アルコール
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その他 2023年05月15日 22時01分
アルコールいろいろ ~函館からの何かしら~アムルット編
さて今回は《アムルット/AMURUT》です。こちら《インド》のウイスキーです。今一ピンとこない方も多いでしょう。実はインドは世界最大のウイスキー消費国でして、もっぱらインド産のウイスキーが飲まれています。2020年の統計では上位20銘柄中なんと12種がインドのウイスキーです。とは言えこの12種の中で有名な銘柄は一つもありませんw5位にようやくジョニーウォーカーが、6位にジャックダニエルが入ってます。日本からだとサントリーの《角》が18位にランクインしてます。気になる方は調べて頂けると解るのですが、ちょっとビックリしますよ。で、今回のアムルットですが、そんなインディアンウイスキーの中でも世界的に認められている蒸留所です。ちなみにランクインはしていません。アムルットの創業はインド独立の年である1948年。インド南部・カルナータカ州の州都「バンガロール」にあります。シングルモルトの製造は1985年から始めており、以前《リンドーズアビー》で紹介した《ジム・スワン博士》が1989年からコンサルティング致しました。特筆すべきは《標高》。 なんと標高914mの高さにあり世界一高い所にある蒸留所のようです。日本でも白州なんかは700mですし、本坊酒造マルス信州蒸留所は798mと中々のものでございます。標高が高いと蒸留時に減圧になり、臭みの原因である《フーゼル油臭》が出にくいとの事です。基本的に美味しくなるって事ですね。話しを《アムルット》に戻しますと、通常スコッチウイスキーの場合だと2~3%である《エンジェルズシェア/天使の取り分》が10~16%もあり、その代り熟成が3年でスコッチの10年分に匹敵するそうです。《エンジェルズシェア》って解りますか? ウイスキーは樽で《熟成》されるのですが、この時に樽の中のお酒が減っていきます。この事を【天使がこっそり飲んだ分で、その代りに美味しくしていってくれる】と言う何とも素敵な表現で表している事柄です。粋ですねw それにしてもインドの天使は大酒飲みだと思いますねwマスター・ディスティラーの《スリンデル・クマール》氏いわく、このモルトのピークは4年だと言う事です。・・・とか言いつつ高級な12年物出てますけどw材料の六条大麦と水は【ヒマラヤ産】で、ピートはスコットランド産の物をつかってます。インドならではのスケールの大きさを感じます。製品において貫かれている思想は、「モルト・ウイスキー本来の持ち味を大事にする」こと。冷却濾過を行わず“機械化よりもむしろ人力”を合い言葉に、1本1本手作業でボトリングされています。またインドは全ての物を国産化する所としても有名なので、これから益々独自発展していくのではないでしょうか。カーストさえ無ければねぇ。。。今回はここまで!本日も皆様が素敵なお酒に出会えますように。監修Bar ADDICT
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その他 2023年05月13日 22時01分
アルコールいろいろ ~函館からの何かしら~水割り編
今回は《水割り》です。《おいしい水割りの作り方》について考察していこうかと思います。ウイスキーの水割りを英語で言うなら【WHISKEY&WATER】となります。まぁ、水で割れば何でも水割りなのですが、これが中々奥が深いと思います。通常バーやスナックで水割りを作る時には《10オンスタンブラー/300ml》に氷を3~5個入れ グラスを冷やし、水を切ってからウイスキーを注ぎ水を適量入れバースプーンかマドラーで混ぜる。グラスの底を拭いて提供。って感じ?・・・まぁ基本的には こんなもんでしょう。が、お店で提供する為には、もう少し磨いてあげないと駄目だと思います。《神は細部に宿る》のですよ。とは言え他店にあーだこーだ言うのも野暮なので、逆に【宅飲み】を想定しながらお話を進めていこうと思います。お酒の銘柄やお水の種類は 好みもあるので割愛しますが、美味しいお酒を使えば美味しく出来る確率は上がります。