に一発が出たものの、1点止まり。試合は「投手戦の様相」を濃くして行った。 試合が動いたのは「7回」。というか、原辰徳監督が動いたら、西武・松井稼頭央監督が見誤ってしまったのだ。 「2死から7番・金子侑司が二塁打を放ち、原監督は8番・古賀悠斗のところで『申告敬遠』を告げました」(スポーツ紙記者) 打順は9番・與座。DH制のパ・リーグでは、得点好機にピッチャーに打順が回るなんてことはない。松井監督の選択は「與座の続投」、そのまま打席に立たせ、3アウトチェンジとなったのだ。 追加点を挙げることができなかったため、スコアは1点差のまま。原監督の申告敬遠は「與座に代打を出してください」という意味だ。松井監督はその“挑発”に乗らず、1点差のまま逃げ切ることを選択した。 「與座は自身に代打が送られると思ったみたい。まあ、打席に立った時点で『完投しろ』の檄は伝わっていましたが」(前出・関係者) 続投となった直後の7回裏、大城卓三のバットから同点打が生まれ、9回の攻防、そして延長戦へ進んで行った。 「與座の気持ちが一回切れたというか、7回からボールのキレがなくなりました」(前出・同) 指揮官のキャリアの差だ。 ネット裏にいたライバル球団のスタッフがこう続ける。 「巨人で一番ノセてはいけない人をノセてしまいました。原監督ですよ。原監督は積極的に仕掛けていくタイプ。交流戦の優勝はともかく、『阪神をDeNAが追いかける図式』が、巨人を含めた三つ巴の接戦に変わるかもしれません」 4番・岡本和真が好調だからか、巨人戦を見るセ・ライバルチームのスコアラーたちの人数も増えたような気もする。 具体的な動きを掴んだわけではないが、交流戦終了後、「駆け込みトレードが何件か成立する」と話す関係者もいた。もし本当なら、仕掛けていくタイプの原監督がこの流れを静観するとは思えない。 「ドライチの浅野翔吾を勉強で一軍に呼ぶとの情報も聞かれました」(前出・関係者) 巨人に注目が集まりつつある。(スポーツライター・飯山満)
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スポーツ 2023年06月15日 15時30分
西武・金子への“働けコール”に批判、「きっかけはDeNA戦」と推測も? 巨人戦中盤の一場面に本人も複雑か
14日に行われ西武対巨人戦。「1-7」で西武が敗れたが、試合結果以上に話題となったのがプロ11年目・33歳の金子侑司への“働けコール”だった。 問題となっているのは、「1-4」と西武3点ビハインドの4回表でのこと。先頭・平沼翔太が遊ゴロに倒れた後、この日「7番・左翼」で先発していた金子が打席に入る。すると、カウントが「1-1」と、西武ファンが陣取る左翼席から「働け働け金子!働け働け金子!」というコールが起こった。 今季の金子は14日試合前時点で「27試合・.160・0本・1打点」と深刻な打撃不振に苦しんでおり、同戦も2回表1死の第1打席は右飛に倒れていた。この現状にフラストレーションをためているファンも多かったようだが、働けコールを受けた金子は空振り三振に終わった。 >>阪神戦の塁審、終盤に大誤審? リプレーには“決定的証拠”映る、柘植アウト判定に批判相次ぐ<< 金子への働けコールを受け、ネット上には「選手に対する侮辱行為だ」などと批判が上がった。また、中には「これきっかけはDeNA戦のコールでは」、「何でもいいから塁に出ろ、あれがウケたからファンも助長したんだろうか」、「横浜戦で特に問題にならなかったからエスカレートした説もない?」といった推測のコメントも見られた。 「金子は6月4日・DeNA戦9回表1死で代打起用されていますが、この時左翼席のファンからは『何でもいいから塁に出ろ!何でもいいから塁に出ろ!』というコールが上がっています。このコールは1点ビハインドの場面で走者を出したい状況であることは確かだったこと、個人名を出していないことなどからそれほど問題視はされず、他の客席からは笑いも起こっていたといいますが、これが働けコールのきっかけになったのではという見方もあるようです。球界ではかつては『働け』、『気合いを入れろ』など不振選手に喝を入れるコールは珍しくありませんでしたが、時代の流れと共にファンの考え方、姿勢も変わってきているようです」(野球ライター) 働けコールを受けた金子は打席中、特にコールへの反応は見せなかったが、空振り三振を喫しベンチに下がる途中に左翼席方向に一度視線を向けている。試合後の報道ではコールについてコメントしたとは特に伝えられていないが、物議を醸したコールを内心どう受け止めたのだろうか。文 / 柴田雅人
