天才的な頭脳をもち、ハッカー並にコンピューターの知識に長けた当麻紗綾(戸田恵梨香)と、元々は若くして警視庁特殊部隊(SIT)の隊長であったが、誤射撃で部下を意識不明にさせた瀬文焚流(加瀬亮)。ともに警部補として捜査一課が手に負えない特殊な事件を捜査する「未詳事件特別対策係」で、特集能力(スペック)を駆使した大きな敵に立ち向かうが…。
かつて捜査中に爆発に巻き込まれて左手を失う大ケガを追った当麻と、覚えの無い発砲で部下に危害を加えた悔しさを抱える瀬文。それぞれ心の傷をかかえ、ぶつかり合いながらもタフに凶悪事件の捜査に取り組む二人に、いつしか強い絆(恋愛感情ナシ)が。戸田と加瀬の個性がこの役にあっているかどうかは別として、薄いように見えて濃い当麻と瀬文のキャラは、いままでの刑事ドラマには無い斬新な刑事のキャラクター像を生み出したかも。でも体力無さそうな加瀬さんが元SITって設定に無理があったわ。やっぱり彼は刑事ものよりラブコメの方が合ってる。映画「婚前特急」(2011年春公開)に期待するしかないわね。なんでもいいけど瀬文がいつも持ってる紙袋、何が入ってるの? 餃子?
そしてこのドラマで一番のひろい物は、特殊能力(スペック)持つ少年の姿をした凶悪犯ニノマエを演じる神木隆之介。あのカワイカッタ神木くんが不適な笑みを浮かべ現れては消え、そのつど残酷に人が死ぬ。まるでマンガのキャラクターみたいに自然にスペックを使いこなす、しなやかな若者の演技がかえってコワイの。一時はオネエ化が心配された彼だけど、立派に演技派イケメン俳優の道を歩んでるみたい。とりあえず良かったわ。(チャッピー)