お水は《硬度》がそのままキャラとして味に出ますので、なるべく柔らかいお水(軟水)を使った方が良いと思われます。氷は、もちろん《かち割り》で。製氷機の氷や水道水で作った氷は論外です。製氷機の氷って只の水道水ですからね。美味しい訳がありませんw宅飲みをする時はコンビニやスーパーで板氷やダイヤ氷が売ってますので、それを使いましょう。板氷だとアイスピックが必要ですけどね。では、早速作っていきましょう。なるべく大ぶりのグラスが好ましいです。目安としては10オンスのタンブラー。お酒を飲む時に使う寸胴型のグラスをタンブラーと言います。意味は《転がる物》。これは元々動物のツノを容器として使っていた名称がそのまま残った事によります。最近だとスタバなんかの蓋つきの容器をタンブラーと言うので混同しないように《タンブラーグラス》と言った方が間違いが無いと思います。100均にも良い感じのがありますので2個ぐらい家に有っても良いと思います。さて次に、このグラスに対してパンパンに氷を入れます。ここでグラスをキッチリ冷やしてあげて下さい。仕上がりが違います。バースプーンが有ればもちろんそれで。なければマドラーで。それも無ければ箸でも良いので、クルクルと混ぜて《ステア》下さい。ん-10秒位かな?冷やす目安はグラスが曇ったらOKです。冷蔵庫で冷やしても良いのですが、家庭ですと冷蔵庫ってまぁまぁ匂いますw匂いが移るので個人的にはお勧めしません。グラスの中に少し水が溜まっているはずです。この水は《捨てて下さい》。一度キッチリ水を切る事により、味に濁りが無くなります。氷の表面の霜がちょいと変な匂いがするので、それを取り除く作業と捉えて下さいませ。バーですとグラス内で氷を洗う《リンス》と言う作業がこれにあたります。さぁ!通常ですとここでお酒を入れる訳ですが、先にお水を入れる事をお勧めいたします。作り方的には《ウイスキーフロート》と呼ばれる作り方です。フロートのままでも良いのですが、マドラーで軽ーく1~2回転させて下さい。これでOKです。普段の水割りより香りが立っているはずです。たまに聞くのが【ガラス容器にお酒とお水を入れ、ラップして1週間程冷蔵庫で寝かせる】と言う物。ゆっくりと馴染ませると言う事らしいのですが、たしかに馴染んでる感があります。まだまだ奥が深そうです。皆様も色々と試してみては如何でしょうか?本日も皆様が素敵なお酒に出会えますように。監修Bar ADDICT
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その他 2023年05月11日 22時01分
アルコールいろいろ ~函館からの何かしら~ ロック編
今回は飲み方、【ロック】です。《ロックンロール》でもないし《ドウェイン・ジョンソン》の《ロック様》でもありません。実は正式には【オン・ザ・ロックス】と複数形で呼びます。通常氷が二個以上入っているのでロックスです。当たり前ですけど。【ウイスキーオンザロックス。シーバスで!】という感じで注文します。まぁ、ロックで良いと思いますwここまでが前提。今現在ロックで飲む方は大分減りましたが、好きな人は相変わらず好きです。ですのでお店側も色々格好を付けまして【丸氷】だったり【ダイヤモンド氷】何かをつくっております。どうせなら喜んで頂きたいですしね。最近だと機械を使って作る【バラ氷】ってのもあります。本物は見た事ないですけどネット上で見るととっても格好良いです。機械の値段を見ましたら・・・私には手が出ませんwさて、ウイスキーをロックで飲んだ時の考察をしていこうかと思います。比較対象は《ストレート》になります。まず、ロックの場合、お酒自体を冷やすので基本的には《香りが閉じます》。《フレグランス》と《アロマ》が感じられなくなるって事です。癖の強い物はこの段階で大分飲みやすくなるのですが、華やかな香りは殆ど感じられなくなります。勘違いして欲しくないのは香りが無くなる訳ではないと言う事。なので、《フレーバー》特に《アフターフレーバー》が強く出ます。胃の中に入ったウイスキーが体温で温められ、クラスター結合が解け、一気に香りが出て来ます。《キック》が強いとも言いまして、飲兵衛さんは、この感覚が好きなようですwその後徐々に氷が溶け、良いウイスキーだと《濁り》が出て来ます。少し水ッ気が混ざる事で、ロックならではの美味しさが出るのもこの辺りです。