search
とじる
トップ > スポーツ > 大一番、JCBホールまであとわずか! 主役の座に立つのはTAJIRIか、それとも…

大一番、JCBホールまであとわずか! 主役の座に立つのはTAJIRIか、それとも…

 11月22日(月)に開催されるSMASH.10に向けての最終興行となった10月30日のSMASH.9。
 JCBホールでのメインイベントを務めるTAJIRIはこの日、「スター・バックの天敵」という触れ込みで自ら売り込みをかけてきたディミトリー&オーメンと対戦。TAJIRIのパートナーはSMASH.8でスター・バックの保持するFCFチャンピオンシップに挑戦したAKIRA。深い絆を持つ両雄がリングに並ぶ。
 意外と言っては失礼だが、先発したディミトリーはその風貌からは予想できないグラウンドや飛び技を器用にこなす選手。初来日ということで気合も入っていたのだろう、AKIRA相手にフライング・ヘッドシザースやドロップキックを放つ。
 両陣営が交代し、リング上はTAJIRIとオーメン。オーメンを挑発するかの如く、TAJIRIは天井に向かってグリーンミストを吹き上げる。パワーを誇示するオーメンに対し、TAJIRIはキックで応戦する。だがオーメンは再びパワーでTAJIRIを振り切るとディミトリーにタッチ。今度は自分の体重を生かして攻撃するディミトリー。再びオーメンが登場すると、TAJIRIをエクスプロイダーの要領でぶん投げ、AKIRAをリフトアップ・スラムで叩き付ける。場外に落ちた二人に対してオーメンは驚愕のトペ! 試合後はオーメンを評価していたTAJIRI、本格的に暴れだしたら脅威となるだろう。
 しかしTAJIRIは両者をスター・バックの天敵ではないと判断。チャンピオンシップを前に拍子抜けしてしまった感があるTAJIRIと思いきや、直後にFCFから届いたスター・バックからのメッセージが流された途端再び「打倒スター・バック」に燃える。AKIRA、そして観客のエールに送られてTAJIRIは最大の敵スター・バックと三度目の決着戦に挑む。

 「JCBホールで戦いたい相手がいる」と言うMentalloは最後の刺客であるエル・サムライとの一騎打ち。元・新日本プロレスジュニアヘビー級戦線を戦い抜いたサムライは並大抵の相手ではない。執拗なグラウンドからMentalloがペースを掴もうとすると放たれる串刺しDDT。Mentalloもプランチャや場外に寝かせたサムライへのムーンサルト・プレス、エプロンからスワンダイブ式で飛び込むトペ・アトミコで応戦するが、その後のサムライが凄かった。Mentalloの体が垂直になってしまう程の串刺しDDTからダイビング・ヘッドバット、腕ひしぎ逆十字を逃れたMentalloの左腕目掛けてトップロープからのニードロップ、抱え上げられた体勢を切り返してリバースDDTからチキンウイング・アームロック。サムライの波状攻撃の前に Mentalloは防戦一方となる。
 それでも勝負を諦めなかったMentalloはムーンサルト・プレスで難敵・サムライから堂々のフォール勝ち。そしてJCBホールでの対戦相手である獣神サンダーライガーからのメッセージが流れると館内からは大きな歓声が上がる。リング上のMentalloは感激しきりであったが、ライガーを倒さなければここまで続いてきた激闘の意味がない。大一番の会場で「ジュニアの象徴」と言えるであろうライガーとの一騎打ちは感動を呼ぶことが出来るのだろうか。

 小路晃にとって今の「目の上のたんこぶ」は大原はじめと矢郷良明であろうか。「矢郷良明杯」と銘打たれて行われた小路と大原の一戦は、矢郷に振り回されっぱなしの小路をあざ笑うかのように大原が丸め込んで勝利。わずか2分足らずで敗れてしまった小路の下にまたやっかいな相手が現れる。矢郷良明と大家健がリング上に現れ、小路をののしる。更に小路の気持ちを逆なでするかのように矢郷がJCBホールのイメージソングを披露しようとするが、小路が大家を張り飛ばして阻止。そこまではよかったが、矢郷は小路のラリアットを掻い潜るとロックボトム一閃。そして殺人コブラツイストに小路を捕え、グラウンド・コブラの体勢に。大家がカウント3を数えると意気消沈してしまったのか、あっさりとリングから転げ出されてしまう小路。
 この一連の騒動から、小路は矢郷との一騎打ちを直訴する。JCBホールでは両者によるシングルマッチが実現する運びとなった。今までの屈辱を小路が晴らすのか、それとも矢郷がJCBホールを飲み込んでしまうのか。

