東京消防庁などによると、柳楽は29日午前2時半ごろ、東京都品川区内のマンション一室で倒れているところを一緒に住む家族に発見され、都内の病院に搬送された。百数十錠もの薬物を多量に摂取し、急性薬物中毒だったが、命に別状はなかったという。
「おそらく、衝動的な自殺未遂だったのでは。家族が寝静まってから薬を飲んだようですが、発見が遅れていれば、命が危なかった。所属事務所も『まさか!』と思ったのか、全く状況を把握していない様子だった」(週刊誌記者)
柳楽は今月16日、「みんなへ。」というタイトルでブログを更新。「包帯クラブが公開してからテレビへの露出が減ってる」「ここ1年間で俺、体調崩しちゃってました。露出が前より減ったのもその影響がある」「俺は俺らしくやっていきたいと思う」と深い“心の闇”を覗かせるような、かなり意味深な書き込みをしていた。
「映画『包帯クラブ』は昨年9月に公開。それ以降は、YOUの息子役を演じた車のCMぐらいしか露出がなかった。大々的なプロモーションの割には、映画の興行収入はわずか1億5000万円と大コケだった」(映画記者)
柳楽といえば、当時14歳だった2004年に出演した映画「誰も知らない」で、カンヌ国際映画祭で史上最年少&日本人初の最優秀主演男優賞を受賞。映画のタイトル通り「誰も知らない」俳優が、一躍“天才子役”として脚光を浴びた。
「本人は意識していないようだが、必要以上に周囲が持ち上げてしまった。事務所が沢尻エリカらが所属する大手というのもあるが、05年にはいきなり映画『星になった少年』の主演に抜擢された。それですっかり天狗になってしまった」(芸能プロ関係者)
順風満帆のはずの柳楽だったが、悩みは大きかったようだ。
「一番遊びたい盛りの時に、時間がすべて仕事に奪われ、大好きなサッカーや、友達と組んだバンドが全くできなかった。同じ事務所には沢尻らがいるが、基本的に私生活には介入しないので、仕事の悩みを相談できなかった。それをぶつけたのがブログ」(同)
命に別状がなく、何よりだが、今後はどうなるのか?
「まず、精神状態を回復することが先決。長期休養は確実だが、本人の意向次第では引退もありうる」(同)
突然スターになってしまったことが今回の件につながったようだ。