そして、ロックで飲んだ時、一口ごとに氷とグラスが奏でる音が。。。これがまた何ともたまらないw ストレートには出来ない芸当です。何故かとってもカッコイイです。個人的には遠くの一点を見つめ続けて頂きたい。最近、たま~に言われるのが《ハーフロック》。ロック+同量のお水です。これは結構危険な飲み方かも・・・。ひたすら飲み易いです。お酒が強い人やベテラン向きだと思いますね。ハードリカーに慣れてない方ですとペースが掴めずに、ついつい飲み過ぎてしまいます。試す時には身の安全を確保してからお願い致します。そう言えば、以前 恵比寿のアイリッシュパブで働いていた時にチョイチョイ来て下さっていた某ベテラン女優さんが、丸氷でマッカラン18年を飲むのが好きでしたねぇ。。。これがまたカッコイイのよ。函館に遊びに来ないかなぁ。。。老若男女問わず、所作が美しい人は素敵ですね。ロックグラスの氷を指で遊ぶ仕草は、もしかしたらお行儀は良くないのでしょうが、そんな事を指摘したら《野暮》になるくらいの《酒場の名シーン》だと思います。はじめて飲むお酒は《ストレート》の方が良いとは思いますが、飲みなれたお酒の場合は《ロック》で遊ぶのも大人っぽくて良いですね。本日も皆様が素敵なお酒に出会えますように。監修Bar ADDICT
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その他 2023年05月09日 22時01分
アルコールいろいろ ~函館からの何かしら~ 香りの表現編
今回は、前回からちょっとだけ掘っていきます。ウイスキーの香りの表現は色々とありますが、基本的にはワインの表現方法をなぞっている感じです。ただし、お酒の質が違う物なので多少ニュアンスが違ったりします。今回書いていくのも、幾つか有る表現手順の一つですので、ぬる~い視点で見守る事をお願いします。さて、香りにはポイントがざっくり3つあります。【フレグランス】【アロマ】【フレーバー】です。【フレグランス】とは【芳香】の事で、言わば《漂う香り》とでも言いましょうか、解りやすいのは、お酒の場合ですと《注いだ時》に立ち上ってくる香りです。営業時ですとアイラモルトを目の前で3人程飲まれますと《ピート香》が漂います。この様に勝手に匂ってくるのを《フレグランス》と言います。次に【アロマ】です。これは意味としては【芳香・香り・香気】となります。語源としてはギリシャ語の【香草・香辛料】だそうです。まぁ香り全般の意味でもあるので表現的にはフレグランスとフレーバーと被ります。通常は、嗅ぎにいった時の香りを《アロマ》として表現します。最後に【フレーバー】です。これは《口内》から《鼻腔》に抜ける時に感じる香味です。ワインだと《ブーケ》と表現する部分です。飲みこんでから香味成分が開いたものが感じられるものを【アフターフレーバー】と呼んでいます。香味成分は主に4つの形態に分けられまして、以下の通りとなっております。1・水溶性香料 2・油溶性香料 3・エマルジョン(乳化)香料 4・粉末香料お酒の場合は1~3の成分が沢山含まれており、特にウイスキーの場合は熟成期間や樽の種類等で個性的なキャラクターを生み出しています。この複雑に絡み合った状態を【クラスター結合】と呼び、温度変化、加水、酸化などの状況変化により閉じ込められている香味成分が刺激により外に出ていきます。溢れてきた香りを感じれば《フレグランス》、嗅ぎに行けば《アロマ》、飲み込んで鼻から香りが出てきたら《フレーバー》。大体こんなニュアンスで覚えておけば大丈夫ではないでしょうか。表現に使うワードとしては以下の項目を意識すると良いでしょう。『果実系』『植物・花系』『スパイス系』『その他(鉱物、化学物質等)』細かく言っていくともっと沢山あるのですが・・・・・・あなたは【パフューマー/調香師】ですか???もっと普通に味を楽しんで下さい。もっと普通に香りを楽しんで下さい。もっと普通に雰囲気を楽しんで下さい。もっと普通に美味しいお酒を共有して下さい。テイスティングノートを付けてたりブログを書いたりしているのであれば、まぁ文句はありませんが・・・【細けぇ事はいいんだよ!】ったく、しゃらくせぇw リラ~ックスw まずは楽しめw勝負しに来てるんじゃないの。お酒を楽しみに来ているの。そういうのは《モルトの会》でも作ってやりなさい。お店で飲む時は、驚きの部分をスタッフに伝えた方が喜びます。そうしますとオマケが付く場合がありますのでお勧めです。やってみて!本日も皆様が素敵なお酒に出会えますように。監修Bar ADDICT
