2月10日日曜日に放送された「八重の桜」第6話の視聴率(以下、すべてビデオリサーチ調べ、関東地区)が15.3%と急落した。前週の第5話(3日)は18.1%で、2.8ポイントも落とした。
裏では、人気者の浅田真央が出場した「四大陸フィギュアスケート選手権2013〜女子フリー」(フジテレビ系列/10日日曜日午後7時〜9時30分)が放送され、16.3%の高視聴率をマーク。「八重の桜」は完全に、同番組に食われた格好だ。
初回(1月6日)は21.4%と好スタートを切り、第2話〜5話では4週連続18%台で、安定感があった「八重の桜」だが、ここに来て、視聴率を下げた。くしくも、低視聴率だった前作の「平清盛」(松山ケンイチ主演)も第6話で、グッと数字を落としている。これを契機に、視聴者離れにつながらなければいいのだが…。
女子フィギュアの瞬間最高視聴率は午後9時8分、演技を終えた浅田が得点の発表を待っている場面の29.5%で、その影響は「とんび」にも及んだようだ。10日の第5話の視聴率は12.8%で、前週の第4話(3日)の12.0%より、わずかに上げたが、15%超えしていた第3話までの数字には遠く及ばなかった。
また、同日、女子フィギュアと重なった日本テレビ系列の人気バラエティ番組は、「世界の果てまでイッテQ!」(午後7時58分〜8時54分)こそ、前週の15.8%から15.0%と最低限のダウンで済んだが、「ザ!鉄腕!DASH!!」(午後7時〜7時58分)は14.6%→12.9%、「行列のできる法律相談所」(午後9時〜9時54分)は14.8%→11.0%と大きく下げた。
「四大陸フィギュアスケート選手権2013」の中継は、9日土曜日(午後7時57分〜11時10分)に放送された「女子ショートプログラム&男子フリー」でも、16.4%と高い数字をマークし、根強い人気を示した。
(坂本太郎)