8月下旬に交際が発覚した際、堂林は「結婚はまだ早いでしょ」と話していたものだが、双方の両親へのあいさつもすませるなど、結婚への準備は着々と進んでいた。
年末には婚姻届を提出する予定で、挙式の日取りは未定。枡田アナは「ゆくゆくは広島でちゃんと支えたいという思いもあります」と語っている。堂林の本拠が広島とあって、現実的にTBS勤務を続けることは難しく、寿退社へと向かうのが濃厚だ。
甘いマスクで、“広島のプリンス”と呼ばれ、カープ女子のなかで1番人気の堂林。今季の推定年俸は2000万円で、まだ発展途上の選手。12、14年にはファン投票でオールスター戦に選ばれるなど、現状では完全な“人気先行”だ。
一方の枡田アナはTBSきっての人気女子アナで、田中みな実アナ(現フリー)が退社した今、同局の“エース”であることに誰も異論はなかろう。
これまで、プロ野球選手と人気女子アナの結婚となると、イチロー(現ヤンキース)と福島弓子アナ(当時TBS)、古田敦也(元ヤクルト)と中井美穂アナ(当時フジテレビ)、石井一久(元ヤクルトなど)と木佐彩子アナ(当時フジ)、松坂大輔(現メッツFA)と柴田倫世アナ(当時日本テレビ)、高橋由伸(巨人)と小野寺麻衣アナ(当時日テレ)、井端弘和(現巨人)と河野明子アナ(当時テレビ朝日)、内川聖一(現ソフトバンク)と長野翼アナ(当時フジ)など、多数の例がある。
ただ、いずれも、すでに一流のプロ野球になってからの結婚であった。しかし、堂林はまだレギュラーでもなく、現段階では明らかに枡田アナの方が“格上”だ。
堂林が一人前のプロ野球選手に成長した後での結婚であれば、枡田アナも楽で、あと1年待つという選択肢もあったはず。だが、今の時点での結婚となると、枡田アナは“重い十字架”を背負い込むことになってしまう。来季、堂林がレギュラー獲りを果たせなければ、それこそ、“下げマン”扱いされかねないからだ。
プロ入り3年目の12年、三塁手に固定され、全試合(144試合)に出場した堂林だが、これは野村謙二郎監督(当時)の育成方針があったからの起用で、その代償として、リーグワーストの29失策、150三振を喫するなど不名誉な記録も残した。
飛躍の年となった13年は右手中指の骨折もあって、105試合の出場にとどまり、期待を裏切った。14年も右手薬指を骨折して一時戦線を離脱。ポジションも外野に回されることが多くなり、93試合出場、打率.246、9本塁打、28打点と不本意な成績に終わっている。堂林にとって、来季はレギュラーの座を奪取するため、大事なシーズンとなる。
アスリートフードコーディネーターの資格を取得するなど、プロ野球選手の妻としての準備も進めている枡田アナ。内助の功の力で、堂林を一人前のプロ野球選手に育てられるかどうか、枡田アナにとっても大きな賭けだ。その結果は1年後に分かる。
(落合一郎)