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その他 2023年05月07日 22時01分
アルコールいろいろ ~函館からの何かしら~ ティスティング編
さて、今回は《テイスティング》のお話を。近年のシングルモルトブームで《テイスティンググラス》なるものがバーのグラスに加わりました。写真の物がそうですが、他の形も色々あります。共通点としては、グラスの形状が胴体部より口部が狭くなっており、グラス内に香りが充満しやすい形状になってます。足(ステム)が付いているのと付いていないのとがあります。ティスティングの方法として、基本的にはワインと一緒です。1・色合いを見る 2・香りを分析する 3・味わう 4・余韻に浸る です。ではポイントを押さえていきましょう。想像してみて下さい。今あなたの目の前には正にウイスキーが注がれるところです。グラスにウイスキーが注がれて貴方の目の前に「すっ」と提供されました。液面の縁に小さな泡が出来ています。←ポイント1これを《グラスビーズ》と呼び、《数が多く》、《粒が小さく》、《消えるまでの時間が長い》と、良いお酒の確率が跳ね上がります。逆にこれが少ない、もしくは全く無い物だと飲んだ印象が一本調子だったり腰が抜けた感じのお酒が多いです。次にグラスの内側にお酒を馴染ませるように濡らします。ここで《レッグ》の様子を確認します。←ポイント2レッグとはお酒の《粘度》が高いと発生します。細くて長いレッグが出たなら《当たり》確定です。熟成の長い物ほど長くて細いレッグが出やすいようです。逆に「だらぁ」っとしてレッグが出ない物は、ちょっと残念な感じな物です。次に《ノージング》です。←ポイント3香りを把握する為の作業です。香りの感じ方としては【フレグランス】【アロマ】【フレーバー】の3つに分かれております。これらに関しては次回詳しく説明します。お楽しみに。ノージングをして一発でそのキャラクターを把握する事は、まず無理です。その時は《スワリング》をします。←ポイント4グラスをクルクル回して空気に触れさせるアレです。何回か繰り返してもOKです。ここで一つ演技をしましょう。「ん?この奥にある香りはなんだ?」みたいなwこの演技は非常に大事です。コメントの出し方としては《フルーツ系》を一つ、《その他》を一つ二つ言えば良いんじゃないでしょうか。いよいよ口に含みます。度数が高いので、少量口に含みます。ワインの様に《ジュルル~》とやると《ブフォァ!》とむせる事になりますので止めましょう。舌の上で、そのお酒の《熟成年数/秒》を目安に考えると良さそうです。ゆっくりと鼻から息を出していくと・・・素敵な時間が訪れる事でしょう。ここまで読んで頂いて、《あれ?色味はチェックしないの?》と思った方。実は、ウイスキーの場合ワインと違って《カラメル》を添加しても良く、殆どのウイスキーがカラメル添加されています。ですので色を見る意味が正直ありません。この件もその内書こうかと思います。本日も皆様が素敵なお酒に出会えます様に。監修Bar ADDICT
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その他 2023年05月05日 22時20分
アルコールいろいろ~函館からの何かしら~ ストレート編
今回は飲み方についてお話しようと思います。先ずは《ストレート》です。 別の呼び方だと《ニート》と言います。自宅警備員の事では御座いません。ストレートは、読んで字のごとく、お酒をそのまま飲む事です。ワインやビール等の《醸造酒》は当たり前にこの飲み方をいたしますが、ウイスキーやブランデーの《蒸留酒》だと未だに若干引く人達が居ます。ここで一つ目のポイントですが・・・【何かで割ろうがそのままであろうが体内に取り入れるアルコールの量は一緒】と言う事です。となると違いは【度数】です。たしかに慣れてない人が強い酒をそのまま飲むと口の中がヒリヒリして喉が焼けるような感覚に陥る事でしょう。むせてしまう事もあるでしょう。