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スポーツ 2023年06月15日 11時00分
巨人・原監督、連夜のスクイズは春季キャンプの成果? 中継ぎ復調も采配に好影響か
巨人の先制点は「スクイズ」だった(6月14日)。2回裏一死満塁、バッターは先発投手の戸郷翔征、原辰徳監督はスコアボードに「1」が刻まれた後、ニンマリと笑みを浮かべた。 「巨人らしくない作戦」だと思った。 理由は簡単だ。巨人は、ホームランのチームでもある。同試合終了時点でのチーム総本塁打数「72」は12球団トップ、そんな一発攻勢のチームが試合序盤の2イニング目に「小技のスクイズ」を選択したのだ。 「ピッチャーに適時打を期待することはないと思います。でも、今までの巨人なら、併殺打を恐れ、『三振して来い、次打者の1番・坂本勇人で勝負』と指示していたかもしれません」(球界関係者) >>オリックス・杉本、巨人投手にブチギレ? 死球直後にバット投げ捨て、他球団からも被害相次ぎファン怒り<< 戸郷が転がした打球を処理したのは、西武先発のエンス。スンナリ決まったところから、西武バッテリーが無警戒だったことが分かる。 「何でだろうね、ビックリしたね」 試合後、原監督は意味シンな笑みを浮かべたが、スクイズを選択した真意は教えてくれなかった。 「13日の同カードでも、大城卓三にスクイズを決めさせ、追加点を挙げていました。大城は5番バッターですし、西武バッテリーの頭には『スクイズ』はありませんでした」(スポーツ紙記者) 2戦連続でスクイズの小技が勝敗の明暗を分けた。 「巨人には長打力のあるバッターがたくさんいます。一度、火が点くと大爆発する可能性も秘めていますが、一方で淡白なイメージもあり、いくら打っても相手チームは脅威を感じないそうです」(前出・同) もっとも、原監督は主力バッターにも「送りバント」のサインを出す指揮官でもある。しかし、攻撃が「淡白なイメージ」があるせいだろう。相手チームは「バント? やるならどうぞ」で簡単に決めさせてきた。 ホームランの可能性を秘めたバッターとの勝負がなくなるからだ。「走者を一つ先の塁に進めても構いませんよ。その後、失点につながっても、それは結果論。こちらにはダメージは残りませんので」。相手チームはそんな心境だったそうだ。 「同じバントでも、点に直結するスクイズに変更されたことで、今後、相手バッテリーが抱くイメージも変わってくるかもしれませんね」(前出・同) また、同日の試合を見たプロ野球解説者がこんなことも話していた。 「リリーフ陣に立て直しができたからですよ。今なら、1点差でも逃げ切れると原監督が考え始めたんです」 キャンプ中のアーリーワークが思い出される。早朝7時からガンガンにバットを振り回していたシーンは有名だが、アーリーワークには「バント練習」もあったのだ。10種類の試合場面が想定されていて、「どういう結果が欲しいのか、そのためにはどの方向に打球を転がせばいいのか」を考えさせながら、バント練習をノルマ化していたのだ。 このスクイズもアーリーワークの効果だとしたら…。取材する側も辛かったのだから、巨人ナインはキャンプ中の苦労が報われたと実感しているはずだ。連日のスクイズは「価値アリ」だ。(スポーツライター・飯山満)
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スポーツ 2023年06月14日 10時35分
西武、打線テコ入れへ緊急トレード? 山川の穴埋まらず松井監督もお手上げか
6月13日、巨人対埼玉西武戦。「4番」の力量差をつくづく思い知らされた。 同試合で最高の盛り上がりを見せたのは、8回表。先頭打者が四球を選ぶと、続く源田壮亮が右翼へ二塁打を放ち、無死二、三塁。その後、一死満塁となったが、4番・マキノンは遊ゴロ…。併殺打となり、反撃の芽は完全にしぼんでしまった。 これに対し、巨人の4番・岡本和真は3打数1安打、打点1、四球1。先制点は4番のひと振りから生まれている。 「マキノンを4番に置いているわけですから、そこは信頼して送り出していますし。その結果1本が出ればいいのでしょうが、そんなには甘くないと思います」 試合後の松井稼頭央監督のコメントだ。 >>西武・平井、マウンド上でブチギレ?「なんかブツブツ言ってる」失点直後の表情に驚きの声、自身の投球に苛立ったか<< やはり、“例の事件”が影響している。 