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出場機会激減で思い出される「里崎のあのセリフ」

 「キャッチャー、里崎」−−。スタメンで里崎智也(35)がコールされると、千葉ロッテマリーンズの応援スタンドがちょっとざわめく。「今日は的場ではないか」。ここ暫く、西村徳文監督(51)はスタメンマスクに的場直樹(34)を起用している。したがって、正捕手・里崎の出場試合数が減った。昨季は故障もあったが、今年は様相が違う。的場起用は長いペナントレースを見越しての“併用策”でもあるようだが、里崎にすれば面白いはずがない。
 「いや、長くスタメンマスクを務めたせいもあって、里崎のリードが相手チームに『読まれている』ようなんです。的場はホークス時代からリードに定評がありましたので」(球界関係者)

 里崎はロッテ投手陣からの信頼も厚い。だが、国内FA権を取得した昨季は「西村体制との折り合いの悪さ」も一部メディアで指摘されていた。
 昨年オフの残留交渉でのこと。里崎と石川晃・運営本部長は、当事者にしか分からない言葉のキャッチボールをしていた。
 関係者によれば、里崎の方から「残留したい」と申し出たという。これに対し、石川運営本部長は「君なら、欲しい球団があるのに」と返したそうだ。聞きようによっては「出て行け!」とも捉えられるが…。交渉後、里崎は「ロッテを愛している」(昨年11月10日)と、マスコミ各社にコメントしていた。その点からすると、「欲しい球団があるのに」の石川運営本部長の言葉は「高評価」の主旨だったのだろう。しかし、
 「残留交渉の直前まで、『里崎は出る』と言い切るメディア、関係者もいました」(マスコミ陣の1人)

 昨年オフ、捕手の人材難にあったソフトバンクは西武から細川を獲得。同じく、捕手を補強ポイントに挙げていたのが、オリックス、横浜、阪神。阪神はかなり早い時期から前楽天・藤井に標準を合わせていたとされ、オリックス、横浜は、途中で大物獲得を諦めてしまった。「こうした他球団の動きを調べ、残留することにした」というのが、「里崎は出る」と読んでいた側の“釈明”である。
 目下、懸念されているのは「ロッテを愛している」とまで言った男が出場機会に恵まれないとなれば、「身の振り方を考え直すのではないか?」ということ。当然、里崎は「将来の指導者候補」なので、「一時の感情で動かない」と言い切る声も多く聞かれたが…。
 「里崎の推定年俸は1億4500万円。仮に動くとしても、この年俸を払えるチームは限られてきます」(前出・関係者)
 ライバルの的場は自由契約、テスト入団を経て今日に至っている。再起に掛ける努力も知っているだけに、そのリードを疑うロッテ投手は1人もいない。里崎にはキャリアがある。ロッテの正捕手争いにも注目だ。

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