・・・が、これは慣れるしかないでしょうね。まぁ、続けていれば飲めるようになりますよwここで理解しておいてほしいのは、ストレートの場合【極端に味が変化しない】と言う事です。温度変化も無いですし、水っぽくなる事もありません。空気に触れる事により、液中に閉じ込められている香りの成分がでてくるぐらいですし、むしろその方が美味しく飲めます,ですので【ゆっくり飲んで下さい】。そして《チェイサー》を飲む事。チェイサーは《追い掛ける》事を意味してまして、何でも良いのですが通常は、お水です。強者はチェイサーで《ビール》を頼む方もいらっしゃいますが、ビックリするぐらい酔いが回りますので気を付けましょう。さて、ここでストレートの時に使うグラスについて。一般的な物ですと、俗に言う《ショットグラス》があります。西部劇のワンシーンで使っているような分厚いガラスのを当店では使ってます。容量は擦切りで30mlです。1ショットってやつです。ちなみにエスプレッソのショットでもこのタイプを使います。オーセンティックな所では、大体クリスタルガラス製の薄手で容量が50~60mlのグラスを使ってますね。地域によってはロックグラスで提供している所なんかもあります。テキーラの場合は専用の《シューター》があります。細長い筒状のグラスで昔はメーカーからゴッソリ貰えたもんです。ブランデーは《ブランデーグラス》が。裕次郎のアレですw今では使う人も居なくなりましたが。。。バブルの頃はこれにクラッシュアイスをパンパンに詰めてヘネシーを飲んでる方々が沢山いらっしゃいましたけど・・・。最近のウイスキーブームの中で色々なお店で使うようになったのが《テイスティンググラス》です。別名《スニフター》とも呼ばれます。テイスティングの方法を交えて次回掘り進めたいと思います。今回のまとめと致しましては《逆流性食道炎には気を付けて!》ですw本日も皆様が素敵なお酒に出会えますように。監修Bar ADDICT
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その他 2023年05月03日 21時30分
アルコールいろいろ~函館からの何かしら~ ブッシュミルズ編
今回ご紹介しますのは【ブッシュミルズ】です。正式な名称は《The Old Bushmills Distillery》となっております。写真の一品は《BLACK BUSH/ブラックブッシュ》で蒸留所のフラッグシップです。現存する一番古い蒸留所で創業は1608年となっておりますが、蒸留所自体が出来たのは1784年の事。まぁ一応400年の歴史があると言う事になってます。蒸留所はその後1885年に火事で消失しますが、すぐに建て替えられました。そして、この時に建物を設計したのがスコットランド人のチャールズドイグ氏。その為かスコッチの蒸留所の象徴とも言える二つの《キルン》があります。ここで《キルン》の説明を致します。「キルン(Kiln)」は英語で、「釜」や「炉」を意味します。ウイスキーの蒸溜所におけるキルンとは、発芽した大麦を乾燥させるための設備のことで、「乾燥塔」とも呼ばれます。キルンの内部は釜のようになっており、最下部にある炉でピート(泥炭)などの燃料を焚き、《培燥床》と呼ばれる網状の床で、《発芽させた大麦》を熱風で燻しながら乾燥させモルトが作られます。俗に言う《ピートを炊く》と言う奴です。この時にピートで燻されることによりモルトにピート臭が付く事になります。・・・が、ブッシュミルズってノンピートなんですよねぇ。。。キルンの意味は?まさか飾り? ピートじゃなく石炭を炊いているのかな???ちょっと調べても解らなかったので誰か知っていたらお願いします。さて、一般的な「シングルポットスチル」と呼ばれる伝統的なアイリッシュウイスキーは、《モルト》と《未発芽の大麦》《ライ麦》《小麦》などを原料とし、ポットスチルで3回蒸溜しております。ブッシュミルズ蒸溜所では、スコッチと同様に材料は大麦麦芽(モルト)にこだわっていて、アイルランド産の二条大麦を100%使用し、スムースな飲み口を実現するためにすべて《ノンピート麦芽》を使用しています。それに加え、アイリッシュ伝統の3回蒸溜を継続したことで、スコッチよりも軽くてすっきりとした味わいに仕上がってます。