今回の動画で田尾氏は右脇腹への死球で右肋骨骨折・戦線離脱(7月4~21日)を強いられた阪神・近本光司が、3日・ヤクルト戦9回表無死の打席で右脇腹付近に死球を受けた件をテーマにトーク。当てた側のヤクルト・山本大貴の心情推察や、右脇腹への死球がプレーに及ぼす影響などを話した。
注目が集まったのは、動画中盤に飛び出たヤクルト・高津臣吾監督に対する発言。田尾氏は「岡田(彰布)監督が1つカチンときてたのは、やっぱり高津監督の態度だったんではないでしょうかね」、「ゲームが終わった時点で高津監督がちょっと阪神ベンチの方へ行って謝りを入れればですね、ここまで岡田監督もカリカリしなかったんではないか」と、試合後に直接詫びを入れなかったことを問題視した。
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高津監督は3日の試合終了後、阪神ベンチへ特にアクションは起こさずすぐにベンチ裏へ引き揚げ。岡田監督はこれに不満を抱いたのか、グラウンドに出て選手と勝利のハイタッチを終えた後、ヤクルトベンチの方を何度もにらみつけるように見ていたことが現地ファンのSNS投稿などにより判明している。
田尾氏は「(高津監督は)岡田監督からすれば年下の監督(岡田監督は65歳、高津監督は54歳)。その監督がそのこと(死球)に対して、何も言わずにベンチを去るということにカチンときたということも1つあるのでは」、「どんな理由があるにせよ、相手チームの選手にもしかすると大怪我をさせたかもしれない。そういう状況を作ってしまったわけですから。これは言い訳をせずに『すみませんでした』という一言は必要だった気がしますね」と、高津監督は阪神側へ直接謝罪して敬意を示すべきだったと指摘した。
田尾氏の発言を受けては、ネット上にも「当てたこと自体は仕方ない、でも謝らないのはダメ」、「山本への風当たりを弱める意味でも、高津監督は自ら謝りに行くべきだっただろ」、「メディアの前では謝ってたらしいが、どう考えても直接謝罪する方が先だろ」、「対応次第では岡田監督との遺恨もできなかっただろうに」といった同調の声が寄せられた。
3日試合後の報道によると、取材に応じた高津監督は阪神側に「申し訳なかった。もちろんぶつけようと思って、ぶつけてるわけではない」と謝意を示した一方、岡田監督は「あきれるよな。おらんかったんよ、高津がベンチに」と怒り心頭だったという。高津監督は報道陣を通じてではなく、阪神ベンチへ直接謝罪する方法をとるべきだったようだ。
文 / 柴田雅人
記事内の引用について
田尾安志氏の公式YouTubeチャンネルより
https://www.youtube.com/@taochannelyoutube3971