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日本ハム・清宮、開幕スタメン落ちの危機? 実戦で結果も、新庄監督の不満のワケは

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清宮幸太郎

 春季キャンプ第3クール3日目(2月13日)、北海道日本ハムファイターズの新庄剛志監督が、気になるコメントを発した。

 「怖いな。ちょっと、戻って来ている」

 プロ6年目、清宮幸太郎選手のことをそう評していた。

 五十幡亮汰、加藤豪将、万波中正、江越大賀など、名前を挙げた選手はほかにもいた。しかし、「ここまでのキャンプを振り返って?」の質問で、“マイナスの感想”を発したのは、清宮に対してだけだ。

 >>プロ野球、DeNA選手の“わがまま”に首脳陣激怒! キャリア終了を招いた大騒動、日本ハム・清宮も他人事じゃない?<<

 新庄監督は就任直後、清宮にダイエットを勧めた。その甲斐もあって、昨季は本塁打、試合出場数などでキャリアハイの成績を残した。体のキレなどがダイエット前に戻っているというのだ。

 見た目は昨季と変わっていないようだが…。

 「いや、体型は変わりましたよ。ハダカになれば一目瞭然です。オフの間、ウエイトトレーニングをやって、胸の辺りに筋肉が付いてきました」

 チーム関係者がそう教えてくれた。

 昨年オフと言えば、清宮はソフトバンク・柳田悠岐選手に“弟子入り”し、バットスイングや広角に打ち分ける技術などを学んでいた。ウエイトトレーニングは柳田の調整法を模倣したものだろう。

 新庄監督は「なぜ怖いのか」、その理由を明かしてはくれなかったが、対照的に高評価を付ける声も聞かれた。

 「気持ちも前向きで、(ホームランを)40本打つと宣言しています。『監督が優勝をめざすというのなら、自分がそれくらい打たないと優勝に届かないと思うので』と、自信に溢れたコメントも発していました」(プロ野球解説者)

 その一環が2月9日の韓国・サムスンとの練習試合で出た2ランアーチだという。

 試合後の談話として語られたのは、「飛びすぎ」。新庄監督の出したサインは「進塁打」だった。右方向に転がそうとしてバットを振ったら、スタンドインしてしまったと…。

 「柳田のところで鍛えられた成果だと思います。軽く振ってもスタンドまで運ぶ技術、パワーが付いたのでしょう」(前出・同)

 今後、注視していかなければならないのは「清宮の起用法」だ。

 まず、新庄監督は清宮の一発が出た9日のオーダーを指して、「これで行きます!」と言った。開幕オーダーが決まったという意味だ。若干の入れ替えはあるかもしれないが、「1番五十幡、2番万波、3番松本剛…」と続く打順で、ここにいるメンバーがレギュラーだとすれば、清宮は「5番・一塁」の座を勝ち取ったことになる。

 しかし、ここまでのキャンプでの守備練習を見ていると、「おや?」と思うシーンもあった。一塁の守備練習に「4番・三塁」で9日の試合に出た野村佑希、来日2年目のアルカンタラ、万波も加わっている。

 「アルカンタラと万波には、昨年オフに『一塁の練習も』と伝えてありました。野村はこれまでも一塁を守ることがありましたが」(ベテラン記者)

 清宮は昨季、一塁手で100試合以上出場した。

 主力選手の故障などに備えるのも指揮官の務めだが、「兼任一塁手」が多すぎる。清宮は明るく、「負けないよ~」と万波たちに話しかけていたが、やはり、新庄監督の「怖い」発言が気になる。3月30日の開幕戦、新球場のバックスクリーンに映し出されるオーダー表に「一塁・清宮」の名前はあるのだろうか。(スポーツライター・飯山満)

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