女王カワカミプリンセスが「府中牝馬S」で復帰します。新馬戦から秋華賞まで無敵の5連勝。エ女王杯も圧倒的な強さで1着入線。ところが、他馬の進路を妨害したということで、無念の降着。このことが女王の運命に影を落とすことになりました。今回は5月の金鯱賞以来の実戦。鞍上に横山典騎手を迎えての新たなスタート。5歳秋、復活を期待する多くのファンの前で、快走を見せられるでしょうか。
私の予想はこれも復活を願うベッラレイア。今回と同じ芝1800メートルのローズSでラスト3F33秒2の豪脚を発揮、あのダイワスカーレットに1/2馬身差まで肉薄した昨秋の末脚が忘れられません。
さて、本題に入り、「秋華賞」です。オークスはトールポピーの極端な直線での斜行。多くの馬が進路を妨害されました。ところが、上位馬で何ら不利を受けなかった馬もいるのです。2着のエフティマイア、4着のブラックエンブレム。それゆえ樫は有利、不利の差があまりに大きく、額面通りの評価はできません。
そして、TRのローズSも直前の急な大雨によるポジショニングの差が大きく結果に出た一戦でした。私はこのレースで本命に推したのはメイショウベルーガ。道悪は函館のかもめ島特別を勝っていることから、むしろ好材料と見ていたのですが、「馬場に脚を取られて、なかなか手前をかえなかった」と四位騎手。それでも、トールポピーを抑えての5着善戦は立派です。
振り返れば、2走前のクイーンS(7着)も運のない競馬でした。3コーナー過ぎでレジネッタに寄られて後退。終始、外々を走らされたうえに、4コーナーでは大外を振り回されるロス。札幌開幕週の極上馬場では致命的ともいえる不利を受けました。それでいて、2着レジネッタと0秒2差、エフティマイアとは0秒1差の大接戦。ちなみに、このときのラスト3F34秒9はメンバー最速を記録しています。
クイーンSの末脚はもとより、今春のフローラSで4角最後方から大外ラスト3F33秒8で猛追した破壊力は間違いなくGI級。待望の良馬場でこの瞬発力、このパンチ力に改めてかけてみます。