今回の映像化に原作者の島本は「私が好んで作る作品は、熱くて激しくて、バカバカしくて思いっきり笑えて、けれど品があり真面目な切なさがあり作品を堪能した後には無性に元気が出るもの…というのを常に目指しています。今回はそこを踏まえつつ、むしろ原作漫画から飛び出して自由にやってくださいとお任せしました」と語り、主演のジャニーズWESTに関しては「ハチャメチャな元気でカッコいいものにお洒落感がプラスされたものを私も期待しております」と期待の声を寄せた。
だが今回、ファンをもっとも驚かせたのが、ジャニーズグループのネット進出に関してである。これまでジャニーズといえば、タレントの肖像権を守るために、ドラマの公式サイトや雑誌の表紙写真でさえ、公開が許されず、ネットに後ろ向きの姿勢を取ってきた。それが今回はネット配信限定ドラマに参入ということで、今後のジャニーズ戦略に注目が集まっている。過去、海外作品に進出したジャニーズメンバーといえば、嵐の二宮和也がいた。彼は元々、映画『硫黄島からの手紙』にて、若い役を希望し、オーディションを受けていたものの、監督のクリント・イーストウッドが彼の演技を見て絶賛。急遽、30代後半の設定だった西郷昇役を与えられ、二宮のために脚本が書き換えられた。だが彼は当時、そこそこの語学力はあったものの、ジャニー社長から英語を勉強するよう言われた際、英語が嫌いだったためしなかったという。その後、二宮は海外の映画には出演していない。
そしてそれから10年以上経ち、『炎の転校生』は、全世界190か国に配信されることになっている。メンバーの桐山照史も「7人で出演させて頂ける事が本当に嬉しいです! ジャニーズWESTだからこそ出せる空気感やコミカルな所を皆さんに楽しんで頂けるように頑張ります。この作品を通して、演技力、バラエティ力をつけて190か国の方々にも笑って頂ける作品にできたらと思っています」と並々ならぬ思いを語った。もしもこのドラマが世界的に注目されることとなれば、ハリウッド進出も夢ではない。しかし桐山といえば過去、情報番組『ヒルナンデス!』(日本テレビ系)にて、英語で注文すると無料でクッキーが貰えるというお店にロケで訪れた際、自己紹介はなんとか英語で話せたものの、その後はたどたどしいやり取りが続くという、その拙い英語力が一部で話題となった。そこで今後、彼が海外に進出することを見越して、英語力を伸ばしてあげることが、親密になる近道となる。今は英会話学校に行かなくても、自宅のインターネットやアプリなどで手軽に勉強できるので、英語が不得意な人も習得するまでは難しくない。あとは、彼にスタッフとして近づき、今後のために英語を勉強した方がいいと持ちかけて優しく教えてあげれば、自然と2人の関係性は深くなっていくだろう。
(文・篠田エレナ)