侍ジャパン・栗山英樹監督は26日、伊藤を含めた30名の大会メンバーを発表。伊藤は同日に球団公式サイトを通じて「小さい時から目指していた大会なので、世界一になるために、チームの力になりたいです。どんな場面でも投げられる万能な投手、プルペンにいて使い勝手のいい投手になれたらと思います」と意気込むコメントを残している。
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伊藤はプロ入り後からこれまで2021年7~8月の東京五輪、2022年11月の強化試合と2度侍ジャパンに選出されているが、どちらも本職の先発ではなくリリーフとして登板。今回のWBCでも、基本的にはブルペン要員として運用されるものとみられている。
伊藤の侍ジャパン選出を受け、ネット上には応援の声が数多く寄せられた。ただ、伊藤が所属する日本ハムファンからは「活躍次第じゃ抑え転向案が再浮上しそうで不安」、「変に好投して新庄に注目されたらマズいのでは」、「こんなこと言うのもあれだが、ほどほどの活躍で終わるのが一番無難な気がするな…」といった心配のコメントも少なからず上がった。
「日本ハムでの伊藤はプロ1年目の2021年から2年連続2ケタ勝利と先発として活躍していますが、新庄剛志監督は昨季終盤、抑えが固定できていないことなどを理由に伊藤の抑え転向を提案。実際に9月26日・楽天戦、同月28日・ロッテ戦で伊藤を抑えとして起用しました。伊藤は2登板で『2回無失点・被安打0・四死球0・3奪三振』ときっちり結果を残したものの、本人は先発としてやっていきたい気持ちが強いようで、昨年12月には建山義紀一軍投手コーチに先発希望を直訴したことも伝えられています。そこからは抑え転向案の進展に関する情報は特に出ていませんが、来るWBCでの投球次第では転向案が再浮上する可能性も決してゼロではないのでは」(野球ライター)
日本ハムは昨季先発防御率がリーグ3位(3.26)だった一方、救援防御率は最下位(3.83)に沈んでいる。WBC後の伊藤がブルペンのテコ入れ要員に回されるのか、それとも希望通り先発を続けられるのかは要注目だ。
文 / 柴田雅人
記事内の引用について
北海道日本ハムファイターズの公式サイトより
https://www.fighters.co.jp/