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実在した「地獄」? 調査班が見た地底の奥底とは?

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画像はイメージです。

 日本で一大ブームを巻き起こした、ダン・ブラウンの小説を原作とする『ダ・ヴィンチ・コード』から、大学教授ロバート・ラングドン教授を主人公としたシリーズの3作目『インフェルノ』が公開された。

 今回の作品では、人口の超過問題をウィルスの拡散で解決しようとする科学者との対決が描かれる。このウィルス拡散を食い止めるヒントが、ダンテの長編叙事詩『神曲』<地獄篇>などに隠されているというのだが…。

 ダンテの『神曲』<地獄篇>しかり、昔から世界中で「罪深い人は死して後、その魂が地獄に落ちて裁きを受ける」と考えられてきた。日本でも黄泉の国や仏教の地獄は地の底深くにあるとされていたし、この認識は世界共通のようだ。神話や作品で様々に伝えられている地獄の様子を比べてみると、類似点が非常に多いことがわかる。神話はある程度伝播するため、ある程度似た要素が出るものだが、これほどまでに描写が似てくるのはなぜだろうか。

 そんな疑問の回答となるような、ある報告が存在している。

 ロシアはシベリアのコラ半島にて1970年から1994年にかけて、地質調査のため大規模なボーリング調査が行われた。1989年に当時では最深である12,262mに到達、15000mを目標にさらに掘削が行われていたが、予想外の地熱に曝されたためこれ以上の作業は困難とみなされ、94年に調査は終了することとなった。この地質調査により、様々な地球の地殻に関する新発見がなされることとなったのだが、同時に彼らは奇妙な「声」をも発見してしまったのである。

 この地質研究に携わっていた研究者の一人、アザコフ博士は後にインタビューでこう答えている。

 「地下1万4400メートルに差し掛かった時、ドリルが空洞に当たったのか急回転を始めた。温度センサーは摂氏2000度を示しており、マイクを下ろして岩盤の動きを調査しようとした。だが、マイクから聞こえてきたのは叫び声を上げる人間の声だった…」

 初めは自分たちの声や機材などの反響音をマイクが拾ってしまったのかと考えたという。だが、マイクを調整した結果、明らかに地の底に開いた穴から響いている音を拾っており、その声は何百人もの人間の悲鳴が合わさった物だったというのだ。

 まるで神話に出てくる地獄にて、責め苦を受ける人々の声とも聞こえるものだったため、怖気づく作業員や研究者が続出。表向きは作業が困難になったからだったが、皆がこれ以上の調査は行わないほうが良いのではと判断したため作業は中断され、やがて研究チームも解体に至ったのだという。

 彼らは本当に地獄への穴を開けてしまったのだろうか?

 そして古来の人々は、地の底深くに本当に地獄が存在していることを知っており、その様子を克明に神話や創作の形で語り伝えていたのではないだろうか。

文:和田大輔 取材:山口敏太郎事務所

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