スタンダード品の「ブッシュミルズ」と「ブラックブッシュ」は、このモルトウイスキーをグレーンウイスキーとブレンドしたブレンデッドウイスキーで、他にはシングルモルトウイスキーも商品化しております。2021年11月9日、世界で最も古いウィスキー蒸溜所であるブッシュミルズ蒸溜所の新しいマスターブレンダーにアレックス・トーマス氏が就任したことが発表されました。名前だけだと解らないでしょうが、この方女性です。 しかも結構な美人ですw意外に居そうで居なかった女性のマスターブレンダー。これからどんどん出て来そうですね。楽しみです。ちょっと前までアイルランドには3つの蒸留所しか存在しませんでした。《ミドルトン蒸留所》《クーパー蒸留所》そして《ブッシュミルズ蒸留所》です。現在では18か所の蒸留所が在り、《BASKER/バスカー》を筆頭に、それぞれが良いキャラクターのウイスキーを製造しております。更に16か所の蒸留所がこの先作られるそうなのでアイリッシュウイスキーはこの先注目をしていた方が良いと思います。本日も皆様が素敵なお酒に出会えますように。監修Bar ADDICT
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その他 2023年04月27日 20時01分
アルコールいろいろ ~函館からの何かしら~ テンプルトン編
さて、相変わらずシングルモルトが強いウイスキー業界で、今じわじわ来ているのが《ライウイスキー》です。ディアジオなんかは《ホイッスルピッグ》をバンバン押してます。それよりタリスカーの流通何とかしてくれよ。。。《ライウイスキー》と言われましても今一ピンと来てない方も多いとは思いますが、その気持ち確かに解ります。通常、入手しやすい物としては黄色いラベルのジムビーム、緑のラベルのワイルドターキー、オールドオヴァーホルト、マニアックな所だとセントニックのサマーライ、ウィンターライ、レアパーフェクション辺りでしょうか。セントニックのライは終売になり、ちょいと前に復活したのですが・・・別物です。えー、偽物と言っても良いんじゃないか?と言うレベルで味が違います。当たり外れが大きいのもライウイスキーの特徴ともいえるのですが。。。わりとライウイスキーに対して良い印象を持っている方が少ないのですが・・・多分ジムビームとターキーのせいだと思います。・・・うん。ぶっちゃけ美味しくないw *個人の感想です。ライウイスキーはその名の通り《ライ麦》で造られたウイスキーです。アメリカの連邦アルコール法では、《材料の51%以上がライ麦である事》、《内側を焦がしたオーク樽で2年以上の熟成義務》があります。蒸留器はポットスティルでもパテントスティルでも良いそうです。で、今回紹介しますのは【テンプルトン ライ4年】です。このウイスキーは1920年代の禁酒法時代に存在してました。アイオワ州の小さな町(350人程度だそうです)で造られていたこのお酒、あの【アル・カポネ】が愛したお酒でもあります。実際、捕まってからも独房にこのお酒を忍び込ませていたそうで、彼のいた独房から、このお酒が見つかっているそうです。ってどんだけ好きやねんwこのテンプルトンはポットスティルで造られていて、ライ麦の使用量も90%なんだとか。めちゃめちゃ出来が良いです。これでカクテルの女王ともいわれる《マンハッタン》を作ったらマジウマです。基本のレシピは、ライウイスキー45ml・スィートベルモット15ml・アンゴスチェラビターズ1ダッシュをステア・カクテルグラスに注ぎ、仕上げにマラスキーノチェリーを入れる。美味しいマンハッタンを作れるバーテンダーは腕とセンスが良いはずですので、ぜひ試していただきたいところです。最後に雑学を一つ【ライ麦は小麦に寄せていった雑草!】本日も皆様が素敵なお酒に出会えますように。監修Bar ADDICT
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その他 2023年04月25日 20時01分
アルコールいろいろ~函館からの何かしら~ ウシュクべー編