松井監督はマキノンのすぐ後ろに、今季初の5番となる平沼翔太を昇格させたが、こちらも4打数ノーヒット。「一発が出ていれば逆転」という8回表でも、「巨人のブルペンは誰も準備していなかった」(スポーツ紙記者) なんて情報も聞かれたくらいだ。 「緊急補強? トレードの可能性はゼロではありませんが、外国人選手を連れて来ることは考えにくい。西武も台所事情が厳しいと聞いていますので」(球界関係者) 侍ジャパンにも選ばれた山川穂高の離脱は痛い。 目下、その名前を出すことはNGといった重苦しい空気が取材エリアにも漂っていたが、調べてみたら、西武の完封負けはこれで今季9度目。パ・リーグ順位表でも楽天と入れ替わって、最下位となってしまった。 松井監督は打線低迷の原因を「繋がりの無さ」と分析し、「みんな何とか後ろに繋いでいくということを含め、また明日からやっていく」と言ったが、「初めて対戦する投手だからこそ、もっと積極的に行って」ともこぼしていた。 「右脇腹痛で二軍調整中のベテラン・中村剛也の状態を聞くと、『無理をさせない』という言い方です。10日の二軍戦には出場していたので試合ができない状況ではないと思います」(前出・同) 何が言いたいかというと、こちらは一軍レベルまで調子が上がっていないわけだ。つまり、現有戦力で立て直す以外に選択肢はないのだ。 話は山川が強制性交容疑で書類送検された5月23日のことだ。球団、松井監督はコメントを出したが、渡辺久信GMは終始無言を貫いた。この様子から、取材陣は「たとえ示談が成立しても、今季中の山川の復帰はない」と察したが、戦力ダウンのしわ寄せは新任指揮官の松井監督に行ってしまった。 「事件」は残された選手にも暗い影を落とすということか…。 「トレードを成立させ、チームの流れを変えないとダメ」(前出・同) 単独最下位は21年10月以来だ。まだシーズンは長いが、原巨人に完全にナメられていた。救世主は現れるのか? (スポーツライター・飯山満)
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スポーツ 2023年06月13日 11時00分
巨人、交流戦後にローテ再編? 楽天3連戦の先発を再開後初カードでも起用か
巨人・原辰徳監督がよく口にしていた言葉がある。「6月に馴染んでくるよ」--。「馴染む」は原監督独特の表現だが、要は今はガマン、「6月頃にはこれまでの低迷を巻き返せる状況になる」という意味だ。 チーム関係者がこう続ける。 「具体的には先発投手を指して『6月には』と言ってきました」 すでに発表されているが、6月13日の予告先発はメンデス。同日からの埼玉西武3連戦はメンデス、戸郷翔征、山崎伊織で乗り切り、次の東北楽天3連戦では横川凱、菅野智之が出てくるのだろう。 >>巨人・原監督、満塁で凡退の北村にブチギレ?「歯食いしばってる」指摘も 昇格後初スタメン起用も、ミス続出で愛想尽かしたか<< 「グリフィンも楽天3連戦で先発してくると思われます」(スポーツ紙記者) 先発ローテーションを構成する6人の顔ぶれが固まったようだ。原監督の言う通り、6月攻勢が始まれば、セ・リーグのペナントレースも盛り上がりそうだが、キーマンは阿波野秀幸投手チーフコーチではないだろうか。 「通常、6連戦の初戦は勝ちたいのでエースを登板させます。今の巨人なら戸郷なんでしょうが、阿波野コーチは戸郷を初戦ではなく、第2戦に使ってきます」(球界関係者) 「初戦=エース」の考え方はどの球団も同じ。「エースで確実に勝つ」の発想なのだろう。戸郷の登板間隔を変えて6連戦の初戦に持ってくるなどはせず、ローテーションの順番を変えようとしない。 もちろん、登板間隔を縮め、コンディション不良や故障を招くリスクも考えられる。しかし、どの球団も一度くらい登板間隔を変えて、「6連戦初戦の火曜日=エース」のローテーションに移していく。その発想が阿波野コーチにはないのだ。 但し、こんな意見も聞かれた。阿波野コーチは「ムリをさせない」起用法のようだが、セ・パ交流戦は18日に終了する。巨人は残り6試合全てが東京ドームなので、屋外球場での試合を残している一部球団のように「19日以降の予備日」も組まれていない。そのスケジュールを指して、 「ペナントレースが再開されるのは、23日の金曜日。巨人は交流戦終了後、4日間も確実に休養が取れます。その4日間を利用して、ローテーション(の順番)を組み替える予定のようです」(前出・同) との情報も交錯していた。 4日間も空くので、16日からの楽天3連戦で先発した3投手をそのまま23日から再開されるペナントレースの最初のカードにぶつけることもできる。 