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『千と千尋』超えは難しかったジブリ新作映画 宮崎駿監督一代で店じまいか

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宮崎駿監督

 「国内映画ランキング」(7月28日~30日)が発表され、宮崎駿監督の10年ぶりの長編映画となったスタジオジブリ作品「君たちはどう生きるか」が3位にランクイン。週末3日間で動員36万6700人、興収5億6300万円を記録し、累計成績は動員305万人、興収46億9300万円となった。

 同作のタイトルは、宮崎監督が少年時代に読み、感動した、吉野源三郎の著書「君たちはどう生きるか」から借りたもの。「映画の内容を事前に一切明かさない」という、これまでのジブリ作品では異例の宣伝方針を掲げ、公開されるとキャスト・主題歌情報のみ発表された。

 主人公の声優を若手俳優の山時聡真が務めたほか、菅田将暉、柴咲コウ、あいみょん、木村佳乃、木村拓哉(特別出演)、竹下景子、風吹ジュン、阿川佐和子、滝沢カレン、大竹しのぶらが出演し、主題歌は米津玄師「地球儀」、音楽は久石譲氏が担当している。

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 7月14日に公開され、公開4日間で観客動員135万人、興行収入21.4億円を突破。この数字は、2001年公開のジブリ映画最大のヒット作となった「千と千尋の神隠し」(最終興収316.8億円)の初動4日間の興行収入を超えるロケットスタートとなったが週を重ねるごとに数字が落ちてしまった。

 「『千と千尋』は公開3週目の時点で動員は450万人、興収は56億円を突破。『君たちは』は大きな差をつけられてしまった。ネットでは賛否両論巻き起こっているが、ジブリファンなら存分に楽しめるが、ジブリファンではないと楽しめない内容。宮崎監督としては『やりきった感』を前面に押し出している作品。長編映画引退を撤回して今作に挑んだが、いよいよ引退か。後継者と思われていた息子の宮崎吾朗は『ジブリパーク』の事業に専念し、もう監督はやらないだろう。一代限りで〝店じまい〟か」(映画業界関係者)

 それでも、宮崎監督は満足しているかもしれない。

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