 朱里にとっては大きなターニングポイントとなるJCBホール大会。華名と組むのか、それとも一騎打ちか。野崎渚との「アイドルタッグ」で植松寿絵&中川ともかと対戦、植松のインサイドワークと中川の突進力に苦戦するが、野崎とのコンビネーションから飛び膝蹴りを植松に決めた朱里がフォール勝ちを収めた!
 勝っておかなければならない試合での勝利に、野崎と抱き合って喜ぶ朱里。そこに渦中の華名が登場しSMASH側からの返答をリング上から見つめる。映像にはアイスリボンのさくらえみが映り、華名の要望する高橋奈苗のJCBホール出場についての見解を述べる。期待された発言だが、さくらからの返答はNG。「SMASHに出場したい」と熱望するさくらの言葉に対して、朱里は「華名と戦うより、さくらえみと対戦したい」と告げた朱里。かくしてJCBホールでは朱里と華名が組み、さくらえみとさくらが連れてくる誰かとのタッグ対戦が濃厚になった。
 後日、華名の挑発を受けながら正視の構えを見せていたJWP女子プロレスが動いた。華名に対し「板橋大会の会場に来い」と逆に挑発をかける。11月5日JWP板橋大会に華名が登場、リングに上がったコマンド・ボリショイと米山香織が応戦する。JCBホールでのさくらのパートナーに米山が立候補し、正式に両チームによるタッグ戦が発表された。果たして最後にリング上に立っているのはこの四人のうち誰なのか。

 韓国で男色ディーノからDDT認定エクストリーム級王座を奪取したキム・ナンプン。この日は「ロッキー・マウンテン」+イケメンのダニー・ドゥガンをパートナーにしてリン・バイロン&児玉ユースケ組と対戦。再三にわたるキムの挑発に怒り心頭だったリンだったが、ドゥガンのロッキーマウンテンを目の当たりにするとどうも躊躇してしまう。若い児玉もキムの巨体・ドゥガンの立体殺法に苦戦を強いられ、最後はキムがリンを強引に押さえ込んでフォール勝ち。
 リンはベストパートナーとも言えるゴーレム・ナイトと組んでキムへの反撃を口にした。対するキムは以前小路晃を血の海に叩き込んだレザーフェイスを連れてくると豪語する。嵐の予感がするこのタッグ戦の結末や如何に。
 尚、ワールド・レジェンド・リバイバルで来日するルーク・ウイリアムスの対戦相手となった児玉。レジェンドを相手にして今の勢いを更に加速させるのか、ベテランのインサイドワークをルークが久々に披露するのか。

 この日全ての試合がJCBホールに向けてのプロローグとなった。あとは大一番の日を待つばかり。ファンにとっても見逃す事の出来ないSMASH.10は11月22日、東京・水道橋にあるJCBホールで開催される。当日会場に集まった全員が感動を共有する巨大な空間で、何が待っているのだろうか。

Office S.A.D. 征木大智(まさき・だいち)

◆『SMASH.9』
2010年10月30日(土)東京・新宿FACE (観衆590名=超満員)
<メインイベント OVWチャンピオンシップ60分1本勝負>
○〔王者〕マイク・モンド(21分02秒 テキサス・クローバー・ホールド)●〔挑戦者〕KUSHIDA ※第79代王者が防衛に成功
<セミファイナル タッグマッチ時間無制限1本勝負>
○TAJIRI&AKIRA(11分15秒 片エビ固め)●ディミストリー&オーメン ※バズソーキック
<第4試合 シングルマッチ時間無制限1本勝負>
○Mentallo(9分41秒 片エビ固め)●エル・サムライ ※ムーンサルト・プレス
<第3試合 矢郷良明杯争奪マッチ時間無制限1本勝負>
○大原はじめ(1分21秒 エビ固め)●小路晃 ※黒部の太陽を切り返して丸め込む
<第2試合 タッグマッチ時間無制限1本勝負>
○朱里&野崎渚【NEO】(7分21秒 体固め)●植松寿絵&中川ともか ※飛び膝蹴り
<第1試合 タッグマッチ時間無制限1本勝負>
○キム・ナンプン&ダニー・ドゥガン(8分27秒 体固め)●リン・バイロン&児玉ユースケ ※体を浴びせて押さえ込む

◆『SMASH.10』
2010年11月22日(月) 開場予定:17:30/開始:19:00
会場 東京・水道橋『JCBホール』

<メインイベント FCFチャンピオンシップ60分1本勝負>
〔王者〕スター・バック vs. 〔挑戦者〕TAJIRI
※以下の試合順は後日発表

<8人タッグマッチ時間無制限1本勝負>
スカリーIIホッティー&AKIRA&KAORU&野崎渚【NEO】 vs. ユージン&TAKAみちのく【KAIENTAI-DOJO】&植松寿絵&中川ともか

<ハードコア6人タッグマッチ時間無制限1本勝負>
KUSHIDA&木高イサミ【ユニオン】&スペル・クレイジー vs. 大原はじめ&ヘイモ・ユーコンセルカ&ジェシカ・ラブ

<ワールド・レジェンド・リバイバル>
ルーク・ウイリアムス vs. 児玉ユースケ

<シングルマッチ時間無制限1本勝負>
Mentallo vs. 獣神サンダーライガー【新日本プロレス】

<シングルマッチ時間無制限1本勝負>
小路晃 vs. 矢郷良明

<タッグマッチ時間無制限1本勝負>
朱里&華名 vs. さくらえみ【アイスリボン】&米山香織【JWP女子プロレス】

<タッグマッチ時間無制限1本勝負>
リン・バイロン&ゴーレム・ナイト vs. キム・ナンプン&レザーフェイス

チケット情報、その他詳細はSMASHオフィシャルサイト http://www.smashxsmash.jp/ まで。

関連記事

関連画像

もっと見る


スポーツ→

 

特集

関連ニュース

ピックアップ

新着ニュース→

もっと見る→

スポーツ→

もっと見る→

注目タグ