さて、今回は【ウシュクべー】です。写真は【ウシュクべー・ストーンフラゴン】です。残念ながら、現在こちらは終売になっております。スタンダード品も入荷するのが意外と大変w まぁ色々バタバタしてましたし。。。まずこちら【ブレンデッドスコッチウイスキー】でございます。スタンダード品でモルト比率60%。非常に贅沢な作りです。だてに【生命の水】からネーミングしてません。さて、この《ストーンフラゴン》は、次のような仕様となってます。27年以上熟成させたモルト原酒を中心にブレンドしたウシュクベの最高級品。*後にもっとすごい【ブルーフラゴン】が販売されます。85%のモルトと15%のグレーンをシェリー樽で18ヶ月マリッジされます。陶器の形は昔のウイスキー・ジョッキを再現したものです。ウイスキージョッキってなんやねん・・・怖いわw歴史を見てみると・・・創業はロス&キャメロンズ1768年からで、250年以上の大ベテランです。1842年まで【シングルモルト】として販売されておりました。1876年に【ウシュクべ】は製品登録されます。1926年にウィリアムグリゴール&サンズに譲渡され、ここから【ブレンデッドモルト】に変わります。1969年にトゥエルブ・ストーンフラゴン社のスタンリー・スタンキヴィッツが商標権を買収。この年に【ウシュクべ・ストーンフラゴン】が販売されます。1973年スタンキヴィッツはブランドを完全掌握しブレンディングを【ダグラス・レイン】に委託します。1990年代にブレンディングを【ホワイト&マッカイ】に変更します。2001年にスタンキヴィッツが亡くなるとグローバル戦略が失敗して一時生産停止になりました。2005年にコバルトブランド社が商標とレシピを所得。また【ダグラス・レイン】社と契約2009年より再発売 ~現在に至る。ハイランドモルトを中心に作られているので初心者から上級者まで広く楽しめる一品となっております。最上級品のブルーフラゴンだけ一部のキーモルトが公開されてますので紹介します。《ベンリネス》・《インチガワー》・《クレイゲラキ》・《ブレア アソール》《グレンゴイン》・《ダルユーイン》・・・んー!渋い!ウイスキー好きなら必ず一度は飲んでおいて欲しい一品です。手元にある84‐85年の【世界の名酒事典】によると・・・一本7万円wその隣にウシュクべークリスタルデカンタと言う物もあり、一本25万www定価は高かったっす。実際、流通してたのは多分1/3以下の値段だった気が・・・。お店で飲む時はお値段を確認してからの方が良いと思います。本日も皆様が素敵なお酒に出会えますように。監修Bar ADDICT
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その他 2023年04月21日 22時01分
アルコールいろいろ~函館からの何かしら~ ソルティドッグ編
今回は《ソルティドッグ》を紹介致します。お酒を飲めない人でも名前は知ってるこのカクテルは、下手すりゃ居酒屋にもあったりします。レシピはとってもシンプルで、《縁に塩を付けたグラス》に、《ウォッカ》40~45ml、《グレープフルーツジュース》適量、氷3個程度ってな具合です。このグラスの縁に塩が付いているのは《スノースタイル》と言います。グラスに雪が付いているようでとっても洒落てます。実は、この《スノースタイル》は和製英語なので海外では通じません。ちなみに英語だと《rimmed with salt/縁に塩》と言います。そのまんまやんけ。ネーミングとしては《スノースタイル》の方がカッコイイと思います。*個人の感想です。基本のやり方としては、平皿に塩を敷きます。グラスの縁を《カットしたレモン》で濡らし、先程のお皿にグラスを逆さまにして付けます。グラスの底を軽く叩き余分な塩を落とします。これだけです。スノースタイルは塩だけではありません。砂糖でするのもありますし、果汁の代わりに《ブルーキュラソー》で縁を濡らし、ほんのりと色が付いたスノースタイルにしたり、ココナッツの粉を付けてみたり、塩を色が付いている物にしてみたり等、色々なバリエーションがあります。ベースのウォッカですが、これはお店の好みで良いのではないでしょうか。グレイグースなどのプレミアムウォッカでも良いでしょうし値段が安いスミノフでも良いでしょうし使いやすさでフィンランディアでも良いでしょう。グレープフルーツはフレッシュでもパックのジュースでも良いと思います。ちなみに100%未満は《ジュース》と呼べません。《エード》と言います。