「交流戦は最下位と首位チームのゲーム差が『2.0』。大変な混戦状態になっています。同率首位の巨人が優勝したら、9年ぶりの快挙。でも、残り2カードを負け越せば最下位もあり得ます」(前出・スポーツ紙記者) 12日、二軍のジャイアンツ球場での練習光景だが、明るかった。「菅野が復帰戦で勝利したからだ」との声も多く聞かれたが、5回失点2。本調子ではない。 この良好な雰囲気を継続させることができれば、原監督の言う6月攻勢にも期待できるが、次回登板でコケたら…。阿波野コーチは菅野をどんな風に使っていくのだろうか。(スポーツライター・飯山満)
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スポーツ 2023年06月10日 11時00分
巨人・菅野、復帰戦炎上ならキャリアの危機? 原監督は昨オフからシビアな姿勢「昔の名前では勝負できない」
5日終了時点でセ・リーグ4位(26勝27敗)に沈む巨人。開幕から苦しい戦いが続く中、ようやく復帰が迫ってきたのがプロ11年目・33歳の菅野智之だ。 今季の菅野は3月18日のオープン戦・日本ハム戦で右肘の張りを訴え1イニングで降板し開幕二軍スタートに。その後5月11日に、キャンプ中に首を寝違えた影響でコンディション不良が続いていたこと、翌週中(5月14~20日)に二軍で実戦復帰見込みであることが伝えられた。 実際の復帰戦は5月28日・ヤクルト戦と少しずれ込んだが、菅野は「3回無失点・被安打3・四死球0」とまずまずの投球を披露すると、復帰2戦目の6月4日・日本ハム戦でも「5.1回1失点・被安打3・四球1」と好投。各メディアでは翌5日にグリフィン、松井颯の先発2名が登録抹消になったことから、菅野は9~11日に予定されるソフトバンク戦の2戦目、もしくは3戦目が一軍復帰戦になる見込みと伝えられている。 復帰2戦目となった4日の報道では、阿波野秀幸投手チーフコーチがこの日の菅野について「だいぶ一軍のほうが見えてきたんじゃないかな」と好評価を与えたことが伝えられている。ただ、チームを率いる原辰徳監督は依然として厳しい視線を向けているようだ。 >>巨人・原監督、満塁で凡退の北村にブチギレ?「歯食いしばってる」指摘も 昇格後初スタメン起用も、ミス続出で愛想尽かしたか<< 「菅野はプロ入りした2013年から昨季まで通算117勝をマークし、沢村賞2回(2017-2018)をはじめ数々のタイトルも獲得しているチームのエース。それだけに、原監督は長引く離脱にかなりのフラストレーションをためているようで、各報道では5月11日に『逆に聞きたいよ!取材してきてよ。「何してんですか?」って』と報道陣に不満を吐露したこと、6月4日には復帰2戦目の投球について『順調でしょう。(時間は)相当あげているつもりですけど。有休はとっくに過ぎたんじゃない?』と皮肉を込めて評価したことなどが伝えられていました」(野球ライター) 原監督としては見込み通りに菅野が復帰し好投を見せるという流れが最高のシナリオだろうが、ソフトバンク相手に実現するかは極めて不透明といえる。菅野は昨季までにソフトバンクとシーズンで6試合、日本シリーズで2試合戦っているが、シーズンでは「3勝3敗・防御率1.84」、シリーズでは「0勝2敗・防御率5.11」とどちらも勝敗は五分以下。故障明けという点も加味すると、早期降板という結果になっても全くおかしくはないだろう。 また、場合によっては今季はおろか、野球人生の正念場に立たされる展開もあり得る。原監督は巨人の大久保博元・打撃コーチが昨年12月7日に投稿した動画に登場した際、菅野について「野球選手、アスリートというのは昔の名前では勝負できない。誰しもが力は落ちる。僕らでもデーブでもみんな、全盛期から力が落ちたからやめる、ユニフォームを脱ぐことになった。だからその部分は冷静に見る必要がある」と今季はシビアに実力を見極める旨を口にしている。復帰戦で背信投球ならスパッと見切られる可能性もゼロとはいえないだろう。 5日終了時点でチーム防御率がリーグ最下位(4.10)と投手陣が振るわない巨人。一軍復帰が迫る菅野は立て直しの柱になることはできるのだろうか。文 / 柴田雅人記事内の引用について大久保博元コーチの公式YouTubeチャンネルよりhttps://www.youtube.com/@daveokubo
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