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愛知県に伝説の武器「鬼の金棒」が実在した?

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画像はイメージです。

 “鬼”というと、桃太郎などの昔話にて、時には憎めない悪役や絶対的な恐怖の対象として語られることが多い。そんな鬼の外見といえば、大きな体で頭に角を生やし、虎皮のパンツ(腰巻きないしはふんどし)を履き、武器として棘の生えた巨大な金棒を持っている…というものが一般的だろう。

 この鬼の金棒が現存しているとしたら、あなたはどう思うだろうか。

 以前リアルライブにて「鬼の珍宝」があるとして取り上げた愛知県犬山市の桃太郎神社。この敷地内にある「宝物館」にて問題の「鬼の金棒」とされるものが陳列されている。

 鬼の金棒は1メートル以上あり、全体的にはもう少し太く長くした野球のバットを思わせる。しかし黒鈍色に輝く全体は見た目にも重量感を感じさせ、また等間隔に並んだ釘状の鋭いスパイクが凶悪さを醸し出している。絵本で見るような誇張された金棒(円錐形の大きな刺がついていて先端にいくに従って極端に太くなる)ではなく、実際に武器として活用できそうな機能性が伺えるあたりが、より見るものに恐ろしさを与える結果となっている。

 他にも桃太郎神社の宝物館にはかつて現存していたという鬼のミイラや鬼の頭骨の写真(いずれも残念ながら近年の火災で消失)、鬼ヶ島の石などが展示してある。

 この桃太郎神社がある桃山には、昔から『子どもの守り神』が住んでいると言われており、昭和5年に有志の手によって現在の『桃太郎神社』として遷座された。元は山神の『子供神』と昔話の桃太郎のモチーフが次第に融合していった結果、うまれた神社だったのだ。

 当時の宮司、川治蘇山氏はこの神社を観光開発の一環として考えたらしい。境内にあるインパクトのある桃太郎関連の像も、ツッコミどころの多い宝物館の内容も、「笑い出すような物があっても良い」との考えによるものだったという。

 梅雨があければ夏場の行楽シーズンとなる。休暇の際は、木曽川沿いに建つ桃太郎神社に参詣し不思議の世界に浸ってみるのも良いのではないだろうか。

文:和田大輔 取材:山口敏太郎事務所

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