まぁオーセンティックバーでしたらフレッシュを使っているのではないでしょうか? その場合《スクィーズ》と言う絞る作業が必要なのですが、下手くそが力任せにグリグリやると苦くてえぐい不味いジュースが出来上がります。ハンドルが付いたスクィーザーも頂けません。ぶっちゃけ上手な所は少ないですが、当たりを引くととても美味しいカクテルを飲む事が出来ます。うち?うちは味を安定させるためにパックのジュースです。オーセンティックでは無いので。。。氷ですが、製氷機の氷は論外です。製氷機の氷は水道水なのでカルキ臭いですし、溶けるのも早いです。家飲みする時にもここは、こだわりましょう。このカクテルはスノースタイルにしなければ《テールレスドッグ》や《グレイハウンド》と呼ばれ、こちらを好む方も多いです。ここで《ブルドッグじゃねーの?》と思った方、それも正解です。が、日本国内に限った正解となります。他の国でブルドッグを注文すると全く違うカクテルが出てきますので、ご了承下さいませ。あと、グレープフルーツを使っているので《お薬》との相性があります。グレープフルーツの成分のせいで急激に薬が効きすぎてしまう事が多々ありますので飲む方も作る方も一声掛けるのが良いと思います。何かあっては困りますし、お酒は楽しく飲みたいですからね。あ、それと・・・どんなに塩が好きでもグラスを一周しない方が良いと思います。中の人が若干引きますのでw本日も皆様が素敵なお酒に出会えますように。監修Bar ADDICT
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アルコールいろいろ~函館からの何かしら~ クライゲラキ編
2023年04月05日 22時01分
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アルコールいろいろ ~函館からの何かしら~ オールドパー編
2023年04月03日 22時00分
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アルコールいろいろ~函館からの何かしら~ グレンキース編
2023年03月31日 22時30分
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アルコールいろいろ~函館からの何かしら~ ストラスミル編
2023年03月29日 22時30分
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アルコールいろいろ~函館からの何かしら~ パティソン事件編
2023年03月27日 22時30分
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アルコールいろいろ~函館からの何かしら~ ダルムナック編
2023年03月25日 22時01分
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アルコールいろいろ ~函館からの何かしら~ ペルツォフカ編
2023年03月23日 22時00分
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アルコールいろいろ~函館からの何かしら~ ベイゼイルヘイデン編
2023年03月21日 22時30分
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アルコールいろいろ~函館からの何かしら~ ダルモア編
2023年03月19日 22時30分
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アルコールいろいろ~函館からの何かしら~ コーザノストラ編
2023年03月17日 22時00分
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2023年03月15日 22時00分
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2023年03月13日 22時00分
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